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なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart14

1 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/13(土) 18:55:48.86 ID:???.net
ここは、なぜエヴァを楽しむ成熟した大人が増えたのか?
または、なぜ幼稚な大人はエヴァを楽しめないのか?について意見の交流を行うスレです。
深夜アニメばかり見て精神退行した自分はエヴァを楽しめなくなったと嘆いて傷を舐め合うもよし、
エヴァが楽しめてる自分はまともな大人なんだな、という希望にすがるもよし
「いや深夜アニメ見てる奴にも人気あんじゃん」と叩かない範囲内でツッコミ入れるもよし

なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart13
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1439093564/

の次スレとなります

2 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/13(土) 19:02:33.33 ID:???.net
以前に、「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」スレが乱立し、
そこの旧スレ主が長文で必死に「エヴァが大人に楽しまれてない」という主張(と自称した妄想?)
を展開してました
しかし、議論が進むうちに、
・ネット限定の見識に依存した(旧スレ主の)狭隘な世界観、見識が露呈しただけの作文でしかない
・社会現象アニメであるエヴァと、ヲタ限定マーケットの深夜アニメの市場規模の違いという現実が見えてない
・幼稚な大人が深夜アニメに移っているので、深夜アニメが騒がれてるように見えるだけでは?
などの指摘により、旧スレ主の主張は次々に破綻、エヴァ板住人に完全論破された10スレ目を最後に、
新スレも立たなくなってしまいました
「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」という旧スレ主の認識そのものが誤認でしかなかったと判断され、
議論じたいに意義が無くなってしまったのです

そこで、事実上の後継スレとなる当スレでは、
「なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか」
という、より現実に即した視点からの議題を提示して、皆さんとの議論を深めたいと思います

それでは、どうぞ!

3 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/13(土) 19:04:27.14 ID:???.net
今となって読み返すと笑い話でしかありませんが・・・

「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」スレの発端となった
旧スレ主の主張(と自称した妄想?)がこちら

エヴァの人気が下落してる?現象についての初代1の愚痴つーか考察
「庵野さん気持ちの良いエヴァ作ってくださいよ」
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1400609307/2-5

前スレは>>4-7

4 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/13(土) 19:06:50.01 ID:???.net
【過去スレ】
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1395267076/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part2
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1398577388/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part3
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1399613247/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part4
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1400609307/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart5
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1401542909/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart6
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1402825092/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?(実質7)
http://kanae.2ch.net/test/read.cgi/pachik/1404746073/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart7(実質8)
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1404807399/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart9
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1407993162/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart10
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/eva/1409049263/

5 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/13(土) 19:08:13.04 ID:???.net
【過去スレ】
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part1
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1411790980/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part2
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1415365819/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part3
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1416489854/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part4
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1418299859/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part5
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1419138380/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part6
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1421760448/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part7
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1424692636/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part8
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1426075454/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part9
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1427931762/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part10
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1430223140/

6 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/13(土) 19:09:17.29 ID:???.net
【過去スレ】
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part11
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1432095479/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart12
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1432508052/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart13
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1439093564/

7 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/16(火) 17:36:52.18 ID:???.net
あげだま「うん、いつ聞いても良い曲だぜ」
ワープ郎「それでさっきの答えは!?くぁwせdrtgyふじこlp」
あげだま「次のお便りいくぜ!盛蕎麦市の〜おお、地元からだぜ。
えーっと、ペンネーム、世界一不幸で可憐な乙女さんからね。
えーなになに。先日、私のクラスで、ゲンジ通信あげだまの登場キャラクターの
人気ベスト10の投票をしましたので、その結果を教えてさしあげますわ。
あーずいぶん丁寧な言葉遣いの女の子ですね」
ワープ郎「へへ。(そんな事よりベスト10の結果を早く知りたい)カッコ閉じる」
あげだま「それじゃあ行くぜ!第10位は!…ツリパン」
ワープ郎「えー!意外だ。(マル)あの九鬼麗の腰巾着がベスト10に入ってるなんて…(テンテンテン)」
あげだま「うーん、まあ、中には物好きなやつもいるってことだよな。
えー続いて、第9位は!鈴木、田中、佐藤の執事軍団」
ワープ郎「ワガママ放題の九鬼麗にこき使われているのに、健気に頑張ってる。(マル)(多分同情票だ)カッコ閉じる」
あげだま「第8位は!ケンサク先生」
ワープ郎「まあ打倒な線だ。(マル)」
あげだま「第7位は!エビ天・オカメの変な神様夫婦。
あー!!い、いきなり現れるなよ。じっちゃん、ばっちゃん」
エビ天「いやーすまんすまん。いやーわしら夫婦に投票する子達がいるとは、なかなかええクラスじゃのう。なあ、カメさんや」
オカメ「ええ、ええ、おじいさん。こんな年寄りにもファンがいたなんて、ほんにありがたいことですねー」
エビ天「あーありがたや、ありがたや。いやーありがたや、ありがたや」
あげだま「分かった、分かった、も、も、もういいからね。あのー二人が話すとね、ちょっと、ちょっと長くなるからね。
えー次!第6位と第5位を続けて行っちゃうぜ!」

8 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/16(火) 18:22:12.16 ID:???.net
あげだま「第6位がこだまちゃんに、第5位がいぶきちゃんの平家姉弟!
ワープ郎「えー!!(ダブルビックリ)うーん、こだまちゃんは生意気だけど可愛いから6位っていうのも頷けるけど、
いぶきちゃんが第5位っていうのは少しおかしい。(マル)」
あげだま「お、おう。絶対ベスト3に入ってると思ったけどな。
まあ、いいや。気を取り直して、第4位の発表行くぜ!…ワープ郎。あれ?ワープ郎。
そんなほっぺ膨らましてどうしたんだよ」
ワープ郎「どうしたもこうしたもない。(マル)どうしてボクが4位なんだ。(マル)
ひょっとしたら第1位かと期待してたのに」
あげだま「だははは。それはないぜ。それは。第1位は俺か、あげだマンのどっちかに決まってんの」
ワープ郎「うるさい。(マル)ベスト3はボクが発表する。(マル)」
あげだま「どうぞどうぞ」
ワープ郎「悔しいけど第3位。く、九鬼雷蔵!?(ビックリハテナ)なんでボクよりあんな爺さんが上な訳?」
あげだま「うーん、九鬼のじっちゃんは大金持ちだからなー」
ワープ郎「子供がお金に目をくらましちゃ世も末だ。(マル)」
あげだま「まあまあまあまあ。第2位を発表しろよ。俺かなーあげだマンかなー」
ワープ郎「残念でした。第2位は、怨夜巫女!」
あげだま「う、嘘だろ!何であんなやつが第2位なんだよー!」
ワープ郎「まあまあまあ、仕方ない。(マル)この子のクラスでは人気があるんだから」
あげだま「待てよ。俺とあげだマンは同じだから、得票は一人にまとめたんだな。うん、そうだ。そうに決まってる」
ワープ郎「はいはいはいはい。それじゃあ、栄えある第1位の発表だ。(マル)え…まさか…!」
あげだま「どうしたの?早くしろよ。早く」
ワープ郎「う、うん。第1位は…く、九鬼麗!」
あげだま「な、なにー!そんなバカなことがあってたまるか!こんなベスト10インチキだぜ!」

9 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/16(火) 18:52:23.33 ID:???.net
「おーっほっほっほっほっほ!」
あげだま「こ、この笑い声は…」
(バタン!)
麗「おーっほっほっほっほっほ!素直に認めなさい。あげだま」
あげだま「うるさぃ!あ、待てよ。ひょっとして、このハガキよこしたのお前じゃねえか?」
麗「ギクッ」
ワープ郎「ウン。ペンネームの世界一不幸で可憐な乙女っていうのがにおう。(マル)」
あげだま「クンクン」
麗「あげだま、何ボケかましてんだ。(マル)
あげだま「あ、すんません。やい、九鬼麗!図星だろう!」
麗「おーっほっほっほっほっほ!とんだ腹違いよ」
佐藤・田中・鈴木「だあー!(ズコー)」
田中「お嬢さま、筋違いです」
麗「わ、わざとボケをかましたんですわ。おっほっほっほっほっほ」
佐藤「しっかしまあ、このハガキの字、へったくそですねえ」
(ドガッ)
佐藤「あた、あたたたたた、お嬢さま」
麗「字が下手で悪かったわね!あ!!」
あげだま「そーれみろ。やっぱりお前だったんじゃねえか」
麗「お黙りなさいっ!」
あげだま「うるさい、そっちこそ放送の邪魔だ。出てけよ」
ワープ郎「そーだ。出てけ出てけ」
麗「おーっほっほっほっほっほ!出ていくのはお前たちの方ですわ。
この放送局、たった今、我が九鬼コンツェルンが買い取ったところよ」
あげだま・ワープ郎「なんだって!?」

10 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/16(火) 18:55:13.77 ID:???.net
「おーっほっほっほっほっほ!」
あげだま「こ、この笑い声は…」
(バタン!)
麗「おーっほっほっほっほっほ!素直に認めなさい。あげだま」
あげだま「うるさぃ!あ、待てよ。ひょっとして、このハガキよこしたのお前じゃねえか?」
麗「ギクッ」
ワープ郎「ウン。ペンネームの世界一不幸で可憐な乙女っていうのがにおう。(マル)」
あげだま「クンクン」
ワープ郎「あげだま、何ボケかましてんだ。(マル)
あげだま「あ、すんません。やい、九鬼麗!図星だろう!」
麗「おーっほっほっほっほっほ!とんだ腹違いよ」
佐藤・田中・鈴木「だあー!(ズコー)」
田中「お嬢さま、筋違いです」
麗「わ、わざとボケをかましたんですわ。おっほっほっほっほっほ」
佐藤「しっかしまあ、このハガキの字、へったくそですねえ」
(ドガッ)
佐藤「あた、あたたたたた、お嬢さま」
麗「字が下手で悪かったわね!あ!!」
あげだま「そーれみろ。やっぱりお前だったんじゃねえか」
麗「お黙りなさいっ!」
あげだま「うるさい、そっちこそ放送の邪魔だ。出てけよ」
ワープ郎「そーだ。出てけ出てけ」
麗「おーっほっほっほっほっほ!出ていくのはお前たちの方ですわ。
この放送局、たった今、我が九鬼コンツェルンが買い取ったところよ」
あげだま・ワープ郎「なんだって!?」

11 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/16(火) 19:08:57.76 ID:???.net
麗「おっほっほっほっほ。これからは、九鬼麗のオールナイト盛蕎麦を始めますから。鈴木、田中、佐藤!こいつらをつまみ出しなさい」
佐藤・田中・鈴木「はい」
あげだま「冗談じゃないぜ。し、死んだってマイク離すもんか」
鈴木「ケガしたくなかったらおとなしくしろコイツ」
ワープ郎「コラ、離す。(マル)」
雷蔵「こらー!やめんかい」
麗「お、おじい様」
雷蔵「これはテレビじゃなくてCDじゃぞ。喧嘩はやめて仲良く放送すればいいじゃないか」
麗「冗談じゃありませんわ。誰があげだまなんかと」
あげだま「こっちだって。やあなこった」
麗「鈴木、田中、佐藤!つまみ出しなさい!」
雷蔵「あーこれこれ。んーそれじゃあ、ワシと麗。あげだまとワープ郎の二組に分かれて、
どっちが面白い放送をするか競い合うっていうのはどうじゃ」
ワープ郎「うん、なんだか面白そうだ。(マル)」
あげだま「よーし、やってやろうじゃねえかあ」
麗「おーっほっほっほっほっほ!望むところですわ。じゃ、私達から行きますわよ」
雷蔵「よーし、まずワシからじゃ。聞くも涙、語るも涙の、九鬼雷蔵の今だから話せる暗い過去コーナー」
麗「鈴木、田中、佐藤」
佐藤・田中・鈴木「(パフパフパフパフパフパフ!)」
田中「芸能人水泳大会みたいだなあ」
麗「静かに」

12 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/29(月) 20:42:38.77 ID:???.net
雷蔵「それは、まだワシがノットリダマスの預言書を手に入れる前のことじゃった。
確か、あれは昭和30年代の前半だったと思うが、その頃の九鬼家は、遊び人のワシの爺さんのおかげで、
先祖代々所有していた山や田畑はすっかり人手に渡り、ワシの代になった時には貧乏のどん底だったんじゃ。
当主のワシは九鬼家を再建しようと、起死回生の勝負に出たんじゃ。
残った屋敷を担保に、金を借り、当時流行っていたダッコちゃん人形の向こうを張り、
オンブくん人形を大量に生産して売り出したんじゃ」
麗「ダッコちゃんにオンブくんなんて、素晴らしいアイディアですわ」
あげだま「ど、どこがじゃ」
麗「静かにしなさい。それで?大儲けした訳ですのね?」
雷蔵「それじゃあ暗い過去コーナーにならんじゃろう」
麗「じゃあ?」
雷蔵「全然売れんかった。おかげで家も無くなり、ワシら家族は無一文で放り出されたんじゃ」
麗「うっ、うっ。ああ、なんて可哀相なんでしょう。涙がちょちょ切れそう」
雷蔵「そして、絶望したワシは首吊りをしようと、手頃な木を探していた時のことじゃ。
なんと!道端で万札がぎっしり詰まったボストンバックが落ちているのを見つけたんじゃ」
麗「ついてるじゃありませんか。もちろんネコババしたんでしょ?」
雷蔵「いや、拾った場所がまずかった。交番の前だったんじゃ」
麗「まあ、なんてついてないの。可哀相。お爺様」
雷蔵「それがそうでもなかったんじゃ。おまわりさんが札を数えると、何と一億も入っておってな。
落とし主が現れたら、お礼に、一割の一千万も貰えるというのじゃ」
麗「やっぱりついてるんじゃない」
雷蔵「いや、ところが、よく調べると、その一億円は全部ニセ札だったんじゃよ」
麗「ああ、不幸を絵に描いて額縁に入れたようですわ」
雷蔵「ところが、すぐにドジなニセ札の落とし主が現れてな。そのおまわりさんが見事逮捕したんじゃ。
おかげでワシゃ犯人逮捕の手伝いをしたということで、感謝状を貰えることになったんじゃ」
麗「やっぱりついてるんじゃありませんか」
雷蔵「いや、ところが」
麗「えーい!ついてるのかついてないのかハッキリせんかい!麗ちゃんキーック!」
雷蔵「ぎゃーひーー」

13 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/29(月) 20:46:14.00 ID:???.net
あげだま「だっはっはっは。もう仲間割れかよ」
ワープ郎「ボクたちの企画はもっと面白い。(マル)」
あげだま「題して!」
あげだま「あげだまと!」
ワープ郎「ワープ郎の!」
あげだま・ワープ郎「㊙どっきりビックリ突撃レポート!」

14 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/29(月) 21:02:09.54 ID:???.net
ワープ郎「ハイ。ここは、いぶきちゃんのマンション前です。(マル)」
あげだま「今日の突撃レポートは。いぶきちゃんファンの皆さん、喜べー。
これから、俺とワープ郎が、いぶきちゃん家に忍び込み、
こっそりいぶきちゃんの私生活を覗こうと思っているから、期待してくれよー。
それじゃあ、マンションの中に忍びこむまで、いぶきちゃんのテーマでも聞いてくれ」

(中略)

15 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/29(月) 21:05:20.46 ID:???.net
ワープ郎「いぶきちゃんの部屋の前に来た。(マル)」
あげだま「いぶきちゃーん、いるかなー」
(ガチャガチャ、ガチャガチャ)
あげだま「あ、か、鍵がかかってる。これじゃあレポート出来ないよ。寝てんのかな?」
ワープ郎「鍵穴から覗けばいい。(マル)寝てる、寝てる。ぐっすり寝てる。(マル)」
あげだま「見せろ、見せろ。あーほんとだ」
ワープ郎「ヒヒ、可愛い顔して何たってすごい寝相だ。(マル)パジャマがはだけて、へそが見えてる。(マル)
あげだま「へそ?ちょっと見せて。あーベッドからずり落ちそうだぞ。あーあ、危ない危ない危ない」
(ドスンッ)
あげだま・ワープ郎「落ちた」
いぶき「いってーいてー」
ワープ郎「お尻をさすりさすり起き上がった。(マル)」
あげだま「執念です、いぶきちゃん。またベッドに戻っていこうとしております」
いぶき「ぐがあーごー、が、が、ぐわー、」
あげだま「んん、寝つきがいいというか、ありゃ図太いというか」
ワープ郎「わあ、すっごい大口開けて寝てしまった。(マル)これじゃレポートにならない。(マル)」
あげだま「へいけ、いびき。あ、なるほどね。そういう訳で、いびきもかく訳ですね」
ワープ郎「うーん、つまらないシャレだ。(マル)」
あげだま「帰ろう」
ワープ郎「ハイ」

16 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/29(月) 21:10:37.96 ID:???.net
あげだま「でえ、とんだ突撃レポートだったぜ」
麗「おーっほっほっほっほっほ!大ボケかましてくれましたわね。
こっちも負けていませんわ。田中、例のテープの用意を」
田中「は」
あげだま「なんだ、そのテープは」
麗「昨日の鈴木のお見合いの模様を録音したものですわ」
鈴木「えええええー!」
麗「名付けて、110回目のプロポーズ、ですわ」
鈴木「うう、お、お、お嬢さま!どうかそれだけは!」
麗「田中、スタート」
田中「はい」

17 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/31(水) 19:57:35.51 ID:???.net
麗「ずいぶん照明が暗いホテルね。ホテルおー暗。どうしたの?笑いなさい」
田中「あ、ははは」
佐藤「ははは。ははは」
鈴木「はは、つまんねえよ」
麗「もっと笑いなさい」
佐藤・田中「ははははは。ぐわっはっはっは」
鈴木「面白くないんだもん、だって。はは、面白くない」
ホテルの従業員「お客さま、お静かに願います」
麗「あら。あそこで誰か手を挙げてますわ」
佐藤「見合い相手みたいっすね」
麗「参りましょう。あら、鈴木。どうしたの?」
鈴木「お嬢さま、ここまでで結構ですから、どうか帰って頂けないでしょうか」
麗「何言ってるのよ、ガスくさい。今度こそ、私が独身生活からおさらばさせてあげますわ。おほほほほほほ」
鈴木「水くさいの間違いだろが。いや、そういう問題じゃなくて」
麗「ん?心配しなくても、大舟に乗ったつもりでいれば大丈夫ですわよ。田中、佐藤」
佐藤・田中「へい。エンヤ〜コラ」
鈴木「ほんとに舟を漕ぐなっちゅうに!あーあ、110回目の見合いも駄目みたい…」

18 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/31(水) 20:44:35.56 ID:???.net
えりママ「はじめまして、こちらが娘の宮沢えりで、私が母親でございます。
えりはこの春、聖心女子大をトップで卒業したんでございますのよ。おっほっほっほっほ」
麗「へえ、トップで。足が早いんですのね」
佐藤・田中・鈴木「(ズコー!)」
佐藤「鈴木、聖心ってお嬢さま大学なんだろ?」
鈴木「あ、ああ」
田中「それに顔もプロポーションも抜群だし、上手くやれよ」
麗「あなたたち、女を見る目がないのね。
ああやって済ましてるのに限って六本木辺りでイケイケギャルをやってるんですのよ」
えりママ「ふ″ん、ふ″ん、、ごほん」
鈴木「あ、あの、えりさん。えりさんっていっちゃった。あ、ご、ご趣味は?」
えり「答える前に言っておきますけど、私、三高の男性じゃないと結婚はいたしませんわよ」
麗「それならピッタリですわ。鈴木はね、落ちこぼれやツッパリで有名な盛蕎麦第三高校の出身なんですから」
えり「はあ?」
麗「地元じゃ盛蕎麦第三高校はみんな三高って呼んでますの」
佐藤・田中・鈴木「(ズコー!)」
佐藤「お、お嬢さま。その三高じゃなくて、高学歴、高収入、高身長のことを言うんですよ」
麗「あら、そうだったの?じゃあ高卒の鈴木じゃ駄目って訳?」
えりママ「えりは何と言っても聖心ですから、格が違いすぎますわ」
麗「おーっほっほっほっほっほ!一つくらい低くたっていいんじゃないんですの?」
えり「あら、失礼ですけど、身長も160pくらいしかないじゃありませんの」
麗「おーっほっほっほ!今日は緊張しているから縮んでいるのよ。普段なら3メートルはあるんですの」
佐藤・田中・鈴木「(ズコー!)」

19 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/31(水) 21:22:11.94 ID:???.net
鈴木「お、お嬢さま。めちゃくちゃ言わないでください」
麗「分かったわよ。でも2つは駄目でも、3つ目の高収入がずば抜けているから大丈夫よ」
えりママ「まあ、そんなにお給料がお宜しいの?」
麗「おーっほっほっほっほっほ!鈴木は、世界に誇る九鬼コンチェルンの本家の執事なんですのよ。給料は月200万円!」
えりママ・えり「2、200万!?」
えりママ「その若さで200万なんて素晴らしいですわ!」
鈴木「いや〜それは基本給でして」
えり「じゃあ残業なんか入れると」
鈴木「手取りだと、こんなものに」
えり「片手ってことは、500万?」
鈴木「いえ、お嬢さまや旦那様の逆鱗に触れると、給料から引かれるシステムになってるものですから」
えりママ「じゃあ50万まで減ってしまわれるの?」
鈴木「いえ。もう一桁低いです」
えり「一桁って、ご、5万?」
鈴木「うん、何だかんだ大体そんなもんになっちゃうよな?」
田中「うん、俺は先月4万5千円だったなー」
えり「ばっかばかしい。帰らせていただきます」
麗「お待ちなさい。結婚を学歴や背の高さや収入で決めるなんて、あなた方、恥ずかしくないの?」
えりママ「そ、それは」
麗「一番大事なのは、どれだけ相手のことを愛しているかってことじゃないんですの?」
鈴木「うう、お、お嬢さまー。涙ジョー」
麗「鈴木、本当にこの人のことが気に入ったのなら、お前がどれほど愛しているのか見せておあげなさい」
鈴木「はい。えりさん、来てください」
えり「ああ」

20 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/31(水) 21:34:16.66 ID:???.net
鈴木「こっち」
えり「こんな所に連れてきて何をするおつもり?ああ、車道に出たら危ないわ」
雷蔵「バカもん!突然飛び出してくるやつがあるか!あれ?毎度馬鹿馬鹿しい鈴木じゃないか」
鈴木「あ、だ、旦那様」
麗「鈴木、気にしないで。決め台詞よ〜」
鈴木「ああ、はい!僕の頭はハゲましぇーん。僕は、ハゲましぇーん。あなたを、僕は、あなたを、僕は、愛しているから。
僕は絶対、ハゲましぇーん」
雷蔵「ワシゃ、ハゲたくてハゲてるんじゃないわ!」
鈴木「わあ!」
えり「ばっかみたい!お母さま、帰りましょう!」
えりママ「ええ!」
麗「こうして鈴木の110回目のお見合いも潰れたのでした。ちゃんちゃん」

21 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/31(水) 22:15:32.90 ID:???.net
鈴木「あー、うう、こんな恥ずかしいことラジオで流されたら、もう絶対結婚できないよー」
ワープ郎「あー可哀相な執事さんだ。(マル)」
(パラリラパラリラパラリラ)
あげだま「なんだお前たちは」
九十九里爆風隊員「俺たちは千葉でその名を轟かせている九十九里爆風隊だ」
麗「暴走族さんが何の用ですの?」
隊員A「うるせえ!しょうもない放送のおかげでこけまくって、マシンがボロボロになっちまったじゃねえかよ。
この落とし前どう取ってくれるんだ?」
麗「おーっほっほっほっほっほ!田舎者が都会を走るのがいけないんですわ」
一同「(ズコー!)」
隊員B「盛蕎麦市のどこが都会なんだよ」
隊員A「そうだ。千葉を馬鹿にしやがって。こんなチンケな町よりずっと都会だぞ。千葉は」
隊員たち「そうだそうだ」
隊員B「ふん、千葉の町なら必ずシャレたカフェバーがあるのに、この町には一軒もねえじゃねえか!」
雷蔵「抜かしたな若造。カフェバーはないが、うちの隣にはおかよバアーが住んでるわい」
一同「(ズコー!)」
鈴木「だ、旦那様ぁ」
隊員C「しょうもないギャグかましやがって!野郎どもやっちまえ」
隊員たち「おー!」
(ボコスカボコスカ)
雷蔵「田中負けるな!佐藤、パンチじゃ!」
麗「鈴木!負けたら給料はないものと思いなさい!あー!もうどさくさに紛れてどこ触ってんのよ!」

22 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/31(水) 22:18:24.50 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、大変なことになってしまった。(マル)」
あげだま「ワープ郎、あげだま変換だ!」
ワープ郎「オッケー」

ワープ郎「あげだま、変換スタンバイ!」
あげだま「あげだま、へんかーん!」

あげだま「てやあ、あげだマーン!」
ワープ郎「変換完了。(マル)」

23 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/31(水) 22:37:36.92 ID:???.net
あげだマン「はーっはっはっはっはっはっは!」
隊員B「な、なんだ、この笑い声は」
あげだマン「気合の戦士あげだマン参上!いやーい、暴走族ども!何でも暴力に訴えるやつらは、このあげだマンが、許さん!」
隊員B「生意気な!野郎ども、こいつから叩きのめせぃ!」
隊員たち「おー!」
隊員C「喰らえ!とう!」
あげだマン「たあー!」
隊員C「うう!」
隊員A「己を知れー!」
ワープ郎「そんなチェーンなんかあげだマンには通用しないぞ。(マル)」
隊員A「うるせー!おりゃー!」
あげだマン「でやあ!」
隊員A「うわあ」
あげだマン「へっ!一人一人じゃめんどくせー。まとめてかかってきやがれ!」
隊員たち「くっそー」
あげだマン「てやあー」
麗「あげだマン一人に良い恰好はさせませんわ」

24 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/31(水) 22:44:15.92 ID:???.net
あげだマン「へへ、どんなもんだい」
隊員B「ぜえぜえ、よ、よくもやりやがったなー」
(キラン)
隊員B「へっへっへっへ。どうだ。ビビったろ?」
あげだマン「そんなナイフなんかビビりませんねー。こい!」
怨夜巫女「お待ちなさい、あげだマン」
あげだマン「お、怨夜巫女」
怨夜巫女「あとは私にお任せなさい」
隊員B「また変なのが出てきやがった。くっそー」
怨夜巫女「ちょっと失敬!」
隊員B「ん?」
怨夜巫女「ふんふんふんふん〜♪」
隊員B「人のナイフでリンゴの皮むくな!返せ!」
怨夜巫女「ああ、もう。せっかく途切れずに上手く剥けてたのにぃ」
隊員B「うっせー!なめやがって!喰らえ!」
あげだマン「危ない!でやあ!」
隊員B「ぐ、うわあー!覚えてろよ!」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほ!口ほどにもないやつらですわ」
ワープ郎「何もやってないのによく言うよ。(マル)」

25 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/31(水) 22:46:50.12 ID:???.net
(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…)
あげだマン「おお、こ、今度はなんだ?」
いぶき「ああ、あげだマンーサインしてー!」
「キャー!(やんややんや)」
雷蔵「な、なんだ。おかよバアーさんまでいるぞい」
あげだマン「わーそんなにいっぱい入りきれないよー」
怨夜巫女「く、苦しい、これ以上入ったらパンクしてしまいますわ…」
(ズドン!)
一同「わあああああーーー」
「げほっ、げほっ」

ワープ郎「もう放送が出来ない。(マル)」
怨夜巫女「とりあえず、あとはテレビ東京系列で放送中の、九鬼通信怨夜巫女でお楽しみください」
あげだマン「おいおい、勝手にタイトルを変えるなよ。ゲンジ通信あげだま、だからな。みんな、見てくれよな!」

26 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/31(水) 22:58:13.09 ID:???.net
世界制覇がワタシの野望
鏡よ鏡 ワタシは綺麗?
ダリアのようなこの唇と
天使のようなこの微笑みが
たまらないでしょ
ひかえおろう
女王様とお呼び! ワタシを

素顔のワタシを誰も知らない
本当は寂しいの
ひとりぼっちよ 涙がはらはら

それに付けても・突然・どうして
おジャマの・あいつは・何者
目障りですわよ
きっと今に跪かせますわ

27 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/08/31(水) 23:04:05.90 ID:???.net
世界制覇がワタシの野望
鏡よ鏡 ワタシは完璧?
輝く美貌と冴えた頭脳で
この世のすべて 豚は手のひら
道をお開け
庶民達よ
女王様とお呼び! ワタシを

素顔のワタシを誰も知らない
本当は寂しいの
ひとりぼっちよ 涙がはらはら

それに付けても・突然・どうして
おジャマの・あいつは・何者
目障りですわよ
きっと今に跪かせますわ

28 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/03(土) 20:29:59.78 ID:???.net
雷蔵「うーむ、むむ」
鈴木「今日はずっとあの調子だな」
田中「よっぽど難しい預言なんだな」
佐藤「一体どんな預言なんだ?ゴク」
雷蔵「どう考えても、どう考えてみても、ワシの出番が少ない!」
佐藤・田中・鈴木「だあ!(ズコー!)」
雷蔵「この番組の主役はワシのはず。タイトルだって本当は九鬼通信のっとりだまなのじゃ」
田中「そ、そうだったか?」
佐藤「さあ」
鈴木「ち、違うと思うけど」
雷蔵「今までにあげだマンにやられた合成獣が16体、使った予算が100億円じゃ」
佐藤「そんなに金が掛かるか?合成獣なんかに」
鈴木「ネズミとか胡椒瓶とかさ」
田中「大きな動物はレンタルだったしな」
雷蔵「今回からはワシが直接出ていって指揮を取るわ。おほほほほほほ。これからはワシを君世御子と呼べ」
佐藤・田中「げげー!」
鈴木「あわわわわ」
雷蔵「いいか?今まで負けた原因はお前たちのそういうふざけた態度にあるのじゃ」
麗「それだけじゃありませんわ。確かに3人組の責任もありますわ」
雷蔵「麗や、誰にVサインを送っとるんじゃ?」
麗「もちろん私のファンにですわ。お爺様、その恰好はよした方がよろしくてよ。食事中の方もいるんですから」
雷蔵「どういう意味じゃ?」
麗「度重なる敗北、その大きな原因は、あげだマンに対抗出来るような最強の戦士がいないからですわ」
雷蔵「最強の」
佐藤・田中・鈴木「戦士!?」

29 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/03(土) 20:32:54.97 ID:???.net
『まぶしすぎるぜ 光君』

30 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/03(土) 20:57:00.74 ID:???.net
麗「強くてたくましい戦士さえいれば、きっとあげだマンに勝てますわ」
雷蔵「強くてたくましい選手か、うーむ」
鈴木「二人の言ってることが食い違ってないか?」
佐藤「麗さまは、シュワちゃんのような、戦士。
旦那様はカールルイスのような、運動選手のことをおっしゃってるんだよな?」
田中「シーッ。余計なこと言うとろくな事ないぞ」
鈴木「確かに」
雷蔵「選手といえば確か最強選手のつくり方があったはずじゃが」
麗「最強戦士のつくり方ですか?ではもうあげだマンに勝ったも同然ですわ」
雷蔵「よいかな?選手はより早く、より高く、より強くを理想とせよ。さすれば、五つの輪をも制するものなり」
鈴木「五つの輪ってオリンピックの五輪のことだよな?」
田中「でも、多分そうはならないな」
麗「それは簡単ですわね。戦士は誰よりも早く走り、誰よりも高く飛び、誰よりも力が強いのが理想的だということですわ」
雷蔵「なるほど、さすがは麗じゃ。しかし五つの輪とは何じゃろうね?」
麗「きっとそれは腕輪か何かですわ。戦士には腕輪がつきものですもの」
雷蔵「なるほど。まあ女性の選手もおるからアクセサリーぐらいは付けるじゃろうな」
田中「しっかし毎度のことながら強引な展開」
鈴木「戦士になんで腕輪が付きものなんだ〜」
佐藤「五輪がアクセサリーになっちゃうしな」
麗「つまり、最強の戦士をつくるには、誰よりも早く走り、誰よりも高く飛び、誰よりも力が強い者を集めればいいのですね」
雷蔵「いや、人を集めるのではなくて、エキスを集めるのじゃ」
麗「エキス?」

