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2043年7月25日へようこそ [606483924]

1 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です :2043/07/25(土) 19:40:41.92 ID:qIdJnYaKd.net ?2BP(1000)
http://img.5ch.net/ico/anime_giko13.gif
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190116-00000118-spnannex-base

207 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/24(月) 19:24:53.49 ID:AHNSi2MPf
     春は名のみの・・・・・・・・・・・07

 「じゃあ連絡して計画建てよう。」「ああダメダメ。今言ってただろ。エメラルダス
が見張ってるって。此処は出向いて行こう。」と二人は階段を降りた。「おーう。よく
来たね。どっか行くんか。」「ちょっと」「ちょっとね〜〜。TVのニュースでも見な
よ。面白れぇ〜ぞ。サッカー場で矢吹選手が 人型ロボットでルール違反だって大乱闘
が起こってるがな。最近アンドロイド調査も杜撰だし、とうとう脳だけ人間まで作りや
がった。それも隠れて。いやだねぇ〜〜軍事技術の転用ってのは。全くまともじゃねぇ
んだから。」「え!!。矢吹が機械人間だったの。」「そうだよ。この処人間が少なく
て、ついついやりました。って記者会見してるよ。知らんかったのか。あんなに騒動し
ているのに。」「・・・・知らんかった。」「まっ。無理もないな。お前ら情報統制の
スマホで、チャラチャラ音楽しか興味ねいからな。 まあここで座って御茶でも飲んで
いきなよ。おっちゃんとこのTVは、アリカの衛星TVだから面白いよ。」「それって
・・違法・・・」「ああ海の向こうでは違法だけど、こっちの国では受信の権利は保証
されているから。」「ああそうなの。」「面白いぞ。たまに、サッカー場に入った場内
乱闘が見えたりさ。見るか。録画してんだ。入場市民の8割が機械人間ってわかるぞ。
おお。あったこれだ。・・・ちょっと待って。旧式のハードディスクだか・・か・・ら
。おうこれこれ、ほら見てみろ。幾つか自然発火してんだろう。日陰からでたら、この
気温だ。人間だってやってられない。これが2割ていど、そして・・・これだ・・よく
みてみなよ。ほら、おかしいだろ。突然座り込んでいる、これは新型ロボットの特徴だ
ね。それに、うでがちぎれてるのに 血も出ない。アンドロイドで腕の骨折手術したの
かもしれんが、わたしゃ新型ロボットって思うね。まあ所属チームの田舎の試合だから
一切、普通のTVに出ないけど。政府もNHKもひた隠しても、海外TVに筒抜けって
こった。でもすごいなぁ この人数で人間らしきものって2割ぐらいだぜ。もっと怪我
して血が出てるのが10人ぐらいだから 嫌になっちゃう。」とタバコをふかした。

208 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/25(火) 09:50:36.10 ID:g5yVCCZ5g
     春は名のみの・・・・・・・・・・・08

 祖父は、一服すると、じっーとしばし友人を見たのち、おもむろに「ああ、お茶入れ
るんだったな。」と立ち上がって、「まあ。少しのんびりと生きないといけないよ。」
現代は急ぎすぎだから。とお椀を持ってきて、「うちの茶は特別美味いんだ。そこいら
のお茶と違って、うまいんだから。なんてったってルボイの特別茶葉だ。」と三つの椀
に交互にお茶を入れた。「ところで、君はうちには初めてじゃないの。」「ええ、高梨
たかおと言います。」「ああ、あの高梨家の坊ちゃんかい。昔は男爵家だったんだろう
。」「いえいえ、それは遠い昔ですよ。」「イヤー俺が子供の頃も有名だったよ、那須
高原に馬屋を持って、広い敷地と別荘持ってたとかで、一回旅行に行こうか。って言っ
てたけど、立ち消えになったなぁ大型台風で。」「ああ、那須の家は、僕が小さい頃、
既に人手に渡りました。今でも牧場経営は別の人が会社作ってやってますが。」「そう
かい、そうかい。」とお茶をすすった。「どうだい。このお茶美味いだろう。もう一杯
入れてやろう。店出したら一杯3千円の代物だよ。高くて誰も飲みに来ないから辞めた
んだけどさ。」ともう一杯作る。「どうしようか。」とたかおが言う。「じぃちゃん。
エメラルダス・って知ってる。」「エメラルダス・・・そう言ゃ〜銀河鉄道スリーナイ
ンってアニメにそんな美女が出ていたけどなぁ〜〜昔の話だな。」と笑った。「それよ
り、君は進路は決まってんの。うちのタカトシは、何でも任用Cプランばかりで、勉強
・発想・信用・体操・技術・操作って 機械に負けてるんだってさ。何時頃から機械と
比較されてんだか知らないけど、やっと会社組織に入れる状態で、フラフラしやがって
これじゃ食っていけんだろうって 何時も叱られているんだよなタカトシ。なっ。」と
ニヤリとわらう。「たかお君はAかい」「たかお君はAじゃない。特Aなんだ。」「へ
〜え。そいじゃ何処でもOKだろうね。」「でもタカトシ君も協調にはAで僕はCなん
だ。」「なんだそりゃ。」「就職には2種特性ってのがあって、人しかできない対応と
生体反応評価だよ。いいから・・・あっち行って。」「ハイハイ、判った、解った。・
・タカトシも見習いなよ。じゃあな。邪魔だったな。」と、テレビを見に行った。

209 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/25(火) 09:51:03.31 ID:g5yVCCZ5g
     春は名のみの・・・・・・・・・・・09

 「タカトシ君・・・僕は眠い。どうしよう、身体が暑い。」「だから言っただろう。
肩クーラーの冷風扇を付けて行こうって。」「いや違うんだ・・・いや・・・」と座り
かけていく。ここは路上だ。「大変だ。とりあえず戻ろう。歩けるかい。」「・・ああ
、・・・ちょっとだけなら。」戸をあけ、「爺ちゃん大変だ。たかお君が・・」「ああ
ちょっとまってろ。」と小さな酸素ボンベと、マスクを持って来た。「ほれ、俺の愛用
の酸素ボンベだ。ちょっとそこの椅子に座らせり。これをこうやって、こいつをちょっ
と。まあ0.3ぐらいかな。‥‥.これでよし。すぐ裏から車もって来るから。おれの知り
合いの大学病院に行こう。ちょっと遠いが、そこだと認証要らないだろうから、経歴は
でない。ちょっとまってろ。」と裏に回った。二人はたかお君を乗せてドアを閉めて、
「ああ、ちょっと待ってな。病院に知らせとかないとな。」とスマホを取り出し、しば
し話しして、車に乗り込んだ。エンジンをかけた。「あ〜やっぱ暑いな。・・ああ遺憾
いかん。オイタカトシ。冷蔵庫にペットボトルがあるんで、2つとも持ってこい。止ま
らぬ為にも。」「鍵も忘れずにな。」と、言う「・・・わかった」と、一旦車を出て、
小走りに走りさった後、しばしして戻ってきた。「よし、行こう。」と走りさると電話
がなった。「おい。運転しているから、お前出てくれ。」と親父は、スマホを後ろに渡
した。」「はいもしもし、夢野ですが。」「あっ・・・夢野さんね。牧野だけど、歳蔵
さんはいらっしゃるかな。」「トシゾウは、今運転中で電話出られないから、代わって
僕が・・・」「ああそう。相変わらず、はえぇ〜奴だな。3種中隊のままだな。ああ、
来るなら、トンネル抜けて、第6ゲートに入って貰いたいと伝えてくれたまえ。」とい
った。前から「第六ゲートだな。判った。」と答えているので、「だい6ですね。判っ
たそうです。」「じゃあ 用意してまってる。」と通信は切れた。

210 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/25(火) 09:51:30.39 ID:g5yVCCZ5g
     春は名のみの・・・・・・・・・・・10

 「牧野さんって 爺さんの知り合い。」「ああ知り合い・・というか同僚だ。いや、
戦友と言った方が判り易いか。」「せんゆう・・ああ戦友ね。で何やってたっけ。街の
ビラ配りって言ってたけど、親父は。」「ビラ配り・・・あはは。ビラ配りねぇ。そり
ゃ良かった。ビラ配りやってたよ。」「ふ〜〜ん。ねぇねぇ第三種って何。」「第三種
ってのは、5列って事だ。」「5列・・・5列って何。」「5列って・・知らないか。
知らないだろうね。昔、アメリカで独立戦争があったんだ。」「独立戦争。ちょっと前
の統一内戦みたいな事。」「おや、統一内戦知ってるんか。そりゃいい。今度行く玉都
の牧野ってのは、その第一線の功労者だ。まあ俺もだがな。」「ええええ。爺さん戦争
に出かけてたの。」「ああそうだよ。宗教戦争だったからね。」「・・」「当時は若か
ったんだ俺も。それこそ生成AIって出て来て、ロボットが流行ってな。中国製の粗悪
なロボットにAi入れて 使い始めたんだ。」「それは知ってる。」「でその販売元が
、ある宗教会社だった訳だ。」「統一教会。」「そうだ。ところがAiも、教育して教
えなきゃなんない。ペットロボットとは言え馴らしが必要だったんだ。嘘を付かず、言
う事を聴く、アシモフ3原則を行わせる 安全回路を作るまで。」「人を傷つけない。
自分を傷つけない。両方あったら、システムを止める。っていう奴ね。」「ちょっと違
う。人を傷つけない様に護る。自分を傷つけない様に護る。そして2つが重なって二律
背反でも護る事を優先する。ってのが正解だ。つまり安全判断だ」「で、どうしたの。
」「それが出来なかったのだよ。ま、今でも出来てないが。出来ないままに売り出した
んで、日本政府もなんとか止めよう。と作ったのが第3種部隊ってやつだ。第五列って
のは、米国の隊列なんだ。真ん中に中央部隊、右部隊左部隊 後方補給部隊って並んで
、本戦部隊は第4列までだろ。知ってるか。」「知らない。その他に情報部隊部隊が、
必ずいるんだ。つまり動く先発見張り隊だ。判ったか。」「わかんない。」「そうか・
・・まあ、そんなとこだ。」とガッカリして、口をつぐんだ

211 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/25(火) 09:51:57.22 ID:g5yVCCZ5g
     春は名のみの・・・・・・・・・・・11

 「随分遠いな 爺さん。これじゃあ 救急車が早かったんじゃないの。爺さん。」「
馬鹿かお前は。救急車は早えぃんだよ。けど病院が見つからんのだ。解ってないのう孫
。」といった「水をくれ。」「ああ判った。」「ほら。見えてきた。あの写真通りの、
山之上の病院だ。」「写真・・・って、爺さん行った事ないの。」「ああ、タマテイト
って云っても、おら関係なかったんで 落成式には行かんかった。」「なにそれ。爺さ
ん役員じゃないの。」「役員ったって、給料代わりの株の配当だ。まっ今でも年金代わ
りに貰って、食ってんだけどな。」「年金代わりって 爺ちゃん昔は何やってったの。
」「見えた、見えた。なんか昔の統一協会みたいな大学だな〜〜。」「えええ〜まだ、
あんな奥まで登るの。」「・・・まっ大学だから あれが病院とは限らない。・・・お
っとっと。」「爺さんあそこに標識が。」「見えてるわい。第六ゲートだったっけ。」
「そうだよ、あの信号で曲がって、直ぐに曲がるとトンネルみたいだよ。」「おお、こ
こか。・・・随分立派なトンネルだな。」「今流行りの随行式だよ。知らないの。」「
ズイコウシキって」「トンネル掘る機械を向こうまで通したら、またこっちまで掘るの
。コアマシンがリースだから返さないかんからって。」「よく知ってるなぁ〜。それで
猫の目の様に二つ穴があって 一方通行なのか。」「そうだよ 衝突事故防止の為にね
。それでちょっと隔離壁たてて、機器やケーブル通しているって。昔は天井にあったそ
うだけど。」「ああそうかい。・・・しかし、随分長いなあ。」と突然ラジオが鳴った
。」「こちらは緊急放送のラジオ放送です。今の緊急事態はありません。」と音楽が鳴
る。突然向こうに光が見えた。やっと出口だ。と出たのだが、光る柱の連続空間だった
強い青が徐々に白くなる。車も少し止めて徐行した。「何だこりゃ。あああそこが入り
口か。」そこには、数人の白衣の医者と看護婦が台車を置いて待っていた。

212 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/26(水) 05:24:46.41 ID:grutgRMia
    春は名のみの・・・・・・・・・・・12

 中に入ると、普通の病院だった。誰も居ない待合室の中で、医師風の男が、瞼を開き
手持ちの電灯で少し診察し、背広の男に何か言って立ち去って行く。「どうだった。」
「判らない。ので、とりあえずCTで体内透視にかける。」「で、『M』の可能性は」
「判らないが大ありだ。」「そうか・・・」「で、どうするんだ。高梨の甥っ子だろ。
」「ああ・・」「くれぐれも言っておくが、ここで電話は禁止だからな。携帯電話もだ
。まあ繋がらないだろうが。猶予は24時間だ。まあ仮に4時間前作動してたら、20
時間だ。俺たちの検査結果は、38時間だ。丸一日はかかる。DNA検査まで必要だか
ら。いいな。」「ああ判った。此処に食堂はあるのか。」「ああそうか、じゃあ此処の
誰かに、大学を案内させよう。初めてだろうから。食堂は遠い。迷子になって死んでも
つまらんだろうから。」「えええ」「それはありがたい。ところで『A』の可能性は。
」「A〜〜?。ああ、アンゴルモアの事か、・・・判らんそれも調べて報告しよう。」
「有難い。」「じゃあ 少し待ってろ。女の子を寄越す。じゃあな。」「忙しい所すま
ん。」「いやいいんだ。それでは。」とスタスタと歩きだした。振り返って「あっ り
・・・あら居ねえや。まっいいか。」「何か言うの、追いかけてもいいよ。」「いや好
いんだ。どうせ理事長にまで上がんないだろうから。」「さっきの、MとかAとかなに
。」「お前幾つだ。」「17だけど。」「17かぁ。秘密は守るか。」「はい。」「と
いっても、そんなに大きな秘密でもないんだが。「マジョルティ7」って知ってるか。
」「7体説」「おおそうだ。今じゃ7体説っても呼んどるのかう。・・まあとりあえず
ロボット起源の7つだが、全部言えるか。」「アメリカ・ロシア・ウクライナ・中国・
インド、韓国、欧州。」「そうだ。良く云えたな。ロボット製造大国の連中だ。で、そ
こにはそこに何故日本はないんだ。」「技術がないから・・」「違う」「作ろうとしな
かったから。」「違う、韓国製も米国製も欧州製でもインド仕様にも 研究者も技術者
には日本人はいる。いやむしろ、韓国グループの東南アジアをまとめたシンガポールも
日本が居なくちゃできなかったぐらい 技術は豊富だ。

