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あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part328

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/03(土) 21:36:28.14 ID:oDKbVVEf.net
しかしこのスレも勢いが落ちたな
以前なら今が旬のオバロクロスとか格好のネタだったろうに・・・
アインズ様とかセバスあたりはすぐ召喚されただろうなぁ

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/03(土) 21:51:58.81 ID:nfXweIoT.net
>>156
栄枯盛衰、天人五衰
しかし21巻でノボルがなにか爆弾を残していてくれたら再沸騰もひょっとしたらあるかもね
最終回間際とか、ガンダムでいえば主要人物がガンガン死んでいくタイミングだし

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/03(土) 22:45:04.92 ID:+93TEgYA.net
作者と作品がケン・イシカワと同じ世界へ旅立ってしまったからしゃーない
それを思えばこのスレはまだ勢いが残ってる方
このスレ全盛期当時からあった2chのSSスレはそのほとんどが氏んでるし

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/03(土) 22:52:01.99 ID:mi9VMUAS.net
最終回までプロット残ってたとかで
誰かが続き書くって発表なかった?

いつごろになるのかな

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/03(土) 22:53:07.36 ID:a6GJtS/6.net
つい最近新作が出たなのはスレの惨状ときたらもう…、
それに比べたらこのスレはかなり賑っているんだけどな。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/03(土) 22:58:34.11 ID:uUu9Qr02.net
嘘予告のつもりでちまちま書いてるけど終わりが見えない、何時になったら投下できるか……

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/04(日) 08:32:18.47 ID:BLRURxdO.net
>>161
途中で投下してもえぇんやで(ニッコリ
まぁ、ぶっちゃけ、予告程度のアレなら、異世界に降り立ったトコで、
「以下、次回!」とぶった切った状態で投下しても問題無いよ。
1回投下しちまえば、その後の投下も気持ち的に楽に
(もしくは『投下しなきゃ』という義務感や焦燥感が出て苦しくもなるか)
素早く投下できるようになるさ。

ソースは俺

163 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/04(日) 23:34:22.62 ID:dCYR+SP6.net
皆様、お久し振りです。
他に御予約の方が無ければ、また23:40頃から続きを投下させてください。
今回は短いですが……。

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/04(日) 23:40:22.72 ID:dCYR+SP6.net
 
ガリアの首都リュティスの繁華街のひとつ、東西に延びたベルクート街。
そこには、貴族や上級市民たちがやってくる高級店が並んでいた。仕立て屋、宿屋、宝石店、リストランテ……。
宵闇がすっかり辺りを包んだこの時間、通りは護衛と召使を引き連れた貴婦人や、刺激を求める貴族青年など、様々な人々で賑わっている。

そんな中、一風変わったいでたちをした一行がいた。
タバサとディーキンと、そして人間に化けたシルフィードである。

「きゅい! お兄さまもお姉さまも、なんだかとってもかわいいのね!」

シルフィードがそう言ってはしゃぐ。

ディーキンは、例によって《変装帽子(ハット・オヴ・ディスガイズ)》を使って、愛らしい貴族の少年の姿に変装していた。

タバサはといえば、最近ガリアの貴婦人の間で流行っている男装姿に着替えていた。
さすがに、魔法学院の制服姿のままで賭場に行くわけにはいかない。
青い乗馬服に、膝丈のブーツ。そして大きなシルクハットを着込み、大きな杖を背中に背負って、タバサは黙々と歩く。
子供のような身体つきのタバサがそんな格好をしていると、まるで美しい少年のように見えた。

この衣装はディーキンが《洋服店の衣装箱(クロウジャーズ・クロゼット)》の呪文を模倣して、彼女の要望に従って用意したものだ。

タバサは本当を言えば、あまり何でもかんでもディーキンに頼って、これ以上迷惑をかけたくはなかった。
だが、実家に適当な衣服を取りに行くのには時間がかかる。それに今はまだ、ディーキンをそこに連れて行きたくはない。
かといって、ただでさえ軍資金を減らしてしまっているのに、店で服などを買う余裕はない。

だから、恥を忍んでまたディーキンの好意に甘えることにしたのである。

「そう? エッヘッヘ……、ディーキンは照れるの。
 イルクも、きれいだと思うよ!」

シルフィードは人間の姿に化けて白いお仕着せを着込み、革靴を履き、腰には剣などを下げていた。

もちろんこの衣類も、同じようにディーキンが呪文で用意したものだった。
剣も、彼が荷物袋の中からひっぱり出したものだ。

彼女はよく貴族の使用人に化けさせられるのだが、今は夜分遅くなので、護衛役も兼ねているという設定で剣を持たされているのだった。
外見は長身でスタイルのよい端正な面立ちの女性なので、黙っていれば凛々しく見える。

「きゅい? うれしいのね!
 ほーめらーれたーほーめらーれたー、お兄さまにほーめらーれたー……」

シルフィードは嬉しげにきゅいきゅいわめきながら、あたりをぴょこぴょこととびはねた。
外見と挙動とのギャップがひどい。
護衛がそんななので、道行く人々からは気の毒そうな目で見られている。

まあ、貴族とはいえ年端もいかぬ子供が2人に、頼りになりそうもない召使兼護衛が1人。
そんな一行が夜の繁華街を歩いているのだから、シルフィードの奇行を抜きにしても、妙な目で見られるのは無理もない。

タバサはそんな周囲の視線を気にした様子もなく、通りをすたすたと歩き続けた。

彼女の少し後ろの方では、ディーキンがシルフィードに今回の任務内容の簡単な説明などをしながら、ついてきている。
タバサは、どうせあなたには理解できないから、と素っ気なく切り捨てて、ちゃんと教えてやろうともしなかったのだが……。
シルフィードが自分の頭を馬鹿にするなとうるさくわめきだしたので、ディーキンが仲裁して優しく説明をしているという次第だった。

「お兄さまはお優しいのね。それに比べて、お姉さまはいじわるなのね。
 本当はお優しいけど、いじわるなのね。シルフィ勉強したのね、そういうのを『つんでれ』っていうのね!」

耳聡くそれを聞き咎めたタバサが、杖でぽかぽかとシルフィードの頭を叩いた。

「きぃい! お姉さま、痛いのね!

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/04(日) 23:42:23.19 ID:dCYR+SP6.net
 ほら、そんな風に暴力的になるのもつんでれの証拠だって聞……、きゅい、きゅいい〜!」

要らんことを言っては、ますますぽかぽかされるシルフィード。
漫才のようなやり取りを続ける主従をきょとんとして眺めつつ、ディーキンは首を傾げた。

「……アー、そうなの? ウーン、ディーキンの聞いた話では、ツンデレっていうのは……。
 もっとツリ目な感じで、頭が桃色っぽい感じの人かと思ってたよ」

たとえば、ルイズとかルイズとかルイズとか。あとルイズとか、ついでにルイズとか。

まあ、それはさておき。
そんな暢気な雑談を楽しみながらも、ディーキンは先程タバサから聞いた話を、頭の中で思い返していた。

宮殿内の様子に以前と変わったところは特になかったと、彼女はそう言っていた。
ならば、あのインプは自分と同じようにたまたまこの世界に呼び出されただけで、別段背後に陰謀などはなかったのかもしれない。
あるいは、大昔に作られた何かのマジックアイテム等を用いて、偶然呼び出されただけだったとか。

そうであれば実に幸いで、それに越したことはない。
もちろん、デヴィルの狡猾さを考えれば、そう簡単に尻尾を出さないようにしている可能性も十分にある。
今後もタバサの周辺には、気を配っておく必要はあるだろう。

実際には、プチ・トロワはそこに棲みついたラークシャサ等の存在によって、既に秩序にして悪の穢れを受けつつある。
少なくとも、その直接の影響下にあるイザベラは、以前にも増して横暴で残忍な性質を身に付け出していた。

しかし、秩序にして悪とは、いわば圧政と抑圧の属性。
宮殿の主であったイザベラ自身が元からかなり横暴な君主であったために、タバサははっきりした変化を感じなかったのだ。
多少なりと普段以上の不快感を感じることがあったにせよ、彼女はそれをイザベラに後れを取った自分への悔しさのため、と解釈していた。

なおタバサは、悔しさと羞恥心から、またそれが重要情報だとは考えなかったことから、博打でイザベラに大負けしたことは話さなかった。
もっとも、話したところで何がどうなったというわけでもないだろう。
話を聞いただけで《奇術(プレスティディジテイション)》を用いたトリックだと断定することなど、ディーキンにも不可能なことだ。

そうこうしているうちに、一行は目的の場所に着いた。

外観は、宝石店である。禁じられている高レートの賭博を提供しているため、堂々と看板を掲げるわけにはいかないのだ。
ガラスケースに収められた煌びやかな宝石類を見て大はしゃぎするシルフィードをよそに、タバサはさっさと店の奥に進んでいく。

最奥にある展示用のブルーダイヤを買いたいと告げ、法外な金額を提示する店員に対して、手付けに銅貨を3枚渡す。
そうしてイザベラから受け取った任務の書簡に書かれていた通りの手順を踏むと、店員は一行を奥の間から地下カジノへと案内してくれた。

階段を降りたところにある入り口脇のカウンターで、タバサは受付の執事に要請されて杖を預けた。
カジノ内で熱くなった貴族が揉め事を起こしたり、魔法で不正行為を働いたりするのを防ぐためだ。

ディーキンも貴族に化けているので、当然杖を渡すように言われた。
想定していなかったので、ちょっと焦る。
とっさに何かワンドでも取り出して渡そうかと思ったが、そこにタバサが口を挟んだ。

「この子は、まだ杖の契約を済ませていない」

それを聞くと、執事はあっさりと納得した。

メイジは物心つくころにいろいろな杖を握らされて、呪文が上手く唱えられる、相性の良い杖を“契約”を通じて探し出すのだ。
何日もかけて祈りの言葉と共に呪文を唱え続け、自分の体の一部のように思えてきて初めて、呪文が成功するようになる。
それはまだ幼く、十分な分別のない年齢の子供がやり遂げるには難しい作業だ。
それに善悪の区別もろくにつかないような幼い子に杖を与えては、どんな問題を起こすかも知れない。

ディーキンはタバサよりもかなり背が低く、小さな子供に見えるので、未契約というのは十分にあり得る話だった。

「ああ、それは失礼いたしました。
 では、結構です。当カジノで、ゆっくりとお楽しみください」

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/04(日) 23:45:06.81 ID:dCYR+SP6.net
 
執事はそう言って笑顔で一礼すると、ドアマンに命じて入り口の大きな扉を開かせた。
同時に、中から眩い光と、人々の喧騒と、酒やパイプ煙草の匂いとが、どっと溢れてくる。

眩しさの苦手なディーキンは少し顔をしかめながらも、これから始まる風変りな仕事のことを思って胸を躍らせていた。
さあ、自分はギャンブルにはさして詳しくもないが、どうやってタバサの役に立てるだろうか。
まずは店の様子を注意深く観察するか、それとも実際に賭け事をやってみるか、客や従業員の噂話に耳をそばだてるか……。

「あら、新顔さんね……。随分小さい子たちですこと」

ディーキンの思案をよそに、接客担当らしい、きわどい衣装に身を包んだ女性が、さっそく入り口をくぐった一向に近づいてきた。

その女性の流れるような長髪は烏の濡れ羽色で、唇はふっくらとして鮮やかな紅色。
艶やかで健康的なブロンズに輝く肌には、シミひとつない。
引き締まるべきところは引き締まり、出るべきところは出ている、完璧な均整を保ったプロポーションだった。

彼女は、同性のタバサでさえ思わず目を奪われ、息を呑むような、妖しい色香に満ち溢れていた。
しかも決して下品な色気ではなく、物腰はまるで王族のように優雅で、少女のような可憐さをも同時に感じさせる。

「地下の社交場、人々の終の安息の場……。
 地上に降りたささやかな天国、“魔悦の園”へようこそ―――」

女性は艶やかな唇を優雅に持ち上げて微笑みながらそう言うと、熱っぽい目で一行を品定めするように順に見つめていった。
タバサが気にいったのか、ねっとりと絡み付くような視線を彼女に送りながらしなだれかかる。

「……あら、女の子ですのね。あんまりかわいいものだから、男の子かと……」

そういいながらも、女はねっとりと絡み付くような目でタバサを見つめながら、彼女の首をかき抱く。

「でも。わたくしは、どちらでもよろしくってよ―――」

そう言って、接吻を求めるようにふっくらした唇をすぼめると、顔を近づけてきた。

「っ……、」

タバサはぞくりとした感覚を覚えて、うろたえたように身じろぎをした。

キュルケにもよく似たような事をされてはいるのだが、彼女のは冗談半分だし、友愛を込めたものである。
それに対して、何というのか、この女性からは……。感じられる“本気さ”が、まったく違うのだ。

しかし、女性の妖しい色香にあてられたのか、拒まねばという意志に反して、体が思うように動いてくれない。
ほとんど抵抗らしい抵抗もできず、真っ赤な唇が近づいてくるのをただ呆然と見つめていた。

だが、その時。

ディーキンが、その女性の服の裾をぐいぐいと強めに引っ張って注意を引いた。
ぴたりと女性の動きが止まり、少し苛立ったように眉を顰めてディーキンの方を振り返る。

「ちょっと、おばさん!
 そんなのだめだよ、お姉ちゃんにキスしていいのはディーだけなの!」

腰に手を当てると、むくれたように頬を膨らませてぷんすかして見せる。

「絶対にだめ、めっ!」

小さな少年の姿に化けているので、実に愛らしい仕草であった。
事態に気付いた幾人かの周囲の客たちも、微笑ましげにその様子を見つめている。

もちろん、これはお芝居である。
優しくてかっこいいお姉ちゃんが大好きな幼い弟という設定で演じてみせたわけで、一流のバードにとっては造作もないことだった。

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/04(日) 23:47:15.34 ID:dCYR+SP6.net
 
タバサははっと我に返ると、そそくさと女性の腕の中から逃れて、ディーキンの後ろへ移動する。

腕の中の獲物を取り逃がした女性は、一瞬憎々しげにディーキンを睨んだ。
だが、周囲の客たちの反応から言ってもこの場でこれ以上無理押しはできないと判断したのか、すぐにまたにっこりとした笑顔を取り繕う。

「まあ、それは失礼しましたわ。ディー君……で、いいのかしら。
 それではお二方とも、どうぞごゆっくりと愉しんでいってくださいな。
 そうそう、当店では慎重を期すために、お客様のお名前を伺っておりますの。オーナーのギルモアには、私の方から伝えておきますわ」

そう言ってタバサらの名前を聞いて紙にひかえると、優雅に一礼して、奥へ下がっていく。
タバサはその女性が完全に立ち去るのを、じっと警戒したまま、目で追って確認した。

恐ろしいほどに、蠱惑的な女性だった。
もしや、客たちが皆憑かれたようにここに通うというのは、あの女性のせいなのかとさえ思えた。

もっとも、それだけでは客がみな賭博に負け続け、それでも大金をつぎ込み続けるという理由は説明できない。
いくらなんでも、勝ち分をすべてあの女性に貢いでいる、などというわけでもないだろうし……。

だが、それを本格的に調査するのは、後で実際に賭博をしてイカサマがないかなどを確認しながらの話だ。
今はその前に、まずするべきことがある。

彼女はそう考えてディーキンの方に向き直ると、丁重に頭を下げた。

「……ありがとう」

ディーキンは軽く首を振って無邪気そうな笑顔を浮かべると、こちらも会釈を返した。

「どういたしまして。でも、さっきはタバサが、杖のことでディーキンを助けてくれたからね。
 お互い様なの、そうでしょ?」

タバサは微かに笑みを浮かべると、少し頬を染めて、ディーキンの傍に屈み込む。
彼の背中に腕を回してそっと抱き締めると……、軽く、唇の傍に、ついばむような接吻をした。

「オオ?」

「お礼……」

それだけ言うと、さっと立ち上がって彼に背を向けて、急ぎ足に賭博場の方へ向かう。
するべきことは、これで済んだ。

いつまでもくっついていたら、自分の心臓の鼓動が早まっているのを、彼に聞かれてしまうかもしれない。
どうしてか、それは嫌だった。
タバサは歩きながら、なぜかひどく火照って緩んだ自分の頬を、手で押さえた。
今、鏡を見たくないと思った。

「……お、お兄さま。いつの間にお姉さまと、そんな関係になってたのね!?
 き、キスはお姉さまにしか許さないですって! きゅいきゅい、きゅいい〜、大胆なのね〜!!」

しばらく呆気にとられていたシルフィードが、きゅいきゅいきゅいきゅいと、興奮して大騒ぎを始める。

「いや、その……。あれは、お芝居なんだよ」

「きゅいい? ……そんなわけないのね、いまさら何恥ずかしがってるのね!
 お姉さまがお兄さまに今、自分からキスをなさったのを見たのね!」

「いや、ええと……。それは、たぶん―――」

ディーキンはその後、周囲の目を気にしながらシルフィードを納得させるのに、かなりの苦労をさせられた……。

168 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/04(日) 23:48:48.60 ID:dCYR+SP6.net
今回は以上になります。
なんだか、いつの間にか名前が消えていたみたいですね、失礼しました。

あまり話が進んでいませんが、またできるだけ早いうちに続きを書いていきたいと思います。
次回もまた、どうぞよろしくお願いいたします。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/05(月) 00:44:27.19 ID:7Hsf6hRy.net
up乙

ラークシャサに続いてサキュバスまでハルキゲニアに介入か?

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/09(金) 08:33:30.58 ID:3l76w6n8.net
>>155
マックスのカードも使用されたが、あれってマックスじゃなくてマックスギャラクシーの力じゃないのかな

171 :言い出しっぺ ◆pLTNYd6DxQ :2015/10/10(土) 22:00:33.80 ID:sYiin19K.net
失礼します。まとめwiki+避難所の管理人こと言い出しっぺです。

現在、運営議論スレで【本スレの移転】について提案しています。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9616/1283476347/211-

現在の移転先候補は避難所を想定しています。
上記URL先で説明していますが、諸事情により今月中に移転を済ませたい状況です。
特に異論なければ月下旬あたりから繰り返し誘導を掛けようと考えています。

賛否等ご意見のある方がおられましたら、是非とも運営議論スレに一言お願いします。

172 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/11(日) 12:36:05.13 ID:IX6wvzxl.net
こんにちは、焼き鮭です。今回はお昼に投下します。
開始は12:38からで。

173 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/11(日) 12:40:21.90 ID:IX6wvzxl.net
ウルトラマンゼロの使い魔
第七十三話「吸血鬼!くらやみ少女」
吸血魔獣キュラノス 登場

 二ヶ月前から吸血鬼の被害に見舞われるようになったサビエラ村。タバサはその吸血鬼を
退治するために派遣された。そしてサビエラ村を中心に強力な負の気配が生じていることを
感知したミラーナイトもまた、サビエラ村の調査をした。その二人の前に現れたのは、
こうもり怪獣バットン! 悪の牙を剥くバットンであったが、見事ミラーナイトが撃破した。
これでサビエラ村は救われた。
 そのはずだが……。

「村長さん、その後村の人たちに何か異常はないでしょうか?」
 バットンとの戦いから一夜明けたサビエラ村。バットンの血液から作った血清を村人たちに
打って回ったので、もう何の心配もいらないはずなのだが、ミラーとタバサは未だこの村に
留まっていた。未知の怪獣がどんな影響を及ぼしているか分からないので、数日様子を見たい
というのが表向きの理由だ。
「はい、村中の者が元気にしておりますじゃ。吸血鬼の脅威が去ったので皆久々に晴れ晴れとした
顔をしてまして……それもこれも、騎士さまとあの巨人のお陰ですな」
「そうですか、それは何よりです。……しかし、後になってからあの怪獣の悪影響が出てくるかもしれません。
やはり私どもは、もうしばらくここに残らせていただきます。よろしいでしょうか?」
「もちろんですじゃ。お忙しいでしょうに、こんな小さな村のためにそこまでしてくださるとは……
まことにありがたいことですじゃ」
 村長からの許可を得て、ミラーたちはサビエラ村に留まることが決まった。村の人々は彼らに
いたく感謝しており、村長の言った通りに昨日までが嘘のような晴れやかな顔つきをしている。
 だがそれとは対照的に、ミラーとタバサの表情はどこか釈然としないものであった。
「……どうして、まだここにいるの?」
 タバサが小声でミラーに問いかける。彼はこう答えた。
「恐らく、タバサさんの考えてることと同じですよ。……本当に吸血鬼事件が解決したのか、疑問が残ります」
 二人とも、事件の結末には違和感を覚えていた。ミラーがそのことを詳しく語る。
「吸血怪獣は確かに倒しました。しかし三つほど解決してない謎が残ってます。一つは、初めに私が
感じ取った負の気配の正体。あれがあの怪獣のものだったとは思えません。二つめは、怪獣は人の血を
吸って吸血鬼を増やすことを本能としてる種類にも関わらず、この村にはそれらしい人がいなかったこと。
そして最後は……村長さんの宅に侵入された時、何故怪獣は窓ガラスを割ったのかということです」
 村に二人目の被害が出てから、村人は誰も夜に出歩かなくなり、家々は固く閉ざされた。
それにも関わらず、吸血鬼は扉も窓も破壊することなく家内に侵入し、犠牲者を出し続けた。
閉ざされた家の中に入り込むには、狭い煙突を通るしかない。
 バットンは体長40cmほどの宇宙コウモリに変化することも出来る。その能力なら煙突も楽々
通過できるだろうが……ならば何故村長宅の時もそうしなかった? 村長の家にももちろん
煙突はあるし、あの時封鎖などはされていなかった。それなのにどうして大きな音を立ててまで
窓を割ったのだろうか? 説明がつかない。
 ミラーもタバサも、その答えを見つかるためにこの村に留まるのであった。

 日が傾き、また夜がやってきた。ミラーたちは村長の厚意で、今晩も彼の屋敷で夕食を預かる。
「うッ、このサラダは何とも苦いですね……」
 そのメニューのサラダを口に運んだミラーは、端整な顔立ちを少々歪ませた。特段好き嫌いの
ない彼だが、それでも顔をしかめるとはどんなサラダなのか。
 給仕の娘が慌てて説明する。
「し、失礼しました。村の名物で、ムラサキヨモギっていうんです。物凄く苦いんですけど、
身体にはよくって……」

174 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/11(日) 12:41:53.55 ID:IX6wvzxl.net
「そ、そうでしたか。それではいただくべきですね……」
 と言うミラーなのだが、額には脂汗が浮かんでいてどうも手が伸びない。
 それとは反対に、タバサはムラサキヨモギのサラダを既に三杯も完食していた。と、その様子を
見ていたエルザがぽつりとつぶやいた。
「ねえおねえちゃん、野菜も生きてるんだよね」
 タバサはうなずいた。
「スープの中に入ってたお肉も、焼いた鳥も、全部生きてたんだよね?」
「うん」
「全部殺して食べるんだよね。どうしてそんなことをするの?」
 短くタバサは答えた。
「生きるため」
 すると、エルザはきょとんとした声で、
「吸血鬼も同じじゃないの? 吸血鬼がにんげんの血を吸うのだって生きるためじゃないの?」
「そう」
「だったら、なんで邪悪だなんて言うの? やってることは同じなのに……」
 給仕の女の子は、そんなエルザをたしなめた。
「エルザちゃん、吸血鬼に血を吸われて死んじゃったらイヤでしょう?」
「うん。でも、牛さんだって野菜だって、食べられたらイヤなはずでしょう?」
「お肉やお野菜は、おいしく食べられて幸せなんだよ。わたしたちの身体になるんだから」
「だからそれは、吸血鬼も同じじゃないのってわたし思うの」
 給仕の女の子は、言葉に詰まった。
 するとエルザは、再びタバサの顔を覗き込んだ。
「ねえおねえちゃん。どうして? なんで人間はよくって、吸血鬼はいけないの? どうして?」
 タバサが答えないでいると、代わりというようにミラーが口を開いた。
「確かに、生きるために食べるという点では違いはありませんね。しかし、一つ大きな違いがあります。
それは、吸血鬼の食べる対象は人間という、その一点です」
 エルザは親をメイジに殺されて、メイジを嫌って怖がっている。実際、騎士の振りをしているミラーのことも怖がっていた。
 そのはずだが、今は何故かミラーがしゃべっていても怯えた様子は見せなかった。
「別に私は、人間というだけで他の生き物とは違う、特別な存在なんだと言うつもりはありません。
しかし、人間は良くも悪くも大きな『感情』と『力』を持ってる生き物。生きるために仕方なく、でも
殺された人の家族や友人は怒りと恨みを抱きます。殺した者への復讐のために『力』を振るうかも
しれません。殺される人が多いほど、恨みの『力』は大きく広がっていって、やがて世界中を
壊してしまうかもしれません。それを防ぐために、吸血鬼が人間を殺すのは止めないといけないんですよ」
 それは、ミラーたちウルティメイトフォースゼロが怪獣と戦い、人間を守る確かな理由の一つであった。
「……」
 その説明を、幼いエルザが理解したかどうかは分からない。しかし彼女は黙ったまま、
それきり何も言わなくなった。

 夜がいくらか更けた頃、エルザがタバサの部屋を訪れてこう告げた。
「あ、あの! おねえちゃんに見せたいものがあるの!」
「見せたいもの?」
「うん。おねえちゃんの大好物。この村のおみやげにどうかなって」
 タバサはちょっと考え込んだが、うなずいた。
 そうして二人は村長の屋敷を離れ、月明かりの夜道を進む。
「こっちこっち」
 エルザは無邪気に村はずれの森へとタバサを誘っていく。
 柵の切れ目で、タバサは口笛を吹いた。
「口笛? 上手だね」
「魔よけのおまじない」

175 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/11(日) 12:44:59.89 ID:IX6wvzxl.net
「夜に口笛を吹いちゃいけないんだよ。えんぎがわるいんだよ」

 森の中に、開けたムラサキヨモギの群生地はあった。
「すごいでしょ! こんなにたくさん生えてるの! ほら! ほらほら!」
 月明かりの下、楽しそうな声でエルザは駆け回った。
「おねえちゃん、この苦い草、おいしいって食べてたよね! だからいっぱい摘んで!」
 タバサは促されるままにしゃがんでムラサキヨモギを摘み始めた。
 両手いっぱいにムラサキヨモギを摘んだ頃に、エルザはその耳元に口を寄せた。
「ねえおねえちゃん。ムラサキヨモギの悲鳴が聞こえるよ? いたい、いたいってね」
 タバサはムラサキヨモギを放り出し、駆け出した。
 エルザは呪文を口にする。
「枝よ。伸びし森の枝よ。彼女の腕をつかみたまえ」
 走るタバサを伸びる木の枝がつかみ、タバサは身動きが取れなくなった。“先住”の魔法であった。
「吸血鬼」
 タバサがその単語を口にすると、エルザは微笑んだ。その口の端には、白く光る牙が二個、
綺麗に並んでいる。
「そうだよ。吸血鬼は一人だけじゃなかったの。女の子たちの血を吸っていたのもわたし」
「嘘つき」
 タバサは枝から離れようともがいたが、杖を持たないメイジはただの人。枝はがっしりと
タバサの身体をつかんでいて、とても抜け出せなかった。
「嘘はついてないよ。だって、誰もわたしにお前が吸血鬼ね? なんて聞かなかったもの。
両親がメイジに殺されたのもほんとうよ。わたしの目の前で……。そのあとは一人でとぼとぼと
歩いて旅を続けたの。んーとね、三十年くらい」
 妖魔の寿命は人間のそれより遥かに長い。少女に見えても、その知能は少女のそれとは違うのであった。
 あらわになったタバサの肌を、愛しそうに少女は舐めあげた。
「おいしそう……、なんて肌が綺麗なの? まるで雪みたい。知ってる? 血が全部なくなると、
もっと白くなるんだよ。わたしが白くしてあげる。もっと綺麗にしてあげる。ねえおねえちゃん。
もう一度質問するわ。おねえちゃんがムラサキヨモギを摘むのと、わたしがこうやって、おねえちゃんの
血を吸うのとどう違うの? 今度はおねえちゃんが答えてね」
 エルザの牙がギラリと光った、その瞬間――。
 強烈な風が吹いた。烈風がエルザを突き飛ばし、タバサを拘束から助ける。
「な、なに?」
 エルザが思わず見上げると、青い鱗がまばゆい風竜が夜空に浮かんでいた。その背の上に、
タバサが乗り移っている。
「風竜? 使い魔?」
 烈風の正体はシルフィードだ。この村に来てから、もしもの時のための切り札としてずっと隠していた。
先ほどの口笛で呼び寄せたのだ。エルザはその存在に気づけなかったので、こうして不意を突かれた。
 そして口笛に呼ばれたのは、シルフィードだけではなかった。
「タバサさん!」
 飛び込んできたミラーがタバサに杖を投げ渡す。タバサはしっかりとキャッチした。
 エルザはミラーから、杖を受け取ったタバサへと素早く視線を移した。
「……やっぱり、おねえちゃんの方がメイジだったんだね。嘘つきはおねえちゃんの方じゃない」
 その口振りから察するに、エルザはタバサがメイジだと疑っていたようだ。だから夕食の席で
ミラーに怯えなくなっていたのか。
 だが彼女の視点からでは、タバサがそうだと判ずる材料はなかったはず。何故それに気がついたのか?
 その答えを大人しく待つという訳にはいかない。先住魔法はメイジの魔法よりも優れているが、
発動する前に先手を取れば倒せないこともない。タバサはエルザがまた魔法を使う前に、氷の槍を飛ばそうとする。

176 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/11(日) 12:48:29.31 ID:IX6wvzxl.net
 しかしエルザの口から出たのは、意外な言葉であった。
「これはまずいなあ……。おねえちゃんの血を吸ってからにするつもりだったけど、あの人たちの
力を借りるか」
 その言葉を合図とするかのように……ムラサキヨモギの群生地を急速に闇が覆い出した。
 その「闇」はあまりに不自然だった。月光を侵蝕しながら広がっていく!
「こ、これは……!」
 一気に動揺するミラー。彼はこの「闇」が、何かとても恐ろしいものであると直感で理解したのだ。
 タバサはエルザに攻撃しようとしたが……エルザはいつの間にか闇の中に紛れて姿をくらましていた。
エルザを目で探すタバサだったが、枝がまたも巻きついてきて、今度はシルフィードもろとも捕まってしまった。
杖も奪い取られてしまう。
「しまった……!」
「つかまえた。あはッ……」
 珍しく目に見えて動揺するタバサ。それに伴い、エルザが闇の中から姿を出した。
「……バットンを倒して大人しく帰っていればよかったものを。こうして自ら命を落としに
来ることとなるのです」
 彼女とは別に、謎の成年男性が闇の中より出現した。ただものではないことは明白だ。
「何者だッ!」
 ミラーが詰問すると、男性はねっとりとした丁寧口調で答えた。
「私はもちろん人間ではありません。こことは別の世界よりいらした夜の神に仕える、美しき夜の種族です。
そちらのエルザとは、半年前に出会ってから協力する仲でしてね。種族は違えども、同じく夜に生きる種族。
仲良くできましょうとも」
「夜の種族……。この小さな村に、まさかこんなにも吸血鬼がいたとはさすがに予想していなかったな」
 臨戦態勢を取ろうとするミラーだが……妙に身体に力が湧かないことに内心焦りを覚えていた。
この「闇」……これが力を奪っているかのようだ。
 『美しき夜の種族』と名乗る男性は、ミラーたちにサビエラ村の吸血鬼事件の真相を説明する。
「我が神は元の世界で、光に満ちた者に追われてこの世界に迷い込みましてね。神はこの地で
我ら夜の種族を再び繁栄させることを決められました。しかし大きな障害があるので、慎重に事を
運ばなければならない。そう、あなたとそのお仲間たちのことですよ。光の者!」
 夜の種族の男は憎々しげにミラーを指差した。
「案の定、我が神が夜の種族を増やそうとされた矢先に、あなたが現れた。それで我が神は
眷属の怪獣をけしかけてやり過ごそうとされましたが、あなたは怪獣を葬ってもここに残った。
それ故、こうして神が直接始末をつけなくてはならなくなったのです」
 何と、バットンはその神とかいうものの身代わりでしかなかったという! それでバットンの
行動の謎は解けたが、仮にも怪獣を眷属にするという、夜の種族の神とは何者なのか?
「さぁ、我らが美しき夜の種族の神よ! お出まし下さい! そして光の者を滅ぼしたまえ!」
 夜の種族の男の呼び声に応えるかのように、巨大な怪物が闇を破って出現した!
 見た目はバットンのようにコウモリ型の巨大怪獣だが、顔の作りや雰囲気はずっと禍々しいものだ。
こいつが真の黒幕だったのか。
 その名は吸血魔獣キュラノス! 元はネオフロンティアスペースの怪獣で、血を吸った人間を
眷属の『美しき夜の種族』に変えてしまう、「魔獣」の仇名で恐れられた大変危険な怪獣なのだ!
「キュオォ――――――――!」
 闇から現れた魔獣キュラノスは、ゆっくりとミラーへと迫り来る。このままの状態では
ミラーはひねり潰されてしまう!
「そうはいかない! 変身……!」
 ミラーは鏡の巨人、ミラーナイトへ変身してキュラノスに立ち向かおうとするが……どういう訳か
身体には何の変化が起こらない! どれだけ力を込めても、元のミラーナイトの姿にはなれなかった。
「無駄だ! この闇の中では、光の者であるお前はその力を発揮することが出来ない!」

177 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/11(日) 12:51:41.12 ID:IX6wvzxl.net
 キュラノスが操る『闇』……それは世の中の憎しみや妬みなどが凝り固まり、出来上がった
マイナスエネルギーの塊。その高濃度の負の力の中にいては、ミラーは本来の力を封じられてしまう! 
エルザがタバサをこの森の中に連れてきたこと自体が罠だったのか!
「くぅッ……! やられた……!」
 人間の状態では、とてもキュラノスに立ち向かうのは無理だ! だが『闇』にテレパシーも
さえぎられていて、仲間たちの救援を求めることも出来ない状況。ミラーナイト、万事休すか!
 その一方で、タバサもまたピンチの最中にあった。
「ふふッ……それじゃあ、おねえちゃんの血を吸ってあげるね」
 エルザが妖しい笑みを浮かべながら、空中に捕縛したタバサを自分の元へ引き寄せようとする。
「怖がらなくても大丈夫だよ。血を吸っても、死ぬ訳じゃない。美しき夜の種族の力で、
吸血鬼に生まれ変わるだけなんだから。わたしが血を吸った人たちだって、光の者を片づけたら
吸血鬼として蘇らせてあげる。そうして夜の種族の王国を作るの! 素敵でしょう?」
 吸血鬼になどなってたまるものか。しかし、枝の拘束は強力で、シルフィードの力でも
振り払うことが出来ない。このままなす術なく、全身の血を抜き取られるしかないのか?
 ふと、タバサはキュラノスに追い詰められるミラーを一瞥した。そして一瞬の閃きが頭によぎり、
それに従って自分の命運を彼に賭けることにした!
 まだかろうじて動く片手を、力を振り絞って自分の顔面へと引っ張っていく。そして眼鏡に
指をかけると、上に高く弾いた!
「!?」
 クルクルと高く飛んでいく眼鏡。そのレンズがひと筋の月光を反射し……光はミラーへと差し込んだ!
「はッ!? とぅあッ!」
 ミラーの判断は実に素早かった。彼も力を振り絞って闇の中から、眼鏡の反射光へと向けて跳び出した!
「何ッ!? しまった!」
 夜の種族の男が動揺したが、もう遅かった。
「はぁぁぁぁッ!」
 光を浴びたミラーはたちまち変身、巨大化し、闇を突き破ってミラーナイトの巨体を森の
真ん中に降臨させる! その威圧感は、キュラノスにも少しも負けていない!
「キュオォ――――――――!」
 タバサの機転のお陰でどうしようもない状況から一発逆転を果たしたミラーナイトに、
キュラノスはひるんでいるように見えた。
『ふッ!』
 ミラーナイトは小さなミラーナイフを飛ばし、タバサとシルフィードの拘束を千切った。
自由になったシルフィードが大空へ逃れ、ミラーナイトは彼女たちに親指を立てて感謝の意を示した。
「ああッ! あと少しだったのに!」
 タバサに逃げられたエルザは激しく悔しがる。
『吸血鬼よ! 人を襲い、この世を闇に覆わんとするお前たちの野望、許す訳にはいかない! 
観念してもらおう!』
 ミラーナイトはキュラノスと美しき夜の種族へ啖呵を切る。これから光の刃が闇を切り裂くのだ!
 ……そのはずなのだが、どういう訳かミラーナイトの変身を許したにも関わらず、夜の種族の
男の顔には余裕があった。
「ふふふ……あの状況から抜け出したのにはいささか驚かされましたが、光の者が変身する
この事態を想定していなかった我が神ではないのですよ」
 その言葉に驚きを見せるミラーナイト。まさか、自分たちと戦うための何かの切り札を
用意しているのか!
「さぁ、神よ! 我らが憎き敵、光にお見せ下さい! あなたさまの最強の眷属を! そして光を
完全に消し去りたまえぇッ!」

178 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/11(日) 12:53:05.35 ID:IX6wvzxl.net
 夜の種族の男の求めに応じるかのように、キュラノスが赤い両眼を怪しく輝かせた。
 その瞬間、夜空の一部に穴が開いたかと思うと、そこから光球がミラーナイトの背後へと降ってくる。
そしてその光球は、瞬時に異形の大怪獣へと姿を変えた!
「キュウッ! アァオ――――――――ッ!」
『あの怪獣は……!?』
 眼がなく、内側に曲がった角を頭部に生やす爬虫類のような容貌。両肩からは蛇のような
長い首が伸びていて、ガラガラヘビを思わせる尻尾はふたまたに割れている。しかしミラーナイトが
何より驚いたのは、その怪獣から途轍もないパワーとそれに負けぬほど膨大な『悪意』の感情が
感じられたことだ。明らかに普通の怪獣ではない。
 この怪獣は星々を渡り歩き、その星のエネルギーを全て食らってしまう凶悪極まりない大怪獣。
惑星ゴールドを始めとしたいくつもの文明を滅ぼしたことから『魔獣』と呼ばれ恐怖されている! 
その名はガーゴルゴン!
 このガーゴルゴンの脅威を、ミラーナイトはひと目見ただけで感知した。
『こんな怪獣を味方につけていたとは……! ここまでの事態になるなんて……少し、敵を甘く
見過ぎてたか……!』
 二大魔獣に挟まれたミラーナイト。暗黒の魔手に打ち勝つことが出来るのか!?