31 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/03(土) 21:18:24.54 ID:???.net
あげだま「俺だけ居残り勉強だなんてカッコ悪いよな。
あ。いぶきちゃん、俺を待っててくれたんだ。いぶきちゃーん、いぶきちゃん。あ、ああ!」
ワープ郎「あげだまを待ってたんじゃないみたいだね」
あげだま「え、んん」
光「いぶきちゃん、今度の土曜日に君の学校で大会があるんだ。応援よろしくね」
いぶき「ええ…///」
光「じゃあ、僕はまだ練習があるから。これで」
いぶき「さよなら」
あげだま「い、ぶ、き、ちゃーん」
いぶき「きゃあー!あげだまくんじゃないの。びっくりしたなあ、もう。あら、変わった帽子ね。どうしたの?」
あげだま「でえ。あのね!いぶきちゃん!」
いぶき「はい」
あげだま「今、いぶきちゃんと話してたのは誰!?」
いぶき「緑山学院の光くんよ。陸上の選手で、将来のオリンピック候補なんだから」
あげだま「でえ」
いぶき「トレードマークは、あの青いユニホーム。緑山学院の蒼き流星って呼ばれてるの」
あげだま「蒼き流星…。で、その蒼き流星さんといぶきちゃんは一体どういう関係なの?」
いぶき「どういう関係って別に、こないだ偶然会っただけよ」
あげだま「(偶然会っただけで何で赤くなるんだ)」

32 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/03(土) 21:35:10.10 ID:???.net
佐藤・田中・鈴木「うりゃうりゃ」
雷蔵「よーし、エキスパンドを誰が一番伸ばせるかなテスト終わり!一番力持ちの田中には特別に」
田中「ボーナスを頂けるんですね。これでやっと少しは人並みの生活が出来ます」
雷蔵「合成獣になってもらう」
田中「!!(ダブルビックリ)」
雷蔵「麗や、あれの準備は出来ておるかな」
麗「もちろんですわ。はい。私の大事なぬいぐるみのパンちゃんですわ」
雷蔵「おお、見事じゃ。では、ワシも愛用の高麗人参エキスじゃ。この二つが揃えば大丈ぶいじゃ。
さ、お前たち、田中を合成マシーンに入れるのじゃ」
佐藤・鈴木「はい!」
田中「涙ジョー」
佐藤「バッカだなあ、こうなることは分かってるんだから、力を抜けばよかったのに」
鈴木「そうそう、お前は本当にバカ正直なんだから」
田中「ああー」
佐藤・鈴木「田中ゴー!」
田中「とお!」
雷蔵「ポチっとな」

33 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/03(土) 21:52:31.37 ID:???.net
雷蔵「あ、でけた」
エキスパンダ「とほほ。こんな姿娘に見せられない」
麗「これが最強の戦士ですの?」
雷蔵「まだまだじゃ。あの瓶に優れた運動選手のエキスが満タンになったとき最強の大エキスパンダになるのじゃ。
その時こそ、あげだマンが敗れ去るときじゃ」
麗「ふふふふふ」

34 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/09(金) 18:10:08.19 ID:???.net
運動選手「たあ!やったー!」
エキスパンダ「すごい、あなたは天才だパンダ」
運動選手「え」
エキスパンダ「握手握手」
運動選手「・・・」
エキスパンダ「この調子で一気にいくパンダ」
佐藤・鈴木「おー!」
エキスパンダ「天才天才。
握手握手。
あなたも天才。
あ、もひとつあなたも大天才。
はいはい、握手。あくしゅぅううう・・・」
お爺さん「おお、何だか力がみなぎってくる」
お婆さん「ありゃ、お爺さん、ずいぶん若々しくなったこと」
お爺さん「婆さん、子供が欲しいな」
エキスパンダ「なんでこんなところでゲートボールやってんだぁ」
佐藤「馬鹿、逆にエキスやってどうすんだよ。相手を選べ」
鈴木「わざとでしょ」
エキスパンダ「チョットネ」

35 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/10(土) 17:20:25.49 ID:???.net
土曜日

女子生徒A「あ、あの青いユニホーム、光くんよ」
女子生徒B「かっこいいわ。周りが色あせて見えちゃう」
あげだま「へえ、すごい人気なんだな」
いぶき「速いのよー光くんって」
女子生徒A「ああ、こっちに来るわ」
麗「まあ私に挨拶に来たのですね」
ツリパン「当然のことです」
親衛隊たち「当然、当然」
麗「あれっ(ガクッ)」
光「いぶきちゃん、今日の勝利を君に捧げる」
いぶき「まあ」
ウーロン茶「まあ〜」
麗「ふんっ!(ガンッ)」
ウーロン茶「ああ、ツボに入って」
麗「なんて人なんでしょう!この私を無視するなんて許せませんわよ」
ツリパン「あいつには見る目がないんです」
親衛隊たち「ない!」
麗「麗、帰るっ!」

36 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/10(土) 17:24:36.96 ID:???.net
光「じゃあね、いぶきちゃん」
いぶき「ああ」
あげだま「ちぇ、キザなやつだよね。いぶきちゃん」
いぶき「そうかしら」
あげだま「え、だって」
いぶき「シッ、光くんが走るわ」
あげだま「むん」

37 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/10(土) 17:30:49.58 ID:???.net
ケンサク先生「位置について、よーい!」

・・・

光「はっはっはっはっは」
いぶき「あは」

38 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/10(土) 17:45:17.07 ID:???.net
光「いぶきちゃん、今の走り見てくれた?」
いぶき「ええ」
光「次の走り幅跳びの勝利もいぶきちゃんに捧げるよ」
いぶき「も、もういいわ。恥ずかしいもの」
光「はっはっはっはっは。恥ずかしがり屋さんなんだね。そこがいぶきちゃんのいいところなんだけど。
よーし、じゃあ次の勝利は、君のお母さんに捧げよう」
いぶき「ほんと?ママは光くんの大ファンなの。喜ぶと思うわ」
光「そう?僕も嬉しいよ。いぶきちゃんが喜ぶことなら何でも出来そうだよ。はははははははは」
あげだま「おい、お前!さっきから聞いてりゃいぶきちゃんに対してなれなれしいんだよ!」
光「お前とは挨拶だな。僕には夢小路光っていう名前があるんだがね。そういう君は一体だれなんだい」
あげだま「だれ?だれと言えば、サルバドール・ダリ!なーんちゃって」
いぶき「あげだまくん」
光「いぶきちゃん…この大ボケ野郎だれ?」
いぶき「クラスメイトであげだまくんっていうのよ」
光「ふん、クラスメイトね。君、あげだまか、天かすか知らないけど、たぬきそばの中にでも入ってたらどうだい?」
あげだま「たぬきそば!い、言ってはならないことを言ったなー!」
光「言ったがどうした?」
あげだま「夢小路光、俺の挑戦を受けてみるかー!?」
光「ふん、いいだろ」

39 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/10(土) 18:00:50.64 ID:???.net
ケンサク先生「2人とも!準備はいいか?」
光・あげだま「はーい!」
女子生徒たち「キャー光くーん!」
光「じゃ、お先に」
ケンサク先生「スピードが乗っている!おお、これは新記録が期待出来るぞ!頑張れ青春!山椒は小粒でピリリと辛い!」
光「ふん!」
ケンサク先生「おお、な、7メートル!」
光「この7メートルを君のお母さんに捧げる!」
いぶき「あはは///」
あげだま「いぶきちゃんウットリしちゃって。こうなったら何が何でも7メートル以上飛んでやる!あげだま行きます!たあ!」
ケンサク先生「これもスピードが乗っているぞ!飛び出せ青春!一寸の虫にも五分の魂!」
あげだま「う、わああああああ!!」
ケンサク先生「い、1メートル」
女子生徒たち「あははは、やーだー。あはははは」
いぶき「あげだまくん」
あげだま「ぐ…あーあ…」

40 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/10(土) 18:36:51.99 ID:???.net
ワープ郎「あれ、昼間だってのに、この部屋やけに暗いぞ?(ハテナ)
あ、暗さの原因はあれか。(マル)(いぶきちゃんに失恋でもしたのかな)カッコ閉じる」
あげだま「……」
ワープ郎「しまった図星。(マル)」
あげだま「ワープ郎〜〜!何とかして」
ワープ郎「やれやれ、いつものあげだまらしくないぞ!!(ダブルビックリ)」
あげだま「だって敵は将来のオリンピック候補だし」
ワープ郎「そんなこと関係ないよ。問題はいぶきちゃんの心だろ。(マル)」
あげだま「それが問題なんだよ。いぶきちゃんも結構あのキザ光に熱あげちゃってるし」
ワープ郎「だったら諦めれば?」
あげだま「あっさり言うなよ!」
ワープ郎「だって2つに一つしかないんだろ?(ハテナ)
このままだといぶきちゃんはキザ光のガールフレンドになって、そのうち結婚しちゃうよ!!(ダブルビックリ)」
あげだま「げ!結婚!?」
(光「あははははははは。こいつ〜」)
(いぶき「あはん」)
あげだま「まずい、それはまずいよ。おう、こうしちゃ居られん!」
ワープ郎「そっちは壁だぞ。(マル)」
あげだま「お願い、早く言って」

41 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/10(土) 20:09:20.90 ID:???.net
いぶき「光くんを連れて行ったらママがびっくりしちゃうわね」
光「あはははは。そうだ」
いぶき「え」
光「ちょっと待ってて」
いぶき「ええ」
光「はい、いぶきちゃん。これは初めてこうして並んで歩けた記念だよ」
いぶき「わあ、ありがとう」
麗「まあ、私にこそバラの花は似合うのよ!それをいぶきなんかに。ツリパン、何とかしなさい!」
ツリパン「はい」

42 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/10(土) 20:29:02.47 ID:???.net
いぶき「原田くん」
ツリパン「おい、お前。態度でかいんだよ」
光「はは、この僕に喧嘩を売るとは愚かな」
ツリパン「へへ、言ってくれるじゃねえか。行くぜ!」
光「ぐわあっ」
いぶき「光くん大丈夫?何するのよ、原田くん!」
ツリパン「え、ええっ、だって当然避けれると思って。でもこんなに喧嘩が弱いとはなあ」
いぶき「喧嘩なんて弱くったっていいじゃない。光くんにはスポーツがあるもん!」
ツリパン&親衛隊たち「あ、わわわわわ…」
あげだま「いぶきちゃーん!ど、どうしたの?」
ツリパン「あげだま!俺の用事は済んだ。あとの始末はお前に任せてやるよ。じゃあな」
あげだま「後の始末?何だよそりゃ」
いぶき「お願い、あげだまくん。光くんを」
あげだま「え、ああ?」
光「いててて…僕、格闘技は全く駄目なんだ」

43 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/10(土) 21:06:10.74 ID:???.net
ほたる「まあ、よく来て下さったわ。光くんってあの有名な光くんでしょう?」
光「はい、今日走り幅跳びで7メートルの記録を出した夢小路光です」
ほたる「まあ、7メートルも」
いぶき「その記録、ママに捧げてくれたのよ」
ほたる「まあ、感激」
かに夫「いやあ、しかしその有名な光くんが、いぶきのボーイフレンドとは」
いぶき「やだパパったら。もう大げさなんだから」
かに夫「あははははは」
あげだま「いいんだ、いいんだ、俺なんか。いいんだ」
(トントン)
あげだま「ん?」
こだま「お兄ちゃんがあげだまだろ。よくお姉ちゃんから話は聞いてるよ」
あげだま「え!ほんと?」
こだま「うん」
あげだま「はっはっは!お父さん、お母さん、僕がいぶきちゃんからいつもお聞きになっているその、源氏あげだまでーす!」
こだま「お姉ちゃんの言う通りそそっかしくておっちょこちょいで慌てん坊でお調子者なんだね」
あげだま「しゅるん」
いぶき「こだま、お姉ちゃんがいつそんなこと言ったのよ」
こだま「言ったもん。それより、お兄ちゃんたち」
光・あげだま「ん?」

44 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/10(土) 21:20:48.54 ID:???.net
こだま「2人ともお姉ちゃんのことは諦めた方がいいよ」
あげだま「どうして?」
こだま「お姉ちゃんには心に決めた人がいるんだもん」
かに夫「ほんとかー!」
いぶき「こだま!」
こだま「教えてあげよっか」
いぶき「やめなさい!」
こだま「ジャーン!姉ちゃんはあげだマンが好きなんだよーだ」
いぶき「コラ!返しなさい!」
こだま「やだよー!」
あげだま「あげだマンが好きねぇ。お、あ、熱くないか?ねえ、あっ、つ…熱い!」
光「夢小路光はここに宣言する。あげだマンとこの夢小路光とどちらが優れているか勝負だ。いぶきちゃん」
いぶき「はい」
光「すぐにあげだマンに連絡を取ってくれ。明日の日曜日、朝7時に盛蕎麦市営競技場で待っていると」
いぶき「そんな…私、あげだマンのいる所なんか知らないし、連絡の仕方も分からないわ」
あげだま「そんなの簡単だもん」
いぶき「え、あげだまくん知ってるの?」
あげだま「う、あ、つ、つまり正義のヒーローは念じれば現れるものなのさ」
光「もし来なかったら君が責任取れよ」
あげだま「ぅ、あ、はいはいはいはい」
いぶき「どうしよう。私のためにこんなことになっちゃって」
隣の住人「う、ううううう…」←口を塞がれている
麗「ふふふふふ。光とあげだマンのエキスを吸い取って差し上げるわ。それで大エキスパンダの完成よ」

45 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/11(日) 07:34:55.67 ID:???.net
観客「キャー」
ほたる「光くーん!おばさんよー!」
光「遅い、遅いぞ。あげだマン」

46 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/11(日) 07:43:01.67 ID:???.net
ワープ郎「どうしたんだ?(ハテナ)」
あげだま「うん、俺があげだマンとしてキザ光に勝ったところで、いぶきちゃんにはあげだマンが俺だって分かんないんだよな」
ワープ郎「当たり前だ。(マル)」
あげだま「だったらこんな勝負意味ないよ!」
ワープ郎「違う。(マル)これはいぶきちゃんとは関係ない。(あげだマンと光の勝負なんだ)カッコ閉じる」
あげだま「あげだマンと光の勝負?よーし、ワープ郎。あげだま変換だ!」

47 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/11(日) 07:43:35.32 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、変換スタンバイ!」
あげだま「あげだま、へんかーん!」

あげだマン「てやあ!あげだマーン!」
ワープ郎「変換完了。(マル)」

48 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/11(日) 07:56:33.05 ID:???.net
光「遅い、遅すぎる」
いぶき「(どうしたの?あげだマン。このままじゃ光くんの不戦勝になっちゃう)」
あげだマン「はっはっはっはっは」
いぶき「あ、あげだマン」
あげだマン「大宇宙に光あり。この光、愛の光、気合の光。今、ライバルの挑戦を受けるため、気合の光、降り来たり!」
光「かっこつけてないで降りてこい!」
あげだマン「分かった、分かった。今行くよ。見参!気合の戦士あげだマン!てやあ!」
あげだマン「待たせたな」
光「待たされたさ」
あげだマン「この勝負、受けて立とう」
光「フフ…」

49 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/11(日) 07:59:43.96 ID:???.net
観客「キャー光くーん!」
あげだマン「(あげだマンの恰好はしていても、あげだまとして勝負するぜ)」
光「準備はオーケーかい?」
あげだマン「ああ」
いぶき「やめて二人とも!」
あげだマン「どいてください、いぶきさん」
光「これは男と男の勝負。やめる訳には行かないんだ。
いぶき「私のために、二人が争うなんてやめて欲しいの」
光「聞いてくれ!いぶきちゃん。確かに最初は君のために勝負したかった。今僕は一人のランナーとして勝負したい。
勝ち負けなんか問題じゃない。いかに自分の力を出しきれるかだよ」
いぶき「分かったわ、光くん」

50 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/11(日) 08:01:33.31 ID:???.net
観客「キャー光くーん!」
あげだマン「(あげだマンの恰好はしていても、あげだまとして勝負するぜ)」
光「準備はオーケーかい?」
あげだマン「ああ」
いぶき「やめて二人とも!」
あげだマン「どいてください、いぶきさん」
光「これは男と男の勝負。やめる訳には行かないんだ。
いぶき「私のために、二人が争うなんてやめて欲しいの」
光「聞いてくれ!いぶきちゃん。確かに最初は君のためにあげだマン勝負したかった。
でも、今僕は一人のランナーとして勝負したい。
勝ち負けなんか問題じゃない。いかに自分の力を出しきれるかだよ」
いぶき「分かったわ、光くん」

51 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/11(日) 08:05:17.89 ID:???.net
いぶき「よーい、ドン!」
あげだマン「すごい加速だ」
ワープ郎「関心してる場合じゃないよ。移動キーを押すんだ」
あげだマン「え、ええ」
ワープ郎「(このままじゃ負けちゃうよ)カッコ閉じる」
あげだマン「でも」
(光「勝ち負けなんて問題じゃない。いかに自分の力を出し切れるかだよ)」
あげだマン「よーし、実力で勝負だ!」

52 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/11(日) 08:15:45.42 ID:???.net
エキスパンダ「やんや、やんや。二人とも走る天才パンダ。はい、記念の握手」
ワープ郎「あ、こいつ合成獣だ!(ビックリ)」
あげだマン「わー!危なかった。あ、しまった」
エキスパンダ「イヒヒヒヒ」
光「・・・」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほ!さすがの天才もエキスパンダには敵いませんわね」
あげだマン「またお前かー!」
怨夜巫女「次はあげだマンですわよ」
鈴木「怨夜巫女さま、エキスが満タンになりました」
あげだマン「くっそー」
怨夜巫女「今こそ最強の戦士が最強の戦士が生まれるときですわ」
エキスパンダ「イヒヒヒ、ドーピング」
佐藤・鈴木「いっきいっきいっきいっき!」
エキスパンダ「ぷはあ」

53 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/11(日) 08:20:14.61 ID:???.net
大エキスパンダ「お待たせー」
あげだマン「うわあ、で、でっけー」
大エキスパンダ「あげだマンよ。俺の強さを思い知れ。
いいか?俺はな、高跳び一番、幅跳び一番、投げやり一番、走るの一番、なんだ。どうだ、まいったか?」
あげだマン「なんだって?」
大エキスパンダ「ふふ、貴様よほど恐怖を味わいたいらしいな。良かろう、俺は。
高跳び一番、幅跳び一番、投げやり一番、走るの一番。ははは、今度こそ怖れいったか」
あげだマン「なんだって?」
大エキスパンダ「まだ分からないの?だーかーら、高跳び一番、幅跳び一番、投げやり一番、走るの一番。どうだ、まいったか?」
佐藤「どうやら最強の運動選手をつくってしまったようですね」
鈴木「またやっちゃった」
怨夜巫女「仕方がない。あれを」

54 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/11(日) 08:30:45.71 ID:???.net
怨夜巫女「さあ、これで完全な戦士よ。あげだマンをやっつけておしまい」
あげだマン「来い!むむむ…」
大エキスパンダ「重くて動けん」
一同「※△★▼◇☆(ズコー)」
あげだマン「もう今日は時間ないからとどめ刺しちゃうもんね!ダブルフリスベー!」
大エキスパンダ「動けないって言ってるのにー」
怨夜巫女「ああ、ああ」
怨夜巫女「あーーれーー」
佐藤・鈴木「うわあーーー」

55 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/11(日) 08:37:52.70 ID:???.net
あげだマン「やった。あ、なんだこりゃ」
光「・・こ、これは」
あげだマン「光くん」
光「あげだマン」
あげだマン「引き分けだな」
光「いや、僕の負けさ。僕にとって引き分けは負けと同じことさ」
いぶき「そんなことないわ。あげだマンと互角だなんて、光くんってやっぱりすごいと思う。さ、握手して」
あげだマン「ところでいぶきさん。あの、あげだまくんもこのあげだマンと互角の勝負をするんだよ」
いぶき「うっそー」
あげだマン「うそじゃない」
ワープ郎「(あげだま!)」
あげだマン「では、さらば!」
いぶき「あげだマン」

あげだま「俺と光が互角の勝負をしたのに」
ワープ郎「ヒーローは辛いね‥(テンテン)」
あげだま「んだんだ」

56 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/12(月) 08:24:39.60 ID:???.net
あげだま「はっはっはっはっはっはっは」
ワープ郎「何がそんなにおかしいんだ?(ハテナ)」
あげだま「だって麗のやつすげえ相撲オンチでさ、ブームの若貴兄弟のこともぜーんぜん知らないんだって」
麗「うう、すっかり恥をかいてしまいましたわ。こうなったら若貴兄弟をやっつけるしかありませんわね」
ワープ郎「次回、ゲンジ通信あげだま。麗は横綱でゴンス」
麗「ちょっと!何で私が関取になんのよー!」

次回

『麗は横綱でゴンス』

57 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/13(火) 14:05:35.33 ID:???.net
麗「皆さん、おはよう」
ツリパン「そんなに見たいかー?」
クラスメイト達「見たーい」
ツリパン「しょうがねえなー。じゃ、ちょっとだぞ」
麗「ん?」
ツリパン「ほんとにちょっとだぞ」
麗「おっほん」
ツリパン「おい、手洗ってきたか?ちゃんと」
麗「おっほん!」
ツリパン「順番だ、順番」
麗「むううううう」
ワープ郎「これは面白くなりそうだ。(マル)」

58 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/13(火) 14:15:36.93 ID:???.net
男子生徒「すっげーな。ははは」
麗「むむむむむ」
女子生徒「うらやましいー。私も一度生で見てみたいなー」
麗「な、何なのー!もう」
ツリパン「ちゃんと丁寧に扱えよ。オラ」
ツリパン「砂かぶりと言われる一番の前の席だったから、高島田と若島田もバッチリ見えたんだぞ」
いぶき「大相撲の切符を手に入れるのも大変なのに、ほんとうらやましいわ」
ツリパン「うちのパパは、二人の後援会に入ってるからな」
あげだま「それでサインまでもらってきたのかよ。しかし二人ともでっかい手。ん?わあーあ!い、いきなり変な所から顔出すな」
ツリパン「れ、麗さま、どうしたんですか?その変わり果てたお姿は」
麗「黙らっしゃい!私が来たのに挨拶もしないで何よ!」

59 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/13(火) 14:16:57.49 ID:???.net
『麗は横綱でゴンス』

60 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/13(火) 14:30:52.57 ID:???.net
麗「こんなものー!くっ、くっ」
クラスメイト「わー」
ツリパン「麗さま、おやめください!」
麗「ふん!お前には今日限りで親衛隊の隊長を辞めてもらうわ」
ツリパン「そ、そんな…」
あげだま「麗!いくらなんでもやり過ぎじゃねえか」
いぶき「そうよ。挨拶しないからってこんなことするなんて原田くんが可哀相よ」
ウーロン茶「挨拶は関係ないネ。麗さんはいつも自分がクラスの中心にいないと気に喰わないものねだり」
あげだま「それにしても若貴の色紙こんなにしちゃってもったいない」
麗「若貴が何よ!私のお父様なんか…若ハゲよ」
一同「(ズコー!)」

61 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/13(火) 14:48:33.65 ID:???.net
あげだま「麗よ、おめえひょっとして若貴兄弟のこと知らねえんじゃねえか?」
麗「ギク。ん?」
ウーロン茶「お金くれたら教えてあげるヨ。ジャン」
麗「ほり、3000円」
ウーロン茶「んん。今の大相撲ブームの火付け役になった若島田、貴島田の兄弟力士のことなのネ」
麗「し、知らなかった。麗、帰るっ!」
あげだま「え、ええ?ったく、ほんと超ワガママなやつだよな」
ツリパン「麗さま…」

62 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/13(火) 15:08:23.95 ID:???.net
麗「えーん、うう」
雷蔵「たかが力士の名を知らんかったくらいでそんなに泣くこともあるまい」
麗「ひどいわ、お爺様まで。私、今日ほど恥ずかしい思いをしたことはなくってよ。うう」
雷蔵「すまん、すまん。で、ワシにどうしろと言うのじゃ?」
麗「そうこなくっちゃ、お爺様。私が恥ずかしい思いをしたのも若貴とかいう兄弟力士に人気があるからいけないんですわ」
鈴木「ああ、我々には思いつかん発想だな」
佐藤・田中「うんうん」
麗「若島田や貴島田をけちょんけちょんにやっつけて一気に人気の座から引きずり落とさなければ私の気が収まりませんわ!」
雷蔵「うーむ、しかし相手は人気ばかりか実力もある相撲取りじゃからなあ。そう簡単にはやっつけられんぞ」
麗「お爺様。困ったときのノットリダマスの預言書があるじゃあーりませんかあ」
雷蔵「しかし預言書は世界征服のためのもんじゃからのう」
麗「ああ、両親ばかりか、お爺様にまで見放され、やっぱり麗はひとりぼっちなんだわ。よよよ」
雷蔵「分かった、分かった」

63 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/19(月) 16:45:43.66 ID:???.net
雷蔵「うん?これは。大王、丸い格闘技場に大きなイチョウ男を放つ。その男、綱を張り、人や国を張り倒さん。
うん、これは使えるぞ。丸い格闘技場、すなわち土俵のことじゃ」
麗「でも、次の大きなイチョウ男って何ですの?」
雷蔵「うーむ、イチョウと言えば、そのものズバリ」.。o○(胃腸男)
麗「なるほど」.。o○(胃腸男)
雷蔵「うーむ」
鈴木「大銀杏というのは、関取が結っているマゲのことでは?」
雷蔵「むむ」
鈴木「あーーやっちゃった」
雷蔵「鈴木、ワシがそれぐらい知らんと思ったか。知ったかぶりして先に言ったな」
鈴木「だあー!いやー!申し訳ございません」
雷蔵「今回の合成マシーンにはお前が入れ」
鈴木「合成獣だけはやだよ」
雷蔵「田中、佐藤。しっかりつかまえておけ」
佐藤・田中「へい」
鈴木「うわあーーいやーー」
雷蔵「これでよろしいでしょうか」
鈴木「悪党!腐れ外道!」
佐藤「余計なことを言ったお前が悪いんだ」
田中「女房や子供や住宅ローンがねえお前が犠牲になるのが一番なんだ」
鈴木「涙ジョ」
雷蔵「この預言詩は合成マシーンでとてつもない力士をつくり相撲界に送り込み、綱を張る。
つまり横綱にして世界征服をせよと言っておるのじゃ」
麗「素晴らしい。パーフェクト」
雷蔵「前回は大エキスパンダなどという西洋のとんでもない戦士で失敗したが、
今回は、世界最強の格闘技と言われている相撲で世界征服じゃー!うーんと強い横綱をつくってみせるぞー!」

64 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/21(水) 14:38:28.28 ID:???.net
鈴木「だぁあああぁ…」
麗「派手な決意表明の割には、今回の材料はあっさりではありませんこと?」
雷蔵「いやそんなことはない。ドスと鯉でドス鯉じゃ。強そうな名じゃろう?」
麗「え、ええ。まあ、いいわ。、田中、佐藤。鈴木をマシンの中にぶち込みなさい」
佐藤・田中「はは」
鈴木「ああーーやだよーーやだってばーー」
麗「もう、何やってんのよ!おどき!とう!」
鈴木「あぶね」
麗「あー!あららーー」
鈴木「あーーやっちゃった」
雷蔵「まあ、たまには麗が合成獣になってみるのもいいか。
あ、でけた。出てこい、ドス鯉」
ドス鯉「どすこい」
佐藤・田中・鈴木「だあー!(ズコー!)」
ドス鯉「でも何で私がこんな情けない姿にならなければいけないの?鈴木、覚えてらっしゃい!」
鈴木「こわいよー」
雷蔵「まあ、そう言うな麗。こいつらが合成獣になるよりも、お前がなるほうが成功の確率は高いというのものじゃ」
麗「分かりましたわ。今回は我慢します。それにしても、この貧弱な体のどこが横綱なんですか」
雷蔵「そう慌てるでない。このドス鯉は成長する合成獣でな。
力士の要素である体型、力、そして技を色んな人間から吸収する能力があるのじゃ
ドス鯉「どうすれば吸収出来るんですの?」
雷蔵「頭の鯉の口が相手の体に触れていればいいのじゃ。まず力士らしい背の高さじゃが、麗、いや、ドス鯉よ。田中から背の高さを奪え」
田中「えー!」
ドス鯉「ごっつあんです」
田中「う、う、うわー、な、なんでー」
ドス鯉「す、すごいですわ!」
田中「よよよ。旦那様。私のたったひとつの取り柄である背の高さを取られたら女房に嫌われてしまいます。元にお戻しください」
雷蔵「ええい、黙れ!若貴を破り、相撲界を乗っ取るまで辛抱せい!」
ドス鯉「背は高くなったけど、これじゃウドの大木ですわ」
(ピンポーン)
雷蔵・ドス鯉・佐藤・鈴木「ん?」
雷蔵「あ、誰か来たようじゃな」

65 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/21(水) 15:11:19.50 ID:???.net
原田一家「??????…あ」
雷蔵「ごほん」
ドス鯉「どすこい」
ツリパンの父「このバカ息子がお嬢さまにとんだ失礼いたしまして申し訳ございません。
どうかこれをお納め願いまして、水に流しては頂けないでしょうか。
有田焼の絶品と誉れも高いラーメンどんぶりです」
ドス鯉「今頃謝りに来たって遅いわよ。どすこい」
ツリパン「(この、声は…)」
雷蔵「可愛い孫娘に悲しい思いをさせおって。お前らの顔など見たくないわ!」
ツリパンの母「そんなことおっしゃらないで下さいまし。
うちの会社は、九鬼コンツェルンの特約店をやらせて頂いてるからこそ、
どうにかやって来れたんです。ここで九鬼様に見放されたら一家三人路頭に迷ってしまいます。どうか、ご勘弁を」
ドス鯉「ふふふふ(コショコショ)」
雷蔵「なるほどなぁ。よし、許してやる代わり、お前たち親子のその力士顔負けの太さをもらおう」
原田一家「えええええええええええ」
ドス鯉「ごっつあんです」
原田一家「ギャーーー!!!!」

66 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/21(水) 15:32:09.50 ID:???.net
原田一家「あああああああああああ・・・」
ドス鯉「だいぶ力士らしくなってきましたわ」
雷蔵「恰好はそうだが、こりゃただの贅肉の塊じゃ。力士らしい筋肉と力を吸い取らねば」
ドス鯉「やるですわ!」

67 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/09/22(木) 12:48:06.30 ID:???.net
スワちゃん「カップヌードルダー」
CM監督「はい、カーット!スワちゃん、スワちゃん。べリグよ」
スワちゃん「ブイブイ」
(ガシッ)
スワちゃん「ぬわあ」
ドス鯉「どすこい」
スワちゃん「オーマイゴーーットー」
ドス鯉「おーっほっほっほっほっほ!筋肉役者スワレチュネッガーの筋肉頂きましたわ」
雷蔵「さすがにスワレチュネッガーの筋肉じゃ。あとは相撲の技を吸い取ればいいだけじゃが」
ドス鯉「相撲の技ってどんなのがあるんですの?」
雷蔵「そうじゃのう。基本的なやつは突っ張りとか吊りとかなぁ」
ドス鯉「おーっほっほっほっほっほ!それならすぐ調達出来ますわ。どすこいー」
雷蔵「麗のやつったら相撲オンチのくせに大丈夫かのう」
佐藤・田中・鈴木「うんうん」

68 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/02(日) 19:34:43.58 ID:???.net
ドス鯉「お爺様、私が吸収した技をお見せしますわ。どすこい。まずは!ツッパリ(不良)」
雷蔵・佐藤・田中・鈴木「それで?」
ドス鯉「嫌ですわ、お爺様。見事なツッパリじゃありませんこと?」
雷蔵「むむむむむむむ、ぜーんぜん違ってますよーだ」
鈴木「わーあ」
ドス鯉「あら、そうでしたの?じゃあ次は、釣りー!どうです?一本釣りですわ」
雷蔵・佐藤・田中・鈴木「はぁ〜あ」