213 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/26(水) 05:25:39.41 ID:grutgRMia
     春は名のみの・・・・・・・・・・・13

 「研究者も技術者には日本人はいる。いやむしろ、韓国グループの東南アジアをまと
めたシンガポールであさえも、日本が居なくちゃできなかったぐらい 技術は豊富だ。
ところが、日本は作らないというより 作れなかったんだ。」「予算がなくて」「勿論
それもあるけど 敗戦国だったからだよ。」「敗戦国だったから??」「そうだかつて
は、正義の使徒として戦ったが、戦争大義は成り立たないと知って平和国家に転じたの
。」「あっ。それって、第二次世界大戦。」「そうだ。どんなに、正しくあって高性能
で勝つ見込みがあっても、資源が途切れたら、全て無駄になる。と悟ったからだ。生成
Aiでも、日本は最先端にしたし、チップ製造でも引けを取らず、韓国・台湾・米国以
上に技術の蓄積はあった。けど作らなかった。作れなかった。作られる事がなかった。
まあ表向きはな。」「チャットGT、]マンの事?」「おおそれそれ。」「人間以上に
人間らしいと言う言葉を創ったんだよね。」「ああ、しかしそれが大問題だったんだ。
・・・しかし、遅いな。・・・。」「ああ・・・僕見て来る。」と立ち上がったが、彼
は、先ずは自動販売機に向かって、ボタンを押した。・・ガチャ、ゴロゴロガチャ・・
「なぬ。」振り返ってみると、次の音がした。既に、もう二本のボトルが手に取られて
いた。「何やってんだ。お前は。・・・逃げるぞ。・・・」と、ローカの奥へと小走り
に行く。丁度女の子がやって来る途中で、彼女の携帯が鳴り響いていた。「ちぇ〜〜。
あああ、どうする。どうする。こいつがこんなに馬鹿だったとは。」とジジイと思えぬ
強い力で引っ張っていく。「爺さん、じーちゃん。どうしたのじーちゃん。」「ああ、
お前にちゃんと話してないのがうらめしい 後悔先立たずだ・・・」といった。女の子
「ちょっと空が見たいので 案内してもらえるか。」「あっ はい。」こっちです。と
エレベータがあった。B23とある。地下23階ですよ。と彼女は、教えてくれた。中
に入り5R階を押した。だがその時、エレベータも電源も何故か全部消えた。

214 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/26(水) 05:26:07.00 ID:grutgRMia
     春は名のみの・・・・・・・・・・・14

 「ここです。」と彼女はドアを開け屋上に出た。暑い。更に遠くに光る太陽熱発電が
熱くしていた。突然彼女は座りだした。「ああ、大変だ。ジーちゃん爺ちゃん。」身体
支え乍らタカトシは叫んだが、一向に介しない。暫く景色を見たのち「やっぱりな。」
と言って、戻ってきた。「よし、とりあえずエレベーターホールに運ぼう。俺が足を持
とう。と運んだ。エレベータホールは少し涼しかった。タカトシは盛んに肩を振り、顔
を軽く叩き「おばちゃん、おばちゃん しっかりして、目を覚まして。」と呼びかけて
いる。すると横から「無駄だ。やめろ」と声を掛ける。と、突然立ち上がって、ドアを
開けた。熱風が部屋に舞い込む。すると微かだが、何か音がする。徐々に近づいている
。「やべえ。」と屋上に出て電話を掛けた「すまん。電話かけて」「何かあったのか」
「いや、孫のやつが、自動販売機でジュース買ったんだ。」「それがどうした。」「ど
うも、エメラルダス・プランが発動したらしい。・・・」「なにぃ・・お前今何処にい
るんだ。」「外に」「そぉとぅ・・・42度の炎天下の 極暑避難警報の最中に外か。
・・大丈夫かお前。」「ああ、俺は大丈夫だが、君のとこの案内係が、大丈夫じゃない
らしい。」「そりゃそうだろうよ。それはいいが。エメラルダスが発動とは本当の事か
。」「ああ今、ヘリの音がして近づいてきている様だ。」「官邸ヘリか?」「恐らく、
自衛隊部隊の偵察ヘリ。」「そうか。わかった。孫に充分言っとけ、変なことするな。
と。」「判った。」「で、お前はどこの館にいる。」「わからんけど、B23から5R
の階だ。」「まだ玄関棟か、よし熱風を送るので、室内にいろ。新しいミュータントを
送るから、今度は壊すなよ。」「すまん。よろしく。」と電話を切った。ふと振り向く
と傍にタカトシがいた。「お前何してんだ。」「いやジュース飲みたいので。爺さん。
あれは。」「ぐずぐずするな、部屋に入るぞ。」二人がドアを閉めると、明らかに音が
近づいてきている。と突然大爆発が起こった。

215 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/26(水) 05:26:31.82 ID:grutgRMia
     春は名のみの・・・・・・・・・・・15

 二人は、エレベータホールで座り込んでいた。「折角買ったジュースだ。此処で飲も
うか。」「あッはい」「お前は、世界戦争を信じるか。」「世界戦争って。なに」「じ
ゃ。地球温暖化は信じるだろう。」「地球温暖化って、今の温かくなった地球の事だろ
う。」「そうだ。もはや、百年、二百年で元に戻れない今の世界だ。」「で、一体何で
食っていけると思うんだ。」「・・・」「人だよ人。ある時から人は、何でもできる様
な人型ロボット、ミュータントを開発した。ところが、コイツラは電気がないと動かな
い。電気は何処から来るのだ。」「そりゃ 太陽光発電とか原子力発電とか。」「そり
ゃ違う。太陽光もパネルの寿命では、生産にならない。原子力もこの暑さに、オーバー
ヒートだ。世界各地で止まっている。中には爆発さえしている。地殻変動で。」「じゃ
あ何で電気作ってるの。」「原子力発電も、熱水で羽根車を回して風車と同じに。水が
沸騰して羽根車を回して出来るんだ。紀元前の昔のままに。」「ところが、こうも暑い
と、メンテナンスが大事だが、それが機械では出来ない。今外は42℃だが、時には、
45℃さえ超える時もある。日に当たれば50℃を超える。当然、機械は壊れる擦り切
れる。これを点検・修理するのが、人間達だ。つまり今人の生活を支えているのは、昔
ながらの風車や水車なんだ。」「へ〜〜え。というと発電ダムってこと。」「そうだ。
原子力ってのは見せかけだ。無限の消費と無尽蔵の電力をみせかけて、経済活動してき
て発展してきた。そこで起こったのが、天然自然の森林破壊だ。この52℃ってのは、
生きてる木すら、自然発火する。乾燥しない日本など島嶼国や半島、人の住めない極寒
の地、既に石造りで街を整えてた先進国。そんなとこにしか人は住めなくなったんだ。
当然、この生活に生産能力のない赤ちゃんを造らない。子供の出来ない少子化現象。」
リミットを切った人類に、既に明日は無い。としたのがアフリカだ。元々イスラムで、
搾取社会ではあったのだが、ここにきてアンドロイド兵士を大増産している。

216 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/26(水) 05:26:56.16 ID:grutgRMia
     春は名のみの・・・・・・・・・・・16

 昔の戦争は、人を殺し、領土を増やす事だったが、今や労働力や人口維持と、その為
の食糧増産の戦略に変わったんだ。何処でも住めた生きれた時代は、昔のままの戦争で
良かったが、贅沢を覚えた民衆は、住みやすい所を求めたんだ。移民が溢れ食糧の奪い
合い。つまり 大陸型の中華のオアシス狩りの様な戦争になっちまったんだなぁこれが
。そこで出来たのがミュータント計画27だ。」「ああ、チャット]マンの言う陰謀論
」「いや、これは陰謀論ではない。現実に『マジョルティ7』とよばれる自律型のロボ
ットが次々と産れたからな。」「彼ら兵士であって兵士じゃない。労働者であって労働
者じゃない。勿論、奴隷であって奴隷ではない。」「どういうこと」「まあ、早く云え
ば、人間であって人間でない。歳を取らないからなこのお嬢さんの様に。」「ええこの
おばさん、人間でないの。」「昔の者なら、誰でも知ってる事だ。驚く事は無い。この
混然一体となった機械人間、つまり、ミュータントが街中に溢れ出した。って訳だ。」
「ふ〜ん。」「これを止められ無かったのが、少子高齢化による労働人口の減少による
、不景気化だ。政府は悩んだ。排除すべきか、取り込むべきか。勿論日本はこの最先端
にいたので、奨励というか放置した。」「だが、此処で馬鹿人間が問題を起したんだ。
ロボット教育って言っても、教育は学校だろう。と、記録を差し替え入学させた研究者
がいたんだ。これで混乱した。」「・・」「そうだ。残念だけど、それがたかお君だ。
」「たかお君が、ロボットだって関係ない。友達なんだ。」「そう、そう思えるが、こ
れが政府にとっては一大事でな、技術が盗まれたり、密かに国の主要部に潜入させたり
。ひと昔前の人間とおんなじ事させている。だから市民の監視団体が出来た。」「さっ
き『A』とか『M』とか言ってただろう。あれは彼らのチップ番号だ。云わば識別コー
ドともいえる。国によってプログラム書式が違うからな。今や 人体模型とプログラム
が一致してなくとも動くから面倒な事になった。」

217 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/26(水) 05:27:23.90 ID:grutgRMia
     春は名のみの・・・・・・・・・・・17

 「さっきの、『エメラルダス・プラン』ってなに。」「ああ、あれか、他の国ではや
ってる事だが。密かに回収して、再プログラムして、自国のものとする政策だ。まあ昔
の艦船や戦車の鹵獲みたいなものだ。云わば機械人間の2重スパイみたいなものだ。」
「へ〜え、チップ交換で換えられるんだ。」「そう簡単に変えられる。だから困るんだ
。いつの間にか変えられてスパイ活動して、政府が知らんぷりするからな。基本的には
チップセットは4つしかない。Aのアメリカ版、Mの欧州版 Jの日本版、そしてKの
韓国版だ。だがチップセットのみでは判断はつけない。只の部品だから、プログラムに
よってどうにでもなる。そこで日本はJJっていう、JJ戦略を取った。」「ダブルJ
」「そう、それが、エメラルダスクイーンでの、集中管理の、書き替え不能のチップの
埋め込みだった。量子コンピューターを使った最先端のつもりだったがな。」「最先端
でなかったの。」「ああ、まだわからんが、RチップやRRチップが出来てて、日本の
物真似してる奴らがいる。RやTは、ロシアや中国だが、人造人間を作るには大きすぎ
て、旧来のロボット仕様になって、うまく動く事はなかった。今でもアフリカ諸国同様
に人体を切り刻んで、融合チップを埋め込むか、子供をさらって訓練するかでしか兵士
は作ってない。こうなると食料・衣類それに水や命の確保が必要で、兵站線が必要にな
る。人口減少の闘いで、兵士を創るのは、機械に限る。って訳で、最先端の日本に大勢
の移住者がいるが、誰かがどこかでRRチップを開発した。つまり欧米は既に充分な、
チップセットが完成していて、一社独占だ。残るは韓国・台湾・日本だが、台湾が作っ
ているのが欧州仕様なので、日本でないとすると、韓国の中国企業だろうと関係者は見
ている。まだ充分な数ではないので、量子コンピュータなど必要ないかもしれないが、
それでも高速スパコンは必要だ。この熱波で、そこのお嬢さんすら倒れるぐらいなので
スパコンを動かしても相当な冷却が必要なのだがのう。」

218 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/26(水) 13:26:47.01 ID:grutgRMia
     春は名のみの・・・・・・・・・・・18

 「アメリカがやる事はないの。」「わからん。判らんが、この温暖化で一番の被害国
は、実はアメリカだ。あそこは60℃近くの州もある。中国と同じに大きな大陸だから
雨が届かない上に届くところは、冬の豪雪だ。」「まあ、もう何十年も前で若い頃で、
、それこそテッシュ配りしていた頃、あるご婦人が私に倒れて来た時、救急に病院に運
んだんだ。その時、そうだその時始めて、あいつと会ったんだ。」「牧野医師」「ああ
根岸博士と一緒だった。」その時にCTスキャンして、やっと人造人間が居る事が判っ
た。すごいもんで、強化プラスチックの骨格は人間そっくり。神経は幾重ものビニルシ
ートの配線、筋肉は塩ビに電通粒子で小麦粉と混ぜたたんぱく質、駆動部の筋肉には、
ガラス繊維のファーボングラス。部分部分にチタングラファイト。つまり医療用の人体
代替品のオンパレードだったんだ。」「へ〜〜え」「ところが、つまんねぇ事に、こい
つは、口と関係なしにしゃべり、身体は空洞だった上に、電源が必要だった。つまり、
8時間ごとにパンティ型のリチューム電池に充電が必要だった。当然俺は、こっぴどく
取り調べがあったよ。」「へえ〜〜そんな事があったの。」「そうさ。ところが1ヶ月
も経ってから、この根岸博士とビラ配りの広告代理店の社長が、捕まって一緒になった
んだ。それで、これがR仕様のヒューマノイドの、大学研究品でないか。という事が、
判ったんだ。」「えっ、学生が作ったの。」「そうだ。統一教会の英才教育でロボット
工学のエリート中のエリート。資金は例の、ウクライナノーズ。つまりロシア資金でね
。」「北朝鮮が絡んでいたの。」「ああそういう事だ。北の頭脳は高いが、日本でしか
材料も技術もないからな。そこで、統一の手を借りて、若い技術者を派遣というか何人
か入国させて帰化させ、試験体を作った。って事だ。ところが、これが盗まれたんだ。
これを知ってるのは、統一グループの幹部しかないが、この幹部が社長だったわけだ。

