■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
宇宙大帝ゴッドシグマ
- 175 :名無しか・・・何もかも皆懐かしい:2006/12/04(月) 02:59:08 ID:mCEdN058.net
- 第15話「敵将テラルの秘密」
1【イオ エルダー基地】
赤く凶々しい木星が天空を領している。
2【テラルの部屋】
窓越しにじっとみつめるテラル。
テラル「赤は鮮血・・・、赤は憎しみ・・・、あの星を目の当たりにしながら、ときとして私の闘志が鈍るのはなぜ・・・。」
悲しみを帯びたその表情。テラルはゆっくり窓を離れて、硬質ガラスのテーブルに近づく。
テラル「なぜ・・・、なぜ・・・、それは私が所詮テラルではないためか?この体も顔も借りものであるためか?」
拳をかためる。
テラル「なぜ――!」
があんとテーブルを打つ。ゆっくりと崩壊していくガラスのテーブル。インターフォンが鳴る。はっとするテラル。
テラル「誰だ。」
ジーラ「ジーラでございます、閣下。」
テラル「何だ。」
ジーラ「記憶再生装置を持参致しました。」
テラル「そうか。・・・はいれ。」
ジーラ、はいってくる。手にした小型軽量のメカ。
ジーラ「ご承知と存じますが・・・。この電極を・・・」
テラル「もうよい。」
ジーラ「え。」
テラル「さがっておれというのだ。」
ジーラ「はい。」
テラル、席につき――記憶再生装置の電極をこめかみにとりつける。
テラルの目が爛々と輝きはじめる。部屋は夜のように暗くなり・・・ぼんやりと前方の空間に出現するテラルとリラ。
総レス数 982
203 KB
新着レスの表示
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.cgi ver.24052200