69 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/02(日) 19:55:43.44 ID:???.net
テレビ「大きな歓声に包まれまして、今、高島田が土俵にあがります。本日の対戦相手は…」
あげだま「おお、次は貴島田の登場だ」
ワープ郎「よっ!待ってました!(ビックリマーク)」
あげだま「おお、そこだ!やれやれ!」
テレビ「…の体勢が崩れた、上手投げ!高島田の勝ちです!」
あげだま「やったー!」
オカメ「こっちもやったわ。ビックニュースですよ。ビックニュース、ビックニュース」
エビ天「どうしたんじゃ?カメさん。福引でポルシェでも当たったんかい?」
オカメ「ポルシェがなんです。もっとグレートでスペシャルなことよ。今場所の千秋楽の入場券が手に入るのよ」
あげだま・ワープ郎・エビ天「えー!!」
オカメ「これを見て下さいな」
あげだま「町内相撲大会」
エビ天「10人抜きした者には、千秋楽の末席招待と」
ワープ郎「賞金100万円!」
あげだま「おーし!気合で優勝して、みんなで大相撲を見に行くぜー!」
ワープ郎・エビ天・オカメ「おー!」

70 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/02(日) 19:59:26.57 ID:???.net
テレビ「大きな歓声に包まれまして、今、高島田が土俵にあがります。本日の対戦相手は…」
あげだま「おお、次は貴島田の登場だ」
ワープ郎「よっ!待ってました!(ビックリマーク)」
あげだま「おお、そこだ!やれやれ!」
テレビ「…の体勢が崩れた、上手投げ!高島田の勝ちです!」
あげだま「やったー!」
オカメ「こっちもやったわ。ビックニュースですよ。ビックニュース、ビックニュース」
エビ天「どうしたんじゃ?カメさん。福引でポルシェでも当たったんかい?」
オカメ「ポルシェがなんです。もっとグレートでスペシャルなことよ。今場所の千秋楽の入場券が手に入るのよ」
あげだま・ワープ郎・エビ天「えー!!」
オカメ「これを見て下さいな」
あげだま「町内相撲大会」
エビ天「10人抜きした者には、千秋楽のマス席招待と」
ワープ郎「賞金100万円!」
あげだま「おーし!気合で優勝して、みんなで大相撲を見に行くぜー!」
ワープ郎・エビ天・オカメ「おー!」

71 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/02(日) 21:00:10.72 ID:???.net
雷蔵「テスト、テスト。麗、聞こえるか?」
ドス鯉「こちら麗。感度良好ですわ、お爺様」
雷蔵「ワシが指示を出すから素晴らしい技を吸収するんじゃぞ」
ドス鯉「おーっほっほっほっほっほ!任せてください」
雷蔵「麗、その笑い方はいかん」
ドス鯉「は?」
雷蔵「お前であることがすぐ分かっちゃう。絶対正体をバラしちゃならーん」
ドス鯉「分かりましたわ」

72 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/02(日) 21:13:55.22 ID:???.net
行司(田中)「ひが〜し〜でぶの〜はな〜でぶの〜はな〜」
観客「がんばれーでぶのはなー」
行司(田中)「に〜し〜あげだま〜や〜ま〜あげだま〜や〜ま〜」
観客「いけいけー」
ワープ郎「よっ!あげだまやま!待ってました。(マル)」
オカメ「あげだまちゃん、しっかり」
行司(田中)「はっけよーい!」
あげだま「もらったぜ!」
行司(田中)「のこったのこった!」
あげだま「くうう、重すぎて動かない」
対戦相手「ふっ、どうしたどうした。俺に勝とうなんて100万光年早いぜ」
あげだま「くそー」
エビ天「(あげだまよ、いいこと教えてあげよう)」
あげだま「エビ天じっちゃん。な、何だよ」
エビ天「(よく言うじゃろう。押しても駄目なら)」
あげだま「ああ、引いてみなってかー!」
行司(田中)「あげだまやまー」
あげだま「いえーい!」
エビ天「(いえーい)」
オカメ「やったーあげだまちゃん。でもお爺さん、今度から手助けしちゃダメよ」
エビ天「え?」
オカメ「やっぱり男のスポーツはハングリーでシビアでなきゃ面白くないでしょ」
エビ天「今日のカメさん過激」
いぶき「あげだまくーん!その調子よー」
こだま「あげだまー次のやつもバッチリやっつけてー」
あげだま「ばははははー!よーし、やったるでー」

73 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/09(日) 20:53:08.59 ID:???.net
あげだま「おりゃー!」
あげだま「たあー!」
あげだま「うりゃー!」
行司(田中)「あげだまやまー」
あげだま「てやあ!」
行司(田中)「あげだまやまー」
あげだま「ばははー!」
ワープ郎「(100万円と入場券が近づいてきた)カッコ閉じる」
いぶき「素敵ーあげだまくん」
あげだま「ばはははははは」
ドス鯉「おのれー!クソ生意気な!お前の技なんか全部吸い取ってくれるわ!」
雷蔵「待たんか、麗。あんな子供だましの技吸い取っても何の役にも立たん」
ドス鯉「しかしこのままではあげだまに10人抜きをされてしまいます」
雷蔵「心配するな。これから本格的な選手が次々と出てくるわい」

74 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/09(日) 21:15:21.12 ID:???.net
あげだま「たあ!へへへ。次は誰だ。ん?」
ケンサク先生「やあ」
あげだま「け、ケンサク先生!」
ケンサク先生「給料日前でなあ。デート代もないもんだから参加したんだ」
あげだま「はぁ…でも先生だからって遠慮はしないぜ」
ケンサク先生「あげだま、いつでも来なさい」
あげだま「(結構自信あるみたいだな。けど子供だからってバカにしていると痛い目を見るのよ!勝負!)うおー!」
ケンサク先生「カモンあげだま」
あげだま「もらったっ…ああ、あ、あれ」
ケンサク先生「あげだまー!もらったー!」
あげだま「わー!そ、そんなバナナ」
ケンサク先生「諦めな。お前は既に負けている」
あげだま「あぱぱぱっぱぱ!」
ケンサク先生「あげだま破れたり!だっはっはっは」
行司(田中)「ケンサクざくら〜」
ケンサク先生「あ、いかん、ついにマジになってしまった。ごめんな、あげだま」
ドス鯉「ケ、ケンサク先生すごいわ」
雷蔵「すごいはずじゃ。調べによると彼は、学生時代相撲部のキャプテンをしておったんじゃ。
今は痩せているが100s以上もあったそうじゃ。人は見かけによらんのう」
観客「わー!いいぞー!」
ケンサク先生「すまんなー、あげだま」
あげだま「勝負だから仕方ないよ。でもせっかく千秋楽見るの楽しみにしてたじっちゃんとばっちゃんががっかりするよな」
ケンサク先生「心配するな。僕が10人抜きしたら、入場券はお前にやるよ」
あげだま「ほんと?じゃあ俺先生の応援しちゃうよ」

75 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/09(日) 21:37:03.46 ID:???.net
あげだま「先生頑張れ!」
ケンサク先生「はー!とお!」
行司(田中)「ケンサクざくら〜」
ケンサク先生「いやあ、てやあ!」
行司(田中)「ケンサクざくら〜」
ケンサク先生「とりゃー」
あげだま「やったー!あと1人で10人抜きだ」
雷蔵「麗、ケンサク先生の技は本物じゃ。吸収しろ」
ドス鯉「了解ですわ」

76 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/09(日) 21:40:59.37 ID:???.net
行司(田中)「に〜し〜どすこ〜い。どすこ〜い」
ドス鯉「よいしょ!よいしょ!どすこーい!(ああ、なんて情けない)」
雷蔵「コラ麗、ちゃんとケンサク先生の技吸い取れよ」
ドス鯉「分かってますわよ、もう!やりゃあいいんでしょう、やりゃあ!」
ケンサク先生「(うう、おっかない。でもこの人、前にどっかであったような気がするなあ)」
ワープ郎「ドスコイって本物の相撲取りみたいだ。(マル)」
あげだま「先生、頑張れよー!」

77 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/09(日) 22:03:07.67 ID:???.net
ケンサク先生「うむっ、わー!な、なんだ。どうしたってんだ」
ドス鯉「ごっつあんです」
ケンサク先生「ち、力が入らん」
あげだま「あー危ない」
ワープ郎「さっきの光といい、なにか変だ?(ハテナマーク)」
ケンサク先生「うう、わー!」
観客「ざわざわ…」
あげだま「そんな…これで入場券はパーだ」
ワープ郎・エビ天・オカメ「ああーあ」
ドス鯉「どすこーい!私に勝てるものなどおらんわ。おー!」
あげだま「お、この声」
雷蔵「麗、駄目じゃ」
ドス鯉「ホケキョ」
あげだま「どへ」
ドス鯉「(危ない、危ない。もう少しでバレるとこだったわ)」

78 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/10(月) 00:57:48.29 ID:???.net
雷蔵「次は筋肉岳。得意技はツッパリか。ツッパリではドス鯉が吸収する時間がない。佐藤、あの手を使え」
行司(佐藤)「さあ、見あって見あって。よ」
筋肉岳「おお」
ドス鯉「おっと、それ」
エビ天「またしても。何じゃありゃ」
ドス鯉「ごっつあんですわ。どすこい!どすこい!どすこい!どすこい!どすこい!どすこい!どすこい!どすこい!
どすこい!どすこい!おーっほっほ!じゃなかった。わーっはっはっはっは!(どうも調子が出ないわ)」

79 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/10(月) 01:03:26.93 ID:???.net
エビ天「次はいっきのがぶり寄りが得意か」
行司(佐藤)「はっけよーい、のこったのこった!」
雷蔵「土俵変換システム作動」
いっき「お、おっとっとっと」
エビ天「またしても。ひょっとして…」
ドス鯉「どすこい!どすこい!どすこい!どすこい!絶好調ですわね。おー!あっ…」
エビ天「こやつはノットリダマスの合成獣じゃ」

80 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/10(月) 01:04:33.41 ID:???.net
エビ天「次はいっきのがぶり寄りが得意か」
行司(佐藤)「はっけよーい、のこったのこった!」
雷蔵「土俵変換システム作動」
いっき「お、おっとっとっと」
エビ天「またしても。ひょっとして…」
ドス鯉「どすこい!どすこい!どすこい!どすこい!絶好調ですわね。おー!あっ…」
エビ天「こやつはノットリダマスの合成獣じゃ」
あげだま「なんだって!ワープ郎」
ワープ郎「ほい、きた」

81 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/10(月) 01:06:22.94 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、変換スタンバイ」
あげだま「あげだま、へんかーん!」

あげだマン「てやあ!あげだマーン」
ワープ郎「変換完了。(マル)」

82 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/10(月) 01:28:40.47 ID:???.net
ドス鯉「次はどうしたの?次は」
行司(佐藤)「麗さま、もう目ぼしいやつはいないのでは」
ドス鯉「なるほどね。でもせっかく調子が出てきたのに面白くないですわ。
面倒だから束になって掛かってくるっていうのはどう?ほら、はっきりなさいよ。はっきり。
ふん、どうやらこの会場には私の相手になりそうな力士はいないようね。おー!じゃない。わーっはっはっはっは!」
あげだマン「俺が相手になるぜ!」
雷蔵「!?」
いぶき・こだま「!?」
行司(佐藤)「!?」
ドス鯉「!?」
あげだマン「やい、ドス鯉。汚い手で神聖な土俵を汚すことはこの俺が許さないぞ。
大宇宙に光あり。この光、愛の光、気合の光、今、この世の悪をなくすため、気合の光、降り来たり」
いぶき「あげだマン」
あげだマン「見参!気合の戦士あげだマン。てやあ!」
観客「ざわざわ…」
ドス鯉「若貴を叩きのめす前にあんたを血祭にあげてやるわ」
あげだマン「そうはいくか!4倍角で体は互角だぜ。4倍角!勝負だ!」
いぶき・こだま「あげだマン、頑張って!」
ドス鯉「相手があげだマンだとて同じことですわ」
雷蔵「いや、あげだマンを侮ってはいかん。スキをついてさっさと力を吸い込むんじゃ」
ドス鯉「ラジャ」
ワープ郎「いっちゃえ。(マル)」
あげだマン「うおー!」
ドス鯉「これまで吸収した力と技、見せてくれるわ!どすこい!どすこい!こい!」
あげだマン「う、わ、わあああ!!!」
ドス鯉「えー!え…勝っちゃった…」
雷蔵「まさか、あげだマンを倒せるほどの力を吸収してたとは、やはり麗を合成獣にしたのが良かった」
ドス鯉「うう、ついにこの日が来たのね。18回目してやっと。こんな恥ずかしい合成獣になった甲斐があったわ」

83 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/10(月) 01:46:10.44 ID:???.net
オカメ「そうはいかないわ」
エビ天「カメさん、行くぞ」
オカメ「ほら、あげだまちゃんに力を与えてやるのよ」
エビ天「じゃないと晩飯のおかずじゃ」
あげだマン「シュワッチ!あげだマン!ダッ!」
ワープ郎「あげだマン、気合を入れるんだ!」
あげだマン「よーし!気合!気合!ウルフカードか」
ワープ郎「千代の富士だ。(マル)」
あげだマン「よーし、うおおおお!ウルフパワー!」
雷蔵「こら麗!何しとんじゃ」
ドス鯉「なーんかさっきからいきなり調子悪いんですのよ。あ」
あげだマン「覚悟しやがれ」
ドス鯉「う、うわー」
あげだマン「往生際が悪いぞ!これでおしまいだー!」
ドス鯉「きゃーー」
雷蔵「わー来るなー」
雷蔵「わーー」
麗「きゃーー」
あげだマン「いえーい、ばははー!」
観客「わーわー」
こだま「やったー」
いぶき「素敵ーあげだマン」
あげだマン「やったーこれで千秋楽見に行ける!」

84 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/10(月) 01:48:55.72 ID:???.net
オカメ「そうはいかないわ」
エビ天「カメさん、行くぞ」
オカメ「ほら、あげだまちゃんに力を与えてやるのよ」
エビ天「じゃないと晩飯のおかずじゃ」
あげだマン「シュワッチ!あげだマン!ダッ!」
ワープ郎「あげだマン、気合を入れるんだ!」
あげだマン「よーし!気合!気合!ウルフカードか」
ワープ郎「千代の富士だ。(マル)」
あげだマン「よーし、うおおおお!ウルフパワー!」
雷蔵「こら麗!何しとんじゃ」
ドス鯉「なーんかさっきからいきなり調子悪いんですのよ。あ」
あげだマン「覚悟しやがれ」
ドス鯉「う、うわー」
あげだマン「往生際が悪いぞ!これでおしまいだー!」
ドス鯉「きゃーー」
雷蔵「わー来るなー」
雷蔵「わーー」
麗「きゃーー」
あげだマン「いえーい、ばははー!」
観客「わーわー」
こだま「やったー」
いぶき「素敵ーあげだマン」
あげだマン「これで千秋楽見に行ける!」

85 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/10(月) 01:49:26.69 ID:???.net
あげだま「気合だー!貴島田!やったー!やっぱ本物はすごいぜ」

86 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 11:00:45.29 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、今度学校でトントン紅くらげ団やるんだって?(ハテナ)」
あげだま「うーん」
ワープ郎「なんだ元気ないぞ!(ビックリマーク)」
あげだま「だってだって光のやつが来るんだぜ。いぶきちゃん取られちゃう」
麗「おーっほっほっほっほっほ!いぶきが何よ。男子は全て私のところに殺到しますわ」
ワープ郎「次回、ゲンジ通信あげだま。君の瞳にク〜ラクラ」
麗「麗さまの瞳にク〜ラクラでしょ、全く」

次回

『君の瞳にク〜ラクラ』

87 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 11:12:29.97 ID:???.net
雷蔵「しかし、夢小路さん。ここからこうして眺めるとお宅とうちしか見えませんなあ」
光のおじ「いやいや、私の家などちっぽけなもんですよ」
雷蔵「そんなご謙遜を。それはさておき、先ほどの話なんですが」
光のおじ「はあ」
雷蔵「うちの麗とご子息の光くんの事ですよ。似合いのカップルと思いませんか?」
光のおじ「いやあ、しかし二人ともまだ小学生ですからね」
雷蔵「だからです。これが大きくなってみなさい。親の言うことなど聞きゃせんでしょう」
光のおじ「し、しかし本人の気持ちもありますし」
雷蔵「では、光くん本人がうちの麗で良いというならよろしいんですな」
光のおじ「いや、そうはっきり申されましても」
鈴木「結局人間てさ、金が出来ると名が欲しくなんのかね」
雷蔵「そんな悠長なこと言ってたらどうにもなりませんぞあなた!決断してください!」
光のおじ「あ、あ、あ、あの」

光「いぶきちゃん…」

88 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 11:13:33.25 ID:???.net
『君の瞳にク〜ラクラ』

89 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 11:26:48.36 ID:???.net
親衛隊員A「ん?ああ、おい、緑山学院の光が来るぞ」
ツリパン「なに!?あいつ!なんの用だ?」
女子生徒A「ねえねえ、光くんよ」
親衛隊員A「アウチ」
ツリパン「どわ」
女性生徒達「光くーん!」「キャーキャー」
光「いぶきちゃん…!よし」
あげだま「光のやつ何しに来たんだ?」
いぶき「さあ」
麗「全く、夢小路光が来たくらいで大騒ぎしちゃって。下品なんだから。
ところで、わざわざ何しに来たのかしら。ちょっと!」
ツリパン「はい!麗さま、お呼びでしょうか?」
麗「夢小路光が来た目的を調べてきなさい」
ツリパン「はい、ただいま。おい」
親衛隊員たち「はい!」
麗「どうせ私にデートの申し込みにでも来たのでしょう。ふふふふ。おーっほっほっほっほっほ!」

90 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 11:47:49.77 ID:???.net
ケンサク先生「えー!うちの学校とトントン紅クラゲ団をやりたいって!?」
光「はい、お願いします」
ケンサク先生「トントン紅クラゲ団っていうと、テレビでやってる男の子と女の子が、集団でするお見合いみたいなやつでしょう
親衛隊員たち「・・・・」
ひとみ先生「ええ、デートゲームみたいな。私あの番組好きです」
ケンサク先生「あ、そうですか!よーし、それも一つの青春だ。光くん、校長先生には僕から話してみよう」
光「ありがとうございます」
ツリパン「なーにー!?トントン紅クラゲ団だって!」
女子生徒たち「えー緑山学院と紅クラゲ団!」「えー」「じゃああの光くんも?」「もちよ、もち!」「やーだー」
麗「ふっふっふっふ」
あげだま「おい、ワープ郎。トントン紅クラゲ団ってなんだ?」
ワープ郎「デートゲームみたいなもんだ。(マル)」
あげだま「デートゲーム!?ということはいぶきちゃんとデート」
ワープ郎「はあ、デレデレしちゃって…(テンテンテン)」

91 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 12:06:16.39 ID:???.net
校長「トントン紅クラゲ団だと!と、とんでもない!」
教頭「そう、トンでもギュウでもない!」
ケンサク先生「いや、しかし、子供たちはですね、我々大人と違って」
校長「大人と違うからいかんのじゃよ」
教頭「そう、とってもいかんが!」
ケンサク先生「いやしかし」
教頭「君も教師ならそのくらいは分かるでしょう」
ケンサク先生「ですから!」
親衛隊員C「・・・・」

92 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 12:12:10.17 ID:???.net
校長「トントン紅クラゲ団だと!と、とんでもない!」
教頭「そう、トンでもギュウでもない!」
ケンサク先生「いや、しかし、子供たちはですね、我々大人と違って」
校長「大人と違うからいかんのじゃよ」
教頭「そう、とってもいかんが!」
ケンサク先生「いやしかし」
教頭「君も教師ならそのくらいは分かるでしょう」
ケンサク先生「ですから!」
親衛隊員C「・・・・」
女子生徒A「トントン紅クラゲ団か。ちょっとワクワクするわね」
女子生徒B「ほんとよねー」
女子生徒C「でもさ、緑山学院とトントン紅クラゲ団やってもさ、男の子たちみんないぶきちゃんか麗さん指名しちゃうんじゃない?」
女子生徒A「それもそうね」
ツリパン「ばーか言ってんじゃねえよ!俺たち男は全員麗さまに決まってるだろう!なあ!」
親衛隊員たち「おう!」

93 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 12:13:54.31 ID:???.net
あげだま「ちょっと待ったー!俺は断然いぶきちゃんだ!」
ツリパン「麗さまだ!」
あげだま「いぶきちゃんだ!」
ツリパン「麗さまだ!」
あげだま「いぶきちゃんだ!」
ツリパン「絶対麗さまだ!」
あげだま「絶対絶対いぶきちゃんだ!」
ツリパン「麗さま」
あげだま「いぶきちゃん」
ツリパン「麗さま」
あげだま「いぶきちゃん」
ツリパン「麗さま」
あげだま「いぶきちゃん」
ツリパン「麗さま」
あげだま「いぶきちゃん」
麗「おーっほっほっほっほっほ!やってみれば分かることよ。もっとも結果は見えてますけれど」
ツリパン「そうだそうだそうだ」
あげだま「んなことは分かんねえだろ!」
親衛隊員C「こしょこしょ」
ツリパン「なに!校長が反対してる?」
あげだま「麗、これで確かめられなくなったな。良かったじゃないか。やってたら負けてたかも知れねえもんな」
麗「おーっほっほっほっほっほ!甘いわね、あげまんじゅう」
あげだま「ん?」
麗「私を誰だと思ってるの?おーっほっほっほっほっほ!」

94 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 12:38:23.30 ID:???.net
雷蔵「あったあった。二つの家が結ばれし時、これは我が九鬼家とあの夢小路家の婚姻がまとまるということじゃね。
えー、その前兆に紅色の柔らかき一段が現れ、縁結びとなる。紅色の柔らかき一段?なんじゃこれは」
(prrr・・・)
雷蔵「ったく、せっかく思いつきそうなところなのになあ。もう。
ワシじゃ。あ、麗か。ん、何?緑山学院とトントン紅クラゲ団じゃと?」
麗「そうなの。ところが校長先生がね、だーい反対らしいのよ」
校長「麗さま、滅相もございません」
教頭「そう、別荘もございません」
麗「そう、分かりました」
校長「麗さま、あのうー」
麗「あのね、お爺様がね。お二人ともお疲れのようですから、ながーーいお休みを取った方がよろしいと。どっかの山の中で」
校長・教頭「えー!!」
(校長・教頭「サムイクライコワイ」)
校長・教頭「麗さま、私たちが悪うございました!何もかも大賛成でございます!」
麗「それではよろしいんですのね」
校長「もちろんです」
教頭「そう、もちろんです」
校長「ですからなにとぞ理事長には」
麗「分かりました。おーっほっほっほっほっほ!」

95 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 14:17:47.92 ID:???.net
雷蔵「という訳で、今回はこの紅ショウガとクラゲで合成獣をつくるのじゃ」
田中「く、クラゲ?」
佐藤「何だか体がかゆくなってきたぜ」
鈴木「俺もかゆい」
雷蔵「そして、今回合成獣になってルンルンするのは」
鈴木「ルンルンだってよ」
佐藤「う、わああ、頭がガンガンしてきた」
雷蔵「これじゃこれじゃ。このバーをくぐってみろ」
佐藤・田中・鈴木「よーし」
佐藤「あれはリンボーダンスのバーだ」
鈴木「なるほど。でもどういうことだ?」
佐藤「つまり、今回はクラゲだろう?あれをくぐれた体の柔らかい者が合成獣にされるということだ」
田中「なるほど。ということはくぐれなければいいんだな」
鈴木「なんだ簡単じゃないか」
佐藤・田中「ふへへへへへ」
鈴木「楽勝」
雷蔵「何をしておるんじゃい」
田中「田中、いっきまーす!」

96 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 14:19:08.00 ID:???.net
雷蔵「おう、気が入っとるな。よーし、レッツゴー!リンボーダンス!」
田中「じゃんじゃんじゃんじゃじゃんじゃんじゃじゃんじゃ、じゃんじゃんじゃんじゃじゃんリンボー!えへへ、さわっちゃおう。うわー!」
佐藤・鈴木「たなかー(棒読み)」
田中「うう・・」
佐藤「田中、田中、大丈夫か」
鈴木「田中、おわった」
雷蔵「お前たちの考えなどお見通しじゃ。次」
佐藤「鬼だ。悪魔だ」
鈴木「俺感電コワイ。鈴木行きまーす。よーし!く、くっそー。感電キライ、感電コワイ、感電キライ、合成コワイ、
感電こわいよぉおおおお!!童顔だからってバカにするなよー!」
佐藤「感電コワイ、合成キライ、感電コワイ、合成キライ、感電コワイ、合成キライ、むう」
雷蔵「うむ」
佐藤「感電コワイ、合成キライ、ああー!!あー、、くぐっちゃったー」
雷蔵「よーし、決まった。佐藤、お前だ」
佐藤「だあ」

97 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 14:24:33.76 ID:???.net
雷蔵「おう、気が入っとるな。よーし、レッツゴー!リンボーダンス!」
田中「じゃんじゃんじゃんじゃじゃんじゃんじゃじゃんじゃ、じゃんじゃんじゃんじゃじゃんリンボー!えへへ、さわっちゃおう。うわー!」
佐藤・鈴木「たなかー(棒読み)」
田中「うう・・」
佐藤「田中、田中、大丈夫か」
鈴木「田中、おわった」
雷蔵「お前たちの考えなどお見通しじゃ。次」
佐藤「鬼だ。悪魔だ」
鈴木「俺感電コワイ。鈴木行きまーす。よーし!く、くっそー。感電キライ、感電コワイ、感電キライ、感電コワイ、
感電こわいよぉおおおお!!童顔だからってバカにするなよー!」
佐藤「感電コワイ、合成キライ、感電コワイ、合成キライ、感電コワイ、合成キライ、むう」
雷蔵「うむ」
佐藤「感電コワイ、合成キライ、ああー!!あー、、くぐっちゃったー」
雷蔵「よーし、決まった。佐藤、お前だ」
佐藤「だあ」

98 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/11(火) 14:34:56.57 ID:???.net
雷蔵「うはははは、紅クラゲがでけた」
紅クラゲ「ムフフフフ。ハロー、紅クラゲダケ」
佐藤「感電して良かったな」
鈴木「あ、ああ」
雷蔵「紅クラゲよ。お前のその足でササっと撫でるとどんな男女でもウヒヒヒとなって結べれるのじゃ」
紅クラゲ「ウッヒヒヒヒ」
麗「そんなもの必要ありませんわ」
雷蔵「ああ?」
麗「私はね、勉強も一番、スポーツも一番、スタイルも良いし顔だって可愛いし、お金持ちだし、
クラスで、いえ、この盛蕎麦市で一番モテる女の子なの。そんなものの力を借りなくても一番になれますわ!」
雷蔵「しかし麗、念には念には入れてじゃね」
麗「聞きたくありませんっ」
鈴木「今回の合成獣無駄になりそう」
田中「佐藤、可哀相」
紅クラゲ「マックラゲ」
麗「お爺様、紅クラゲを使ったらもう二度と怨夜巫女なんかなってあげませんわよ」
雷蔵「れ、麗ちゃん・・」

99 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 19:17:17.57 ID:???.net
あげだま「うん」
ワープ郎「でもいぶきちゃんがあげだまを選ぶとは限らないぞ。(マル)」
あげだま「そんなことないって。いぶきちゃんいつも言ってるだろう。あげだマン素敵よって」
ワープ郎「(そうだ。あげだマン素敵よって言ってんだ)カッコ閉じる」
あげだま「だったら問題ないじゃん」
ワープ郎「あげだま、よく考えてみろ。(マル)」
あげだま「何を?」
ワープ郎「正義のヒーローあげだマンであって、源氏あげだまじゃないんだ。
あげだま「じゃあ、あげだマンじゃないと光に負けちゃうってことか。ワープ郎、光のデータ見せてくれ」
ワープ郎「よ、任せとけ。(マル)
夢小路家は1000年前から続いてる盛蕎麦市の名家だ。(マル)」
あげだま「1000年!?すっげー」
ワープ郎「光くんはその100代目の当主になる人だ。(マル)」
あげだま「これじゃやっぱ勝ち目はねえよなあ」
ワープ郎「あげだまどうする…(テンテンテン)
あげだま「ふーん、夢小路光か」

100 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 19:20:34.43 ID:???.net
あげだま「うん」
ワープ郎「でもいぶきちゃんがあげだまを選ぶとは限らないぞ。(マル)」
あげだま「そんなことないって。いぶきちゃんいつも言ってんだろう。あげだマン素敵よって」
ワープ郎「(そうだ。あげだマン素敵よって言ってんだ)カッコ閉じ」
あげだま「だろ?だったら問題ないじゃん」
ワープ郎「あげだま、よく考えてみろ。(マル)」
あげだま「何を?」
ワープ郎「いぶきちゃんが好きなのは、正義のヒーローあげだマンであって、源氏あげだまじゃないんだ。(マル)」
あげだま「言われてみれば。じゃあ、あげだマンじゃないと光に負けちゃうってことか。ワープ郎、光のデータ見せてくれ」
ワープ郎「よ、任せとけ。(マル)
夢小路家は1000年前から続いてる盛蕎麦市の名家だ。(マル)」
あげだま「1000年!?すっげー」
ワープ郎「光くんは100代目の当主になる人だ。(マル)」
あげだま「これじゃやっぱ勝ち目はねえよなあ」
ワープ郎「あげだまどうする…(テンテンテン)」
あげだま「ふーん、夢小路光か」

101 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 19:25:09.63 ID:???.net
光「どうも、こんにちは」
八百屋のおばさん「こんにちは」
八百屋のおじさん「こんちはー毎度。いいねー礼儀は正しいし」
八百屋のおばさん「勉強も出来るし、スポーツも万能。ま、それに引き換え」
八百屋の息子「母ちゃん、飯、ま、まだかな」
八百屋のおじさん・おばさん「がく」

102 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 19:33:02.35 ID:???.net
雷蔵「ガクッ。弱った弱った弱った」
鈴木「今回は本当に合成獣使えないみたい」
田中「どうすんだこれ」
鈴木「佐藤可哀相」
紅クラゲ「あーガクッ」
雷蔵「おお、そうじゃ。この手があった」
紅クラゲ・田中・鈴木「!?」
雷蔵「紅クラゲよ、作戦変更じゃ。麗と光くんにお前の足を使うことはならーん」
紅クラゲ「はいはい、了解しました。うひひひひひひ。でもなんでダケ」
雷蔵「しかしつまり麗と光くん以外。麗と光くんだけじゃ」
(参加者達「うふふふふふふ」「幸せだなー」)
(麗・光「///」「///」)
雷蔵「イヒヒヒヒ。これじゃこれじゃ。ワシゃ天才じゃー!」
鈴木「いつか壊れるな、この人、ガクッ」
佐藤「もう遅いかもしれないぜ。ガクッ」

103 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 19:38:24.57 ID:???.net
雷蔵「ガクッ。弱った弱った弱った」
鈴木「今回は本当に合成獣使えないみたい」
田中「どうすんだこれ」
鈴木「佐藤可哀相」
紅クラゲ「あーガクッ」
雷蔵「おお、そうじゃ。この手があった」
紅クラゲ・田中・鈴木「!?」
雷蔵「紅クラゲよ、作戦変更じゃ。麗と光くんにお前の足を使うことはならーん」
紅クラゲ「はいはい、了解しました。うひひひひひひ。でもなんでダケ」
雷蔵「しかしその代わりに手当たり次第カップルをつくり出すんじゃ。つまり麗と光くん以外の者はぜーんぶカップルとなる。
つまり残るは麗と光くんだけじゃ」
(参加者達「うふふふふふふ」「幸せだなー」)
(麗・光「///」「///」)
雷蔵「イヒヒヒヒ。これじゃこれじゃ。ワシゃ天才じゃー!」
鈴木「いつか壊れるな、この人、ガクッ」
佐藤「もう遅いかもしれないぜ。ガクッ」