179 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/11(日) 12:53:51.92 ID:IX6wvzxl.net
今回は以上です。
エックス怪獣第二弾。

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/11(日) 23:49:37.38 ID:wF62vpR4.net


181 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/12(月) 01:23:43.01 ID:HahZTVmJ.net
夜分遅くに失礼いたします。
よろしければ、1:30頃からまた続きを投下させてください。

182 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/12(月) 01:30:47.93 ID:HahZTVmJ.net
 
「きゅいきゅい! お姉さま、すごい!」

「うん。タバ―― お姉ちゃんは、なんでも上手だね!」

シルフィードとディーキンが、タバサのサイコロ賭博の様子を見て喜んでいた。
3つのサイコロを振って目の大小を当てる単純なゲームなのだが、タバサは今のところ大勝ちしている。

タバサは最初、慎重に一枚ずつチップを張って、シューターの癖をじっくりと観察していた。
シルフィードはタバサが負けるたびに毎回大げさに心配していたが、ディーキンは興味深そうに見守り続けた。

彼女はやがて、ときおり高額のチップを張るようになった。
そしてそういう時には、毎回必ず勝った。

とはいえ、タバサは仲間たちから褒めそやされても無表情なまま、淡々としていた。

「……それほどでもない」

そういって、謙虚なナイトのような姿勢を崩さない。
実際、先だってはイザベラに大負けしたのを内緒にしているので、彼女としてはあまり褒められるとかえって少し後ろめたかった。

大体にして、なんでも上手だというなら当のディーキンのほうがよっぽどそうじゃないかとタバサは思っている。
呪文ひとつで妖精やエルフにも似た驚くような生き物を召喚し、竜に化け、恐ろしく速い馬を作り、立派な衣装まで仕立てられるのだから。

彼の、自分自身の能力に対する評価が低すぎるのだ。
そう考えると、タバサはなんだか、ひどく歯痒いような思いがした。

(どうしてあなたは、いつも私を尊敬したような目で見てくるの……)

私の心を、こんなにも打ちのめしたくせに。

私はあなたから、そんな目で見られたいんじゃない。
あなた自身に、もっと自分はすごい人なんだと、わからせてあげたい。
きっと、あなたこそは、私の……。

そこまで考えて、タバサははっと我に返った。

これではいけない。
今は、勝負に集中しなくては。



一方ディーキンは、彼女の才覚に素直に感嘆していた。

自分にはぜんぜんわからなかったが、彼女はきっと、この短時間でなんらかのシューターの癖を見つけたのだろう。
その癖が出て目を読めるときを狙って、大きく張って稼いでいるのだ。
それにしても、貴族である彼女が一体いつ、どうやって、本職のシューターをも出し抜けるような賭博の技術を身につけたのだろうか?

(タバサが嫌そうじゃなかったら、今度聞いてみようかな……)

そんなことを考えている間にも、タバサはどんどんと勝ちを積もらせてゆく。

小負けと大勝ちを繰り返し、いつの間にか当初の軍資金を百倍以上にも増やしていた。
彼女の前には今や数千エキュー分のチップが積み上げられ、周囲には大勢のギャラリーが集まっている。

ディーキンはそれをみて少し考えると、そっとその場を離れた。

今回の仕事は、この賭場が儲ける仕組みに不正がないかどうかを確かめることだ。
タバサの活躍を見て感心しているだけ、というわけにはいかない。

183 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/12(月) 01:32:34.96 ID:HahZTVmJ.net
ディーキンは、博打に関しては大して詳しくもない。
見たところ、タバサの方がずっと上手のようだ。
ここでゲーム自体に不正があるかどうかを見抜くのは彼女に任せることにして、自分はそれ以外の面から検討してみるほうがよいだろう。

もちろん、博打というのはすべからく胴元が儲かるようにできているもので、それ自体は別に不正ではない。
博打は慈善事業ではないのだ、胴元に金が入らなければ賭場は潰れる。
その通常の範囲を明らかに超える、不当としかいいようのない行為があるかどうかが問題なのである。

さておき、普通にゲームを提供していても無難に問題なく儲けられる胴元には、普通はイカサマを試みる必要などないはずだ。
店の側がイカサマを行って荒稼ぎをすれば、じきに負けの込んだ客から不正を疑われ始めるのは避けられない。
それでは、たとえどのようなイカサマかまでは露見しなかったとしても、遠からず客は離れていってしまうことだろう。
無論万が一にも露見してしまったなら、その時点でアウトである。
ゆえに通常、危険を冒してまでイカサマをするほどのメリットがないのだ。

イカサマをするのは、大抵は客の側である。
確率的に不利な立場である以上、真正直にゲームをやっていては、長期的には勝ちの目はないからだ。

それでもあえて、店の側が不正行為をするとしたら……。

店が相当切羽詰った状況に追い込まれていて、とにかく当座の金を大至急掻き集めねばならない場合などだろうか?
しかし、見たところこの店はかなり繁盛しているようで、そんな状況には見えない。

あるいは、始めから長期間の経営を考えずに、短期間のうちに稼げるだけ稼いで姿をくらますつもりでいるのだろうか?
それならば、ありえるかもしれない。

いや、それ以前に、話によると多くの客が負け続けで不正を疑われるレベルなのにもかかわらず、客は通い続けているのだという。
だとしたら、単にイカサマをしているというだけでは説明が付きにくいが……。

まあ何にせよ、推測だけでは埒があかない。
まずは何かしらの手掛かりを探し出してそれを手繰り、実際の証拠を掴むことだろう。

「ンー……、」

ディーキンはあちこちをゆっくりと歩きながら、人々の様子や場の雰囲気などを、ひそかに観察していった。

あちこちの卓に熱くなっている客がいて、舌打ち、文句、罵声、怒号等が、頻繁に飛び交っていた。
カードを床に叩きつけたり、地団太を踏んだり、自棄になって酒を煽ったりする者たち。
床は散乱した破れかけのカードやこぼれた酒で、ところどころ汚れている。

時折、ちょっとした諍いが起こって掴み合いの喧嘩をしそうになる客などもいた。
切れ長の目と銀の長髪を持つ、目端の利きそうな美男子の店員が素早く仲裁に入って、引き離す。

まあ、こういった博打の場ではよく見られる光景だともいえようが……。
ディーキンは、奇妙な違和感を覚えた。

ここは本来ならば、貴族や金持ちの商人などが出入りしている、かなり客層のよい高級カジノのはずだ。
それにしては、なんというか、こう……、雰囲気が、“混沌とし過ぎている”のだ。
これではまるで、ごろつきどもがたむろする、場末の賭場のようだ。

さらに注意深く客の様子を伺うと、一部の客の奇妙な動向が目に留まった。

大勝ちした一部の客が、悔しげな他の客を尻目に、ふらふらと店の奥へ向かっていくのである。
それらの客の中には、男もいれば女もいた。若い淑女もいれば、初老の紳士もいた。
だが、みな一様に、夢見るようにうっとりとして、上気した顔をしていた。

(やっぱり、あの女の人なのかな……?)

ディーキンの頭には、最初にこの店に入った時に声を掛けてきた、あの異様に蠱惑的な雰囲気を纏った女性のことが思い浮かんだ。
仮に、あの女性が何らかの方法で、客を虜にして勝ち分を巻き上げているのだとすれば?

184 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/12(月) 01:35:03.51 ID:HahZTVmJ.net
もちろん、異性ないしは同性を誘惑して金を貢がせること自体は、倫理的な是非はさておいても、不正な行為であるとまではいえない。
しかし、普通ならいくら魅力的な相手であっても、勝ち分を毎回すべて貢いでしまうとは考え難い。
もしも魔法的な手段を用いて人々を虜にしたのだとすれば、それはあきらかに不当な手段での稼ぎといえよう。

十分な証拠もなく早々に容疑をかけて取り調べるのは憚られたので、先程は何もしなかった。
だが、こうして調べてみると、やはりあの女性が疑わしいと言わざるを得ない。

こうなれば、彼らが向かって行く扉の先、この店の奥の方の部屋に何があるのかを、確認してみなくてはなるまい……。

「失礼いたします」

ディーキンがそんな風に思案していると、突然声を掛けられた。

顔を上げてみると、声の主は先程喧嘩を仲裁していた給仕の男であった。
香水のよい匂いを漂わせ、整った魅力的な顔に愛想笑いを浮かべている。

「お客様のお相手がかりを務めさせていただいている、トマと申します。どうぞお見知りおきを。
 何かお飲みになりますか、ディーキンス様?」

長い銀髪をかきあげると、切れ長の目が現れた。まるでナイフのような鋭い視線だが、同時に人懐っこい光をも含んでいる。
先程の女性には遥かに及ばないものの、なかなかに魅力的な雰囲気の男であった。

なお、ディーキンスというのは、もちろんディーキンが先程カジノ側に伝えた偽名である。
ディーキンでは今ひとつ貴族っぽくないので、ちょっとだけ長めの名前に変えたのだ。

ちなみにタバサは、ド・サリヴァン伯爵家の次女、マルグリットと名乗っている。
ディーキンスは、彼女の弟という設定だ。

シルフィードはというと、伯爵家の侍女、シルフィと名乗っている。
少しだけ短く縮めたのは、ディーキンとは逆に平民風の名前にするためだ。

「オオ、ありがとうなの。
 ウーン、じゃあ、お兄さんのお勧めをもらえる?」

「かしこまりました、少々お待ちを……」

トマと名乗った給仕は、頭を下げてカウンターの向こうに行くと、ややあってお盆に飲食物を乗せて戻ってきた。

暖めたミルクに、柔らかめのビスケットが2枚。それと、氷砂糖の欠片がいくつか添えてある。
相手が小さな子どもに見えるので、それに合いそうなものを見繕って来たのであろう。
本当はスパークリング・ワインでも試してみたかったのだが、そんなことを言っては疑われるので、口には出さないでおいた。

ディーキンはお礼を言って受け取ると、傍の席に座って行儀よく食べ始める。
トマは、隣の席に腰かけてその様子をじっと見守りながら、小さな声で話しかけてきた。

「その、失礼とは存じますが。
 ディーキンス様とご一緒にいらっしゃった、あちらのお嬢様は……」

「ン? マルグリットお姉ちゃんのこと?」

「ええ。その……、ディーキンス様とは、髪の色などが違っておられるようですね。
 もしや、他所から養子に来られたのですか?」

ディーキンは、その質問を聞いてちょっと首を傾げた。

こういった類の質問は、人間の間では確か、かなり不躾な部類にはいるものだったような気がする。
おそらくディーキンがほんの小さな子どもなので、非礼を咎められることもあるまいと考えたのだろうが……。

だがそれにしても、平民が、それも接客係ともあろう者が、貴族に対してそんな質問をするものだろうか?

185 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/12(月) 01:37:11.34 ID:HahZTVmJ.net
見れば、目の前のトマという男は申し訳なさそうな、居心地悪そうな様子を見せている。
今の質問がいささか不躾なものだとは、自分でも思っているらしい。

ならば、それでもあえて聞かねばならないほど、その質問が大事だということなのだろうか。
もしや今回の任務とも、何か関係が……?

(ウーン……)

ディーキンは、何と答えてよいものか迷った。

しかし、もし仮に任務の内容とも関係のある事であれば、あまり長々と考え込んで不自然に思われるのも拙いかもしれない。
とにかく何か答えようと口を開き掛けた、ちょうどその時。

「ええい、これで今日はもう三百エキューも負けた!
 イカサマではないのかッ!?」

少し離れたテーブルで、顔を真っ赤にした中年の貴族が、拳を振り上げて騒ぎ始めた。

マントの作りから見て、領地を持たない貴族のようだ。
おそらくは下級の官吏かなにかだろうと、ディーキンは最近学んだ知識に照らし合わせて判断した。

「お、お客様……。このテーブルは、最低賭け金五エキューからの、高額ルーレットでございます。
 お気の毒ではございますが、運が向かなければそう言うこともあるかと……」

担当のシューターがしどろもどろになりながらも、理を解いて宥めようとする。
が、その貴族はなかなか納得しない。

「やかましい、わしはこの間も百エキュー近く負けたのだ!
 貴様では話にならん、支配人を呼べッ!」

トマは顔をしかめ、ディーキンに向かって頭を下げると、席を立ってそちらの方へ仲裁に向かおうとする。
しかし、奥の扉が開いたのを見て、その足が止まった。

そこから出てきたのは、支配人……ではなく。
カジノで最初に出会った、あのひどく蠱惑的な女性であったのだ。

「あらあら、お客様。私どもの店に、何か御不満でも?
 支配人は、今とてもお忙しいので……。私が、お話を伺いますわよ」

女性は目を細めて、騒ぎを起こした貴族の方へ歩み寄っていく。

「何をぬかすか、この平民ふぜ――――」

貴族はいきり立って怒鳴り付けようと振り向いたが、彼女の姿を見た途端に呆然として動きを止めた。
女性は、そんな貴族に媚びるような目を向けながら、甘えるようにもたれかかって、耳元で囁く。

「まだお話があるのなら、さあ……。
 どうぞ、奥の部屋で、私と御一緒に――」

「……あ? あ、あ――――」

貴族はまるで腑抜けのようになり、女性に支えられるようにして、一緒にふらふらと奥の間へ向かっていく。
多くの客から妬ましげな視線を浴びているが、そんな事には気付きもしない。

「――あら、先程のお嬢様。
 随分と、勝っておられるようですわね……」

女性は去り際にタバサに目を止めると、にっこりと妖しげに微笑んだ。
それから、そのテーブルのシューターの耳元で何事か囁いて、彼を奥に去らせる。

186 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/12(月) 01:40:06.62 ID:HahZTVmJ.net
「申し訳ありませんが、このテーブルはシューターが疲れている様子ですし、もうお開きとさせていただきますわね。
 そろそろ小さな賭け額にも飽きた頃でしょうし、この方の後ででも、私がお相手いたしますわ。
 夜は、まだこれからですものね。そうでしょう……?」

また、あのねっとりと絡み付くような目でタバサ見ながら、そう提案する。

オーナーの意向を伺いもせず、一介の接客係が勝手にシューターに指示を出し、そんなことを取り決める。
越権行為とも思われる振る舞いだったが、誰も咎め立てをするものはいなかった。

「……続ける」

タバサは、彼女の顔を魅入られたようにじっと見つめたまま、そう言って頷いた。

シルフィードも、傍でぽかんと口を開いている。
どうやら、この女性の魅力は、種族を問わず通じるものであるらしい。

(ふうん……)

ディーキンは一人平然として、そんな周囲の様子を観察しながら、ちらりと横のトマに視線を走らせた。

彼もまた、件の女性の虜になっている様子だった。
しかし一方で、タバサの方をちらちらと、何やら心配げに伺っているのも見て取れた。

「それでは、しばらく寛いでお待ちくださいな。
 トマ。この方たちに、休むための席を用意して差し上げなさい」

女性はトマにそう命じると、腑抜けのようになった貴族を伴って、再び奥の方へと消えていく。

ディーキンは周囲の目を気にしながら、懐から何やら宝石らしきものを取り出して顔のあたりに持って来ると、その後ろ姿を見送った。
やがて、彼女の姿が完全に見えなくなると宝石を懐へしまい直し、俯いてじっと何事かを考え始める。

その顔つきは、普段の彼からは想像できないほどに深刻そうで、険しかった。





休憩するために一行に用意されたのは、非常に豪奢な寝室であった。

入り口の扉は、美しい半裸の妖精達の姿が精緻に彫り込まれた、薔薇色の大理石でできていた。
中には紫の天蓋を備えた大きなベッドがあり、退廃的なほど美しい装飾の施された、各種の調度品類が備えられている。
床には、官能的なほどに心地よい肌触りの絨毯が敷かれ、壁には、何やら艶やかな場面を描いた美しい絵画やタペストリが飾られている。

タバサはカジノ側の人間が立ち去ったのを確認すると、早速ディーキンと意見の交換を始めた。
ちなみに、シルフィードはこの部屋の豪奢な内装に興味津々の様子で、きゅいきゅいとはしゃぎながらあちこちを見て回っている。

「……あの女性は、確かに怪しい。
 でも、ただ誘惑するだけで、誰からでも勝ち分をぜんぶ巻き上げられるとは思えない」

「うーん……、そうかもね」

ディーキンは実のところ、必ずしもそうでもないだろうとは思っていた。
しかし、あえてタバサにはまだ自分の考えや気付きを伝えないことにして、首肯しておく。

「それでタバサは、何か手がかりを見つけたの?」

タバサは、首を横に振った。

「まだ、何も。でも、あの人はこれから私と博打をするといっている。
 絶対に勝つ自信があるのなら、そこに何か仕掛けがあるはず。それを、見破ればいい」

187 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/12(月) 01:43:57.32 ID:HahZTVmJ.net
 
おそらく、その仕組みと彼女自身の魅力を用いた誘惑とを組み合わせて客から金を搾り取っているのだろうと、タバサは推測していた。
自分の考えを話し終えると、ディーキンの意見を伺うように、じっと彼の顔を見つめる。

内心、彼からもっと良い提案か有用な助言でも出てこないだろうかと、少し期待しているのだ。
正直なところ、今言ったとおりにうまくやれるかどうかについて、彼女自身もそこまで自信を持っているわけではなかった。

先ほどのサイコロ賭博での大勝は、シューターの癖を見切ったのと、運とが半分ずつだ。
おそらく、普段からはイカサマはしていないのであろう。
一応、文句を言い出した客は一人いたが、おそらくは単に本人の運が悪かっただけなのかもしれない。

あの女性は、賭け金を上げてこれから自分と勝負をしようと言っていた。
おそらくは、その勝負で勝つための『仕組み』を解禁してくるはず。次からが、いよいよ本番となる。

だが、いったいどのような手を使ってくるのかについては、まだ何の手掛かりもないのだ。
いささか自信が持てず、不安を覚えるのも、無理はなかった。
心理的にいえば、亜人なり幻獣なりを相手にただ死力を尽くして戦えばよい普段の任務の方が、ずっとやりやすくて楽に感じられる。

「やっぱり、人間の最大の敵は人間……」

タバサが物思いに耽りながらそう呟くのを聞いて、ディーキンは内心で少し苦笑した。
いかにも人間らしい物言いだなあ、と思ったからである。

人間は、疑いようもなく、自分たちこそがもっとも優れた種族だと考えているだろう。
彼らは、エルフやドラゴンや、天使や悪魔などの強さ、優秀さを認めるはするかもしれない。
だが、それでも間違いなく、人間こそが世界の主人公だと考えている。
タバサの今の発言は、無意識のうちに人間の優位性を信じているからこそ出てきた言葉だ、とディーキンには思えたのだ。

まあ、別に人間に限らず、大方の知的種族はそうなのだろうが。
自分たちの上に異種族であるドラゴンを置く、コボルドのような種族の方が変わっているのだということは、ディーキンにもわかっていた。

それにしても、彼女の今の発言は、別の意味でも皮肉なものだといえよう。
だって、今回の敵は……。

そこまで考えて、ディーキンは思考を打ち切った。

それをタバサに伝えるのは、まだ早い。
彼女には、しばらく普通に勝負をしていてもらおう。
自分にはその間に、やっておかなければならないことがあるのだから。

「わかったの。じゃあタバサは、休憩が済んだらあのお姉さんと勝負をしていて。
 ディーキンはその間に、ちょっとあのトマっていうお兄さんと、お話とか勝負とかをしてみたいからね―――」



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今回は以上になります。
展開はあまり先に進んでいませんが、後の話につなげるためにいろいろと書いておく必要があったので……。
また、できるだけ早く続きを書いていきたいと思います。

それでは、失礼いたします。
またの機会にも、どうぞよろしくお願いいたします。

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/12(月) 01:46:35.67 ID:UELBK97q.net
乙です

189 :言い出しっぺ ◆pLTNYd6DxQ :2015/10/13(火) 02:01:40.21 ID:AqThBm4g.net
たびたび失礼します。言い出しっぺです。
先日提案した本スレ移転の件について続報がありますのでお知らせします。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9616/1283476347/216-

最当初の提案では本スレ全体を丸ごと引っ越しするという案でしたが、ひとつ別の意見が出てきまして、
2chでのスレ自体は雑談や感想用に残しておいて、作品投下だけ避難所に移動すればどうか、という提案がありました。

避難所への誘導などやること自体は大差ないのですが、要するに2ch側にスレを残すか残さないかという話ですね。

ただしスレが残される場合、11月以降は2ch側のスレで投稿された作品をwikiにまとめる事が出来なくなります。
移転を提案した当初の趣旨が、2ch.netの転載禁止強化に対する対策ですので、この点についてはご理解願います。

繰り返しになって申し訳ありませんが、賛否等なにかご意見ありましたら是非とも一言お願いします。

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/13(火) 16:46:27.08 ID:P9q/4E6O.net
自分はそれで良いに一票
他に案も浮かばないし

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/13(火) 16:49:36.93 ID:8IGdtH8/.net
2chに書き込まれたSSは外部に保管できないのはどうやっても覆せないしね

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/13(火) 20:51:19.57 ID:mB8PCd3u.net
現状でベストな案がないなら次善の策でも実行したほうがいい
スパッと行動したほうがいいのは過去の規制や荒らしの件でもそうだったし、自分もその方針に賛成します

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/13(火) 20:57:22.55 ID:0XJ/RaWt.net
「成さぬ最善より成す次善」と言うしナー
自分も同意

194 :言い出しっぺ ◆pLTNYd6DxQ :2015/10/13(火) 22:23:18.46 ID:AqThBm4g.net
ご意見ありがとうございます、助かります。
では、スレ自体は残しつつ作品投下先を避難所に移行する方針で良さそうですかね?
月末ごろには誘導を始める予定ですので、その際には皆様ご協力お願い致します。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/14(水) 21:47:16.63 ID:+mqXhk3g.net
スレ残すならねとおち行かんとだめだね、ダミーで誰かが無駄にSS投下し続けるならここに居れるだろうけど
先に投下しといてこっちに転載ってのは色々面倒になるだろうから今後はしないほうが無難だろうし

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/14(水) 21:50:09.31 ID:SDwEP7ir.net
本スレ(2ch外)のSSについて語るとローカルルールに書くとか?

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/14(水) 22:54:23.85 ID:oG7PJWln.net
いやーネトヲチ板は色んな意味で違うだろ…
別にこの板で問題ないんじゃない?普通にSSを語るスレもあるし
>>1の1行目に沿ってりゃ

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/15(木) 13:45:56.64 ID:qK6jI7YF.net
11月からSSがwikiに転載できなくなるとか知らなかったなあ
てことはこのスレに限らずいろんなところのSSスレが駄目になるわけだ…
随分と昔から世話になったから寂しい気分だ

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/15(木) 17:53:22.76 ID:/XiNNJSG.net
正確にはちょい前くらいから2ch全体でそこかしこに転載禁止と表記されてて微妙な状態だったんだけど
なんか来月からもう一段階くらい厳しくなるらしい
で、放置よりは逃げの一手と

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/15(木) 23:00:48.97 ID:VyH4HmEH.net
重巡インディアナポリスを召喚
某漫画家のファンならわかるひとはわかるけど知らんならお前は犬の餌

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/16(金) 11:09:23.45 ID:0TZ2clyW.net
F-14と竜が戦うのが先だろ

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/16(金) 22:42:55.06 ID:aX7RBLhi.net
謎のレーダー透過実験で…

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/17(土) 12:57:03.07 ID:RFMPKbsq.net
ドリフターズで紫電改が竜を落とすところってゼロ魔でサイトがゼロ戦無双するとことかぶるな
サイトのゼロ戦も百万発装填のコスモガン仕様だったらよかったのに

204 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/18(日) 12:39:22.34 ID:DxIo0IxH.net
皆様、お久し振りです。
差支えなければ、12:45頃よりまた続きを投下させてください。

205 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/18(日) 13:11:40.79 ID:DxIo0IxH.net
 
休憩を終えたタバサは、一人カジノへと戻って、あの蠱惑的な女性と対峙した。

「お早いお戻りで、嬉しいわ。
 さあ、夜はこれから。私と共に、愉しい一時を過ごしましょう……」

女性は目を細めてタバサを見つめると、そう言って真っ赤な舌でちろりと唇をなぞる。
そうしてから、テーブルへつくようにと彼女を促した。

タバサは少しだけ考えてから、頷いて席に着く。
念のため、背中から覗かれることが無いように壁側の椅子を選んだ。

場所を変えるように要求するべきだろうかとも少し考えたが、それではこちらが不正行為を疑っていると相手に教えるようなものだろう。
あくまでも、向こうの勝つからくりを暴くことが、今回の任務なのだ。
警戒されて、イカサマの使用を差し控えられてしまうようなことになっては元も子もない。

幸い、相手が指定してきたのはシューターが退出して空いたテーブル、つまりは先程と同じ場所だった。
ここならば、先刻の勝負最中に既に仕掛けが無いことを十分確認している。
仮に自分が席を外している間に何か仕込まれていたとしても、変化に気が付けるだろう。

「では、ゲームを始めましょう。『サンク』のルールは、ご存じね?」

女性は、そう言ってカードの束が入った小さな箱をタバサの前に向かって滑らせた。
タバサは頷いて、その箱を手に取る。

サンクとは、それぞれに1から13までの数字が割り振られた土・水・火・風の4属性の札を用いて行う、カード・ゲームである。
ワイルド・カードとして1枚の虚無の札を混ぜることもあるが、このカジノでは使用していないようだ。
各参加者に5枚の手札が配られ、それを好きな枚数だけ山札と交換して、出来上がった組み合わせの強さを競う。
ハルケギニアでは平民にも貴族にも広く親しまれている、ごく一般的な遊戯であった。

タバサは、カードの箱をじっと観察してみた。

真新しい箱で、まだ封も切られていない新品だった。
封を切ってカードを取り出すと、イカサマを真剣に疑っていると悟られない程度に、ざっと広げて観察してみる。
もしマジック・アイテムだとしたら、『ディテクト・マジック』を使わずとも、タバサほどの使い手ともなれば僅かな魔力を感じるものだ。
だが、魔法がかかっているようには感じられなかった。
カードは確かにきれいな新品で、傷や印、その他の怪しい特徴も見当たらない。

それから顔を上げて、女性の姿を観察してみる。

彼女は露出の多い衣装を着て、ネックレスなどの装身具をいろいろと身に帯びていた。
あれらの中のどれかが、マジック・アイテムだという可能性はある。
それらを使用するような不自然な動作や合言葉には、念のため注意を払っておく必要はあるだろう。
女性以外の周囲の従業員や客の中には、今のところ不自然な行動などは見受けられなかった。

素早くそこまで確認し終えると、タバサはカードの束を女性に返そうとした。
が、女性は微笑んで、それを押し留める。

「当店では、公平さを期すために、カードを切る役はそちらにお任せしておりますの。
 お嬢様はそんなことをお考えにはならないでしょうけれど……、先程騒がれた方のような、面倒なお客様もおられますもの。
 どうぞ、好きなようにカードを切ってくださいな」

タバサはそれを聞くと、ほんの僅かに眉根を寄せた。

この女性も、その他の従業員も、誰を杖を持っていないので、魔法を使った不正行為はまずなさそうだ。
それでいて、こちらにカードを切らせるということは、素早い<手先の早業>などを用いたイカサマでもないということか。
なにか珍しいマジック・アイテムなどを使った不正という線は、一応まだ残ってはいるが……。

それとも、この店が儲ける仕組みは、実はゲームでのイカサマなどではないのだろうか?

206 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/18(日) 13:14:11.15 ID:DxIo0IxH.net
そういえば、ディーキンはあの部屋にもうしばらく残るといって、この場について来てはくれなかった。
それを聞いた時には……、なぜか、自分でも不思議なくらいに、がっかりしたものだ。

だが、冷静に考えれば妙な話である。

彼は、肝心な時に意味もなく仲間を放っておくような人ではない。今更、そんなことを疑いはしない。
それにシルフィードにも、まだ自分と残って欲しいといって、引きとめていた。
そして、向こうに戻ったらあのトマという名の給仕を呼んでくれるようにと、自分に頼んだ。

タバサは、その給仕の姿を頭の中で思い浮かべてみた。

目の前の女性に意識が惹き付けられていたせいもあってあまり注意していなかったが、今思うと、なんとなく気になる人物だった。
どこかで見たような……、でも、思い出せない。

ディーキンの考えでは、目の前の蠱惑的な女性やこのカジノよりも、あの給仕や奥の部屋こそが重要なのだろうか。
今自分が追っている線は、見当はずれなものなのだろうか。
だとしても、それならばなぜ、そのことを私に教えてくれないのだろう……。

そう考えるとタバサは、何だか少し寂しくなった。
しかし、すぐに気を取り直す。

(彼には、何か狙いがあるはず……)

ディーキンが、意味もなく仲間に対して情報を伏せるとは思えない。
彼が自分に教えなかったことや、シルフィードを引き留めたことには、必ずや何か意味があるはずだ。

ならば、彼のすることを詮索するよりも……。

(私は今、自分にできることをするべきだ)

タバサはそう結論すると、迷いを振り払ってカードを切り始めた。

(あの人は、私が何をしても疑うことなく信じ続けてくれた。
 だから、私も何があろうとあの人を信じ続けるのだ)

それは、タバサの誓いであった。





そうして2人が勝負を始めてから、しばしの時が過ぎた。

今や、タバサは追い詰められていた。
表情こそまったく変わらないものの、その額には、うっすらと汗がにじんでいる。

相手の女性は愉しげな笑みを浮かべて、そんなタバサの苦境を眺めていた。

この女性は別に、高度な技巧を駆使するわけでも、不自然な行動をとるわけでもなかった。少なくとも、タバサの見た限りでは。
双方の手役に不自然な偏りがあったりするわけでもなく、見たところ何も、イカサマと疑えるような要素などはない。

ただ、相手の手の強弱の見極めや、勝負の駆け引きが、恐ろしく巧みなのである。

タバサがここぞという時に密かに大きく張ろうとしても、一切乗ってこない。
こちらにどんなチャンス手が入ってもすぐに降りられてしまい、僅かな参加料だけしか得ることができない。
それでいて、自分の方が少しでもこちらより強い手を持っている時にはその事を的確に見抜き、機を逃さずに勝ちに来るのだ。

(まるで、こちらの手や考えを、完全に見通されているかのよう……)

手札を何かの方法で覗かれているのではないかとも疑ったが、背後は壁で、自分の手札を覗ける位置には誰もいない。

207 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/18(日) 13:16:24.59 ID:DxIo0IxH.net
周囲にサインを送るなどの疑わしい行為をしている者も、特に見当たらない。

それでも手札を自分の体に押し付けたり、一瞬だけ見てすぐに伏せたりなど、いろいろ工夫をしてみたが、状況に変化はなかった。
僅かな表情や気配の乱れを見抜かれるのかと、普段以上にポーカーフェイスにも努めてみたが、やはり効果はない。

この女性は何かイカサマをしていて、それを見抜けないのだろうか。
それとも、ただ私が弱いだけなのか……。

まるで何も判断が付かず、思考がぐるぐると渦を巻く。
そうこうしているうちにもじりじりとチップは減り続け、とうとう手持ちは、僅か数枚になってしまった。

「あらあら、大分お手持ちが少なくなったようですわね。
 それではもう、お嬢様が逆転されることはないでしょうねえ……」

「…………」

女性の声には、僅かに嘲笑するような響きがあった。
タバサはイザベラに大敗したときのことを思い出して、悔しさのあまり小さく唇を噛む。

周囲には大勢のギャラリーが集まって勝負を見物していたが、何人かがもう勝負はついたと見切りをつけて、去っていこうとする。
しかし、他の観客はむしろ、一層期待を増したような顔で見物を続けている。

女性は、そんな観客たちを一瞥してからタバサの方に視線を戻すと、艶やかな唇を歪めてにやりとした笑みを浮かべた。

「見物のお客様方も、退屈なされている御様子で……。
 そこでひとつ、皆様に余興を提供する意味でも、お嬢様に逆転の機会を差し上げる意味でも、よい提案があるのですけれど――」

立ち去ろうとしていた観客たちが、おや? と足を止める。

「――お嬢様のお召し物をカタにチップをお貸しする、というのはどうかしら?」

一瞬、場が静かになる。

次いで大きな野次と歓声、拍手喝采。
そして、ごく僅かな怒りの声が上がった。

(私が負けたら、この場で服を脱げというの……!?)

