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茨木敬くんの日常
- 537 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 00:50:38 ID:42w9Q7Dx.net
- 銃声が轟いた。
発射されたのが実弾であることを示す硝煙が銃口からたなびく。
山本サクヤは無言で立っていた。
「僕と姉貴は似た者姉弟でね」
サクヤは表情を変えずに言った。
「怖いものがないんだ。だからか、死神も僕を避けて通る」
銃弾はサクヤの身体を外れ、後ろでペイント弾を使って競技をしていた若月組のヤクザの肩に当たっていた。
「お姉さんの射撃の腕がヘタクソすぎるだけかもしれないけどね」
「撃ちよったんは誰じゃあッ!」
若月組の戦闘員が駆けて来ると、坂本魔あやに銃を突きつけた。
「お前か、デブ女!!」
- 538 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 07:13:43 ID:0W9EfeO1.net
- 坂本魔あやはルール違反により失格。若月組の事務所へ連れて行かれた。
- 539 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 07:20:51 ID:42w9Q7Dx.net
- 次いで障害物競争が行われた。
ゴールはもちろん敵の親分、障害物となるのはその組のボディーガードである。
ただしどこの組も親分には影武者を立てた。
「いや。ウチは本物の俺が立つ」
迎良菊二郎親分が言った。
「親分! こんなんでタマとられたら洒落になりませんだ!」
「オラが代わりにゴールに立つだ! 親分は安全なところで……」
「バッカ野郎ッ!」
菊二郎親分が怒号した。
「お前らの誰が殺されても困るだろうがッ! 一番殺されそうにない俺に任せやがれ!」
- 540 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 07:23:44 ID:42w9Q7Dx.net
- 「ところでウチの選手はそいつらで大丈夫なのかい?」
菊二郎親分は茨木に聞いた。
「女二人とはよ」
「俺が出たいところだが、俺は足が遅いんだ」
茨木は答えた。
「それにコイツらに任せれば安心だ」
「まーかせなさい」
ヤーヤが胸を叩いた。
「するりとゴールへ辿り着いてみせるどす」
中條母の目が静かに燃えていた。
- 541 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 07:28:27 ID:42w9Q7Dx.net
- 対戦相手は京都の埜武謙組。
中條母の夫を暗殺し、京都の覇権を奪った憎むべき相手であった。
「修羅の道 血の花咲かせて みせましょう」
そう詠いながら、中條母は匕首を抜いた。
- 542 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 09:04:13 ID:Ih1u/RiX.net
- 埜武謙組のランナー二人は易々と障害物を排除しながら走った。
カタギだったなら間違いなくいたわられる立場だった老用心棒達は、紙のように吹っ飛ばされて行った。
「なんだ、この組。楽勝だぜ」
「ウンコしながらでも勝てるよな」
バカにしながらゴールを間近にした埜武謙組ランナー二人の前に、茨木敬が立ち塞がった。
- 543 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 09:06:44 ID:Ih1u/RiX.net
- 「アイツ倒せばゴールだぜ!」
駆け寄る埜武謙組ランナー達に茨木は焦りながら言った。
「ちょっと待て! 今、ご覧の通り、立ち小便中だ!」
- 544 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 09:08:29 ID:Ih1u/RiX.net
- 「イチバンとるぞっ、イエーイ!」
そう言いながらヤーヤが駆け出した。
「後ろは任せておくれやす」
中條母がそれに続く。
