嫁のメシがまずい216皿目

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嫁が寝たので結果報告。

嫌な予感がすごくしながら帰宅し、玄関を開けたら妙に油臭くて甘ったるくて焦げた臭いが。
この時点で挫けそうになるが、嫁はキッチンで何かと格闘していた。
斬新さの理由を隠したいのか、夕飯ができるまでキッチンには立ち入らせてくれなかった。
で、夕食。
中から赤いものが臓物のようにはみ出して焦げくさい黒い塊と、白いサラダが出てきた。
まぁ謎の斬新はスイカ料理だったわけだが。
ニコニコしている嫁に抗えるわけもなく、意を決してまずはサラダ（？）から食べる。
サラダはスイカの皮そのままで縞模様がこんにちは。
白いのは白和えをイメージしたらしく、豆腐をぐちゃぐちゃにしたものにドレッシングよろしくお酢を大量投入されたものがスイカの皮にかかっていた。
えずきながら食べたけど、スイカの皮って固いのな。
漬物でスイカの皮ってのがあるみたいだけど、調べたら白いとこしか使ってないし。
で、メインの黒い塊を一口食べて固まる俺。
甘い。ひたすら甘くて苦い。そして中身はスイカでとってもジューシー。しかも種入り。
嫁も一緒に食べてたけど、もともと甘いもの好きだし新時代の幕開けに満足してるみたいで完食していた。
これはおかしいと文句言ったら、テレビで絶賛されていた料理だから俺君がおかしいって言われたよ。
証拠だって録画してあったVTR見たけど嫁が作ったのと全然違う。
テレビのはおいしそうな肉団子状になってたし、スイカの汁を使ったタレも焦げてなかった。
スイカの皮のサラダだって固いところは取ってあって食べやすそうだったし、ドレッシングだって市販品みたいにうまそうだった。

話し合いは決別に終わり、嫁はさっさと風呂入って寝てしまった。
家事分担で洗いものは俺なんだが、キッチンに入ってみたらコンロが油の海になっててびっくりした。
スイカを肉で包んだのがうまくいってなくて揚げる時に水蒸気爆発したものと思われる。
さっきまで油まみれのコンロと甘すぎるタレで焦げ付いたフライパンと格闘してたよ。

これで結婚半年。
ギャクギレーゼとアジオンチーも混ざってることに今さらながら気付いた。
普通の料理は食えないことないから、奇抜な料理はやめるように説得したいと思う。