104 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 19:42:29.88 ID:???.net
紅クラゲ「まずは腕だめし。うっひひーうひひ」
女性「あ」
お爺さん「おお」
女性「お爺さん、素敵」
お爺さん「いいおなごじゃ」
紅クラゲ「大成功ダゲ。うひひひひひひ」

105 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 19:47:15.14 ID:???.net
いぶき「トントン紅クラゲ団か。来てくれないかなー」
こだま「お姉ちゃん」
いぶき「ん?」
こだま「ゲンマイ茶に申し込まれたらどうする?」
いぶき「ウーロン茶くんよ」
こだま「そうそう、そのウーロン茶」
いぶき「うーん、パス」
こだま「じゃああげだまは?」
いぶき「え?あげだまくん?」
こだま「ふーん」
いぶき「な、何よ」
こだま「そっか。あげだまならいいんだ」
いぶき「ま、まさか。うーん」

106 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 19:58:48.29 ID:???.net
あげだま「気合、気合、てやあ!どうだワープ郎!」
ワープ郎「ダメ、ダメ。もっと頭を使ったことでアピールしなくっちゃいぶきちゃんは喜ばない。(マル)」
あげだま「そっか。じゃあこれは?いえーい。ほうら頭使ってるよ」
ワープ郎「どこまで真面目なんだか。(マル)」
あげだま「ほらほら、ワープ郎ちゃんと見てよ。いえーいローリン、ローリン、ローリン」
ワープ郎「あげだま、そんなことじゃあげだマンに勝てないぞ」
あげだま「え?あげだマンに」
ワープ郎「よく考えてみたんだけどいぶきちゃんの心を捉えるには、あげだまがあげだマンよりかっこよくなければ駄目だ。(マル)
ライバルは光くんよりあげだマンだ。(マル)」
あげだま「そうか、あげだマンか。でもあげだマンって俺だもんな。よーし、とにかく明日は何があっても絶対あげだマンにはならないぞ」

107 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 19:59:56.65 ID:???.net
ツリパン「神様、仏様、ご先祖様、どうか麗さまが俺を選んでくれますように」

108 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 20:09:19.92 ID:???.net
雷蔵「うーむ、紅クラゲのやつ上手くやれるかのう。そうじゃ。万一のことを考えて他の預言も見てみようかな」
麗「お爺様、トントン紅クラゲ団のことですけど」
雷蔵「な、何じゃ(ま、まさか作戦がばれたのでは)」
麗「テレビ中継してくださらない?」
雷蔵「テレビ中継?」
麗「ええ、お仕事がお忙しくてなかなかお逢いできないお父様とお母様に私の近況をお見せしようと思って」
雷蔵「あ、ああそんなことか。任せなさい。あははははは」
麗「お願いしますわ(うふふふ。これで男の子たちがぜーんぶ私に殺到するところを世間にお見せ出来ますわ)」
雷蔵「(どうやら作戦はばれていないようじゃ。これで麗と光くんは…)」
雷蔵「あーっはっはっはっはっは」麗「おーっほっほっほっほっほ!」

109 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 20:27:20.95 ID:???.net
ケンサク先生「今回のトントン紅クラゲ団は、盛蕎麦市から小学生スペシャルとして、
盛蕎麦東小学校と緑山学院の生徒たちに集まって頂きました。さあ、どうなりますか。
今回の特別司会は盛蕎麦東小学校教諭であります、この森川ケンサクが努めます。それではごたいめーん」
ケンサク先生「あげだま、君はどの子?」
あげだま「あ、それは当然、いぶきちゃん」
ケンサク先生「いぶきちゃんかー。倍率高そうだぞ」
麗「私を撮りなさい!」
雷蔵「あーびっくりした。しかし紅クラゲのやつ一体どうしたんじゃ」
田中「あー光くんです」
ケンサク先生「君は?」
光「もちろんいぶきちゃ…」
クラスメイトたち「キャー!」「わー!」
雷蔵「おーやっと出た」
紅クラゲ「ウヒヒヒヒヒ」
ケンサク先生「な、何だお前は」
紅クラゲ「ウヒヒヒ。何だお前はってか?お、カメラこっち?聞かれて名乗るのもおこがましいが、
愛に乾いた可哀相な男と女をウッヒヒと結ばせる。素敵な愛の宅配便キューピット。あ、紅クラゲとは俺のこったい」
雷蔵「何やっとるんじゃ、あいつは」
紅クラゲ「いくぞい。ウヒヒヒヒヒ」
いぶき「きゃー」
ツリパン「わあ!」
あげだま「おお」
クラスメイトたち「キャー!」「わー!」
紅クラゲ「ウヒヒヒヒヒ」

110 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 20:41:50.33 ID:???.net
ワープ郎「見ろ、あげだま」
あげだま「どうなってんだ」
クラスメイトたち「ガヤガヤ」
いぶき「原田くん」
ツリパン「い、いぶきちゃん。僕、幸せ」
あげだま「いぶきちゃん、そんな」
光「いぶきちゃん…」
雷蔵「よくやった、紅クラゲ。ささ、麗よ。今のうちに光くんと」
麗「光くん…あ…光くん!」
光「ん、あ…君、誰だっけ?」
麗「(コテッ)もう、私はね!」
光「こんなことになっちゃって。僕帰るっ」
麗「あ、光くーん!光くん…むううう、おのれ、紅クラゲめ!」
あげだま「いぶきちゃん」
ワープ郎「あげだま、変換だ。(マル)」
あげだま「やだ」
ワープ郎「どうして!(ビックリマーク)」
あげだま「今日はあげだマンにならないって決めたんだもん。それにいぶきちゃんが」
ワープ郎「もう、こっちに来る!」

111 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 20:47:34.15 ID:???.net
紅クラゲ「ぷはあ。仕事のあとの一服はたまらんげ」
怨夜巫女「紅クラゲ!」
紅クラゲ「お」
怨夜巫女「どういうこった!あれほど邪魔はするなと言っておいたのに!」
紅クラゲ「それはその、旦那様のご命令で」
怨夜巫女「お黙りっ!私以外がみんなカップルになってるなんて気に入らないわ!
光くんだって帰っちゃったじゃないの!すぐに元に戻しなさい!」
紅クラゲ「し、しかし」

112 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 20:56:28.16 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、このままだといぶきちゃんはツリパンの恋人になっちゃうぞ。(マル)早く合成獣をやっつないと」
あげだま「やっつけたってなー。そのあとまたいぶきちゃんあげだマンに」
ワープ郎「じゃあこのままでいいのか?(ハテナ)」
あげだま「ああ、それも困るよ」
ワープ郎「だろー?(ハテナ)合成獣をやっつければきっと元に戻る。(マル)そしたらまたやり直せばいいじゃないか…(テンテンテン)」
あげだま「よーし、分かった。いっちょやるか」

113 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 20:58:06.17 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、変換スタンバイ」
あげだま「あげだま、へんかーん!」

あげだマン「てやあ!あげだマーン」
ワープ郎「変換完了。(マル)」

114 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 21:15:26.88 ID:???.net
怨夜巫女「早くしろ!」
紅クラゲ「い、いや。しかし、旦那様が…」
あげだマン「はーっはっはっはっはっは!」
怨夜巫女「また出おった。もう、邪魔するな!」
あげだマン「気合一発!あげだマン参上!楽しいトントン紅クラゲ団をめちゃくちゃにしやがって。許さーん!」
怨夜巫女「メチャクチャにされたのは私のほうよ!こうなったらあいつから先にやっておしまい!」
紅クラゲ「やったるげ!
ウヒヒヒ。こいつめ、ゴキブリかなんかとカップルにしちゃおうかな。そりゃ面白いなー。ゴキブリどっかにいないなー」
怨夜巫女「何やっとんのんじゃもう!てれてれすんな!」
紅クラゲ「ああ、いたい」
あげだマン「あ、いたっ」
ワープ郎「あげだま、データが揃った」
あげだマン「よーし、気合カードだ。気合ー!
気合カード!今回はカルシウムカードだ。かちんかちんにしてやるぜ!気合カード装着!てやあ!とう!装着完了!」
怨夜巫女「もうバカタレが。佐藤どこにいる」
佐藤「あたたたた、そうじゃないって」
あげだマン「いくぞ、カルシウム光線!」
怨夜巫女「佐藤どこだ」
紅クラゲ「固まる」
怨夜巫女「あ、ちょっと。出して!出せ!」
あげだマン「あげだマンキーック!」
怨夜巫女「あれーーー」佐藤「うわあーーー」

115 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 21:18:32.26 ID:???.net
怨夜巫女「早くしろ!」
紅クラゲ「い、いや。しかし、旦那様が…」
あげだマン「はーっはっはっはっはっは!」
怨夜巫女「また出おった。もう、邪魔するな!」
あげだマン「気合一発!あげだマン参上!楽しいトントン紅クラゲ団をめちゃくちゃにしやがって。許さないぞ!」
怨夜巫女「メチャクチャにされたのは私のほうよ!こうなったらあいつから先にやっておしまい!」
紅クラゲ「やったるげ!
ウヒヒヒ。こいつめ、ゴキブリかなんかとカップルにしちゃおうかな。そりゃ面白いなー。ゴキブリどっかにいないかなー」
怨夜巫女「何やっとんのんじゃもう!てれてれすんな!」
紅クラゲ「ああ、いたい」
あげだマン「あ、いたっ」
ワープ郎「あげだま、データが揃った」
あげだマン「よーし、気合カードだ。気合ー!
気合カード!今回はカルシウムカードだ。かちんかちんにしてやるぜ!気合カード装着!てやあ!とう!装着完了!」
怨夜巫女「もうバカタレが。佐藤どこにいる」
佐藤「あたたたた、そうじゃないって」
あげだマン「いくぞ、カルシウム光線!」
怨夜巫女「佐藤どこだ」
紅クラゲ「固まる」
怨夜巫女「あ、ちょっと出して!出せ!」
あげだマン「あげだマンキーック!」
怨夜巫女「あれーーー」佐藤「うわあーーー」
あげだマン「気合の戦士、またまた勝利」

116 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 21:23:04.09 ID:???.net
ツリパン「あ」
いぶき「あら」
ツリパン「どうしたんだ」
いぶき「あ、あげだマン」
ツリパン「あ、麗さま。麗さまどこ」
いぶき「あげだマーン」
あげだマン「いぶきちゃん、まずい」
いぶき「あげだマン…」
ケンサク先生「そうか、平家はあげだマンを」
いぶき「はい」

117 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 21:26:00.61 ID:???.net
あげだま「ああ、やっぱりあげだマンが好きなんだよな、いぶきちゃん」
ワープ郎「まさにだーいどんでんがえーしだ。(マル)」
あげだま「がくっ」

118 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/12(水) 21:30:12.82 ID:???.net
田中「旦那様」
鈴木「旦那様」
雷蔵「いいか。麗が帰ってきても、ワシはいないと言うんだぞ。いいな、ワシゃいないぞ」
田中「しかし」
麗「お爺様ー!」
雷蔵「きたー」
麗「どこなのー!あんなにお約束したのにー!」
雷蔵「ひえー」
田中「お、お嬢さま」
鈴木「こわいよー」
麗「もう隠れても駄目ですわよ!佐藤ー!田中ー!鈴木ー!」

119 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/18(火) 20:27:44.86 ID:???.net
あげだま「ワープ郎、いぶきちゃんが行方不明なんだ!一家揃って消えちゃったんだ!」
ワープ郎「あちこちに変な家が沢山建ってる!(ビックリマーク)思いっきり怪しいぞ‥(テンテン)
麗「おーっほっほっほ!あげだま、欲しければあなたにも素敵なマイホームを差し上げましてよ」
ワープ郎「次回、ゲンジ通信あげだま。夢の一戸建一万円」
あげだま「こんな合成獣に騙されるなんて日本人は悲しい」

次回

『夢の一戸建一万円』

120 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/18(火) 20:57:19.58 ID:???.net
鈴木「田中」
田中「鈴木」
田中・鈴木「二人で、クリーンクリーン♪」
鈴木「よいしょよいしょよいしょっと」
田中「クリーンクリーン、クリーンクリーン」
佐藤「マイホームのためだ」
鈴木「おい、佐藤、何してんだよ」
田中「佐藤、旦那様に見つかったらタダじゃ済まんぞ、おい」
佐藤「止めてくれるな。これには深い訳があるんだ」
鈴木「別に止めちゃいないぞ」
田中「見つかったらタダじゃ済まねえって言っただけだ」
佐藤「ガクッ。友達甲斐のない奴らだな。どうしたんだとか聞けないのかよ」
鈴木「えーどうしたんだ(棒読み)」
田中「訳聞きてえな(棒読み)」
佐藤「実は、女房と子供がな、もうアパート住まいはいやだ。緑の芝生のある広い家に住みたい、なんて言いだしたんだよ」
田中「おお、分かるぞ。お前の気持ち」
鈴木「おお」
佐藤「だろ?そんなの夢に決まってるじゃないかと思ったんだが、もしかしたら預言書に何かいい方法が書かれていないかとついついな」

121 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/18(火) 21:00:15.38 ID:???.net
雷蔵「なるほど」
佐藤「でえー!あ、これはほんの出来心でして」
麗「これはクビものですわね」
佐藤「え、クビ!?」
雷蔵「いやいや、同情の余地はあるよ。そうか、人は家を欲しがるのか。うーむ、これは使えるぞ。確かこのあたりに家のことが。
愛しのマイホームが手招きすれば、人間は家の虜になるものなりか」
佐藤「あーあ、俺も早く虜にして欲しいよ。トホホホホホホ」
田中「愛しのマイホームよ」
雷蔵「おー!つまり招き猫つきのマイホームで人間どもを虜、つまに捕虜にすれば世界征服もしやすくなるということじゃ」
麗「さすがはお爺様!」
鈴木「あーまたものすごい深読みだ。ガクン」
雷蔵「家が欲しい者、この指とーまれ!」
佐藤「はいはいはい、はいはいはいはいはい」
雷蔵「よーし、今回合成獣になるのはお前じゃ。動くマイホームに入れるなんて幸せもんじゃぞ」
佐藤「トホホホ。マイホームの一言に前後の見境がつかなかった」

122 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/18(火) 21:02:58.61 ID:???.net
『夢の一戸建一万円』

123 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/18(火) 21:28:45.48 ID:???.net
雷蔵「ふふふふふふふ。うむ、よい出来じゃ」
マイマイホーム「マイマイホーム」

124 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/18(火) 21:40:42.49 ID:???.net
こだま「ぎゃははははは。これおもしろーい!」
いぶき「うるさいわね!勉強出来ないじゃないの!」
こだま「文句はパパに言ってよ」
いぶき「え?」
こだま「もっと広い家なら、姉ちゃんだって落ち着いて勉強が出来るし、僕だってマンガが読めるんだ」
いぶき「ぁ…シーッ。それは言わない約束でしょ」
ほたる「これなんかどうかしら。安いわよ、パパ」
かに夫「北海道ヒグマ群大雪村から車で30時間徒歩1週間のじゃがタラ原野か。こりゃ確かに安いだろうな」
ほたる「とにかく早く一戸建の家が欲しいわ」
かに夫「うーん、お、この不動産会社はどうだ?」
ほたる「九鬼コンツェルン特約店原田不動産?」
かに夫「筆で書かれた広告というのが気に入った。こういう会社は真面目な商売をしているに違いない。よし、早速見てこよう」

125 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/18(火) 22:09:27.06 ID:???.net
ツリパンの父「はいはい、いらっしゃいませ。それで?ご予算のほうは?」
かに夫「安ければ安いほうが」
ツリパンの父「なるほど、それはごもっともですね。それで土地の広さは?あー広ければ広いほどですね。
ついでに場所は通勤に便利で駅から歩ける自然の残った住宅街ですな」
かに夫「そうそう」
ツリパンの父「よろしい。実によろしい。ベリーグッド。はははははははははははは」
かに夫「はっはははは。そういうのありますか?」
ツリパンの父「今時ありません」
かに夫「やっぱりね」
かに夫・ツリパンの父「わーっはっはっはっはっはっはっはっは」
ツリパン「お茶をどうぞ」
ツリパンの父「わが社の専務です」
ツリパン「いらっしゃいませ」
かに夫「あれ?君は確かにうちのいぶきと同級生の原田カツオくん?」
ツリパン「え、いぶき!?あ、いや、いぶきさまのお父様ですか。それはそれは」
ツリパンの父「ほう、息子の同級生のお父さんですか。これは何とか良い物件を紹介せんといけませんなあ」
(trrrr…trrrr…)
ツリパン「あ?はい、毎度ありがとうございます。原田不動産でございます。く、九鬼雷蔵様ですか!!」
ツリパンの父「え!ちょっと失礼」
ツリパン「はい、少々お待ちください。ちょ、ちょ、はい」
ツリパンの父「ああ、いつもお世話になっております。私たちが平穏に暮らしていけるのも雷蔵様のおかげです。えー!格安物件が!ええ、ええ。えー!
やーそれは素晴らしい。実は今もそういったお客さまが見えて何とかして差し上げたいと思っていたところなんです。さすが雷蔵様」

126 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/18(火) 22:11:18.48 ID:???.net
ツリパンの父「はいはい、いらっしゃいませ。それで?ご予算のほうは?」
かに夫「安ければ安いほうが」
ツリパンの父「なるほど、それはごもっともですね。それで土地の広さは?あー広ければ広いほどですね。
ついでに場所は通勤に便利で駅から歩ける自然の残った住宅街ですな」
かに夫「そうそう」
ツリパンの父「よろしい。実によろしい。ベリーグッド。はははははははははははは」
かに夫「はっはははは。そういうのありますか?」
ツリパンの父「今時ありません」
かに夫「やっぱりね」
かに夫・ツリパンの父「わーっはっはっはっはっはっはっはっは」
ツリパン「お茶をどうぞ」
ツリパンの父「わが社の専務です」
ツリパン「いらっしゃいませ」
かに夫「あれ?君は確かにうちのいぶきと同級生の原田カツオくん?」
ツリパン「え、いぶき!?あ、いや、いぶきさまのお父様ですか。それはそれは」
ツリパンの父「ほう、息子の同級生のお父さんですか。これは何とか良い物件を紹介せんといけませんなあ」
(trrrr…trrrr…)
ツリパン「あ?はい、毎度ありがとうございます。原田不動産でございます。く、九鬼雷蔵様ですか!!」
ツリパンの父「え!ちょっと失礼」
ツリパン「はい、少々お待ちください。ちょ、ちょ、はい」
ツリパンの父「いつもお世話になっております。私たちが平穏に暮らしていけるのも雷蔵様のおかげです。えー!格安物件が!ええ、ええ。えー!
やーそれは素晴らしい。実は今もそういったお客さまが見えて何とかして差し上げたいと思っていたところなんです。さすが雷蔵様」

127 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 12:41:30.56 ID:???.net
あげだま「どわあ!な、なんだ!なんだ、この超派手な店は」
ワープ郎「原田不動産?(ハテナ)ツリパンのお父さんの会社かな…(テンテンテン)」

128 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 12:44:23.40 ID:???.net
ツリパンの父「いやーお待たせしました」
かに夫「いえいえ、格安の物件があるんですか?」
ツリパンの父「何しろ我が社は九鬼コンツェルンの特別姉妹店ですからね。時々信じられない物件が出てくるんですよ」
かに夫「そ、それでいくらくらい」
ツリパンの父「たったの一万円ポッキリ」
かに夫「えー。い、一万円?信じられませんな」
ツリパンの父「大丈ぶい。九鬼コンツェルンほど信用出来るところはありません」
かに夫「しかし何でそんなに安いんですか?」
ツリパン「お客さまに喜んでもらえる物件を格安値段でというのがわが社のモットーなんです」
かに夫「本当ですか?じゃあとりあえず見せて下さい」

129 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 12:47:25.46 ID:???.net
ワープ郎「(やっぱり。ツリパンの家は不動産屋さんだったのか)カッコ閉じる」
あげだま「いぶきちゃんのパパがいるぞ」
ワープ郎「家でも買うのかな?(ハテナ)」

130 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 12:57:13.94 ID:???.net
通行人たち「ガヤガヤ」「何あれ」「なんだあれ」「動いてるわよ」
マイマイホーム「マイマイマイ。あ、プシュッと」
(ピタ)
(ピタ)
(ピタ)
通行人たち「ガヤガヤ」
マイマイホーム「今日は特別に無料サービスだマイマイ」
通行人たち「わー!!」
通行人A「しかし中はなかなかくつろげるな」
通行人B「お、おい、窓が開かないぞ」
通行人C「ドアもびくともしない」
マイマイホーム「マイマイマイマイ」
通行人たち「わー!」「ぎゃー」「開けろ!」「出せー!」
マイマイホーム「ア、マイマイマイマイ」

131 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 13:21:37.50 ID:???.net
あげだま「へえ、いぶきちゃん引っ越すの」
ツリパン「あ」
いぶき「ふふ、パパがね。新しい家を見つけてくれたの。今日学校から帰ったら見に行くのよ」
あげだま「そりゃ楽しみだな」
ツリパン「へへ」
いぶき「わあ!」
ツリパン「おはようございます!」
いぶき「お、おはよう」
あげだま「どうしたんだよ、ツリパン」
親衛隊員A「隊長、大丈夫ですか?」
ツリパン「(しまったー。お客さんの子供だからつい)」
いぶき「あー」
あげだま「なんだー?」
麗「バッグ」
ツリパン「はい」
いぶき「あ、ああああ」
ツリパン「な、何!?」
麗「ん?」
あげだま「危なかったね。いぶきちゃん」
いぶき「ありがとう、つまずいちゃった」
ツリパン「あっ!?」
麗「どういうことですの?ツリパン」
ツリパン「す、すいません!ちょっと考え事を」
麗「うそ!見てましたわよ!私のバッグよりも平家いぶきのほうが大事なんですね!」
ツリパン「すいません!すいません!」

132 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 13:28:29.93 ID:???.net
ツリパン「はぁ…」
ウーロン茶「ツンツン」
ツリパン「ん?何だよ」
ウーロン茶「うーん、一万円で良い物件があるそうネ。ポク貯金で優良物件をいっぱい買いたいの。回して」
ツリパン「もちろんですよ!お客さまは神様です!」

133 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 13:36:31.69 ID:???.net
麗「ツリパン」
親衛隊員A「は。持たせていただきます」
麗「ツリパンはどうしたんですの?」
親衛隊員A「はい。お客さまは神様ですとか言って飛び出していってしまいました」
麗「どういうことなの!」
親衛隊員A「ああ、はい。これはあくまでも噂なんですけど、平家いぶきが原田不動産から家を買うとか」
麗「なるほど、それで。ふふふふふふ。これは面白い。
近いうちにいぶきさんの泣きッ面が見られますわ。おーっほっほっほっほっほっほ!」

134 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 13:45:13.23 ID:???.net
いぶき「ありがとう、原田くん。でもこんなことはもう今日だけにしてね」
ツリパン「そんなぁ、お客さま。ご遠慮なされては」
いぶき「あら、パパ」
かに夫「おお、いぶき。ちょうどいいところに帰ってきた。これから家を見に行くところなんだ」
いぶき「じゃあ私も一緒に行くわ」
ツリパン「社長。俺もいこうか?」
ツリパンの父「専務は会社のほうを頼むよ」
ツリパン「うん」
いぶき「すごーい!原田くんって専務なの?」
ツリパン「えへ。えへへへ」
こだま「どうせ家族でやってる会社なんだろ?」
ほたる「生意気言わない」

135 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 13:52:41.89 ID:???.net
ツリパンの父「さあ、着きましたよ」
いぶき「もしかして家っていうのはあれなの?」
ツリパンの父「最新式の家なんです。とにかく最大の魅力は信じられない低価格と環境の良さ。こんな物件はもう二度と出ません」
ほたる「そうねえ、今時アパートだって一万円じゃ借りられないわね」
かに夫「とにかく中を見させてもらおう」
ツリパンの父「はいはい、決めるのはそれからで結構ですから」
いぶき「どれでもいいの?好きなの選んでもいいんでしょ?」
ツリパンの父「はい、もちろんです」
いぶき「じゃあね、じゃあね、いぶきね。あの家が良い」
(シュー!)
いぶき「きゃー!あ、何!どうしたの!!」
ツリパンの父「お客様、あれれ。どうなってるんだ」

136 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 14:06:55.23 ID:???.net
平家一家「!?」
ほたる「不思議ねえ」
いぶき「どうして中に?」
かに夫「新型のエレベーターかな」
こだま「そんなことより見てみて!すごいよー」
かに夫「お、ホームバーもあるのか」
いぶき「ピアノもある。あは」
ほたる「素敵だわー」
いぶき「私、気に入ったわ!」
かに夫「よーし、すぐに契約だ!あれ。う、よいしょ」
こだま「そのドア、絵が描いてあるだけだよ」
かに夫「えー!絵?ああ、窓も絵だ!助けてくれー!」
いぶき「お願い、開けてー!」
こだま「安物買いの銭失いって言葉があるよね」
ほたる「偉そうに言ってる場合じゃないでしょ」
ツリパンの父「大丈夫ですかー!この家にお客さんが吸い込まれたような。どうしよう、警察に届けるか。
いや、そんなことしたら雷蔵様にご迷惑がかかる。それに家が人が吸い込むなんてあるはずがない。
そうだ、もうお客さんは帰ってしまったんだ。そうだ、そうに違いない。
いやあ、最近のお客さんは勝手に帰っちゃって困ったもんだ。ああ、困っちゃうなー」

137 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 14:15:17.33 ID:???.net
ケンサク先生「続けて出席を取るぞ。平家いぶき」
あげだま「先生、いぶきちゃんいないよ」
ケンサク先生「休みか?珍しいな。平家が連絡なしで休むなんて」
あげだま「なんかあったのかな?いぶきちゃん」
ワープ郎「心配なら見て来たら?(ハテナ)」
あげだま「うん」
ワープ郎「ほれ」
『複写』(ピッ)

138 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 14:18:51.42 ID:???.net
(ピンポーン、ピンポーン)
あげだま「いないのかな。ん?」
隣のおばさん「あら、いぶきちゃんのお友達?」
あげだま「はい」
隣のおばさん「昨日一家で不動産屋さんと出かけたままね、帰ってこないのよ」
あげだま「えー!」

139 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 14:20:44.66 ID:???.net
ケンサク先生「さて、今日は台形と平行四辺形について、どうのこうの」
ワープ郎「どうだった?(ハテナ)」
あげだま「行方不明だよ」
ワープ郎「えー!」
あげだま「でもツリパンが知ってるはずだ」
ツリパン「ぐー、ぐー、がー」

140 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 14:36:14.97 ID:???.net
ツリパン「なんだよ、あげだま!こんなところに呼び出して!」
あげだま「いぶきちゃんたちをどうしたんだよ!」
ツリパン「なんだと!?俺は何もしてないぞ!」
あげだま「いぶきちゃんたちは昨日お前の親父さんと出かけたまま、まだ帰ってないんだぞ!」
ツリパン「ええ!だ、だって父ちゃんはちゃんと帰ってきてるぞ」
あげだま「だから怪しいんだよ!お前の会社なんだか変だぞ!まさか怨夜巫女の仲間じゃないだろうな!?」
ツリパン「バカヤロー!」
あげだま「うわあ、いっ…」
ツリパン「父ちゃんはお客さんに安くて良い物件を紹介するために一生懸命働いてるんだぞ!お前なんかに、父ちゃんの悪口は言わせないぞ!」
あげだま「う、むう」
ツリパン「くっ」
あげだま「分かったよ。でも、いぶきちゃんたちが帰ってないことは間違いないんだぞ」
ツリパン「よーし、俺が確かめる!あとのことは頼んだぜ!」
ワープ郎「とりあえず原田不動産に行ってるよ。(マル)」
あげだま「うん」
ワープ郎「モード変換!」
あげだま「頼むぞ、ワープ郎!」
ワープ郎「任せろ。(マル)パラリラパラリラ!」

141 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 21:28:05.58 ID:???.net
ツリパンの父「そ、そうか。あのお客さんはまだ家に帰ってないのか」
ツリパン「父ちゃん、本当のこと言ってくれよ!」
ツリパンの父「父ちゃんには何が何だか分かんないんだよ。あの家の前で客が消えて吸い込まれて。とにかく怖いんだ」
ツリパン「何でそんな大事なこと言わなかったんだよ!」
ツリパンの父「今度の格安物件は九鬼雷蔵様直々の紹介だろ?もしも父ちゃんが騒いで警察沙汰にでもなったら雷蔵様にご迷惑が掛かる」
ツリパン「関係ないだろ!そんなこと!」
ツリパンの父「父ちゃんが何のために下げなくていい頭を雷蔵様にペコペコ下げていると思う?みんなお前と、母ちゃんの為なんだぞ!」
ツリパン「と、父ちゃん」
ツリパンの父「お前だってそうだろ!あのワガママな麗さまの親衛隊長をやっているのは父ちゃんや母ちゃんの為なんだろう!」
ツリパン「違うよ、麗さまが好きだから」
ツリパンの父「嘘をつくんじゃない!」
ツリパン「父ちゃんこそ自分に嘘をついてるじゃないか!父ちゃんはお客さんに良い家を紹介したいからこの仕事やってるんだろう!」
ツリパンの父「カ、カツオ…」
ツリパン「とにかくその家を見に行こうよ」
ツリパンの父「よし!父ちゃんたちにとって一番大切なのは九鬼コンツェルンではない!お客さまなんだ!お客さまは」
ツリパン「神様でーす!」
ツリパンの父・ツリパン「よし!」
ワープ郎「う、う、う、う…涙なくしては聞けない話や…(テンテンテン)こちらワープ郎。あげだま聞こえるか?(ハテナ)」

142 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 21:31:45.64 ID:???.net
ツリパン「あの家かい?」
ツリパンの父「ああ」
ツリパン「おーい、いぶき!」

143 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 21:36:08.90 ID:???.net
かに夫「ああ、狭いながらも、あの我が家が恋しいよ」
こだま「姉ちゃん、僕あの家に戻れたらもう勉強の邪魔はしないよ。おとなしくしてるよ」
いぶき「こだま」
ほたる「きっとワガママな私たちに神様が罰を与えたのね」

144 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 21:47:10.71 ID:???.net
ツリパン「よーし、こうなったら!でやあ!」
ツリパンの父「カツオ、もう少しだ。頑張れ!」
ツリパン「とう!あ、あ、あ、あ、わあー!」
ツリパンの父・ツリパン「だあー!!・・・・」
あげだま「誰か倒れてるぞ。
おい、ツリパン!大丈夫か!」
ワープ郎「2人とも気絶してる。(マル)」
あげだま「一体何が起きたんだ。あ、もしかしてあの中にいぶきちゃんが。いぶきちゃーん!返事してくれー!」
怨夜巫女「せっかく平家いぶきの泣きッ面を見に来て差し上げたのに、またあの出しゃばりなあげだまのやつが来てますわ。
マイマイホーム、あげだまにもマイホームをプレゼントして差し上げなさい」
マイマイホーム「マイマイ」
あげだま・ワープ郎「わあああああ!!」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほ!小学生にして家が持てるなんて幸せ者ですわ」

145 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 21:55:11.86 ID:???.net
あげだま「開けろー!ダメだ、ワープ郎。このドアは絵で描いてあるだけだ!」
ワープ郎「窓も同じ。(マル)」
あげだま「くそーこれじゃ出られないよ」
ワープ郎「いぶきちゃんたちもこんな風に閉じ込められているんだよ…(テンテンテン)」
あげだま「どうすりゃいいんだ、ワープ郎」
ワープ郎「とりあえず、移動キーを使ってみようよ。(マル)」
あげだま・ワープ郎「わーー!!」
ワープ郎「いてててて。出来ない。(マル)」
あげだま「ワープ郎、こうなったらあげだマンに変換だ!」

146 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 21:55:45.92 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、変換スタンバイ」
あげだま「あげだま、へんかーん!」