タバサは、屈辱のあまり俯いて微かに身を震わせながら、テーブルの下でぐっと拳を握りしめた。
しかしそこで、ふと考えつく。

もしかしたら、この女は負債を負わせた客の服を半強制的に脱がせて、何かしようというつもりなのだろうか。
タバサは自分がそんな、これまでに数回しか手に取ったことのない、いかがわしい趣向の本で読んだような真似をされることを想像した。

たとえば、相手を蹂躙し、屈服させ、虜にして……、二度と自分から離れていけなくするような、そういった類の行為……。

任務で命の危険をも顧みずに戦うことには慣れていても、タバサもやはりうら若い少女である。
怒りでかあっと熱くなっていた頭が、今度は怖気で急速に冷えていく。

そういえば、周囲の客たちの中にはこのことを知っていたように、最初からにやついた笑みを浮かべている者が何人も混じっている。
つまり、こんなことがこのカジノでは、頻繁に行われているということだ。

タバサは、自分はいつの間にかとんでもなく危険な状況に置かれているのではないか、と悟った。

それがわかった以上は、もう勝負を切り上げてこの場を去るべきだろうか?
いや、しかし……、それは結局、ただの推測だ。
それが事実かどうかを確認するまでは、帰るわけにはいかない。

けれど、杖も持っていない今の自分が、そんな状況に身を置かれたら……。

208 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/18(日) 13:18:04.15 ID:DxIo0IxH.net
果たして、私は無事に、ここから帰れるのだろうか。
これまでの自分のままで。

そんな彼女の怯えをも、見ぬいているのか。
目の前の女性は魅惑的な微笑みを浮かべながらも、目には獲物を狙う猛禽のような残忍な光を輝かせて、タバサを見つめた。

「そうねえ……。お召し物ひとつにつき、チップ100枚分でしたら、お嬢様にも失礼にならないかしら。
 そのくらいの額ならまだ、そちらに逆転の目もありますでしょうしね。
 もしお嫌でしたら、お引き取り戴くしかありませんけれど?」

「……」

タバサは、すぐには返事ができなかった。
命を失うことはこれまで何度も覚悟してきたが、こんな状況に立たされる自分を想像したことはない。

「ふふふ……」

そうして、獲物を追い詰め、たっぷりとその怯えを味わった上で。
今度は甘やかな声で、“助け舟”を出してやった。

もちろん、本当にタバサを思いやっての事などではない。
彼女の弱みに付け込んで、さらに危険な末路へと誘うためである。

たとえそれが奴隷船だと知っていても、溺死寸前の者にはすがる以外の道はないであろう。

「……まあ、貴族のお嬢様ですもの。そんな恥ずかしい真似はお嫌で当然ね。
 私も無理にとは言いませんわ、実を言えば、他にもっといい方法がありますのよ――」

それを聞いたタバサは、顔を上げて女性の方を伺った。
女性は微笑むと、手を伸ばして戯れるようにタバサの頬に触れ、ゆっくりと愛撫していく。

「ぁ……」

タバサは、思わず妙な声を漏らした。

女性の指が触れるたびに緊張にこわばる筋肉がほぐされて、鳥肌が立ってゆくのを感じる。
優しく触れるその指先から、この美しく蠱惑的な女性の魅力が余すところなく、みだらなまでに伝わってくるのだ。

もちろん、親友のキュルケも美しいし、魅力的な女性である。
母様も。それにルイズや、シエスタも。

だが、この女性のそれは、そういった尋常な美しさや魅力とは、まるで別物だった。
これこそが真の魔法なのではないかとさえ……、自然の理を超えているのではないかとさえ、思えてくる。

自分が男でないことが惜しい、などという考えまでが脳裏をよぎった。
それを認識したとき、タバサは陶酔と空恐ろしさとの入り混じったような、名状しがたい感情に襲われた。
そのようなことなどはこれまでに一度もなかったし、自分がそんな気になるなどと、ほんの僅かに想像した事さえもないというのに。

霞がかったような頭の中で、手遅れにならないうちに振り払えと、微かに理性の声が命じている。
だが、体は麻痺したように動かない。
最初に入り口で、この女性にしなだれかかられた時と同じだった。

もしかしたら、服を脱がされるまでもなく、自分は既に、この女性の虜にされているのではないか……。

「――こういうのはどうでしょう。
 あなたの……、御令弟様にした許したことがないという、その唇をかけていただくというのは?」

それを聞いたタバサは、はっとして、僅かに顔を引き攣らせた。
突然頭の中にかかった靄が吹き散らされたように、正常な思考が戻ってくる。

209 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/18(日) 13:20:07.26 ID:DxIo0IxH.net
「愚かしいとお思いでしょうけれど、殿方というのは往々にして、そういった見世物を好まれるものでしてね。
 あまりお安くしてはお嬢様に失礼ですから、チップ500枚分ではいかがかしら?」

「……」

「結局は、皆にとって得な話だと思いますわよ。
 与えたところで、減るものでもありませんでしょう……、ねえ?」

それを聞いたタバサは俯いたまま、ぐっと固く手を握りしめた。
顔が、僅かに朱に染まっていく。

この女は、一体私を何だと思っているのだ。
そんなことはできない、絶対に。

不埒にも唇にまで触れてこようとした指を強く叩いて振り払うと、タバサはきっぱりとした声で答えた。

「断る。服でいい」

それを聞いた女性は、少しばかり驚いたような様子で、不機嫌そうに眉をひそめる。

「……あら、そうですか。
 それは残念ねえ、こんなにいい提案を断られるなんて……」

タバサは努めて気持ちを落ち着かせると、自分に言い聞かせた。

大丈夫だ、ここにはディーキンも、シルフィードもいてくれている。
彼らがいれば、こんな連中に自分が思い通りにされることなど、決してないはずだ。
自分には選択の余地はない、どちらかを受けなければ、これ以上調査を続けられなくなるのだから。

「続ける」

一層興奮を増した観客たちの見守る中、服をカタに借りたチップを手元に積んで、タバサはゲームを再開した。
しかし、何ら勝つための足掛かりを掴めていない以上、不利な状況は変わらない。

あっという間に負債がチップ100枚分に達し、靴を片方脱いだ。
次に、もう片方の靴を。蝶ネクタイを。靴下を。
上着を、シャツを、ズボンを……。

そうしてタバサは、今やレースのついたシュミーズ姿になってしまった。
これを取られれば、後は下着一枚きりである。

「ふふ……。よい眺めで、お客様も喜んでおられますわ。
 ここまで身を張って、当店の経営にご協力いただいたこと、感謝いたしませんとね」

「……っ!」

「ですが、いつでも、唇のほうも受け付けますわよ。
 寒々しい恰好をなさって、そろそろ脱ぐのもお辛いでしょう?」

嘲るような笑みを浮かべる女性と、囃し立てる周囲の観客たち。
激しい怒りと悔しさ、それに恥辱の念によって、タバサの薄い胸はしきりに上下していた。

「どうです、次は唇を……」

「断る」

タバサは、顔を上げて正面からきっと相手をにらみつけながら、そう答えた。

(許せない)

210 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/18(日) 13:22:35.39 ID:DxIo0IxH.net
この女が。
一瞬でも、そんな下種の見てくればかりの美しさの虜になった自分が。

たとえ、この場で裸に剥かれたとしても。
この女にだけは、そんなことを絶対に許してやるものか。



(……この、小便臭えクソガキが……!)

タバサの相手である女性、リスディスは、表面上は余裕のある蠱惑的な笑みを維持しながらも、その胸中では酷い悪態をついていた。
実のところ、先ほどからずっとである。
思った以上に粘るタバサに対して、内心苛立ちを募らせ続けていたのだった。

(こっちが体裁を気にして、ちょっとばかり遊んでやってりゃあ、いい気になりやがって……!)

あたしがその気になりゃあ、てめえなんざ一瞬で堕とせるんだよ。
大体、《思考の感知(ディテクト・ソウツ)》で心を読まれてることにも気付かない間抜けが、あたしに勝てるわきゃあねえだろうが。

さっきトマを呼び出した残りの2人が、何とかしてくれるとでも思ってんのか?
この底抜けの馬鹿どもが、あの色男はとっくの昔に《怪物魅惑(チャーム・モンスター)》に捕まってあたしの虜さ。
そうでなくてもあの野郎の恩人の腐れ×××なオーナーはこっちの掌の中だ、口を割れるわけがねえ。
いくら粘っても無駄なことさ、あいつにはあたしがてめえを堕とすまで、せいぜい連中との話を長引かせて時間を稼げと命じてあるんだ。

クソ意地を張ってねえで、てめえはさっさと泣きを入れて、売女らしく唇を売ればいいんだよ。
いいや、売女なんて上等なもんじゃあない。
今までの連中と同じで、てめえもじきにそっちから舌を垂らして、愛玩を請い願うようになるってのに。
肥溜めみてえな世界で生まれた卑しいメス犬の分際で、主人の手を叩きやがった。

考えているうちに、リスディスの胸中でどす黒い怒りと欲望とが急激に渦をまいて膨れ上がり、今にも破裂して噴き出しそうになってきた。

どんなにこのガキががんばっても、どうせあといくらもたたないうちに服が尽き、唇を賭けざるをえなくなるのだ。
こいつがどんなに反抗的だろうが、所詮は一時の儚い抵抗にしか過ぎない。
何の問題もない、何も、焦る必要はない……。

そんな理性の訴えも虚しく、燃え上がった怒りは、すでに彼女の分別を失わせかけていた。

もう、待てない。待てるものか。

こいつの身も心も今すぐ自分のものにして、甘美な精気を啜ってやる。
足元に這い蹲らせて、泣いて詫びさせてやる。
鞭を懇願させて、局部という局部を針で飾り、全身の皮を剥ぎとってやる。
すべての尊厳を剥ぎ取って、あたしの機嫌を伺うためなら親兄弟だろうが見ず知らずの他人だろうが悦んで殺すブタにしてやる。
100回も狂わせてから嬲り殺して奈落に堕とし、“魔悦の園”シェンディラヴリで永遠に魂を苛んでやる。
てめえは永遠に、あたしの慰みモノだ。

今、決めた。そう決まった。

リスディスは、これでも決して愚か者ではない。
むしろ、並の人間を凌ぐ優れた頭脳を持ち合わせているといえよう。

現にこれまでは先を見据え、我慢強く振舞い続けていた。
自分の正体を隠し通し、この地下カジノをまんまと掌中に収めて、日夜退廃と堕落の宴を繰り広げてきたのだ。

だが、所詮彼女は混沌と邪悪の渦巻く奈落界アビスから来た来訪者であるデーモン(魔鬼)の一員。
タナーリ(魔族)と分類されるデーモン群の一種である、サキュバス(淫魔)なのである。
その癇癪を起こしやすく気紛れで、破壊と流血を好む本性は、いつまでも抑えきれるものではない。
膨れ上がる欲望を半端にしか満たさずに行儀よく振る舞う日々は、彼女の中に欲求不満を募らせて、その忍耐力を奪っていた。

そこへきて、本来ならば自分の玩具でしかないはずの弱く卑しい人間の女ごときが、ひどく反抗的な態度を見せたのだ。

211 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/18(日) 13:25:50.77 ID:DxIo0IxH.net
 
それは、意思の弱い人間を容易く虜にすることに慣れきっていた彼女には耐えがたく不快な出来事であった。
生じた苛立ちはたちまち膨れ上がり、彼女の理性の枷を根こそぎ吹き飛ばしてしまったのである。

彼女は先ほどからずっとタバサの思考を読み、その手の内を見通すとともに、王宮から調査に来た騎士であることも既に把握していた。
それをこちらの傀儡にして疑いの矛先をかわすとともに、王宮内にまで影響力を広げようという計画を練ってもいた。

だが、そのことさえも、とうに頭の中からは消えていた。

悠長に堕落してゆくさまを味わうような“高尚な”趣向や、まどろっこしい権謀術数なんぞ、もうやっていられるものか。
お上品な真似は胸糞悪いデヴィルどもにでも任せときゃあいいんだ、あたしの性には合わねえ……!

「ああ、ご立派ですわ……。でも、もう意地を張る必要もないのよ……。
 だって、そうでしょう? こんな公衆の面前で、貴族のご令嬢が裸身を晒すなんて、結局は耐えられないでしょう?」

邪悪な女性は、今や砕け散った分別の残照でしかない笑みを顔に張り付かせ、混沌と邪悪の衝動が命じるままに“力”を解き放った。
目標は、目の前のおろかな人間の小娘だ。

「ですから、さあ……。
 『私にその唇を、差し出しなさい』!」

最後の言葉を言い放った瞬間、リスディスの大きく見開かれた目が、その邪悪な力で一瞬熾のように赤く輝いた。
同時に、強力な《示唆(サジェスチョン)》の魔力がタバサを襲う。

「――ぅ……?」

タバサの口から戸惑ったような小さな呻きが漏れ、次いでその目がたちまち虚ろになって、視線が宙をさまよった……。

212 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia 解説:2015/10/18(日) 13:31:53.91 ID:DxIo0IxH.net
ディテクト・ソウツ
Detect Thoughts /思考の感知
系統:占術[精神作用]; 2レベル呪文
構成要素:音声、動作、焦点具(銅貨1枚)
距離:60フィート、中心角90度の円錐形の放射範囲
持続時間:精神集中の限り、最大で術者レベル毎に1分(途中解除可能)
 術者は範囲内にいる者の、表面的な思考を感知できる。
明らかになる情報の量は、術者がどれだけ長い間、特定の範囲や対象を観察するかによる。
1ラウンド目には、【知力】が1以上で意識のあるクリーチャーの思考の存在の有無が分かる。
2ラウンド目には、思考している精神の数と、それぞれの【知力】の値がわかる。
この際あまりにも高い(26以上かつ、術者より10以上高い)【知力】の持ち主を感知すると、術者はしばし朦朧としてしまう。
3ラウンド目には、効果範囲内のいずれかの精神の表面的な思考を読むことができる。
目標が意志セーヴに成功した場合、その対象の思考は読むことができない。
 術者は、毎ラウンド体の向きを変えたり移動したりして、調べる範囲を変えてもよい。
この呪文の効果範囲はある程度の障壁を通り抜けることができ、木の扉や土壁、薄い鉄板程度であれば、効果範囲はその背後まで貫通する。
したがって、この呪文によって部屋の中に思考する者がいるかどうかを、扉越しに調べたりすることもできる。

チャーム・モンスター
Charm Monster /怪物魅惑
系統:心術(魅惑)[精神作用]; 3レベル呪文
構成要素:音声、動作
距離:近距離(25フィート+2術者レベル毎に5フィート)
持続時間:術者レベル毎に1日
 対象に、術者を信頼できる友人や仲間であると思わせ、態度を「友好的」に変化させる。
対象は術者の言葉や行動を最も好意的な見方で解釈してくれるが、術者の操り人形となるわけではない。
自殺的な要求は拒否されるし、友人の頼みでも普通はしないような行動をさせることは難しい。
 そのクリーチャーが術者やその仲間によって現在脅かされている最中であるなら、セーヴには+5のボーナスが付く。
また、術者やその仲間であることが明白なものが対象に危害を加えたならば、術は即座に解けてしまう。
 なお、これはバードにとっては3レベルだが、ウィザードやソーサラーにとっては4レベルの呪文である。

サジェスチョン
Suggestion /示唆
系統:心術(強制)[言語依存、精神作用]; 2レベル呪文
構成要素:音声、物質(蛇の舌と、蜂の巣ひとかけらか甘い油ひとしずく)
距離:近距離(25フィート+2術者レベル毎に5フィート)
持続時間:術者レベル毎に1時間、もしくは行動が完了するまでの、どちらか早い方
 術者は、どのように行動すべきかを(1、2文以内で)示唆することで、目標クリーチャーの行動に影響を与える。
示唆する内容は、その行動がもっともらしく聞こえるような形で告げてやらねばならない。
示唆の内容が非常にもっともらしければ、DMの判断で相手のセーヴにペナルティが付くこともある。
 明らかに相手の害となるような提案は、この呪文の効果を自動的に無効化する。
ただし、「あの酸の池のように見えるものは実は温泉だ、飛び込めば気持ちがいいぞ」というように唆して、結果的に害することはできる。
盗賊に対して、「俺を攻撃するより一緒に他所の宝の山を探しに行かないか」と提案して、一時的な味方にすることなどもできる。
高貴な騎士に対して、「次に出会った物乞いに慈悲を示してあなたの馬を与えるべきですよ」と吹き込むこともできる。
したがって、やり方次第で非常に活用できる範囲の広い、強力な呪文だといえる。
 なお、これはバードにとっては2レベルだが、ウィザードやソーサラーにとっては3レベルの呪文である。

213 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia 解説:2015/10/18(日) 13:35:12.89 ID:DxIo0IxH.net
サキュバス(淫魔):
 混沌にして悪の次元界である奈落界アビスに棲まう来訪者、デーモン(魔鬼)の一種族。
副種別としてはタナーリ(魔族。最も数の多い一般的なデーモンで、アビスの支配者。残虐さと悪と罪との体現者)に属する。
その姿は非常に美しい人間の女性に似ているが、曲がりくねった長い尻尾や小さい角、蝙蝠のような翼などといった、魔物の特徴も備える。
デーモン全体としては比較的下位の部類に属するが、それにもかかわらず、非常に危険な存在である。
 サキュバスは、定命の者を誘惑して、堕落と破滅に誘う事を生きがいとしている。
その【魅力】は平均値で26にもなるが、これは恐ろしいほどに、超自然的なまでに魅力的であることを意味する。
人間の魅力平均値は10〜11、生まれつきの上限値は18である。
自然そのものが肉体的な美をまとって顕現したとされるニンフでさえ、魅力平均値は19にとどまる。
呪文やマジック・アイテムによる強化を抜きにすれば、その魅力値はディーキン以上である。
 彼女らは、情欲に関するある種の行為を行うか、もしくはキスをすることによって、犠牲者から生命力を奪い取れる。
この生命力奪取は、負のレベル(犠牲者を弱体化させ、ウィザードリィでいうところのレベルドレインを引き起こす危険がある)を与える。
また、どんな人型生物の姿にでも化け、あらゆる言語を話すことができる生来の魔法的な能力を持っており、さまざまな種族を誘惑できる。
実際にはテレパシーによって意思を疎通することもできるのだが、正体を明かさないためにも、普段は口を使って話す。
対象の思考を読んだり、魅惑したり、その意思を捻じ曲げたりすることができるさまざまな精神系の擬似呪文能力も備えている。
これらの能力の使用には不自然な動作も音声も必要ないため、非常に見破りにくい。
加えて、肉体的にはさして強くはないものの、深刻な危険に晒されるとエーテル界に移動したり、瞬間移動したりして難を逃れてしまう。
非常時にはヴロックと呼ばれるより強力なデーモンのアビスからの招来を試みることもできるが、これは必ずしも成功するとは限らない。
 その体は冷たい鉄製の武器か善の力を帯びた武器によってでなければ容易に傷つかず、しかも弱い呪文を水のように弾く。
それに加えて毒と電気に対する完全耐性があり、酸と火と冷気に対してもかなりの耐性を有している。
また、見た目に反して外皮も強靭で、プレートメイル以上のアーマー・クラスを持つ。
 彼女らはその性質上、概して知能が高いにもかかわらず粗暴かつ直接的な傾向があるデーモン類には珍しく、頻繁に策略を用いる。
しかし、やはり混沌にして悪の性質を持つがゆえに衝動的で忍耐力に欠けるため、ごく短期的な計画にとどまることが多い。


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今回は以上になります。

また、できるだけ早く続きを書いていきたいと思いますので、次の機会にもまたどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、失礼いたします……(御辞儀)。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/18(日) 16:11:38.46 ID:uq2cScMS.net
おつです
4版ではサキュバス、デヴィルに移されてたなあ
さらにパッションデヴィルという似たような計略の傾向があるけど衝動的なデヴィルまででてた

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/18(日) 18:05:11.09 ID:hcvkE93D.net
up乙

このサキュバスは『態度:敵対的』な相手に対する交渉ロールで7以下でも振ったのでしょうね。

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/18(日) 18:19:21.21 ID:b/tFoF9l.net
妖怪1足りないの仕業

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/18(日) 18:21:26.39 ID:bjAkJwah.net
地獄やら奈落やら万魔殿やらD&D世界は本当に地獄だぜー

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/20(火) 09:15:31.67 ID:XLshKN/p.net
>>217
これも皆、「悪の種子」って奴の仕業なんだ!
ナ、ナンダッテー(AA略)

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/20(火) 22:05:03.23 ID:pYQEr6X0.net
タバサやべえな、ディーキン何やってんだ助けに来いよ
あ、でもちょっと遅れてこいよと思う俺は悪属性ですかそうですか

220 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/20(火) 23:00:35.14 ID:q04HNNXp.net
こんばんは、暗の使い魔です。
お久しぶりです。環境が変わり、実生活が立て込んでおりまして、このように間が空いてしまいました。申し訳ない。
しばらく来ないうちに掲示板の移設等の話にもなっているようですね。
これから投下の形が様々変わっていくことと思いますが、なるべくこれまでのように作品を投下していければと思います。
よろしければ23時10分より投下の方をさせてください。

221 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/20(火) 23:10:04.72 ID:q04HNNXp.net
ギーシュとの決闘を終え朝食を取った後の時間、官兵衛はぶらりと気ままな時を過ごしていた。
練兵場の隅っこに座り込んで、抜き身のデルフと向き合う。
時間は昼ごろになろうか、練兵場には日が差しており、石の地面を熱々に照らしていた。
そんな熱を嫌ってか、官兵衛は日陰を選んで座っている。
日差し自体は嫌いではない、むしろ秀吉に穴倉送りにされてからは望んで止まないものだ。
しかしそれでも、長年洞窟に篭っていた性か、官兵衛は暗がりを好んだのだ。
「ハァ……貴族ってのは面倒極まりないな、デルフ」
「そうだねえ」
乱雑に置かれた樽をどけ、鉄球に座り込みながら官兵衛はぼやいた。デルフが気の無い返事をする。
そんな相槌を気にする訳でもなく、官兵衛は続ける。
「ちょいと誇りが傷つきゃあ、躍起になってそれを取り戻そうとする。決闘だの何だの言ってな。
こっちの事情なんざお構いなしだ。あー嫌だ嫌だ」
「でも相棒、なんだかんだ言って付き合ってやったんだろ?おまけに密やかに助言までしてな。結構なお人よしだねぇ相棒は」
デルフがカタカタと震える。どうやら笑っているようだった。それを聞いて官兵衛が黙り込む。
と、その時だった。
「やあ、ここに居たのかい?」
よく通る声が、練兵場に響いた。黒いマントをたなびかせ、長身の男がこちらに歩み寄る。ルイズの婚約者のワルドだった。

暗の使い魔 第十七話 『亀裂』

「ごきげんよう、使い魔くん」
つば広の帽子を片手に、ワルドは官兵衛の目の前に立って挨拶をした。座り込んだ官兵衛を鋭い目が見下ろす。
『使い魔くん』、その言い方に嫌味な何かを感じた官兵衛は、その挨拶を無視した。
そんな官兵衛の様子に、ワルドは困ったように首をかしげる。たが、すぐに気を取り直すと官兵衛に言った。
「こんな所で何をしてるんだい?日和はいいし、じっとしてるには勿体無いんじゃないかな?」
「そうかい、生憎だが小生はこの枷だ。無駄に動けるほど元気じゃないんでね……」
ワルドの言葉に、面倒臭そうに返す官兵衛。それを聞いてワルドが言う。
「ハハハ、つれないなぁ。トリステインの未来を左右する崇高なる使命、それを共にする仲間じゃないか。もう少し仲良くしてくれてもいいだろう?」
ワルドが笑う。しかし、官兵衛はそれに対して一言も言葉を発さなかった。両者の間に沈黙が流れる。
前髪に隠れていたが、官兵衛は視線を鋭くしてワルドを見据えた。
がっしりした長身の体格に、逞しい口ひげ、精悍な顔立ち。だが表情はどこか作り物感があり、視線も冷たさを感じる。
厳しい訓練と出世を勝ち抜いてきた道のりが、その様相を形作ってきたのだろう。しかし。
気に入らないな、つま先から髪の毛の一本まで。
官兵衛はそう思った。
官兵衛のそんな視線を受け止めたワルド。彼は官兵衛に対して、一瞬射るような視線を感じさせたが、すぐにニコリと笑うと、こう切り出した。
「君は伝説の使い魔、ガンダールヴなんだろう?」
その言葉に、官兵衛は首を傾げた。
「あん?何言ってる……」
ワルドの言葉への反応を隠すように、官兵衛はとぼけた。
官兵衛がガンダールヴである事を知ってるのは、今のところ学院長のオールド・オスマンただ一人の筈だ。
それを何故ワルドが知っているのか。ワルドはその理由を喋りだした。
「とぼけるのは止してくれたまえ。君については、悪いとは思ったが調べさせてもらったよ。フーケから尋問したルーンを元にね」
ワルドが得意げに語る。
「トリスタニアの王立図書館は歴史と伝説にまつわる文献が豊富なのさ。そこで君のルーンを調べる末にガンダールヴへと行き着いた。そういう訳さ」
それを聞いて、官兵衛は「そうかい、わざわざご苦労なこった」と返した。
とりあえず、話を聞く限り矛盾は無い。あの騒ぎだ、フーケにもルーンを見られていたかもしれない。
それにワルドも王宮の人間であるからして、珍しいルーンに執着して調べ上げる事に何の疑問も無かった。だが――
「それで、そんな大層な小生に何の用があるってんだ?」
官兵衛は内に秘めた猜疑心を一先ず抑え、ワルドに尋ねた。するとワルドは。
「あの『土くれ』を捕まえた君の腕を知りたいんだ。手合わせ願いたい」
真っ直ぐな視線で、官兵衛にそう言った。成程、と官兵衛は思った。
「決闘か」
「ああ、そうだね」
またもや面倒臭い事になった。官兵衛はうんざりして首を振った。
「お断りだ」

222 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/20(火) 23:15:07.56 ID:q04HNNXp.net
「どうしてだね?」
ワルドが不思議そうに首を傾げる。
「最初に言ったはずだがな?小生は無駄に動くほど暇でも、体力が有り余ってるわけでもない、と」
官兵衛が立ち上がってワルドに言う。ワルドと官兵衛は丁度同じ背丈であり、視線が交差する。
「それに、小生の実力ならもう見せたがな?コソコソした覗き見じゃあ満足出来なかったか?子爵」
その言葉に、ワルドは目を細めた。ギーシュとの決闘を見ていた事を看破され、若干だが動揺したのだ。
その様子を見て満足した官兵衛は、抜き身のデルフと鞘を引っつかむ。ワルドの隣を抜けようとして呼び止められた。
「逃げるのかい?」
官兵衛の歩みが止まる。
「なんだと?」と官兵衛が振り向かずに言う。
互いに背を向けたままで、会話が続いた。
「魔法衛士隊隊長であるこの僕を前にして、怖気づいたのかい?」
ワルドは口元に笑みを浮かべて続けた。
「仲間の申し出を断り、互いの実力を知ろうともしないとは。
君にとって損な事は無いはずだがね?『本物のメイジ』の実力を推し量る、又とない機会だ」
ワルドは振り向いた。そして振り向かない官兵衛の背に向けて言葉を投げかけた。
「そんな貴重な機会をみすみす棒に振るとは。『伝説』にしては見通しが利かないな、君は。そんなんでこの先の任務を乗り越えられるのかな?」
官兵衛の肩が震え始めた。ワルドは自分の言葉が官兵衛を揺さぶったと見て、益々笑みを浮かべた。
さあ僕の申し出を受けろ、そして怒りのままにかかってこい。その時は、主人の前で恥をかかせてやる。
ワルドはそう思った。しかし、その時だった。
「クックック!」
官兵衛が突如振り返り、わざとらしく笑いだした。
彼は肩を揺らし、口元を妖しく緩めながらワルドを見据えてこう言った。
「ダメだなお前さん。それで小生を誘い込んだつもりか?」
なんだと?とワルドは目の色を変えた。
「そんな安い挑発に乗るほど、小生は甘っちょろくないんだよ」
官兵衛のその目には余裕の色がありありと浮かぶ。
「それに実力を推し量るのに又とない機会だと?そいつは違うな」
官兵衛がワルドに歩み寄る。
そして、やや顔を近づけながら、こう言った。
「これから殺りあう機会なんざ、いくらでもある。違うか?」
低く、唸るような声色だった。
不意なその言葉に、ワルドは息を詰まらせた。頬に一筋の汗が流れる。
官兵衛の視線はうかがえないが、それがかえって圧力を増す。
まるで蛇に睨まれた蛙のごとく、ワルドは固まった。
しばしのにらみ合いが続く。が、数秒の後、官兵衛が笑みを浮かべて遠ざかった。
「冗談だ、子爵……!」
再び忍び笑いをしながら、官兵衛は踵を返した。
ワルドは固まったまま微動だにしない。
そんなワルドを置いて練兵場を出ようとすると、扉の陰からルイズが現れた。
「ワルド?用があるって言うから来たけど。カンベエも一緒?」
ルイズがきょとんとして二人を見比べた。それに対してワルドは何も言わない。
官兵衛は現れたルイズと、彼女が発した言葉から、ワルドの意図を察した。
成程な、と聞こえるように呟く。そして。
「気に入られたきゃあ、花の一つでも摘んでくるんだな。そっちの方が似合いだぞ、子爵!」
官兵衛はそう言い放って、建物の中へ消えていった。
後に残ったのは、状況を飲み込めず疑問符を浮かべるルイズ。それと俯いたまま一言も発さないワルドだけだった。

その夜。官兵衛達は、アルビオンに渡る前の最後の夜だと、一階の酒場で酒盛りを行っていた。
酒の席には全員が揃っている。高級な貴族の食卓だけあって、その様相は上品で静かだった。
ある二人を除いては。
「ご馳走じゃあっ!食いまくってるか?青いの!」
「……美味」
石で出来たテーブルの一角に陣取る、大と小の二つの背中。
ソースがたっぷり塗られた肉にかぶりつきながら、官兵衛はワインをあおる。
ほどほどに租借し飲み込み、こんがり焼きあがった黄金色のパイに手を伸ばす。
それらを平らげると、官兵衛はふう、と腹を押さえながらのけぞった。

223 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/20(火) 23:20:43.85 ID:q04HNNXp.net
官兵衛の隣ではタバサが、なにやら熱心に妖しい香りのするサラダをほお張っている。
ものの十数分で、テーブルの上の食事は大半が消えていた。
そんな二人の食べっぷりを見て、二人の向かいに座ったギーシュがげんなりしたように喋りだした。
「き、君達……よく食べるね」
タバサは答えずサラダをほおばり続ける。官兵衛が代わりに答えるように言った。
「そういうお前さんは随分食が細いな?」
見ると、ギーシュの目前の皿の料理はほぼ手付かず。珍しくあまりワインも飲んではいなかった。
「いらないならもらうぞ?」
「あっ!ちょっと……」
ギーシュの前の食事をひょいと手で取る官兵衛。がつがつと音が出そうな程の勢いでそれを平らげた。
「食べるのに一生懸命なダーリンも可愛いわぁ」
すると、彼の隣に寄り添うキュルケが、がっつく官兵衛を見て頬を染めながらそんな感想を述べた。
「か、かわいい?」
突然の言われ慣れない言葉に戸惑う官兵衛。キュルケがうっとりしながら見るので、官兵衛は思わず食事の手を止めた。
「そうよ?ダーリンったら身体は大きいのに、仕草や態度が子供っぽくてすごいカワイイの」
「こ、子供っぽい!?」
上ずった声が思わず出る。続けざまに自分にふさわしくない言葉が出てくるので、官兵衛は戸惑うばかり。
そのうち、キュルケが官兵衛の顔にそっと手を伸ばしてきた。そして頬についたご飯粒をそっと取ると、フフッと笑った。
「おべんとつけてるわよ?ダーリン♪」
色っぽい仕草で粒を口に運ぶキュルケを見て、官兵衛は僅かながら頬を染めた。
気恥ずかしさを紛らわすように、官兵衛は続きを口の中へとかっ込んだ。
そんな官兵衛の様を見て、ルイズはため息をついた。その後、恨めしげに官兵衛を見やる。
「(なんだ?)」
食事をリスのように頬張りながら、官兵衛はそんなルイズの視線をいぶかしんだ。
「なんだ、ご主人様よ」
官兵衛が耐え切れなくなって話しかける。しかしルイズは。
「……別に」
口を尖らせながら、ぶっきらぼうに一言で済ました。明らかに不機嫌な色をその目に宿しながら。
おかしい、自分が何かしただろうか。キュルケに色目は送られたが。
ルイズの無性に何か言いたげな視線は、とてもではないが居心地の良いものではない。
その時、そういえば、と官兵衛は思い出したのだった。
思えば官兵衛は、トリステイン魔法学院を出てからルイズとほぼ口を利いていない。
それは、学院を出る前の喧嘩のせいもあった。
しかし、ルイズは道中ワルドのグリフォンに跨り、会話に花をさかせていたように見えたし。
それに、宿についても即部屋に泊まり、その間も婚約者と二人きりだ。
婚約を交わした以上、それが普通だろうと思っていたし、そこは官兵衛も気にもとめていなかった。
会話を交わす機会が無いのは仕方なかっただろう。しかし。
「(それで妙に不機嫌なのか?)」
官兵衛は、やれやれとため息をついた。
大方、自分を従者として傍に置いておけないゆえのフラストレーションがたまっているのだろう。
ルイズが食事を済ませ、さっさと上に上がっていく。そんな様子を見て、官兵衛はめんどくさそうに肩をすくませた。
「(まあ、ご機嫌とっておくか。)」
そう胸中で思いながら、官兵衛は階段を上がっていった。

「おい、ご主人」
乱暴にルイズの部屋の扉をノックする官兵衛。
純白に塗りつぶされた扉が、いかにも高貴な貴族の部屋を思わせる。
そんな扉の向こうから、ルイズの返事が返ってくるのに、それほど時間は掛からなかった。
「……カンベエ?ちょっと待って」
官兵衛の声に、意外そうに返答するルイズ。ギイと扉が開き、中から普段の制服姿のルイズが現れる。
ワルドは現在、一階の酒場に居るため、部屋にはルイズ一人だ。
「カンベエ、何か用?」
「何か用があるのはお前さんじゃないのか?」
いつもどうりの気だるげな様子で、官兵衛がルイズに尋ねた。
それを聞くと、ルイズはやや俯いた様子で、部屋から出てきた。
普段と違ったしおらしい様子で、ルイズが言う。ここではまずいから、とルイズは官兵衛の部屋へ行く事を提案した。

官兵衛の部屋で二人は、窓辺に置かれた座椅子に寄りかかりながら話を始めた。
言うか言うまいか悩んでいたルイズだが、やがて意を決したように話し出す。

224 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/20(火) 23:23:27.09 ID:q04HNNXp.net
「昼間、ワルドと何を話していたの?」
ルイズが言うのは、あの練兵場での事だろう。
正直、離れ離れになっていた事を責められると思って身構えていた官兵衛は、肩透かしを食らった。
ルイズが不安そうに尋ねるので、官兵衛は渋々口を開いた。
「何って、ただの世間話だよ。他愛もない話だ」
官兵衛は平静を装う。そしていつも通りのぶっきらぼうな態度で返した。しかしルイズは。
「嘘。あんた、何かいつもと違う雰囲気だったわ」
いぶかしんだ表情で官兵衛を追求した。
「じゃあいつもと違う雰囲気の会話だったんだろうさ」
官兵衛はルイズの指摘にめんどくさそうに、適当に返す。ルイズはますます表情を険しくした。
「じゃあって何よ!どんな会話してたのよ!あんたまさか、ワルドと喧嘩してたんじゃないでしょうね!」
「お前さんにゃ関係ないだろう」
「あるわよっ!!」
ルイズがバンッと机を叩いて立ち上がった。
「あのね!これは姫様から賜った重大な任務なのッ。仲間同士で争ってる場合じゃないの!」
ルイズがまくし立てるように言う。
「ねえカンベエ。あんた私の使い魔でしょう?喧嘩より先にやる事があるんじゃないの?主人の私を気にかけたり――」
「お前さんの大事な婚約者様のご機嫌を伺ったり、か?」
ルイズの言葉を割って、官兵衛が喋りだした。
なっ!とルイズの言葉が一瞬止まる。官兵衛の言葉に、ルイズが顔を逸らして喋りだす。
「ワ、ワルドは関係ないじゃない……」
呟くようにルイズがそう言った。
「だ、大体なによ!彼の何が気に入らないのよ!ワルドは昔からの幼馴染よ!
優しかったしそれに、魔法の才能だって私とは比べ物にならないくらいで――」
そうだ、ワルドは幼い頃からの自分の憧れだった。中庭の小船で泣いている私を、いつも迎えにきてくれた。
そしてワルドと自分の両親の間で交わされた約束。
婚約、それは大好きな人とずっと一緒にいられる、そんな甘い想像だった。
だが月日が経って、とうに婚約など解消されたと思っていた矢先、彼は帰ってきた。そして――
『ルイズ、この旅が無事終わったら、僕と結婚して欲しい』
昨晩の事だ、ルイズはワルドにプロポーズされたのだ。
嬉しかった。でも、彼女は心に何かが引っかかるのを感じた。
どうしてだろうか、あんなに幼い頃から憧れていた子爵が、自分を求めてくれたのに。
結局ルイズは返事を先延ばしにした。ワルドは優しく、急がないよ、と言ってくれた。
そしてその笑顔が、チクリと胸に刺さった。
彼女は、引っかかって前に進めない自分の心を、整理したかった。
なぜワルドを受け入れる気にならないのか、知りたかった。
誰かに思いを打ち明けることで。そう、ある誰かに――
「おいご主人?」
官兵衛の言葉が耳に届いて、ルイズははっとした。
目の前を見るとそこに、不思議そうな表情の官兵衛が居た。
「どうした?急に黙り込んで」
ワルドの話をしている途中で急に黙り込んだルイズを、官兵衛は怪しんで顔を覗き込む。ルイズは頭を振った。
「な、なんでもないわよ!」
官兵衛に覗き込まれ、自分の顔が赤くなるのを感じる。頬に手を当て、そっぽを向く。
何故だろう、今の表情を官兵衛に見られたくはない。
そんな思いが彼女の頭いっぱいに広がっていった。
官兵衛は、そんなルイズの様子を見てハァと息をついた。ゆっくりとルイズに問いかける。
「そんなにあの子爵が恋しいか?」
「なっ!違うわ!」
官兵衛の言葉に慌てて顔を上げる。ルイズは困ったような顔をして、官兵衛を見やった。
しかしそんなルイズの態度を肯定ととったのか、官兵衛は続ける。
「ま、そうなるのも当然だろう。子爵は魔法なんちゃら隊の頭だ。
式典の時の声援や装いからも、その人気っぷりが窺える。それに加えて顔も実力も揃い踏みときたもんだ。
お前さんが必死になるのにも頷けるよ」
官兵衛が喋り続けるのを聞いて、ルイズは一言も口が利けない。
「まあ白状するよ。あの子爵とひと悶着起こして悪かったとは思ってる。だが心配いらん、あの子爵はお前さん一筋だよ」
違う、とルイズは思った。