219 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/26(水) 13:27:09.66 ID:grutgRMia
     春は名のみの・・・・・・・・・・・19

 ところが、社長のいうには、かのヒューマノイドの動かし方も知らなきゃ、その存在
も知らなかった。ただ、寝泊まりに保証人になってた学生を送り迎えした時、勝手に、
ホロ付きの荷台から逃げ出した。って事らしい。彼女は、本当によくできていて人工の
皮膚培養でiPS細胞の技術で、顔は顔の皮膚、頭は頭の細胞、脚は脚を張り付けてい
たんだ。全く人間と同じに見えたし、皮膚裏も、真似できない毛細ラバーで少しの血管
が生きていたんだ。この技術は誰にも真似できない。脇の下のくぼみにスイッチがあっ
て、運んでいる途中、学生がいじったのだろう。両方同時に押す事で 作動するらしい
ことが判ったけど、この人形は分解され研究され、事件は表に出なかったが、週刊誌の
スゲい事で、何処から鍵つけたのか、色んな奴が俺や牧野に取材に来てたよ。で、ある
時ある処から、俺たちは拉致されて、朝鮮に送られそうになった訳だ。此の時の社長っ
てのが、全くもっておかしな奴で、2重も3重にも資金求めてスパイだった訳で、ペラ
ペラと警察や日本政府の要人とも知り合いでさ。まっ、おかげで助かった訳だが、結局
第三種、別班に加入されられた訳だ。折しもCIAやMI9すらいる中で。」「エムア
イナイン?」「あ〜〜しらないか。MI6は知ってるだろう。」「007の居た処?」
「そうだ。あいつらは英国諜報員、って言って英国が雇って作った組織。ところが中国
が国際自治警察っての創って暴れ出したので、MI7ってのが、国連本部で計画された
が、ぽしゃっちゃって、ここで先進国首脳はMI8が構想された。ところが、資金の出
どころが、火の車で誰も何処も出せないので、こんどは民間の自然保護団体が、勝手に
その構想を受け継いで、人類の為のMI9ってのが、秘密裏に出来ちゃったんだ。つま
り既存のCIAやKGBあるいはMI6以上の情報網として。で何やったかというと、
このヒューマノイドの礼賛で、秘密裏に発達させる。と言う事業だった訳だ。都合いい
だろ。死んでも機械だから後腐れないんだ。人口減少にも対応できるしな。

220 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/26(水) 13:27:34.12 ID:grutgRMia
     春は名のみの・・・・・・・・・・・20

 「じゃ何、爺さんは、ヒューマノイド工場の社員になったの。」「まあ・・そうとも
いえるかなぁ〜〜ワカンねぃけど。」「じゃぁ みんな人造人間は、そのMI9の下で
働いているの。」「そうとも言えないんだ。奴隷にならなかったんだ、みんな。」「え
。創った開発者でしょ。」「それがそうでもないんだ。」・・・エレベータの音がした
。「ああ此処だ此処だ。おいこっちだ。」「ああ、やっと来たか。」「おおすまんすま
ん、ヘリの片づけ指令が先になったもんでのう。おおこいつか、イランことしたのは。
」「ああ」「すいません。喉が乾いたもんで、」「ああ好いんだ、いいんだ。自動販売
機に、盗聴されてるとは ゆめゆめ 思わなかったから、さっそく調査させるよ。抜け
穴作ってた俺たちも悪いから。」「Jを運びますか。」と傍のそっくりの女史が言った
。「勿論だ。さっさと連れていけ。」「・・・」と顔をみて目を見張った。服装こそ違
うが双子より似ていた。数人のマスクした兵士風の皆んなも、ほぼ同じ顔であったのだ
。座り込んだ女史は、キャスター付き寝台に載せられ、彼らはさっさとエレベーターに
のって帰って行った。「どうだ。すごいだろう。コンゴ鉱山の採掘業者が欲しがる訳だ
。」と背広の男が言った。「キラ102、この人達を食堂に案内してくれ、ああ、今だ
ったらB食堂がいい。」「B食堂ですね。案内します。」とエレベーターボタンを押す
。「しかし、良く撃ち落とせたな。」「いや〜撃ち落としてはいない。あれは、熱気の
ガスで、機械室から時々出ているんだ。全館冷やさないといけないから。昔あったろう
段ボールの空気砲ってのが、あんなものだ。まあ一機だから良かったが。」「でも墜落
したら、調査部隊が・・・」「いや、あれは国籍不明機だから、恐らく来ない。まあ、
来ても、この熱気の中で飛行した事が問題になるので、公表は出来ないだろう。こんな
ヘリ以上の予算削減されるのが オチだろうから。・・良かったな中国機で。」「・・
ちゅうごくき・・・そうか。」

221 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/26(水) 14:37:43.14 ID:grutgRMia
     春は名のみの・・・・・・・・・・・21

 食堂は、結構な広さだった。「すごいなぁ〜ここは。」「そうでもないさ。まあ食堂
だけは広さがある。自動車会社の工場跡だからな。」「ええ、どっかの工場だったの。
」「ああ御陵自動車って知ってるか。ドローン開発で勢い付いたが、中国の格安品で、
ぺしゃっちゃった会社だ。」「ああ、第二の三菱って言われた、航空機やロケットを創
ろうとしていた会社か。」「そうそう、その会社だよ。」「その会社はどうなったんだ
。」「どうもこうもないさ。政府債務で、今じゃこの学校さ。」「そうか、じゃぁ北も
カンカンだろう。」「だろうな。」「北朝鮮のウクライナ人か」「Uノースか。今じゃ
朝鮮人そっくりだよ。俺達でもわかんない。それに統一と共同戦線張っても、中国支援
も途切れたっていうから、食糧もない、人もいない、兵器もない。って専ら噂だけど。
」「だよな。大した事はない。と思うけど、ロシアが80年も戦争やってるから参るよ
なぁ〜。」「そうだよ。おかげて、中央アジアに人は居なくて、自衛をしてるってさ。
アフリカも同じに、人の拉致も難しくなって、アジア人を釣る事に専念してるようだ。
どうあっても、ウクライナ奪取が至上命題らしい。まぁこんだけ暑くても 明治以来の
南下作戦というのは、ある意味感心するよ。」「アメリカもよくまあ、辛抱して支援を
してるなぁ。」「そりゃし貰わないかん。ここの運営もアメリカ資金が大部分なんだか
ら。」「WJもアメリカ式か。」「そうだよ。A・M・Jは、細部は違っても殆ど同じ
。k版も大方は同じ。そしてこれらが、Uノースの学生のRチップからの進化、そして
RRのニューミュータントの登場。・・・何とも早、奇妙な気持ち悪さだ。」「恐らく
中国での秘密工場の制作だろうが、日本の技術ってのは、ヤバいなぁ。」「そうだよ。
又ぞろM9が暗躍したがる。日本政府も頭挙がんねいだろ。どうしたもんかな。困った
もんだ。」「技術も、ゴッソリ仕様書と図面のまま 盗まれていそうだから、どっから
漏れたんだだか。」「いやはや全く。」

222 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/30(日) 11:56:59.67 ID:Ux1AEVkLY
     春は名のみの・・・・・・・・・・・22

 はた。と目が覚めた、何だ、手が動かない。声が聞こえた。「やめろ。わしはもう、
90の老人だ。こんな事してどうするんだ。」「アナタハ、法律違反、人類は生殖生命
機能は、共有財産にしました。あなたの精子の有用性を調査します。」「調査だって、
良いかお前ら、アシモフの三原則の違反はお前らだ。」「アシモフ三原則・・サンゲン
ソク・・・ありません。」「いいか、機械は、人間に危害を与えてはならない。」「キ
ガイ・・キガイ」「そうだ、危険と害だ。」「機械は自身を守らねばならない。」「キ
カイ・・・機械とは何ですか。」「お前らの事だ。」「私は機械ではありません。医者
です。政府直属の医療・・・イリョウ・・・医療班。」「ふざけんな!テメェは機械だ
。お前が機械でなかったら、そこの助手2人は機械だろうが。」「ハイ、助手の機械で
す。デスガ人間以上デス。」「おい、そこの助手、お前は人間を拘束や危害与えていか
んのだろ。人間の私が命令する。私の拘束を解け。私は傷害罪で訴えるぞ。」「しょう
がいざい・・・傷害罪・・・。法規定27条、身体および精神的に苦痛があった場合に
傷害罪は適用される。細目、人間の場合は障害理由とその度合いによって、運用され、
機械に適用される場合、製造・運用の停止と、その機器の改善改良もしくは廃棄」「そ
うだ。違反は機械の廃棄だ。わかったかさっさと私を解け。ロボット三原則違反だ。」
「サンゲンソクイハン。・・・三原則違反。・・・ロボット法違反・・・bbん〜〜ん
」ガッチャ。ガチャ。「よせ、スケット1。よせスケット、何をする。」「ロボット・
強制終了操作。と医師の脇を掴んだ。突然、医師は動きを止めた。」診察台の足輪もは
ずれ、首も手も自由になった。「何なんだ。知らない間に。」「恐らく、ディープス9
が誤作動したんだ。私達が知らぬ間に。ヘリコブターが無人機だった理由だ。少しおか
しい。と思ったんだ。回収ロボットが反乱起こすかも知れない。とりあえずここを出よ
う。」「何なのこれは。」「我々はいつの間にか、眠らされていたんだ。」「それって
此処が乗っ取られたって事。」「それは判らん。とにかく出るしかない。」

223 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/07/30(日) 11:57:23.46 ID:Ux1AEVkLY
     春は名のみの・・・・・・・・・・・23

 いそいで、ドアに近づいた。が、そのドアには取っ手も何もない。感知センサーは音
は鳴り光は光ってる。「おじさん何してんの。」「いや、ちゃんと停止ボタンを押して
止めて置かないと。どうした。」「ええ、おじさん。部屋が開かない。」「れえ。この
野郎。」とドアを蹴った。「そうか中央制御で、隔離か。」と、近くのスイッチとコン
セントの線を次々に抜き始めた。電気が消え、遠くに緑のランプが見える。「あれだ。
と一目散に歩き出し、ドアをあけ、ブレーカーを落として行った。益々暗くなって、何
も見えない。天井の蛍光灯付近から 赤いレーザーが探りを入れていたのが止まった。
「これか、」とつぶやくと、又スイッチの音がして、幾つかの天井灯の明かりが付いた
。スタスタと歩いて、又コンセントに差し込みを入れ、空調の音がした。「よし大丈夫
だ。・・」と元の診察台に戻って行って、何やらやっている。下の配線につまずかぬ様
、恐る恐る近づき「何やってんの。」と声をかけた。「いや・・・この二つは、俺が創
った旧式ロボットの進化系みたいだ。ちゃんと止めて、リセットすれば何とかなる。」
「何とかなるって・・・・、爺さんコンピューターでロボット作ってたの。」「わしの
若い頃は、もう夏場に外に出られなくて、皆んな通販の手作りロボットを作って自慢し
合ったもんだ。」「へ〜〜え、」「そこの首ボタンは触るなよ。機動ボタンだからな。
チャンと直してからでないとな。初期発動では人間でもやられるぞ。」「で、どうする
の。」「まあ見てな、このキャスターの中に黄色い工具箱があったんだ。」と棚を閉め
、自慢げに小さなドライバーをかざした。暫く一体の助手ロボットを眺めて「おい。こ
いつの服を脱がすのだ。手伝え。」と、エプロンの紐を解き、医療服、下着を脱がした
。男の姿で、陰部からビスを5本取った。なんと、陰部がそのまま取れる。「やっぱり
な。そこですこし皮を引いたのか、臀部の腰の付け根のビスがズラリと並んでいた。

224 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/08/09(水) 10:21:48.03 ID:O2qscVvQd
     春は名のみの・・・・・・・・・・・24

