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しゅごキャラ! たまご77個目

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/03/11(日) 15:53:06.81 ID:HEXB3xM+.net
水野良
「ふと気がつくと『ロードス島伝説4』の刊行から、四年半もの年月が経過して
いました。唐突ですが『ロードス島伝説5』をお届けいたします。
 最初は外伝として刊行しようと思っていたのですが、魔神戦争の終結までを描
いているという点では4巻の続編なので、あえて5巻にしました。
 ですが、主人公はナシェルからフラウスに交替していますので完全に別の物語
でもあります。だから、4巻で完結しているというのも間違いありません。
 開始から八年、全六巻。ただの設定でしかなかった事件や英雄たちを、物語な
り登場人物に置き換えてゆくという作業は大変な苦労を強いられましたが、それ
だけに達成感もひとしおです。
 英雄ならざる作者が英雄たちを書いているわけですから、これは大変な朝鮮で
した。力不足を痛感させられましたし、もしかすると彼らを俗化してしまっただ
けかもしれないとの不安もあります。
 フラウスという女性は「神に対する信仰とベルドに対する愛を取り違えたんだ
ろう」というのが、実は僕の初期設定でした。
 でも、作品を書いてゆくうちに、その設定がとても軽薄なものに思えて、全力
で否定したくなりました。
 フラウスはベルドを愛している。それは問題ないんです。でも、それゆえ信仰
を誤ったというのでは、彼女を侮辱しているにもほどがある。
 彼女は信仰をまっとうし、愛を成就させ、天に召されなければならない。
 それが、本書で僕が自らに課した使命です。
 果たせたかどうかは、読者の皆さんの判断に委ねます。
 一般に作者は神だと言われますが、僕に関してはそんな自覚はありません。物
語の完成型、理想型は作者の意図とは無関係に存在しているような気がします。
作者にできるのは、どこまで作品をそれに近づけさせるかということ。
 無限の時間をかけても、満足できる作品はきっと書けないのでしょう。それな
ら、せめて後悔しないぐらいの作品にはしたいと常々、思っています。有限の時
間のなかで仕事をしているので、それさえもなかなか難しいのですけど……
 でも、もう完結です。出版された作品は、作者の手を完全に離れます。あとは
読者の皆さんにとって、価値のある作品であることを祈るだけ。
 ロードス島伝説はたぶん悲劇だったのでしょうが、登場人物全員が意外に、”自
分らしい”生をまっとうしたようにも思います。
 長期にわたって応援していただき、本当にありがとうございました。」

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