225 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/20(火) 23:25:11.13 ID:q04HNNXp.net
そんな言葉が聞きたいんじゃない、官兵衛の口からはもっと――
「やめて……」
ルイズが呟く。しかし聞こえなかったのか、構わず官兵衛は喋り続ける。
「安心しろ。小生とどう険悪になろうと、お前さんとの結婚に支障はない」
やめて欲しい、人の気も知らないで、とルイズの肩が震えた。
自分はこの結婚をして良いかどうか悩んでいるのに。
ワルドの気持ちを何故か受け入れられなくて悩んでいるのに。
官兵衛が何かを喋り続ける。
「まあ、小生もお前さんが結婚するまでにはおさらばしてやる。その辺は気に――」
その言葉に、ルイズは弾けたように叫んだ。
「やめてっ!!」
「ッ!?」
ルイズの剣幕に、官兵衛はビクリと肩を震わせた。
ルイズが顔を真っ赤にして、息を切らす。小さな肩が激しく上下する。彼女は立ち上がり、思いのまま叫んだ。
「なによっ!人の気も知らないで!あんたなんかに私の結婚のなにが分かるっていうのよっ!
こっちの気も知らないで!適当な事ばっかり言って!」
叫び続けるルイズに圧され、官兵衛は押し黙る。
「そうよ!あんたのせいよ!あんたが私の使い魔だからよ!あんたみたいなのが居るせいで私は結婚に踏み切れないんだわっ!
あんたのせい!あんたのせいなんだから!!」
そこまでまくし立て、ルイズはハッとした。自分は何を言っているのだろう。
今、目の前で話をしている官兵衛に何を喚いているのだろう。叫びの所為か、喉の奥がジンジンする。
官兵衛は口を半開きにしたまま、ルイズを見上げていた。彼女の胸中に後悔がよぎる、そして。
「ッ……!!」
叫んだあまり歯止めの効かなくなった感情が、波のように押し寄せてきた。
ルイズはくしゃりと顔を歪めると、わき目も振らず駆け出した。
扉を開け放ち、外へと飛び出す。背後で自分の名を呼ばれたような気がしたが、ルイズは振り向かなかった。
廊下を滅茶苦茶に走る。幾度そうしたか、彼女は自分とワルドが泊まる部屋に辿り着く。
ワルドは戻っておらず、部屋は真っ暗だ。
ルイズは飛び込むように大きなベッドに倒れみ、うつぶせになる。
拳を振り上げ、何度も毛布を叩いた。
叩いて叩いて、耐え切れなくなって、彼女は真っ白いシーツに顔を埋めた。
自分は、あんな事を官兵衛に言うために彼を呼んだんじゃない。
そして、ワルドとの昼間の騒ぎを問い詰めるために官兵衛を呼んだわけでもなかった。
そうだ、自分は相談したかったのだ。官兵衛に結婚の事を、プロポーズの事を。
自分はどうしたらいいか、自分の引っかかってる心は何なのか。官兵衛なら答えをくれるような気がしたから。
それを自分はフイにした。そしてあろうことか、官兵衛の思いやりの言葉を跳ね除けて――
にじむ涙をベッドに押し付けながら、彼女は声を押し殺して泣いた。
時間にして十数分、だが彼女にとっては無限のような後悔の時間が、そっと流れていった。

ルイズがそんな時間を過ごしてから一刻が過ぎた頃だった。
キュルケとタバサ、そしてワルドは、一階の酒場で異様な気配に身構えていた。
月が一つになった闇夜、宿の外はやけに静かだ。
この時間、人通りはまちまちの筈だが、それらが全て払われたかのような静寂。
闇に何かが潜んで、息を殺しているようであった。
どうしたね?とギーシュが三人に尋ねる。
しかし皆は答えず、そっと手で杖の位置を確認する。
互いに目配せし、頷く。その時だった。
入り口の闇から狂うように、無数の矢が飛び込んできたのだ。
「ッ!?」
ギーシュが目を見開いた。タバサが素早くルーンを唱え、風のシールドを作り出す。
弾かれた矢が酒場の天井や床に突き刺さるのを見て、他の客が声を上げた。

226 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/20(火) 23:28:34.02 ID:q04HNNXp.net
「なんだ!?」
「襲撃だああああああっ!」
無数の叫び声が室内に響き渡った。
ワルドが瞬時にルーンを唱える。杖が風の刃と化し、床と一体となったテーブルを切り倒し、盾とした。
削り出しの大理石机に、矢が当たって跳ね返るのを見て、ギーシュは身震いした。
「やっぱり来たわね!」
キュルケがファイヤーボールを唱え、外に向かって放つ。炎弾が闇の一部を照らすと、そこに無数の武装集団が映し出される。
夕べ官兵衛達を襲った、貴族派の刺客。それを思わせる軍団が、ざっと100人以上、そこに構えていた。
「あらまあ、随分沢山のお客さんだこと」
あまりの歓迎ぶりに、キュルケがおどけた調子で言った。
ワルドが矢を逸らしながら喋る。
「貴族派も手が早いな、昨日の今日でもうこれほど兵を集めるとは。何が何でもアルビオンに行かせない気だな」
テーブルの影に身を潜めながら、四人は顔を見合わせた。
「どうするの?敵は多勢、いくらこっちがメイジでも、魔法が切れたら終わり。即突入してくるわ」
「そ、そうなったら僕の新生ワルキューレで!」
ギーシュが薔薇をくわえながら勇む。それを手を広げながらキュルケが言う。
「あなた精神力は?」
ギーシュがうっ、と言葉に詰まった。そして何故知っているんだ、とキュルケに問う。
「だって朝あれだけドンパチしてれば、ねぇ?」
キュルケの言葉に、タバサも頷いた。彼と官兵衛の戦いは、どうやら見られていたらしい。
「ダーリンとの戦いで四体使ったでしょ?あと出せるのは三体。それじゃあ一個小隊も相手になんないわよ?」
ましてや相手はメイジ相手に手馴れた集団だ。先程から魔法の射程外から矢を放ってくる事から、それが窺える。
それを聞いて、ギーシュは静かになった。
「とりあえず、ルイズと使い魔君が気になるな」
ワルドが階上を見上げながら言う。
「ルイズはともかく、ダーリンは大丈夫よ」
キュルケがそんな事を喋ると、ややあって扉の外から轟音がした。
それと同時に、傭兵達の悲鳴が上がり、激しい剣戟の音が響き渡る。
剣戟の音に混じって、聞きなれた怒声が聞こえてきた。
先程から雨あられのように飛んできた矢が、ピタリと止んだ。
「ほらね?」
キュルケがニコッ、と笑いながら言った。
次にととと、と階段を降りてくる軽い足音を聞き、ギーシュがテーブルから顔を出した。
足音の主を見て、一同は声をあげた。
「ルイズ!」
二階に続く階段から、ルイズが汗を流しながら駆けて来た。やんだ矢を見計らって、ルイズがテーブルの陰に合流した。
ワルドがすぐさま彼女の傍に寄る。
「ルイズ、良く無事で」
「ワルド……」
即座に彼女の手を取り、安堵の表情を浮かべるワルド。
そんな最中、ギーシュがルイズに、彼は?と短く尋ねた。
ルイズが外を見ながら言った。
「私は三階から、傭兵が押し寄せるのを見つけて。それで後から駆けつけたカンベエがそのまま飛び降りて傭兵の群れに……」
「飛び降りた?三階から!?」
ルイズの言葉にギーシュが驚き声を上げた。
フライも使えない平民が三階もの高さから跳ぶなど、自殺行為もいいところだ。
それを平然とやってのけ、傭兵の集団に突っ込むなど常軌を逸し過ぎている。
と言う事は、先程外から聞こえた騒ぎは――。
そこまで考え、彼は傭兵集団の方向に目を向けた。
なにやら先程と同じ、聞きなれた叫び声が響いてくる。
だんだんと大きくなり、こちらに近づいてくる音源。
やがて、扉の向こうから大きな人影が転がり込んできた。

227 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/20(火) 23:30:51.95 ID:q04HNNXp.net
「うおおおおっ!」
手枷に鉄球、汚れた羽織。黒田官兵衛が、入口の段差にずっこけそうになりながら現れた。
「カンベエ!」
「ルイズ!無事降りたか!っととと!」
官兵衛がルイズに声を掛けると同時に、再び矢が飛んでくる。
それを転がって避けながら、官兵衛もテーブルに逃げ込んだ。
「ちくしょう!少しは休ませろってんだ!」
間一髪で矢の雨から逃げ切った官兵衛は、小さくごちた。
ワルドが、メンバーが揃った事を目で確認しながら口を開く。
「全員揃ったな、それでは作戦だ」
ワルドの言葉に、全員が顔を寄せ合った。
ワルドの提案はこうだった。
まず数人がこの場に残り、集団を、派手に足止めする。傭兵をひきつけている間に残りが裏口から桟橋に向かう。
船の出港時刻ではないが、ワルドは風のスクウェアメイジなので、船の航行を助ける事が出来る。
それにより船を予定より早く出航させ、敵を振り切ってしまおう。そういう作戦だった。
ワルドの作戦を聞き終えた一同は顔を見合わせた。
タバサが本を閉じ、自分とキュルケとギーシュを指して囮、と言った。
次にワルドとルイズ、官兵衛に桟橋へ、と告げた。
ワルドとタバサの合図で、全員が腰を上げようとした、その時だった。
「駄目だ」
短く鋭い一言が、場の空気を破った。
驚いて全員が振り返る、そこには。
「カンベエ?」
ルイズの使い魔、黒田官兵衛が静かに鎮座していた。


長くなってしまうので今回はここまでとさせていただきます。
残りは短いので、続きはまた明日にでも投下させていただきます。

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/21(水) 18:11:41.02 ID:Frl2dPr9.net
官兵衛で思い出したんだが
アニメ見てるとそうでもないけれど、カタカナ表記になるのは向こうの連中には正確に日本語名が発音できてないってことの表現だよな

229 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/21(水) 22:51:59.34 ID:jmteZsrh.net
こんばんは、焼き鮭です。今回も投下させてもらいます。
開始は22:55からで。

230 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/21(水) 22:55:11.29 ID:jmteZsrh.net
ウルトラマンゼロの使い魔
第七十四話「闇をけちらせ」
吸血魔獣キュラノス
石化魔獣ガーゴルゴン
古代暴獣ゴルメデ 登場

 サビエラ村を襲う吸血鬼の脅威。それを調べるタバサとミラーの前に現れたのは、こうもり怪獣バットンだった。
しかしこのバットンは彼らの目をそらす身代わりでしかなく、真犯人は別にいたのだった。
 その正体はいたいけな少女の振りをして村に紛れ込んでいた吸血鬼エルザと、彼女に協力する
美しき夜の種族、そしてその神である吸血魔獣キュラノスであった! 一時は彼らの罠に嵌まってしまった
タバサたちだが、タバサの機転により闇を脱してミラーナイトが大変身! 光の力を以て暗闇の化身、
キュラノスを討ち取る!
 ……そう思われたが、キュラノスは奥の手を用意していた。その名は恐るべき石化魔獣ガーゴルゴン! 
ミラーナイトに二大魔獣の邪悪な牙が迫り来る!

「キュオォ――――――――!」
 キュラノスとガーゴルゴンに挟まれた状態のミラーナイト。まずはキュラノスが翼を広げ、
空中から襲いかかってきた。
『むッ!』
 滑空して鋭い牙を突き立てようとしてくるキュラノスから無駄のない動きで逃れたミラーナイトは、
振り向きざまにミラーナイフを放って反撃した。
「キュオォ――――――――!」
 ミラーナイフの直撃を受けたキュラノスはバランスを崩し、よろめきながら着地した。
すかさずミラーナイトは追撃を掛けようとしたが、
「キュウッ! アァオ――――――――ッ!」
 今度はガーゴルゴンの攻撃の番だった。ガーゴルゴンは両肩から伸びた蛇の首から稲妻状の光線を発射!
 その光線の威力はかなり高く、ミラーナイトの周囲を爆発で包んだ。
『くぅッ!』
 さすがにひるんでキュラノスへの追撃を中断させられたミラーナイトだが、代わりにガーゴルゴンへと
ミラーナイフを飛ばした。
 しかしその瞬間にガーゴルゴンは自分の足元に光線を撃ち込んだ。光線の起こす爆発が土砂を巻き上げ、
ミラーナイフはそれに阻まれてしまった。
『何ッ!? 怪獣があんな身の守り方を!』
 衝撃を受けるミラーナイト。今の防御の手段はかなり知能が高くなければ実行できないだろう。
少なくとも、ただの怪獣のレベルを大きく逸脱している。これが『魔獣』と呼ばれる大怪獣の実力の一端か。
 ガーゴルゴンに構っている内に、ミラーナイトにキュラノスが殴り掛かってきた。
「キュオォ――――――――!」
『ぐわッ!』
 相手の怪力を受け切れずに殴り飛ばされるミラーナイト。キュラノスの攻撃手段は打撃のみと
極めて単純だが、闇の力を持つ『魔獣』と称される怪獣だけあり、パワーはバットンを超越するレベルであった。
『くッ……この二体を同時に相手取るのは苦しい……!』
 油断ならない力の『魔獣』の二体掛かりの脅威のほどを、ミラーナイトはこの短時間にはっきりと理解した。
が、闇の効力は未だにこの周辺を覆っており、テレパシーで応援を呼ぶことは出来なかった。どうにかして、
一人でこの二体を倒さなければならない。
「キュウッ! アァオ――――――――ッ!」
 前衛はキュラノスに任せ、ガーゴルゴンは光線を乱射して砲台の役割を果たす。そしてその攻撃は
ミラーナイトを大いに苦しませ、彼の動きを封じる。
『ぐッ、うぅッ……!』
 動きを封じられるということは、ミラーナイトは己の武器の一つ、流れるような妙技を
使えないということだ。自分の長所を潰されては、戦いはとても厳しいものとなる。
 そこでミラーナイトは即席の鏡を作り出してガーゴルゴンの光線を反射させて自分に
食らわせる作戦に出た。が、

231 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/21(水) 22:57:59.68 ID:jmteZsrh.net
「キュウッ! アァオ――――――――ッ!」
 そうするとガーゴルゴンは肩の蛇を伸ばし、その牙で鏡を粉砕してしまった。
『うッ! 私の戦法が見破られている……!』
 どうやらミラーナイトをバットンと戦わせたのは、吸血鬼事件の犯人の偽装だけが目的でなかったようだ。
バットンとの戦いを通してミラーナイトの戦い方を観察し、その対策を講じたようである。これはパワーより
技を重要とするミラーナイトにとってかなりの痛手だ。技を見切られるのは、相当な不利である!
 蛇の首はそのままミラーナイトの足元まで素早く伸び、足首に食らいついた!
『うわぁぁッ!』
 噛まれたまま引き倒されるミラーナイト。どうにか蛇を振り払って起き上がるが……その時には
キュラノスが背後に回り込んでいた!
「キュオォ――――――――!」
 ミラーナイトが逃げる間もなく、キュラノスは彼の肩に長い牙を突き立てる!
『ぐわぁぁぁぁぁッ!』
 皮膚を破られた上に吸血攻撃を食らい、エネルギーを奪い取られてしまうミラーナイト。
キュラノスが放した時には、力を失いばったりと倒れ込んだ。
 だがここからがキュラノスの吸血能力の恐るべき本領なのだ!
「キュオォ――――――――!」
 キュラノスの両目が先ほどのように赤く怪しく光る。するとミラーナイトの身体が、見えない糸で
引っ張られたかのように不自然に起き上がった。
 更にキュラノスが翼を翻すと、一人で勝手に転倒した。
『こ、これは……! 身体の自由が、効かない……!?』
 そう、今のミラーナイトの身体は自分の意思で動いていない。これがキュラノスの特殊能力。
血を吸われたものは、身体の自由をキュラノスに奪われてしまうのだ!
 ミラーナイトはその後も何度も転倒させられ、自分で自分の身体を傷つけていく。
『うぐあッ……! このままではまずい……!』
 そう思うミラーナイトであったが、身体は指先一本たりとも自力で動かすことが出来なくなっている。
完全にキュラノスに支配されてしまったのだ。こんな状態では、反撃することすら不可能!
「お姉さま、あのままじゃやられちゃうのね!」
 ミラーナイトの絶体絶命の危機に、シルフィードがたまらずに声を荒げた。タバサも静かに
焦りを覚えるが、今の自分たちも手一杯の状態だ。
 何せ、エルザが執拗に追い回してくれている。空に逃れているとはいえ、一瞬でも気を抜いたら
またしても枝に捕まってしまうだろう。
 こちらからも攻撃するが、氷の槍はことごとく先住魔法に防がれてしまう。やはり発動スピードが
段違いで、エルザを出し抜くことが出来ない。
「おねえちゃん、もうあきらめなよ。今更どうあがいたところで、助かる道はないんだよ。
おとなしくおねえちゃんも吸血鬼になった方が身のためだよ」
 エルザは余裕綽々でそんなことを告げてきた。夜の種族の男もまた嘲笑を浮かべて、もう勝ったつもりでいる。
「エルザさんの言う通り。あの光の者の命も、間もなくおしまいです。我が神が、眷属に命令を
下されました。ご覧なさい、光の者が石と化す、その瞬間を!」
 キュラノスに操られて、ミラーナイトは金縛りを食らって立ち尽くした。そしてガーゴルゴンに動きが起こる。
「キュウッ! アァオ――――――――ッ!」
 ふたまたの尻尾の先端をガラガラと鳴らしながら、中央の首の口がバックリと開かれる。
その中にあるのは……。
「うげッ!? あんなところに目玉があるのね!?」
 眼球がないと思われたガーゴルゴンだが、その実口の中に一つ目が存在していた! この異常な
肉体構造には、さすがのタバサも度肝を抜かれた。
 しかもガーゴルゴンはただ目玉を露出したのではない。その部分に怪光が集まっていく! 
エネルギーチャージをしているのだ! 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)


232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/21(水) 22:59:09.38 ID:2aqjfEao.net
支援

233 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/21(水) 23:00:26.57 ID:jmteZsrh.net
 目玉から発射される光線こそが、ガーゴルゴンの最大の武器。当たったものは全て石へと変わってしまう、
強力な石化光線! 石になってしまえば、ミラーナイトは本当におしまいだ!
 それなのに、彼を助けられる者は誰もいない!
「ふははははははッ! 光の者も、これで確実に命の終わりです!」
 夜の種族の男が勝利を確信して高笑いした。
「ああぁッ! もう駄目なのねぇ!」
 シルフィードは思わず固く目を瞑ってしまった。この先に起こる惨劇を、見ていられなかった。
「キュウッ! アァオ――――――――ッ!」
 そしてとうとうガーゴルゴンが、超弩級の石化光線を発射した! 光線は地面をなぞりながら伸びていく!
 ……が、その照準の先にいたのは何と、ミラーナイトではなかった!
「キュオォ――――――――!?」
 キュラノスだッ!
「……何ぃッ!?」
 愕然とする夜の種族の男。エルザもまた、タバサでさえ言葉を失うほど驚いた。これは一体
どういうことなのだ!?
 油断したところに光線の直撃をもらったキュラノスは、たちまちの内に石に変わり果てた。
それによりミラーナイトにかかった魔力が途切れ、彼は糸が切れたように崩れ落ちた。
「キュウッ! アァオ――――――――ッ!」
 しかもガーゴルゴンの石化光線はそれで止まらず、タバサたちの方にまで飛んできた!
「ッ!!」
 タバサは慌ててシルフィードの首を引っ張り、緊急回避をさせた。空を飛んでいることもあって
ギリギリのところで光線をかわしたが、夜の種族の男とエルザは光線の中に呑まれた。
「ああああああ――!?」
 二人は悲鳴を最後まで唱えることも出来ずに、石像に変わり果てた。
『な、何故味方を撃ったんだ……!?』
 ミラーナイトもこの展開を理解できずにつぶやいた。そうすると、ガーゴルゴンから特殊な
高周波が発せられた。
 その高周波には、確かな意味が乗せられていた。
『愚カナ。ワレハ何者ニモ支配サレナイ。ワレハ常ニ食ラウ側ダ』
『!!』
 ガーゴルゴンからの言葉で、ミラーナイトは理解した。ガーゴルゴンを操り利用していたように
見えたキュラノスだが、実際はキュラノスの方が利用されていたのだ!
 ガーゴルゴンは石にしたキュラノスからエネルギーを全て吸い取った後、稲妻状の破壊光線を放って
用済みになったキュラノスを粉々に破壊した。魔獣キュラノスの、あまりにあっけない最期であった。
 キュラノスが破壊されると同時に、夜の種族の男もまた力が失われたのか、砂となって風に吹かれていった。
『コレダケデハ足リヌ。ワレハコノ星ノ全テノえねるぎーヲ食ライ尽クス! マズハオマエカラダ!』
 仲間割れでキュラノスを葬ったガーゴルゴンだが、結局はミラーナイトにもとどめを刺そうと
襲いかかってきた! ミラーナイトは立ち向かおうとするが……。
『ぐわあああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!』
 ガーゴルゴンの光線の猛攻にまるで敵わず、嬲られてしまう! 既にキュラノスにエネルギーを
吸い取られてボロボロに痛めつけられたので、ただでさえエネルギーを食らって更に力を強めた
ガーゴルゴンに刃向かえるだけの力が残っているはずがなかったのだ。
「キュウッ! アァオ――――――――ッ!」
 ミラーナイトが最早ろくに戦えないのをいいことに、ガーゴルゴンは蛇の首で捕らえて
引き寄せると、彼にも石化光線を浴びせた!
『うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!』
 ああ、何ということ。ミラーナイトも下半身から徐々に石化していく! このままでは、
ガーゴルゴンによってハルケギニア中が石にされて死滅してしまう!

234 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/21(水) 23:03:43.48 ID:jmteZsrh.net
「あぁぁぁ! どうしたらいいのね!?」
 ミラーナイトの大ピンチに激しく取り乱すシルフィード。しかし一方でタバサは、ある大きな
賭けに出ることにした。シルフィードに短く囁いて命令する。
「えええええッ!? そ、そんな怖いこと出来ないのね!」
 シルフィードは嫌がったが、タバサは有無を言わせぬ無言のプレッシャーを放った。
「うぅ、分かったのね。どうせ、このままじゃシルフィたちも終わりなのね。こうなったら自棄なのねーッ!!」
 シルフィードは弾かれたように、ガーゴルゴンの顔面めがけ一直線に向かっていく! 
命がけの全力により、その速度は弾丸と見間違えるほどだ。
 振り下ろされないように全力でしがみつきながら、タバサは十分に接近したところで用意していた
呪文を解き放った!
「『ウィンディ・アイシクル』!」
 慣性の乗った氷の槍が超速で飛び……ガーゴルゴンの目玉に突き刺さった! 彼女はガーゴルゴンの
目玉が、一番の武器であると同時に弱点であると踏んだのだ。
「アァオ――――――――ッ!?」
 ガーゴルゴンはたまらずにもがき苦しみ、ミラーナイトの拘束を解いた。そのミラーナイトの
石化も解かれ、元の肉体に戻っていく。
 タバサの決死の読みは的中した。一つ目はガーゴルゴンの武器と同時に急所であり、ここに損傷を
受けると石化させたものが元に戻るという副作用まであるのだった。
『あ、危ないところだった……。タバサさん、ありがとうございます……!』
 感謝するミラーナイトだったが、しかしまだ助かったと思うのは早計だった。
 何故なら、ガーゴルゴンの細胞は急速に再生して目玉が復活しつつあるからだ。武器も兼ねた急所なので、
ここの再生速度は異常に早いのだった。
『!! 一気に勝負を決めないといけませんね……!』
 ミラーナイトの方も、残っている力はわずか。一発勝負を決めに行く他はない!
『行くぞッ! はぁぁッ!』
 ガーゴルゴンが攻撃を再開するより早く、ミラーナイトは足元にミラーナイフを一発撃ち込んで
土埃を巻き上げた。その煙幕で己の姿をガーゴルゴンから隠す。
「キュウッ! アァオ――――――――ッ!」
 当然ミラーナイトの行方を捜して辺りを見回すガーゴルゴン。目玉も既に再生を完了し、
今度こそミラーナイトを完全な石にしてやろうとしている。
 その時に、ミラーナイトが背後から飛びかかってきた!
 だが蛇の首が伸びて、ミラーナイトに一撃を加える。それで彼の姿が粉砕された。鏡の分身だったのだ。
『しまったッ!』
 ミラーナイトは別方向から飛びかかろうとしていた。ガーゴルゴンはすかさずそちらへ石化光線を発射! 
動揺したミラーナイトはかわせない……。
 そう思われたが、光線はミラーナイトの姿に当たると反射されてガーゴルゴン自身に戻ってきた!
「!!?」
 自分の光線を食らって石になっていくガーゴルゴン。最後に見た光景は、正面のミラーナイトの
姿が割れるところだった。
 本物のミラーナイトは、やはりガーゴルゴンの背後にいた! 実は最初の鏡の分身は見破られることを見越して、
二つの分身を用意していたのだ。動揺した振りをして油断を誘い、本物は最初の鏡の後ろに隠れていたのである。
『これが最後……! シルバークロスッ!』
 完全に石化したガーゴルゴンへ十字の光刃を放つミラーナイト。その刃がガーゴルゴンを分割し、
ガーゴルゴンは粉微塵となって砕け散った。

 一時はギリギリまで追い詰められたが、タバサの決死の助力のお陰で、どうにか逆転勝利を収めた
ミラーナイト。サビエラ村を覆う闇も、これで本当に払われた。
 だが、まだ一つ、どうにかしなければいけないことがある。それがこれ……。
「さて……エルザさんの処遇なのですか……」

235 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/21(水) 23:05:59.53 ID:jmteZsrh.net
 ミラーとタバサはムラサキヨモギ畑の真ん中で、失神して倒れ込んでいるエルザを見下ろしていた。
ミラーナイトが元に戻ったタイミングで、彼女も石化から解放されていたのだ。だがそのショックのためか、
あれから気を失ったままだった。
「……彼女は、人間の敵。やっぱり、倒さなければ」
 タバサはエルザの目が覚めない内にとどめを刺そうとしたが……それをミラーが押しとどめた。
「待って下さい。日頃怪獣退治をしている私ですが……命は出来る限り尊重されるべきです。
彼女は吸血鬼とはいえ、元からこの世界に存在する命。彼女自身には悪意自体もありません。
どうにか、助けられないものでしょうか」
 確かに、エルザが人を襲うのはあくまで生きるためだ。人間に悪意があって命を奪う訳ではない。
そこをどうにかして命を奪わないよう教育すれば、エルザを殺す必要もない。
 が……大きな問題がある。
「でも、彼女をしつけて考えを改めさせるなんて、無理。吸血鬼の力はとても抑えつけられない」
 エルザの思想を正せるだけの力が、タバサにはない。とても面倒なんて見られないのだ。
それはミラーナイトも同様。エルザ一人に構っている時間と余裕は、彼にもないのだ。
「困りましたね……。どうにかエルザさんが死ななくて済む道はないでしょうか……」
 悩んだ末に、ミラーナイトはあることを思い出した。
「あッ、そうです」

 ……暗い森の中を、一人の若いメイドが、息を切らしながら駆けていた。
 その背中を、エルザが追いかけている。小さな少女の姿のエルザだが、その正体は恐るべき吸血鬼。
能力は普通の人間とは比べものにならず、あっという間に追いついて捕まえてしまう。
「い、いや! 放して!」
 メイドは必死で抵抗するが、絡みついた枝は彼女のちっぽけな力では振りほどけるものではない。
無駄な抵抗をしている間に、エルザは首筋に向けて牙をちらつかせる。
「さっきあなたが摘んだ苺みたいに食べてあげる」
 メイドが絶叫する暇もなく、エルザの牙が柔肌に突き立てられる……!
「グウワアアアアアア!」
 ……その寸前に、頭上から怪獣の指が降ってきて、器用にエルザを摘み上げてメイドから引き離した。
「あッ」
 エルザはそのまま、自身を持ち上げた怪獣に抱きしめられて捕まった。
 エルザを捕獲した怪獣はゴルメデ。以前シャプレー星人にけしかけられてラ・ヴァリエール領に出現し、
暴れようとしたが、カトレアとリドリアスたち怪獣の説得によって鎮静化した。だが帰ろうにも元いた土地の
人間たちに追い立てられてしまったので、不憫に思ったカトレアがそのままラ・ヴァリエール領に
引き取っていたのだった。今ではすっかりと彼女の友達となった。

236 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/21(水) 23:07:46.41 ID:jmteZsrh.net
「はーなーせー」
 エルザはジタバタ抵抗するが、いくら吸血鬼とはいえ、巨大怪獣の腕力には抗えない。
先住魔法で枝を操るも、ゴルメデの剛力にはやはり無力だった。ゴルメデは涼しい顔だ。
 エルザが捕まったことで、メイドの拘束も自然に解かれた。と、そこにカトレアと
ヤマノ=キュリア星人の二人が駆けつけてくる。
「あなた、大丈夫だった? エルザちゃんにも困ったものね。まだやんちゃが抜けなくて」
「は、はい。助けていただきありがとうございます、カトレアお嬢さま」
「エルザ、また人を襲おうとしたね。全くいけない子だ。罰として、今晩はそのままゴルメデに
抱かれたままでいること。さぁゴルメデ、巣に帰りなさい」
「グウワアアアアアア!」
 ヤマノに命令された通りに、ゴルメデはエルザを捕まえたまま巣に引き返していった。
 これがミラーナイトの考え出した、エルザの助命案である。それは、カトレアたち
ラ・ヴァリエール家に預けて更生してもらうこと。怪獣と意思疎通できるほど慈愛の精神
あふれるカトレアならば、吸血鬼と心を通わすことも出来るだろうし、宇宙人と四体もの
怪獣に見張られるこの環境では凶行など出来ようはずもない。
 しかしこの現状に、エレオノールは頭を抱えた。
「まさか吸血鬼まで領地に置くなんて……。王宮に知られたら何と言われることかしら……」
「うふふ。今更ですわ、エレオノールお姉さま」
 結構な問題のはずだが、カトレアは朗らかに笑うばかりだった。確かに、怪獣を四体も領地に飼っている
インパクトには吸血鬼も霞むことだろう。
「エルザちゃんがちゃんといい子になったら、サビエラ村の村長さんという方にもお伝えしてあげましょう」
 兎にも角にも、エルザの新しい居場所は見つかった。これから彼女がきちんと更生するかどうか……
それはまだ先のことにはなりそうだが。

237 :ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc :2015/10/21(水) 23:08:46.07 ID:jmteZsrh.net
では今回は以上です。
グア軍団もいつか出したい。

238 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/21(水) 23:25:12.91 ID:Aj18QUFo.net
ウルトラマンゼロの方乙です。
こんばんは。よろしければ23時30分ごろから続きを投下させてください。

239 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/21(水) 23:30:15.69 ID:Aj18QUFo.net
「どうしたの?ダーリン」
キュルケが目を見開いて尋ねる。それに対して速やかに官兵衛が答えた。
「この行軍、危険だ。この場でやり過ごす」
突然の提案に、皆が固まった。しばしの沈黙、我にかえったギーシュがあわてて喋りだす。
「なにを言うかね!こんな時に!」
矢が降りしきる中、彼は焦りながら言った。
「子爵も言っただろう!僕らは囮で、君らは目的地へ!分かれて速やかに作戦遂行しなければいけない時に君は――」
「分断は敵の思う壺だ」
ギーシュの言葉を打ち消して、低いうなるような声色が通る。ビクリと肩を震わせたギーシュが押し黙った。
続けるように官兵衛が言う。
「いいか、敵は大群で奇襲、にもかかわらず裏口の包囲は薄い。明らかに罠を仕掛けてる」
官兵衛の言葉に皆が静まり返った。
「逃げ道を作り、分断させ、出たところを仕掛けて一気に切り崩す。戦の常套手段だ」
ギーシュやルイズ、キュルケさえもその気迫に押し黙った。
「このまま出るのは危険すぎる。明るくなるまで待って桟橋へ向かう」
官兵衛が無表情で言い放った。有無を言わさぬ態度。
それを見ていて、ルイズは驚きを隠せなかった。
今の官兵衛からはいつもの暢気な様子も、気だるげな態度も感じ取れない。
前髪で隠れた表情から、鬼気迫るものを感じる。目の前の人物は本当に官兵衛なのだろうか?
そう疑うような変わり様だった。
これまで沈黙を守っていたワルドが口を開く。
「待ちたまえ、使い魔君」
ずいと前へ進み出て、官兵衛と向かい合うワルド。
「君の言う事は推測に過ぎない。危険があるという確証がどこにある?」
静かに落ち着いた様子で、官兵衛を見据える。
その表情は僅かに笑みを浮かべているように見えるが、目元が鋭い。
いつもよりややトーンの低い調子で、彼は喋った。
「いいかね、これは急ぎの任務だ。朝まで待つ?馬鹿げている。そうしている内に目的はすり抜けていくだろう」
王党派は明日をも知れぬ身だ。官兵衛らの到着が遅れれば軍は崩れ、手紙の回収などままならぬ。
さらに言えば、急いで出航して敵を欺かないと、この状況すら切り抜けられないかもしれなかった。
ワルドは語調を強くして言った。
「なあ使い魔君。平民の君にはわからないかもしれないが、こうした状況では半数が目的地に達すれば成功なのだよ。
罠の確証が無い以上、これが最善だ」
諭すような口ぶりである。
「それとも危険が待ち構えているという証拠でもあるのかね?」
尚の事ワルドは問いかける。その鋭い眼光が官兵衛を捕らえる。ギーシュがオロオロしながら、二人を見比べた。
ややあって、官兵衛はゆっくりと言葉を紡いだ。
「証拠は、無い」
否定の言葉がその口から出る。
それを聞くとワルドは、ふぅと肩を下ろした。やはりな、といった表情であった。
「では決まりだ。諸君――」
「だが、確信はある」
ワルドの言葉を遮る官兵衛。それを聞き、ワルドが言う。
「君の確信など当てにならない。何を根拠にそんな事を」
「ここまで襲ってきたのは平民だ。必ず裏にメイジが居て隙をうかがってる」
ワルドの言葉に即座に反論する。ワルドが忌々しそうに口元をゆがめた。
「だからそれも君の推論だろう。その白仮面が待ち構えているとなぜ言えるッ」
ワルドが語調を強める。官兵衛が目を光らせ、冷静に言い放った。
「読みだよ。賭けるに値する読みだ」
二人のそのさまに、ルイズは不安な気持ちを大きくした。
どちらも普段の調子からは予想がつかないほど恐ろしい。
普段暢気な官兵衛は、これ以上なく真剣だし。優しいワルドは、苛立ちを隠せずに居る。
自分の使い魔と、婚約者がいがみ合っている。ルイズにはその状況が嫌でたまらなかった。
「や、やめて」
か細い声でルイズが言う。しかし二人の耳には届かない。

240 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/21(水) 23:32:05.38 ID:Aj18QUFo.net
「賭けだと?僕らの使命は博打じゃないッ」
「戦は博打だ。草履か木履か選ぶように動くのが戦だ」
二人の熱は高まる一方だ。
「なにを言うか!平民風情が知った風な口を利くな!」
「平民だろうが貴族だろうが、読み間違えたら一巻の終わりだろうが」
そして、官兵衛の言葉にワルドが勝ち誇ったように言う。
「成程、さては恐ろしいんだな?」
何?と官兵衛が顔を上げた。
「君のそのザマ、その手枷。それではとてもルイズを守り通す事は出来ない」
何を言っている、とばかりに官兵衛が首を傾げる。
「もっともらしい事を言っているが、君はただ恐れているだけだ!万にひとつでも主人を守れない可能性に!」
ワルドが突如手を広げた。
「だから危ない橋を渡らずに無難な選択で乗り切ろうとしている!ふふ、成程ね」
口元に手をやり、短く笑ってみせるワルド。その様子に官兵衛もカチンと来た。
「心配はいらないよ、使い魔君。ルイズは僕が守る。君はせいぜい危なくないよう、こっそり着いてくるがいい」
そんなワルドの言葉に、官兵衛が悪態をついた。
「はん……誇りまみれの箱庭育ちが。お国さんは丸裸だな、こんなヘナチョコが護衛隊長なんだからな」
「何?」
ワルドの顔から表情が消える。そしてゆらりと杖を引き抜いた。
「いま何と言った?」
ワルドに杖を向けられながら、官兵衛が立ち上がる。彼は矢が飛び交う室内で、堂々と屹立すると。
「オラッ!」
その場で豪快にも鉄球を振り回した。暴風を巻き起こし、大量の矢の雨を元の方向へと跳ね返す。
跳ね返って来た矢に、恐れおののいた傭兵達は、射撃を一時中断した。
矢が止んだ室内で、官兵衛はゆっくりとワルドを見下ろす。
そのとてつもない迫力に、口を挟む物は誰も居ない。
官兵衛が言い放った。
「何度でも言ってやる、お前さんはヘナチョコだ。状況も読めず、無謀と勇猛の区別もつかず、挙句の果て女を奪おうと躍起になる」
無表情のワルドの頬が、ピクリと動いた。
「腕っ節と誇りに溺れて、部下や味方は一目散に死に向かわせられる。隊の頭が聞いて呆れる」
官兵衛に突きつけられた杖の切っ先が、わずかに震える。
それを見て、官兵衛は薄く笑った。
「お前さんはなにも掴めんさ。ツキも、勝ちも、惚れた女もな」
息を目一杯吸い込む。そして、大声でワルド目掛けて言い放った。
「そんなんで使命なんざ百年早い!帰って母親の顔でも拝むこったな!」
「貴様ッ!!」
官兵衛の言葉にワルドが激高した。
杖から魔法が飛び出す。昂ぶったワルドの精神力が膨れ上がり、スクウェア以上の風圧が生み出される。
台風と見紛う巨大なウィンドブレイク、それが発動した。
「!!」
暴風が吹き荒れ、壁が根こそぎ持っていかれる。
人が塵あくたのように舞い、どこかへと消えていく。
バーにあった酒瓶や椅子は紙切れのように飛び上がる。
恐るべき光景であった。
数分か数秒か、長いか短いかわからない時間が過ぎる。
ガクガクと震えながら地面に突っ伏していたギーシュが、ちらりと目を開ける。
キュルケも、おもわず伏せていた顔を上げ、それを見やる。
タバサは、飛ばないよう本を押さえていた手をどけた。
風が止み、静寂が訪れる。
彼らの視線のその先には、見るも無残に破壊された宿の入り口。
扉ごと根こそぎ持っていかれた壁は、部屋の三分の一を占めていて、ぽっかりと外の闇を覗かせていた。
入り口に溢れん程にいた傭兵達は、かけらも姿が見えない。ワルドの魔法で、跡形もなく吹き飛んだのだろう。
脅威の威力だった。ワルドが水平に杖を構えたまま息を切らす。
ゼェゼェとその切っ先を虚空に向けている。
そして、その切っ先のすぐ隣に、官兵衛は立っていた。
顔の真横のスレスレを、ワルドの杖が指す。
暴風で乱れた髪を気にするでもなく、官兵衛はその人物を見ていた。
その視線の先には、杖を持ったワルドの腕にすがりつく、桃色の髪の少女。
ルイズが、必死の表情で杖の切っ先を官兵衛から遠ざけていた。