- 545 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 09:44:03 ID:Ih1u/RiX.net
- 屈強な埜武謙組の用心棒どもをヤーヤのカギ爪(ゴム製)が次々と猫にして行く。
中條母が神速の手捌きでそれにマタタビを与え、あっという間に倒して行った。
中條母「おまえらに怨みはない。私がとりたいのはただ1人、組長の埜武羅 謙次郎の首ぜよっ!」
- 546 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 22:34:11 ID:doxV2kXS.net
- 「おいおい、コイツ、戦いの最中に立ち小便してるぜ」
「コイツもウンコしながらでも勝てそうだな」
バカにしながら襲いかかって来るチンピラ二人に、茨木はぶっといチンポを向けると、気迫をぶっ放した。
「立ち小便中だって言ってるだろうが!!」
「ぐわあぁあっ!?」
チンピラ二人は吹っ飛んだ。
- 547 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 22:40:00 ID:doxV2kXS.net
- 優太率いる新飛島組の相手は本家飛島組だった。
選手として出場した優太は、楽々障害物を乗り越えると、ゴールに辿り着いた。
「誰だ、アンタ?」
「ぼぼぼぼぼくは知りましぇ〜ん!」
ゴールにいたのは組長である父親ではなく、油ぎった髪の長いオッサンだった。
「親父、どこよ?」
「しししし知りまっしぇ〜ん!」
「……まぁ、どーでもいいけどよ」
優太はオッサンをぶっ飛ばすと、くるりと背を向けた。
「これで俺達の勝ちだ。新飛島組改め、ウチが本家飛島組の看板、貰うぜ?」
- 548 :創る名無しに見る名無し:2020/06/02(火) 23:23:41.75 ID:uBWDRASg.net
- 『いい子にしてるから』
クリスマスイブのこと。
「今年もぼうやにサンタさんは来てくれるかな」
「ぼく、いい子にしてるから。きっとサンタさんはきてくれるんだ」
ある親子がそんなやり取りをしていた。
その晩、日付は変わってクリスマス。
ぼうやの部屋に、煙とともにサンタが現れた。
サンタはそっと、プレゼントを置こうとした。
「困ります。本物のサンタが来てプレゼントを置いていくなんて」
サンタが驚くと、すやすや眠っていたはずのぼうやがこちらを見ている。
「親はサンタを信じていないから、クリスマスプレゼントを用意するんです。
全員がサンタを信じたら、親はプレゼントを用意しなくなってしまう」
見つかってしまった。この子もサンタを初めて見たはずだが、その反応は非常に乏しかった。
最近のこどもたちに、増えているタイプだ。
「ぼくたちこどもはサンタを信じているふりを長く続けて、一回でも多くプレゼントをもらいたいんです」
「去年来てくれなかった本物が、来年も来てくれるでしょうか。本物に気まぐれで
クリスマスにプレゼントを配られると、長い目で見て損になるかもしれないんです」
「ですから、ぼくたちこどもとしては、26日の夜にでも配ってもらえると助かります」
サンタは何も言えず、プレゼントとともに煙と消えた。
- 549 :創る名無しに見る名無し:2020/06/03(水) 02:36:15.25 ID:kpXuTXSv.net
- 「さ、君の番だよ」
サクヤは坂本に拳銃を手渡した。
「次は確実だね」
「ど、どうせ弾は入ってないってオチだろ!?」
坂本はバカにするように笑う。
「撃ってみればわかるよ。でも弾が入るないんじゃ競技にならないんじゃない?」
「う……」
「さ、早く。最後だけは自分で引鉄を引いてね」
「うう……」
「根性見せてよ、お姉さん」
サクヤは冷たい目で坂本を見つめた。
「うわーーーっ!」
坂本は引鉄を引いた。
自分のこめかみではなく、山本サクヤを狙って。
- 550 :創る名無しに見る名無し:2020/06/03(水) 10:14:24 ID:O0bwDIyb.net
- >>537書き直し
銃声が轟いた。
銃口から白い硝煙がたなびく。
それは物語っていた、発射されたのが紛れもなく実弾であることを。
山本サクヤは無表情で立っていた。
「お姉さん」
怠そうに口を開くと、サクヤは言った。