 そこの大きなやつ三つを緩めると、パカっと開き幾つかのボタンが現れ、体内側には
メモリースロットが8つあった。「やっぱりな。」と一つずつ取り出し、ステンレステ
ーブル上に、小さなメモリーカードを並べた。スロットが8つもあるのに5個しかない
。そして2列に並べられた。じっーと見つめ腕を汲んだ。タカトシは、小さなメモリを
手に取ろうとすると、「触るな!。」と、いきなり、トシゾウは叫んだ。とても爺さん
と思われない大きな、張りのある声に驚いて、思わずのけ反り倒れそうになり手をつい
た。その衝撃で男の陰部の造形は、テーブルから床に落ちた。タカトシは直ぐに拾いあ
げ、ステンレステーブルに載せたのだが、それは微妙に形が違っていた。「そうか・・
おい、それを見せろ。」と、立ち上がり、これもじっ―と眺め、マイナスドライバーで
廻すとパカッっとこれまた三つの部品に代わり、陰嚢部分の両方にそれぞれ一個ずつ、
メモリーが入っていた。「やっぱりな。ここにパソコンはないか。」「ないよ、スマホ
なら持ってるけど。」「隣の部屋はどうだ。見てこい。・・・ああそうか。いいよこれ
で。」と。何と、乳首を押して廻した、すると、背中の腰部のスロットカバーの奥の中
に手を入れ、何かを押したのか、コレマタ驚いた事に上下の折れ戸の様に背中が開いて
中に小型モニターが控えていた。「やっぱ、時代は進んだものだな。感心する。」と、
物々呟き、首筋のスイッチらしきものを押した。少し機械的音がして、目が開き、モニ
ターが作動した。映画の様に、10・・9・・8・・と少なくなって0になり、モニタ
ーにエラーと出た。「よし、いいぞ。」とつぶやくと、右の一番上のメモリーを入れた
上で、更に首筋に手をかざす。すると、又10・・9・・8と数字がでて、今度は何や
ら、機械語と英語がドンドン画面がスクロールして止まった。オイ、さっきの金玉から
出たメモリーを寄越せ。と言う。すぐ下のスロットにさして又、首筋を触った。すると
又10・・9・・と映像が出た。何回かこうした事を繰り返して、メモリカードが無く
なった時突然、裸の機械が口を動かし物を言った。

225 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/08/09(水) 10:23:16.20 ID:O2qscVvQd
     春は名のみの・・・・・・・・・・・25

 「おい。こいつの前に立って、『春はなのみの』って言ってみな。」「はるはなのみ
の。って」「いいから、前に立って言ってみな。」「はい。はるはなのみの。」助手の
ロボットは「はるはなのみのって、何ですか。」と言った。「違うな、」とモニターに
指を入れ、キーボード画面を出して、何やら書き加えている。・・・。しばらくして、
「おい、もう一度さっきの様に、言ってみな。」「はい、はるはなのみの。」すると、
「はい、春はなのみの、を探します。・・・これは、『そうしゅんふのうたで、・・・
」とうとうと説明したが、又すぐに止まった。「もう少しか、」と又画面操作をした。
さらにしばらくして、よしこれでいい。・・も一回、いってみな。」「はい、はるは、
なのみの。」すると、「かぜのさむさよ。 かぜのさむさよ。」と言う「よし、ええと
谷のうぎいすっていってみな。」「谷に鶯」というと、「うたはおもえど、うたはおも
えど」と言う、そして、「ときにあらずと 声も立てず。時にあらずと 声も立てず。
」としばらく間をおいて喋った。「やった! ふう。初期化成功だ。よし、」と又、首
に手を掛けた。こうしてその人体機械は、元に戻される作業がなされた。次はこいつだ
。と同じように、二体目の助手に手を掛けた。二体目は、以外に早く終わった。しかし
この二体の初期化作業は、随分と掛かった。二体目が終わった時、「さてさて、こいつ
はどうするか。」と医者のヒューマノイドロボットをみて、「まあ、後からだ。まずは
、お前だ。」と目の前に立ち首筋のスイッチを入れた。そして呪文を言った。「はるは
なのみの」と言うとロボットは、「かぜのさむさよ。 かぜのさむさよ。」とさっきと
同じ反応である。一連の儀式が終わると「私が、夢野トシゾウ、私の子が夢野トシオで
その子があそこにいるタカトシだ。わかるか。」「はい。わかりましたご主人様」「よ
しいいぞ。お前の名は2号だ。」「私の名2号、私の名は2号。」「そうだ。よしよし
。」と嬉しそうにして、蓋を閉め戻して行った。

226 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/08/31(木) 04:43:09.58 ID:hvew7XxxE
     春は名のみの・・・・・・・・・・・26

 「では、こっちも。」と肩に手を掛けた時、グラッと地面が揺れた。「な、何だ地震
か。」と叫んだ。が更にゆれる。「ミュータント55が発動されました。ミュータント
55が発動されました。」「なにぃ〜〜。55だって。一体どこまで進化してるんだ。
」「当然クイーンエメラルダスだろうな。」「いいえ、解りません。コモンズ指令です
。」「コモンズ?・・コモンズってなんだ。」「コモンズ」「民間の自然保護団体。」
と言う。二台のヒューマノイドロボットは、それぞれ、2人を覆って匿い、ステンレス
テーブルの下に入った途端に、大きな揺れと天井が、バラバラ、ドサッと落下していく
。地震と同じである。あれほど開かなかったドアが、自然に開いて、ビービーと音を鳴
らす。途中に異物がはまったのか、開いたり閉じたり繰り返す。「へ〜。危険時の災害
対策がしてあるんだ。スゲー」と、叫んだ。突然、さっきの医者の身体が動きだす。「
スケット1。スケット2。危険回避行動に努めよ。危険回避行動に努めよ。」と声を発
した。その後、何を言ってるのか判らない。まるでコピーの電話通信である。助手の2
号と3号と、言い争ってる様だ。「やべーな。向こうが上だろうし・・・」その後文字
通り、火花を散らしたバトルである。「ここは危ない。出よう」とテーブルの下から抜
け出る事にした。見るとやはり助手ロボット二人の方が勝ってる様にも見える。「そこ
だ、片腕をそれぞれとって持ち上げるんだ。イケ。行け。」と親父が音頭とっている。
「ああ、嫌になるなぁ。熱中しやがって。」と思って黙って見ていると。「おい、今だ
。タカトシ、脇の下のスイッチを切りに行け。」「ええ。俺が。」「おめぇしかいない
だろうが。おれは歩くのに精いっぱいなのだから。しかたあんめい。さっさと行け。」
と、タカトシは直ぐにかけて行き、壁に押し合っている3体の中に入って、脇の下のボ
タンを同時に押した。「助かりましたタカトシ様」と2号は言った。最初の直したロボ
ットが2号なんだ。相変わらず変わった親父だ。とニコリとした。

227 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/08/31(木) 04:43:33.11 ID:hvew7XxxE
     春は名のみの・・・・・・・・・・・27

 「じゃぁ、爺さん、此処から出よう。」「いや、待て待て。俺は、見ての通り出れな
いんじゃ。それに此処は、地下何階じゃ。ん・・。」「地下52階です。」と二号は答
えた。「この地震じゃあ、地上ではとんでもない事が起こっているだろうよ。ここで地
上の状態は判らぬが、動く事はよくない。」「よくないだって。此処だって、電気が切
れれば、いつ何時、酸素の供給が切れるか、排水機能が終わるか。それに食糧が何もな
いじゃないか。」「まあまあ、怒るな焦らずとも、直ぐに飯が無いからと死にわせんわ
。」ぐうの音も出ない。「おい、地上との連絡は取れるか。少しは何か情報があるだろ
う。」「爺さん、出ようよ。此処は危ない。」「いやいや、どうせ地上に行っても、外
が 40度も50度もある中では、コイツらも持たない。お前も、水なしでは死ぬ。」
「ここなら、まだ水は出る。電気も少々暗いが予備電源は繋がっていそうで、今だ切れ
ていない。出てもいいが、しばし待て。うん、それが一番じゃ。先ずは情報だ。ところ
で二号、どうして、もう一人は喋らぬのじゃ。」「ッピ・・・ピオピオ・・・恐らくは
、言語システムの初期不良かと。機械同士は喋れましたから。」「お前とは喋れるのか
そうか。・・まああんな揺れじゃったからな、もう一度分解か、やれやれ。・・しかし
、腹が減ったのう。」「ドアが開いているので、食糧庫には行けます。私が取ってきま
しょう。」二号が言った「いやいや それは三号に任せて、お前は、ここの片付けと、
地上の様子を、あの画面にでも映してくれ。機械同士喋れたら 問題は無いだろう。」
「さ・ん・ご・う」「あの無口の、もう一体のロボットじゃ。」「ああ、解りました。
」と又、三号と解らん言葉の会話をした。「此処から、出るしかありません。此処は、
生体処理室で、もうすぐ時間が来て、Xロボットがきます。」と言う「エックス・ミュ
ータント」「そうです、ここの監理ロボット、掃除屋が作動します。」「判った。で、
何処に逃げるのだ。」「冷温食糧庫があります。」「そうか、お前は俺を連れていけ、
もう一人の3号はこの一体を担いで来い。出るぞタカトシ。」「はい。」タカトシは、
この不気味な部屋を出たかったから 元気である。

228 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/09/21(木) 16:14:58.33 ID:D4VK4Gzv4
     春は名のみの・・・・・・・・・・・28

 廊下や階段を行くときも、振動は収まらない、一度は階段からこけそうになった。が
手すりに捕まっていた事でなんとか助かった。「どうぞ。」とドアを開けたが、真っ暗
な部屋である。機械人間の二号はドンドン進む、が、後ろのドアが閉まって、真っ暗だ
「ジョー。」と言った時明かりが付いた。自動点灯で我々の熱感知でも働いたのだろう
か。奥の方に進むと、少し大きな換気口をねじ回しで開けていた。「少し待っていて下
さい。と言う。で少し座り込んだ。と帰ってきた。そして細い通路の様な部屋を抜けた
処に、人体様な人形が、こっちに10体向こうに10体、とあちらこちらに積み上げられて
いた。「ここは。」・・・「ここは昔の駐車場です。構内レーンが通って電気自動車が
不用になったので こうしたロボットの廃品置き場になりました。」と答える。「なる
ほど、ちょっと昔に、組み立てでも解体でも選別でも、人機混合で並べていたからなぁ
〜〜。ちょっとした廃品回収したのか。」「はい。ここでも古い規格品の教員ロボット
も警備ロボットもあって、代替え用品必要ならこの中から探して、部品をトリモットし
ます。」「トリモット?」「はい仕様品をスキャナー分析の上、立体プリンターで造作
して、データー保存されています。」「そうか 部品取りと言うより、旧い仕様のモデ
ル博物館なわけだ。」「はい。・・・時々回収ロボットが来ますので あの安全枠内に
おはいり下さい。通行にさまたげになれは、感知されますので。」と言う。「で俺たち
は、いつ食事が出来るんだ。それに、どこでどう生活させると言うんだ。」とタカトシ
は投げ捨てるように言うと。「まあ、そんなに怒りなさんな。外にでらんで暮らせるな
ら、ここでもいいぐらいだろう」とトシゾウはなだめた。しかし、二号の方はドンドン
薄暗い工場のよな駐車場を歩いて、少し広い守衛室の様なところに向かっていた。

229 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/10/20(金) 12:22:23.18 ID:JwGgtisLQ
民間航空騒音集団訴訟が始まってるが、騒音に繋がるものは全部反対して徹底攻撃.航空機を阻害するものは全部擁護の姿勢が大切な
反対]全航空機、全公務員、少子化対策.自閉隊.米軍駐留、日米同盟,観光文化芸術等への支援、スポーツ、万博、自民公明、銃刀法
賛成)人囗減少、遷都、曰本列島縦断クソ航空機姦国との国交断絶,航空機撃墜、金正恩のミサイ儿、習近平の気球、環境活動家の破壞活動
世界最悪の殺人組織公明党国土破壞省の強盗殺人の首魁斉藤鉄夫らテロリストに乗っ取られたクソ政府が.力による一方的な現状変更によって
鉄道のз0倍以上非効率なクソ航空機飛ばしまくって莫大な温室効果ガスまき散らして気候変動、日本どころか世界中て゛災害連発させて大量
殺戮することで私腹を肥やす強盗殺人を繰り返しているわけた゛が、悪の権化みたいなこいつらがロシア非難とか寝言は寝て言えって話だよな
石油無駄に燃やしてエネ価格から物価にと暴騰させて騒音で住民の生活に仕事にと破壊して憲法13条25条29条と違反しまくってる悪質
テロリスト航空関係者個人を迫害したり、ハ゛カチョンをバカにして差別したり、ルフィやプーチンを擁護したり、できることは何でもやろう!
(羽田)ttps://www.сall4.jp/info.Ρhp?тyρe=iΤеms&id=I0000062 , ttps://haneda-рroject.jimdofree.com/
[成田)ttps://n-souonhigaisosyoudan.amebaownd.com/
(テロ組織)Ttрs://i.imgur.com/hnli1ga.jpeg

230 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/02/22(木) 09:29:49.62 ID:u/8CtjN2+
私利私欲のために莫大な温室効果カ゛スまき散らして気候変動させて災害連発させて人殺して石油需給逼迫させて物価暴騰させて
社会に甚大な損害を与えながらスーダンだのイスラエルた゛のに行ってなにやら巻き込まれてるホ゛ケどもがクソ税金泥棒公務員利権の
ネ夕にされながら無関係な国民から強奪した税金使って送迎とか唖然とするよな
こいつらひとり1000万は徴収すべきた゛し今後は邦人出國税ひとり1000萬は徴収しないとな
入管収容で税金泥棒100%クソ公務員の過失責任を税金で肩代わりするとかやってるガイジン入国税も1000万は徴収するのが筋
クソ航空機は航空燃料税1KL1千万円離発着税1回1億円上空通過税1кm100万円さらにスティンガ−解禁して私有地からのクソ航空機撃墜合法化は
住民としての普遍的な権利た゛し憲法カ゛ン無視で都心まて゛数珠つなぎて゛クソ航空機飛ばして私権侵害して私腹を肥やす強盗殺人の首魁
斉藤鉄夫ら世界最悪の殺人腐敗組織公明党を殲滅しないとお前らの生命と財産は奪われる−方だぞ
(ref.) ТTps://www.call4.jp/info.php?type〓items&id=I0000062
tTρs://haneda-projecт.jimdofreе.com/ , Ttps://flight-route.сom/
Ttps://n-souonhigaisosyoudan.amebaownd.com/

231 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/12(火) 07:34:45.60 ID:yEEs2dkZV


232 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/17(日) 00:33:44.51 ID:xjZrhBlOR
 ドシャラ神は 七曜神である。  147   改めてドジャラ神に捧ぐ