241 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/21(水) 23:33:38.69 ID:Aj18QUFo.net
「……ルイズ」
ワルドが無表情でその名を呼ぶ。
肩で息をし、顔面を蒼白にしながらルイズは静かに言った。
「やめて、二人とも……!」
ふるふると小刻みに震えるルイズ。彼女は怯えた表情で、ワルドの行動を押し留めていた。
嫌だった、もうたくさんだった。
憧れの人が、命の恩人が、醜く言い争い、傷つけあう姿が。
ワルドが呼吸を静め、ゆっくりと杖をしまう。吹き飛んだ羽帽子を拾ってかぶり直し、服についた埃を払った。
一方で官兵衛はコキコキと首を鳴らし、周囲を見回す。
女神の杵亭の壁ごといなくなった傭兵集団を確認すると、深くため息をついた。
睨みあう官兵衛とワルド。
ルイズがその間に入り込むと、両手を広げて二人を制した。
ワルドのほうを向きながら、ルイズは強い眼差しで訴えかける。
その美しい鳶色の瞳に見据えられたワルドは、息を吸って、官兵衛に向けてこう言った。
「この僕を侮辱した事。ここは僕の婚約者、ルイズに免じて受け流そう」
それを聞くと官兵衛は、つまらなそうに鼻をならした。
そんな官兵衛をルイズが睨みつける。主人の視線を受けて、頭をぽりぽり掻きながら、官兵衛は歩き出した。
「ルイズ」
官兵衛を見つめるルイズの背中に、唐突に声がかけられる。
見ると先程から一変、やわらかい優しげな表情に戻ったワルドが、彼女の後ろに立っていた。
そして真剣な眼差しで、こう言った。
「これからどう行動するか、君が決めてくれ」
えっ、と呆気に取られるルイズ。彼女の肩にやさしく手がかかる。
「君はこの任務の第一人者だ。僕よりも、彼よりも、行く道を決める権利がある」
ルイズは困り果てた。先程言い争っていた行動を、自分が決めるのだ。
それは、どちらかを選んで、どちらかを選ばない。そういう事だ。
ちらりと横目で官兵衛を見やるルイズ。
偶然にも官兵衛と目が合うと、その目は好きにしろ、と物語っているように思えた。
自分が決めるしかない。彼女は意を決して、口を開いた。
「桟橋へ、ただし行軍は皆で行くわ。何が待ち構えているかわからないから慎重に!」
強い口調で言い放つ。それは、官兵衛とワルドの案を考慮した、譲歩案だった。
どっちつかずとも取れる決定だったが、キュルケをはじめ、ギーシュ、タバサも納得したように頷いた。
全員が、壊れた壁を通り抜けて外へ出る。ガレキの山を踏み越えながら、一同は桟橋を目指した。

「はあ……まったく一時はどうなる事かと」
ギーシュが顔を蒼白にしながら、ようやく口を開いた。
隣を悠々と歩く、キュルケとタバサ。二人は先程の事など何も無かったかのように振舞いながら、目的地を目指していた。
「なあ、君達?」
ギーシュの声かけに、無言の二人。
「なあって!」
そんな二人にしつこく話しかけ続けるギーシュ。
「なぁによ、うるさいわね」
面倒くさそうにキュルケが口を開いた。しかし気にした素振りもなく、ギーシュは喋りだす。
「彼らさ、カンベエと子爵。一体どっちが正しかったのかな?」
歩きながら、ギーシュはそんな事を口にする。それを聞くとキュルケは、下らなそうに手を振った。
「知らな〜い。ああいった言い争いに興味はないわ」
「でも、もしかしたら僕らの生死を左右するかも!考えておいて損はないだろう!?」
しつこく食い下がるギーシュ。しかしキュルケは、やれやれと肩をすくめるとこう言った。
「あのねえ、あの二択はもう終了したの。今はあの子の計らいでこうして歩みを進めている訳だし、ほじくり返す必要ないの。おわかり?」
「うっ!まあ確かに、そう、だけど……」
しょんぼりするギーシュに、さらにキュルケが言う。
「下手にほじくり返して、またあの二人が決闘!なんて事になったら困るでしょ?」
本当、男って子供なんだから、と付け足すと、彼女は足早に歩き続ける。
ギーシュはやきもきした気持ちのまま、彼女の後を着いて行ったのだった。
「(でもまあ、ダーリンの策だったら別に何でもいいかも)」
彼女の内心思ってる事は露知らずに。

242 :暗の使い魔 ◆q32nIpOrVY :2015/10/21(水) 23:36:44.56 ID:Aj18QUFo.net
闇夜の中、桟橋である大樹ユグドラシルを見渡す家屋の屋上に、四人の影があった。
一人は長身で杖を下げ、白い仮面をつけた男。そして残り三人。
「ようやくか」
「待たせるな」
「全くだ」
それぞれが思い思いの言葉を発する。
三人は重い甲冑を一様に着込んでおり、動くたびにガチャガチャと音が鳴り響く。
その甲冑は白と黒で彩られた風変わりな物であった。
そして顔には、ドクロを思わせる白色の惚面をつけており、三者とも目元のみしか判らない。
さらには武器である。
一人はその手に、東方から伝わる剣、太刀を。
二人は身の丈以上ある薙刀を、それぞれ携えていた。
そんな奇妙な出で立ちの三人は、かちゃりかちゃりと、不気味なまでにリズミカルに得物を鳴り響かせる。
鋭い眼光を隠そうともせずに、仮面の貴族と向き合っていた。
「よいな。予定は狂ったが、手筈どおり邪魔者を消せ。俺は土くれを探す。はっ!」
仮面が合図のように跳躍する。すると、重い甲冑を纏ってるにも関わらず、三人も高々と跳躍した。
重なりし月をバックに、四のシルエットが浮かび上がる。
そして音無く着地した四つの質量は、屋根づたいに駆け出した。
背後を一糸乱れず着いてくる三人を見て、仮面の貴族はほくそ笑んだ。
仮面は三人を一瞥すると、激を飛ばした。
「行け、死神共!その刃に血を存分に吸わせ、事を成せ!さあ行け!」
そういうと、三人は恐るべき速度で地を駆け、まっすぐにユグドラシルに向かって行った。
「行け、ミヨシ……三人衆」
仮面がその背中を見て、静かに呟いた。

必殺非業
    三好三人衆
          暗躍


これにて第17話終了になります。
おそらくこれが掲示板移設前最後の投下になるかとおもいます。
それでは、また。

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/23(金) 16:52:38.25 ID:6nFNgaBW.net


移設は潮時だった感じだな

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/23(金) 22:49:56.53 ID:MtfVAgVk.net
ジョセフ王のところにドンキホーテ・ドフラミンゴ(@ONE PIECE)が召喚されたら、
大隆起とか関係なく世界の危機だなw

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/24(土) 00:15:55.07 ID:vCCmwdIm.net
ハルケギニア中にSMILEをばら撒き、世界の破滅を目論むのか。
というか。
タバサ→レベッカ、イザベラ→ヴィオラ、ジョゼフ→リク王、タバサ母→スカーレット、シャルル→キュロス
と考えたら、ドレスローザ編がガリアで再現できそうだなw

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/24(土) 02:38:50.04 ID:QrWGHKDe.net
レコン・キスタの黒幕は間違いなくジョーカー(=ドフラミンゴ)だろうなw
ウェールズも殺すまでもなく糸で操れるし。
生かしておいたほうがアンアンが苦しむだろうし。
「世界を滅ぼす」ことに関してはジョゼフより容赦ないし、手加減もしないし。

247 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/24(土) 23:53:10.71 ID:Pg739eNL.net
お久し振り

2355にでも投下させてもらいます

248 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/24(土) 23:56:32.42 ID:Pg739eNL.net
LOG-13 傷跡

東に進めば荒野と砂漠が広がっていくことはハルケギニアの誰もが知っている。
荒涼とした不毛の地だ。
それにしても、これはあまりに酷い。
驚くことに、この辺りの地面は砂ではないのだ。
ガラス化して光沢を放つ一枚岩に代わり、未だに熱と煙を放っている。
辺り一面の視界が漂う灰で曇り、上空には巻き上げられたより軽い灰の大雲がどろどろと広がる。
辛うじて残る残滓から、どうやらこの惨状の中心地に、オアシスとそれなりの規模の町があったらしいことが分かる。
これほどの破壊に曝される悲劇を思うと、唾棄すべきエルフたちであったとしても、憐れみすら感じる。
この破壊が一瞬で行われたことは、はるか遠方で振動と発光を確認していたので分かる。
何の予兆も無く…逃げ果せたものは居たのだろうか。
「こんなところに活火山でもあったと言うのか?」
唖然とした状態から、どうにか立ち直った老騎士がつぶやく。
はっとした様子で、若い騎士が応じた。
「エルフ共が、何かやらかしたのでは?」
「連中の先住魔法と言え、せいぜい“町を焼く”程度。こいつは紛れもない天災の範疇だ。神官の言う奇跡の類だな」
「とは言っても、エルフ共も最近は内部抗争やらで忙しいと聞きます。我らがいつもに増してコソ泥のように動くのもそのためだと」

249 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/24(土) 23:59:48.13 ID:Pg739eNL.net
「少なくとも、名誉ある花壇騎士の仕事ではないな。祖国ガリアのため、誰かがやらねばならぬとは言え」

花壇騎士―――ハルケギニアでも最大の国家と謳われるガリアにおいて、名誉をほしいままにする国家騎士団。
そんな誉ある彼らは、王の気まぐれで戦功とは無縁の惨めな任務に投入され、あまり士気は高くなかった。
特に最近は、情勢の悪化からいつも以上に潜みながら活動している。
このエルフの住処も、当初の予定では大きく迂回するはずだったが、今はそうも言っていられない。
救助などするつもりはないが、これだけのことが起こったのを調査もせず、おめおめ国に帰れるはずがない。

「生存者はおらんようですな」
隊を二つに分け、東回りと西回りにこの地獄を探ってみているが、今のところ強烈な臭いと熱で気分を害された以外に収穫は無い。
「皆殺しか。見たところ、外縁の方は殺されてから焼かれているようだ」
「天変地異ではなく、人の手…エルフの手によるものとしか」
「にわかには信じがたいがな」
東のエルフとハルケギニアの人間たちの戦いの歴史は長く、一概に語れる単純なものではないものの、総じて言えることが一つ。
“常にエルフの側が優勢であった”ことだ。
無論、聖地回復を訴え、長躯遠征を行うハルケギニア側が、守勢のエルフより不利なのは言うまでもない。
それでも、彼我の戦力の差は圧倒的で、それは“数”ではなく“質”の差だった。
数倍する兵力を跳ね返し、十倍の兵力を持って拮抗。
そこまで言われ、畏れられてきたエルフ。

250 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/25(日) 00:03:31.84 ID:22b2JsMt.net
ここにも相応の数の戦士が居たのは間違いないだろう。
それが百名であれば、自国の兵士たち千名に匹敵するものである。
果たしてどの程度の規模の居住地であったかは分からないが、決して小さくは無いはずである。
老騎士は思わずぞっとして震えた。
一体どれほどの軍勢を用意すれば、抵抗の暇も与えずに彼らを完膚なきまでに打ちのめし、街を大地ごと灰も残さず焼き払えようか?
花壇騎士を総動員しても困難…いや、不可能だろう。

「そろそろ半周ですな」
どこまで進んでも、やはり同様の惨状が広がるばかりだ。
「西回りの連中、のろのろと……」
西回りに進ませた一隊が、また四半リーグほどの距離で屯しているのが見える。
「いや、一騎だけ駆けてきます」
熱気で歪んで見えるが、酷く焦った様子だ。
「隊長殿、驚くべき発見です。こちらへ!」
到着するなりそう告げて折り返し走る。
「なんだと言うのだ」
続いて老騎士以下も西回りの隊へ駆け寄る。
さては生存者でも見つけたかとも思ったが、その割には妙な焦り方が気になったので、自然と鐙に力が入る。
「おお、来ましたな」
「見せろ、何があった」
無言で道を開ける騎士たちの先にあったのは、エルフではなかった。
人型ではあるが、人ではない。
「ゴーレム………いや、これはもしや」
「破損したものや、化石は今までにも見てきたが、これはまるで昨日造られたように美しい!!」
特に経験の浅い騎士は無邪気に喜んだ。
外殻の肌理は魔法による工芸のような精密さを持ち、球体間接には液体とも固体とも言えない奇妙な質感が、陶器を思わせる冷たい光沢を持った頭部には眠るような表情が浮かんでいる。
なにより、地中に埋没することなく、うっすらと灰を被りながら地表にあったのだ。

“場違いな工芸品”―――ハルケギニア、ひいては東方やエルフの技術力ですら再現不能の遺失物。

それがこのような姿で発見されたとなれば、大手柄に違いない。

251 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/25(日) 00:07:52.70 ID:22b2JsMt.net
だが、対する老騎士の貌は蒼白であった。
「“駆除系”―――これほど完全なものが…………」
「どうなされた、ガラクタ集めとは別格の手柄ですぞ」
老騎士は、死体と称するにはあまりに“新鮮”な、眠っているようにも見える駆除系から目を離さずに思考を巡らせる。
考えれば考えるほどまずい。
(馬鹿共が……これがただ偶然に、惨劇の舞台に転がっていたわけがあるまい)
部下達には極めて秘匿性の高い情報は開示されておらず、自身と同じ考えに至るはずはない。
それでも、口には出さなかったが、彼は部下を罵った。
恐怖ゆえのことだった。

彼の知る“駆除系”の知識とは、そのおぼろげな脅威についてである。
人知を超えた存在たる“場違いな工芸品”とは、その多くが用途不明であり、常軌を逸した構造の頑強さもあって分析を許さず、利用価値も見いだせないものが大半を占める。
その中にあって、「自律的に機能する」ものは、ハルケギニアの住人に分かり易い“力”を見せつけた。
周囲の物理法則を乱し、物質を変成させ、奇怪な構造を産み出し、膨大なエネルギーを放出し、時として自身を含めたすべてが灰燼に帰してしまう大破壊を巻き起こす。
特に一部のものは、誰が言い出したのか、駆除系と呼ばれる。
なかなか優れた言い表し方だと、彼は思ったものだ。
駆除系とはすなわち、虫を叩き落とし巣を踏み潰すように、亜人種を含むヒト種を一切の感情や高度な判断なく、機械的に“駆除”する存在なのだ。
場違いな工芸品と言う区分そのものが、往々にして脅威と言うにふさわしいものだが、直接的なものと言う意味で群を抜く。
正確な記録には乏しいが、幾つかの伝承―――特にエルフたちの間で悪魔として語り継がれるもの―――こそ、これらの活動の記録であると言う。
内でも、年代の新しいものは、検証によると歴史的事実として疑いようがないらしい。
ハルケギニアにおいて、一般的には被害の深刻さから天変地異の類と認識されるものだ。
未だ聖地奪還運動が激しかった時期に執筆された古文書に曰く「たった一人の仮面の男が聖地へ進軍する数千の軍勢を焼き尽くした」と言った具合である。
今では、取るに足らぬお伽噺と扱われ、その実態は「進路を誤り飢えと渇きで息絶えた」ことを面白おかしく記したのだと伝えられており、何の予備知識もなく読んだ限りではそれがもっともらしいと思える。

252 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/25(日) 00:11:30.28 ID:22b2JsMt.net
この老練の騎士すら数年前までは、せいぜい軍の醜聞を恐れて、なんらかの作戦的な失敗を書記官が適当に誤魔化したのだろうと言う程度にしか考えなかった。
ガラス化した地面に埋もれた、一万にも届こうと言う兵士たちの炭化した遺骸をこの東方の荒野で掘り起こし、それを報告した当時の上官から秘密を明かされるまで、であるが。

「これは捨て置け、すぐに戻るぞ!」

はっきりいって、手柄を放り出せと言う内容の言葉だ。
「報告を急ぎたいのならば、一隊を先に駆けさせればすむこと。これほどの代物を放っておくとはどういう事です」
明らかに動揺する部下を無視して、馬を急かす。
すぐに副官が続き、徐々に階級の低い者たちも引きずられるようにして、これ以上ないほどに真新しい場違いな工芸品を尻目に、一途帰路に就く。
不満はあったが、いままでにない上官の異様な振る舞いは、これ以上それについて口にすることを許さなかった・・・

LOG.13@END

253 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/25(日) 00:16:28.84 ID:22b2JsMt.net
LOG-14 聖地

ハルケギニアの東、広大な砂漠地帯に居を構える亜人種―――当人たちは、自身こそ正当かつ進んだ人種と認識しているが―――であるエルフは、その生活圏であるサハラと、西方ハルケギニアの間に広がる不毛の地に、“悪魔の門”、あるいは単に門と呼ばれる領域を有している。
即ち、ハルケギニアで始祖信仰を持つ人間たちにとっての“聖地”であり、両者が激しい奪い合いを繰り広げ、屍の山を築いた場所だ。
とは言え、数千年前にここを支配地域としたエルフの優勢はすでに絶対的であり、もはや始祖信仰と言う名の想像力と、僅かな記録を頼りにした情報しかハルケギニアには存在しない。
一方のエルフたちは、いつでも足を踏み入れることができるにもかかわらず、やはりその全容を理解できていなかった。
優勢とは言え、多大な損害を被りつつ支配力を維持したこの地域は、むしろ人の往来を極限まで制限しなければならない空白地、即ち巨大な負債となっている。
すなわち、“悪魔の門”と言う実に否定的な印象しか持たない呼称が与えられるにいたった由来がそうさせているのだ。
門から姿を現す“悪魔”…あるいは地獄の片鱗は、その名に恥じない大災厄として、現れる都度歴史に記される。

前触れなく降りかかる、あらゆる有機物が死に絶え無機物が崩壊するような散逸と混沌
その逆に、突如として生み出される、あまりに広大で精密な構造と秩序

エルフはもとより、彼らが文明を維持するうえでその力に縋らねばならない精霊たちすら、不条理の暴風の中では脆く崩れ去ってしまう。
あまりの奇怪に、常に多くの人々はこの地を手放そうと主張した。
だが、それ以上に「目に見えぬ場所で怪異が進行し、何時それがわが身に降りかかるのか分からない」と言う恐怖の方が勝った。
彼らは監視し、時としてこの異常を押し止めようと試み、金と時間、そして命を湯水のごとく消費してきた。
そうするうちに、少しずつ悪魔の残滓を持ち帰り、その異常性に対する認識を深めてきたのである。
ハルケギニアの国家が、その秘められた力に感付き、あの手この手でエルフの目を盗み持ち帰ろうとしている“場違いな工芸品”も同じ、悪魔の力の一部だ。

254 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/25(日) 00:20:50.96 ID:22b2JsMt.net
こうした人間側の行いも、「蛮人に過ぎた力を与えぬように」との名目を門周辺の支配力維持政策に与えている。
この状況は長い間続いていたが、ここ十数年で事態に変化が起こり始めた。
悪魔の門が活性化し、結果として東側へ被害拡大することを防ぐことも、西側への情報漏えいを防ぐことも厳しい情勢となったのだ…。

「もっとも、活性化前の最も落ち着いた時期ですらも、“悪魔”の力が発現すれば、大兵力を生贄として門近郊で釘付けにすることがせいぜいだった。
 近年の活性化によって、すでに5万を超える死者が出た。失った居住地は、壊滅したものと疎開したものを足せば、両手の指では数えきれない。そしてこれからも増えるだろう」

凛とした声が響く。
荘厳だが、華やかさとは程遠いガリア王城ヴェルサルテイル宮殿。
その一角を成す薄桃色の小宮殿プチ・トロワの一室に、室内を覆う陰鬱とした雰囲気とは対極的な美貌の青年が居た。
幾つかの身体的特徴と服飾から、一目でエルフと分かる。
エルフが始祖の血を引く王家の居城に…数年前なら考えにくいことだ。
「お前たちの苦労は分かったが、その手助けをしなければならない理由が見えんな」
組み合わさった二本の杖―――ガリア国旗を背負って座する彼こそは、ガリア王ジョゼフ一世である。
エルフのような華々しさはないが、齢45とは思えぬ若々しさと鍛えられた肉体は、十分な
美貌である。
ガリア王家の持つ特徴的な青みがかった毛髪と、幼少よりの教育による本人も意識していないであろう洗練された所作は間違いなく高貴な身分のものだ。
装いも軽装ではあるがガリア王のそれである。
だが、頬杖をついて脚を組み、相手の顔も見ず果実酒の入った盃を弄ぶ姿は、あまりにも礼を失した態度で、休戦状態の敵国人を前にしたものにしても一国の王とは言い難い。
「それとも、この機に乗じて再び侵攻を企てぬようにとの懇願かな? そこまで切迫しているのなら、むしろ再び聖地奪還の火を灯したい気がしてくる」
下品に笑って、一息に杯を空にする。
「それも構わない。お前たち蛮族が軍を組織し聖地に赴くと言うのなら、もうそれを止めようと言う気は老評議会に無い……」
「なんだと?」
この程度で相手が動揺するとも思わなかったが、いたって涼しい顔で冗句を肯定されて、ジョゼフは意外そうに身を乗り出す。
「門の活性化とやらは、誇張抜きでお前たちにハルケギニアへ向ける余力を吸い上げるほどになっているのか?」
「現状ならば、辛うじて封鎖できているが、このまま事態が改善しなければ、お前たちに悪魔の門目前まで踏み込まれるのも時間の問題だろう。
 だが、その深奥へと至れば、精霊すら息絶える領域だ。どれほどの数の軍勢であろうとも、生きては帰れなくなる。知って尚、やるというのなら構いはしない」
「往々にして、驚異の度合いに従い、それを乗り越え手にした物の価値も上がると言うもの。それがこちらの手に渡ることを恐れての妨害の理由でもあったはずだ。その点はもう良いのか」

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/25(日) 00:30:25.47 ID:LtTCmO2j.net
おお、御懐かしい方が(嬉)
支援

256 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/25(日) 01:06:15.08 ID:22b2JsMt.net
「我々が利用法を見いだせなかった異物を、お前たちが手に入れたところで恐れる必要はないとの意見が、このところは多勢を占めている。
 実際、相当数を保有するこのガリアでも、興味を募らせるばかりで、一向に知識は得られていないようだ」
ジョセフは「実は参っているんだ」と言って両手を広げて見せる。
「“無能王”の誹りを受けながらも、苦労して手に入れた王位を最大限に活用して“場違いな工芸品”集めに精を出していると言うのに、出来上がったのは珍妙なガラクタばかりの倉庫……
 これならば、古美術集めに傾倒した方が馬鹿な貴族共への自慢程度にはなっただろうにな。最近では予算も人員も足りず、手塩にかけた庭園を手放したりもしたのだ」
言いながら、憂鬱そうにかつての庭園跡に視線を向けた。
芝居がかった調子でぶつぶつと庭園の草花の名を唱えながら、新たな葡萄酒を注ぎ、胃に流し込む。
場違いな工芸品へと使命感にも似た興味が向いてからは、この“無能王”は、土いじりどころか、国政までも放り出している。
「さらに、ハルケギニア内に現れたと言う“場違いな工芸品”の捜査に放った密偵の命もな、失うことになったのだ」
「政治を顧みない」との評価は、けっして政治における才能の欠如を意味しない。
彼は、一度意欲を持てば、一国の王として十分な能力を発揮するのだ。
こと東方における諸問題に関して、主に秘密裏の工作で日々走り回っていた。
「トリステイン王国へと派遣した密偵四人が、引き取り手の無い屍となって川に流された。別な密偵がこれを回収したが、明らかに他殺だと言う。
 戦時中と言うならともかく、ただ国内で蠢動していたと言うだけで、諸外国の送り込んだ密偵を惨殺した上に、その屍をさらすことなどあるものか。
 彼らはすでに息絶えた密偵を発見し、ただの身元不明死体だと思って排水と一緒に川へ捨てたのだ。国家の息のかからぬ者の仕業だ。
 北花壇騎士の精鋭……四人揃えばエルフの戦士でも仕留められるほどの手練れだ。相手が蛮人対策委員長殿ほどの腕前であっても、首尾よく逃げ延びて、事の顛末を報告する程度はできよう」
また下品な笑みを浮かべて、部屋の隅に控える騎士へと呼びかける。
「そうだな、カステルモール!」
「は、はい。彼等ほどのものが、トリステインで取り上げられるような騒ぎ一つ起こさずに、その命を落とすなど、常識的に考えれば―――」
大声で笑う主君。
北花壇騎士で、同じく精鋭に数えられる男は、冷や汗をかきながら口を閉じた。
「ということだ、ビダーシャル委員長殿。任務の内容が“常識的”なものを対象としたものでなかった。もう少し詳しい情報があれば、結果は違っただろう」
語気には明らかに非難の色がある。
本心はともかく、あり合おうとしてエルフを非難する立場にあることを示すものだ。
蛮人対策委員長こと、長身と金髪を枯葉のようなローブで覆った長耳の男、ビダーシャルは至って涼しげに話を聞いている。

257 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/25(日) 01:12:25.51 ID:22b2JsMt.net
「妙なこととは思っていたのだ…突如としてこの手の話にはひどく疎いトリステインに立った場違いな工芸品の噂だからな。
 お前たちエルフがどうしてもと頼み込んだから手を打ってみればこれだ。ぐだぐだとその脅威について説明されて、この散々な結果にも納得がいった。
 場違いな工芸品どころか、シャイターン―――悪魔とやらが砂漠を越え、遥か西の地にまで這いだしてきたわけだ……誰が言い出したか、その名を“駆除系”と言うそうだな。
 この期に及んで、事情についてのらりくらりとはぐらかされながら、そちらの都合に合わせて捜査などする気はないぞ」
遡ること十日。
今回と同様の会合の後、ガリア王はビダーシャルからもたらされた情報の真偽を確かめるべく、トリステインへ密偵を差し向けた。
ハルケギニア内での場違いな工芸品の招来について、おぼろげな兆候をエルフたちが観測した為、ぜひ確認のため人手を貸してほしいというビダーシャルからの依頼があったのだ。
「驚いたな。東の探索に血眼になっているとは知っていたが、こちらの目を盗んでそこまでの情報を手にしていたとは」
エルフの側は、場違いな工芸品がハルケギニア内に存在することの意味を、事細かにガリア側に説明することはしていない。
要するに、あえて迂闊な接触をさせることで、蛮人を生贄に情報を得ようという魂胆があってのことだった。
「取引の材料にでもするつもりだったか? お前たちのように、生きた姿を見た者はいないが、それらしい化石ならこの城にもいくつか収蔵されている」
「悪魔とは、駆除系に限らない。と言うより、その悪魔が災厄を引き起こすことなく、ハルケギニア奥地に潜伏していると言うのであれば、それは駆除系とは別種のものだ」
短く唸って盃を置くと「それは取引材料になる情報だ」と言ってジョゼフは更に身を乗り出し、ガリア王は玉座を投げ出さんばかりになる。
「で、いったい何者なのだ?」
興奮も高まった所で、突きつけられた一言は意外なものだった。

「奴らは人間だ。少なくとも、そのような姿をしている」

ついに立ち上がったジョゼフは、たまらず笑い出した。
「ははは! これはいいぞ、悪魔は人間に化けたわけだ!」
小ばかにした笑いではない。
これが事実であるならば驚くべきことであると気付き、そこから考えられる様々な可能性に思いを巡らせた結果、興奮と興味が溢れだしたのだ。
「目につくすべてを殺し尽くす“駆除系”ほどに、全てが単純と言うわけではない。もっとも、多くの場合その圧倒的な力に違いは無いが」

258 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/25(日) 01:17:49.07 ID:22b2JsMt.net
「妙なこととは思っていたのだ…突如としてこの手の話にはひどく疎いトリステインに立った場違いな工芸品の噂だからな。
 お前たちエルフがどうしてもと頼み込んだから手を打ってみればこれだ。ぐだぐだとその脅威について説明されて、この散々な結果にも納得がいった。
 場違いな工芸品どころか、シャイターン―――悪魔とやらが砂漠を越え、遥か西の地にまで這いだしてきたわけだ……誰が言い出したか、その名を“駆除系”と言うそうだな。
 この期に及んで、事情についてのらりくらりとはぐらかされながら、そちらの都合に合わせて捜査などする気はないぞ」
遡ること十日。
今回と同様の会合の後、ガリア王はビダーシャルからもたらされた情報の真偽を確かめるべく、トリステインへ密偵を差し向けた。
ハルケギニア内での場違いな工芸品の招来について、おぼろげな兆候をエルフたちが観測した為、ぜひ確認のため人手を貸してほしいというビダーシャルからの依頼があったのだ。
「驚いたな。東の探索に血眼になっているとは知っていたが、こちらの目を盗んでそこまでの情報を手にしていたとは」
エルフの側は、場違いな工芸品がハルケギニア内に存在することの意味を、事細かにガリア側に説明することはしていない。
要するに、あえて迂闊な接触をさせることで、蛮人を生贄に情報を得ようという魂胆があってのことだった。
「取引の材料にでもするつもりだったか? お前たちのように、生きた姿を見た者はいないが、それらしい化石ならこの城にもいくつか収蔵されている」
「悪魔とは、駆除系に限らない。と言うより、その悪魔が災厄を引き起こすことなく、ハルケギニア奥地に潜伏していると言うのであれば、それは駆除系とは別種のものだ」
短く唸って盃を置くと「それは取引材料になる情報だ」と言ってジョゼフは更に身を乗り出し、ガリア王は玉座を投げ出さんばかりになる。
「で、いったい何者なのだ?」
興奮も高まった所で、突きつけられた一言は意外なものだった。

「奴らは人間だ。少なくとも、そのような姿をしている」

ついに立ち上がったジョゼフは、たまらず笑い出した。
「ははは! これはいいぞ、悪魔は人間に化けたわけだ!」
小ばかにした笑いではない。
これが事実であるならば驚くべきことであると気付き、そこから考えられる様々な可能性に思いを巡らせた結果、興奮と興味が溢れだしたのだ。
「目につくすべてを殺し尽くす“駆除系”ほどに、全てが単純と言うわけではない。もっとも、多くの場合その圧倒的な力に違いは無いが」

259 :ミス:2015/10/25(日) 01:23:41.70 ID:22b2JsMt.net
ますます愉快だと、ジョゼフは感じていた。
エルフの軍勢をもってして手に負えぬほどのものが、人と同じ知恵と姿を併せ持ち、ハルケギニア内に潜伏しているなど、のど元にある刃ほどの脅威だ。
一般に獣じみた殺意の塊と評される駆除系ではなく、人並みに頭のまわる駆除系と交戦したのであれば、手練れの密偵が騒ぎ一つ起こさず殺されるのも納得がいく。
「それで、東ではなく、ここハルケギニアにやって来た悪魔を、お前たちが追う理由は何だ? 野蛮人の国力を放っておいても削れるではないか」
「奴らは単一の種族、国家の敵対者ではない。なんと言い表せば良いものか………この世界そのものを排除しようとする“作用”、あるいは“理”だ」
長い金髪を揺らし、視線を逸らす。
発言者自身、途方もない、ばかげた内容だと自覚しているらしい。
「悪魔から世界を守るために戦っていると……ふん、エルフの頭領から任命されて遣わされた者でもなければ、聞く耳も持たないところだ」
眉唾ではあるにしても、それがエルフ側の公的な見解でると言うのなら、真っ赤なウソという事はあり得ないだろう。
仮にそれが、蛮人に向けての発言であってもだ。
「……しかし、多くの場合“圧倒的な力”は変わらないと先ほど言っていたと思うが、探し出してどうするつもりだ? 俺が送った精鋭はあっと言う間に生ゴミに変わった。
 今回、ハルケギニア奥深くに侵入した悪魔に対し、あれ以上の少数精鋭を充てる余裕はもう無い。よもや大軍勢を送り込み捕り物をしろと頼みに来たわけでもあるまいな?」
「無論、危険は我々が負う」
「エルフの戦士がハルケギニアで、それもガリアの外で戦うのを幇助しろと? 馬鹿を言うな」
どれほどの外交的なリスクを背負わねばならないか、それならばいっそ自国の兵士を送り込む方が賢明だ。
当たり前の懸念だが、自身の発言の真意を誤解されたことに気付いたビダーシャルは、はっきりと告げた。
「目的はあくまで交渉だ」
「知恵を持つとはいえ、駆除系を相手に、か?」
ふっ、と短いため息をついて、ビダーシャルは後ろを振り返る。
「誰かと交渉をしようと思う時、門番代わりの木偶―――ガーゴイルに話しかけはしないだろう……必要なのは、その奥にいる主人と面会することだ」
再び玉座へ向き直ると、今までの笑みが消え、心底驚いた様子の王が居た。
悪魔などと非現実的な響きのある語を当てる一方で、この発言は駆除系を運用する国家、あるいはそれに類する組織や集団の存在を匂わせていた。
「ほう、それはまた……なんにせよ、エルフは、たった一匹の悪魔のケツを追いかけ、和平交渉でもしようと言う算段なのだな」

260 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/25(日) 01:27:26.53 ID:22b2JsMt.net
「それすらも甘い考えだと、評議会は結論付けている………すなわち―――」
整った目鼻が、自嘲の表情を形作る。
ジョゼフは、「まさか」と小さく息をのみ、大きく目を見開いた。

「―――我々は降伏の為に、頭を下げねばならぬ相手を必死に探しているのだ……無論、これはつい最近の決定であり、未だに極秘裏に進んでいる計画だ。
 このような方針が公になれば、たちまち大論争が巻き起こり、この危機的状況に対応する余裕は失われ、拡大する悪魔の門の脅威が致命的な域に達しかねない。
 すでに知っているとは思うが、エルフとて一枚岩ではない……多くの派閥・思想があり、言うまでもなく、それらは時として対立するのだ…
 この手の問題は、門の活性化で様々な負担が増加し、民衆が疲弊するとともに激しさも増している」

「降伏……っ!? そこまでとは………」
自国を凌駕する国力・軍事力・技術力を併せ持ったエルフが、このような判断を下した。
悪魔がそれほどの脅威であるなら、たとえハルケギニア全土を糾合しても、彼ら以上に強気な姿勢を示すことはできない。
さらに、門から現れる悪魔について、長年の知識を持った彼ら以上に、悪魔の脅威を正しく測ることのできる人間はいないだろう。
大国ガリアとて、そのハルケギニアの三割にも満たぬ国土と国力。
比較的高い水準にある聖地についての知識も、その外縁部で場違いな工芸品をいくらか収集した程度にとどまり、生きた悪魔を目撃した者すら居ないのだ。
「となれば、ひいてはガリアを救うためにも、お前たちの交渉の場を設ける手助けをする必要があるわけか」
「その通りだ、蛮人の王よ。その結論に至ってくれたことに感謝する」
ジョゼフは腰を深く椅子に掛け、再び杯を手に取る。
夢物語にも似たエルフの話を肴に酒を飲んで、一息つく。
「ふむ……もったいぶっただけのことはある、衝撃的な告白だった―――が、見返りのことを忘れたわけではないぞ」
ビダーシャルは深く頷く。
「当然だ。この交渉に手を貸した見返りに、その場にガリアが立ち会い、意見を述べることを認めよう」

…この後、しばらくの間話を詰めていたが、委細は後日、関係部署の高官も同席して行うことにして、ビダーシャルは去って行った。
彼の姿が、衛兵とガーゴイルに囲まれて室内から消えたころ、ジョゼフは忌々しそうに鼻を鳴らす。

261 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/25(日) 06:56:44.52 ID:22b2JsMt.net
「カステルモール!」
「はっ」
騎士は急ぎ駆けより、王のもとでひざを折る。
「どう見る?」
「ここで述べたことは、ほぼ事実でありましょう。ただ、奴らは知る事すべてを述べず、こちらより優位に立とうとしている様子。信用してはなりません」
「だろうな……奴の発言は、ハルケギニアに伝わっている聖地にまつわる伝説―――特に、始祖ブリミルと虚無に関わる内容に全く触れなかった。
 エルフ共が、虚無を悪魔に関係するものとして位置付け、それどころか、たびたびハルケギニアへ干渉しているらしいことから見て、蛮人の迷信と切り捨てているのでないことは明白。
 どのようなものであるのかはまだ分からないが、これを捨ておくわけにはいかん。なにせ、聖地はエルフの手に落ちて久しいが、虚無の噂は、未だにハルケギニア内にあるのだからな。
 ものにできれば、これ以上エルフに主導権を渡さずにすむだろう」
「彼の国でございますか………」
ジョゼフが思い浮かべるのは、ハルケギニアから離れたある国家だ。
高度によって隔絶される浮遊大陸に建国された、始祖より賜った正統な王権を有するアルビオン。
いま、かつてない激しい政争によって荒れ果てているこの国に、混乱の中で奇跡を起こす“虚無の担い手”の噂が立っていることを、彼は知っていた。
失われた系統、“虚無”。
それが単なる系統魔法の一つの系統と言う意味に留まらないことは伝説に謳われているが、聖地=悪魔との関係があるとすれば、虚無の価値とは既存のものとは一線を画す、相当なものに違いない。
それもこのタイミングで…ジョゼフには、聖地の活性化と虚無復活の噂が何の関係も無いとは、とても思えないのだ。
アルビオンでの政争―――聖地奪還を題目とした反乱勢力の台頭と言い、エルフが慌てて蛮人と協力関係を望むほどの悪魔の活性化と言い、随分ときな臭くなってきた。
この時期で唐突にこのような噂が立つという事は、聖地の活性化やエルフの蠢動に関係があると考えたくなるのも無理はない。
「エルフとのつながりで優位に立ったつもりでいたが…ひょっとすると、人間の世界においても、生き残りをかけて他国を蹴り落とす競争が、すでに始まっていたのかもしれんな。
 悪魔から世界を守るため、種族や国境の境を超えて手を取り戦いへ!―――それもまた興味そそられる展開ではあるが、子供向けの英雄譚のように政治は行かぬものよ」
騎士カステルモールは、ガリア王が“無能王”たる所以を間近で目にした。
「まず焦点となるのは虚無、か……」
彼は、このような大事を前にして、明心躍らせる子供の眼をしているのだ・・・

LOG.14@END

262 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2015/10/25(日) 07:02:50.17 ID:22b2JsMt.net
久々過ぎて情けない事に寝落ちしてしまった…

動く霧亥も地上波に流れたし、移転前に一度落としておこうと書いたものの霧亥出番なし
霧亥が居ないとみんなすごく喋るのですごく描きやすい

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/25(日) 12:40:52.32 ID:EUQjqBsC.net
乙です。

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/26(月) 11:03:00.98 ID:+Fq8eaMo.net
霧亥10巻分のセリフと等価

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/26(月) 19:24:57.04 ID:v4H/hBHU.net
機能回復前ならあるいは

266 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/26(月) 20:01:25.02 ID:r8UxCYRM.net
皆さん、こんばんは。
よろしければ20:10頃から、移転前にもう一話投下させてください。

267 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/26(月) 20:10:02.25 ID:r8UxCYRM.net
 
サキュバスのリスディスが放った《示唆(サジェスチョン)》の魔力がタバサを襲い、その考えを捻じ曲げようとする。

「――ぅ……?」

タバサの目が途端に虚ろになり、宙を泳いだ。

「ふふ……」

さあ、これで今度こそ、こいつの唇を奪うことができるのだ。

(メス犬の分際で上品ぶって、散々に焦らせやがって……!)

