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仲間にメール「事故せーへん？」交通事故偽装で１０人以上逮捕　保険金２千万円詐取か

　追突事故を装い保険会社から保険金をだまし取ったとして、兵庫県警交通捜査課と同県警三木署が、詐欺の疑いで、同県三木市の土木業の男（３９）＝詐欺罪で公判中＝ら男女１０人以上を逮捕、送検していたことが１０日、捜査関係者への取材で分かった。
仲間内で「ぶつける側」「ぶつけられる側」など役割を決め、無人の車を使って事故を偽装。被害は２年間で２千万円を超えるとみられる。

兵庫県警察本部＝神戸市中央区下山手通５

　男の逮捕、送検容疑は２０１４年１０月２８日夜、神戸市西区の路上で、男女４人と共謀し、軽乗用車同士の事故を装った上、治療費や車の修理代などの名目で保険会社から計約８５０万円をだまし取った疑い。

　捜査関係者らによると、男は友人らに、「事故せーへん？」と携帯電話で誘いのメッセージを送り、車が用意できるかを確認。友人らが加入している自動車保険について、補償額が上がるよう変更させていたとみられる。

　夜間、別の場所に集まった後、男があらかじめ下見をした道路まで移動。１台を無人の状態にして止め、男が運転する車が後ろから衝突する形で事故を装ったという。
仲間の１人が１１０番し、事故の状況や同乗者などについてうその報告をし、それぞれが契約する保険会社にも連絡したという。

　県警は１４～１６年、男が関係する類似の事故を少なくとも４件確認。いずれも、男が車を運転し、衝突する役割を担っていたとみられる。

　捜査関係者によると、男らは休業損害の補償や治療費のほか、車の修理費などの名目で総額約２４００万円をだまし取ったとみられる。

https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202002/0013104633.shtml