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三国時代の文学スレッド

313 :無名武将@お腹せっぷく:2016/09/26(月) 22:06:17.97 .net
菊といや曹植の菊賦、鍾会の菊花賦ですかね、他にもあるけど(文帝陛下のアレとか)
鍾会の菊花賦いってみますか

出典は以下、漢魏六朝百三名家集のアドレスです
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2551361/123
主に参考にしている出典なので、今後も基本的にここから引用します
いずれも、もっと長い文章の一部ですね
出典による違いはやりません、即興で訳したので適当です


何秋菊之可奇兮、獨華茂乎凝霜。提威?於蒼春兮、表壮観乎金商。
延蔓蓊鬱、緑坂被岡、縹幹緑葉、青柯紅芒、芳寔離離、暉藻煌煌、微風扇動、照曜垂光。
於是季秋九月九日數并、置酒華堂、高會?情。百卉彫瘁、芳菊始榮、紛葩曄曄、或黄或青。
乃有毛?西施、荊姫秦?、妍姿妖艶、一顧傾城。擢纖纖之素手、雪皓腕而露形。仰撫雲髻、俯弄芳榮。

秋菊のなんと不思議なこと、一輪咲き誇るのだ!霜にこごえてなお。
春さかりに華麗な姿を見せ、壮観な姿を現すのだ!秋の風音と共に。
のびゆくさまは鬱蒼として、緑は土を覆い、縹(はなだいろ)の幹と緑の葉、青い枝に紅のつぼみ、香りは遠くまで広がり、姿は煌々と光かがやき、そよ風は姿を揺らす扇、差し込む光はスポットライト。
秋の終わり9月9日、酒を華堂に置き、高きに登り菊を楽しもう。
百草の丘に苦しみ、菊の芳香に喜ぶ。乱れ咲くさまよ、或いは黄色、或いは青く。
毛?や西施ら古の美姫、姿は妖艶にして、一たび省みれば城を傾けた。
繊細な素手、新雪のような腕もあらわに、仰げば髪をなで、俯けば花をもてあそぶ


(故)夫菊有五美焉、黄花高懸、準天極也。黄不雜、后土色也。早植晩登、君子徳也。冒霜吐穎、象勁直也。流中輕體、神仙食也。
これについては、ネットに良訳があるので勝手にリンクさしていただきます
ttp://blog.nagano-ken.jp/kamiina/nature/8609.html

>菊花賦:鍾會賦以五美
>謂圓華高懸 準天極也 純黄不雜
>杯中體輕
などと違いがあるんで、別のソースなのでしょう。ご存じのかた教えていただけると助かります
菊酒というのは杯(体)中を流れれば体軽く、ということから酒という訳を選んだかと


維基文庫によると《初學記》に
>?以纖手,承以輕巾。揉以玉英,納以朱脣。服之者長生,食之者通神。
があるそうですが、漢魏六朝百三名家集には掲載されていないので、今のところノータッチです
単語から見るに、菊を扱うさまを神仙術になぞらえた感じがします

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