あげだマン「てやあ!あげだマーン」
ワープ郎「変換完了。(マル)」

147 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 22:11:43.90 ID:???.net
あげだマン「気合の戦士、あげだマン参上!」
ワープ郎「誰も見てないよ。(マル)」
あげだマン「あ、そう。つまんないの。もう一度移動だ」
あげだマン・ワープ郎「わーー!!」
あげだマン「だ、駄目だ」
ワープ郎「他の手を考えなくちゃ…(テンテンテン)」
あげだマン「お」
ワープ郎「そうか!(ビックリマーク)」
あげだマン「あそこから出られるぞ」
ワープ郎「縮小キーで体を小さくする。(マル)」
あげだマン「よっと。よーし、縮小解除」
怨夜巫女「よよ、いつの間にあげだマンが」
あげだマン「おーし、いぶきちゃんを助けるぞ!い、だけどどうすりゃいいんだ?あんなオンボロな家なんか簡単に壊せそうなんだけどな」
マイマイホーム「オンボロじゃないマイ」
あげだマン「ん?」
マイマイホーム「俺のつくった家はゴージャスなんだマイ。何だお前。失礼だマイ」
あげだマン「また来たな。怨夜巫女!」
怨夜巫女「それはこちらの台詞ですわよ。やっておしまい、マイマイホーム!」
マイマイホーム「マイマイ」
あげだマン「わ、わあ、あぶね!」
マイマイホーム「マイマイマイ」
あげだマン「わあ、いーっ!」
マイマイホーム「マイ、マイ」
あげだマン「だあー!け、結構やるな」
怨夜巫女「おっほっほっほっほ。逃げてばかりじゃ勝負になりませんわよ」
あげだマン「おりゃー!あ、あああ」
怨夜巫女「おっほっほっほっほっほ。お馬鹿さんですわね。このマイマイホームは何千本もの釘で止めてあるんですのよ。そんなキックなんでもないですわ」
あげだマン「うううう」
ワープ郎「釘か。釘、釘。そうだ!!(ダブルビックリ)あげだマン、気合だよ。(マル)」

148 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 22:12:25.40 ID:???.net
あげだマン「気合の戦士、あげだマン参上!」
ワープ郎「誰も見てないよ。(マル)」
あげだマン「あ、そう。つまんないの。もう一度移動だ」
あげだマン・ワープ郎「わーー!!」
あげだマン「だ、駄目だ」
ワープ郎「他の手を考えなくちゃ…(テンテンテン)」
ワープ郎「そうか!(ビックリマーク)」
あげだマン「あそこから出られるぞ」
ワープ郎「縮小キーで体を小さくする。(マル)」
あげだマン「よっと。よーし、縮小解除」
怨夜巫女「よよ、いつの間にあげだマンが」
あげだマン「おーし、いぶきちゃんを助けるぞ!い、だけどどうすりゃいいんだ?あんなオンボロな家なんか簡単に壊せそうなんだけどな」
マイマイホーム「オンボロじゃないマイ」
あげだマン「ん?」
マイマイホーム「俺のつくった家はゴージャスなんだマイ。何だお前。失礼だマイ」
あげだマン「また来たな。怨夜巫女!」
怨夜巫女「それはこっちの台詞ですわよ。やっておしまい、マイマイホーム!」
マイマイホーム「マイマイ」
あげだマン「わ、わあ、あぶね!」
マイマイホーム「マイマイマイ」
あげだマン「わあ、いーっ!」
マイマイホーム「マイ、マイ」
あげだマン「だあー!け、結構やるな」
怨夜巫女「おっほっほっほっほ。逃げてばかりじゃ勝負になりませんわよ」
あげだマン「おりゃー!あ、あああ」
怨夜巫女「おっほっほっほっほ。お馬鹿さんですわね。このマイマイホームは何千本もの釘で止めてあるんですのよ。そんなキックなんでもないですわ」
あげだマン「うううう」
ワープ郎「釘か。釘、釘。そうだ!!(ダブルビックリ)あげだマン、気合だよ。(マル)」
あげだマン「よーし」

149 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 22:18:13.82 ID:???.net
あげだマン「気合!気合!気合!気合カード!」
ワープ郎「磁石カードで決まりだ!(ビックリ)」
あげだマン「気合カード装着!てやあ!装着完了!
よーし!」
怨夜巫女「なんだ?」
あげだマン「超電磁フリスベー!」
マイマイホーム「マイ、マイ、マイ」
あげだマン「釘を全部抜いたらどうなるかな」
マイマイホーム「マイマイ・・・」
怨夜巫女・佐藤「マイマーイ!」
あげだマン「うん」

150 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 22:23:34.90 ID:???.net
いぶき「う、あれ…あ!」
ツリパン「あ、ああ、ああ」
いぶき「原田くん!」
ツリパン「あ」
いぶき「原田くんが助けてくれたのね!」
ツリパン「は」
あげだま「トホホ。ほんとは俺が助けたのに。いぶきちゃーん」
平家一家・ツリパンの父「やんややんや」
ワープ郎「まあいいじゃないか。(マル)」
あげだま「ふう」

151 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/19(水) 22:28:34.92 ID:???.net
あげだま「なあ、それでさ」
あげだま・いぶき「あ」
あげだま「おい、今日はいぶきちゃんのランドセル持たないのか?」
ツリパン「へん、もうお客さまじゃないからな。麗さま、おはようございます!」
麗「バッグ」
ツリパン「麗さま、今日は一段とお美しいですね」
麗「おっほっほっほっほっほっほっほ」
あげだま「現金なやつ」
ツリパン「えへえへえへえへ、麗さま、最高!」

152 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/20(木) 22:44:35.07 ID:???.net
麗「全国の妻たちよ!今こそ家庭を飛び出し広い社会で働こうー!」
あげだま「また何か始めたぜ。ま、俺には関係ねえけど」
ワープ郎「何言ってんだ!学校じゃ大騒ぎだぞ!!(ダブルビックリ)」
あげだま「えー!男子は家庭科しかやっちゃいけないのー!?」
ワープ郎「次回、ゲンジ通信あげだま。女は元気で外がイイ」
麗「お母さま、きっと帰ってきてくださるわね」

次回

『女は元気で外がイイ』

153 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 20:20:38.02 ID:???.net
雷蔵「じゃあ今日はゆっくりとお母さんに甘えてくるがいい」
麗「はい」
雷蔵「いくら仕事が忙しいとはいえ、会うのが半年ぶりとは」
麗「お爺様、それは言わない約束ですわ。お母さまは超過密スケジュールの合間をぬって私のために30分だけ時間を」
鈴木「それ。よいしょっ。もひとつ、それ。よいしょ!あーやっちゃった。合成獣やだよ」
麗「ふん、くんくん。うーん。まるでお母さまの匂いみたい」
雷蔵・佐藤・田中・鈴木「(ズコー!)」

154 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 20:22:33.50 ID:???.net
『女は元気で外がイイ』

155 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 20:40:38.22 ID:???.net
麗「はぁーあ…」
鈴木「もう約束の時間より30分も過ぎてるぞ」
田中「大丈夫かな」
佐藤「なあに、麗さまのためなら来て下さるさ」
佐藤・田中・鈴木「!?」
麗「!?なーに?あのヘリコプターは。
『麗さん、急用のため会えなくなりました お母さまより』
(ガーン)なんて、なんて私って不幸なのー!?太ってやるー!!(やけ食い)」
佐藤「まあまあ、麗さま。奥さまには色々と御用事が」
麗「うるさい、うるさい(やけ食い)」
田中「そうですよ。うちの妻も最近パートに出てるんですがね、何かと用事が多くてなかなか帰ってこないんですよ。
おかげで夕食係は私になってしまいました」
麗「う、ふう、ふう。死ぬかと思いましたわ。そんなに用事があるなら一生用事をしてればいいんですわ!(やけ食い)」
覆面男「妻が用事でつまようじ」
麗「(やけ食い)あ?何者?」
覆面男「はっはっはっはっは」
麗「お爺様」
雷蔵「いや、すまん。何か麗のことが気になって」
麗「お爺様!ところで、今言ってた妻が用事でつまようじって一体何の事ですの?」
雷蔵「うむ」

156 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 21:03:29.08 ID:???.net
雷蔵「つまようじの先端が鋭くとがり、あらゆる者を突き刺すとき、刺された者は崩れ去り、世界征服は間近に迫る」
麗「難しいですわね」
雷蔵「いや、さっきの麗の言葉で全ての意味が分かった。つまりこうじゃ。
妻が仕事の用事用事であらゆる分野に進出して、つまようじのような鋭い仕事ぶりで、
男達を突き刺したとき、男社会は脆くも崩れ去り社会は混乱し、世界征服は容易くなる」
麗「す、素晴らしい解釈ですわ」
雷蔵「では早速合成獣つまようじをつくることにしようかの。さて今回は」
田中「旦那様!私にやらせてください」
雷蔵「おお、田中。自分から志願するとは珍しいな」
田中「妻が仕事の用事だ、仕事の用事だと言って日曜日も家いないんです。ですからここらでガツンと一発」
雷蔵「なるほど。しかしつまようじの力を借りるとお前の妻はますます外で働くようになるぞ」
田中「ええ?じ、辞退します」
佐藤「ちょっと。おい」
鈴木「じ、じじー」
雷蔵「もう遅い」
佐藤・鈴木「あー助かった」

157 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 21:24:29.79 ID:???.net
雷蔵「準備オーケー。何をぐずぐずしておる。さっさと飛び込まんかい」
田中「とう!」
雷蔵「スイッチオン!
あ、でけた」
妻用事「ひっひっひ。えーと、今日の予定はっと。わー予定が真っ白だわ!早く予定を入れないとー!あー予定予定予定予定がないわー」
麗「では、予定を言います。まず、午後3時に1丁目のミケネコヤマト宅配便を襲撃。
午後4時に2丁目レストランスッパイラークを襲撃。午後4時半に3丁目の凸凹青果を襲撃」
雷蔵「はははははは。今回は麗も合成獣も力が入っとるの」
麗「もちろんですわ(もしこの作戦が成功すれば、もしかしたらお母さまが帰って来て下さるかも)」

158 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 21:30:41.68 ID:???.net
あげだま「あれ、じっちゃん一人なの?」
エビ天「うん、最近カメさん用事が多くての」
ワープ郎「用事って何をしてるんだ。(マル)」
エビ天「この先に魔の十字路っていうのがあるじゃろ」
あげだま「ああ、ああ。やたらと交通事故が多いところだろう?」
エビ天「そこで仕事しとるんじゃよ」
あげだま「ええ!」
ワープ郎「仕事?(ハテナ)」

159 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 21:40:27.81 ID:???.net
女性A「じゃああんた気を付けてね」
男性A「任せとけって」
妻用事「用事用事つまようじ」
男性A・女性A「ん?」
妻用事「用事用事つまようじ。はー忙しいったらありゃしない。用事用事つまようじ。
指圧の心は妻心。働き者のツボ押せば元気元気の泉湧く。アタタタタタタタ」
怨夜巫女「次いくわよ」
妻用事「ハーイ!」
女性A「あ、あ、あ」
男性A「うわあ!」
女性A「仕事は任せてな!父ちゃん家で炊事洗濯!母ちゃん外で金稼ぐ!ひとっ走りいってくるぜ!」
男性A「ええ…母ちゃん」

160 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 21:45:32.82 ID:???.net
(プップー!)
あげだま「なんだよ、あぶねえな」
女性A「わー!」
あげだま「あ、ば、ばっちゃん」

あげだま「何でこんなことしてんだよ」
ワープ郎「あんまりちょこちょこしたらまずいよ。(マル)」
オカメ「なんか家にいるの飽きちゃってねえ。外に出てやりがいのある仕事がしたくなったんだよ」
あげだま「やりがいねえ」

161 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 21:52:13.84 ID:???.net
女性B「もう、子供の塾の費用があがっちゃって」
女性C「あら、うちもよ。そのために働いてるのに旦那はまるで理解してないのよね」
女性B「そうそう」
店長「あ、あの、お客さまが見えてるので」
女性B「はーい」
女性C「もう、人遣い荒いんだから。はいよ、ご注文は」
客「ハン、ハマ、ハンバーグ」
怨夜巫女「妻用事、やって差し上げなさい」
妻用事「指圧の心は妻心。働き者のツボ押せば元気元気の泉湧く。アタタタタタタタ」
女性B「あ」
妻用事「アタタタタタタタ」
女性C「う」
妻用事「アタタタタタタタ。へっへっへ」
怨夜巫女「次に行きますわよ」
女性たち「う。う。うう。
テキパキテキパキテキパキテキパキ」
店長「すごい」

162 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 21:54:58.28 ID:???.net
妻用事「アタタタタタタタタ」
凸凹青果女性店員A「こんな仕事は子供でも出来るわ」
凸凹青果女性店員B「もっとやりがいのある仕事をやらせて下さい」

163 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 22:05:37.63 ID:???.net
あげだま「夕飯くらいちゃんとしたの食いたいよな」
エビ天「しかしカメさん忙しいから」
オカメ「ありがとう、お爺さんは働く女性に理解があるから助かるわ」
あげだま「働く女性ね」
男性キャスター「臨時ニュースです」
あげだま「ん?」
男性キャスター「えー今日様々な会社で働いてる奥さんたちが職場の体質改善を求めて過激な行動に出た模様です。
それらの会社では完全に男と女の立場が逆転した模様で、政府は、エ、エツコ…お前どうして」
女性キャスター「今日からあなたの代わりに職場復帰しました。子供の面倒はあなたにお任せします!」
男性キャスター「そ、そんな…」
女性キャスター「全国の妻たちよ!今こそ家庭を飛び出して広い社会で働こう!」
あげだま「どうなってんだ!」
ワープ郎「きっとノットリダマス11世の仕業に違いないよ!(ビックリ)」
エビ天「そうじゃ、そうじゃ」
オカメ「そうですかね。私には女性の気持ちがよく分かりますよ」
あげだま・ワープ郎「え」
エビ天「あら、あらら…」

164 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 22:18:42.54 ID:???.net
麗「見て見て、お爺様。笑っちゃいますわね」
雷蔵「今回は麗の頑張りでかつてない盛り上がりを見せとるの」
麗「おーっほっほっほっほっほ!私が本気を出せばこんなもんですわ」
(prrrrrr…)
麗「ん?」
佐藤「はい、九鬼ですが。おお、これは奥さま」
麗「!」
佐藤「はい、今代わります」
麗「ええ!私に?」
佐藤「いえ、旦那様にです」
雷蔵「ああ、ああ。その件なら、お前の思うように進めてくれ。それより麗と代わろうか?」
(ガチャン、ツーツーツーツー)
雷蔵「あ、もしもし。仕事の話だけで切ってしまいおった」
麗「お仕事中なんですもの。当然ですわ」
雷蔵「さすがは麗。理解があるのう。ああは言っても夜にでもまた掛けてくるじゃろう」
麗「‥うん」

165 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/22(土) 22:28:09.40 ID:???.net
麗「妻用事が奥さんたちを超働き者にさせれば、子供たちが母親の愛を求めてテレビや新聞に訴えかける。
それを見たお母さまが私のことを思い出し、働き過ぎを反省して家に戻ってくる。完璧ですわ」

麗「はあーあ」
(prrrrrr…)
麗「お母さま!」
電話相手「もしもし原田不動産?」
麗「え…どこかけとんじゃ!ボケカス!アホ!おととい来やがれ!」

166 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 18:11:32.98 ID:???.net
校長「であるからして、最近特に奥さん先生たちの遅刻早退が目につくようになりまして」
女教師たち「むう」
ひとみ先生「ああいう言い方はないと思いますわ。ねえ、ケンサク先生」
ケンサク先生「は、はあ」
校長「寒さで気も緩みがちでしょうが、生徒の模範であるように気を引き締めて、生徒に接するようお願いします」
怨夜巫女「おやり。妻用事」
妻用事「つま。つま。アタ。アタ。アタ」
女教師「う」「あ」
女教師A「分かりました!これからは毎朝5時に登校、下校は夜の12時にします」
校長「いや、あ、あの、そこまでして頂かなくても」
女教師B「補習授業もバシバシやります」
女教師C「悪い生徒もビシビシ叱っちゃいます!」
校長「あの…困っちゃったなあ」
女教師A「本来教育とは家庭とは切っては切れない関係であります。つまり、家庭の主役であるはずの女性が学校の主役であるべきものなのです」
ひとみ先生「私たちも頑張りますわ!」
女教師一同「おー!」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほ!その調子、その調子、その調子ですわよ」

167 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 18:31:54.04 ID:???.net
ケンサク先生「えー、今日は三桁の数をかける計算をやる」
女教師A「ちょっと待った」
ケンサク先生「ど、どうしたんですか?」
女教師B「今日は男子が家庭科。女子のみ算数とします」
ひとみ先生「さあ、男子は調理の支度をしてください!」
あげだま「あぁ!?そんなの変だよ!」
ウーロン茶「ポクはどっちかといえば家庭科のほうがいいのよネ」
ケンサク先生「そ、それはちょっと無茶じゃありませんか」
女教師A「これからは女性が外に出て、男が家事をやる時代です。だから男に家庭科は絶対必要です」
ケンサク先生「し、しかし」
女教師A「校長先生の上意である。無視するというならこちらにも覚悟がありますよ」
ケンサク先生「え…え…」
女教師A「さあ、ご決断を!」
ケンサク先生「う、負けた」
あげだま「こんな無茶苦茶が通っていいのかよ!」
ケンサク先生「みんなすまん。しかし男子生徒諸君、昔から苦あれば楽ありというではないか。ここは耐えてくれ」
麗「おーっほっほっほっほっほ!きっと苦あれば苦ありになりますわよ。今日から盛蕎麦東小学校の主役は女性ですわよ!」
女子生徒A「なんだかワクワクしちゃう」
女子生徒B「もう裁縫しなくてもいいのね」
麗「当然ですわ」
いぶき「今日はなんだか麗さんの言うことが素直に聞けるわ」
あげだま「がくっ。もういぶきちゃんまで」

168 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 18:40:03.37 ID:???.net
ケンサク先生「えー今日は野菜の油炒めを作る。材料は、ピーマン20g、にんじん20g、キャベツ50g、ベーコン10g」
あげだま「うー、やだやだ」
ウーロン茶「ポク算数より好き」

169 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 18:54:43.82 ID:???.net
男子生徒たち「にんじん嫌いだったら抜いてあげるからさ。ねえ、食べてくれないかな?」「どうぞ」「おいしい?」
麗「なんですか?この味付けは。お作り直し!」
あげだま「なんだと!」
女教師A・B・ひとみ先生「ズンズンズン」
女教師A「男子の午後の授業はすべて調理にします」
女教師B「しかも。明日は男子のみ一日裁縫の授業をします」
ひとみ先生「さらに、翌日は男子の一日編み物の授業です」
女教師A「おまけに今月は、男子のみ家庭科強化月間とします」
あげだま「はあ!?そんな無茶な」
麗「おーっほっほっほっほっほ!」
ケンサク先生「いくら何でもひどすぎる!堪忍袋の緒が切れた!」
女教師A「逆らうとクビですよ」
ケンサク先生「いーっ!あんたにそんなことをする権利はない!」
女教師A「ふん、今日から私が校長なのです!」
ケンサク先生「そ、そんな馬鹿な」
校長「す、すまんね、理事長の命令なんでね」
ケンサク先生「あ、校長!」
校長「ワシ、今こうなの。涙ジョー」ヒラ
校長「みんなー!明日の裁縫はわしが教えるからねー!」
あげだま「い、あーあ」
ケンサク先生「…っ!」
あげだま「先生!」

170 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 19:13:37.88 ID:???.net
あげだま「いいのかよ!このままで!」
ケンサク先生「よくはない。しかし今の僕にはもうどうしようもない」
あげだま「なんで男が調理や裁縫をするんだよ!そういうのは女の仕事だろ!」
ケンサク先生「あげだま。気持ちは分かるが、その考え方も良くないぞ」
あげだま「え」
ケンサク先生「確かに、今までは男が社会の中心だった。だが時代が変わってるんだ。
男女が家事を分け合い、仕事も平等にしていく。それは素晴らしいことだと思う。
しかしだ。それは男女が助け合ってこそのことだ。平気で相手を退けたり、蹴落としたりしていいという事ではないんだ」
あげだま「先生って強いんだね」
ケンサク先生「あえて僕は新しい時代の捨て石となろう。さらばだ、あげだま!」
あげだま「あ、ケンサク先生!」
麗「あげだま、すぐに野菜炒めを作り直しなさい」
あげだま「なに!?」
麗「それが嫌なら新しい校長先生に頼んで停学にしてもらいますわよ」
あげだま「そ、そんな!」
麗「停学?それとも野菜炒め?」
あげだま「(停学になったら、いぶきちゃんの隣で勉強が出来なくなる…)分かったよ」
麗「おーっほっほっほっほ!あ、お爺様」
雷蔵「見事見事。まるで若い時のお前の母親そっくりじゃ」
麗「…!?お母さまと一緒!?そ、そんな。私、お母さまとそっくりになんかなりたくない!」
雷蔵「あ?」
麗「麗、帰ります!」
雷蔵「麗、さっき電話があってな、明日帰ってくるそうじゃ」
麗「!?」
雷蔵「お前の母親が明日帰ってくるんじゃよ」
麗「ほ、ほんとですの!それじゃあ、私の作戦が成功して」
雷蔵「作戦?」
麗「あ、何でもありませんわ(きっとお母さまは今度のパニックを見て、もう外で働くのが嫌になったのに決まってますわ)」

171 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 19:22:02.04 ID:???.net
麗「みなさーん!私もお料理習いますわー!」
一同「(ズコーッ!)」
あげだま「もう、勝手なやつだなあ」
ワープ郎「あげだま、女の先生たちの様子がおかしいよ?(ハテナ)」
あげだま「え?」

172 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 19:29:32.26 ID:???.net
あげだま「あれ?この赤いのはなんだ?」
ワープ郎「働き者のツボに刺激を受けて、異常に熱が高くなっているんだ。(マル)」
あげだま「てことは、そのせいで先生たちが変に」
ワープ郎「その通りでおます」
あげだま「やっぱりノットリダマス11世の仕業だな!」
ワープ郎「ピンポン!どうする?(ハテナ)」
あげだま「どうするったって相手が出てくるのを待つしかないよな。こういう時ってヒーローは不便なんだよな」

173 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 19:43:32.11 ID:???.net
雷蔵「おお、これを麗がのう」
麗「おーっほっほっほっほっほ!お料理なんて簡単ですわ」
佐藤「奥さまに食べさせるために学校で習ってこられたんだなあ」
鈴木「涙ジョー」
妻用事「うん、うん」
雷蔵「(ぱく。うう…ちょ、超不味い)」
麗「お爺様、まだまだおかわりは沢山ありますわよ」
雷蔵「そ、そうか。ではワシ一人じゃもったいないわ。佐藤や鈴木にも食べさせよ」
麗「ダメですわよ。これはお爺様のために作ったんですから」
雷蔵「トホホ。ガクッ」
(prrrrr…)
雷蔵「お、ワシが出る。おお、お前か。麗が楽しみに待ってるぞ。また帰れなくなった?」
麗「ああ…」
雷蔵「聞いての通りじゃ。仕事が忙しくて帰れないそうじゃ」
麗「おーっほっほっほっほ!私、全然期待なんかしてませんでしたわ。最後の作戦を開始しますわよ!
もう、めちゃくちゃに暴れますわよ!おーっほっほっほっほっほ!もうヤケクソだわ〜」
雷蔵「不憫な子じゃなぁ」

174 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 20:04:11.85 ID:???.net
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほ!。一人残らず男顔負けの働き者にして差し上げますわ。やっておしまい。妻用事」
妻用事「つまようじー。タタタタタタタタ!」
女性たち「仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事」
ほたる「仕事仕事」
いぶき「どうしたの?ママ!」
こだま「ママー!ママー!」
かに夫「仕事は僕がやるからいいんだよ」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほ!」
あげだマン「男女が家事を分け合い」
怨夜巫女「あ」
あげだマン「平等に働くのは悪いことではない!」
怨夜巫女・妻用事・佐藤・鈴木「どこだどこだどこだ」
鈴木「あそこだ!」
怨夜巫女「ん?」
あげだマン「ぱやっぱー。だけど、それをやるのは合成獣じゃないぞ!見参!気合の戦士あげだマン!てやあ!」
妻用事「とう!」
あげだマン「お、へっ、へっ、おっ!」
妻用事「午後8時10分、あげだマンに第一の攻撃を仕掛ける。午後8時13分に第二の攻撃を仕掛ける。てい、いくわよー!」
あげだマン「うわっ、おっ、とっ、く、くっそー」
妻用事「午後8時13分から14分。あげだマンはよけるのみ」
あげだマン「なんかやたら時間にこだわるやつだな」
ワープ郎「よし、あげだマン。気合を入れる。(マル)」
あげだマン「ん、分かった」

175 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 20:14:35.94 ID:???.net
あげだマン「気合!気合!気合!気合カード!キャンセルカードか。よし。てやあ!装着完了!
キャンセル光線!そらあ!」
妻用事「わあ。わあ!大変だわ!次の予定は!」
あげだマン「キャンセル!キャンセル!キャンセル!キャンセル!キャンセル!キャンセル!キャンセル!キャンセル!」
妻用事「ああ、予定がない」
怨夜巫女「ああ、落ち着きなさい。妻用事」
あげだマン「キャンセルー!そりゃあ!」
怨夜巫女「あれーーー」
佐藤・田中・鈴木「わあーーー」
ワープ郎「今回も大活躍だ。(マル)」
あげだマン「いえーい」

176 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 20:19:15.86 ID:???.net
オカメ「スピードの出し過ぎよ」
エビ天「出し過ぎはいかんのう」
あげだま「ああ、今度は二人で働いてんの?」
エビ天「ぱやっぱー。わしらはいっつも一緒。あげだま、夕飯の用意は頼んだぞー」
あげだま「えー!」

177 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/24(月) 20:25:13.89 ID:???.net
田中「麗さま」
麗「は!」
田中「奥さまからのお届けものです」
麗「お母さまから?手作りの人形…。これを、お母さまが?可愛い、うふふ。今度はお爺様やお母さまやお父様のも作ってもらおうかなー」
田中「…!」
佐藤「田中、あと三つ作るようだぞ」
鈴木「大丈夫か?」
田中「な、何とかな」
麗「わー。うふふふふふふ」

178 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 15:53:11.45 ID:???.net
麗「あげだま!あんな胸ペチャぶりっこいぶきのどこが私より上だっていうの!」
あげだま「全てさ」
麗「うーっ!くやしー!」
あげだま「キャー、たすけてー、可愛いいぶきちゃーん」
ワープ郎「あげだま、やり過ぎだ。(マル)」
麗「いいわ。こうなったらどちらが上か公明正大にクイズで勝負してやるわ」
ワープ郎「次回、ゲンジ通信あげだま。クイズ. クイズ. クイズ」
あげだま「このクイズのどこが公明正大なんだ!」

次回

『クイズ. クイズ. クイズ』

179 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 16:36:59.21 ID:???.net
ケンサク先生「この間のテスト、結果が出たぞ」
クラスメイト「えー」「やだなあ」「全く出来なかったんだよなあ」
ワープ郎「あげだま落ち着いちゃって。自信たっぷりだな。(マル)」
あげだま「当然」
ケンサク先生「では、返すぞ。まず、あげだま」
あげだま「は、はい!」
ケンサク先生「うん、返事は合格」
あげだま「点数も合格。がっくーん。さ、30点ですか」
クラスメイト「ははははははははは」
ケンサク先生「うん、もっと頑張んなきゃな」
あげだま「は、はい」
ケンサク先生「次、原田」
ツリパン「はい!へへへ。おっと!俺の点数が知りたいか?でもタダじゃ見せられないぜー」
あげだま「見なくても分かりますねー!どうせ35点くらいだろーへっへ」
ツリパン「おい、ちょっと待てコラ。なんで分かった?」
あげだま「は?お前ほんとに35点だったの?へへへへ」
麗「ふぁ〜あ」
ケンサク先生「こら、レベルの低い争いをするな。次、九鬼麗」
麗「はい」
ツリパン「な、何点でしたか?麗さま」
麗「おっほっほ。見せるほどの点数ではなくってよ。いやーん」
(ヒュー(注:風))
麗「まあどうしましょう。麗、困っちゃう」
鈴木「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ。鈴木も困っちゃう。こわいよー」

180 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 16:38:29.19 ID:???.net
『クイズ. クイズ. クイズ』

181 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 17:02:35.13 ID:???.net
ツリパン「ん?な、なんと!100点ですと!」
麗「おーっほっほっほっほっほ!そんなに驚くほどのことじゃありませんのよ。100点なんて」
ケンサク先生「じゃあ、次に。平家いぶき」
いぶき「はい」
ケンサク先生「100点だ」
麗「ガクンッ」
クラスメイト「わー!」
男子学生A「いぶきー、またかよー。今学期になってずっと100点ばっかじゃねえか」
女子学生A「そうねーすごいわーいぶきちゃん」
いぶき「いぶきー困っちゃう」
あげだま「さすがはいぶきのダンナ。よっ、大天才でゲスな、もう」
いぶき「やだもう」

182 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 17:31:04.81 ID:???.net
麗「とう!」
ケンサク先生「な、なんだ。九鬼」
麗「どっこいしょ。点数は同じでもどこかで差をつけるんじゃないの?成績って」
ケンサク先生「え、そう言われてみるとそうだけど」
麗「決めて下さらない?」
ケンサク先生「え。な、何を?」
麗「私といぶきさんよ。どっちが上なの?」
ケンサク先生「いや、だから、同じだ」
麗「む。駄目、決めてください」
ケンサク先生「いや、無理を言うな」
あげだま「そんなの100年前からいぶきちゃんが上に決まってるじゃんねーだ」
麗「100年前からお前はいたのか!」
ツリパン「そうだ!麗さまなんて、盛蕎麦市はじまって以来の天才美少女とうたわれたお方だぞ!」
(ドガッ)
麗「地球誕生以来とおっしゃいな!」
いぶき「よしなさいよ」
あげだま「分かった分かった。そんなに怒りん坊さんなわけ。おめえ魚嫌いだろ?」
麗「お黙りっ!我が九鬼家は世界最大の財閥なのよ。全ての国の経済を動かしているの。
私がその気になれば世界中の毛皮や宝石で着かざる事が出来るし、有名な大博士に個人授業を受けることだって出来るの。
それをよりによって、あの鼻ペチャの」
いぶき「う」
麗「胸もぺちゃんこの大根足で、ブスでぶりっこで見栄っ張りでええかっこしいで、
ほんとは何考えてんのかぜーんぜん分かんない女のどこがこの私より上だっていうの!」
あげだま「しゅべてさ」
麗「がーん。きー!くやしー!もう、まんざらでもない顔して生意気ー!」
あげだま「わーこわいー」
ワープ郎「あげだまやり過ぎだ。(マル)」
麗「くやしー!」
(ドガッ)
ツリパン「わあ!」

183 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 18:20:18.79 ID:???.net
麗「分かりました、源氏あげだま。こうなりゃ、わしら九鬼家の総力を結集して、あんたに勝負を挑んだるわ!」
クラスメイト「ええー」
麗「そこまで逆らうのなら覚悟は出来ているんでしょ」
いぶき「あげだまくん」
麗「そこの乳くせーお嬢さんと」
いぶき「…っ」
麗「ビューティーホーでワンダフリャーで、ハイパーメガトンクラーッシュなこの私のどちらが魅力的か思い知るがいいわ!」
あげだま「黙れ!お金の力でいぶきちゃんに勝とうだなんて俺は絶対に許さんぞ!」
麗「もーう許せませんわ!この盛蕎麦市で九鬼麗を怒らせたらどうなるか、後でたっぷりと後悔おし!」
あげだま「おう、おう、おう!面白いじゃねえか!一体どうなるってんだよ!」
麗「むううう。麗、お家で考える」
一同「(ズコー!)」