まずはその若々しい精気を乾涸びる寸前まで、存分に吸い上げてやろう。
それから連れの2人も籠絡して、互いに背信と背徳の限りを尽くさせ、その魂を奈落に堕としてやるのだ。

リスディスは心の中で舌なめずりをしながら、そんな算段を立て始めた。
だが、次の瞬間。

「――――嫌。絶対に嫌!」

タバサの目に元の輝きが戻り、きっぱりと要求を拒絶した。
同時に目の前の女性が自分に対して何らかの魔力を使ったことを悟り、飛び退くようにして席を立つ。

彼女はその強固な意思力で、《示唆》の影響を寸前ではねのけたのだ。

「な……!?」

リスディスは、驚愕に思わず声を漏らして、席から立ち上がった。

まさか、こんな卑しい小娘などに、自分の術が破られるとは。
《思考の感知(ディテクト・ソウツ)》によって思考は容易く読めたというのに……。
それほどまでに、唇を奪われることには抵抗があったということか?

ああ、自分はなんという軽率なことをしたのだろう!

呪文や疑似呪文能力は、抵抗に成功した者には何らかの術を掛けられたことがわかるものだ。
しかも相手に呼びかけねばならない《示唆》は、万が一抵抗されれば術の出所が自分だということまで明確に悟られてしまう。
そんなことは、十分に心得ていたはずなのに。
折角これまで我慢に我慢を重ねて積み重ねてきたものを、一時の衝動で台無しにしてしまうとは……。

リスディスの顔が、怒りと後悔とで歪む。
しかし、周囲の観客たちがまだまったく事情を把握してはいないことに気が付くと、いくらか冷静さを取り戻した。

(……いいや、まだ取り返しはつくさ……!)

冷静に考えればこいつは今、杖も持っていない無力なガキなのだ。

所詮この小娘は、一度かろうじて自分の術に打ち勝っただけに過ぎない。
こいつが逃げる前に《怪物魅惑(チャーム・モンスター)》の術を使って心を捕らえ、捕獲して屈服させれば済むことだ。

たとえ再び耐えたとしても、その抵抗が崩れるまで、何度でも術をかけ続けてやる。
この場で騒いだところで何がどうなるわけでもあるまい、周りのおろかな観客どもは大方こっちの味方なのだから。


リスディスはそう考えて、タバサに対して魅了の“力”を呼び起こそうとした。
しかし、そこへ。

「――この化け物がッ!
 お嬢様に、それ以上狼藉を働くな!」

268 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/26(月) 20:12:41.52 ID:r8UxCYRM.net
 
脇の方から、怒気を孕んだ鋭い声とともに、2本のナイフが飛来した。
ナイフは狙い過たず、リスディスに襲いかかる。

「なっ!?」

リスディスはとっさに腕で1本のナイフを叩き落したが、もう一本のナイフが剥き出しの脇腹に当たった。
突然の狼藉に、観客たちの悲鳴が上がる。

だが、じきに観客の1人が、妙なことに気が付いた。

「……な、なんだ?
 あ、あの女、血が出ていないぞ?」

「え? ……そ、そういえば、確かに……」

高速で飛んできたナイフを払い落とした華奢な腕にも、確かにナイフが直撃したはずの艶やかな肌にも……。
リスディスの体には、出血はおろか、かすり傷ひとつついてはいなかったのである。

(し、しまった!)

自分の正体がただの人間ではないと明かしてしまいかねない失態に気がついたが、もはや後の祭りだ。

(畜生……!)

一体どこのどいつが、こんな真似をしやがったんだ。
リスディスは怒りに顔を歪めて、ナイフの飛来した方を振り返った。

「……え?」

そこには、鋭い目つきをした厳しい表情の若い男……給仕のトマが立っていた。

つい今しがた、奥への扉から出て来たらしい。
タバサとの勝負に気を取られていて、気が付いていなかったのだ。

(ばっ、馬鹿な、なんでこいつが!?)

リスディスは、驚きに目を見開いた。

あの男は、確かに自分の術の虜になっていたはずだ。
それがどうして、私を攻撃することができる?

自然に術が解けるには早すぎる、最後に術を掛けたのは、確か……。

「お姉様、これを!」

そうこう考えているうちに、また別の場所で声が上がった。
はっとして、声の方を振り返る。

そこにはいつの間にか、シルフィードが姿を現していた。

しかもどうやったのか、受付に預けていたはずのタバサの杖を持ってきたらしい。
自分の方に向かって放られたそれを、タバサは素早くキャッチして身構えた。

「ぐ……!」

おのれ、どいつもこいつも。
リスディスは美しい顔を無残に歪めて、ぎりぎりと歯軋りをした。

だが、明らかに状況が不利になってきたことは、認めざるを得なかった。

269 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/26(月) 20:15:03.25 ID:r8UxCYRM.net
 
自分は戦いが得手ではない、さすがに脆弱な人間ごときにはそうそう後れを取るつもりはないが……。
とはいえ、3人を相手にして勝てるかどうかは少々心もとない。
それに、たとえ勝てたところでその様子をここにいる観客どもに見られては、自分の正体が人間ではないことが露見してしまう。

残念だがこうなった以上は、もはや事態を収拾するのは困難であろう。
このカジノはもう、放棄するしかない。

リスディスは煮え滾る怒りを押し殺してそう心に決めると、すぐにこの場から逃げるための算段を立てはじめた。

サキュバスである彼女は、念じるだけで《上級瞬間移動(グレーター・テレポート)》の疑似呪文能力を使えるのである。
幾十人に囲まれていようとまるで問題にもならない、造作もなく逃走できる。

先に奥の間の方へ行って、持ち出すべき物を急いで回収してからどこか遠くへ逃げ出そう。
ついでに口封じのためにも、憂さ晴らしの意味でも、奥の間に待機させている傀儡どもを残らず処分してやる。
いずれ必ずやどこかで再起して、今日の復讐をしてみせる。
その時には、こいつらにも自分が味わった万倍の屈辱を味わわせてくれよう。

素早く考えをまとめたリスディスは、早速瞬間移動の“力”を呼び起こそうとする。
だが、そうは問屋が卸さなかった。

「《ビルズリクァス・トレスクリー 》!」

突然、呪文を紡ぐ声と共にどこからか放たれた緑色の光線が、リスディスの体に命中したのだ。

邪悪な女性は、一瞬にして全身を煌めくエメラルド色の場に包まれる。
彼女が呼び起こそうとした《上級瞬間移動》の魔力はその場に阻まれて、効果を表すことなく消散した。

(な……!?)

これは、次元間の移動を阻む秘術呪文ではないか。
なぜ、このような高度な呪文を使える者が、こんな世界のこんな場所などにいるのだ?

リスディスはひどく狼狽しながら、光線の飛来した方に目を向けた。

「……遅くなって本当にゴメンなの、タバサ。
 やいこら、タバサにこんなことをするなんて、ディーキンはあんたが気にいらないの!」

そこには、使用済みのスクロールを手近な机の上に放り捨てたディーキンが、腰に手を当ててぷんすかしていた。

(あ、あんな小さなガキが……?)

リスディスはようやく、自分の方がいつの間にか絡め取られて、追い詰められていたことを悟った。
屈辱のあまり、腸が煮えくり返る。

だが、まだ諦めはしない。

「……こ、これはどういうことですの!?
 いかに私のような端女に対してとはいえ、このような狼藉を!」

怯えて引き攣った顔を装って、助けを求めるように近くの観客に縋り付こうとする。

ここは何とか観客どもを味方につけて、とにかくこの場から逃れるのだ。
最悪こいつらを盾に使ってでも、連中の攻撃を凌げれば……。

だがそこで、すかさずトマが警告の叫びを発した。

「騙されてはいけません、その女の正体はおぞましい怪物なのだ!
 皆様もご覧になったでしょう、私のナイフを受けても血の一滴さえ流さなかったのを!」

270 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/26(月) 20:17:25.88 ID:r8UxCYRM.net
観客たちはその言葉に、互いに戸惑ったように顔を見合わせた。
縋りつかれそうになっていた客は、慌てて後ずさって、リスディスから離れる。

(……っ! この、裏切り者のクソ野郎が!)

リスディスは現在、既に深く自分の虜になっている者たちを、奥の間の方に移動させてしまっていた。
それはこの後“新しい玩具”を3人加え次第、さっそく退廃的な宴を催そうというつもりだったからだが、それが仇となった。
彼らがいれば、テレパシーで自分の盾になるよう指示して、なんとかこの場を切り抜けられたかもしれないというのに。

彼女は、憎々しげにトマを睨んだ。
そして、他人に聞かれぬよう、口には出さずにテレパシーで彼に言葉を送り、恫喝しようとする。

『てめえ、トマ! 恩人のギルモアがどうなってもいいってのか!?』

それに対して、トマは憎悪のこもった険しい視線で彼女を睨み返し、同じように頭の中で思い浮かべることで返答を返した。

『よくもぬけぬけと! ディーキンス様がお前の術を解いてくださった後、私はあの方と一緒に奥の間を調べたのだ!
 路頭に迷っていた私を拾ってくださったギルモア様を、よくも……!』

それを聞いたリスディスは悔しげに顔を歪めると、ぎりぎりと歯軋りをした。
ちくしょうめ、もうバレていたのか。

彼女は最初にギルモアという名のカジノのオーナーを意のままの操り人形とした時には、彼を生かしておくつもりだった。
表向きは彼を支配者としたまま、その陰に隠れていた方が都合がいいと考えたからだ。

だが、彼女はその衝動的な性質から、ある夜に少々いきすぎた行為をして、オーナーを死なせてしまったのである。

その後は彼の死体を奥の間の一室に隠し、その変身の能力や読心や魅惑の術を駆使して、彼がまだ生きていると周囲に思わせ続けていた。
それがよりにもよって、この男に露見してしまうとは。
使用人の中でも抜きんでて優秀であるがゆえに、生命力を奪いもせず利用し続けていたこの男に……。

そこへ、さらなる追い討ちがかかった。

「《レキッブ・ボーア》!」

ディーキンがどこからか、宝石で飾られた美しい金細工の豪奢な手鏡を取り出した。
それを邪悪な女性のほうへ向けて、素早く呪文を紡ぐ。

「!? ぎっ……、」

リスディスは突然自分を襲った呪文の効力に必死に抵抗しようとしたが、まるで波に洗われる砂の城のようなものだった。
ディーキンの強力な魔力は、彼女の呪文抵抗力を容易く突き崩して、その効力を発揮する。

鏡の中に映し出された優美な姿が、呪文の完成とともにみるみる醜く歪んでいった。
醜く捻じ曲がった蝙蝠の翼が衣類を破きながら背中から生え出し、脚には獣毛が生えだして山羊のような蹄に変わる。
口の端からは伸びた犬歯が剥き出しになり、汚れた唾液を滴らせた。

そして彼女自身の体もまた、鏡の姿と同様に捻れて変形し、野獣の様相を呈していた。
ディーキンの放った《内なる美(イナー・ビューティー)》の呪文が、邪なサキュバスの本性を暴き出したのである。

観客はその光景にパニックとなり、一斉に悲鳴を上げて逃げ惑う。
ごく近くでその変容を目撃したものなどは、腰を抜かして必死にはいずりながら、おぞましさのあまり嘔吐していた。

(ま、まさか……、噛ませ犬は、あたしの方だったってのか?)

リスディスは、愕然とした。
そんなはずがなかった。物質界の下賤な種族の者どもに、魔族であるこの自分が。

あまりの事態に一瞬取るべき行動を見失い、棒立ちとなる。
その時、冷たい怒りを全身に漲らせたタバサが、呪文を完成させた。

271 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/26(月) 20:20:05.49 ID:r8UxCYRM.net
 
「ラグーズ・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ……!」

逃げ惑う客たちが放り捨てたグラスから零れた酒が、詠唱に応じて多数の氷の矢を形成した。
タバサが杖を振ると共に、それらが四方八方からリスディスに襲い掛かる。

「――――はっ!?」

我に返ったリスディスは慌てて身をかわそうとするが、《内なる美》の呪文によって捻くれた体は、いつものように敏捷に動いてくれない。
避け損ねた矢が、次々とその身に食い込んだ。

「ぐ……!」

リスディスの口から、苦痛の呻きが漏れる。

見た目に似合わず強靱な魔族の身体ゆえ、一本一本の矢は大して深くは刺さっていない。
人間相手ならば開いた傷口へ更に凍傷を負わせるであろう氷柱の冷気も、どうということはない。

だが、幾本もの矢が全身のあちこちに突き立っては、流石に軽傷とはいえなかった。

「覚悟しろ、この化物め!」

そこへ、怒りに燃え立つトマが、手に短剣を握って突っ込んできた。

「……この畜生共が! 調子に乗るんじゃねぇ!」

リスディスは苦痛を憤激に変えて駆け寄ってくるトマを迎え討ち、彼の頭上へ爪を振り下ろした。

トマはその鋭い爪に肩の肉を僅かに裂かれながらも、辛うじて直撃を避け、体当たりするように懐へ飛び込んだ。
そのままの勢いで、邪悪な魔族の腹に深く短剣を突き立てる。

「がぁ……、っ!?」

リスディスは、激痛に目を見開いた。

ただの鋼の短剣では、これほど深く自分の身体を抉れるはずがない。
この刃は、“冷たい鉄”でできている。
この世界では使われていないと思っていたのに……。

さてはこれも、あのガキの仕業か。
リスディスは、憎悪に燃え立つ瞳でディーキンを睨んだ。

あの野郎、高度な呪文を使うあたり、見た目通りのガキじゃあないに違いない。
最初からこっちの正体をわかっていて、あたしを騙しやがったのか?

(馬鹿にしやがって……!)

怒りのあまり、見るも無残に形相を歪めて、リスディスはがちがちと歯を鳴らした。

この状況ではどうあがこうと、もう自分は助かるまい。
間もなく自分はこいつらに殺されて、奈落へと送り返される。

ならばどうする、せめて今自分を刺した、目の前のトマだけでも殺すか?
今一度爪を振り下ろせば、こいつ一人くらいなら引き裂いて道連れにできるかもしれない。

しかし、リスディスはその考えには満足しなかった。

(嫌だよ、こいつだけだなんて……!)

272 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia ◆B5SqCyGxsg :2015/10/26(月) 20:22:41.84 ID:r8UxCYRM.net
 
あたしはもっともっと、このカスどもを殺したいんだ。
そのためにこそ我慢して行儀よくしてきたってのに、あと一人しかやれないなんて、そんなのありかよ。
あたしを刺しやがったこのトマも、手を叩きやがったあの小娘も。コケにしてくれたあのガキも、馬鹿そうな使用人の女も。
この場にいる間抜けな観客どもも、みんな、みんな殺してやる。

最後を悟った今、リスディスは、これまで押さえてきた殺害欲を一気に噴出させていた。

奈落の卑劣な魔族どもにとっては、すべての物事は己を中心に回っている。
それ以外のものは、彼らにとっては意味がないのだ。
全員が究極の利己主義者であり、しかも残忍極まりないその欲求は、他者を痛めつけることでこそ満たされる。
物質界で弱き者どもの間を闊歩し、何の恨みもない連中を苛み、不幸と絶望の底に落す時間が、魔族にとってどれほど甘美であることか。

その悦びの時が、理不尽にも、あと僅かで終わりになろうとしている。
ならば、この世界など滅びてしまえばよい。

実際、そうできる力さえあれば、躊躇せずに今すぐに実行に移しただろう。
自分が楽しめない世界など、リスディスにとっては価値がないのだ。

だが、それだけの力は彼女にはない。
ならば次善の方法は、一人でも多く殺すことだ。
そのためには……。

「……」

リスディスは成功を祈りながら、精神を遠い故郷の奈落界へ送り、他の魔族との交信を試み始めた。

数秒後に、その成果が表れた。
カジノの入り口近くに不浄な炎で縁取られた扉が現れ、それをくぐって新たなデーモンが出現する。

それは、大きな人間とハゲワシとを掛け合わせたような姿のデーモンだった。
逞しく引き締まった四肢は小さな灰色の羽毛で覆われ、長い首の先にはハゲワシのような頭がついている。
羽毛に覆われた翼はとても大きい。

ヴロックと呼ばれる、サキュバスよりも遥かに強靭な、奈落の飛行強襲兵である。

(よし……!)

リスディスは試みが成功したことで、ようやく幾許か溜飲を下げて、しばし暗い愉悦に浸った。

ざまあみやがれ、愚かな人間どもが。
これでヴロックが、てめえらを一人残らず引き裂いてくれるだろうさ。

ああ、お上品な真似などさっさとやめて、もっと早くこうしていればよかった。
これから起こる血濡れの惨劇を自分の目で見留められないことが、つくづく口惜しい……。

そう、悔やみながら。

次の瞬間にはもう、胸を裂くように斬り上げられたトマの短剣と、背から貫通したタバサの氷柱とによって、リスディスは絶命していた。
激痛で目の前が真っ赤になり、ぐるぐると世界が回ったかと思った途端に、リスディスの魂は高速で奈落に引き戻されていく。
抜け殻となった彼女の肉体はその場に頽れ、瞬く間に悪臭を放ちながら腐り落ちて、骨だけになっていった……。

273 :Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia 解説:2015/10/26(月) 20:40:39.86 ID:r8UxCYRM.net
 
グレーター・テレポート
Teleport, Greater /上級瞬間移動
系統:召喚術(瞬間移動); 7レベル呪文
構成要素:音声
距離:自身および接触
持続時間:瞬間
 この呪文は術者およびその所持品と、人数制限の範囲内での同意するクリーチャーを、指定した場所へと瞬時に転送する。
距離の制限はないが、目標の地点を見たことがあるか、正確な描写を入手していなくてはならない。
この呪文では、他の次元界に移動することはできない。
 来訪者の中には擬似呪文能力としてこの呪文の効果を使えるものも多いが、大抵は自分自身とその所持品しか運ぶことができない。

ディメンジョナル・アンカー
Dimensional Anchor /次元界移動拘束
系統:防御術; 4レベル呪文
構成要素:音声、動作
距離:中距離(100フィート+1術者レベル毎に10フィート)
持続時間:術者レベル毎に1分
 術者は手から緑色の光線を放ち、命中した対象はこの呪文の持続時間の間、他の次元界に移動することがまったくできなくなる。
瞬間移動系の呪文は移動時にアストラル界と呼ばれる次元界を経由するため、瞬間移動も封じられる。

イナー・ビューティー
Inner Beauty /内なる美
系統:変成術; 4レベル呪文
構成要素:音声、動作、焦点具(500gp以上の価値がある手鏡)
距離:長距離(400フィート+1術者レベル毎に40フィート)
持続時間:術者レベル毎に10分
 術者は対象の物理的な外見を、その人格や倫理観を反映するものに変化させることで、対象の真の美、もしくは真の醜さを明らかにする。
この呪文は正体を偽装している悪の存在を暴き出すとともに弱体化させ、善の存在に対して使用すれば強化呪文にもなる。
 対象が悪の場合、その体や顔が捻じ曲がって獣のようなおぞましい姿となり、【敏捷力】と【魅力】に-4のペナルティを受ける。
さらに、この変化の瞬間を15フィート以内で目撃した者は、1d4ラウンドの間吐き気がする状態になる。
対象が善の場合、その体や顔が愛らしく美しく優雅になり、【敏捷力】と【魅力】に+4の清浄ボーナスを得る。
さらに、この変化の瞬間を15フィート以内で目撃した者は、1ラウンドの間朦朧状態になる。
対象が善でも悪でもない場合には、この呪文は効果がない。
 この呪文はバードにしか習得することができない。


-----------------------------------------------------------------


今回は以上になります。
タバサとギャンブラー編は大分長くなりましたが、次回で終わる……かな。

それでは、できるだけ早く続きを書いていきますので、次回もどうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました(御辞儀)

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/26(月) 23:27:15.65 ID:6q+EzOCV.net
ヴロックがディーキンの旧友、に0.5ガンプラ。

275 :言い出しっぺ ◆pLTNYd6DxQ :2015/10/27(火) 02:55:42.48 ID:9uWCxe00.net
失礼します。まとめwiki+避難所管理人の言い出しっぺです。

いよいよ10月も残り数日。月末と呼んで差し支えない頃合いとなりました。
先月末頃から繰り返し話していた件について、あらためて告知させて頂きます。


このたび、諸般の事情から【 作品投下先を避難所へと移転 】することになりました。
2ch.netがスレの転載禁止を強化する一方なので、念のために回避しておく形となります。

避難所で投下できるスレは幾つかありますが、差し当たっては以下のスレをご利用下さい。
以前に2chで大規模な規制があった際、避難先として使われたスレの再利用となります。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9616/1281252605/633-


前述の事情により、11月以降は【 2chの本スレに作品投下をされても対応出来なくなります 】。
完全移転ではなく本スレ自体は残りますので、投下先を間違える事のないように注意して下さい。

なお、通常の雑談や投下報告、作品の感想(Wiki内外問わず)といった投下以外の書き込みについて、
つまり元々Wikiにまとめない書き込みについては、従来通り本スレで普通にして頂いて構いません。


作者の皆様には特に御迷惑と手間をかけさせてしまう事になります。本当に申し訳ありません。
万が一に備えての対策ではありますが、しかし最悪の事態が起きないとは言い切れない時勢です。
転ばぬ先の杖と思って、どうか皆様のご理解とご協力を頂きたく願います。


告知と誘導は以上です。
後は皆様の各自の対応に委ねます。


これは追伸になりますが、後日、この変更に合うように各種テンプレの調整も行う予定です。
その際にはまた皆様のご意見を伺う事になるかと思います。今度はゆっくりと落ち着いて…。

寒い季節になってきましたが、皆様お体に気をつけてお過ごしください。
では、よろしくお願い致します。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 06:19:54.11 ID:/RLM+Q1h.net
>>274
いくらなんでもデーモンなんぞに友人はいないと思うけどw

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 12:56:43.08 ID:wVUq5EW+.net
ガンプラといえばBFって異世界人召喚ものだったんだよなそういえば

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 13:30:34.62 ID:m1/XbXYQ.net
BLAM!の人帰ってきてくれたんか!
好きな作品なのでとても嬉しい

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 15:17:00.21 ID:wVUq5EW+.net
BLAME!やぞ(小声

てかシドニア完結したんだな
次何書くんだろ

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 19:50:27.66 ID:mgU3GdC6.net
ディーキンの人、up乙です。

ヴロック召喚成功で大量虐殺待った無しじゃないですか、一体だけと言うのが救いですが。

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 19:55:51.26 ID:ZwXR8XUu.net
特殊能力が無差別広範囲だからねぇ。
リューマ達のパーティで取り逃がすレベルでうっとおしいし。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 20:58:49.30 ID:jR7igjL7.net
BFと聞くとブラックフェザーがまず頭に来る

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 21:44:46.79 ID:lS0jWUTI.net
世界的にはバトルフィールド

そういやガンダールヴってどこまで武器を認識して助けてくれるみたいな限界って示唆されてたっけ
原潜は召喚されたんだからあの辺りは多分使いこなせるんだろうが
禁圧解除射撃出来るとは思わんけど、単に身体能力や知識次第で使える武器は大体使えるんだろうか

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 21:47:43.69 ID:ZwXR8XUu.net
洗濯ハンガーを武器として認識して、カマキリ拳法を使えるかが問題だな

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 21:53:08.28 ID:/jU2UkWH.net
カマキリ拳法でラビット関根を思い出すのはオッサンだが
トシちゃん28才を思い出すのはもっとオッサン

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 22:53:27.02 ID:zCrWn+1V.net
>>283
木剣は武器と認識されずにミシェルにボコボコにされてた

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/27(火) 23:23:23.50 ID:ixfERji6.net
相棒新シリーズの録画を観て、ふとちい姉さま(カトレア)とチェスに興じる右京さんを
想像してしまった。勝負の行方が想像できん……。

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/28(水) 09:02:46.16 ID:3ZGmGuNf.net
なんか似たようなの最近見たなぁと思ったら、FateZeroのバーサーカーがそうだった
まああれは武器の性能底上げなんだけど

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/28(水) 14:25:47.28 ID:iE1MXdGS.net
フェイトと言えば、メイジたちの精神力・魔力量的なものってどんなもんなんだろう
召喚した相手が燃費悪かったりしたとき、同じように魔法使い的なキャラだったら上手く二人三脚で機能できたりするのかね

ノートパソコンのバッテリー充電するのにも一苦労だから、ごく普通に電力とかだったりしたら厳しいんだろうけど

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/29(木) 13:37:39.80 ID:py+Q55ql.net
D&Dのバード、けっこうえげつない呪文が使えるんだな…

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/29(木) 20:44:32.99 ID:dIRmWI0f.net
小説内での演出としては映えていいけど、正直ゲーム的にはイナー・ビューティーは敵に掛ける呪文としては微妙だね
同じレベルの呪文で敵の抵抗を打ち破れるなら、もっと致命的なやつがいっぱいあるから
むしろ、味方に掛けて使う強化呪文としては凶悪な性能だと言われているけどね

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/29(木) 20:57:11.82 ID:jKs2G4lk.net
今更だが、あんまりキャラ召喚(クロス)元の世界から召喚されてきた武器が騒動起こす話ってなかったんだな

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/29(木) 21:15:21.74 ID:TKOMxvvq.net
地球に落下したマクロスみたいに、モノによってはハルケギニアに影響を及ぼすことはあるだろうね
ハルケギニアの人間でも理解と使用ができて、かつそれなりの威力ないし影響力のあるもの
ハルケの基本技術が低いんであんまりないな…

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/30(金) 01:45:42.40 ID:UWaUulXn.net
>>293,294
サイトのかわりに巨大宇宙要塞を召喚した話があったな
一発ネタだっけど
まとめでみた

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/30(金) 02:28:12.96 ID:Uq8xxxxN.net
引き金一つでどうこうなる代物ならともかく、ちょっと高度な代物になると聖地のエルフもわけわかめな世界だから絡ませずらいんだよな
まあ基本武器が持ってこられるおかげで、被害が出ることは結構ありそうだが
あの原潜だって燃料漏れ起こしていたりしたら、あの一帯が死の土地だったぞ

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/10/30(金) 14:42:30.73 ID:+dnx+Jv8.net
撃てることは撃てる
ただし腕がもげる

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/01(日) 21:35:25.04 ID:+HkDLxUG.net
そろそろアインズ様召喚が書かれてもいいのでは?

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/02(月) 10:30:31.52 ID:QGz0fe30.net
言い出しっぺの法則

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/04(水) 12:28:29.29 ID:0ZPpM436.net
そういえばHELLSINGからの召喚はけっこうあるのに少佐が召喚されるのはなぜかないな
ヤン・ウェンリーみたいな頭脳派キャラは書くのが難しいのかな

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/04(水) 13:05:44.26 ID:TgO6y/SN.net
>>299
どっかで、ヤン・ウェンリーその人を召喚した作品をみたことがある
なかなかの力作だった

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/04(水) 20:19:00.04 ID:YlQwa/+T.net
それでさりげないつもりなのかね
馬鹿が

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/04(水) 20:30:11.11 ID:Rn7xpbGX.net
馬鹿が(キリッ

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/04(水) 20:41:45.35 ID:fya9Did1.net
ヒス君、君は馬鹿かね?(キリッ

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/04(水) 20:50:40.39 ID:YlQwa/+T.net
アンカーも何もついてなくても、誤爆じゃないと確信する程度には自覚があるのね

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/04(水) 21:29:28.22 ID:bXQo0b5W.net
少佐にガンダールヴって何の役にも立たなそうだ

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/04(水) 21:41:56.62 ID:cA4UpJBE.net
>>305
頭脳のほうが役立てそうね
ロクでもないことに

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/04(水) 23:01:37.20 ID:rhYu697o.net
少佐は頭脳派と言っても、ヤンのように古代的な会戦で分かりやすくて派手な英雄的活躍をする人間じゃないし、やりにくいだろ
近現代で、ナチの中で地味にキャリア積んで、地味に吸血鬼研究機関盛り立てて、地味にナチの残党を破産させずに運営してた

最後の大隊の決起が印象的だけれど、下準備に半世紀

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/04(水) 23:14:42.62 ID:rhYu697o.net
まあこれは主人公で将官とかでもない普通に指揮官してるキャラ全部に言えるか

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/05(木) 17:52:43.25 ID:7baU0PbL.net
少佐はギーシュやマリコルヌと気が合う気がする。カバー裏的に

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/05(木) 18:28:35.46 ID:0FlC2Erz.net
どのタイミングで呼び出されるかにもよるが、戦争の邪魔をされた心境やいかに

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/05(木) 19:47:17.68 ID:yaYmhRCF.net
それこそシェフィールドに代わってジョゼフに呼び出されるべきキャラだろ少佐は

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/05(木) 21:09:17.09 ID:AmGBp8ML.net
タイミングのこと言ったら、あいつ体を機械に置き換えて以降はメンテできないと多分死ぬぞ
あいつに限らず、素子とか改造人間系全部に言えるが

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/05(木) 21:54:50.69 ID:p2AwMerg.net
>>312
少佐といっしょにドクも来てもらう必要があるな
てかドクがいたら人造吸血鬼の製造もできる。ジョゼフなら喜んで飛びつくだろう

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/05(木) 22:00:34.59 ID:Edr/M/TV.net
そして、タイムマシンを作る。

 【ドク違い】

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/05(木) 22:04:09.60 ID:Ro6awIlb.net
>>314
西部時代の技術と素材でタイムマシン作る超天才だから
ゼロ魔世界の魔法を応用した、時空移動戦艦作って自力で戻ってこれるなw

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/05(木) 23:00:40.57 ID:t7Nz1/rn.net
場違いな工芸品から色々作れそうだしな

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/05(木) 23:23:48.69 ID:Edr/M/TV.net
>315
西部開拓史の時代のキャラが召喚された、まで見えた気がしたが……

「大草原の小さな使い魔」とかルイズがブチ切れそうだな。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/05(木) 23:30:00.29 ID:+SGOjCb6.net
「おい待てよ、逃げるのかよ、ゼロのルイズ!」
「……誰も、私を、ゼロとは、呼ばせない……!!」

あれ、BTTF風にしたのに、あんまり変わってないぜ?ヘヴィだね、こいつは。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 03:36:53.73 ID:CpWf+1Zt.net
>>315
それ言えばキテレツ斎なんか江戸時代の道具と素材でタイムマシンや潜水艦を作るぞ

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 07:12:01.07 ID:jio+3O07.net
パタリロなんか万年筆や手帳で通信機を作るんだぜ

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 11:39:13.88 ID:0RGJbRVJ.net
>>316
ルイズが召喚することによって、どんなキャラでもガンダールヴになれるのだから、
インガルス一家のだれが召喚されたのでも、それなりに活躍できるのでは?

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 12:01:47.62 ID:49a73fuU.net
てかよほどひ弱か幼くなければサイト並みには活躍できる
まあモチベーションの問題はあるが

>>320
パタリロに限らず、あの世界の優秀な学者は大体そんな感じだな
あれも遭難した学者の生還方法をまねした結果だし
魔術師兼電気屋なんかも居る

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 15:03:19.10 ID:5GahbeIZ.net
>321
それでも、「大草原の」とか「小さな」に逆切れする。

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 15:51:17.00 ID:bseFUv43.net
マイケル・ランドンのお父さんとローラの婿さんのアルマンゾはかなり強いぞ
たしかお父さんはボクシングでプロ相手に勝ってるしアルマンゾは喧嘩がえらい強かった

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 15:58:40.28 ID:49a73fuU.net
ここで契約で強化されずに使い魔でもない微妙な状態の奴ってどれくらいいたっけ
霧亥がそうだったけれど元がくっそ強い奴は関係ないが

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 18:31:32.07 ID:PE7OCc07.net
>>324
相手の体調が最悪だったとは言え、プロ相手によく勝った罠
その後準レギュラーとしていい味出してた

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 21:09:32.21 ID:XKspnXoT.net
契約しないと言えば、やっぱサイトは契約しなけりゃルイズに好意を持たなかったんだろうかね

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 21:12:19.45 ID:i5Kg8YOv.net
見た目はタイプなんだろうけど、性格的な第一印象は良いとはいえなかったしな
とはいえ逃げ出さず使い魔としてずっと一緒にいればやっぱり惚れていたとは思う

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 21:36:55.13 ID:weUtMMsn.net
>>315
2のラストの落雷で西部開拓時代じゃなくてハルケギニアにすっとばされるとか

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 21:58:49.26 ID:weUtMMsn.net
>>315

>西部時代の技術と素材でタイムマシン作る超天才だから

ふと思ったけどゼロからつくるはないんじゃね?

