2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

後味の悪い話 サブカル板支部

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2024/04/28(日) 23:42:49.86 ID:/SqCXxWc.net
>>107
基本的にはシリアスな作品だよ
https://www.youtube.com/shorts/XofPhH_B9vs
最終回での主人公自身の結末も悲劇的なバッドエンドだし

件のウイルスのエピソードだけは少しギャグっぽくなってる
研究者の男の死に顔がキスしようと唇を尖らせたままで、少しだけ「ひょっとこ」みたいになってて、だぶんブラックユーモア的な意味合いも含んでる

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2024/06/23(日) 13:25:38.71 ID:2loR7+tc.net
細部があやふやだけど、昔読んだ短編小説。
(1/2)
主人公は、とある村に住む孤児の少年。
村の暮らしは豊かとは言えず、村人達は良くないことが続くと、生贄を選ぶのが習慣だった。
生贄は<司書>と呼ばれ、小舟で陸地から離れた島に建つ建物、通称<図書館>に送り出される。
今まで図書館に向かった司書は、全員そのまま行方知れず。
ある年、司書に選ばれてしまった主人公は、恐怖におののきながら図書館に向かう。
きっと図書館には怪物がいて、司書を食い殺してしまうんだ。
ところが、主人公が図書館で出会ったのは、数年前に先代司書として選ばれた少女だった。
「久しぶり。もう次が来たんだ。司書が選ばれるのは大抵何十年かに一度なのに。まあ、いいや。ここでの暮らし方を教えるよ」
少女が言うには、彼女が図書館に来た時、先々代司書がまだ辛うじて生きていて、死ぬ前に色々教えてくれたらしい。
島には見たことのない植物や果物が生えていて、わずかな人数の食料なら確保できる。
また、図書館の地下深くには、厳重に封がされた箱が数えきれないほど押し込められていて、それらを整理し、汚れたり破損したりしないよう管理するのが司書の役目だった。
箱の中身は貴重な本で、凄まじい炎を操る禁断の魔法について記されているらしい。
最初は戸惑っていたものの、男勝りで聡明な少女との暮らしに、次第に馴染んでいく主人公。

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2024/06/23(日) 13:26:36.92 ID:2loR7+tc.net
(2/2)
ところが、司書が実は島で生存していることが、村人達にバレてしまう。
ーーーーーあのたくさんの箱の中身は、きっと大変な価値のある物に違いないぞ。あの箱があれば、こんな貧しい暮らしをせずに済む。
欲に駆られた村人達は大挙して図書館に押し寄せ、制止しようとする主人公や少女を殴り倒す。
意識もうろうとしつつ、村人が箱に殺到している隙をつき、図書館から離れて島の奥地に隠れる二人。
これだけ荒らされてしまった以上、このまま島に隠れ住むのは難しい。
村人に再び見つかる前になんとか本土に戻り、村から遠く離れよう。
そう決心した主人公と少女は、怪我が癒えるのを待ってから、こっそり本土へ上陸する。
久しぶりに見た村からは人気がすっかり消え、物音一つしない。
さすがにおかしいと思って様子をうかがうと、なんと村人達は全員死んでいた。
誰もがひどい顔色で、苦悶した形跡がある。
一体何があったんだ。
主人公達は呆然としつつ、村人が図書館から持ち帰り、強引に蓋をこじ開けた箱を覗き込んだ。
不思議な文字のようなものがたくさん並んでいて、博識な少女曰く、ものすごく古い言葉で「オンカロ計画」とかなんとか書いてあるらしい。
少年には文字は読めないが、でかでかと描かれた奇妙なマークは、やけに印象に残った。

主人公達は理解していないが、ここで描かれているのは放射能を意味するハザードシンボル。
ちらりと出てきたオンカロというのは、フィンランドに建設中の放射性廃棄物処分場のこと。
ずっと異世界のものかと思われていた物語が、実は一度文明崩壊した後、細々とながら生き残った人類を描いていたものだと分かる。
今後主人公達が真実を知ることはないんだろうけど、どう転んでも二人の未来はどん詰まりとしか思えず、後味悪かった。

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2024/06/23(日) 19:50:34.17 ID:k7Mc92HG.net
「さかさま少女のためのピアノソナタ」著者 北山猛邦
に収録されてる「千年図書館」だな

95 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail (省略可) :

read.cgi ver.24052200