184 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 18:38:48.11 ID:???.net
いぶき「…あ」
あげだま「どうしたの?元気ないよ」
いぶき「知らないもう。麗さんにあんなこと言って。一体どうするつもりなの?」
あげだま「ああ、それは」
いぶき「私」
あげだま「ん?」
いぶき「麗さんみたいに背も高くないし、足も長くないし、胸だってペタンコだし」
あげだま「そんなことないよ」
いぶき「え」
あげだま「いくら世界一のお金持ちでも、あんなに怒ってばかりのやつなんかより、辛い時も笑ってる人のほうが、何ていうか」
ワープ郎「気合だ。。(マルマル)」
あげだま「見てるこっちまで気合が湧いてくるんだ」
いぶき「ふふ、そうよね。やってもみないうちから諦めてちゃ、子供にも笑われちゃうわね。あは」
あげだま「はは。やっと笑った。いやっほー!わーい、わーい!」
いぶき「あげだまくん」
あげだま「大丈夫、大丈夫。心配すんなよ。俺がバッチシ守ってやっから!」
いぶき「え」
あげだま「さ、行こう!」
いぶき「ああ、ちょ、ちょ、ちょっと待ってよー。あげだまくんてば」
あげだま「(生きてて良かった〜)」
ワープ郎「(手を繋いだくらいがそんなに嬉しいもんかね?(ハテナ))」
あげだま・いぶき「あはははは。あはははははは」
あげだま「よーし、見てろー!例え相手がどんなに強くても、俺がいぶきちゃんを守り抜いてみせるぜー!」

185 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 19:13:00.84 ID:???.net
クイズ司会者『ニューヨークへ行きたいかー!』
出演者たち『おー!』
クイズ司会者『ジャスミンもコーヒーも紅茶も牛乳も入ってマッサージもついたニューヨークへ行きたいかー!』
出演者たち『おー!』
佐藤「おお、サンキュー」
クイズ司会者『これは早押しクイズです。では問題。一等に納豆。食べるのはどっち』
佐藤「納豆!」
田中・鈴木「わー!」
出演者A「納豆」
クイズ司会者『正解です』
佐藤「へへへ。俺早押し得意なんだよ」
田中「ったく、手が早いんだから」
鈴木「ほんとほんと」
麗「これですわ」
佐藤・田中・鈴木「わー!」
麗「私よ」
佐藤・田中・鈴木「麗さま!」
麗「これぞ私が求めていたシチュエーション。クイズなら公明正大、かつ正々堂々。私の優秀さを世間に知らしめることが出来るというものですわ!」
佐藤「おい、昼間のことをまだ根に持ってたのかよ」
鈴木「うんうん」
麗「ちょいとお待ち!」
佐藤・田中・鈴木「わー!ううう…」
麗「私、この番組を買ったわ。今すぐテレビ局に連絡するのよ。ええい、さっさとお立ち」
佐藤・田中・鈴木「わあー!」
麗「グズグズしてると今月の休みは無しです」
佐藤「だあー!そ、それだけは」
田中「わああ!」
鈴木「勤務時間を返せ」
麗「ふははははは。源氏あげだま。見てるがいいわ。今にみんなの前で大恥をかかせて差し上げてよ。
ふふふふふ。おーっほっほっほっほっほ!おーっほっほっほっほっほ!」

186 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 19:27:25.00 ID:???.net
雷蔵「おお、おお。あの声は麗。なんぞ楽しいことでもあったかや。ええと、なになに。
天下を支配するもの敵多し。うん、そうじゃな。ワシのような成功者は何かと人にねたまれたり、妨害されたりするからのう。
王は自ら己を守り、敵を排除すべし。これ王道の鉄則なり。なるほど。よーし。
支配者には近衛兵が。いや、むしろ影の軍団が必要ということじゃな。
我が九鬼一族を守り、妨害するものを妨害する合成獣が必要じゃ。うんうん」

187 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 20:01:21.86 ID:???.net
雷蔵「という訳で、あれなる材料で合成獣ぼうがいを作る」
佐藤・田中・鈴木「えー」
田中「旦那様これって」
鈴木「うわわわわわ。も、もしかして…!」
雷蔵「へへへへへへ。めずらしかろう。たまにはこういう形のものもいいかと思ってな」
鈴木「うわー!」
田中「こりゃいくらなんでも非常識!」
佐藤「どういう人間性してんだよ!」
雷蔵「やかましい!」
佐藤・田中・鈴木「わあああああ」
雷蔵「ったくお前らは毎度毎度ドジばかり踏むくせに、文句があるなら一度くらい任務を成功させたらどうじゃ。
なんじゃ。一体今日はどうしたというんじゃ」
鈴木「あ、あの」
佐藤・田中「おお」
雷蔵「どうした」
鈴木「お、俺、今まで旦那様や麗さまのご命令通り、熊になったりイカになったりしてきました。
そりゃあ、失敗の連続で叱られてばかりいるけど、でも、でも、俺、このお屋敷好きでした。誇りを持ってお言いつけに従ってきたつもりです」
佐藤「しゅ、しゅじゅき」
田中「涙ジョー」
雷蔵「ぐふふふふふ」
鈴木「しくあああぁーし!今度のこれ!これだけは!ウンコには絶対納得いきましぇーん!」
田中「鈴木ー」
佐藤「鈴木ー」
田中「お前いいやつだよ」
佐藤「チクショー。泣かせやがるぜ」
雷蔵「お前たち。お前たち」
佐藤・田中・鈴木「はい」
雷蔵「このたわけ!何を考えておる!あれは何の変哲もないやり貝じゃ!」
鈴木「なーんだ、だったら初めからそう言ってくれれば」
雷蔵「それじゃあ鈴木頼んだぞ」
鈴木「頼んだぞ…え」

188 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 20:09:30.60 ID:???.net
佐藤・田中「じゃあな!」
鈴木「またやっちゃったよ」

ボーガイ「しゅるるるるん。ボーガイ」
雷蔵「よし、ボーガイ。町に行って妨害してくるのじゃ」
ボーガイ「任せてしゅるるん」
雷蔵「ぐふふふふふ。わーっはっはっはっはっはっは!わーっはっはっはっはっはっは!」

189 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 21:39:57.54 ID:???.net
クイズ司会者「さあ、ここ。盛蕎麦国立競技場では、
集まった7万人の大観衆がウルトライケイケクイズの幕が切って落とされるのを今や遅しと待ち構えております。
ニューヨークへ行きたいかー!」
観衆「おー!」
クイズ司会者「ジャスミンもコーヒーも紅茶も牛乳も入って、マッサージもついたニューヨークへ行きたいかー!」
麗「(ふっ、今更コーヒーだのミルクだの入ったお風呂には、興味ありませんわ)」
(あげだま「ぬわーははは。プリプリ。ぬわーっはははは。はーっは」)
麗「(源氏あげだま。私の前で二度とその笑い方させませんことよ)」
ボーガイ「お嬢さま、お嬢さま」
麗「なによ耳障りな」
ボーガイ「でももう一問目が始まっておりますが」
麗「何ですって。えーっ」

190 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 21:44:08.09 ID:???.net
クイズ司会者「ではもう一度言うぞ。盛蕎麦市では、下り坂より上り坂のほうが多い。さあ、○か×か」
あげだま「盛蕎麦市は、下り坂より上り坂のほうが多い…。ワープ郎、どっちだ」
ワープ郎「あげだま、いい機会だ。たまには一人で考える。(マル)」
あげだま「えーそんなんあり!?」
ワープ郎「自分で考えなきゃクイズじゃないよ。。(マルマル)」

191 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 21:53:30.14 ID:???.net
あげだま「ああ、みんな○に行っちゃうー。あ」
いぶき「○○○○」
あげだま「いぶきちゃんまで。よーし!」
ワープ郎「ば、馬鹿!上り坂、つまり上から見ると下り坂ってことだろ。このダブルボケ!」
あげだま「あ、そうか。おーい、いぶきちゃん!答えは×だよ!×!そっちへ行ったら失格だよ!」
いぶき「○○○○、○○○」
ボーガイ「違います、麗さま。上り坂というのは上から見ると」
麗「えーい、お黙りっ。家へ行くときはいつも上り坂ですわ」
ボーガイ「ま、また無茶を」

192 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 22:18:40.65 ID:???.net
クイズ司会者「もう時間がないぞ。地震か?」
ボーガイ「ここで助けとかないと後でまた怒鳴るんだろうからなもう。りふじん。りふじん」
クイズ司会者「き、気のせいかな。さあ、ここを通過すると、次はいよいよ九鬼邸だ!」
バニーガール「カモン」
クイズ司会者「よーし、じゃあ答えをいうぞ」
ボーガイ「ぼうがい。ぼうがい。ぼうがい」
あげだま「だからこれこれこうで×なんだよ」
いぶき「ありゃま」
麗「おーっほっほっほっほっほ!今更慌てても無駄よ」
クイズ司会者「○か×か。答えはどっちだ?×だ!」
麗「なにー!」
あげだま「やったー!」
ボーガイ「はーあ」

193 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/26(水) 22:54:06.73 ID:???.net
クイズ司会者「ジャストミート!」
麗「ちょいと!これじゃ○と×の区別がつきませんわ、アナウンサー!新しい会場でやり直しなさい!ええい!グズは嫌いよ!」
クイズ司会者「な、なんだ。あの女の子は」
ボーガイ「カモンカモン」
クイズ司会者「なんだうるさいよ」
ボーガイ「こっち向いてよ」
クイズ司会者「今忙しいんだよ」
ボーガイ「そんな冷たいことを。よいしょっと」
麗「ふふふふふ。危うく失格のところを助かりましたわ」
参加者A「これはどうなってんのかな」
参加者B「びっくりしたなあ、もう」
ボーガイ「よーし、みんな。この過酷なレースによく耐えた。
生き残ったものには、もれなく九鬼邸でサバイバルデスマッチこしあんルーレットクイズ〜お兄さんの炎が止まりません〜が待っているぞ」
参加者A「今度は何をさせる気だ」
参加者B「これ以上付き合ってたら命がいくつあっても足りないよ」
参加者たち「ったくやってらんねえよ」「やめたやめた」
ボーガイ「そうは問屋がおろしニンニクー!ほーっほっほ。お前ら全員合格。麗さま優勝のための引き立て役どわぁー!」
いぶき「いやー」
あげだま「やあ」
いぶき「あげだまくん」
あげだま「俺も捕まっちゃった」
麗「あーら、雑魚が2匹かかったようですわね」
あげだま「なにー!?」
麗「おっほっほっほっほっほっほ。威勢のいいことを言ってた割には良いザマですわね。お二人とも」
あげだま「うっせー!会場がグチャグチャになって命拾いしたのは、お前のほうじゃねえか!」
麗「チッチッチ。私と勝負したいのなら素直にそうおっしゃい」
あげだま「いっ!」
麗「次の会場は、我が九鬼邸に用意してあります。文句があるなら九鬼邸へいらっしゃい。おーっほっほっほっほっほ!」
あげだま「くっそー!」

194 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/27(木) 17:05:43.17 ID:???.net
クイズ司会者「この道一筋ウルトラ行くぞ!このくらいでへこたれていては看板アナの名が廃る!
さあ、気を取り直して早押しクイズにチャレンジだー!」
麗「おっほっほっほっほっほ!今度は負けません。おっほっほっほっほっほ!」
ボーガイ「忘れるなよ。あの方がスポンサー様のご令嬢だぞ」
クイズ司会者「ではルールの説明をいたします」
佐藤・田中「た・べ・て」
クイズ司会者「これは二段階の問題です。正解した方は、そこのこしあんが食べられます」
あげだま「えーほんとー!?」
クイズ司会者「本当です。名付けて、コシアンルーレットクイズ!」
あげだま「はやくはやく〜」
クイズ司会者「では、問題。馬と鹿が早食い競争しました。勝ったのはどっち?」
(ピンポーン)
クイズ司会者「はい、あげだまくん」
あげだま「うまかった」
(正解の音)
あげだま「やった。いただきまーす!うう、あ"ーー!!!!」
いぶき「これあんこじゃなくてワサビだわ!」
クイズ司会者「おっと、言い忘れてました。問題に正解しても食べたこしあんがワサビ入りなら得点は無効。
ちなみに不正解のときは100倍辛いタバスコ入りこしあんを…」
あげだま・いぶき・参加者たち「そんなこと忘れるんじゃなーい!」
麗「誰がこんな問題作ったのよ!誰が!」
佐藤「麗さま、麗さま」
麗「あ?佐藤?」
佐藤「ご安心ください。麗さまの分はちゃーんと本物のこしあんだけですから」
麗「なんですって?」
佐藤「残りのやつらにはワサビもタバスコも明太子も入れておきました」
麗「ふふふ。やるときはやるじゃない。今度の有給考えてみてもいいわよ」
佐藤・田中「やったー!」

195 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/27(木) 17:39:08.97 ID:???.net
クイズ司会者「では、2問目。風船の中に入っているのはヘリウム。では、浮袋の中に入っているのは?」
(ピンポーン)
クイズ司会者「平家さん」
いぶき「はい、空気」
(不正解の音)
いぶき「えー」
クイズ司会者「はい、答えは泳げない人。残念でしたね」
いぶき「…っ」
あげだま「もぐもぐ。あ″ーーーー!!!腹が減り過ぎてつい手が伸びちまったぜ。さあ、次行こうよ、次。でえ」
いぶき「ああ、あげだまくん」
クイズ司会者「よし、じゃあどんどん行くぞ。鉄1kgと紙1kgどっちが重い?」
(ピンポーン)
クイズ司会者「九鬼さん」
麗「鉄」
(不正解の音)
クイズ司会者「もちろん同じですね。では、次」
麗「からーい」
クイズ司会者「問題。馬は4本足。鳩は2本足。ではヘビは?」
(ピンポーン)
クイズ司会者「あげだまくん」
あげだま「爬虫類!」
(不正解の音)
あげだま「あ…」
クイズ司会者「人魚に人形、泳ぐのはどっち?」
(ピンポーン)
クイズ司会者「はい、平家さん」
ボーガイ「カモンカモン、カモン」
クイズ「なんですか?」
ボーガイ「おい、もっと麗さま向きの問題を出さんかい」
クイズ司会者「わ、分かりました」
いぶき「人魚」
クイズ司会者「正解です。一体何なんだろう。この人たち」

196 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/27(木) 17:46:59.22 ID:???.net
クイズ司会者「では次。金1kg、銀1kg。どっちが欲しい?」
麗「金」
(正解の音)
クイズ司会者「盛蕎麦市で一番かわいい女の子は?」
麗「九鬼麗」
(正解の音)
クイズ司会者「では、」
麗「九鬼麗。(正解の音)九鬼麗。(正解の音)九鬼麗。(正解の音)」
ボーガイ「正解、正解。全部正解だー!さあ、みんな!タバスコ入りこしあんを喰らえー!」
参加者たち「わあ!」「う」「わああ」
ボーガイ「ぶわーっはっはっはは!」
クイズ司会者「ひええー!」
参加者たち「バタバタッ(倒れる音)」
いぶき「うっ」
あげだま「ああ、いぶきちゃん」
ワープ郎「あげだま、変換するぞ!(ビックリマーク)」
あげだま「よーし!」

197 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/10/27(木) 17:54:29.90 ID:???.net
ワープ郎「あげだま!変換スタンバイ!」
あげだま「あげだま、へんかーん!」

あげだマン「てやあ!あげだマーン!」
ワープ郎「変換完了。(マル)」

198 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/01(火) 20:45:58.24 ID:???.net
ボーガイ「では、参加者全員リタイアによって、輝け!第一回盛蕎麦横断イケイケクイズの優勝者は九鬼麗…」
あげだマン「ちょっと待ったー!」
麗・ボーガイ「ん?なに!」
麗「あげだマン。いつの間に」
あげだマン「気合の戦士!あげだマン参上!」
ボーガイ「出たな、しゅるるん」
あげだマン「インチキクイズで町人たちに迷惑かけた。お風呂屋さんが許しても、あげだマンが許さない。てやあ!」
麗「ボーガイ、あとは任せたわよ」
ボーガイ「任せてしゅるるん。さあ来い!うわあ!」
あげだマン「いひひ」
ボーガイ「うわー。舌がー!ほのぼおー!ほのぼー!ほのぼー!ぼー!ぼー!」
あげだマン「あはは。あはは。あはははは。パク。んぐぐ、あ″ーーーーーーー!!!!!!!!」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほ!いつもいつもいいところで邪魔してくれるあげだマン。
今日こそけちょんけちょんのパーにして差し上げますわ。とわぁー!」
あげだマン「うわ、ああ!」
怨夜巫女「てい!てい!てい!てい!てい!てい!てい!」
あげだマン「うわああ!!」
怨夜巫女「てい!てい!てい!てい!てい!おのれー!」
ワープ郎「気合カードだ!(ビックリマーク)」
怨夜巫女「どやっせー!!」
あげだマン・ボーガイ「うわあああ!!」
ワープ郎「飛行中の物体、100倍辛い明太子入りこしあん。直径3メートル。質量1.5t。
分かった、あげだマン。あれで行く。(マル)」

199 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/01(火) 20:55:21.66 ID:???.net
あげだマン「気合ー!てやあ!
あーん」
怨夜巫女「お、お、お前の舌は鉄で出来てんの!?」
あげだマン「その通り。鉄の舌のカードを使ったんだよ〜。てやあ!」
怨夜巫女・ボーガイ「ん?」
あげだマン「気合充実!ダブルフリスベー!」
怨夜巫女「くやしー!」
鈴木「くやしー!」
あげだマン「愛ある限り戦いましょう。気合の戦士あげだマン」

200 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/01(火) 21:13:02.67 ID:???.net
鈴木「やめて下さい、お嬢さま」
麗「ええい、お離し!」
あげだま「?」
麗「みんな辞退して参加者がいないのなら私が優勝よ」
田中「そ、そうじゃなくて」
麗「ちょいと。ジャスミンもコーヒーも紅茶も牛乳も入ったマッサージ付きのお風呂というのはこちら?」
男風呂の人達「うわあー!!!」
麗「何ですの?ここは」
佐藤「男湯、女湯をご存知ない?」
麗「うちではつゆと見かけませんでしたわ!」
男風呂の人達「うわあー!!!」(ドドドドドド)
あげだま「うわーどうなってんだ!これ」
ワープ郎「それよりちょっとはみ出してるぞ××(チョメチョメ)」
いぶき「ん?うわ、わー!いやー!来ないでー」

201 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/01(火) 21:22:49.66 ID:???.net
田中「鈴木、お前実家に帰るんだって?」
鈴木「ああ。みんなには世話になったな。ありがとう」
田中「寂しくなるなあ」
麗「おーっほっほっほっほ!いいわね〜この暗さ。今こそ合成獣となり、盛蕎麦市から全ての笑いを奪うのよ!」
田中「そんなことして何になるの?」
鈴木「次回、ゲンジ通信あげだま。笑い取っチャウチャウ。初恋と合成獣はくるるんってね」

次回

『笑い取っチャウチャウ』

202 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/02(水) 13:13:11.67 ID:???.net
鈴木「…あーあ。一体俺はどうすりゃいいんだ?よいしょっと」
『安太郎。お前が花の盛蕎麦市に行ってからはや5年経つ。
確か、5年経って盛蕎麦のつゆとなれるときは故郷に帰って家業を継ぐ約束だったな』
佐藤「社長の椅子がお前も待っているぞ」
鈴木「うわあ、何だよいきなり!人の手紙勝手に読むなよ、もう」
田中「へえ、お前社長になれるのか」
鈴木「た、田中まで」
佐藤「社長って一体何屋の社長なんだよ」
鈴木「洋品店だよ。といっても従業員は両親と妹の3人だけだけどな」
佐藤「でも社長だろう?いいなあ。帰るところがあるやつは」
鈴木「まあな」
佐藤「ところで鈴木よ。その手紙なんでハンカチなんかに書いてあるんだ?」
鈴木「きっと売れ残りだよ。うちの親父モノを粗末にするのが嫌いなんだ」
田中「ふーん。かえって粗末にしてると思うがなあ」
鈴木「俺、この手紙もらってから妙に昔のことを思っちゃって。そう、あれは小学生の頃だったなあ」

203 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/02(水) 13:28:22.30 ID:???.net
小学校時代の鈴木「し、白鳥さん。タ、タイツと」
白鳥「え」
小学校時代の鈴木「ハイソックスと、普通の靴下とどれが一番好き?」
白鳥「ハ」
小学校時代の鈴木「あ」
白鳥「ハイソックス」
小学校時代の鈴木「あ、同じだ!じゃあくるるんさせて。くるるん」
白鳥「きゃあ!何するの!鈴木くんなんて大嫌い!」
小学校時代の鈴木「白鳥さん!白鳥ユリさん!」

204 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/02(水) 13:34:12.66 ID:???.net
鈴木「空へ昇っていくのが好きな女の子だった」
佐藤「人間か?それ」
鈴木「ああ、白鳥さん。あのハイソックスが懐かしい〜」
佐藤「す、鈴木」
鈴木「え」
佐藤「いつまで経っても結婚しないから、変だ変だとは思っとったが、お前ロリコンだったのか」
鈴木「え〜!」
田中「ボディコン」
佐藤「やめろ気色悪い!ロリコンだよ、ロリコン」
鈴木「佐藤誤解だよー」
佐藤「離せロリコン」
鈴木「何だよ。勝手に決めつけるなよ。いつものように笑い飛ばしてよー」
佐藤「笑えんわい!」
雷蔵「それじゃ」
佐藤・田中・鈴木「わあ!」
雷蔵「今回は笑いに関する預言じゃ。全員地下室へ集合するんじゃ!」

205 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/02(水) 13:36:38.79 ID:???.net
『笑い取っチャウチャウ』

206 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/02(水) 14:18:37.69 ID:???.net
雷蔵「よいか。よく聞くのじゃぞ。
笑う門には福来る。笑わない門には征服の旗が立つ」
麗「なかなか厳かな響きのある預言ですわね」
佐藤「というより、馬鹿馬鹿しい預言のような気がするなあ」
鈴木「うん」
雷蔵「うーむ」
麗「あ、分かりましたわ、お爺様。笑う門(かど)ではなく、笑うもん=者と読むんじゃありません?」
雷蔵「そうか。それじゃあ次の説も同じく笑わない者のことじゃな。しかし、笑わない者には征服の旗が立つというのは?」
麗「そうですわ、お爺様。笑いというものは人々に幸福をもたらす。
しかし人から笑いを奪い取ると元気がなくなり、たやすく世界征服が出来るという意味ですわ」
雷蔵「麗、お前は天才じゃ!」
麗「お爺様のヒントがあったからこそですわ」
雷蔵「では、これより笑いを奪い取る合成獣をつくる。蛍光灯とチャウチャウを連れて来い。中に入るのは…」
佐藤・田中「ギクッ!」
鈴木「(合成獣にされるされないでビクビクする毎日なんて、もうこりごりだ。今回、今回に賭けてみよう。もし失敗したら田舎に帰ろう)
はい!今回は自分が入るでありまーす!」
雷蔵「自分から言い出すとは見上げた心掛けじゃ。よし、今回は鈴木に決定じゃ!」

207 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/02(水) 14:29:50.77 ID:???.net
雷蔵「こら、自分から言い出したんじゃから早く入れ」
鈴木「あ、はい!やっぱやめようかな」
佐藤「何言ってんだよ!」
田中「パーッといけ。パーッと。それ!」
鈴木「ちょっと、待ってーよー」
雷蔵「ポチッとな。
完成じゃ!今回はサークルライト。つまり輪ライトとチャウチャウで笑い取っチャウチャウじゃ」
麗「すごい!すごいわーお爺様!よっ!
でもこの合成獣なんでこんなに暗いんですの?」
雷蔵「ブラックホールのような底なしの暗さだからこそお笑いエネルギーが吸い取れるのじゃ」
麗「そうかしら」
笑い取っチャウチャウ「チャウチャウ」

208 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/02(水) 15:00:07.46 ID:???.net
作業員A「もう少し右」
作業員B「左だったかな」
作業員A「わーあぶない」
あげだま「へえ、盛蕎麦お笑い大会か。気合が入ってきたなー。ワープ郎、一緒に何かやろうよ」
ワープ郎「駄目だよ。ボクの姿はみんなに見せられないもの…(テンテンテン)」
あげだま「そっか。ちぇ、2人で組めば絶対に優勝出来るのになー」
光「ん?やあ、天かすくんじゃないか」
あげだま「天かす!?こういうつまらんギャグでくるのは…お前だー!どなたでしたっけ?」
光「(ズコーッ!)相変わらずの大ボケぶり。さすがだな、あぶらげくん」
あげだま「わざと名前間違えてるだろ。それより何でお前ここにいるんだよ!」
光「この公園は僕のトレーニングコースになってるんでね。ところで、そういう君は、お笑い大会のポスターなんか見て、出場する気かい?」
あげだま「するともさ!それがどうした」
光「ふふん、顔がお笑い向きだもんな」
あげだま「顔がお笑い向き!どういう意味だよ!」
光「こういう意味だよ」
通行人たち「ははははははは」「面白いぞー」「なかなか良いコンビじゃないか」
光「じょ、冗談じゃない。こんなのと一緒にしないで下さい!」
あげだま「こっちだって!」
ワープ郎「結構良いコンビみたいだけどな…(テンテンテン)」

209 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/02(水) 15:07:31.50 ID:???.net
『羊たちの沈没』
羊たち「メェ〜」
観客「あはははははははは」
怨夜巫女「この映画のどこが面白いのかは知りませんけど、今のうちにお笑いエネルギーを吸い取るのよ。見とれてないの」
笑い取っチャウチャウ「チャウチャウ。チャウチャウ」
観客「・・・・」
笑い取っチャウチャウ「うぐ」

210 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/02(水) 15:16:09.26 ID:???.net
女子学生A「やーだー。信じらんなーい」
女子学生B「超おかしいでしょ」
女子学生A・B「・・・・」
笑い取っチャウチャウ「えーマジー!それって超おっかしい」
怨夜巫女「うう、なんか身の毛がよだってきましたわ」

211 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/02(水) 15:31:37.32 ID:???.net
患者「先生、最近胃の調子が悪くて」
医師「はっはっはっはっは。なーに。
あんたの病気は…」
患者「(この暗さはまさか、ガンなんて言われるんじゃ!)」
先生「食べ過ぎじゃ」
患者「ガーン」

212 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/02(水) 15:46:39.31 ID:???.net
怨夜巫女「うーん?」
笑い取っチャウチャウ「チャウチャウ」
怨夜巫女「ヘラヘラと何が嬉しいんですの?」
佐藤「明るくなったんですよ」
田中「やっと鈴木も明るくなった」
佐藤「これでロリコンさえ治ればなあ」

213 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 12:00:13.77 ID:???.net
キャスター『つづきまして、明るいニュースです…
この度、街路灯の数が2倍に増やされることとなり、明るさも2倍になりました…これで痴漢も眩しがり…』
(ピッ)
お笑い芸人A『最近何でもありでもう、らわいが止まらなくて…』
お笑い芸人B『それはわらいやろ。ええ加減にしなさい…』
(ピッ)
リポーター『なみきさんご結婚されていかがですか…』
なみきさん『なみき、とても嬉しいです…』
あげだま「何か今日の番組変だぞ」
ワープ郎「みんな笑いが欠けてるんだ。これは何かあるぞ!!(ダブルビックリ)
あ!パパ上とママ上からワープロ通信が入ってきた。(マル)」
あげだま「ん、なになに?大変だぞ。盛蕎麦市からお笑いパワーがどんどん消えている。
健康的なお笑いパワーは人々の元気の源だ。ただちにお笑いパワーを取り戻すのだ、か。
でもどうやって取り戻すんだ?方法は自分で考えてちょ。そりゃないよ、父ちゃん母ちゃん!」
ワープ郎「見てよ、あげだま」
あげだま「え」
ワープ郎「ほら、この黒い部分がお笑いパワーが消えているところだ。(マル)
うわ、どんどん増えてきたぞ!大変だよ!このままじゃ盛蕎麦市は真っ黒になっちゃうよ!!(ダブルビックリ)」
あげだま「うーん」
ワープ郎「どうする?あげだま」
あげだま「またまた合成獣の仕業だな。なんとかおびき出して一気に片づけたいけど。何か餌になるようなものはないかな。
なんか強力なお笑いエネルギーを…お笑い?そうだ!お笑い大会だ!それでみんなを笑わせよう!」
ワープ郎「おお、それはすごい!キザ光とコンビを組めばバッチグー!」
あげだま「てい!」
ワープ郎「うわあ!ど!が!ひ、ひどいよあげだま」
あげだま「あんなやつとコンビなんか組むもんか」
ワープ郎「じゃあ誰とコンビ組むのさ?」
あげだま「もちろんいぶきちゃん!だって可愛いんだぽーん!」
ワープ郎「あのね」

214 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 12:18:51.69 ID:???.net
いぶき「私と漫才?」
あげだま「ああ、絶対ウケると思うんだ」
いぶき「わ、私悪いけど駄目だわ」
あげだま「どうして?」
いぶき「あのね、私、笑い上戸なの」
あげだま「え、そうなの?」
いぶき「そうなの」
麗「おーっほっほっほっほっほっほ!聞きましたわよ。いぶきさん」
あげだま「この声は麗だな。どこにいる!?」
麗「ここよ!」
あげだま・いぶき「わあ!
麗「いぶきさんが笑い上戸だなんて24本目にして初めて知りましたわ。ちょいと。さあ、いぶきさんを笑わして差し上げなさい」
ツリパン「はい、せーの」
ツリパン&親衛隊「べろべろべろべろべろべろ」
いぶき「あはははははは。あはははははは」
あげだま「い、いぶきちゃん…」
ツリパン「さらに、腹踊り。あ、どうした。腹踊り」
いぶき「あはははははは。あは、あはははははは」
ツリパン「あげだま!お前もお笑い大会に出るつもりなら優勝は諦めたほうがいいぜ」
あげだま「へん!そんな下品なネタで優勝できると思ってるのか!?」
ツリパン「なに!?」
あげだま・ツリパン「むう」
ケンサク先生「おはよう。さあ、みんな席に付け」
ツリパン「この勝負は、お笑い大会でな!」
ワープ郎「あげだま、こうなったらやっぱり光と組むしかないね。(マル)」
あげだま「へん!(でも誰かと組まなきゃ合成獣を迎えうてないよな)」

215 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 12:32:59.96 ID:???.net
ツリパン「あ、腹踊り。あ、どうした。ポンポコリンのポン。あ、ポンポコリンのポン」
麗「おーっほっほっほっほっほっほ!おーっほっほっほっほっほっほ!」
ウーロン茶「君の笑いお笑い向きの笑いネ。お笑い大会に出るといいネ」
麗「失礼ね。何で私がそんなものに出なくちゃならないのよ」
ウーロン茶「ポクの見たところ、君は超漫才向きね」
麗「不愉快ですわね。麗、帰るっ!」
ウーロン茶「それ最高のギャグネ。これ付けるともっと分かりやすい。麗、カエル」
ツリパン「いい加減にしろ!(ドカッ!)」
ウーロン茶「ポク、ひっくりカエル」

216 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 13:03:45.77 ID:???.net
光「?」
いぶき「あはははは。やだー、あげだまくんってば」
あげだま「でろーん」
いぶき「あはははははは。あはははははは」
あげだま「いぶきちゃんって何でもおかしいんだね」
いぶき「うふふ。だってあげだまくんの顔ほんとに面白いんだもの」
あげだま「そりゃひどいよ。いぶきちゃん」
いぶき「うふふ、ごめんなさい。でも変な顔って意味じゃないのよ」
光「(あげだまめ、いぶきちゃんと馴れ馴れしく話なんかして)」
いぶき「私ね、人を笑わせることの出来る人って大好きよ」
光「え」
あげだま「じゃあ俺のこと好き?」
いぶき「ええ、好きよ」
あげだま「やった!うれぴー」
いぶき「うふふ。あげだまくんったら」
光「やあ、いぶきちゃん」
あげだま「あら(コテッ)何の用だよ!光」
光「いぶきちゃんに真の笑いを教えてあげようと思ってね」
あげだま「よーし、教えてもらおうじゃねえか」
光「ほうら、変な顔だよー」
いぶき「あはははははは」
光「楽しんでもらえたかな?」
いぶき「ええ。ん?あはははははは」
あげだま「ほうら、変な顔だよー」
光「やめんか」
あげだま「お前だってやったじゃねえかよ!」