3のあとも、ドクが雷に打たれて飛ばされてきたデロリアンは1885年にあるしな

ドクは、未来を知ることはうんたらかんたらと、いろいれ理屈こねるわりにはタブー犯すからな(笑


1955年のマーティのために修理方法とあわせて保管してたデロリアンを直してタイムスリップして、未来で部品調達してSLのタイムマシンを作った可能性も否定できん

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 22:06:56.49 ID:W7ZBtDKz.net
タイムスリップの概念のある作品なら、ハルケギニアが超未来の地球って設定で来訪するのもありだと思う。まんま猿の惑星だが

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 22:14:38.01 ID:XKspnXoT.net
魔法っぽい科学技術扱い(少なくとも召喚被害者そう考える)なクロスはいくつかあったな

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/06(金) 22:54:07.50 ID:54vNIWZc.net
>>331
聖地に眠ってるのが宇宙英雄物語のスカイラーク本社とか思いついたw

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/07(土) 21:46:43.70 ID:w962Drl6.net
>333
ある意味でそのまんまだな。

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/07(土) 23:55:17.52 ID:+NZboiuw.net
「攻撃は待ってくださいベイダー卿! 反乱軍ではなく、未発見の文明の可能性が有ります!!」
「フォースの波動的にみて敵だろ。攻撃しろ」

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/07(土) 23:59:52.66 ID:yzqwr9sk.net
ハルケギニア星を見つけた各星間国家
ガミラス「侵略しろ」
彗星帝国「侵略しろ」
暗黒星団「侵略しろ」
ボラー「侵略しろ」
ディンギル「滅ぼせ」
SUS「いただきます」
セイレーン連邦「地球に渡るくらいなら侵略」

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/08(日) 00:01:53.61 ID:oSf9RjyF.net
>333
よく見たら「スターラーク」が正しかったような。
>335
フォースあるのか。

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/08(日) 00:20:46.66 ID:sQ5kPiZl.net
>>331
テイラー大佐「なんて事だ…ここは地球だったのか」

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/08(日) 00:44:15.66 ID:937rKY7/.net
てか聖地に眠る兵器(特に新しい物)見た時点で、事情に詳しくない場合は大体の奴が「ここは未来の地球だったのか」ってなるよな

>>337
知性体の使う不思議パワーは大体フォースの仕業な設定だから、メイジも同じようなものに映るだろ

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/08(日) 01:11:11.14 ID:oSf9RjyF.net
つまりだ、聖地への門が開く時は「フォースゲート、オープン」をやるのだな。

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/09(月) 03:20:31.20 ID:d+iG7Sgq.net
そういえばここのスレじゃないけど暗黒卿が呼ばれたクロスがあったなあ
あれも面白かった

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/09(月) 14:50:10.71 ID:Cd436xFK.net
ダースベイダーの奴の事ならゼロ魔クロス流行の流れの一番の根っこだよ
ダースベイダー→奇妙な使い魔→ここ→その他
って系譜に大抵なってる
他にも色々あったけどベイダー→ジョジョの流れから爆発的に広まった

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/09(月) 16:05:05.69 ID:chvyr7Zi.net
ちょっと前に出た話で思い出したが、アナキン時代でないとメンテできずに死にそうだな>ベイダー

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/09(月) 17:24:48.11 ID:4s5geSgu.net
ライトセイバーを工具が揃ってない状態から自作できるぐらいだから大丈夫じゃない?

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/09(月) 17:44:38.74 ID:29gCbgJi.net
>>344
自作って原作(SWエピソードY)の話?それともゼロ魔SSでの話?

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/09(月) 20:28:37.41 ID:KwiyWvCP.net
ベイダー卿がありならスペースボールのダークヘルメットも……わかる人いるかな?

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/09(月) 20:36:22.61 ID:tNJpqCBa.net
>>346
スターウォーズのパロディ映画だっけ?>スペースボール

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/09(月) 20:42:38.90 ID:R/LxPupE.net
「私はお前の父、の友人のクラスメイトだった」
「つまり?」
「赤の他人だ」

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/09(月) 20:58:46.44 ID:29gCbgJi.net
>>346
フラッシュ・ゴードンの代わりにフレッシュ・ゴードン召喚するみたいな?

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/09(月) 21:10:56.56 ID:KwiyWvCP.net
>>347 >>348
おお、わかる人がいてうれしい
木曜洋画かなにかで小さい頃見てぶっちゃけ本家より好きだった。ニック・モラニスが演じてるんだよな

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/10(火) 20:46:25.95 ID:mQxLfz/k.net
洋画だと有名どころはコマンドーとか
ベネットが召喚されたやつはまだなかったよな

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/10(火) 21:30:15.58 ID:f7tKV22P.net
イチローが召喚されたやつだと厨房にライバックがいたな

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/10(火) 21:41:35.94 ID:7Caa9UlL.net
4のランボー呼ぶといい気がする
どこぞの紅茶の宝具のモデルになった2で使った爆裂弓があると
ダブルエクスプロージョンができる

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/10(火) 22:23:47.68 ID:mtCgphXN.net
>345
ジェダイはある程度までレベルが上がると、脳内にライトセイバーの設計図が浮かんでくるのですよ。
で、部品を集めてそれを作るのが修行の一環。

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/10(火) 22:33:24.15 ID:HqcAf2AV.net
>>354
なうほど(ハルケギニアじゃ部品の調達自体が逆立ちしても無理だ罠)

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/10(火) 22:38:43.24 ID:ps4dhVDG.net
>>355
そこらの魔法がらみの物品が頭に浮かんできたりするんだろう
まぁそもそも本人フォースぢからでやってるからトイレットペーペーの芯でも出せるという噂もあるけど

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/10(火) 23:10:11.07 ID:mtCgphXN.net
いや、コアに特殊な結晶体を使ってビームの発振器にしてたはず。
ジェダイは天然の物を使い、シスは合成の結晶体を使うのを好んでたはず。

結局コアを調達できるかどうか。

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/10(火) 23:10:38.66 ID:cJsN/QnP.net
ディーキンはそろそろ本気見せてきたかな
タバサも大分いい感じになってきたな

ゼロの戦乙女が実に久し振りに更新されてるね

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/11(水) 14:55:14.79 ID:0pg+ycyg.net
単なるビーム兵器じゃなかったら、ルーク含むペーペーの奴らが修行の一環でライトセイバー振るったりできない

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/11(水) 15:38:15.44 ID:LBjb866f.net
ハン・ソロもエピソードXで使ってるしナー
チャンバラじゃなくて単なる包丁扱いだが

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/16(月) 18:59:40.17 ID:EHaVGHOP.net
SW召喚ものじゃ、聖地にはスターデストロイヤーが転がってるのかな

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/18(水) 10:59:08.33 ID:TVR/H5U9.net
>>361
SW的には、カタナ艦隊のドレッドノート級のがありそうじゃね?

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/18(水) 21:23:15.61 ID:D+wi8kfN.net
ミレニアムファルコンが転がってる方が面白そうだ。
SD級だと、その、エルフを押しつぶしていそうで。

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/18(水) 21:37:44.48 ID:3+uPsAGT.net
SD級にエルフが住み着いて街作ってるでもいい気はする

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/18(水) 21:49:44.16 ID:pAAw/S2H.net
月が一つ増えててデススターで

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/20(金) 16:16:52.62 ID:hi0+zZrC.net
サハラには適当な偽名を使って隠れ潜むジェダイが住んでそうだな

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/23(月) 22:27:23.75 ID:H5O6/C33.net
アンリエッタ「助けてオビ=ワン・ケノービ。貴方だけが頼りです」

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/23(月) 23:31:07.51 ID:rwMZSRp8.net
>>365
ユニクロンも入れて月もう1つ増やそう

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/24(火) 00:45:00.55 ID:u9uLv9CY.net
ルナル・サーガで合計七つの月が

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/24(火) 09:46:51.30 ID:uBN7l0pw.net
「月は出ているか」

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/24(火) 09:51:27.53 ID:6aIKfdzM.net
は?

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/24(火) 16:42:18.63 ID:cafnO2NN.net
サイト「月が綺麗ですね」

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/24(火) 17:37:36.90 ID:3Dma/4+y.net
>>370
一体どの月からマイクロウェーブが来るんだ…

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/24(火) 18:05:37.85 ID:KFc2TToU.net
Drイーブル「デース・スター!」

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/24(火) 19:50:54.32 ID:7TYVSbVo.net
ハルケギニアをSAO世界の一部に組み込めんもんかな

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/24(火) 20:55:09.51 ID:wFQy9L78.net
スパロボOEやってて、ドキドキスペースにアースティアが浮いてる設定を見て、ハルケもドキドキスペースに浮いてる設定でなんとかならんかと思う。
ラムネだとあっさり帰っちゃうから、主人公はアデューで。

冒頭は「この物語は後の世に光速の聖騎士と謳われたパフリシア国王、アデュー・ウォルサムの冒険譚の一つである」かな。
メイドの爺ちゃんはOVAアデューで、零戦の代わりにOVAゼファー。で、アデューに精霊石を譲る。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/24(火) 23:03:34.20 ID:tMUfU6vG.net
月と言えばBlodborne

古都トリスタニアで夜な夜な繰り広げられる獣狩り
サハラはとっくに滅んで砂漠の迷宮状態

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/24(火) 23:14:38.02 ID:qaYXpYq8.net
月・光・蝶であーる!

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/25(水) 11:44:24.71 ID:Rmb4ZhS9.net
花澤が脳汁たっぷりの脳味噌女に充てられる世界なんだから、くぎゅなルイズがなにされても不思議じゃなさそう

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/25(水) 12:01:13.27 ID:LA0FvyjG.net
朗報『ゼロの使い魔21巻発売日決定、2016年2月25日』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151124-00000020-mantan-ent

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/25(水) 13:48:37.54 ID:Rmb4ZhS9.net
続刊の情報出てからずいぶん経ったな

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/25(水) 20:48:11.22 ID:CJau77AB.net
結局、作者が公開されないのはなんでだ?
グインサーガみたいに有名作家が引き継ぐんじゃなくて、理想郷とかの作家を使うんじゃねーだろーなー?

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/25(水) 22:00:56.75 ID:eWqq1Cy4.net
そういや誰が書くんだろ
まだ書き始めてないなんてことは無いだろうが

>>379
脳に瞳を得ると虚無の力が使えそう

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/26(木) 22:02:02.28 ID:Mom2VLHB.net
続刊ついに来たか
一巻から読み直しておこう

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/26(木) 22:17:19.06 ID:HeJqhjWd.net
タバサの冒険も忘れずにな

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/30(月) 20:00:04.40 ID:rYD8s2kT.net
もしかして最後まで作者の正体は明かさずに最終巻まで持っていくつもりかな

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/30(月) 21:48:38.54 ID:lY8qXQoZ.net
じきに正式発表するだろ

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/11/30(月) 23:27:15.70 ID:37gJA5eR.net
>>386
作者名出したら変に叩く奴も出てくるしそれでもいいんじゃない?

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/01(火) 00:20:56.40 ID:z+ONGM5q.net
あくまでも代理に徹するってなら伏せとくってのもアリだろうね

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/01(火) 06:53:40.56 ID:s1YjsrpZ.net
使い捨てのペンネームとかね

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/02(水) 01:55:51.91 ID:cXX3oG3G.net
今は無理矢理暴れようとするアホが湧いたりもするしね
早々に出すメリットがない

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/03(木) 12:20:05.77 ID:InlVyPJE.net
まあこの際クライマックスのプロットや設定が分かればそれだけでもいいので叩く気はない

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/04(金) 09:37:14.71 ID:BbR5BAyd.net
伏線もけっこう残ってるしね。アンドバリの指輪返さないとラグドリアン湖周辺水没になるし

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/07(月) 07:38:52.30 ID:tfCwrHM2.net
すまない、現状ルイズさんの華麗なる日常って読む事出来ない感じ?

何処で質問すれば良いかわからなかったのでもし良ければ答えて貰えるとありがたい。

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/08(火) 19:38:02.18 ID:dyN5lTTi.net
理想郷のか
もう消えてるんじゃなかったかな

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/12(土) 20:33:34.92 ID:ghTfD9a2.net
獅子の人もうこないのかなぁ・・・

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/13(日) 22:43:18.24 ID:974/WbTs.net
読んでたヤツで後1話か2話で終わるってところでとまってるんだよなぁ
流れは続いてたから話のオチのほうは決まってるんだろうけど
後日談的なのがうまくいかなくて難産なんかなぁ...

398 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2015/12/14(月) 09:07:39.58 ID:/sed3c6m.net
>>397
ぶつくさ言うより応援コメでもしてきたほうがよほど作者のモチベアップにつながると思うぞ

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/20(日) 21:20:26.38 ID:NhWM9j/o.net
数年ぶりにここに顔出してみたけど

・モバマス(シンデレラガールズ)かアイマス
・艦これ
・ガルパン
・GATE自衛隊彼の地(略)
・ルナルサーガ

からの物語とかってありましたか?

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/20(日) 21:49:07.76 ID:q8cBGzjz.net
ルナルは「ソードワールドのキャラが〜」スレに導入だけ。
後は無いと思う。

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/21(月) 00:50:21.59 ID:aO7RPgFk.net
>>399
>GATE自衛隊彼の地(略)

なんかarcadiaでひとつみたような

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/21(月) 17:36:13.25 ID:OkyPOA6f.net
誰かサイタマを召還してくれ!

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/21(月) 18:45:31.10 ID:kIlTIcPB.net
ここは南斗de5menを

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/22(火) 07:02:17.11 ID:3q7JTBGt.net
以外と艦これ無いってのがビックリしたな

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/22(火) 11:06:05.77 ID:z4Bogt5D.net
>>404
運用し辛いだろ、ルーンで空飛べる軍艦になってりゃ別だけど

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/22(火) 21:07:48.78 ID:1cn8t/Jd.net
殺せんせーが召喚される話はどうか。

召喚され、契約内容を聞いてキスする気満々になりドン引きされる殺せんせー
ルイズの家庭教師として雇われる殺せんせー
オスマンに気に入られ、図書館の閲覧許可を得て、その蔵書を短期間に読破する殺せんせー
ルイズの「失敗魔法」を「単なる失敗ではありません、特殊な才能の発露です」と看破する殺せんせー
決闘騒動で念入りに「お手入れ」されるギーシュ君
マルトーやシエスタと親しくなり地球の食文化を披露する殺せんせー
フーケ事件を解決し、秘書さんを見逃してやり、いやらしくヌルフフフフと笑う殺せんせー
タバサやキュルケを弟子にし、戦闘や学問などを教える殺せんせー
コルヴェールに地球の文明の一端を伝え半狂乱にさせる殺せんせー
王女の手紙を頼まれてから一晩で取ってくる殺せんせー
レコン・キスタの軍勢を単身無力化する殺せんせー
タバサを生徒にし、三者面談と称してジョセフ王に会いに行く殺せんせー
云々。

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/22(火) 21:43:04.21 ID:3q7JTBGt.net
>>405
つ「風石」

そういや蒼き鋼のアルペジオからも無いんかね?

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/22(火) 22:48:20.51 ID:lMiDdhgd.net
>>406
なんかタンブルドアとにた立ち位置・ふるまいになるな

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/24(木) 01:21:47.82 ID:AcUKPUkH.net
ヴァギナとベニスがフュージョンしてヴァニス

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/26(土) 07:08:37.32 ID:cctXV3Ua.net
>>406
そのくらいならアバン先生でもできるからなあ。

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/27(日) 16:17:12.15 ID:TUtybBYd.net
アバン先生にお料理スキルは有るのかな。
まあ何でも出来そうな人ではあるが。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/27(日) 17:36:19.37 ID:LxwRV3sH.net
アバンストラッシュ未遂してた過去短編で料理してたよ
単行本派だけど殺せんせーは召喚したら殺すか世界扉とかで追放しないとヤバイだろ

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/27(日) 20:49:56.28 ID:qScuTtL5.net
ていうか、アバン先生召喚物はまとめサイトにもあるでしょ
現状エタっているっぽいけど

414 :!kuji 【433円】 :2016/01/01(金) 07:31:23.33 ID:6JHotE9A.net
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/04(月) 18:08:29.09 ID:GZzAh2Qy.net
武人として一皮剥けたハドラーが召喚される話は無いかなとググったら有ったでござるの巻。

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/06(水) 01:48:31.93 ID:OaLh0fEn.net
藤崎竜版「封神演義」の太公望が、タバサに召喚される話を読んでるが、結構おもろい。
太公望が、流石の頼もしさとダラケぶり。

tp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=all_msg&cate=zero&all=33886

なお、サイトは普通にルイズに召還される。太公望とも仲良し。

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/06(水) 21:26:24.66 ID:md2459Rp.net
デップーさんとかセントリーとか問題児系ヒーローよりは、レッキングクルーの四人の方がまだ分かりやすいかも。

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/07(木) 21:47:44.02 ID:ftxoRbNE.net
テファの中の人が別作品では超腕利きの戦車乗りをやってると知ってびっくり


ギーシュ「サイトが鉄の車に乗ってやってきたぞ!」

サイト「くっ、悪い。タイガー戦車を持ってきたけどひざに矢を受けてしまって」

テファ「あ、あの、わたしがサイトさんの代わりに戦車に乗ります」

一同「えっ!?」


そして戦車に乗り込んだティファニアはハープを奏でながらノリノリでヨルムンガントの集団を撃破していったという。

こんな流れの話を誰か書いてほしいなあ。

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/07(木) 22:45:52.98 ID:S4tN3pU0.net
バスト・レボリューションなテファが戦車の狭いハッチを潜って乗り込むのは無理ゲー感が
そういうのはルイズやタバサみたいなナイチチキャラの出番

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/07(木) 23:00:59.78 ID:pOP5dOuI.net
タンクデサントするのさ。

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/08(金) 20:45:53.89 ID:RgHFwVis.net
いっそテファがバウァー中尉を召喚すれば…

バウアー中尉 「いいか才人、指揮車の砲手は隊で最も上手くなければいかんのだ。中速前進!」
才人(教育済み) 「中尉、お言葉ですが前進しながらでは当たりません。というか隊も何も戦車一台だけですよ…」

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/08(金) 21:44:15.07 ID:Zb2rvH+U.net
シックスパックとか窓から投げ捨てるマンとか犬溶接マンとかアメコミのぶっ飛んだヒーロー混ぜ込んでも…一発ネタにしかならんか

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/08(金) 21:57:17.97 ID:W9CIV+ws.net
セクション8なんか契約に至る事が出来るのか?

シックスパックやディフェネストレーターはおっさんだからキスしたくないだろうし、犬溶接マンはマスクが本体だし……

フランス人マンやフレンドリーファイヤーはまだましっぽいけど、ブエノ……

【約2名は論外】

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/08(金) 21:58:21.72 ID:Wd9gtfb5.net
>>419
戦車のハッチはそんなに小さくないよ。中戦車以上なら問題ない
ロマリアの地下にあったタイガーがもしポルシェティーガーだったらさすがのコルベールも整備できなかったかもなあ

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/09(土) 17:37:43.95 ID:gYUVNS8E.net
そういえばゼロ魔には劇場版がないんだよな
ラノベも当たり前に映画化してる今としては少し意外

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/09(土) 22:22:41.88 ID:XPS7v0h3.net
>>424
ハッチは通れても、シート自体が小柄な人間前提で作られてたりするし、そうでなくても内部は狭いので、
一般的に戦車兵は小柄な奴が選抜される。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/09(土) 23:30:47.90 ID:bYXxuOfK.net
>>425
たしかにそうだな
ただ原作が継続されてると原作に影響を及ぼさない程度のストーリーになるから
つまらない話になる気がする

ゼロ魔でやるならどんな話になんのかな
いっそタバサの冒険を映画でまとめてもいいんじゃないかと思う

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/10(日) 10:02:20.17 ID:3hZ37fHD.net
タバサは確かに人気はあるが…
脇キャラが主人公の作品で単独上映というのは難しいのではないか

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/11(月) 19:57:53.84 ID:o6zfqMBA.net
昨今のアニメ激戦区で生き抜くには、単に原作の劇場化じゃなくてオリジナル要素が必要だろうな
もっとも、安易な萌えや色気に頼った駄作になりそうだが
ゼロ魔Fの脚本の薄っぺらさときたらひどかったからなあ

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/14(木) 18:25:50.25 ID:l7xcGNwl.net
まどマギの巴マミさんが、お菓子の魔女に食われた直後、ルイズに召喚されるって話は、どっかに既存かしら。

マミ(首だけで)「此処は…どこ…? 私…生きてる…?」
ルイズ達「っキャーッッ!!!」

コルベール先生の指図で、取り合えず水メイジ生徒達が治療してみたら、全身と服が再生。
契約後のガンダールヴのルーンの謎パワーでもって、マスケット銃とか握ったら、その都度ソウルジェムの穢れは綺麗に消滅、魔力全回復。

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/14(木) 18:30:36.93 ID:9aX6pUBc.net
>>430
そう言えばソウルジェムが本体で身体は幾らでも再生が効くみたいに思ってたが
首から上は駄目って設定があったのかな?まどマギは……ここで聞く話じゃないか

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/14(木) 18:41:01.06 ID:RIKCsrup.net
マミさんのソウルジェムは頭の髪飾りにあって一緒に噛み砕かれたからアウトって話

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/15(金) 03:02:47.32 ID:q5F5uqXJ.net
>>431
ソウルジェムが消失した時点でアウト

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/15(金) 14:31:18.30 ID:3T/nYklx.net
更新停止した作品の中に続きを読みたいものがありすぎて辛い

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/15(金) 14:45:55.33 ID:JY8wfYhQ.net
マミさんなら、ワリオさんやレコンキスタの軍勢7万、どうにか出来るかな。
エルフの反射は攻略可能か? リボンでバリアーごとグルグル巻きとか。


>>434
「ゼロの魔砲使い」(高町なのは20歳被召喚)とか、実にイイところで中断してんだよなw


「ブラッククローバー」のアスタ召喚、てのは無いかと探したけど無いみたい。
共感し合える2人と思うのだが。
てか、サモンサーバントは近い属性を召喚するものとすれば、ゼロ/虚無のルイズが呼ぶのに、魔力無し/反魔法のアスタはうってつけだ。

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/15(金) 14:47:21.38 ID:JY8wfYhQ.net
訂正
「ゼロと魔砲使い」でした。
おもろいから未読の人は嫁。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/15(金) 17:37:15.95 ID:/kTtuovk.net
魔砲ときたら魔砲使い黒姫もクロスにはいいと思うんだけどなあ。

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/18(月) 20:56:03.32 ID:Nr4cD6eZ.net
>>435
想像以上に寸止めでわろた、ここで止まったとか生殺し半端ねぇ

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/20(水) 03:31:53.27 ID:yIP+cBda.net
あれ話を膨らませ過ぎて書けないだろ

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/22(金) 14:07:04.08 ID:xsckHAPS.net
GANGSTA.のニコラス召還とかどうよ
アッパーとダウナーは水薬でどうにかして、読み書き手話はタバサに教わってって感じで

あと、上の方でGATEとか言ってたけどOVERLORDはあるの?

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/23(土) 22:19:05.73 ID:dAYD5bfX.net
終わりは考えられても終わりに至るまでの経緯を書くのは大変なんだよな

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/23(土) 22:41:45.16 ID:xq8TbgGz.net
エンドシーンは思いついてもそこまで書ききれる自信がないなぁ。

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/24(日) 00:14:08.98 ID:awY6Zc7Q.net
ゼロ魔の原作が、別の人によってではあっても、ヤマグチさんのプロットに基づいて完結したら。
其れが、二次創作への良いモチベーションになるかもね。

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/24(日) 03:03:41.17 ID:F/lKFNFy.net
好きな作品とのクロスばかり短いところで止まってる
どうさ作者さんたちに戻ってきてほしい

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/27(水) 15:39:47.44 ID:S+ifUeIH.net
《【ゼロ魔×封神演義】雪風と風の旅人》を読了。
藤崎竜氏版「封神演義」の太公望が、タバサに召喚される話。
ルイズは原作通りサイトを召喚。
んで王天君も某姫君に召喚される(と言うか強引に割り込む)。

これもおもろかった。
で、これも中断。

作者さんがご病気の模様で、御本復が待たれる。

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/28(木) 00:37:15.56 ID:eWPdGIpL.net
今までのレスは見てないが
手塚治虫の火の鳥召喚とか見てみたい
強い弱いはともかく、気高く優雅で美しい事は確かだし

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/28(木) 19:55:55.95 ID:DVtAA8M5.net
>>446
>火の鳥

任務の途中で死亡しようが、
ハルケギニアが滅亡しようが、
生まれ変わるから大丈夫よ

とかいって、ルイズのピンチにもあまり何かしてくれそうにないな

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/29(金) 21:02:26.45 ID:Ny1MD3rU.net
《ゼロと波動》読了。
www35.atwiki.jp/anozero/pages/5751.html

これも、オモロかったのになあ。
本編はフーケ事件解決までと、あとは「タルブは“ブドー”が名物」の番外編で中断ですよ。
てか何者だシエスタ祖父w

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/29(金) 22:08:54.04 ID:AX1CsmxU.net
続きが読みたい作品はたくさんあるけどWikiの中では「ゼロと在らざるべき者」の続きが読みたいな
ttp://www35.atwiki.jp/anozero/pages/6047.html

単純に面白いし独自路線にも進むという他作品とは違うクロスらしさがあった
カルドセプトのSSとしても秀逸

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/30(土) 19:13:20.16 ID:4FaVYg9m.net
シエスタの祖父はサイヤ人だったり神の眷属だったりするからな

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/31(日) 21:09:15.10 ID:0/pP0nNO.net
「ゼロの使い魔 〜ダンブルドア異世界記〜」(pixiv)読了。
これは、最新話が今月上旬。普通に更新中なのだな。
ハリポタのダンブルドア先生、つえー、かしけー、かっけー、てお話だ。
おもろいから未読の人は嫁。

「サンタ・クロス」爺さんとと「カリン」とサンドリオンの再会が楽しみな事だw

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/01/31(日) 21:17:46.21 ID:0/pP0nNO.net
カレイドステッキのマジカルルビーが召喚されるお話は、無いものかな。

フクロにされかかったルビーちゃんが並行宇宙に逃げ出して、ラヴパワーがビンビンな高町なのはと契約して、色々やりたい放題やらかすお話が有るのだが、結構楽しめた。
ルイズも犠牲になるといいw

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/08(月) 19:51:50.21 ID:jSvnOE4g.net
保守

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/11(木) 20:11:36.53 ID:623Oe7bw.net
「瀟洒な使い魔」読了。

東方の十六夜咲夜が召喚される話。
他の方々も色々。

おもろかったが、こっちも中断だよーん。

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/14(日) 00:07:32.88 ID:wbABfwUY.net
逆に考えるんだ完結まで持ってた作品を挙げてみよう
とりあえずオーフェンとのクロスかな

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/14(日) 02:45:40.00 ID:mm0qypkw.net
とりま知る限り全てのDMCクロスものが完結してないのが残念を通り越して泣く

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/14(日) 09:42:39.86 ID:INz0NDH+.net
クラウザーさんそんなにあった?

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/14(日) 11:38:25.82 ID:mm0qypkw.net
金属街の方じゃない、スタイリッシュ悪魔の方

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/15(月) 03:13:56.01 ID:ASUbmAPO.net
俺ガイルの八幡が召喚される話は、と検索したけど、出てこない。
無いのか。

ボッチの八幡がルイズに共感するとか、色々と膨らませそうな気がするが。


で、普段はこんな感じ。

「なあ、ルイズ。俺は、働きたくないんだよ」
「五月蠅い、死ね」

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/17(水) 08:24:49.84 ID:tV+jl903.net
ギーシュとの喧嘩らへんでおわんのが多すぎて泣く
ワルドがでてくるだけで違ってくるわ

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/17(水) 11:41:09.25 ID:Lor1Ryga.net
クロス作品のキャラツエーやって満足しちゃうのかな
でもワルド出るとこまで来ると話が大きくなってきて物語進めるのに時間かかるようになるからね
作者のモチベ維持が難しいのかも

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/18(木) 18:51:38.79 ID:xWPlvIWl.net
全然オリジナルに走ってくれてええんや
おもしろいと思うのはギーシュの決闘だけじゃもったいないんじゃあ

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/18(木) 19:43:34.74 ID:zyb6mNNM.net
ふと思ったのだが、クロスオーバー先のキャラが複数登場する場合何人くらいまで許容できる?
俺は味方側に2〜3人、敵方に1〜2人くらいが見やすくていいんだが

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/18(木) 20:19:56.92 ID:xWPlvIWl.net
2〜3体くらいならまあええなって感じ
基本的にルイズや場合によってはタバサとかが召喚した1体だけでいい

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/19(金) 16:12:45.25 ID:VT03Ed/Y.net
バージル鬼いちゃん召喚の蒼い使い魔の続き読みたいなぁ…

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/19(金) 20:31:00.50 ID:d0veqAuv.net
クロスしてくる側の敵キャラがぞろぞろ出てきて
その作品側の問題や対立をそのままゼロ魔世界に持ち込んで
ゼロ魔キャラ置いてきぼりみたいなのは苦手だ

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/19(金) 22:47:24.91 ID:M6CjPN/O.net
クロス側のキャラ無計画に増やしまくったSSは大体エタった希ガス

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/20(土) 11:29:40.04 ID:Hn3PgZWy.net
それは世界観クロスというやつだな

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/21(日) 15:53:03.83 ID:U4IjyeAg.net
バスタードとのクロスで、トホホなのが有ったなあ。
ラストの決戦が、ルイズは敵に捕まっててパワーアップアイテム扱い、バスタード側のキャラだけが活躍して解決と言う展開。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/22(月) 17:03:37.00 ID:q4CUXgbV.net
新作出るし、なんか少し書いてみようかなあ

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/22(月) 20:06:13.93 ID:y9hVK4zO.net
>>470
頑張れ応援してる

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/22(月) 20:50:36.37 ID:4njPNUVd.net
俺も書きたいが何処で書くのかさっぱりだぜ

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/22(月) 21:48:10.31 ID:UsCpy83s.net
ハーメルンじゃねーの?

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/22(月) 22:08:22.05 ID:q4CUXgbV.net
あれ、ここ投下していいんだよな?

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/22(月) 22:28:38.01 ID:y9hVK4zO.net
2chのルール変更諸々あって投下場所は避難所になったよ
>>275あたりを見るんだ

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/23(火) 05:24:27.42 ID:INliY8+Y.net
キングダムの王騎将軍が、ルイズに呼ばれないかな。

他の3人は、李牧とホウケンとキョウ。

王騎にはリベンジさせてやりたいし、キョウと成就させてやりたい。

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/23(火) 20:39:31.81 ID:L2+ET5eD.net
避難所にきてくれると盛り上がるし嬉しいわ

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/23(火) 21:22:04.25 ID:5KlIC/Sw.net
大体解った

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/24(水) 04:52:08.18 ID:LsJHz7WP.net
>>476
とりあえず決闘を挑んだ誰かさんが一瞬で真っ二つにされるまでが見えた

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/24(水) 23:59:47.94 ID:AMFVzAvn.net
>>460
俺はもう逆にエタるならそこまでは書けよって感じになってるわ。ギーシュとの闘いすらしないで終わってんの大杉

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/25(木) 07:45:34.82 ID:MHAXZJvy.net
>>476
初見で「ムフ♪」と言いながらあの顔が出てくるのは怖いぞ

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/25(木) 11:53:23.32 ID:r7sHsq15.net
コントラクト・サーヴァントが盛上るよな。

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/27(土) 15:29:32.48 ID:WQsng9Hl.net
>>452
もう一ヶ月遅れのレスだけど、型月系のクロスオーバーはかつては隔離されるのが通例で、そっちのまとめWikiとスレは別にあるよ。

ゼロ魔の新作さっき読んだ。
ネタバレは書かないけど、なんか随分とヤマグチノボル先生の文体に寄せてきていた。
そして案外と綺麗に話をまとめてきてる。

そして久々にこのスレに来たんだが、未だに自分が出入りしてた頃から続いてる作品があって少し嬉しい。
あとで出来る限り読んでみよう。

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/27(土) 20:31:45.41 ID:542x1zRm.net
あれ、まとめwiki落ちてる?

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/28(日) 02:44:16.43 ID:ap/D+jKT.net
>>484
chromeなら見られる
エクスプローラーでは見れないっぽい

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/29(月) 00:24:16.09 ID:zI0kCn71.net
zero a evilってここの掲示板で投稿された作品なの?

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/02/29(月) 17:58:09.26 ID:f89MgDQ8.net
何年も前にな

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/01(火) 11:19:27.41 ID:8aVt4RD+.net
>>476
アニエスだったら王騎の恐ろしさに気づくかな?
初見の信みたいに身動きできなくなったりしそう

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/02(水) 21:45:24.92 ID:zdKEE4ut.net
ここってハーメルンとかの話題もオッケーなのk

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/02(水) 21:46:03.28 ID:zdKEE4ut.net
なの?

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/02(水) 22:09:48.56 ID:/bsiKQ5v.net
ここは感想スレとして残ってるようなもんだから避難所でもハメでもおkなんじゃないのかね

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/03(木) 04:39:00.08 ID:C8z4ATCO.net
ゼロの魔砲使い
って更新ストップしてます?wikiで良いところで止まってるのでどーなんだろと思いまして。
ここで書くのが筋違いでしたらすみません。

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/03(木) 21:59:26.03 ID:mk90u6bw.net
単独wikiだったけど謙虚な使い魔も良作だったな
アンドバリの指輪まで進んだ珍しい長編だがやはり途中終了

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/07(月) 18:14:04.98 ID:pCqxVeA7.net
>>487
そうかありがとう
何スレ目とかはさすがに覚えてる人いないよね

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/09(水) 11:02:48.91 ID:NCJwwfhU.net
ちんぽの色影響うけすぎ

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/10(木) 04:08:22.25 ID:Pm+J0v0o.net
私生活があるから長く続くとどうしても中断せざるを得なくなったりするんだよな

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/14(月) 22:09:45.66 ID:1Q4xZaFp.net
ゼロ使とトランスフォーマーって相性いいんだないろいろ作品あるし
意外だった

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/15(火) 19:09:40.35 ID:ws+gu1OS.net
ティオ

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/23(水) 19:02:48.82 ID:VGUYhmLR.net
クロス作品は好きだけどここの場合才人を出せなくなるのがネックなんだよなぁ
テファ辺りに召喚させるという方法もあるけどルイズとの関係が随分変わってしまうし
基本原作設定とキャラは尊重したいのだが…難しいな

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/23(水) 20:01:54.72 ID:tyWZ02tn.net
>>499
>>基本原作設定とキャラは尊重したい
テファに召喚させるのが一番無難だとは思うよ、いずれにしろ難易度高いけど
ルイズやジョゼフに召喚させるとか、ましてタバサやキュルケに別キャラ召喚させるとかするよりナンボかマシ

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/25(金) 10:46:16.48 ID:oe8KYZ0p.net
テファに召喚させると序盤に絡めないのが痛いところ

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/25(金) 14:03:53.13 ID:+MO688ZT.net
つまりここじゃ無ければいいだけの事

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/25(金) 23:44:57.35 ID:esczvHBG.net
テファにクロス設定の才人を召喚させてテファ視点のオリジナルストーリーでもいいじゃないか!

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/26(土) 01:39:17.53 ID:7TU8Ai+U.net
手として、才人が一時期使い魔のルーンが消えて、再召喚する際に、
別の作品のキャラを召喚するってのがあるな。
実際、何作かwikiに無かったっけか?

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/29(火) 18:50:50.65 ID:aFg+wzcK.net
平賀キートン太一が名前違いで召喚されたやつはサイトも呼ばれてたな

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/29(火) 22:10:48.91 ID:UsTRMRCR.net
才人とクロスキャラが一緒に召喚されてるものもそこそこあるよな
よっぽど上手く料理しないとクロスキャラのいる意味が無いから難しいだろうけど

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/30(水) 01:54:23.20 ID:QClxdiy6.net
デルフの代わりに武器やってるとか?