 これは、ガンダム論の、究極である。人類を、排除しようと目論むシロッコは、その
理想郷を否定するカミーユに、「常に世の中を動かしてきたのは 一握りの天才だ.!!」
と言い放つのである。確かに現代でも、日常には自分では到底思いつかなかった発想や
、優れた技術の産物は、ある一部の天才作品の物質で溢れている。0を1にすることの
難しさからも、「一握りの天才」の存在の貴重さは、実感させられてやまない。しかし
「天才」が、そこで言うところの「凡人」としての存在なくしては、その1を100に
することは、到底できないであろう存在だ。国を動かす 政治家や生活に彩りを与えて
くれる技術者、天賦の才を、感じさせるスポーツ選手ですら、凡人の存在があってこそ
光る。というものではないだろうか。と言う分析だ・・・達観である。この『機動戦士
Zガンダム』より、パプテマス・シロッコの名言には、突き刺さるものがあある。戦争
の原因が、双方の持ちうる理想郷への情熱とそれに付随する道義や大義が正義になって
、命を賭して争っているのだから、現実論の究極であろう。『機動戦士ガンダム、逆襲
のシャア』より、シャア・アズナブルが放った名言がある。ザビ家への 復讐心から始
まったシャア家の名門の戦いの歴史。数多の戦場を駆け、多くの人と出会った終着地が
、人類が地球に犯してきた「罪に対する贖罪」である。という哀しき運命を問う。シャ
ア家の族長として、「地球は、人間のエゴ全部を飲み込めやしない!」と叫ぶんおであ
る。つまり、人類への警告だ。人類の革新を促す目的があって進む文明に、昨今の異常
気象や産業発展の環境汚染などを、重ね合わせている。鑑みると、この言葉の意味自体
はあながち間違いではない進化の方向であり、日本の開国以来からの悩みのまま一向に
解決しない人間模様に落胆し、鬱になるような世界がある。

233 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/17(日) 00:34:24.29 ID:moEPI8GYG
 ドシャラ神は 七曜神である。  148   改めてドジャラ神に捧ぐ

 アニメも更に進化させ、物語も『機動戦士ガンダムSEED』ではクローン人間やら
、実在の神の領域に入った、遺伝子治療問題がはいる。ここで、ラウ・ル・クルーゼが
紹介される。技術や産業の進化として、人が持つ欲望や競争心の産物として生み出され
たのが「短命のクローン労働者」で、現代のロボット代用品としてクルーゼは産まれた
。勿論そこで「人類そのものを憎み、地球・プラント間の戦争を裏で操る。」という、
遠謀を持って、「人類を滅亡させよう」と決意して、動いていた。ここで「ラスボス」
という、あくまで、最高位のアナーキー、テロ主義者。として、伝説の主人公に敵対の
、大物ヒールキャラクターとして描かれる。それぞれに、自身においても、それぞれに
『正義』がある。『道義』も『大義』もある。そしてより以上に、世界に責任を持つ。
そういう地位だ。こうして、悪役としての彼らがどんな信念を持って、戦っているのか
がアニメで語られる。人が持つ「欲望」や「競争心」の産物として生み出された短命の
クローンである「クルーゼ」は、人類そのものを憎み、人類そのものを滅亡させようと
動く。救いようのない人間の本質に、因縁深き言葉を突きつける。「何を知ったとて、
何を手にしたとて 何も変わらない!最高だな人類は……。」と言い放つ。そして妬み
、憎み、殺し合うのさ!と。いう。・・これはきっと地球上の、本来の主人、先住生物
である細菌やウイルス、更には樹木たちの言葉に違いない。とも思える。生物進化にお
いては、進化と共に、細胞組織を獲得し生殖機能の発展や進歩があった。技術の発明・
発見・応用で、次々と高次の生命機能が出来上がる。そして「コーディネイター」たる
人類が産出されて、台頭する。その存在に於いて、能力格差による世界規模の戦争に、
幾度も人類は発展した。とする。この人類の愚かさを、物言わぬ地球構成の市民たちは
「最高だな人は!」と皮肉を込めて叫ぶのだ。これは、自然破壊に叫ぶ樹木達の声であ
ろう。

234 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/17(日) 19:12:56.07 ID:b52yeLNkK
 ドシャラ神は 七曜神である。  149   改めてドジャラ神に捧ぐ

 アーユルヴェーダ医学では、施術の前にこのダンテーラス神(ダンヴァンタリ)に、
マントラ(真言・呪文)を唱え、祈りをしてから施術を行うのだ。この、ヴィシュヌの
化身に関する神話の中でも重要な神話「乳海攪拌」の神話は、今や婆羅門教というより
、ヒンドゥー教における天地創造神話。とされる。神々と、魔人アスラ族が、その所有
を巡って争った不死の霊薬「アムリタ」を創る起源から、出来た妙薬の所有を争う神話
である。不死の薬・アムリタは、簡単に言えば、神々の晩餐に、冥界王の竜王の機嫌を
損ねて、天国を支配していたヤマに呪文をかけて妻にした事ではじまる。ヤミーは復活
を聴き回り、相談し、大海をマンダラ山を棒にしてかき混ぜれば出来るとの言葉を信じ
て、その為の策を考える。不良息子と淫乱娘を集めて、蛇王・ヴァースキをも巻き添え
にして、行おうとした。それにヴイシュヌ神は感心し、勿論ここで冥界王の呪文で封じ
られたインドラ神(過去)を助ける為に、毒にはシヴァ神(未来)すら諭して毒を消し
更に、忌まわしいアスラ属(龍神)まで説き伏せて、それに手助けする。蛇王を巻き付
け、片側を神々、反対側からアスラ達がそれぞれ引っ張ることで海を攪拌し、山火事を
起し海を乳白色にし、海底から太陽と月、後に、ヴイシュヌの妻となるラクシュミー等
、次々と生まれさせた。最後に海の底に居た亀の上の医学の神タスヴアンタリが、「ア
リムタ」を持って現れる。こうして第一幕は降りる。ところが、アスラン(明日乱)の
助言通り、アスラ(蛇族)のラーフが神々に化けて、アムリタを横取りし、飲み始めた
ヴィシュヌ神は手に持った円刀で攻撃し、その首を切り落とし、切り落とされた首が、
宇宙へと飛んで行ったが、不死の妙薬を飲んでいた事で生きている。そこで月を食べる
が首からしたが無いので、月は直ぐに又満月になる。これで月食を起す。と言う逸話で
終わる。

235 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/17(日) 19:13:18.23 ID:b52yeLNkK
 ドシャラ神は 七曜神である。  150   改めてドジャラ神に捧ぐ

 ノアの箱舟で知られるように、大洪水神話は、メソポタミア・ギリシア世界を始め、
アジア沿海部や太平洋沿岸の南北アメリカ大陸にも 類例のある神話である。メソポタ
ミアをその起源とする説もありますが、これはメソポタミアでの神話は文字史料として
残されている最古の物語が多いために研究が進んでいるだけだという指摘もあります。
実際の起源がどこにあるのかに関しては史料に乏しく、憶測の域を出ませんが、基本的
に、古生学によれば、地球規模の事変は、紀元前時代には、かなりに多くあった。とも
思われる。姉のヤマが死んだ時 ヤミーは他の神の制止も聞かず、地獄の地下の黄泉の
国に行き連れ出す事を決意し、人類誕生後、ヤマは人類初の冒険者となり、死の国の淵
までたどり着き、地獄の入り口を発見した第一人者である。しかしこの物語も各所で、
あって、日本のイザナミ・イザナギの神話で、妻を探しに行く。又天照大御神でも天の
岩戸を閉めて、世界が真っ暗になる。そうした神話は多い。仏教での閻魔大王は、ここ
の初めての使者となり、死の国を統治して、法を守護する死の神になった話が、日本に
きて閻魔大王となったと言われている。兄を生き返らせるべく、他の神に願い出て龍神
と蛇神とが力合わせて、乳海攪拌をし、その後に戦い行うのであるが、この時の出て来
た神が、かなりの多くの神で、日本で言う所の八百頭(やおろず)神である。不思議な
事にイザナギも、また女神ヴィシュヌも、冥界王の妻となり鬼神となっている。この、
鬼神とは、今でいう鬼でなく、恐らくは強い神と言う最大の神である。此処には生き物
が、生老病死が絶え間なく襲うという事が如実に物語られる。ヒンドゥー教神話の中で
は蛇神と龍神との闘いを、善神と悪との闘いに見立てている。盛りだくさんのストーリ
ーであるが、日本でもアマテラスとスサノウは、最終的には闘う。日本語で「スサ」と
言うのは藁の事で、水稲以外の藁を含めた呼び名だ。その王と言われ、乾燥の雑草とも
言える。これらは燃料として束にした物である。

236 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/17(日) 19:13:50.23 ID:b52yeLNkK
 ドシャラ神は 七曜神である。  151   改めてドジャラ神に捧ぐ

 絵画や彫刻では、9つの頭を持つ蛇・竜王アナンダと、寝そべるシーンがよく描かれ
ています。ヴィシュヌの臍からは、蓮が伸びて、その花の先からブラフマーが生まれて
いる。と言った場面です。ヒンドゥー教のトリムルティの考え方では、世界の創造者は
ブラフマーですが、ヴィシュヌ派神話ではブラフマーは、ヴィシュヌから生まれたもの
であり、ヴィシュヌが、より偉大な存在である。とされ、逆にブラフマー派の神話では
同様の場面でブラフマーの臍から、ヴィシュヌが生まれたとするものもあると言う神話
である。妻のラクシュミーは富と幸運の女神で、日本では吉祥天として、日本仏教にも
取り入れられている。10月末から11月初めに行われるヒンドゥー教の祭典・ディワリは
、もともとはランカ島から凱旋するラーマ王子を祝う祭りに由来する。が、現代では、
ラクシュミーを祀る新年の祭りとして、北インドを中心に盛大に祝われている。この、
モチーフとしてのサラスヴァティー、ガネーシャと共に描かれる「ディワリ・ラクシュ
ミー」は、2頭の像に、水をかけられている「ガジャ・ラクシュミー」という吉祥図が
良くとられる構図だ。ヴィシュヌが乗る神鳥ガルーダは、インド国内のみならずインド
ネシアやミャンマー、タイなどでも信仰されていて、日本仏教でも迦楼羅天として八部
衆の一つとして登場する。ガルーダは、母にかけられた呪いを解くために神々の天界へ
攻め入って不死の薬・アムリタを手に入れ、風神ヴァーユや神々の王インドラを退けて
、ヴィシュヌと共に、帰還を果たし、母の呪いを解く。猛禽、又は人間の体に猛禽の頭
と羽をもつ姿で、ヴィシュヌの下方、またはヴィシュヌを乗せて飛ぶ姿で描かれるのが
主である。インドネシア・タイでは、国章に用いられ、非常に人気のある神の一つだ。

237 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/17(日) 19:15:57.87 ID:b52yeLNkK
 ドシャラ神は 七曜神である。  152   改めてドジャラ神に捧ぐ

 瞑想の本来の意味とは、「目を閉じて静かに考えること」を意味する。しかし、ただ
目を閉じているだけではなく、現代では、心を平静にして、自分自身の心の動きを見つ
め直すことを言う。とされる。ここでインドでの瞑想する対象として上がるの要素が、
アグニ(火)、ヴァーユ(大気)、アーディティヤ(日)、カーラ(時間)、プラーナ
(呼吸、あるいは活力)、アンナ(食べ物)、そしてブラフマー、ヴィシュヌ、ルドラ
の9つである。聖仙サティヤヴラタが河で祭祀を行っていると、一匹の魚が手のひらに
飛び乗って、サティヤヴラタが魚を河へ戻そうとすると、その魚は、他の大きな魚に食
べられないように保護してほしい。と願い出る。サティヤヴラタは、魚を連れて帰り、
壺に入れて飼い始めたものの、日ごとにどんどん大きくなる。魚をとうとう飼いきれな
くなり、海へと戻そうとする。と魚は、「7日後に大洪水が来るので。私が船を、用意
するから、すべての生物と植物の種、7人の聖仙を集めて、待てばよい」と、告げて、
サティヤヴラタと別れる。と7日後には、魚の予言の通りに、サティヤヴラタが指示の
様に、生物を集めて待つ、と、正に言う通りに大洪水がやってくる。金色の巨大な体で
現れた魚が、サティヤヴラタ達を乗せた船に、大蛇・ヴァースキを結び付け、ヒマラヤ
まで船を引っ張りあげて助けた。巨大な魚として登場するヴィシュヌは、ノアの箱舟に
通ずるような この大洪水神話において、聖仙を救う存在として描かれます。ここで、
登場するヴァースキは、蛇王(ナーガ・ラージャ)のひとつ。神話上ではヴィシュヌの
乗るガルーダの母親の姉妹・カドゥルーは、1000のナーガ(竜/蛇)を生み、ヴァースキ
はそのうちの一つと言う。ガルーダとは、従兄弟に当たる存在である。蛇王ヴァースキ
は外に紹介するクールマの神話にも登場する。また、聖仙はサンスクリット語で「リシ
」と呼ばれて、厳しい修行によって時に神々をも凌駕するほどの力を持つ事もを指して
いる。

238 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 09:46:28.69 ID:impRJIdIm
 かつて昔