217 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 13:06:13.95 ID:???.net
いぶき「あ、そうだわ」
光・あげだま「ん?」
いぶき「2人でコンビを組んでお笑い大会に出ればいいのよ!」
光「2人で?」
あげだま「コンビを?」
いぶき「2人が組めばきっと優勝出来るわ!」
あげだま「いぶきちゃん、いくら漫才の相手が見つからないからってこんなやつと組みたかぁないね」
光「こんなやつと漫才なんかしたら、僕の品位が落ちるよ」
いぶき「頑張ってね!」
光・あげだま「…はい」

218 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 13:40:59.76 ID:???.net
光「いいか?よーく聞けよ。漫才で基本となるものは、ボケとツッコミである。この2つの融合により笑いが生まれる」
あげだま「ボケぇ〜」
光「そのボケじゃない!(バシッ)」
あげだま「何すんだよ!」
光「今のがツッコミだ」
あげだま「ツッコミ?」
光「ツッコミとはすなわちボケに対する二枚目の僕だね。ま、ボケは今の調子でやってくれ」
あげだま「今の調子ね。こんな銚子」
光「(バシッ)」
あげだま「あ、いて。やめろよ!鼻血出るだろうが!」
光「だから今のがツッコミだといっただろう」
あげだま「ツッコミツッコミって。さっきからハリセンで叩いてるだけじゃないかよ!」
光「君は僕のやり方が気に入らないようだね。だったらいつコンビを解消してもいいんだよ。
僕はいぶきちゃんに頼まれて仕方なくやってるんだから」
あげだま「ああ、そうかい!俺だっていぶきちゃんに言われたからコンビ組んでるだけさ。いやならさっさとやめればいいだろ!」
光「ふん、本当にやめてもいいんだね」
あげだま「いいともさ」
光「じゃあせいぜい頑張ってくれたまえ」
あげだま「むう」
光「ふん」
あげだま「なんだ、あの態度は!ちくしょう!」
ワープ郎「あげだま。よいしょっ。何で喧嘩なんかしたんだ?(ハテナ)」
あげだま「だってあいつが悪いんだぜ」
ワープ郎「我慢我慢。(マル)あげだまは合成獣をおびき出すために光とコンビを組んだはずだよ!!(ダブルビックリ)」
あげだま「むう」
ワープ郎「もう、モード変換」
あげだま「わあ、何だ!」

219 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 13:59:20.11 ID:???.net
あげだま「……」
町の人達「・・・・」
八百屋のおじさん「ああ、気分が悪い。今日は休みだ」
美容室のおばさん「うちも休みましょ」
あげだま「止めて。分かったよ、ワープ郎。光とコンビを組むよ」
ワープ郎「あげだまならきっと分かってくれると思った。(マル)」
あげだま「でも、光の居場所が分からないや」
ワープ郎「心配するなって。モニターを見るんだ。ほら、中央公園だ。(マル)」

220 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 14:15:24.69 ID:???.net

.。o○
司会「優勝は光くんとあげだまくんでーす!」
いぶき「おめでとう!光くん!」
光「この優勝は君に捧げるよ」
いぶき「光くん…」

光「でへ、でへへへへ。くそー。あげだまさえ文句を言わなきゃ優勝出来たのに」
あげだま「光!」
光「ん?あげだま!何の用だ!うわあ」
あげだま「実は光くん」
光「寄るな、うっとうしい」
あげだま「ああ。ものは相談なんだけど、何も言わずにコンビを復活してくれないかなー」
光「やだ」とりつく島もない…
光「でも、もう一度コンビを組んでくださいと君が手をついて謝るなら考え直してもいいけど」
あげだま「何で俺が!あ…(町の人達「・・・・」)わ、分かったよ。もう一度コンビを組んでください。お願いします。この通りです」
ワープ郎「あげだまファイト」
光「たかがお笑いのためになぜここまで。そ、そうか。成績優秀、スポーツ万能、品行方正の僕と違って、
こいつにはお笑いしか自慢出来るものがないんだ。そうか、そうだったのか。なんて情けないやつ。分かった。コンビを復活しよう」
あげだま「ほんとか!?」
光「ああ(これでいぶきちゃんは僕のものだ(キラーン))」

221 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 14:30:51.46 ID:???.net
司会「という訳で、これより第一回盛蕎麦お笑い大会を開きまーす!
不合格は鐘が一回。合格は鐘がたーくさん鳴りまーす。では、トップバッターの方、どうぞー」
校長「一番、校長。小話をやります。隣の家に囲いが出来たってねー。コンクリート(カーン)」
ほたる「あはははははははは」
いぶき「あはははははははは」
ツリパン「二番、ツリパン。腹踊りポンポ(カーン)あれ」
ほたる「あはははははははは」
いぶき「あはははははははは」
怨夜巫女「ふふふふふ。ここの笑いを奪い取れば、もう盛蕎麦市には大した笑いは残らない。世界征服もあとわずかですわ」
佐藤「では早速」
怨夜巫女「まだ早いですわ。一番面白い優勝コンビが出て盛り上がったところを一気に奪って差し上げるです。ふふ」

222 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 14:32:21.70 ID:???.net
司会「という訳で、これより第一回盛蕎麦お笑い大会を開きまーす!
不合格は鐘が一回。合格は鐘がたーくさん鳴りまーす。では、トップバッターの方、どうぞー」
校長「一番、校長。小話をやります。隣の家に囲いが出来たってねー。コンクリート(カーン)」
ほたる「あはははははははは」
いぶき「あはははははははは」
ツリパン「二番、ツリパン。腹踊りポンポ(カーン)あれ」
ほたる「あはははははははは」
いぶき「あはははははははは」
怨夜巫女「ふふふふふ。ここの笑いを奪い取れば、もう盛蕎麦市には大した笑いは残らない。世界征服もあとわずかですわ」
佐藤「では早速」
怨夜巫女「まだ早いですわ。一番面白い優勝コンビが出て盛り上がったところを一気に奪って差し上げるのです。ふふ」

223 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 15:03:35.05 ID:???.net
光「どうも。ひっかりくんでーす」
あげだま「あげだまちゃんでーす」
ウーロン茶「三波晴れ夫でございます」
光・あげだま「(バシッ)」
観客「あはははははは」
光「失礼しましたー」
あげだま「えー、本日はお日柄もよく」
光「結婚式の挨拶かー(バシッ)」
あげだま「いやあ、ほんのボケだよ。ボケ」
光「触るな。けがらわしい」
あげだま「え、毛皮らしい?」
光「けがわらしい。あれ」
あげだま「にー」勝ち
観客「あはははははは」
かに夫・ほたる・いぶき・こだま「あはははははは」
怨夜巫女「さあ、今よ。せえの。とう!」
あげだま「怨夜巫女」
怨夜巫女「ふっふっふ。笑いを頂きますわ」
あげだま「やっぱり現れたな!」
怨夜巫女「さあ、笑いを吸収するのよ」
観客「このやろ喰らえ!」「引っ込めー」
怨夜巫女「何すんの!私の美貌が台無しになるじゃない!」
観客「邪魔するなー」「引っ込めー」
怨夜巫女「まあ、引っ込めですって?なんてこと言うの、一般庶民が!怨夜巫女だー!」
あげだま「待ってろ怨夜巫女め。ワープ郎、合成獣が出た。変換頼む!」
ワープ郎「オッケー。(マル)」

224 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 15:28:54.11 ID:???.net
ワープ郎「あげだま!変換スタンバイ!」
あげだま「あげだま、へんかーん!」

あげだマン「てやあ!あげだマーン!」
ワープ郎「変換完了。(マル)」

225 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 15:44:01.26 ID:???.net
怨夜巫女「もう、頭に来ちゃいましたわ!」
あげだマン「頭に来たのはこっちだ!」
怨夜巫女「何!」
あげだマン「見参!気合の戦士あげだマン!
平和なる庶民から笑いを奪う大悪人め。神が許しても、このあげだマンが許さーん!てやあ!」
佐藤・田中「わあ!」
あげだマン「さあ、次はお前だ!」
光「(パシッ)」
あげだマン「あっ!なんだあんたは」
光「いや、何となく」
観客「あはははははは」「最高」
怨夜巫女「さあ、この笑いを全部吸収するのよ!」
笑い取っチャウチャウ「笑い取っチャウチャウ」
観客「・・・・」
ほたる「あはははははははは」
いぶき「あはははははははは」
怨夜巫女「まだ笑いが残っとろうが!お前手抜いたわね」
笑い取っチャウチャウ「チャウチャウ。もう一度やっチャウチャウ」
ほたる「あはははははははは」
いぶき「あはははははははは」
怨夜巫女「まだ笑ってるじゃないの!」
笑い取っチャウチャウ「エネルギーは吸い取ってるチャウチャウ」
ワープ郎「あげだま、いぶきちゃんたちを分析してみるよ」
あげだマン「うん」

226 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 16:00:44.25 ID:???.net
ワープ郎「ビックリ!あの2人の笑い上戸パワーは無限大だ。いくら吸ってもキリないよ〜」
あげだま「あ、ほんと?」
怨夜巫女「うんうん、今の聞いたわね」
あげだマン「あ、盗み聞き!」
怨夜巫女「エネルギーを吸い取れないなら、2人とも葬り去るまでよ。さあ、やっておしまい!」
笑い取っチャウチャウ「チャウチャウ」
ほたる「あはははははははは」
いぶき「あはははははははは」
あげだマン「あぶなーい」
笑い取っチャウチャウ「あ?くるるん」
ほたる「あはははははははは」
いぶき「あはははははははは」
怨夜巫女「(ズコーッ!)」
あげだマン「あらー(ズコーッ!)」
怨夜巫女「なーに考えてんのあんたはー!」
笑い取っチャウチャウ「アウチ」
怨夜巫女「し、しまった」
ワープ郎「チャンスだよ。あげだマン」
あげだマン「そうだ。ダブルフリスベー!」
怨夜巫女「あれーー」
鈴木「うわあー」
町の人々「あはははははははは」
かに夫・ほたる・いぶき・こだま「あはははははははは」
観客「あはははははははは」

227 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 16:12:13.56 ID:???.net
田中「そうか。やっぱり帰るか」
佐藤「寂しくなるなあ」
鈴木「親父との約束だもの。仕方ないよ」
田中「俺たちのこと忘れないでくれよな」
佐藤「向こうへ着いたら必ず手紙くれよ」
鈴木「うん」
郵便配達員「鈴木さんに郵便です」
鈴木「どうも。何だこれ。親父からの手紙だ」
佐藤「ハンカチの次はのぼりかよ」
鈴木「えーっと、何々?妹が結婚して跡継ぎが決まった。だからお前は帰ってくるな。えーそんなー」
佐藤「はっはは。良かったな、鈴木」
鈴木「笑いごとじゃないよー」
田中「お、あ!」
佐藤・鈴木「あ?」
田中「こ、これは。ほら、あの預言。笑わない者には制服の旗が立つ。預言は正しかった」
鈴木「な、なんだよーそれー」
佐藤「こりゃおかしい。笑え、鈴木」
鈴木「笑えないよー」
佐藤「あはははは」

228 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/03(木) 16:20:03.33 ID:???.net
あげだま「盛蕎麦市で一番うまいと評判のラーメン屋、ガンコ亭。
しかし、ついにライバルが現れた。どっちだ?うまいのは一体どっちだ?」
ワープ郎「食べてみりゃ分かる。(マル)」
あげだま「あ、そうか」
麗「こら!私にも何か言わせなさい!」
ワープ郎「次回、ゲンジ通信あげだま。うまけりゃポンポコ」
麗「あげだマン、今度はグルメで勝負よ!」

次回

『うまけりゃポンポコ』

229 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/08(火) 19:43:22.44 ID:???.net
鈴木「(高級寿司屋、魚勘。その品格の高い店構えに、
俺のような一般庶民を近づけぬ、強烈なプレッシャーを感じた)」
板前「へい、いらっしゃい」
鈴木「(おお、なんということだ!回転しないカウンター。
そして、そこには白い皿も赤い皿も存在しなかった…!)」
板前「へい、何にしやしょう」
鈴木「(しかも驚くべきことに、この男は、自らの手であがりを差し出してくれたのだ。
俺の行きつけの店ではあがりはいつもセルフサービスだった。
高級店ならではの心遣いが身に染みるぜ。
そのとき、俺の体の中に熱いものがこみ上げてきた。うううう。感動が溢れ出てきちまうぜ、うううう。
て、て、て、て、適当に握ってくれ!」
板前「へい!」
鈴木「(しまった!戦いの中にあって、我を忘れてしまった。
俺は自ら魚勘との闘いを放棄してしまったのだ)」
板前「へい、トロ一丁、もう一丁、へい、もう一丁、へい、おまけだ、もう一丁。へいへいへいへいへいへいへいへい!
へい、時価で30万円頂きます」
鈴木「むぐぐぐぐぐぐ」

230 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/08(火) 19:47:10.77 ID:???.net
『うまけりゃポンポコ』

231 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/08(火) 20:01:34.49 ID:???.net
鈴木「いやあ、トロなんて当分見たくもないと思ったね」
田中「そりゃあトロだって30丁もありゃそうだろうけどよ。何が楽しくてそんな嘘つくの?」
佐藤「そうだよ。月に一度の贅沢で回転寿司食ってるやつがよ」
鈴木「う、う、う、嘘なものか。行ったことがあるから、店内のつくりなんか説明出来るんじゃないの」
田中「ほう、それじゃこれは何?」
鈴木「あー!あわわわわ」
田中「これお前のだろう?」
佐藤「何それ」
田中「ヤングギャルの愛読紙、オケイコだ。その魚勘って寿司屋の特集、これに載ってるぜ」
佐藤「なーんだ、じゃあそのオケイコって雑誌の受け売りか」
鈴木「あはははは。男って夢がなきゃ生きていけないだろう?」
田中「男だったらこういうのを読むんだよ!おりゃおりゃ(ボカスカ)」
鈴木「う、わ、あ、あ、」
田中「俺、なんだか悲しくなってきたよ」
佐藤「うん」

232 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/09(水) 17:57:47.27 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、いぶきちゃんとどこへ行くつもりだ?(ハテナ)」
あげだま「はは、野暮なこと聞くなって。とにかく楽しい日曜日を過ごそうぜ。
うん?あ?」
ワープ郎「ガンコ亭だ。(マル)」
あげだま「ガンコ亭にこんな行列が出来たの初めて見たぜ」

233 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/09(水) 18:05:05.54 ID:???.net
あげだま「ああ!」
ガンコ亭のおやっさん「先生あがったぜ」
ケンサク先生「へーい」
ガンコ亭のおやっさん「先生ほんとに助かるぜ」
ケンサク先生「何言ってんだい。俺が学生の時からの付き合いじゃないか」
あげだま「あーケンサク先生!どうしてこんなところにいるの先生」
ケンサク先生「なんだ、あげだま。お前もラーメン食いに来てたのか」
あげだま「いや、そういう訳じゃないけど」
ケンサク先生「ちょうど良かった。手伝ってくれ」
あげだま「手伝う?な、何を」
ケンサク先生「皿洗いとか、配膳とか、ドンブリの回収とか、給仕一般だよ」
あげだま「何で俺が手伝わなきゃいけないわけ!?」
ケンサク先生「お前は人が困っているときに平気な顔していられるようなやつじゃなかったよな」
あげだま「はは、でも俺いぶきちゃんと約束が」
ケンサク先生「なーんだ。そんなこと、平気さ」
あげだま「何でさ!」
ケンサク先生「ほれほれ」
あげだま「いぶきちゃん」
いぶき「あら、あげだまくん。私も先生につかまっちゃって。でも結構楽しいよ。あげだまくんもやろうよ」
あげだま「う…うん」

234 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/09(水) 18:15:50.47 ID:???.net
ガンコ亭のおやっさん「ラーメン一丁。あがったぜー」
あげだま「へーい」
ガンコ亭のおやっさん「あげだま、これ持ってったら、あっちでドンブリ洗ってくんな」
あげだま「へーい。
ねえ。どうして急に大繁盛しちゃったの?」
ケンサク先生「そりゃおやっさんのラーメンが美味しいからさ」
ガンコ亭のおやっさん「さすが先生!分かってらっしゃる」
ケンサク先生「本当はちゃんと理由があるのさ」
あげだま「ん?あ、オケイコだ。ガンコ亭の記事じゃん。盛蕎麦市に美味しいラーメン屋ありだって」
いぶき「それでなの」

235 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/09(水) 18:25:28.74 ID:???.net
雷蔵「なになに。ラーという国にメンという帝王あらわる。
人々、舌鼓を打ってひれ伏すという。うーむ、ラーという国にメンという帝王。何じゃい?これは」
佐藤「あーこれだよこれ。高級寿司なんてくそくらえさ。やっぱり庶民の味はこれさ」
田中「そうよ、魚勘の寿司がいくら高級だと言ってもこいつには勝てねえぜ。このラーメンで心の中まであったかよ
鈴木「全くその通りだよな」
雷蔵「おお、まさしくこれじゃ!ラーメンを制するものが日本を征服する!」
佐藤・田中・鈴木「旦那様!」
雷蔵「これぞラーメンの帝王だ!あっはっはっはっはっはっは。あっはっはっはっはっはっは」
田中「まあ、いつも通り」
鈴木「旦那様の好きなようにさせておこう」

236 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/09(水) 18:41:30.68 ID:???.net
雷蔵「てな訳で、これなるタヌキと鼓で合成獣をつくる。名付けてグルメ舌鼓じゃ!」
佐藤「鼓は分りますけど、なぜタヌキなのにグルメと名付けたのですか?」
雷蔵「(ぐるぐるぐる)ほーれ」
佐藤・田中・鈴木「ああ、タヌキの目がぐるぐるグルメ!まいっか」
雷蔵「全員舌を出せー!
これは七味に一味、和がらし、洋がらし、わさび、タバスコを混合したもの。これを、こうじゃ!」
田中「だあ!」
佐藤「べえ!」
鈴木「だあ!」
佐藤「ぶわあ!いかん、合成獣にされちまう」
田中・鈴木「うう(バタッ)」
雷蔵「おお、佐藤、お前の舌はなんと強いのじゃ!合成獣はお前に決定じゃ!」
佐藤「ええ、そんなー!勘弁してくださいまし」

237 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/09(水) 18:53:21.80 ID:???.net
佐藤「ああ、もうどうでもいいや!」
雷蔵「うむ、でけた」
グルメ舌鼓「ぽんぽこりーん」
雷蔵「よーし、グルメ舌鼓、帝王ラーメンを作れ」
グルメ舌鼓「ぽんぽこりーん。
ぽんぽんぽんぽんぽんぽん。へい、ラーメン」
鈴木「ほんとに食えるんですか?」
雷蔵「えーい、男じゃろ!さっさと食わんかい!」
田中・鈴木「へーい」
鈴木「じゅるじゅるじゅるじゅる」
田中・鈴木「うまい!」
鈴木「よーっ!(ポンッ)」
田中「よーっ!(ポンッ)」
雷蔵「舌鼓を打ちおった。大成功じゃ」
麗「お爺様」
雷蔵「ああ、麗よ。お前も食べてみるか?」
麗「ご遠慮いたしますわ」
雷蔵「ではグルメ舌鼓を使って、町に繰り出してくれんか?」
麗「おーっほっほっほっほっほっほ!ご冗談でしょ。私今から食事に行きたいの。田中、鈴木。車頼むわ」

238 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/09(水) 18:59:06.90 ID:???.net
田中「し、しかしお嬢さま。お食事は良いのですが、こんな高い店じゃ私どもには持ち合わせがないんですけど」
麗「そんなことよりあなたたち何か気づかないこと?」
田中・鈴木「え?」
麗「他のお客がいないのよ。それに、なにかしらあの行列」
田中「ああ、あれね。ガンコ亭ってラーメン屋ですよ」
麗「(ガンコ亭?何か気になるわ)」

239 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/09(水) 19:08:03.88 ID:???.net
ツリパン「いやあ、やっぱオケイコに出るだけあって、うめえな、ここのラーメン」
ウーロン茶「おう」
ツリパン「あ?」
ウーロン茶「チミの舌ダメネ」
ツリパン「ダメ?」
ウーロン茶「そう、ポクは舌には自信ある。ここのラーメン味落ちた」
ツリパン「それじゃこの混み具合はどういう訳なんだよ」
ウーロン茶「ほり」
ツリパン「あ?」
ウーロン茶「いぶきちゃんネ。ラーメンの味はともかく、いまや彼女目当ての男性客が客の大半を占めていると言ってもいいだろう」
麗「ぬわーんですって!またしてもいぶきなのね!」
ツリパン「麗さま」
麗「ったくもう!いぶきったら性懲りもなく私の前に立ちはだかるのね!よろしいわ!何度でも叩き潰してさしあげるわ!
私がもっともっと豪華なラーメンをつくって、世界中のグルメをひれ伏させてみせるわ!
おーっほっほっほっほっほっほ!おーっほっほっほっほっほっほ!」

240 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/09(水) 19:22:13.27 ID:???.net
田中「安い、早い、うまい!三拍子揃ったラーメンだよ!さあ、いらはいいらはいいらはい」
鈴木「お兄さん、いい味出してまっせー」
女性A「あら、変わった屋台ね。行ってみましょうよ」
女性B「そうね」
女性C「なにあれー」
女性たち「ラーメンちょうだい」「私も」「私もラーメン」
グルメ舌鼓「へい、ラーメン」
女性たち「わー豪華」「おいしいわー」(ポンッ!)「おいしい」(ポンッ!)
女性たち「信じらんなーい」「超おいしー」
怨夜巫女「さすがお爺様自慢の合成獣だけあって、早くもギャルのハートを掴んだようね。
うん?しかし、何でボーイズは来ないんですの!?」
男性A「な、何者だよ!」
怨夜巫女「どうして、どうして?こっちのラーメンのほうが美味しいのよ」
男性A「だって俺っちいぶきちゃん目当てだから、味はどうでもいいんだ」
怨夜巫女「なんですって!あくまで私の邪魔をするつもりなのね!平家いぶき!けど、戦い始まったばかり!本番はこれからよ!」

241 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/10(木) 17:15:33.42 ID:???.net
ケンサク先生「うーん」
あげだま「先生」
ケンサク先生「ん、どうした?」
あげだま「やばいよ。店の前の屋台のほうにお客がどんどん流れてくよ」
ケンサク先生「うん、どうやらスープの味がいつものガンコ亭の味になっていないようなんだ」
あげだま「ええ!どうして」
ケンサク先生「あっちを見てみな」
あげだま「お、オヤジさん」
ケンサク先生「オヤジさん急に人が変わったようになっちまって、ずーっとあの調子なんだ。オヤジさん、金勘定は後にして少しは味見てよ」
あげだま「客が来ないと金勘定も出来なくなるぜ」

242 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/10(木) 17:27:10.10 ID:???.net
女性客たち「よーっ!」(ポンッ!)(ポンッ!)(ポンッ!)
男性客たち「よーっ!」(ポンッ!)(ポンッ!)(ポンッ!)
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほっほ!ラーメンの帝王にみなひれ伏すがよい。おーっほっほっほっほっほっほ!」
「ラーメンの帝王バンザーイ!」「ラーメンの帝王バンザーイ!」「ラーメンの帝王バンザーイ!」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほっほ!」
あげだま「やっぱりノットリダマスの仕業か。しかし、何でまた急にお客が来なくなっちまったんだ?
いくらガンコ亭のラーメンの味が落ちたといっても、いきなりこれはないぜ」
ワープ郎「分かったぞ、あげだま。いぶきちゃんが店にいない。(マル)」
あげだま「え!あれ?いぶきちゃん」
ワープ郎「いぶきちゃんがガンコ亭にいないから、いぶきちゃん目当ての客が向こうに行っちゃったんだ。(マル)」
あげだま「まさか」
ワープ郎「そうだ、これもノットリダマスの仕業かも知れない。(マル)」
あげだま「ノットリダマス!?」
.。o○
(いぶき「いやーあげだまくーん助けてー」)

あげだま「くそー!」
ワープ郎「よーし!あげだま、行け行け行けー。(マル)」

243 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/10(木) 17:35:50.11 ID:???.net
ワープ郎「あげだま!変換スタンバイ!」
あげだま「あげだま、へんかーん!」

あげだマン「てやあ!あげだマーン!」
ワープ郎「変換完了。(マル)」

244 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/10(木) 17:56:59.41 ID:???.net
怨夜巫女「お爺様がおっしゃった通りだわ。これこそノットリダマスの預言通り。
ラーという国のメンという帝王の出現だわ。
しかし、今回はやけにスムーズにかたが付いちゃいましたわね」
田中「ようやく我々にも春がきたってことでいいんじゃないですか?」
怨夜巫女「そうね、私たち長い間苦労してきたんですものね。
その苦労が報われるというものだわ。おっほっほっほっほっほっほ!さすがのあげだマンも今回は出番がないようね」
田中・鈴木「わあ!」
怨夜巫女「あ?」
あげだマン「バカヤロ!てめえ、このやろ!クソたれ!オカチメンコ!天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ!
俺の名は光の戦士あげだマン!やい、怨夜巫女。いぶきちゃんを返せ!
さもないとすげえひでえ目に合わしてやるからな!」
ワープ郎「やっちゃえちゃえ。(マル)」
怨夜巫女「何興奮してんのよ、バッカみたい。いぶきなんか知らないわよ」
あげだマン「ムカー!てっぺんに来たぞ!てやあ!」
客たち「うわああ」
鈴木「うわああ…あああ…」
怨夜巫女「よろしいわ。帝王ラーメン特製メニュー、ごちそうしてさしあげるわ。グルメ舌鼓、戦闘開始!とう!」

245 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/10(木) 18:19:29.27 ID:???.net
客たち「わああああああ!!!」
あげだマン「とお!なんだ?これが合成獣か?」
グルメ舌鼓「ふっふっふっふ。ぽんぽこりーん。天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。あげだマン倒せと俺を呼ぶ。
人呼んで、合成獣グルメ舌鼓とは俺のことよ。ぽんぽこりん。見参」
あげだマン「なんだお前!それいつも俺がやってるやつじゃんかよ!真似し野郎!さーかかってこい!」
グルメ舌鼓「ふっふ。急くな、小僧。ぽんぽこ。ほれ、帝王ラーメン特製チャーシューだ。発射管に装填。バフッ」
あげだマン「え」
グルメ舌鼓「チャーシュー拳発射!」
あげだマン「お、てやっ、ちょろい。!」
ワープ郎「どうした、あげだマン」
あげだマン「よーっ!(ポンッ!)(ポンッ!)(ポンッ!)なんてジューシーなチャーシューなんだ。なんでこんなに旨いんだろう」
山貫「そりゃああなた。このチャーシューは厳選した豚のもも肉を専用の煮汁で一晩寝かせて味付けしたものだからですよー」
あげだマン「なるほど。それで充分に味が染みていて非常にジューシーだったのか。ところであんた誰?」
山貫「グルメ評論家の山貫益々です」
あげだマン「あー知ってる!そういやテレビで見たことがある」
ワープ郎「あげだマン、早く戦え。(マル)(いぶきちゃんを助けるんだ)カッコ閉じるぅぅ」
あげだマン「ああ!いぶきちゃん!」
グルメ舌鼓「ぽんぽこりん。おらおら、どうすんのよ」
あげだマン「ワープ郎、気合カードはまだ出せないか?こいつとどう戦えばいいんだ」
ワープ郎「駄目だ。まだまだデータが揃わない。(マル)(とりあえずこっちもガンコ亭の味で応戦するんだ)カッコ閉じる」
あげだマン「よーし、移動!」

246 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/10(木) 18:39:34.04 ID:???.net
グルメ舌鼓「あれどこ行ったの?逃げちゃったの?」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほっほ!逃げた!逃げた!」
あげだマン「逃げてない!喰らえ!ガンコ亭人気セット、半チャンラーメンについてる特製チャーハンだー!」
グルメ舌鼓「はあ!…うん」
あげだマン「やい!うまいのかまずいのかはっきりしろ!」
グルメ舌鼓「いや、それぞれの具とスパイスの組み合わせが混然一体となって素晴らしい味を出しておるぽんぽこ。
しかし、そのチャーハンは半チャンラーメンのチャーハンだ。話にならんぽんぽこ」
あげだマン「な、なに?どういうことだ」
山貫「君、彼の言う通りなのだよ」
あげだマン「益々さん」
山貫「半チャンラーメンのチャーハンはラーメンと一緒に食べなければ、評価すること出来ないのだよ!」
あげだマン「な、なんてこったい…俺は、なんて迂闊なやつなんだー!」
グルメ舌鼓「バーカめ。ぽんぽこ。いずれにせよ、ガンコ亭のラーメンじゃ話にならんぜよ。
このラーメンの帝王に勝るラーメンはこの世には存在しないぽんぽこ」
あげだマン「くっ、違う!断じて違う!」
グルメ舌鼓「んん」
あげだマン「ラーメンに必要なのは愛だ!お前のラーメンには愛がないが、ガンコ亭のラーメンには愛がこもってらあ!」
グルメ舌鼓「ええい、ちょこざいな!覚悟しろ!ぽんぽこ!」
ガンコ亭のおやっさん「待ちな、あんちゃん」
あげだマン「!?」
グルメ舌鼓「!?」

247 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/10(木) 18:56:26.79 ID:???.net
ガンコ亭のおやっさん「この勝負、俺が預かるぜ」
あげだマン「オヤジさん!」
ガンコ亭のおやっさん「おお、ありがとよ、あげだマン。あんたの言葉で目がおはようさんよ。今こそガンコ亭の味、見してやらあ!とう」」
グルメ舌鼓「おお、見せてもらおう、ぽんぽこ」
ガンコ亭のおやっさん「どりゃあ、めーん!」
グルメ舌鼓「どわあ」
あげだマン「おお」
ガンコ亭のおやっさん「かかりおったな。飛騨山中に籠ること18年。編み出したこの技を名付けて、麺縛り。改め、ハイパー麺縛り!
改良に改良を重ね、究極の麺のコシに仕上げたのだ。どうだ?もがけばもがくほどきれーっと締め上げる。動けるものなら動いてみろ」
グルメ舌鼓「バーカ」
ガンコ亭のおやっさん「どーん。だめだ。もっぺん飛騨山中の山奥で修行しなきゃなんねえや。逆さガックン」
あげだマン「オヤジさーん!くっ、くっそー!」
グルメ舌鼓「へーい、小僧。早く片づけようぜ」
あげだマン「ワープ郎、データはまだか」
ワープ郎「もう少しかかる。(マル)(何とか頑張るんだ)カッコ閉じる」
あげだマン「けどなー、ガンコ亭のラーメンはこれじゃあ当てになんないし」
ワープ郎「何とかしないと」
(いぶき「あげだまくーん!」)
あげだマン「い、いぶきちゃん」

248 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/10(木) 19:12:38.56 ID:???.net
あげだマン「よーし、ラーメン以外で勝負だ!悠久の大地、中国は天津の味!ガンコ亭名物ジャンボ焼き餃子だ!そりゃあ!必殺、餃子ブーメラン!」
グルメ舌鼓「おお!バーカ、どこ狙ってんだよ。ぽこぽん。もぐもぐ。中国は天津の味か…うん」
あげだマン「さあ、どうだ!」
グルメ舌鼓「うーん、サクサクとした歯触りで中の具も完成された味だぽんぽこ。しかし、俺は水餃子のほうが好きだぽん」
あげだマン「なにー!そんなのアリかよ!あ、益々さん」
山貫「まあ、餃子と言っても嗜好品ですからね。焼き餃子が好きな人もいれば、水餃子が好きって人もいる訳です。うーん、まあ、しょうがないですね」
あげだマン「なんて虚しい戦いなんだ。もうやんなっちゃう」
ワープ郎「こらしっかりしろ、あげだマン!いぶきちゃんはどうなる?(ハテナマーク)」
あげだマン「あー!いぶきちゃん、ああ。よーし!やったるで」

