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【悲報】「モンゴル帝国」 なんでただの遊牧民とかいう馬乗り土人が歴史上最強の帝国築けたの? [489551734]
- 72 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です :2020/06/07(日) 21:56:00.93 ID:OJC6Odgw0.net
- 問題は、学問や世間に対して不真面目だといことにあります。
他人の研究を黙って使っていることをごまかすためしょうか、文章をもとの三倍ほどにふくらませて、
余計なことを言うので、結果的に、それはないだろう、
いうほど言い過ぎて、学問上まったくのでたらめになるのです。
私たは、自分たちの本が使われた箇所でのみ、それがわかるのですが、
おそらく他の学者たちも同じ思いを味っていることでしょう。
岡田は、モンゴル史のみならず、日本古代史や中国史に関しても、
ずいぶん割り切った意見の一般書を書いてきましたが、それは何十年も考詰めた結果の意見です。
私たちは、一般の読者に説明をする時にも、嘘にならないように文章には細心の注意を払っています。
杉山氏の本を読んだ時、自分たちの文章があまりに換骨奪胎されて、勝手な創作になっていたので、
いきどおりを覚え、ほんとうに悲しくなりました。
ここで、文章を比べて論じるような煩雑なことはできませんので、いつか史実の誤りだけ挙げてみます。
「モンゴル高原は、世界最大・最良の大草原である」(黒海北岸やカザフスタンのことを考えると、
こんな風に言い切ってしまえません)。
「一七五七年、乾隆帝の清朝は、ながらく宿敵の間柄にあったジュンガル王国の内紛に乗じて、
その討滅に成功した。ジュンガルの民はほとんど皆殺しにされた。
清朝は、中国本土より漢族農民を天山北側に入植させた。
遊牧民の天地であったところは、巨大で肥沃な「フロンティア」として、一挙に農耕地帯と変じた」
(漢族の入植は二十世紀になってからで、しかも一挙ではありません)。
「ハンガリーとは『フンガリア』、すなわちフン族の地を意味する」
(ハンガリーは、トルコ語の「オン・オグル」〈十部族〉という言葉がなまったものです)。
杉山氏はまた、他人の本を無断借用しながら、本人だけにわかるようにケチを付けます。
宮脇の『最後の遊牧帝国 ジューンガル部の興亡』(講談社選書メチエ、一九九五年)にあてつけて、
最新の『興亡の世界史』でも、
「遊牧民国家というと、世上しばしば、ダイチン・グルンに滅ぼされた
ジューン・ガル(モンゴル語で「右の手」、すなわち右翼を意味する)をもって、
最後の遊牧権力といわれがちではあるものの、
ドゥッラーニー帝国という名のアフガニスタン国家こそが、実はその名に値する」と書いています。
ところが「ジューン・ガル」はモンゴル語で「左の手」つまり左翼のことで、
彼はじつはモンゴル語を読めないのですが、このように指摘しても、
「単なる誤植だ」と言い訳するでしょうね。
以上のような次第で、読んでも不愉快になるだけなので、知人に書評を求められなければ、
購入することなかったでしょう。
今回の本も、一見、あらゆることが書いてあるように見えますが、
他の学者の研究を確実に引用しているとは限りませんので、信用できません。
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