「銃、ヘタだね」
銃弾はサクヤの左頬をかすめ、後ろでペイント弾を使って競技をしていた若月組のヤクザの肩に当たっていた。
「姉貴のこともそんな風に撃ったの?」
坂本とサクヤの距離は約3m。姉のサアヤを射殺した時とほぼ同じ距離だった。
「3発撃ってようやく当たったらしいよね?」
「撃ちよったんは誰じゃあッ!」
若月組の戦闘員が駆けて来ると、坂本魔あやに銃を突きつけた。
「お前か、デブ女!!」
「な、なななんで……!?」
坂本魔あやは若月組に連行されながら、サクヤに向かって叫んだ。
「なんでお前、躊躇なく引鉄を引けた!?」
「僕と姉貴は似た者姉弟でね」
サクヤは左頬の傷から血をとり、舐めると、言った。
「怖いものがないんだ。だからか、死神も僕を避けて通る」
- 551 :創る名無しに見る名無し:2020/06/03(水) 10:18:07 ID:O0bwDIyb.net
- ヤーヤと中條母は簡単にゴールに辿り着くと、影武者の首をポコンと叩き、猫にした。
「オルァ!! ノムケン、出てこんかいッ!」
中條母は悔しさに吠えた。
「越戸のカタキ、取らせんかいッ!」
- 552 :創る名無しに見る名無し:2020/06/03(水) 10:22:29 ID:O0bwDIyb.net
- 遂に出場組はベスト4に絞られた。
若月組(日本最大暴力団花山組直系)
剛力組(女ばかりによる新興勢力)
新飛島組(指定暴力団飛島組を乗っ取った)
迎良組(最弱の老人暴力団)
- 553 :創る名無しに見る名無し:2020/06/03(水) 10:26:27 ID:O0bwDIyb.net
- 準決勝の種目は騎馬戦である。
勿論上半身裸、流血上等だ。
競技は2組ずつのタイマンで行われ、対戦相手を決めるためのくじ引きが行われた。
- 554 :創る名無しに見る名無し:2020/06/03(水) 10:30:47 ID:O0bwDIyb.net
- 「チッ。女かよ」
くじを引き、剛力組との対戦が決まった若月組の幹部は言った。
「手加減なんか出来ねェけど、いいかな、婆さん?」
「敵にとって不足ないでおじゃる」
剛力あやの組長が無表情に言った。
「大きな組織を喰うことで、マロ達の名は天下に轟くでおじゃろう」
- 555 :創る名無しに見る名無し:2020/06/03(水) 10:34:57.76 ID:O0bwDIyb.net
- 自動的に新飛島組と迎良組の対戦が決まった。
「優太」
茨木が飛島優太組長に歩み寄る。
「おお、オッサン。おひさ〜」
優太は笑いながら、偉そうに腕を組んだ。
「握手とかはできねーぜ? 俺様、偉くなったんだからな! 握手したけりゃ五千万用意せぇや」
「お前……」
茨木はそれには答えず、聞いた。
「中條が殺された時、お前、側にいたんだよな?」
- 556 :創る名無しに見る名無し:2020/06/03(水) 10:38:13.60 ID:O0bwDIyb.net
- 優太の顔色が変わった。
「あやちゃん……殺されたの!?」
「……そうか」
茨木は拳を下ろした。
「あの時のお前は……お前じゃなかったもんな」
「ちょっと待てよ! あやちゃん、どうして……!?」
「後で話す」
そう言うと、茨木は背中を向けた。
「今はただ、正々堂々と闘ろう」
- 557 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 00:13:21.94 ID:vyo9KeqM.net
- 「さぁ、行くぜ」
若月組の兵隊、ノンスタイルいのぼは騎馬に乗り、やる気を見せた。
「触って、触って、触りまくるぜぇ!」
向こうに見える敵側の騎馬は女ばかりで出来ていた。
結構若くて可愛いのもいる。
「でも兄貴、あれはやめときましょうね」
騎馬の先頭を務める新人のなかやまくんが言った。
なかやまくんが指すところには弁慶のような女の背に乗った剛力あやの組長の姿があった。
「ババアは他のモンに任せよう」
いのぼは言った。
「狙うのは若くて可愛い馬と騎手じゃあ!」
- 558 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 00:22:18.14 ID:6sBgD5Jo.net
- 「恐らく」
迎良菊二郎親分が言った。