249 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/10(木) 19:30:14.71 ID:???.net
グルメ舌鼓「けっ、懲りないやつだぜぽんぽこ。帝王ラーメン、シーフードメニュー。
かにラーメンの具のかにばさみだ。たっぷり味わえ。発射管に装填。バフッ」
ワープ郎「あ、あげだま注意しろ。あれは屋台から発射されるはずだぞ!!(ダブルビックリ)」
あげだマン「よーし、分かった!」
グルメ舌鼓「甘いぜぽんぽこ。かにばさみスカッドミサイル発射!」
あげだマン「あ、あ、い、いて」
グルメ舌鼓「ふっふふ。あげだマン、おいしく料理してやるぜ。ぽんぽこりん。まず、小麦粉をたっぷりぽんぽこ」
あげだマン「わあ!」
グルメ舌鼓「油を少々。最後に仕上げだ。直火焼きー」
あげだマン「あ、あ、あち。あちいよ、ちくしょう!」
グルメ舌鼓「ぐっふっふっふ。あげだマンで作ったあげだまはさぞ旨かろうぽんぽこりん。あげだマンラーメン一丁あがり」
怨夜巫女・田中・鈴木「わーいただきまーす!」
鈴木「うわー、じゃあこのあげだまからいただくか。いただき…」
あげだマン「ぶわあ!」
鈴木「どわぁー!」
あげだマン「この衣は結構いけるよね」
鈴木「あげだマン!」
あげだマン「はむ、もぐもぐ」
怨夜巫女・田中・鈴木「あ、あげだマンがあげだま食べてる!」
ワープ郎「あげだマン、データが揃った。(マル)」
あげだマン「待ちかねたぜ。とう!」

250 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/10(木) 19:43:56.57 ID:???.net
あげだマン「気合ー!気合カード!」
ワープ郎「今は昔のガンコ亭ラーメンだ!」
あげだマン「やっぱり最後はラーメンで決めろってことか。気合カード装着!てやあ!装着完了!」
怨夜巫女「どけ!」
あげだマン「分かったぞ。ガンコ亭のラーメンは安くてシンプルでうまい、それだけでいいってことだ!」
グルメ舌鼓「へっ、何度やっても同じよ。ぽんぽこ」
あげだマン「これが最後の、ガンコラーメンだー!」
グルメ舌鼓「うう、ほんとに目玉がグルメぐるぐるめ」
怨夜巫女・田中・鈴木「あ、グルメ舌鼓が…うわあーー!」
あげだマン「がんこラーメンがそんな邪道ラーメンに負けるものか」
いぶき「やっぱりガンコ亭の味は正しかったのね」
あげだマン「あ、いぶきさん。大丈夫かい?あげだまくんが心配していたよ」
いぶき「大丈夫って何が?」
あげだマン「え、いや、姿が見えなかったもので」
いぶき「あら、ラーメンの具が切れそうだったんで、買い物に行ってたのよ」
あげだマン「なんだ、そうだったのか」
いぶき「それが何か」
あげだマン「あ、いや。あは、あはははは」

251 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/10(木) 19:55:27.64 ID:???.net
ガンコ亭のおやっさん「はいよ」
ケンサク先生「おやっさん、ほんとにまた飛騨山中に籠るのかい?」
ガンコ亭のおやっさん「ああ、おらまだまだ修行が足んねえようだからな」
ケンサク先生「そんなことないって。おお、この味この味。おやっさん、やっぱこの味よ」
ガンコ亭のおやっさん「ありがとよ、先生。いやあ、今回ばかりは、うっかりラーメン道を外しちまうとこだったぜ。でも、うまい」
ケンサク先生「ん?」

252 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 09:29:33.19 ID:???.net
あげだま「盛蕎麦市に蠢く怪しい影。誰だ、誰だ、何者なんだ!うそー何であげだマンが悪人になっちゃうの!?」
ワープ郎「いつかは出ると思ったけど、ついに出た出た偽あげだマン」
あげだま「他人ごとみたいに言うなよ」
麗「おーっほっほっほっほっほっほ!今度こそ最終回にしてやるわ」
ワープ郎「次回、ゲンジ通信あげだま。指名手配!?あげだマン」
あげだま「冗談じゃねえ!まだまだ終わらないぜ!」

次回

『指名手配!?あげだマン』

253 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 09:51:12.91 ID:???.net
『♪おっと 一発逆転 いいぞ 勝利のVサイン 今日も自信マーンマンだよ』
佐藤「おっ」
田中「よっ」
佐藤「お前は誰だ!」
田中「悪の帝王ノットラキングだ!」
佐藤「出たな親玉。このシュガレットが、世のため人のため成敗してくれる!」
鈴木「クリーン、クリン、クリンクリンクリン♪」
麗「ちょいと、そこの2人」
佐藤・田中「あ」
麗「お風呂の掃除は終わったの?」
佐藤・田中「は、はい、お嬢さま」
田中「あとは鈴木が花を浮かべれば」
麗「そう。で?これは何ですの?」
佐藤「あ、すいません。今日中にその歌を覚えないと息子が承知しないもんですから」
田中「分かる。お前の気持ち。ヒーローものに詳しくないと息子の相手出来ないもんなあ」
佐藤「戦隊ごっこも練習しとかないと遊んでくれないし」
鈴木「よいしょっと。大変なんだなあ、父親って」
麗「どこが大変なんですの。親バカなだけですわ」
雷蔵『いやいや、馬鹿にしたものではないぞ。ご先祖様もヒーローのことを預言しとる。全員地下室に集合!』
佐藤・田中・鈴木「はい!」
麗「私、お風呂がー」

254 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 10:12:39.00 ID:???.net
『♪世界制覇がワタシの野望 鏡よ鏡 ワタシはキレイ?』
麗「ん〜?お爺様どこですの?」
雷蔵『麗、預言書を読んでみなさい』
麗「正義の味方が?」
雷蔵『味方が重箱の隅を楊枝でつつくとき、世界征服が見えてくるものなり』
佐藤「まさか重箱を重い箱とか解釈しないだろうな」
田中「そこまでは」
鈴木「アホじゃないでしょ」
麗「その重箱とは、重い箱のことですわね?」
佐藤・田中・鈴木「わあーーー」
雷蔵『さすがは麗じゃ。重い箱とくればズバリ金庫じゃ。
つまり正義の味方が、金庫を楊枝でつついて開けてしまったとき、
正義の味方の人気はがた落ちし、その時こそ世界征服が可能になるという意味じゃ』
怨夜巫女「佐藤、準備はよくって?」
田中「子供のためだ。ヒーローポーズでいってみよう」
鈴木「お父さん頑張って」
佐藤「ええい、参上!シュガーレット!」
田中・鈴木「そーれ」
佐藤「パパ頑張るよー」

255 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 10:26:40.94 ID:???.net
雷蔵「〜♪。ぷぅー」
怨夜巫女「何をしてらっしゃるの。何を」
雷蔵「いや、ワシゃ露天風呂で温泉まんじゅうを食すのが楽しみでの。
最近忙しくて温泉にも行けんのでな。ひとつ食べんか?」
怨夜巫女「私、これから出動しますの。ちゃんと掃除しといてくださいね。
そうそう、今度の合成獣は使えますわ。今度こそあげだマンをコテンパンにして差し上げられましてよ」
雷蔵「おーっほっほっほっほっほっほ!」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほっほ!お湯を抜いて、床も磨いといてくださいね」
雷蔵「あ、はい」

256 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 10:27:54.02 ID:???.net
『指名手配!?あげだマン』

257 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 10:44:20.04 ID:???.net
あげだま「でへへ。いぶきちゃんの部屋だー!」
ワープ郎「当たり前だ。いぶきちゃんに宿題を教わりに来たんだろう。(マル)」
あげだま「ダメだ、気持ちに素直なあげだまく…」
ワープ郎「あげだま!」
いぶき「お茶が入ったわよー。あげだまくん、分かった?」
あげだま「わあ。(い、いぶきちゃんのほっぺ)」
いぶき「あーら、違ってるじゃない!もう何回教えても駄目なんだから!
だいたいね、あなたは真面目に聞いてないからいけないのよ!
あ、ご、ごめん。いつもこだまに怒ってるものだからつい」
あげだま「うう」
こだま「見参!気合の戦士あげだマン2号!」
近所のおばさん「こだまちゃん、ごめんね。ちょっと通してくれる?」
こだま「はい」
近所のおばさん「もっと広いとこで遊びなさいね」
こだま「イーッ。えー、ヒーローヒーロー、ヒーローの御用はありませんか?」
あげだま「あれ?こだまくんじゃない?」
いぶき「え?ほんとだ」
こだま「僕は気合の戦士あげだマンの弟分ですよー」
あげだま「(弟分!?)」

258 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 11:15:30.94 ID:???.net
こだま「ヒーローの御用はありませんかー?声を掛けてくだされば、こちらから伺いまーす!ん?」
鈴木「よし、そこだ。よいしょっと」
こだま「(あいつら一体)」
怨夜巫女「まだ動きませんの?」
田中「ああ、すいません。鈴木に運転させるから」
鈴木「何を!だいたいお前の顔がでかすぎて運転席に入らないんじゃないか!」
田中「やかましい!このくるるんオタクが!」
鈴木「反則だ!反則!」
こだま「(反則?悪者だ)」
怨夜巫女「いい加減にしなさい!サボリは許しませんわよ!」
田中「サボリだなんて」
鈴木「そんな」
怨夜巫女「こんなところあげだマンに見つかってごらんなさい!計画が台無しになってしまいますわ!」
田中「そんなこと言ったってなあ」
鈴木「まだ何もやってないから出てこないよなー」
田中「そうそう、それがお約束」
こだま「あげだマーン」
鈴木「ま、まさかー」
こだま「2号キーック」
田中・鈴木「うわー」
田中「なんだ!?」
鈴木「何があげだマンだ。おどかしやがって」
怨夜巫女「そんな子供ほっときなさい。人がくるわ。行きますわよ」
田中「ああ、そうしましょう」
こだま「逃げるなんて、卑怯だぞ!」
いぶき「こだまー!」

259 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 11:53:23.67 ID:???.net
鈴木「エンジン始動。チェンジバックギア」
田中「了解。チェンジバックギア」
あげだま「あれは怨夜巫女。どうしてこんなとこへ」
ワープ郎「分からない。データが足りないよ。(マル)」
怨夜巫女「ほら、ごらんなさい!ちゃんと動くじゃありませんの。何やってんの、いつもいつも」
鈴木「いやあいやあ」
田中「サボってなんかいませんってばー」
鈴木「おかしいな。さっきは確かに」
怨夜巫女「ええいやかましい!問答無用だー!」
???「ふふふ」
鈴木「やめてー!」
田中「そんな贅沢だと嫁の貰い手がー!」
怨夜巫女「余計なお世話だー!」
こだま「痛い、お姉ちゃん痛いよ」
いぶき「もーう何言ってんのよ。こんな危ない真似して、なんかあったら痛いじゃ済まないのよ」
あげだま「(あーら意外と過激な性格)あ、いぶきちゃん、その辺で。イメージ狂うからな」

260 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 15:57:50.39 ID:???.net
いぶき「あ、シャツにそんな絵なんか描いちゃって。ママに叱られるわよ」
こだま「ふん!あげだマン2号はそんなことではへこたれないぞ!」
いぶき「その2号っていうのもやめてくれない?」
こだま「ふふふふ。君はまだ、僕とあげだマンの関係を知らないな」
あげだま・いぶき「関係?」
こだま「ふふふふ。これを見たまえ。×が今まであげだマンの現れたところなんだ」
で、データを集めた結果、すごいことを発見した」
あげだま「すごいこと?」
こだま「うん。ほら、あげだマンは僕の家の周りによく現れるんだ」
あげだま「あらー」
ワープ郎「(こだまの周りじゃなくて、ほんとはいぶきちゃんの周りだよ)カッコ閉じる」
いぶき「こだまの周りじゃなくて、ほんとは私の周りなのよ」
ワープ郎「あーいぶきちゃんも結構言うんだね…(テンテンテン)」
あげだま「女のカンは鋭い」
こだま「いや、あげだマンは一人で忙しいから協力してくれる仲間を探してる!
だから、僕の周りに現れてスカウトしようとしてるんだ!」
あげだま「そっかあ?」
こだま「うん、そうに違いない!そうに決まってる!そうだそうだ!」
あげだま「あのなあ!」

261 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 16:35:03.89 ID:???.net
男性A「どうです?頑丈そうでしょう。当デパートで扱う金庫は泥棒には絶対開けられません。
特にこの金庫などは鍵を失くしてしまい、作った会社の人に来てもらったのですが、
その会社の人にも開けられなかった金庫で、それ以来当店の名物となっております」
バットマンジュウ「(ガチャ)」
男性A「この金庫目当てに全国からプロが何人も集まりましたが…」
男性B「ん?」
バットマンジュウ「(ドーン!)」
男性B「うん?こ、これは饅頭」
怨夜巫女「ふふふ。それは正義饅頭と名付けましたのよ。よーく味わいあそばせ」
男性B「正義
男性A「あ、あ、あげだマン」
男性B「金庫!」
男性A「ああ」
男性B「ん、気合ー!きんこー」
男性A「そんな…まさか。あー!開かずの金庫がー!」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほっほ!合成獣バットマンジュウの放つ正義饅頭を食べると、
みんなあげまんじゅうに変身してしまいますのよ!」
田中「しかし…」
鈴木「うう、饅頭尽くしで胸が悪くなりそう」
男性B「きんこー!きんこ、きんこー!きんこー!」
怨夜巫女「しかも、あげだマンそっくりのあげまんじゅうは楊枝一本でどんな金庫もあげまんじゅう!笑いなさい」
鈴木「どんな金庫もあげマシュー?」
田中「シャレだよ」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほっほ!これであげだマンの人気もお終いですわ。
さ、次いきますわよ。おーっほっほっほっほっほっほ!笑いなさい」
男性A「金庫一筋80年。負けた」
男性B「きんこー!」

262 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 18:07:17.79 ID:???.net
あげだま「ん?ワープ郎、なんか言った?」
ワープ郎「た、大変だよ、あげだま。わあ!回線が混乱してめちゃくちゃデータが流れ込んでくる。だでで。
データ圧縮してるのにオーバーフローしそうだ。大事件だ。(マル)」
あげだま「あ、なにこれ」
ワープ郎「警察無線のデータだよ。そこら中にあげだマンが現れて。うわあ。金庫破りや宝石泥棒をやってるらしい。(マル)」
あげだま「俺そんなことやってないぞ」
ワープ郎「偽者に決まってるだろう。きっとノットリダマス11世の仕業だよ!(ビックリ)」
あげだま「とにかく行ってみよう!」

263 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 18:17:29.45 ID:???.net
男A「金庫。札束。金庫。札束」
女A「金庫。宝石。金庫。宝石」
ウーロン茶「億」

264 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 18:21:02.02 ID:???.net
あげだま「た、大変だ…」
ワープ郎「あげだマンの出番だ。(マル)」
あげだま「うん」

あげだま「あげだま、へんかーん!」

あげだマン「てやあ!あげだマーン!」

265 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 18:38:44.24 ID:???.net
「あげだマンだ」「あそこだ」「捕まえろ!」「ヒーローのくせに金庫破りなんて」
ツリパンの父「盗んだものを返せ!お、お願いだ…!家には女房と腹を空かせた可愛い一人息子が待っているんだ」
あげだマン「ツ、ツリパンの父ちゃん。ちょっと待って、俺本物のあげだマンだ!金庫破りは偽者が…」
ワープ郎「あげだま、テレビのレポーターだ!(ビックリ)」
「金返せ!」「金返せ!」「金返せ!」「金返せ!」「金返せ!」「金返せ!」
向坂レポーター「こちら、盛蕎麦東商店街です。テレビをご覧の皆さまにはこの金返せの大合唱が届いているでしょうか?
衝撃!あげだマンの本職は金庫破りだったと題して、向坂がレポートをお送りします」
あげだマン「じゃ、冗談!これは偽者が!」
ワープ郎「あげだマン、今は何を言っても駄目だ。ここはいったん逃げるんだ」
あげだマン「でも…」
レポーターA「あげだマン、どうしてこんなことするんだい?」
レポーターB「もしかして結婚資金を稼いでるんじゃないの?相手は誰なの?」
ワープ郎「早く逃げるんだ。(マル)」
あげだマン「だけど」
ワープ郎「えーい、面倒だ。それえ」
あげだマン「おい、あいてててて」
レポーターB「おい、逃げるぞ」
レポーターA「話を聞かせてくださいよ」
向坂レポーター「逃げるなんて卑怯だぞ!」
あげだマン「ちきしょう、こんなことって…こんなことってありかよー!!」

266 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 18:57:25.89 ID:???.net
テレビ『という訳で、今騒ぎを起こしているのがあげだマンの本物か偽者かなんていうのは、問題じゃないんですよ。
だって、あげだマンというのは、元々大勢いたのかもしれないじゃないですか。大体正義の味方(ピッ)』
あげだま「あーあ、なんだかやる気がしなくなっちゃったよ…もう寝る」
テレビ『今後、盛蕎麦ワイドショーでは、あげだマンの正体を暴いて社会的制裁を…』
いぶき「こだま、もっとボリュームあげて」
こだま「うん」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほっほ!おーっほっほっほっほっほっほ!
全国のいいこちゃんたち、今日は良いお知らせがありますのよ。どこ映してんだ!
おーっほっほっほっほっほっほ!今日からあげだマンはこの怨夜巫女の部下になりましたのよ。タコ!」
こだま「そんなの嘘だ!」
いぶき「そうよ、そんなのってないわ!」
怨夜巫女「嘘じゃありませんわ。ほーら、あげだマンは私のためなら何でもしますの。
おーっほっほっほっほっほっほ!私、ここに宣言します。今夜盛蕎麦銀行の大金庫を、私の部下のあげだマンが開けて差し上げますわ。
その時こそ、世界は、私とノットリダマス11世のものとなるのです。おーっほっほっほ」
こだま「…っ!」

267 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 19:04:00.40 ID:???.net
いぶき「こだまー、早く入らないとお姉ちゃん上がっちゃうよ」
こだま「うん、今入るよ。
…。」
(バタン)
いぶき「こだま。あぁ…」

268 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 19:13:32.54 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、あげだま。電話だ。(マル)」
あげだま「今出たくない。後にしてよー」
ワープ郎「いいのか?いぶきちゃんだぞ‥(テンテン)」
あげだま「いぶきちゃん?」
ワープ郎「しょうがないなー。そっちの電話に回すから、いつものように元気に、
あ、いぶきちゃん。俺、あげだま!ってお話するんだ。(マル)」
あげだま「うん、わかったよ。あ、いぶきちゃん。うん、俺、あげだま!」
ワープ郎「はぁ…」
あげだま「こだまくんがいない?」

あげだま「いくぞ、ワープ郎!」
ワープ郎「了解。(マル)」
(いぶき「こだまは、あげだマンを信じてるの」)

269 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 19:27:08.04 ID:???.net
こだま「…。ああ」
(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…)
警察官たち「うわあ」「何だあれ」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほっほっほ!どうやら歓迎の用意は出来ているようね。バッドマンジュウやっておしまい!」
バッドマンジュウ「おーう!食え!」
警察官たち「うわあ!」
バッドマンジュウ「正義饅頭発射オーライ。食え!食え!食え!」
警察官たち「ぐっ」「う」
警察官たち「きんこ!」「きんこ!」「きんこ!」「きんこ!」「きんこ!」
怨夜巫女「皆さんお仲間にして差し上げますわ」
バッドマンジュウ「食え!食え!食え!」
こだま「あ、あわわわ…あわわ…」
怨夜巫女「さあ、皆さん。大金庫が待ってますわよ」
警察官たち「きんこー!」
怨夜巫女「これであげだマンの信用もがた落ちですわね。さ、バッドマンジュウ。私たちもあげだマンの金庫破りをみものに行きましょう」
バッドマンジュウ「けんぶつ」
こだま「や、やらなくちゃ」

270 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 20:06:43.29 ID:???.net
あげだま「遅かったか」
ワープ郎「待って、今モニターにボクの目からの映像を出すから‥(テンテン)あ、怨夜巫女の戦車だ」
あげだま「ワープ郎、あげだま変換だ。行くぞ!」
ワープ郎「大丈夫か?気合が足りなくて変換に失敗したら、地上に激突だぞ。(マル)」
あげだま「こだまくんはあげだマンを信じてるんだ。そして…」
ワープ郎「分かった。あげだま変換、準備よし!」
あげだま「信じてくれる者が一人でもいる限り、俺の正義の気合が燃え上がる!あげだま、へんかーん!
気合ー!あげだマーン!」

271 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 20:19:20.41 ID:???.net
いぶき「こだま…」

272 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 20:24:18.51 ID:???.net
あげまんじゅうたち「きんこー!」
田中「あげまんじゅうどもご苦労。道を開けろ」
怨夜巫女「鈴木、準備は良くって?」
鈴木「は、はい」
怨夜巫女「あげだマンが楊枝で大金庫を開ける決定的瞬間を、全国のお茶の間に届けんるですよ。
その時こそあの憎たらしいあげだマン最期の日となるんですわ。おーっほっほっほっほっほっほ!」
田中「へっへっへっへっへ」
こだま「そこまでだ!」

273 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 20:51:48.00 ID:???.net
こだま「気合の戦士、あげだマン2号見参!お前たちの、えーと、悪事は、このあげだマン2号が許さーん!」
怨夜巫女「そんなにあげだマンが好きなら、すぐに本物にして差し上げますわ」
バッドマンジュウ「食えー」
こだま「あ、あ、ああ!」
怨夜巫女「!?」
こだま「!?あ!あげだマン!」
あげだマン「あげだマン2号、よく頑張ってくれたな。あとはあげだマン1号に任せてくれ」
こだま「大丈夫なの?一人で。手伝ってあげてもいいよ」
あげだマン「ありがとう。でもあげだマン1号にも少しは良い恰好させてくれよ」
怨夜巫女「良い恰好なんてさせませんわよ。あげまんじゅうども!やっておしまい!」
ワープ郎「あげまんじゅうは何にも知らない普通の人だ。やっつける訳にはいかないよ‥(テンテン)」
あげまんじゅうたち「うわああ!!」
ワープ郎「あげだマン、複写だ!」
あげだマン「よーし」
こだま「わあ」
あげだま「とう!ダブルフリスベー!」
あげまんじゅうたち「おおおおおお」
怨夜巫女「あ、あ、な、なんですの?眠り薬。おのれ、あげだマン!」
あげまんじゅうたち「zzzzz…」
あげだマン「ふん」
怨夜巫女「な、生意気な!バッドマンジュウ、やっておしまい!」
バッドマンジュウ「食えー!食えー」
あげだマン「饅頭なんて怖くないぞ」
ワープ郎「あげだま、あれは饅頭じゃない。(マル)」
あげだマン「え?あ!あぶねー」
ワープ郎「あげだマン、しっかり。あげだマン2号が助けてやろうか?」
あげだマン「大丈夫」
ワープ郎「あげだま、ここは狭すぎる。外へ連れ出すんだ。(マル)」
あげだマン「うん」
バッドマンジュウ「食えー」
ワープ郎「油断するな!(ビックリ)」
あげだマン「ワープ郎こそ」

274 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 20:55:21.48 ID:???.net
こだま「気合の戦士、あげだマン2号見参!お前たちの、えーと、悪事は、このあげだマン2号が許さーん!」
怨夜巫女「そんなにあげだマンが好きなら、すぐに本物にして差し上げますわ」
バッドマンジュウ「食えー」
こだま「あ、あ、ああ!」
怨夜巫女「!?」
こだま「!?あ!あげだマン!」
あげだマン「あげだマン2号、よく頑張ってくれたな。あとはあげだマン1号に任せてくれ」
こだま「大丈夫なの?一人で。手伝ってあげてもいいよ」
あげだマン「ありがとう。でもあげだマン1号にも少しは良い恰好させてくれよ」
怨夜巫女「良い恰好なんてさせませんわよ。あげまんじゅうども!やっておしまい!」
ワープ郎「あげまんじゅうは何にも知らない普通の人だ。やっつける訳にはいかないよ‥(テンテン)」
あげまんじゅうたち「うわああ!!」
ワープ郎「あげだマン、複写だ!」
あげだマン「よーし」
こだま「わあ」
あげだま「とう!ダブルフリスベー!」
あげまんじゅうたち「おおおおおお」
怨夜巫女「あ、あ、な、なんですの?眠り薬。おのれ、あげだマン!」
あげまんじゅうたち「zzzzz…」
あげだマン「ふん」
怨夜巫女「な、生意気な!バッドマンジュウ、やっておしまい!」
バッドマンジュウ「食えー!食えー」
あげだマン「饅頭なんて怖くないぞ」
ワープ郎「あげだま、あれは饅頭じゃない。(マル)」
あげだマン「え?あ!あぶねー」
こだま「あげだマン、しっかり。あげだマン2号が助けてやろうか?」
あげだマン「大丈夫」
ワープ郎「あげだま、ここは狭すぎる。外へ連れ出すんだ。(マル)」
あげだマン「うん」
バッドマンジュウ「食えー」
ワープ郎「油断するな!(ビックリ)」
あげだマン「ワープ郎こそ」

275 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 21:13:28.00 ID:???.net
バッドマンジュウ「食え!食え!食え!」
あげだマン「だあ!
たあ!ワープ郎、気合カードだ」
ワープ郎「駄目だ。まだデータが揃わない」
あげだマン「じゃあ、どうする」
ワープ郎「あいつに銃を撃たせなければ‥(テンテン)」
バッドマンジュウ「食えー」
あげだマン「接近戦だ!」
バッドマンジュウ「ぐう」
あげだマン「ワープ郎、データを」
ワープ郎「分かった。(マル)」
バッドマンジュウ「食えー」
あげだマン「たあ!」
バッドマンジュウ「ぐぅ…く」
あげだマン「まだか」
ワープ郎「…っ」
あげだマン「ワープ郎!」
バッドマンジュウ「食え!」
あげだマン「しまった」

276 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 21:18:06.89 ID:???.net
バッドマンジュウ「食え!食え!食え!」
こだま「あげだマン2号!12.5pキーック!」
バッドマンジュウ「うわ、ああ」
怨夜巫女「なんたる情けなさ。鈴木、戦車であげだマンをやっつけるわよ」
鈴木「ああ…ああ…ああ…」
怨夜巫女「何してんの!早く戦車に乗りなさい!」
鈴木「佐藤、が、がんばーれー」
怨夜巫女「サクサクっと、おら!」
鈴木「はいはいはいはい」
バッドマンジュウ「食えー!」
あげだマン「ワープ郎、早くー。だあ、もうヤケクソだー!」
バッドマンジュウ「ううっ、お」
怨夜巫女「早くしなさい!もう何やってんの!」
鈴木「しかし、バッドマンジュウが一緒では…」
怨夜巫女「構いませんわ!一緒にぶっ飛ばしておしまいなさい!むううう」
バッドマンジュウ「食えー」
あげだマン「あんこだ」
ワープ郎「データが揃った。(マル)バッドマンジュウの本体は饅頭で出来ているんだ」
あげだマン「そうか!」

277 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 21:42:58.18 ID:???.net
あげだマン「気合ー!膨らし粉カード!てやあ!装着完了!」
怨夜巫女「今ですわ!」
ワープ郎「うわ、ミサイルだ!」
あげだマン「くらえ!膨らし粉の煙幕だ!」
バッドマンジュウ「!?」
怨夜巫女・鈴木「わあ」
あげだマン「くらえー!」
バッドマンジュウ「うわああ」
こだま「ああ」
あげだマン「てやあ!」
バッドマンジュウ「うわああ」
怨夜巫女「うう」
田中「わああ」
鈴木「わー」
バッドマンジュウ「うわあああ」
こだま「あ!」
怨夜巫女「あれーー」
佐藤・田中・鈴木「わああーーー」
いぶき「こだまー」
こだま「姉ちゃん!」
いぶき「もう、心配ばっかりさせて」
こだま「違うよ。このあげだマン2号があげだマン1号を助けてやったんだよ」
あげだマン「(コテッ)」
いぶき「ありがとう、あげだマン」
あげだマン「あげだマン2号の言う通りさ。本当に助かったよ。ありがとう。
だけど、お姉さんの言うことをよく聞いて、危ないことはするんじゃないよ」
いぶき「ふふふふ」
こだま「ああ」
あげだマン「さあ、僕はもう行かなくちゃ。あげだマン2号、僕は君のことを忘れないよ」
いぶき「あげだマン」
こだま「あげだマーン!」

278 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 21:48:01.54 ID:???.net
あげだま「お、あたた。決まった!決まった、決まった、決まったー!
やっぱりヒーローはこうでなくちゃ。ヒーローは不滅だー!!ヒーローは正義だー!!」
ワープ郎「ハイハイ」

279 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/15(火) 21:49:07.67 ID:???.net
麗「私、悪役なんですの?」

280 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/11/18(金) 07:05:24.96 ID:???.net
あげだま「いぶきちゃんすごい!これ恐竜の化石じゃない。大発見!大発見!」
いぶき「ふふん、私考古学者になろうかしら」
麗「おーほっほっほっほ!笑わせないで、そんな馬の骨。この私が超スペシャルな恐竜の化石を見つけてさしあげますわ」
あげだま「お前な、たまには静かにしてたら?」
いぶき「次回、ゲンジ通信あげだま。ここ掘れ、いぶき。私、絶対負けない!」

次回

『ここ掘れ、いぶき』

281 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2016/12/14(水) 14:59:33.77 ID:???.net
             _,,..r'''""~~`''ー-.、
            ,,.r,:-‐'''"""~~`ヽ、:;:;:\
           r"r          ゝ、:;:ヽ
   r‐-、   ,...,, |;;;;|       ,,.-‐-:、 ヾ;:;ゝ エヴァ板史上最低最悪のド低脳基地外荒らしでお馴染みの
   :i!  i!  |: : i! ヾ| r'"~~` :;: ::;",,-‐‐-  `r'^!   ”だがね”のおっさん(笑)見てる〜?
    !  i!.  |  ;| l|  ''"~~   、      i' |     イェ〜イwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
     i! ヽ |  | |    ,.:'"   、ヽ、   !,ノ
    ゝ  `-!  :| i!  .:;: '~~ー~~'" ゙ヾ : : ::|
   r'"~`ヾ、   i! i!   ,,-ェェI二エフフ : : :::ノ~|`T
  ,.ゝ、  r'""`ヽ、i! `:、   ー - '" :: : :/ ,/
  !、  `ヽ、ー、   ヽ‐''"`ヾ、.....,,,,_,,,,.-‐'",..-'"
   | \ i:" )     |   ~`'''ー---―''"~
   ヽ `'"     ノ

282 :軍師 安倍総理の戦闘力を分析する!:2016/12/19(月) 15:11:51.04 ID:LirMOgxN.net
軍師 「安倍総理の戦闘力を、冷静に分析する!!」

「安倍総理」は、「弱い立場の人間」には、強気!!
「老人」をいじめ、「保母さん」をひどい目にあわせ、「介護士」をバカにし
「派遣社員」や「労働者」を足蹴(あしげ)にする!!

「プーチン大統領」の迫力に、完全にのまれて、シッポをまいている!!
強者には、こびへつらい、キゲンをうかがう!!(小物ぶり)
安倍は、強い者と命がけで、一度も戦ったことがない「お坊ちゃま」である!
強い者の前で、「戦闘力ゼロ」になってしまう人物は、
戦争の時、まったく役にたたない!!(勇気がない人物!)

安倍総理が、自衛隊を指揮すれば、「士気」が「下がる」!!
安倍総理が、自衛隊を指揮すれば、軍隊が「全滅」する!!
それほど「レベルが低すぎる指導者」である!!
安倍総理の、能力は歴代総理の中で、「最弱」である!!
「マスコミ」も「まわりの人間」も、いいかげんに安倍総理が、実力がない
指導者だということに、気づきなさい!!

「プーチンごときに、ビビッている能無し(腰抜け)は、消え失せろ!!」
                        軍師

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