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三国時代の文学スレッド

224 :無名武将@お腹せっぷく:2012/12/13(木) 21:58:00.30 .net
あ、解除されてら。既に判っている内容も含むけど、大目に見てくれ

まず、曹操の短歌行は、少なくとも2つ現存している。其の一は有名な「對酒當歌」、其の二が「周西伯昌」。
原文と日本語訳は、「短歌行 其の二」で検索すれば出てくるので、ここでは略する。
この「周西伯昌」の最後の「晋文」が、司馬氏による晋王朝、司馬懿の諡号である文と一致している。

で、前に「周西伯昌」を訳したときは、
(まぁ偶然かもしれんが、当時も気づいた人はいただろう。晋書宣帝紀の「曹操は夢を見て、司馬氏がいつか曹氏に取って代わると予言した」という話は、この話から生まれた寓話かもなぁ。晋書のオカルトも、元ネタが有るならバカにできんぞ)、という所で止まっていた。

ところが「司馬昭が、晋公の称号をいったん断っている」「司馬懿の文を変えるよう上奏している」
つまり、「周西伯昌」が、作者の意図とは別に、魏晋禅譲の流れに影響を及ぼしている可能性が出てきた。

この問題に対し、「周西伯昌」側からのアプローチと、「司馬懿の諱変更問題」側からのアプロ−チが考えられる。

まずは「周西伯昌」についてだが、謎といえば謎が2つある。

1)史書の掲載
まず、晋書楽志に「周西伯昌」は掲載されていない。
(曹操の作品自体、「歩出夏門行」のうち、「艶」を削除した晋楽所奏《碣石篇》が、名無しさんとして掲載されているだけ。晋楽所奏として「對酒當歌」が改変されたものはあったようだが、掲載はない)

宋書楽志だと、其の一と其の二が逆。
ためしに、宋書楽志第三から、同じタイトルが複数ある作品を、掲載順に並べてみる。
左からタイトル、作者、歌いだしの部分を、宋書の掲載順に並べたもの(内は楽府詩集等、後世の主な掲載順)

短歌行 魏武帝詞 周西伯昌(2)>對酒當歌(1)
燕歌行 魏文帝詞 秋風蕭瑟天氣涼(1)>別日何易會日難(2)
秋胡行 魏武帝詞 晨上散關山(1)>顧登泰華山(2)
善哉行 魏文帝詞 朝日樂相樂(1)>上山采薇(2)>朝游多高臺觀(3)
善哉行 魏武帝詞 古公亶甫(1)>自惜身薄?(2)


善哉行 魏明帝詞 我徂我征(1)>赫赫大魏(2)

短歌行のみが、1と2が逆なんだよ。
まぁ宋書楽志自体、他の本が甄夫人作とする塘上行を曹操作と言ってたりと、詩集としては異質ではあるんだが。
なぜ逆なのか? については、後述。

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