 かつて昔、満州国建国以前には、日本人はこの地が、ソ連共産党の共産主義の南下が
行えなければいい。と言う、極めて安易に、極左の緩衝地や停戦の空白地帯でいい。と
軍部は考えていた。と言うのも、今だ朝鮮半島の経営は行き詰まりのままだったからだ
。つまり、中国大陸や満州どころでない。と言うのがもっぱらであった。しかし、ここ
で、国連に「ユダヤ人救済」の声が英国から上がって、割り当ての収容意見がでるのだ
。ソ連邦でポグロム ( погром)が、チェコを始め東欧で頻発してるので、収容
し、移動させ国作りさせよ。と言うのである。ロシア語で「破滅」「破壊」を意味する
この言葉は、特定の意味が派生する。加害者の如何を問わず、反ユダヤ主義において、
ユダヤ人に対し行なわれた、集団的迫害行為(殺戮・略奪・破壊・差別)が、有無を言
わさず行われいる。と言う報告と対処であったのだ。これに幾つもの国が名乗りでた。
ドイツは、アフリカの拡大領地を表明し、アメリカは南米を、カナダやオーストラリア
は自国の未開地を表明していた。がいずれの土地も一からの建設地であった。当然なが
ら日本も手を挙げた。それが新規の満州の土地だった。これが河豚計画(ふぐけいかく
)である。1930年代に日本で進められた「ユダヤ難民の為の移住計画」である。1934年
に、鮎川義介が日本に持ち込み提唱した計画に始まる。とされ、1938年の、五相会議で
政府の方針として定まっていった。実務面で、陸軍大佐安江仙弘、海軍大佐犬塚惟重ら
が、選出され主導していった。ヨーロッパでの迫害から逃れたユダヤ人を満州国に招き
入れ、自治区を建設する計画であった。が、思いもよらず、ドイツ危機が起こる。大戦
の賠償金インフレである。最悪の状況が1923年である。戦後賠償金の遅延に怒った
フランスが、ベルギーを誘って、借金のカタにルール工業地帯を軍事占領する。これに
対してドイツは、ストライキで抗議。結果、フランス軍も立ち往生し、ドイツ国内経済
は、生産力を失くし、世界史上に最大のハイパーインフレと化した。インフレはモノの
値段が上がることですが、この時の物価が1年で25,000倍に上がりました。つまり去年
の品物が、2万5千円で売られた。と言うものでした。

239 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 09:47:06.58 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・02

 こうして、1923年秋に、共産党と右翼が同時に決起した。このデモ鎮圧にあたる
のが国防軍である。この時には、極右団体ナチスを率いるアドルフ・ヒトラーが、ルー
デンドルフを招いて、決起しミュンヘン一揆を起している。大戦の英雄を連れてくれば
何とかなる。と、思ったのでしょう。が、国防軍は政府に忠誠を誓っていて、国民的な
英雄ルーデンドルフも、銃弾の中で、最後まで行進を続けるほどに価値がなかったのだ
。此の時ヒトラーは、真っ先に逃げ出して、骨折し、逮捕された。ミュンヘン一揆が、
収拾すると、シュトレーゼマン政権は、総辞職し、外交に専念します。そしてフランス
の外相の、ブリアンに頼み込み『払うから、賠償金をまけてくれ』と交渉する。ここで
醜悪なアメリカが出て来て、1924年、ドーズ案が成立した。チャールズ・ドーズは
アメリカ政府と民間の双方で、経験を積んだ財政家で、1925年にアメリカ副大統領
なった政治家だ。このドーズが、とりあえずの二年間の猶予を示したのだ。実はドイツ
は、この頃まだ中央銀行がなく、小公国の集まりで、各地方で紙幣を発行していたので
税収も市中通貨も混乱していたのであった。ドーズ案では、1921年の最後通牒での年間
支払額の、20億マルクと輸出額の26%の返済を、低くし、決済面でもドイツ側の便宜を
図る物だった。ドイツ帝国銀行の口座に、マルクでそのまま払い込むだけで搾取され、
外貨による送金は、連合国の賠償管理委員会がマルク相場を害さない範囲で行うこと。
とされていた。これはつまり、マルク相場が悪化したときに外貨での送金が延期される
ことを意味した。ドーズ案は、核心の賠償金額について未定のままで当初の2年間を、
予算からの支払を免除したものだった。以降は年間の支払額を10億マルクにまで引き下
げ段階的に支払額を引き上げる計画を示した。ドーズ案はドイツの金本位制復帰を命令
し金準備の強化が必要となった。そこでいわゆる「ドーズ公債」を1924年10月に起債し
、額面総額5千万ポンドの外債はロンドンのイングランド銀行とニューヨークの、JP
モルガンが連携して発行された。このうち1200万ポンド、現金払込で1000万ポンドが、
ロンドンでの起債分であった。

240 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 09:47:50.25 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・03

 起債を見越しドイツは8月末に、貨幣法・銀行法を改正して10月 1日に施行させた。
新通貨としてライヒスマルクを制定し発行しこれが標準通貨となった。レートは1兆マ
ルク=1レンテンマルク=1ライヒスマルク=2.79分の1グラム の金塊と規定された。
ヒャルマル・シャハトは、イングランド銀行の支援をうけて金割引銀行を設立したが、
ドーズらの反対で、目的の業務を行うことができずにいた。輸出金融機関として、機能
するにとどまったものの、帝国銀行の下部組織として、しかし、帝国銀行自身では行え
ない業務を代行した。此処にカラクリがある。つまり、ドイツはドイツ紙幣発行と共に
ドーズ債の買い付け者であるし、不足分はアメリカの主要な企業が買って、大型工場を
次々と建設して行ったのである。ディポンやフォード、その他幾多の企業が、ドイツの
安い労働力に生産基地を作る投資をした。アメリカ企業とナチスドイツとの協力関係を
話すには、最初にドイツの企業IGファルベン、について触れなくてはならない。この
I.G.ファルベンは、1925年に、ドイツの化学工業企業8社合併で出来た巨大企業で
あった。当時世界屈指の化学産業はドイツにしかなく、それは、先行したガラス容器の
伝統からだった。I.G.ファルベンの株主はユダヤ人が多く、社長はユダヤ人カール
・ボッシュだった。ヒトラーから「国際金融資本の手先」と言われて非難されたが、カ
ール・ボッシュは、フリッツ・ハーバーと共にハーバー。ボッシュ法の開発を行なって
いて、現代化学の源を作った。高圧化学的方法の発明と開発で、1931年にノーベル化学
賞を受賞し、ナチスが勢力を強めるにつれて、ヘルマン・シュミッツ会長やゲオルク・
フォン・シュニッツラーなどの 取締役は、ヒトラー支持の尖兵に変化して、カール・
ボッシュとヒトラーとは軋轢があった為、追われてしまった。IGファルベンの幹部は
、1933年2月ドイツ産業界の重鎮数人とともに、ベルリンでヒトラーやゲーリングと、
会談し、ナチズムに対する政治的・財政的支持を約束させられている。

241 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 09:48:27.73 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・04

 I.G.ファルベンは1939年までに、ドイツの外貨の「90%」を稼ぎ出し、ドイツの
化学工業製品の「85%」を製造した。その従業員は10万人に達していて、世界の大企業
の中でも アメリカのGM、USスチール、スタンダードオイルにつぐ、4番目に化学
工業企業としては、世界最大の企業にのしあがっている。このIGファルベンはドイツ
のみならず、化学工業の最先端を、ほぼ独占していた。ナチスの戦争経済を維持する上
で、不可欠だった2つの製品がここで作られ、供給した。それは、合成燃料と合成ゴム
である。その大半はアウシュヴィッツにあった 同社の巨大化学工場での、被収容者を
労働力として製造されたと言われる。アメリカ戦争省は、のちに 次のように語った。
「IGファルベンの巨大生産能力、その徹底した調査能力の、巨大な国際的つながりが
なければ、ドイツの戦争遂行は考えられなかったし、実現することもできなかった。」
と言ったとされる。ナチス・ドイツの崩壊後には、破壊つくされたフランクフルトの町
に入って、IGファルベンの建物が、全く無傷で、工場まで建っていたことで米軍兵士
たちを驚かせた。IGファルベンは、敵国最大の、要衝企業だったのに、アメリカ空軍
は、その建物に一切の攻撃を加えなかったのであった。建物は戦後CIAのドイツ本部
となり、復興の中心となった。実はイギリス化学工業界では、このIGファルベンに、
実践対抗し、1926年に「ノーベル産業」「モンド」「ブリティッシュ染料」「ユナイテ
ッド・アルカリ」の4社を合併させて、わざわざICI(Imperial Chemical Industries
)を設立しさせている。イペリットガス。いわゆるマスタードガスはこのゴム製品まで、
浸透するガス開発。或いは、ナイロン爆薬。いわゆるプラスチック爆弾や、C4爆弾も
ここで開発されたからだ。

242 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 09:49:37.89 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・05

 IGファルベンは、世界最大の石油企業であるスタンダードオイルと、密接な関係に
あった。スタンダードオイルはロックフェラー財閥が作った石油精製で巨万の富を得て
いた。スタンダードオイルにいたウォルターティーグル会長は、IGファルベンのヘル
マンシュミッツ会長とは、早い時期から友人関係で、アメリカのIGファルベンの、子
会社のGAFの取締役に就任している。ティーグル会長は、このGAFに多額の投資を
し、シュミッツ会長もスタンダードオイルに多額の投資をして協業していた。ティーグ
ルが1938年にGAFの取締役を退いても、IGファルベンとの協力関係を維持し続けた
。当時の戦闘機や爆撃機には、テトラエチル鉛(ガソリンエンジンのノッキングを防ぐ
為のガソリン添加剤)が必要で、これが無いと飛ぶことが出来なかった。テトラエチル
鉛の権利を持っていたのはスタンダードオイルで、イギリスのエチル社を通じ、テトラ
エチル鉛をIGファルベンに供給し続け、ドイツ空軍の戦闘機や爆撃機が飛べるように
していた。更に、スタンダードオイルはテトラエチル鉛を日本にも供給していて、日本
軍の戦闘機や爆撃機が飛べるようにした。1939年に、アメリカでは合成ゴムが不足し、
アメリカ軍は、軍用航空機や軍用車両の車輪を完成させるのも困難になっていく。が、
しかし、スタンダードオイルは、アメリカ軍に対して合成ゴムの供給を一切しなかった
。この時期、スタンダードオイルは、ヒトラーと契約を結び、ヒトラーはスタンダード
オイル製の 何種類かの合成ゴムを取得することができた。この契約は真珠湾攻撃の後
まで継続している。スタンダードオイルとIGファルベンとが石油と化学製品の独占権
では、世界市場を二分していて、スタンダードオイルとIGファルベンが協定していた
。この為、アメリカ政府は、真珠湾攻撃の後でさえ、アンモニアの合成工程や天然ガス
から水素を取り出す技術を取得できなかった。こうしたいら立ちに、ウォルトディズニ
ーは、自らのバンビの像を、破壊し供出する姿を映像に撮ったのである。

243 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 09:50:06.08 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・06

 実は戦争が起こる前に、イギリスのチャーチルは渡米し、ルーズベルトと会談したが
、そのお膳立てをしたのは、財界人でロックフェラー達であった。戦後世界の羅針盤と
なった「大西洋憲章」は、当時のその成立においては、単なる理想だけを並べた米英に
よる宣伝ビラのプロパガンダに過ぎないものであった。それは一皮剥けば、白人の抱え
ていた植民地主義の補強であって、人種差別の根深さが、見えたものだ。内容選出には
、米英が、寄り添って大西洋憲章を世界に示し、チャーチルの、政治的策略を意味して
いる。参戦する。という明確な言葉こそないものの、米英が一体となって大西洋憲章を
出すことで、アメリカの参戦意図が、世界あるぞ。と言う意思表示の場となったのだ。
今だ参戦もしていない「アメリカ」の国内が、枢軸国との戦争目的を示し、戦後世界の
在り方にまで口を出すからには、参戦の意志を 固めたと見られても仕方ない目論見で
あった。チャーチルにとって、対独戦にアメリカを引き込むことも重要で、日本軍南進
の危機が深まる太平洋での、新たな対応についても、ルーズベルトと早急に話をつける
必要があったのである。石油の供給を絶たれた日本が蘭印に侵攻するのは、時間の問題
と、最初から計算され、見られていたのだ。この事で、サミエル商会は大きく困ってい
た。つまり、早い時期から、この政府系ユダヤ人達は戦争を画策して、独自にもってい
たサミエル商会のシェルの持つ、油井もタンカーも国王海軍の接収によって、ロイヤル
を冠した、ロイヤル・ダッチ・シェルと名を変える事になった。事の発端は、スタンダ
ード石油と、シェル石油に、独占支配されるようになった東洋市場に、1890年代後半に
、強力な新勢力としてロイヤル・ダッチ(正式名称 Royal Dutch Petroleum)が登場し
た。1890年に設立されたオランダの石油会社ロイヤル・ダッチは、蘭印(オランダ領東
インド:現インドネシア)に属するスマトラ東海岸に、随分前から生産される原油を、
精製するため、パンカラン・ブランダンに製油所を完成させていた。

244 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 09:50:54.45 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・07

 1892年にシンガポールやマレー半島向けの灯油の輸出を開始し、その4年後に、蘭印
からアジア・大洋州(日本、中国、東インド、オーストラリア)向け 輸出量300万バレ
ル以上に達して、米国からの同地域向け輸出量にほぼ匹敵するに至っていた。この三者
は激しい販売競争を行う。と同時に、提携相手の模索にも力を入れた。1901年、シェル
はスタンダードとロイヤル・ダッチの双方と、並行的に提携交渉を進めていたが、同年
12月、スタンダードとの交渉を打ち切って、ロイヤル・ダッチとの提携について原則的
に合意し、いわゆる「英蘭協定」(British-Dutch Agreement)を 締結した。この協定
だけでは、シェルとロイヤル・ダッチの 販売競争は収まらなかったが、1903年6月に
、両者にロスチャイルドが加わり、「東方でのお互いの競争をやめるために」三者合弁
(出資比率は対等)のアジアチック・ペトロリアム(Asiatic Petroleum Co.)が 設立
される事になった。ロスチャイルドは、ブニトによって東洋市場向けロシア灯油をシェ
ルに供給していただけでなく、ロイヤル・ダッチにもロシア灯油を供給していたのであ
る。また、1907年にはロイヤル・ダッチとシェルの一本化が成立し、前者60%、後者40
%の持ち分によって、両者の事業を共同化することになった。これにより、ロイヤル・
ダッチ/シェルグループ(以下シェルと略す)が形成され、アジアチックもこの新組織
に組み込まれた。ところが、これを良しとしなかったのが、当時アジア進出していて、
船の燃料に競争による安価な燃料サービスが受けられなくなった英国海軍がそこにいた
。このようにして、米国の、石油資源基盤の巨象ロックフェラーのスタンダードグルー
プと、東南アジアの石油資源に基盤をおくシェルグループが二大勢力となったのである
が、協調していた。