「俺ら以外は1分ともたねェだろうな」
迎良組の老組員達の作る馬は、どれも戦闘前からヨレヨレと崩れそうになっていた。
中條母は前の競技で頑張ったので休み、山本サクヤは「やる気が出ない」とスマホゲームをしている。
「いや、あそこの馬はやるかもしれんですよ」
菊二郎親分を乗せた馬の先頭に立つ茨木敬が言った。
茨木が指す先にはやたら張り切って馬を支える老人達がいた。
その上にヤーヤが乗っていた。
「おじーちゃん、みな、お願〜い!」
ヤーヤはメリケンサックの爪を伸ばしながら、言った。
「ヤーヤがんばる。おじーちゃんもがんばる!」
「うおー!」
やたらやる気ビンビンのジジイどもが鴇の声を上げた。
- 559 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 00:32:26 ID:6sBgD5Jo.net
- 「ジジイばかりとなめんなよ、お前ら!」
飛島優太は馬の上で腕組みをしながら、声を上げた。
「あそこの傷だらけの男は強いぞ。まず真っ先にアレを潰す!」
しかし新飛島組の精鋭達は、別の馬のことで話題騒然となっていた。
「なんでDTB48のヤンちゃんがいるんだ」
「俺、あの馬とやりたい」
「真っ先に狙うならあの馬だ」
「よーしやっちゃうぞ〜」
「ええ加減にせんかいお前ら!」
優太が怒号した。
「ヤンちゃんやんのはこの俺じゃ!」
「なんだと!?」
組員達の額に血管が浮き上がる。
「若造が! 組長だからってチョーシ乗るなや!」
「ブッ殺すぞ、たかが組長の分際でよ!」
「ヤンちゃんはワシのじゃ!」
- 560 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 00:41:54.97 ID:6sBgD5Jo.net
- 戦闘開始の銃撃が空に響いた。
若月組の馬達はまさに獲物を狩るように駆け出した。
剛力組の女達も突進する。
剛力あやの組長の馬は動かなかった。
上半身裸の剛力組長は、どこからともなく般若の面を取り出すと、被った。
そしてとても穏やかな、しかし敵軍の元まで響き渡る声で、言った。
「滅びるでおじゃる」
気迫を込めたその一言が、爆弾のように敵も味方も巻き込み、吹っ飛ばした。
- 561 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 00:48:30.99 ID:6sBgD5Jo.net
- 若月組は剛力組を舐めきっていた。
次の決勝に備えて主戦力を温存していた。
剛力組長の気迫爆弾にすべての騎馬はバラバラに崩れ、立っている馬は一騎もなかった。
それは剛力組の馬も同じだった。
しかしただ1人、剛力組長を背中に乗せた剛力組若頭、上戸あやこだけが足を踏ん張り、立っていた。
「今のはキツかったですぞ、組長ッ!」
爆風の煤で汚れた顔で、上戸は豪快に笑った。
「さすが上戸じゃ。よくぞ耐えた」
剛力あやの組長は般若の面を外すと、褒めた。
- 562 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 08:24:25.91 ID:6sBgD5Jo.net
- 開始の銃撃とともに新飛島組の騎馬すべてがヤーヤに押し寄せた。
「エー!?」
「やっ……ヤンちゃんを守るだーーッ!」
血走った目をして襲い来る精鋭ヤクザ達に、しかしヤーヤも老騎馬も為す術もなかった。
一騎を猫に変えただけで、雪崩のように押し寄せる敵に呑み込まれ、ヤーヤはあっさりと騎馬の上から落っこちた。
「よし!」
「ワシが抱く!」
精鋭ヤクザどもはヤーヤに群がった。
「ワシのもんじゃーッ!」
- 563 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 08:29:09.07 ID:6sBgD5Jo.net
- 暫く呆気にとられて少し離れた位置から見ていた茨木が、叫んだ。
「その娘に手を出すな!」
その声は剛力あやのの気迫爆弾のように、空気を激しく震わせた。
「おうッ!?」
「ぬぐゎ!」
新飛島組は気圧されたが、さすがは精鋭というべきか、ほとんどの騎馬が崩されることなく耐えた。
