【いつまでも】嫁に先立たれた奴集まれ5【忘れないんだぜ】

名無しさん＠お腹いっぱい。

少し語らせてくれ。798だ。

昨日の結婚式にあいつらが来てくれたよ。正確には来たような気がするだけかもな。
バージンロードで婿に娘を渡した後に、横から妻がここぞのためにつけてた香水の香りがしたんだ。
おもわず横を向いたら、今度は耳元で「お疲れ様です」って後輩の声が聞こえた（ような？）。
来てくれた。って思ったら、泣くまいと決めていたのにも関わらずね。だが、声だけは我慢できた。
次男坊ですし、ここから通勤した方が楽なんですよね。と笑ってマスオさんとして同居を決めてくれた娘婿には感謝しかない。俺の姓は兄貴が継いでいるからこだわりも無い。かえって向こうの家に負い目を感じたくなかったしな。
そんな彼らも今は機上の人。昨日は親戚周りの二次会まで付き合ってから帰った。
結構酔いも廻っててね。スーツを脱いでそのままソファで寝てしまったんだ。

すると久々にあいつらの夢を見た。
いい式だったね。娘、綺麗だったね。ここまで育ててくれてありがとう。（妻）
先輩、泣き過ぎです（笑）もうちょっと父親の威厳を出さないと。（後輩）
あの頃のままの姿で「結構老けたね」って言うんじゃねえよ。
お前らと一緒に歳を重ねたかったんだよ。いつまでも若いままでいやがって。ムカつくわ。

ムカついたまま目を覚ますと、俺に毛布が掛けられていて、脱ぎっぱなしのスーツがハンガーに掛けられていてね。妻がしてくれたと思う事にしたんだ。酔っぱらって記憶が無いだけだとは言わないでくれ。

このスレの住人に捧ぐ。
お前らの大事な人は、常にお前らの傍で見守ってくれている。
ここぞという時には何かを伝えてくれるよ。
お前らが思うより、お前らの大事な人はお前らの事を大事にしてくれているんだ。
それだけは忘れないでくれ。