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日本って何が得意なの? [813046682]

1 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です:2021/05/16(日) 21:31:54.96 ● ?2BP(2000).net
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https://digital.asahi.com/articles/ASP5C6H94P59UTQP030.html

人の心に「残像」を 田中佑典が極めようとする体操とは

「代表に入りたい」「日本のエースとして、五輪で金メダルを取りたい」

 4月の全日本選手権から始まった体操の東京五輪代表選考で、選手たちはそれぞれに五輪への熱い思いを語った。その中で、こんな目標を口にする選手がいた。

 「自分のやりたい体操、目指している体操を見せたい」

 田中佑典(コナミスポーツ)。2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪の代表で、リオでは内村航平(ジョイカル)らとともに団体総合で金メダルを獲得した。

 31歳。リオ後は肩などのケガに苦しんだ。世界のライバルたち、日本の若手が演技の難度をどんどん上げる一方、自らは思うように体を動かせない日々を送った。

 納得のいく倒立もできなくなり、「これでオリンピックを目指すと言っていいのかと、自分を許せないと感じることもあった」。

 昨年から少しずつ状態は上向いてきた。一つひとつ、技を取り戻していくたび、喜びを感じた。演技構成の難度は低く、代表争いに絡めないことも覚悟しつつ、「今あるものを生かして、自分の体操の魅力をすべて出したい。演技を見てもらいたいと思えるようになりました」。

 田中の魅力は、内村と双璧と言われる世界トップクラスの「美しさ」だ。

 特に、横から見ると手の先から足の先まで、1本の棒のように見える倒立は類を見ない。

 田中を指導するコナミスポーツの森泉貴博コーチは言う。

 「自然な美しさで、体も柔らかい。長年体操をやっている人は『ああなりたい』と思う。海外でも評判が高くて、佑典が練習を始めると、みんなが動きを止めて注目する」

 全日本選手権で個人総合を制した橋本大輝(順大)も、憧れの選手に田中の名を真っ先に挙げる。しなやかな身のこなしの一つひとつが、見る者の心を奪う。

 その美しさは、技の完成度を示す「Eスコア」となって表れる。全日本選手権では、得意の平行棒で出場選手中、最も高いEスコア9・0点(10点満点)をつけた。

 美しさの原点は、いずれも五輪代表になった兄の和仁さん、姉の理恵さんと一緒に練習した、少年時代にある。

 和歌山北高まで3きょうだいのコーチだった父・章二さんは無理に難しい技を練習させなかった。「良い倒立をビシッとできてこそ体操選手」。無駄な力を使わず、真っすぐに倒立することからじっくり取り組んだ。

 高校の体育館には、父の理想を表現したこんな言葉が紙で貼られていた。

 「体操とは空間というキャンバスに自らが描き出す芸術である。一瞬にして消えてしまうが、人の心に残像あり」

 田中は振り返る。「体操は英語で『artistic gymnastics』。芸術的であるべきだと。体が少しずつ操れるようになってきて、『残像』の意味もなんとなく分かるようになってきた」

 見る者の脳裏に「残像」となって刻まれるほどの動き。体操界で言われる「技のさばき」や「間」と表現されるものだ。言葉で表現するのは難しい。一つ言えるのは、田中の演技は明らかに、人と「違う」。

 全日本選手権の点数を持ち越して戦う16日のNHK杯で田中は24位からのスタートになる。4人の代表に入るには厳しい位置だ。

 目指す体操は「0・1点でもEスコアを拾うこと。加点制度はないけど、審判が加点したくなるほどのものを見せたい」。

 会場に行く人はもちろん、テレビ観戦の人も、チャンスがあれば田中の演技を見てほしい。

 五輪の代表争いはもちろん、尊い。だが、コロナ禍で五輪の開催が危ぶまれ、スポーツの存在意義そのものが問われている今、体操と向き合う田中の姿勢が輝いて見える。

 一つの競技を極めようと挑む姿、そこから生まれる匠(たくみ)の技。そこには、五輪切符を巡る熾烈(しれつ)な競り合いとはまた違う感動がある。

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