雑すぎるペーパーカンパニー2100万件発見される。942歳の取締役、住所がピラミッド、従業員1人で売上3000億円、1人が2883社で5751の役職 [256556981]

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123歳取締役や登記住所ピラミッドの会社も－ムーディーズが注意喚起

ムーディーズ・アナリティクスは、11世紀生まれの取締役や怪しい住所など、金融犯罪に利用されかねないペーパーカンパニーに関連する2100万件の「レッドフラッグ（危険を知らせる赤旗）」を発見した。

同社ディレクターのリチャード・グレアム氏は22日に公表された調査で、2200社余りで123歳以上の取締役がいることになっていると指摘した。世界最高齢の記録は122歳とされている。ある企業の取締役は942歳で11世紀生まれだという。

ありえそうにない取締役は、大量登記や休眠会社、相互持ち合いなど今回の調査で指摘された７つの重要な項目の一つ。ムーディーズ・アナリティクスのデータによると、世界中で新たな規制が導入され、ペーパーカンパニーの透明性向上が図られているものの、年間１兆6000億ドル（約237兆円）規模の資金洗浄が行われており、まだなすべきことは残っている。

ムーディーズ・アナリティクスで欧州・アフリカ・米州の金融犯罪コンプライアンス慣行担当責任者、テッド・ダッタ氏は、「本当の所有構造を理解し、リスクのある企業関係を見いだす上で、今日の組織は複雑さが増している」とし、「こうした不整合を見抜くことで、われわれは担当官やアナリストに調査を支援するためのツールを提供することができる」と説明した。

今回の調査では、従業員が１人しかいないにもかかわらず2019年に20億ドル以上の売上高を計上した中国本拠の繊維・衣料品メーカーや、数千件に上る５歳未満の取締役の例、エジプトのピラミッドが登記簿上の住所となっている２万2000の事業体、１人の個人が2883の異なる事業体で5751の役職を担っていたケースもあった。

この調査は、昨年11月に約４億7200万社を対象に実施された。ペーパーカンパニーは合法的な目的を持っているかもしれないが、その不透明さはしばしば犯罪的な金融活動を隠すために使われるとムーディーズ・アナリティックスは指摘した
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cc84643cb27a798bd6de69578b1530f277fb417