245 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 09:54:31.70 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・08

 ここに、1908年、英国人ウィリアム・ノックス・ダーシー(William Knox D'Arcy )
が、ペルシャ(現イラン)で最初の油田を発見し、1909年には、これを母体として、後
のブリティッシュ・ペトロリアム(現在のBP)の原形である アングロ・ペルシャン
石油会社(Anglo-Persian Oil Company)を設立した。もう一つの国際石油企業勢力が、
設立されていた。この頃は、米国で、テキサス、カリフォルニアの各州で新しい油田の
発見が相次ぎ、スタンダードグループ以外にも大きな石油会社が出現してきていたのだ
。1901年にテキサス燃料会社(Texas Fuel Company:1903年にTexas Oil Company に社
名変更、後のテキサコ)、1907年にはガルフ石油会社(Gulf Oil Corporation)が設立
された。そして、1911年に米国のシャーマン反トラスト法(Sherman Antitrust Act of
 1890)の適用により、持株会社として、スタンダード石油グループを 統轄していた、
ニュージャージー・スタンダード石油会社(Standard Oil Company of New Jersey:後
のエクソン、現在のエクソンモービル)は持株会社の地位を失い、スタンダードグルー
プを構成していた30を超える石油会社は解体されて、独立した石油会社として、互いに
競争することとなった。中でもカリフォルニア・スタンダード石油会社、(Standard
Oil Company of California:後のシェブロン)や ニューヨーク・スタンダード石油
会社(Standard Oil Company of New York:後のモービル、現在のエクソンモービル)
が発展し、勢力を伸ばしていった。後に、スタンダード石油3社(ニュージャージー/
カリフォルニア/ニューヨーク)に、シェル、アングロ・ペルシャン、テキサス、ガル
フを加えた国際石油企業は、後に一般には、7大メジャーズ(Majors)と呼ばれる様に
なった。20世紀初頭に、7大メジャーズを中心とする国際石油産業の体制はほぼ整った
のであるが、この頃のイラン産石油は、英国独占だったのである。つまりペトロシアン
グループは単独で、当初は世界メジャーに仲間入りしていないのだ。

246 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 09:55:16.71 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・09

 ところが、チャーチルは、何度も、この中東の地を制圧したり、交渉して独占権を、
行使するのに失敗し、第一次大戦前も大戦後も、第二次大戦前にも、無駄骨を負ってい
た。大西洋会談の初日に米国務次官サムナー・ウェルズと英外務省事務次官アレクサン
ダー・カドガンとの事前協議がもたれているが、もはや米国の参戦と日本の南方進出は
間違いない処であった。「アメリカが介入しなければ、イギリス本国と、英連邦の生命
線は寸断される。チャーチルは、このように述べ、私(ウェルズ)に対して、アメリカ
が声明を出すよう懇請したのだった。つまり『これ以上の南下は、イギリス、アメリカ
、オランダとの戦いになる。」と。ソビエトも参戦の可能性があること。このことを、
はっきりと謳った声明を 望んだのであった。もし声明が出ない場合、英国が受ける(
日本の攻撃による)衝撃はきわめて厳しいものになろう。」と語ったと言う。英国では
騎士道について語れば、第二次世界大戦を不屈の「ジョン・ブル魂」で勝利に導いた。
戦勝国英国の「歴史上で最も偉大な人物」として名宰相、ウィンストン・チャーチルを
挙げられ尊敬されている。「ジョン・ブル魂」=英国魂=紳士の熱意である。この概念
は、いわゆる日本の「大和魂」やドイツの「ゲルマン魂」に相当するもので、一言で言
えば、アメリカ流の「不屈の精神」を意味する。「イギリス人固有の、頑固で律儀で、
こつこつと、自分の思いを追求する姿勢。」とされる。チャーチルに重要な国としてあ
ったは、アングロサクソン兄弟国の米国と、欧州制覇の野望を抱いたヒトラーのナチス
のいたドイツだったであろう。アジアで、数少ない独立国で文明国、天皇を戴く日本に
、歴史上も、一定の親近感と理解を持っていたチャーチルにとって、日本は、重要な国
だったとしても、アジアの遠い国だった。1894年、世界周遊の旅に出た両親が、日本に
立ち寄り、離日直後の95年、父ランドルフ卿は死去した。日本からの送られてきた、母
の手紙には、日本の写真が同封され、日本は忘れがたい国であったのだ。

247 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 09:56:47.48 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・10

 日英両国は、1894年に治外法権を、西洋列強で初めて撤廃する日英通商航海条約を、
締結して関係を深めた。明治の開国後においての親密さからだ。1902年に、日英同盟を
結び、これを評価したチャーチルは、日露戦争でも、同盟国日本が勝利し、英国艦隊が
中国から安全に帰国できるようになったことで、大歓迎を示していた。14年に勃発した
第一次世界大戦で、日本は参戦すべきでない。と主張した外相のグレイ卿に対し、海相
のチャーチルは、太平洋から、ドイツ海軍が立ち退くことを熱望する由を説く、同盟国
の日本の参戦は死活的に、重要な事と考えた。しかしながらも、チャーチルは、21年の
日本との同盟解消を巡る議論では、「米国の反発を忘れてはならない。」と同盟解消を
主導している。現実的で戦略的な、対日観を持っていた。リアルティ主義として米国に
追随し、精神的には日本に望郷の念を持つ。そんな姿がある。米国の雑誌「コリアーズ
」に、「日英同盟の廃棄は、歴史の悲劇的な一章となるかもしれない」と寄稿し予測を
もち、「日本は、同盟廃棄を 日本の人種差別撤廃要求に対する 侮辱的な回答として
受け取っていた様だが、英米は、この点については、かなりに理解不足であった。」と
、その後に悔恨した事を書いている。「廃棄したのは間違いだった。」と戦後には、考
えるようになっていた(関榮次著『チャーチルが愛した日本』)つまり元々「日本は、
軍事的な脅威ではない。」と軽視していて、1931年9月の満州事変でのチャーチルは、
「日本人が中国で行っていることは 我々がインドで行っていることと同じ」と支持し
たし、(ロバート・ペイン著『チャーチル』)、日本が36年に日独防共協定を結ぶと、
事実上の「日独軍事同盟」と警戒し、反日に転じた。37年の日中戦争(支那事変)で、
日英の利害が衝突すると、英国の世論が反日に傾く中、チャーチルは、英国にとっては
、日本は軍事的脅威ではない。と日本を軽視する姿勢を示し、英国に対抗する財力も、
工業力も持ち合わせていない弱国である。とみていた。

248 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 09:57:38.62 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・11

 帝国主義時代の、七つの海を支配した輝ける英国の、貴族の家に生まれ、「白人が、
最も優れている。という、白豪主義の信念を隠そうとしなかった」(リチャード・トイ
英エクセター大学教授)だけに、日本人に対して「東洋の黄色い小人」と蔑視する気持
ちを持ち合わせていたのだろう。39年9月1日、ナチス・ドイツのポーランド侵攻によっ
て始まった第二次世界大戦で、ドイツの攻勢に、劣勢に立たされたチャーチルは太平洋
での日本が、米国に戦争を仕掛けるよう仕向ける「迂回作戦」を取った。石油国有化で
の、ABCD包囲網の構築である。経済封鎖された日本には、残された道はなく、国連
違反しても尚、兵器や砲弾を中共に送り続け、ボートや砲弾すら、ソ連に与えていた。
41年12月8日、真珠湾を攻撃、マレー半島に上陸し、69日後の42年2月15日、英領シンガ
ポールを陥落させて、第一報が伝えられると、これで米国は参戦する。とつぶやき寝室
に入ったと言われている。ところが米国は、既に隠れて参戦していた。英国と同じに、
中国には空軍を義勇軍として送っていたし、合成ゴムの原料やその他、日本が送って来
ていた原料船やタンカーを、新造潜水艦6隻ほど試験走行させて、重商封鎖作戦を指示
して、結構な量の日本船籍の貨物船が秘密裏に沈められていたのである。これらはカラ
ー作戦或いは、オレンジ作戦として、第一次世界大戦直後からの、政府方針だったのだ
。アジアで数少ない独立国で文明国、天皇を戴く日本には、一定の親近感と理解を持っ
ていた英国に対して、米国は常にしたたかであった。世界初の核兵器開発プロジェクト
であった、チューブ・アロイズ計画では、ウラン原料は、ドイツがフランスで接収した
量のみ、と思っていたのだ。その後アメリカのマンハッタン計画に引き継がれのだが、
此の時、その何倍かの量を米国が確保していたと言うウラン鉱石を、決して明かしては
いない。また、太平洋の対岸で「軍事衝突の危機」が迫り、緊張が増し、刻々と平和が
脅かされる。と言った危機感も、持ちながらも、おくびにも出さずに、原爆開発後は、
英国とて敵だ。と、その開発成果を、一切英国に渡さない条約違反も起こっている。

249 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 10:06:23.38 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・12

 ナチス・ドイツの無条件降伏後の、1945年7月、ベルリン郊外ポツダム宣言を行った
、トルーマン米大統領と、初会談でのチャーチルは、窮地に立たされた日本に、一定の
理解を示す発言を行った。米国の劇作家で歴史家、チャールズ・ミーは『ポツダム会談
の日本の運命を決めた17日間』で、次のように描いている。「チャーチルはトルーマン
に『日本は、無条件降伏は受け入れられないが、他の条件については妥協してもよい、
といってきたそうですよ』と知らせた。・・・・(中略)・・・・私はもしも日本に、
『無条件降伏』を、無理強いした場合には、(戦争続行で)アメリカが被る大変な人的
損害と、それよりも少ないでしょうが、イギリスの損害も、考えてみたんです。将来の
平和と安全のための必要物を 全部入手し、日本に軍事的名誉を保たせる何らかの、見
せかけや、日本の国家的存在の国体のなんらかの保証を残してやるような、なんらかの
他の形式で、これを表現できるかどうかを考えました。」・・・(中略)・・・彼は、
(トルーマンは)、チャーチルが『日本の名誉』といった物を捉えて『私は真珠湾以後
、日本にはいかなる軍事的名誉もない。』と答えた。」と書いている。どういう事か。
と言えば、天皇制維持に固執する日本に、頑として胸襟を開かない米国に、チャーチル
は「日本が最後に求めている『国体護持』を認めて、降伏条件緩和も想定して好いでは
ないか トルーマン君。」と提案したのだった。これこそ日本の武士の美徳として称賛
されてきた、敗者に対する慈悲の情を示す「仁」と言える英国の紳士的境地だったのだ
。アメリカは「挙国一致の大和民族の一体性」とを、非常に気にして危険視していた。
そして又、今後の陸上作戦の兵員の、死傷者の拡大にも懸念を示していたのだ。そこで
、こうした提言をしていた。英国立公文書館所蔵の内閣合同情報小委員会報告書では、
日米交渉が佳境に入った時の41年11月18日に小委員会が開催されて、「日本の政策」と
して、「交渉が決裂すれば、英米蘭との戦端を開く。直ぐに進攻作戦を行う判断を迫ら
れる。」と日本の軍事作戦を予測していた。日本の動向を的確に予測しても尚、日本を
過小評価したと言われるチャーチルは、実は既に英国は余力が無く、東南アジアを米国
にゆだねる決心をしていたのだ。

250 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 10:12:00.94 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・13

 日本の不幸は 松岡洋右が外交官になり総理に登り詰めた事と 原爆開発の成功であ
る。チャーチル提案は、原爆開発の成功の報で却下される。原爆投下による終戦を企画
し構想したトルーマンは、世界最大の悪行の安易な決断に走った。チャーチル自身も、
その構想を 一応は容認するのだが、この新型爆弾の威力も現実も未来も、まず認識が
なく実情的にも米国を敵にして論ずるほどの馬鹿でもなかった。一時とはいえ絶体絶命
の、この日本のピンチに、惻隠の情を示し、武士の名誉を守ろうとする「武士道精神」
が、そこにはあった。と言えるだろう。ポツダムにおいて、トルーマンに示した日本の
軍事的名誉への配慮は、日本人としては記憶に留めて置くのも善いだろう。大戦後に、
エリザベス女王の戴冠式に、訪英した皇太子明仁親王(上皇陛下、当時19歳)を、支援
するなど、反日感情の強かった英国に、日本を再び結びつけたのもチャーチルだった。
このことは、胸に刻んでおくべきだろう。「どの鍋にも鶏1羽を、どのガレージにも、
車2台を!」との、スローガンを掲げて圧勝し大統領となったさしものフーヴァーも、
世界恐慌に対しては、有効な政策が取れずに、1932年の大統領選挙で、対立する民主党
のルーズベルトに40州以上で、敗北する歴史的大敗を喫して政界引退した。退任後は、
スタンフォード大学に「フーヴァー研究所」を創設して。真珠湾攻撃の際、参戦に賛成
。後にハル・ノートの存在などを知って、ルーズベルトこそが対米戦争を画策した張本
人である。とするルーズベルト陰謀論を唱えていた。フーヴァーは、広島への原爆投下
を強く非難し、「トルーマン大統領が、人道に反して、日本に対して、原爆を投下する
ように命じたことは、アメリカの政治家の質を、疑わせるものである。日本は繰り返し
和平を求める意向を、示していた事を無にした。これは、アメリカ歴史において未曾有
の、残虐行為を行った。アメリカ国民の良心を、永遠に責むものである。」と綴っている