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/30(水) 10:39:57.87 ID:Bgag+T4p.net
>>507
ソーディアンを呼べばいいんだ……

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/30(水) 10:48:19.14 ID:stZ+mmHP.net
そういえば昔、才人と言葉(スクイズ)が召喚されたのがあった記憶
言葉がヒロインポジで

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/30(水) 18:04:28.73 ID:qzGcmpAq.net
それを考えるとゼロとエルクゥは貴重な作品だったんだなぁ。ものすごく、序盤のいいところでエターしてたけど。

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/03/31(木) 09:44:28.57 ID:R/K4Us8L.net
スクイズの言葉といえば誠の生首抱えた状態で召喚されたのあったな

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/04(月) 00:23:50.48 ID:0T2mwisX.net
だから言ってるだろうが

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/04(月) 20:02:29.54 ID:LVDkQGT3.net
スーパーマンとかどうだろう
オリジナルは強すぎるからクリストファーのほうで

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/04(月) 20:13:27.23 ID:bhDxAG8a.net
あいつら割と異世界は慣れっこだしな

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/04(月) 20:24:35.82 ID:5cXsOUUk.net
「この俺がいる限り、クローン・サーガは二度とやらせねぇ!」

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/04(月) 21:09:16.34 ID:14SFeX6C.net
スーパーマンは魔法に弱いって特性があるから、無双できない。
パワーバランス的にちょうどいいかも。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/04(月) 23:02:57.30 ID:7pGBjF6L.net
まてアメコミの魔法使いがどれだけブッ壊れ性能かわかってるのか
しれっと現実改変やらかす連中だぞ

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/04(月) 23:16:08.28 ID:fyvRFf9I.net
科学も割とぶっ壊れてるからその気になれば次元移動装置だので仲間が助けにきたり

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/04(月) 23:25:13.01 ID:mJujCJC8.net
でも念動力出せる程度のレベルの魔法使いにもやられて捕まったりするし
まあ相手を殺さない周囲への被害を最小限に抑えるって縛りがあるからってのもあるけど

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/05(火) 00:22:21.26 ID:zyJkSjr6.net
知恵と勇気だけで何とかするバッツに謝れ。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/05(火) 00:32:43.20 ID:sCU7/yrJ.net
あと札束

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/05(火) 03:45:56.91 ID:7y6Ij9UL.net
アメコミにも弓矢持ってるだけでヒーロー名乗ってるおっさんいたろ

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/05(火) 06:45:59.15 ID:01F5Yajh.net
それはホークアイと(グリーン)アローのどちらのことだ

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/05(火) 21:08:30.87 ID:zyJkSjr6.net
どっちがよりおっさんか、だな。

タスクマスター「ちょっと俺の目の前で魔法を使って見せてくれ」
エコー「呪文の詠唱が分かるなんて、ズルい」

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/06(水) 19:38:49.51 ID:ikjbstTd.net
南斗de5men参戦でアルビオンに殴り込みで新曲のPV撮影したらどうなるだろう

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/04/09(土) 01:04:26.67 ID:g3Kur8m3.net
なんかwikiが異様に重いんだけど

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/08(日) 22:11:57.35 ID:CWuRbGkB.net
age

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/05/15(日) 23:45:48.83 ID:j05UH/yd.net
るろうに使い魔の続きが気になるのう。
余裕ができたらまた投稿して欲しいもんだ

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/06/06(月) 03:02:01.28 ID:iO+nC/Ts.net
某所のカービィ(+その他大勢)召喚がモロにwikiのを丸パクリしてるなぁ…
ところどころ文章そのまま盗用してるから文章力的に浮いててひどい
しかもwikiのカービィ召喚がエタってるせいかそれ以後は何故か魔砲からパクってるw

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/06/06(月) 09:52:24.02 ID:s8HkdAKn.net
通報しようよ

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/06/10(金) 20:24:44.30 ID:INNoRuaA0.net
アメコミはクロスオーバーしすぎて複数作品が同一世界扱いだったりパラレル扱いだったり安定しないほどだから、しれっとゼロ魔が関わっても問題なさそうだな

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/06/10(金) 20:26:09.86 ID:+JjXWA/N0.net
デップー、ハルケギニアに立つ! とか?

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/06/10(金) 23:28:52.25 ID:TsLhIbbF0.net
ハルクが来たらあらゆる事態を「力ずく」で解決するだろうなあ。

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/06/14(火) 00:51:39.49 ID:M1Spdg6P0.net
カール・ラントシュタイナー

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/06/26(日) 22:29:32.38 ID:HA2yz8k4a.net
ウル魔の才人とウルゼロの才人を会わせたら愉快なことになりそうだ

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/02(土) 23:15:16.19 ID:XXU4B6gn0.net
>>535
ウル魔の才人とウルゼロの才人だと時代が数千年違うからおもしろい反応にはなるだろうな

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/03(日) 20:56:29.90 ID:gGf+/tV30.net
時空が混乱してるから直線で数千年かどうかはわからんぞ。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/04(月) 01:00:25.76 ID:aAvAGMAn0.net
才人よりびっくりするのはエースとゼロだろうけどな

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/04(月) 08:00:11.68 ID:9w910w6i0.net
いや、ウルトラマンって光の国から平行次元に出かけるのを自覚してるし、
相手が違う時系列にいることも理解で来るんじゃね?

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/04(月) 13:21:06.49 ID:TvuqGPp70.net
ウル魔のエースはセブンの息子が活躍してるのを知ったら喜ぶだろうな
才人同士はたぶんそれまでのエースやゼロの武勇談で盛り上がることはまず確実
互いの人間関係の差もでかいから、ウル魔の才人が学院の地下室を探ってみようかと思ったり、ウルゼロの才人はアニエスに気まずい思いを持つようになるかも

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/08(金) 09:56:47.52 ID:W9ATlFzM0.net
ゼロ魔は人間の身体能力が現実通りだから魔法使える奴が一方的に有利だが
魔法とトレードオフで筋力やHPがいくらでも上がるRPGファイターが召還される話って
意外と無いんだよな。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/08(金) 14:37:06.69 ID:S48gGGZ70.net
だってサイトが結局のところそれなんだもん…

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/08(金) 23:14:40.21 ID:7UGIIAPC0.net
出たところでおもしろいかと言われれば別だし
RPGといえば日替わり使い魔はおもしろかったな

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/09(土) 08:11:43.28 ID:wt+fnMmz0.net
ゲーム系で純ファイターは少ないね。リュカは魔物使いの側面が強いし。
D&Dリプレイのリューマぐらいかね。SWリプレイのイリーナは一応神官戦士だし。

545 :名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!:2016/07/10(日) 16:07:32.47 ID:3J7EOXnz0VOTE.net
選挙で思いついたけど、政治家キャラの召喚ってあまりないね
もっともルイズに呼ばせたところで動きにくいだろうからアンリエッタやイザベラに召喚させたほうがよさそうだけど
あと、始祖ブリミルの正体が実はチョビ髭のドイツ人だったりとか、サハラに人間を滅ぼそうとする元大工のこく☆おう様がいたりとかいう話も見たい

546 :名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!:2016/07/10(日) 16:11:39.54 ID:FTft5mBN0VOTE.net
曽孟徳が呼ばれてたような。

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/12(火) 00:46:13.67 ID:Cz1PHkEm0.net
てす

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/19(火) 00:58:14.25 ID:aKjOm3uN0.net
>>544
FF4のカインのがあったな

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/23(土) 20:28:43.50 ID:5oC12G720.net
これまでか

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/27(水) 23:15:12.73 ID:wN2zLegd0.net
wikiみたらちょっと前にトルネコの大冒険とのクロスが投稿されてた

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/31(日) 18:22:51.96 ID:YoJ7mGMR0.net
トルネコのやつがスレに投下されたのはちょっと前じゃなくてかなり前だよ
最近のはまとめページを若干変更しただけ

投稿当時はなんかえらく批判してた人がいたみたいで、それに嫌気がさしたのかどうかわからんが短期でエタってしまったようだな
過去ログ倉庫で見れるぞ

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/31(日) 20:02:08.46 ID:c5Fn7N9e0.net
そうなんか
結構面白い話の始まりだったのに

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/05(金) 19:49:21.80 ID:B37qfeyJ0.net
最終巻の発売日が決まったけど原作が完結したら戻って来る作者とかいたらいいな

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/14(日) 08:55:31.05 ID:CQvNFysR0.net
そろそろシン・ゴジラを召喚したらってネタで誰か書かないかな

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/14(日) 23:27:17.81 ID:TCNJLObR0.net
久しぶりに来たんだけどまだやってたことと
意外と艦これからのクロスが全然無いのが驚いたな?

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/15(月) 03:35:57.07 ID:0rCFcgL00.net
>>555
艦これ自体の設定があいまい過ぎるからよっぽどちゃんとした作品に仕上げないと
これ艦これでやる意味あるの?とか言われちゃいそう

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/15(月) 15:18:28.26 ID:EeRGpdHH0.net
鎮守府全艦で来て
アルペ方式で風石使って空中艦隊…だと滾るな?W
>艦これ

アルペ方式と言えばそのものずばりなアルペジオからも…ってのも無いな?

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/18(木) 19:12:29.09 ID:2TbB8nksa.net
艦これはなー
考えたことはあったんだけど
補給問題とかガチの対人戦争シーンに
艦娘出すのに抵抗あって挫折した

やれても妖精さん読んで開発くらいかなあ

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/19(金) 00:16:48.49 ID:FYX8WHWD0.net
艦これって元ネタの割に戦闘スケール糞小さいから、大人数で押しかけるでもなければ割とゼロ魔世界とのパワーバランス良さそう

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/19(金) 07:12:24.52 ID:oKgbHNMp0.net
各提督で艦娘設定十人十色だからな…
おれなんか「艦娘は実艦なみのパワー(馬力・砲火力)・装甲度・HP」だもんな
7万なんか三式弾数回斉射でイナフだw

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/20(土) 01:10:03.49 ID:hJlUniAg0.net
>>560
その設定だとそこら辺の木でも引っこ抜いてぶん投げ続けるだけで勝てるんじゃねww

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/20(土) 10:34:13.74 ID:OYXnCCHv0.net
実艦なみのパワーと装甲だと戦艦がダッシュで駆け抜けるだけで敵陣ぐちゃぐちゃになりそう

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/20(土) 13:34:32.07 ID:/yzoVpnH0.net
そもそも艦むすが陸上で戦闘できるのかという疑問が。

金剛「What? 空の上でなんて戦えないネー」
コルベール「こんなこともあろうかと、ここにストライカーユニットを用意しました」

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/23(火) 09:57:21.88 ID:kOWMhwtI0.net
>>560
その基準なら零式弾単射で中世城塞でも撃砕
7万相手でも中枢粉砕からの士気崩壊が確定的
弩級以上の戦艦娘なんてWW2時の師団砲兵より火力ずっと上だからね

装甲に至っては何やっても疵一つ付けられるかすらあやしいなぁ

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/23(火) 19:37:23.92 ID:z/AyDYaV0.net
あれ? アニメだと飛行戦艦がロドネーそのままだったような記憶が。

長門「ビッグ7最弱の不美人が私に戦いを挑むなど…片腹痛い」

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/24(水) 00:38:16.40 ID:7KD5CBIP0.net
艦これはそもそもキャラが薄いし話が続かんべ

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/24(水) 23:12:08.42 ID:ziWYUfaL0.net
>>554
もしも庵野監督がゼロ魔Fの監督だったらあのショボいエンシェントドラゴンも絶望感溢れるラスボスになれてたのだろうか

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/25(木) 00:21:00.33 ID:vvcZdVJe0.net
虚淵つれてくれば余裕

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/25(木) 19:55:43.03 ID:mI257jPUr.net
殤不患とか何時か呼ばれそう。

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/26(金) 07:17:46.33 ID:4aRFl9gI0.net
>>568
虚淵だとシン・ゴジラ通り過ぎて対ヘドラみたいなカオスでみーなーごーろーしー♪な展開になりそう
まあ兵器の出番は多くなりそうだけど

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/27(土) 21:10:57.25 ID:U27dD4x+0.net
虚淵版ゼロ魔だったら、ヒロインはテファで主人公はボトムズのキリコみたいなオリキャラになるんだろうか?www

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/08/27(土) 22:00:02.56 ID:BNOB5d/Va.net
虚淵版ゼロ魔はアレよ。

まず処女がいない。
あるいは希少価値レベルでマイナー。
一人か二人は処女がいるかもしれんが、それ以外はキュルケと同レベルかそれ以上にビッチ。

で、だれも魔法使わない。
魔法よりフリントロックで一発ぶち込んだ方が速いぜ!ってな具合に、貴族連中もみんな一丁は銃持ってる。
江戸時代の武士の刀くらいには杖の価値が下落してる。

あと召喚された主人公が体制に屈しない。
武侠劇のごとく、国とか政府にケンカを売る。

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/09/01(木) 02:35:58.48 ID:rl3dXSGhK.net
無駄にいっぱいキャラが死んでその無情さを飾り付ける訳やね

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/09/05(月) 12:55:35.95 ID:SckF4rocp.net
大川隆法降がラノベ作家ヤマグチノボルの守護霊を緊急召喚
ゼロ魔は絶対に完結させる!
さらに大川隆法代筆により烈風の騎士姫の続巻が幸福の科学出版から発売決定

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/09/05(月) 20:00:40.63 ID:42p2oQMc0.net
>>574
ヤマグチノボルの守護霊ってことはヤマグチノボルとは別人だから何の意味もねーじゃないか

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/09/05(月) 21:35:03.33 ID:PwB1YEbJ0.net
>>567
ほとんど動かないでブレスが超強力なだけのラミエルドラゴンになるだけじゃねーかそのエンシェントドラゴン

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/09/06(火) 09:47:09.55 ID:qFenc7afp.net
そんなドラゴンなんか脳か心臓の太い血管付近でルイズがエクスプロージョンしたら終わるじゃん
でもそれを、やらないのがお約束なんだから
論じても仕方あるまい

ウルトラマンが最後ギリギリまでスペシウム光線を撃たないのと同じや

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/09/06(火) 15:02:35.26 ID:5G38e0kL0.net
あれは敵に当てやすいタイミングを図ってるんやで

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/09/06(火) 15:15:07.82 ID:v97OiU6A0.net
スペシウム光線みたいな技は最初から撃つと割と通じなかったりする
だから弱らせて無防備な状態にしてから撃つんだ

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/09/09(金) 02:31:05.53 ID:oWfbprmy0.net
コダ

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/09/14(水) 01:31:18.09 ID:utFdro1i0.net
ふたがしら

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/09/23(金) 18:30:36.34 ID:XTcGiS9Lp.net
ガンツのZガンみたいなもんだな

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/10/23(日) 10:06:20.94 ID:rOmvRtAb0.net
まだまだ発売前だし、本編の展開次第だけど、
FF15のノクトが召喚されたら、面白い異文化交流になりそうだよなあ。
現代風ガジェットを使いつつ、武器召喚なんて異質な魔法を使い、王の責任を負うノクト。
ファンタジー的な価値観を持ちつつ、その中で取り残されてしまいながら貴族らしく生きようとするルイズ。

結構組み合わせとしては面白そうだけど、本編が出てみないと作れないと分かんないからなあ。

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/10/23(日) 15:20:43.45 ID:wsT73yPU0.net
いまスカイリムやってんだけど
ゼロ魔との相性悪くないんじゃないかと思った

ミラーク先輩とかなにげにいい動きするんじゃないだろうか

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/10/23(日) 21:31:10.38 ID:JcHp+nXm0.net
ルイズが強くなる話が好きな私としてはシャウトの相性がいいルイズとかちょっと妄想する

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/10/23(日) 22:52:04.12 ID:PpxagAYt0.net
>>スカイリム
コッパゲ先生「昔は貴方の様な軍人でしたが、膝に矢を受けてしまいまして……」
こうですか?(ry

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/10/27(木) 16:19:57.72 ID:/Nygcuv6a.net
今遊戯王とのクロスをやったら才人のデッキはやっぱ《アンブラル》になるかな

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/10/27(木) 22:46:26.03 ID:KYI+e/+x0.net
>>584
バベットとエルザが仲良くなる話とか面白そうだな

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/10/28(金) 17:00:55.82 ID:quCfZJL20.net
>>584
>スカイリム

なんかスカイリムの誰だかを召喚した話があったような

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/11/20(日) 18:54:25.19 ID:F7V3RBmM0HAPPY.net


591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/12/10(土) 16:38:41.64 ID:5+DqHm6O0.net
完結作品でお勧めない?

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/12/18(日) 19:59:26.79 ID:Gjpp6pPRK.net
聖帝様

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/12/18(日) 21:23:31.60 ID:E9UjXkO70.net
南斗de5menがハルケにPV撮影で来るのか 

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/12/20(火) 00:12:05.65 ID:D7kYdTxo0.net
いきなり失礼します
スト3のリュウのは完結しているのか、partいくつに書かれていたのか、知ってる方教えて下さい!

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/12/24(土) 23:55:00.73 ID:FmxMdiXO0EVE.net
金で買えないモノなどない。

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/12/25(日) 04:29:00.64 ID:kg/Tnmk70XMAS.net
拝金主義者

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/12/25(日) 11:34:01.04 ID:7p/rUNwdHXMAS.net
まほいくからそうちゃん召喚しようぜそうちゃん。

ちゅっちゅするとつい魔法少女に変身しちゃうそうちゃん。

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/12/28(水) 21:55:25.26 ID:4Upj+SU/0.net
そうか

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/12/29(木) 20:11:24.44 ID:TO1n/oKe0NIKU.net
創価

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/01/11(水) 18:16:31.49 ID:z2xy9WVh0.net
TESシリーズだとマーティン・セプティムが召喚されたのとオブリビオン時代の闇の一党連中が召喚されたものがあったみたいだね
個人的にはウィンターホールド大学の連中とかが召喚されるのを読んでみたい

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/01/13(金) 21:38:10.32 ID:+k6ywsYH0.net
ONEPICEの映画版のボスキャラとか召還しやすくていいんじゃないか?
今後原作で本筋に絡む可能性も低いし。
個人的には、FILM GOLDのギルド・テゾーロとか見てみたい。

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/01/30(月) 02:28:26.82 ID:X9zp0aMg0.net
とーかしたいです

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/01/31(火) 08:03:54.16 ID:gF14UMe70.net
>>602
かくかくしかじか>>275というわけなので
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9616/1392658909/
とーかが投下なら、現在は↑このスレが使われているね

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/02/04(土) 03:32:36.40 ID:TADhoWsu0.net
>>601
良いね

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/02/14(火) 21:59:37.91 ID:eee+aMxw0St.V.net
ウィッチャー3のゲラルトとかありそうでないのね

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/02/26(日) 09:51:18.67 ID:uL40dLjIK.net
原作が完結したのにこの過疎ぶり・・・
SS好きにとっては一世を風靡したスレもこうなると寂しいな

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/02/26(日) 17:57:04.47 ID:3NA9Bpl70.net
test

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/02/26(日) 23:32:20.90 ID:Jsbzu9TP0.net
Toast

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/02/27(月) 00:43:58.65 ID:FIWEm/eg0.net
TOLOT

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/02/28(火) 22:11:46.14 ID:5msizT4W0.net
>>606
ここではもうssを投下しても転載不可だからしょうがないのもある
雑談なら可能だが

最近のキャラなら、そうだな
ハルケギニアがドラゴンボール世界にあったとして、ビルスやシャンパが美味い食い物を探しにやってくるとかどうかな
そのあげくにエクスプロージョンの威力をシャンパに過大評価されてしまって武闘大会で悟空やベジータとやりあわなくちゃいけなくなったルイズを中心にしたギャグストーリーなんてのは?

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/02/28(火) 22:31:59.85 ID:SHMs4ahz0.net
>>610
ギャグテイストは最近見かけないから面白そうだな
新規さんは興味があったりアイディアが浮かんだらガンガン投稿して欲しいわ
原作終わった分話は作りやすそうだし

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/01(水) 01:07:37.35 ID:HIX4pIq80.net
投下しようにもこのスレじゃなくて避難所に投下することになるし
それならハーメルン辺りのほうがシステムが洗練されてるというのもあるからな

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/02(木) 19:04:49.38 ID:dwKBbBIqp.net
俺は本編より先にSSを読んだんだよな
その後、アニメを観て最後に小説版を読んだ
そして書いたのがゼロな提督だったんだよね
あの頃はまさか山口先生が亡くなっちゃうとは思わなかったな

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/03(金) 10:15:07.48 ID:NBO4TOES00303.net
自分もss→アニメ→原作に続けた派
ヤマグチ先生といい、クレしんの臼井先生といい、生きていれば素晴らしい作品をもっと世に送り出してくれたでしょうに、本当に惜しいことです

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/03(金) 11:33:48.76 ID:w1oCNuNup0303.net
お気に入りの作家さんが亡くなったりすると凹むよね
かつてはアシモフやクラークが逝ったときだな
その後、歴史小説に興味が移ってから黒岩重吾とか
今一番不安なのは宮城谷昌光
かなり高齢なはずなので怖い

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/04(土) 18:02:15.31 ID:1rAmZc/q0.net
原作完結したから、召喚元となっている作品ともに完結しているならば作家さんエタってないで早く帰って来てくれないかな。
…って自分もその一人だった。しかもまだ最終巻読んでないorz

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/04(土) 18:16:23.39 ID:LXjXNrBdp.net
そこで大川隆法先生にお願いして召喚してもらうのですよ

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/05(日) 03:07:56.10 ID:emyPqwYM0.net
アイエエエ!?霊言!?霊言ナンデ!?

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/05(日) 11:25:11.95 ID:ngOhclMM0.net
NARUTOのキャラの『千手柱間(初代火影) 』『うちはマダラ』『千手扉間(二代目火影) 』の3人を
それぞれルイズ、キュルケ、タバサが召喚するSSを書こうとしたけど、何度考えても途中で詰まっちゃって
短編どころか小ネタすら書けないでいる。

一応設定としては、
原作最終巻で死んだマダラと、あの世(だったはず)へ帰った柱間たちが
気がつくと肉体付きでルイズたちに召喚されたという設定。

召喚者はそれぞれ、ルイズ:柱間、キュルケ:マダラ、タバサ:扉間 になってる。

書きたかったのは、
和解した柱間とマダラが協力したり、キュルケがマダラから火遁の術を教わったり、
柱間の木遁の術を見て唖然とするルイズだったり、
タバサが飛雷神の術や瞬身の術を扉間から教わって使えるようになったり、
柱間たちが魔法について興味を持ったり、
シエスタの祖父がうちは一族の一人で写輪眼が使えるようになったり
七万の軍勢を術を教わって強くなったルイズたちと木遁とかスナノオとか卑劣な術を使って
圧倒する柱間たちとかが書きたかった…

最後に長文失礼しました。m(_ _)m

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/05(日) 14:59:39.89 ID:yjI4oh+H0.net
そいつら1人だけでも相当な劇物なのに、3人同時じゃ持て余すんじゃない?
NARUTOの世界とハルケギニアはよく似ているようで
忍者≒メイジの位置づけが正反対だからクロスしがいはあると思うけど

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/05(日) 15:19:03.07 ID:7xv28qyup.net
面白そうだな
ナルトも好きだったから読んでみたい
出だしだけでも晒してよ
その後はみんなで連作する形式にするのもありでしょ

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/05(日) 22:50:49.80 ID:35+58DUo0.net
連作形式いいかもね
新しい試みもあったほうが賑わうきっかけになるかもしれないし

623 :619:2017/03/05(日) 23:41:38.61 ID:ngOhclMM0.net
返信ありがとうございます(_ _)ペコリ

>>620「1人だけでも相当な劇物なのに、3人同時じゃ持て余すんじゃない?」
はい、おっしゃる通りです。自分から言い出しておきながら、なかなかストーリーができないでいます。

>>621
まさか「読んでみたい」と言ってるくれるなんて思いませんでした…
スイマセンがまだいろいろと考えてて出だしすらできてません…
でも少しだけ考えた設定があるのでそちらを代わりに書きます。

・ルイズが柱間でキュルケがマダラを召喚したのは、ルイズとキュルケの先祖が幾度も戦いを繰り広げてきたという関係を
 柱間とマダラの千手一族とうちは一族の関係を重ね合わせた感じです。また、キュルケは火系統を扱うメイジなので、
 火遁系の術を得意とするうちは一族の一人であるマダラさんに決まりました。
 ちなみにルイズが柱間を召喚したのはただ単に柱間が主役をやってほしいという私の個人的な理由です。

・タバサが扉間を召喚したのは本来の使い魔(風韻竜のシルフィードことイルククゥ)が
 早いスピードで空を飛べるのでそこから転じて、早く飛ぶ→早い移動→瞬身の術→扉間がいいかな?
 といった感じで決まりました。ミナトさん(四代目火影)ではない理由はどうせなら柱間も出るんだから
 千手兄弟をそろって出したいという個人的な理由です。ミナトさんごめんね…

以上が今自分の中で考えてる設定です。分かりづらいところがあったらごめんなさい。
ゼロ魔の原作が完結してからのほうがいいですかね…?

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/06(月) 02:27:43.90 ID:ejLhOAKdx.net
才人「なあ、あんた」 ルイズ「……」チリーン

才人「ここはどこなんだ?だいたい、いきなりキスなんかして一体何考えて……」
ルイズ「……」チリーン
才人「あのー……聞いてます?」
ルイズ「……」チリーン
コルベール「少年、彼女は虚無僧です」
才人「?それが何……」
コルベール「察してあげてください」

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/06(月) 02:55:55.83 ID:9wamJqNVa.net
クッソ懐かしいネタを……

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/06(月) 17:17:02.46 ID:2aFdN8I00.net
>>623
それは設定じゃなくてただのキャラ起用理由だから
それだけ書かれても何の話もみえてこないよ

それと連作も良いとか言ってる人は>>619さんがそうしましょうと言った時に本当に書く気あるの?

627 :619:2017/03/07(火) 22:35:49.15 ID:XuGQ8FPm0.net
>>626
見直したらおっしゃった通りただのキャラ起用理由でした。あぁ恥ずかしい…

あと書いてる途中で気づきましたが、書いてみたら自分には恐ろしく文才がないことがわかり、
あまりにも出来がひどくて挫折してしまいました…続きは書けそうにありません…
期待してくれた>>621さん本当に申し訳ないです…

ほとんどただの妄想垂れ流しになってしまいスイマセンでした…( T_T)シクシク

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/07(火) 22:36:25.19 ID:VeJMtwx30.net
うしおととらのアニメ見てたら白面の短編思い出した
長編を想定したものを召喚シーンだけ書いて満足しちまったわ

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/07(火) 23:13:14.31 ID:YCMMft4/0.net
>>627
なーに最初はみんなそんなもん
書いてみて読み返しては死にたくなる、の繰り返し
でもそれを続けてればそのうちマシになるから
せっかくアイディアあるんだから色々試してみ?

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/07(火) 23:40:31.79 ID:vWopZZFA0.net
くぅ疲

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/08(水) 22:14:09.72 ID:kXEN/4F60.net
マリオシリーズのワリオが召喚されたらどうなるかな?
やっぱり自慢の怪力で相手をひねりつぶしたり、オナラで一発KOしたりするんかな。

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/09(木) 11:01:15.26 ID:VNsH4ioeM.net
キスしようとしたところでおならかましてそのまま逃亡
そして荒らされる宝物庫

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/09(木) 22:22:54.38 ID:f27RRQWt0.net
「もしもルイズがレッドマンを召喚したら」

どう考えても嫌な予感しかしない。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/09(木) 22:44:11.76 ID:kI2Wpe/q0.net
鉄血から三日月を召喚したらタバサは眼鏡の人で確定だろうかな?

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/10(金) 05:16:07.31 ID:LIcT8oo50.net
>>633
他の生徒が召喚した使い魔達を「レッドファイッ!」していくんだろうな〜
そして徒歩で立ち去ると

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/10(金) 22:14:44.60 ID:dhmgf/QG0.net
クマ吉「ひゃっほぉう!何だかよくわからないけど、女の子からキスされたぞ!イェ〜イ!」
ルイズ「うぅ…よりにもよってこんなキモイやつにファーストキスをあげちゃうなんて…」

ギャグ日見てたら唐突に書きたくなりました。この後どうなったかは皆さんの想像に任せます。
クマ吉のこれじゃない感は許して…

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/10(金) 23:45:35.71 ID:/DgvVslkM.net
原作のラストどうだった?

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/11(土) 17:21:19.75 ID:hF3l1fMs0.net
久々に来た

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/13(月) 15:49:34.06 ID:VCqrmTPT0.net
サイトが可哀想になるからこの手のSSは読めない

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/13(月) 15:58:06.63 ID:DAZX3SuEM.net
ああ、うん………………

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/13(月) 19:50:28.72 ID:BWa0qF/k0.net
http://i.imgur.com/hczSkh0.jpg

サイト

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/15(水) 21:17:07.00 ID:aTrl7NCQ0.net
ワンパンマンのサイタマ先生召喚ものが見てみたい
最近だと怪人細胞とかいう設定が出てきたから、メンヌヴィルあたりを怪人化してヒーローとバトらせたり
あとはワンパンマンの怪人対ゼロ魔キャラとか

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/15(水) 21:46:07.61 ID:6MlBbZJmp.net
こんばんは、大川隆法です
今夜は山口ノボルさんの守護霊を召喚する予定でしたが
急遽、ご本人を召喚することになりました

「我が名は大川隆法、五つの力を司るペンタゴン・・・」
大川隆法が
呪文を唱えると、眩い光と共に1人の老人が現れた

誰だこいつ?
大川隆法は思わず叫んだ、あんた誰?
その人物はしばらく沈黙の後、ゆっくりと口を開いた
私は、アイザック・アシモフ

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/17(金) 13:16:39.47 ID:rg9YUDcwd.net
つまんね

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/17(金) 15:33:33.16 ID:Wy/FtDwKM.net
没落

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/17(金) 22:11:40.20 ID:NDspSyzj0.net
ちょっと前にどこかでスカイリムの世界で活躍していろいろ能力習得したサイトが召喚される話があったんだけど
原作キャラがどこかの世界の能力習得して召喚される話ってここではアリなの?

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/17(金) 22:17:46.13 ID:9hI6VTud0.net
呼び出そうとして、逆に拉致されたルイズが戻ってくる話はあったな

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/18(土) 07:37:16.20 ID:RWw+VXIb0.net
サイトについては、他の使い魔が召喚された時に、特殊能力を追加してテファに召喚されるパターンがいくつかあったな

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/19(日) 01:40:38.38 ID:qF0E6omB0.net
高嶺清麿

650 :15話以上の作品の作者:2017/03/19(日) 15:14:48.66 ID:7B+d0AIK0.net
ゼロ魔のSSを語るスレに誤爆してしまった。
いつの間にか投下がしたらばの避難所オンリーになってたのね。6年も明けてると色々あるな。原作者の死、原作の完結…
約束する。早ければ今週中にも再開させる。
帰還希望の作者だったという方々へは有り難うを、そうでなかった方々はごめんなさい。
原作とクロス元、どっちも完結した以上、エタる訳にもいかないからな!

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/19(日) 18:00:06.43 ID:bCOIaVqhM.net
右手の電撃

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/19(日) 21:13:19.28 ID:NgEnn8ZJ0.net
>>650
がんばれ
応援してる

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/19(日) 23:49:06.60 ID:X8KSk9wx0.net
さてどのSSだろう?

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/19(日) 23:51:22.21 ID:U6tN3TYld.net
期待

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/26(日) 18:36:56.15 ID:9jIeF7hmp.net
本編22巻を読破
やっぱり最後はアニメ版と同様に2人でゲートを通って終わったぬ

ということで、新たなSSは「2人でゲートを抜けたらxxxだった」系だな

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/26(日) 20:50:02.42 ID:c6MPRWcI0.net
ゲートを抜けたら地球はナノハザードにより廃墟と化していた

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/26(日) 20:56:47.99 ID:znZMk6/H0.net
ゲートを抜けた先はジャパリパークでした

658 :650:2017/03/27(月) 01:19:21.49 ID:an5z9GLZ0.net
したらばにて投下終了。
ただいま。

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/27(月) 11:28:46.84 ID:Ne5AcjlHp.net
ゲートをくぐると、黒い玉が鎮座したとあるマンションの一室だった

「あんたたち誰?」

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/27(月) 18:41:58.03 ID:rVK3QLiV0.net
ゲートを潜ればナメック星だった

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/27(月) 19:21:14.83 ID:DSzMcqNg0.net
「異次元の長いゲートを抜けるとそこは雪国であった。」

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/27(月) 20:31:58.39 ID:15dcn3f+0.net
>>658
おかえりなさい

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/27(月) 21:11:39.66 ID:0DXELFZg0.net
ゲートの先には過去の自分たちが!

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/29(水) 12:14:59.65 ID:Y12TQoq9KNIKU.net
ドルベ

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/30(木) 02:15:23.11 ID:m7FQc4Ea0.net
>>624
チリーン

虚無僧って、チリーン じゃなくて、尺八を「ふお〜〜〜」じゃないの

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/30(木) 02:56:07.34 ID:21lItrqw0.net
>>664
(新マスタールール施行に関して)非力な私を許してくれ

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/03/30(木) 13:43:45.70 ID:YJMkkBAF0.net
もしもギーシュが"荒ぶるカービィ"を召喚したら

荒ビィ「イケメンは料理してやる!!1!フォオオオオオオーッ!!1!!!!」
ギーシュ「なんなんだこの使い魔はぁぁぁぁ!!」
"完"

絶対ゼロ魔世界のイケメンたちが料理されると思います。

668 :658:2017/04/01(土) 07:47:33.05 ID:61wuLZw80USO.net
4月馬鹿の日だが約束しよう。
6年ぶりに帰還したからには、両作品とも「大団円での完結」をすることを!

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/04/01(土) 14:46:38.79 ID:nW3i6aGsp.net
タバサの冒険と烈風カリンも完結して欲しいな

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/04/05(水) 07:19:20.23 ID:x5FJQuvt0.net
ヤフージャパンブログ社員ダイエットニュース マイナス金利狙い通り「仏」ローーン
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671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/04/07(金) 22:55:31.20 ID:U4uQ03xW0.net
ff15のアーデン・イズニアがハルケギニアに現れたらどうなるんだろう。
ゲルマニアあたりで宰相ポジについて色々やらかすイメージだが。

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/04/23(日) 02:45:15.52 ID:0fZa8zte0.net
ヤンデルイズ

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/03(水) 12:07:06.21 ID:fxQ/2+FOp.net
なつき昴がルイズに召喚

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/06(土) 17:45:45.48 ID:f+U2Z0SLa.net
乾巧が(間違って)ルイズに召喚される
サイトはどっかに放り投げられる

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/06(土) 19:17:29.28 ID:KrKqBrgL0.net
(首が折れる音)

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/06(土) 19:48:29.88 ID:n458dFvD0.net
鉄血のオルフェンズから鉄華団呼ぼうぜ
環境は貧富の差はあれど少なくとも火星より大分マシだしトリステインで平和に再スタート出来なくない?

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/08(月) 21:49:29.16 ID:L20PskGe0.net
GW中に検索にふけってたらふと見つけた虚無の唄に衝撃を受けてここに流れ着いたでござる

「魔法使いと黒猫のウィズ」とコラボしたら相性よさそう
なんかあって上空に零世界出現、学院の宝物庫に安置されてた指輪(神託の指輪と同質のもの)を使って零世界鎮圧、みたいな
ハルケギニアの品なのでハルケギニアの虚無使いにしか使えないとか適当な理由付けてラストでルイズに鎮圧してもらえば良いし

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/09(火) 20:27:25.10 ID:5rs15LEFa.net
割りとほんとに、誰か書いてくれないかなぁ......たっくん

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/09(火) 21:13:35.34 ID:w0pqFwbsp.net
虹作家の俺としては書いてやりたい
だが「魔法使いと黒猫のウィズ」ってのをやった事がなくてな

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/09(火) 22:36:34.49 ID:6UGxRrzW0.net
ここを知って7年以上経つけど
マイナーキャラのエロ画像検索しててふとクリックしたのがここだったなあ

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/10(水) 05:24:01.63 ID:iTQmz0MG0.net
おっ

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/12(金) 08:56:40.00 ID:8f0QacU4K.net
バハラグからレンダーバッフェ召喚してドラゴン育成要素を盛り込もうとか思ったけど、
ちょっと考えたらオレルスとハルケギニアで属性の体系が全然違っててダメだった
(バハラグだと火、水、雷の三属性の上位に土属性がある方式)

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/13(土) 11:36:30.53 ID:kVEGT0zqp.net
世界軍事力ランキング2017によると日本は7位になっているが、実はこの値にはトリックが仕組まれている
このランキングの算出根拠には装備品や兵員数などの他.軍事費の金額が含まれているわけだが
なぜか日本の自衛隊だけは隊員に支払う給料も軍事費に含めているのだ
アメリカやロシア、中国、韓国はもとより他の国々では
兵隊の給料は軍事費に含めないので日本だけだ突出した金額になってしてしまい
このような変なランキングの値になってしまうのである

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/21(日) 01:45:58.33 ID:1P3S0Can0.net
浜面仕上

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/26(金) 23:47:55.84 ID:MkD8Bygf0.net
そういえばウルトラマンゼロの人は最近来ないな、更新安定してたのにどうしたんだろう

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/05/27(土) 14:48:55.47 ID:8GFTIrNs0.net
避難所のSS投下スレで投稿してるよ
最終更新は5月中旬だからそんなに何心配しなくてもいいと思う

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/11/29(水) 03:08:34.65 ID:0B4HWTC0a
46

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/01/14(日) 12:26:10.92 ID:aSUochr2L
なたやか

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/02(水) 15:34:47.50 ID:CzlJV+MFH
なたやか

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/05/21(月) 12:17:58.56 ID:lSVyuSKbh
なたやか

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2018/08/09(木) 23:03:12.23 ID:CXpV9oVxK
鬼人正邪がルイズに召喚。(時系列は弾幕アマノジャク終了後・逃亡に成功した直後)

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