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「アーサー王」<=何した人かよく分かんないんだけど、なんで日本で異常に人気なの [399583221]
- 179 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です (ワッチョイ 8bad-JDfe):2022/12/18(日) 17:44:49.46 ID:7LoiwSA00.net
- >>39
アーサー王物語というのは後世において集約されたものになるから「アーサー」から攻めるとだいたい古いものからは遠のく
あとはアーサー王ロマンスとブリタニア王列史に代表される年代記は全く別路線なので
ここではロマンスで且つ邦訳が出ている物に絞る
まずは古いということでトリスタン物からいくといい
佐藤輝夫訳『トリスタン・イズー物語』
白水社『フランス中世文学集1』にもトリスタン物が幾つか出ている
アーサーの名はここではまだ出ずにイギリスの王様くらいの輪郭しかない
そして次に中世最大の詩人の一人であるクレチアン・ド・トロワによる韻文
同じく白水社の『フランス中世文学集2』に「ランスロまたは荷車の騎士」と「ペルスヴァルまたは聖杯の物語」が収録されている
平凡社からは菊池淑子訳でイヴァンに関する『獅子の騎士』が出ている
次いでいわゆる散文ランスロと呼ばれるジャンル
天沢退二郎が『聖杯の探索』を人文書院から出してくれてる
フランス中世文学4には『アーサー王の死』
これに関連して
14世紀頃の英語頭韻詩やスタンザ形式(8行連押韻)の「アーサーの死」が清水阿や訳でドルフィンプレスから出ている
邦訳未発表だがヴァースのブリュ物語も名前だけは知っておいていい
ロベール・ド・ボロンの書いた横山訳『西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン』もここら辺に挟んでおいていいだろう
その次に行くべきのは「ガウェイン詩人」と呼ばれるジャンル
これは様々な訳が出ているが代表的なのは
境田訳『ガウェイン詩人全訳詩集』、瀬谷訳『ガウェーンと緑の騎士』、田口・横山訳『Cleaness, with Japanese Translation』
一旦はここまで抑えておけば原作という概念それ自体が幻想であるとはいえ「原点」らしき物は一通り大丈夫だろう
ここまで来ればもう現代のアーサーのイメージに最も近いトマス・マロリーにいってもOK
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