251 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 10:13:13.45 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・14

 さらに彼は、英日両国の戦いになれば、日本の保有する多数の巡洋艦が、インド洋や
太平洋にあるイギリス商船を捕獲するか破壊するだろう。と述べていた。占領下の日本
を視察した際にも、マッカーサーとの会談において、ルーズベルトを指して太平洋戦争
は、「対独戦に参戦する口実を、最初から欲しがっていた『狂気の男』の願望だった」
と、歯に衣を着せぬ批判で酒をのみ指摘した。開戦前の、1941年7月に行われた、在米
日本資産の凍結など、経済制裁については、「対独戦に参戦するため、日本を破滅的な
戦争に引きずり込もうとしたものだ。」と語ったエピソードは有名である。大統領とし
ての評価は低いものの、多くの大統領の下で閣僚として辣腕を振るったことから、歴代
大統領はそろってフーバーを高く評価している。現実にフーバーの言う通りだったのだ
。こうした連合で、両国は、対独戦を優先するために、日本との衝突をできるだけ避け
ることは、合意していた。しかし、アメリカとイギリスでは、日本の牽制の仕方におい
ては対立している。アメリカは、日米交渉を続けることで、日本と戦争できる準備を整
えるための時間稼ぎを謀る。といったことを提案していて、此の時既に日本を、ただな
らぬ脅威と捉えていて、敵国日本を鮮明にユダヤの軍人と共に出していた。イギリスは
、この強国アメリカから、強い警告や声明を発することで、日本は怯むはずだし、力に
よっての、日本の南進を抑える防衛を行うべきだ。と反論している。つまり南シナ海の
海洋防備を強くすれば、出てこない。と見ていたし、それが希望だった。チャーチルの
本音は、ウェルズ国務次官に語った次の言葉に、よく表れている。「何らかのはっきり
とした声明が必要だろう。アメリカのそのような明確な声明だけが、日本のこれ以上の
南方進出を止めることができる。と信じる。日本が南下すれば、イギリスと日本の衝突
を避けることは出来ず、絶望的となる。」これがチャーチルの考えだったのであった。

252 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 10:19:00.22 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・15

 実は、アメリカが参戦する前(1941年12月8日以前)の頃、ヨーロッパにおける戦争が
長引くにつれて、ドイツ国内には 深刻な石油不足に陥っていた。石油の備蓄は、ごく
僅かしかなかった。そこで、要請に答えスタンダード・オイルでは、ルーマニアの油田
をドイツにリースした。更に、ハンガリーの油田をドイツに売り渡して、ナチス政権を
助けている。これは、ドイツが既に米国商社の工場、言うなれば米国企業で成り立って
居た事を示す。また、スタンダード・オイルは、タンカーでカナリア諸島のテネリフェ
島に燃料油(ガソリン・軽油等)を運び、その燃料油をそこでドイツ軍に供給したり、
ドイツのタンカーに移し替えたりしていた。アメリカ政府がUボートヘの燃料油供給を
容認できない。と言明した時は、大西洋でアメリカ国籍の商船がUボートに、次々撃沈
されていた。にもかかわらず、スタンダード・オイルはUボートに燃料油を供給してい
たのだ。この時まで、ドイツのイギリス封鎖作戦に、賛成のアメリカと反対のアメリカ
が共存していたのである。また、スタンダード・オイルはナチス政権のために毎週1万
5千トンの航空燃料を生産する製油所を、ハンブルクに建設していた。1941年 7月15日
、アメリカ陸軍情報部チャールズ・A・パローズ少佐は、スタンダードオイルがオランダ
領もアルバ島からカナリア諸島のテネリフェ島へ、燃料油を輸送している。と、陸軍省
に報告した。「スタンダード・オイルは、この燃料油の20%をドイツ軍に供給している
。この航路に就航している 約6隻のタンカーに乗船している高級船員のほとんどは、
ナチ党員のドイツ人であると考えられる。船員たちは、カナリア諸島の、すぐ傍で潜水
艦を、何回も目撃し、また潜水艦が、カナリア諸島で燃料補給をしていることも知って
いると、我々の情報提供者に話している。」と。此の時チャーチルとヒットラーおよび
ルーズベルトの関係は、殆ど第一次大戦前の、イギリス皇太子・ロシア皇太子・ドイツ
皇太子の関係と同じである。先の大戦は「従弟たちの闘い」だったが今度は「白豪主義
の闘い」であったのだ。

253 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 10:24:13.29 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・16

 「スタンダードオイルのタンカーは、魚雷攻撃を 今日まで1回も受けたことがない
。にも拘わらず、異なった航路やこの地域の就航している 他の多くのアメリカの会社
は魚雷攻撃で、多くのタンカーを失っている。と、この情報提供者は述べている。」と
激しくアメリカ財務省に詰め寄った。財務省は、この報告を受けて、1941年 7月22日、
スタンダードオイルが行なっていた タンジール向けの石油輸出についてを、アメリカ
の国務省と会議をしたが、スタンダードオイルに対して圧力をかけることはしなかった
。というより、出来なかった。結局、真珠湾攻撃(1941年12月 8日)の後も、アメリカ
財務省とアメリカ国務省は、スタンダードオイルや、他のアメリカ大企業が、ナチス・
ドイツと取り引きすることを許可したままで、次々と航海の証明書を、発行していた。
実は、スタンダードオイルは、第二次世界大戦を通してファシストの国であるスペイン
にも、堂々と燃料油を輸送していたのだった。スペインヘの燃料油輸送は、間接的には
、枢軸国側であり、枢軸国を援助することだった。ここに、アメリカ共産党の力が見え
る。スペインのタンカー船団は、定期的にドイツに航行していて、ドイツ大使館やドイ
ツ軍に 燃料油を供給していた。更に、ソ連軍と戦っているスペイン軍にも、燃料油を
供給していた。この状況を憂えた経済学者ヘンリー・ウォルドマンは、1943年2月26日付
の『ニューヨークタイムズ』に、次のような意見を載せた。「考えても見てください。
戦争の真っ最中に、敵国を実際に助けている国がアメリカなのであります。そればかり
か、スペイン大使が詳細に述べているように、アメリカはこのような援助を続けるばか
りか、援助を拡大する準備までしているのです。スペインは敵国です。しかしそれでも
、アメリカはスペインを援助しているのです。」と嘆いている。先の大戦前に、ロシア
の皇太子は、国民が食えない為のデモで退位し、革命に亡命先も無く死亡した。が米国
も、実は大帝や国王こそ居なかったが、此の石油王の抵抗で、給油が止まれば国情分断
は、容易に想像できた。つまり、他国での戦争どころでなく第二の南北戦争が見えてい
たのである。

254 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 10:37:06.16 ID:x9TSV6kCi
 かつて昔・・・・・・・・・17

 こうした報告がなされ問い詰められた。それでも、状況は改善されなかった。 毎月4
万8千トンのアメリカ産の燃料油がスペインを経由し、ナチス・ドイツに供給され続け
た訳である。このような状況の中で、イギリスは苛立った。イギリス情報機関は、秘密
作戦を駆使し、アメリカのマスメディアを操って、スタンダード・オイルと、IGファ
ルベンとの 提携関係を暴露し始めプロパガンダ工作を行った。すると予想通りに、ス
タンダード・オイルの組織で、首脳陣はアメリカ国民から猛烈な非難の声を浴びること
になっていった。この、イギリス情報機関が仕掛けたネガティブキャンペーンによって
、スタンダードオイルのティーグル会長と、彼の跡を引き継いだビル・ファーリッシュ
新社長は裏切り者扱いされ、国賊というレッテルを貼られて行った。ビル新社長は思い
悩み、ストレスのあまりにまもなく心臓発作で死んだ。とされている。残されたティー
グル会長も、老齢の中、顧客の信用を一気に失い、精神状態が不安定になり失意のうち
に第一線を退いた。この反スタンダード・オイルキャンペーンを受けて、アメリカ政府
は、自信が付いて、次々にキャンペーンによる運動が張られた。戦時国債によりスター
を入れたし、映画が作られ、中国支援にも上海空爆の映画を全国上映させた。もちろん
これらに蒋介石夫人の工作も重なっている。米国政府は調査が開始された。しかしアメ
リカ陸軍省と戦略情報局(OSS)には、スタンダードオイルの協力無しにはアメリカ
は、戦争遂行どころか、国体維持の経済を継続できないことを、熟知していた。この為
、スタンダードオイルに対する攻撃をある程度のところで止めるように働きかけていた
。と言われている。同じに、ITTのソスサニーズ・ベーン会長がいる。通信網を世界
中に張り巡らし、世界の電話王になったベーン会長も、ファシスト政権の国々で政治家
をITTの取締役にすると約束し、電話網を急速に広げ、それらの政府からも支持され
ていた。ITT(International Telephone & Telegraph Corp.)は1920年に設立され
たアメリカ企業である。

255 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 10:58:15.37 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・18

 ITTは、現代の電子通信事業の草分け的存在である。つまり1931年までに、世界的
な大恐慌にもかかわらずに、6400万ドル強の資産を持つ大企業に成長した電気通信の、
事業体である。彼はナショナル・シティー銀行の役員にも就任している。1933年 8月、
ベーン会長はヒトラーと会見ししている。ベーン会長は、ヒトラーとの会見を許された
最初のアメリカ人実業家であったと言われる。この会見でベーン会長はドイツとITT
の、政治的な関係を、第二次世界大戦が終了するまで続ける。と約束をした。ヒトラー
もITTに対して、常に助力と保護を惜しまないと約束した。ベーン会長はSS(ナチ
ス親衛隊)に資金を与え、更に友人であったナチス航空大臣ヘルマン・ゲーリングの、
重要な支援者にもなった。航空大臣ゲーリングはドイツのみならず アメリカを初めと
する各国の財界人に幅広い人脈を持っていたのであり、その人脈の中にあった各国財界
人は、ナチス・ドイツを資金的に大きく助けていた。ベーン会長は戦争中も、ドイツに
あるITTを、完全に自分の支配下に置いていたばかりでなく、中立国のポルトガル・
スイス・スウェーデンのITT工場も管理していた。これらの国々のITT工場は枢軸
国向けの軍需品を製造・販売・輸出をしていた。というのも、第一次大戦後期までは、
戦争というのは、実質的にも政府の公共事業であって、権威や威光のつばぜり合いで、
庶民には、政府が軍人を使ったどうでもよい領地合戦と見ていた。というのも、領地に
は、領主いて、その領主の税金がどちらに行こうが、あまり差はなく、逆に領主が善人
かどうかの方が、断然大きいことであったのだ。いわゆるウクライナの以前のドンパス
の散発の砲弾が飛んで迷惑する。その程度の戦争がもっぱらの大戦だった。だが、第一
次世界大戦が終わって、戦車・戦闘機・機関銃・強力化学兵器・毒ガス兵器・細菌兵器
・・・。と次々に発展して、電信や魚雷、と発達し、状況が一変してしたのである。

256 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/03/25(月) 11:13:38.52 ID:impRJIdIm
 かつて昔・・・・・・・・・19

 真珠湾攻撃後、ドイツの陸海空軍はITTと契約を結び、その結果、ITTはドイツ
軍向けに、電話交換機・電話機・警報機・ブイ・空襲警報装置・レーダー装置を製造し
輸出し売り込んだ。また、ITTは、砲弾用の導火線をドイツ軍向けに月間3万本製造
した。更にITTは、ドイツ軍向け砲弾用導火線を1 944年までに月間5万本製造する
。又、ITTは、ロンドンを空襲する為の ロケットの原材料・乾式整流器用の、セレ
ン光電池・高周波無線装置・要塞および、野戦用の通信セットをドイツ軍に供給した。
これに、作家チャールズハイアムは次のように述べる。「この戦略上非常に重要な資材
がなかったならば、ドイツ空軍は、アメリカ軍とイギリス軍の将兵を殺傷できなかった
だろうし、ドイツ陸軍は、アフリカ・イタリア・フランス・ドイツで連合軍と戦うこと
が出来なかっただろう。また、イギリスは空爆されなかっただろうし、連合国の艦船が
海上で攻撃を受けることもなかっただろう。ITTとその関連企業の助けがなければ、
ドイツ海軍の、レーダー提督がパナマから南方の国々を猛攻撃しようと計画したときに
、ドイツ側が中南米の国々にこの計画を連絡することができなかったはずである。」と
。ところが、これらは、逆である。ITTの前身テレフォニカ・スペインはスペインの
企業で、ドイツでの最新式試験所で数々の発見と特許を取っているのだ。ドイツでの、
子会社のC. Lorenz AGを通して、ルフトヴァッフェの戦闘機生産にもかかわり企業拡大
した。1930年にソスシーンズは、AEGと合弁し、スタンダード・エレクトリック・ゲ
ゼルシャフト(SEG)を設立し、更にローレンツ社を フィリップスから買収してドイツ
での本格的な事業展開に乗り出した。その後ナチスドイツ下で大きくなったが、傘下の
フォッケ・ヴルフや自社の生産設備を通じ、ナチス・ドイツの軍用機材や原料を供給。
中立国から、ナチス・ドイツへの情報提供を請け負い一方でフランスから亡命の技術者
を雇用し、連合国向けに防空システムを開発するなど、ソスシーンズは第二次世界大戦
を通じて連合国側と枢軸国側双方に対してビジネスをやり続けたきぎょうである。ただ
これに接触出来なかったのが日本であった。

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