一騎だけ、ヤーヤに飛びかかろうとしていた飛島優太組長があっさり崩れたのを除き、堪えた騎馬達は一斉に茨木のほうを睨む。
- 564 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 08:30:29.10 ID:6sBgD5Jo.net
- 「アイツ倒してみんなでヤンちゃんのマンコ見んぞ!」
「うおー!!」
新飛島組チームの心がひとつになった。
- 565 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 17:33:36.65 ID:6sBgD5Jo.net
- 波のごとくこちらへ向かって押し寄せる新飛島組の騎馬群に、茨木はなおも気迫を飛ばした。
「散れや、ザコども!」
しかし騎馬は止まらなかった。
「ザコじゃねーわ!」
「俺らヤンちゃんのマンコ見るまで止まらんぞ!」
「凄まじい……」
迎良菊二郎親分が感心したように呟いた。
「まさしく修羅の群れよ」
- 566 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 17:38:44 ID:6sBgD5Jo.net
- 「敬坊、ここは俺に任せてくれるか」
菊二郎親分の言葉に茨木敬が震えた。
「まっ……まさか! 親分の『気迫弾』が出るのか!?」
「あぁ。超久し振りだから、うまく出せるかわからんが」
「俺に気迫の何たるかを教えてくれた親分の……ああ! 15年振りに見られるのか!」
「行くぜぃ」
菊二郎親分は思い切り息を吸い込んだ。
- 567 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 17:48:35 ID:6sBgD5Jo.net
- 「このエロガッパどもがぁぁあッ!」
茨木の身体がビリビリと震えた。
それはまさしく言葉の爆弾であった。
しかし、茨木にはわかってしまった。
『これは……俺より少し……弱い』
新飛島組の騎馬達は少しも揺るがなかった。
「その通りエロガッパじゃああぁ! エロガッパで何が悪い!」
そのままの勢いで敵大将の元へ辿り着くと、体当たりをかまして来る。
「負けるか!」
茨木も押し返す。
しかし、敵の騎馬はあまりも強かった。
さすがは藤あやみのエロいテクにそれぞれの組を簡単に裏切ったスケベどもというべきか、
ヤーヤのマンコがかかるととんでもないパワーを発揮した。
- 568 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 17:52:20.53 ID:6sBgD5Jo.net
- 「ぐあああ!」
茨木は吹っ飛ばされた。
「フン。褒めてやるぜ、若造ども」
菊二郎親分は余裕の笑みを浮かべながら騎馬の上から振り落とされた。
その後、全身を打ったショックでチンポが不能となり、急に老け込むこととなるが、それはまた別のお話である。
- 569 :創る名無しに見る名無し:2020/06/04(木) 17:53:09.20 ID:6sBgD5Jo.net
- この瞬間、決勝戦は剛力組と新飛島組で行われることが決定した。
- 570 :創る名無しに見る名無し:2020/06/05(金) 02:19:12 ID:vdbWaHyt.net
- 「さあ! ヤンちゃんのオマンコご開帳と行きますか」
「仕事終わりの楽しみだ」
ヤーヤの身柄は二人の組員が確保していた。筈だった。
しかしその二人はボロボロになってじめんに倒れ、ヤーヤはいなかった。
「す、すまん。ジジイどもがなんか火事場のバカ力出しやがって……」
「クソ。あの細ェ身体のどっからあんな力が……」
楽しみにしていた組員達は発狂した。
優太はエロ禁断症状の発作に襲われた。
- 571 :創る名無しに見る名無し:2020/06/05(金) 12:39:31.75 ID:dpr/o3ZS.net
- 藤あやみ「あたしので我慢しな!」
組員A「ダメだ嫌だ! もうヤンちゃんのマンコにしか今は興味がねぇんだ!」
組員B「アンタのマンコは見慣れてる!」
組員C「俺達は秘密の花園に憧れてんだよ!」
優太「マンコー、マンコー……」
- 572 :創る名無しに見る名無し:2020/06/05(金) 16:56:24.38 ID:vdbWaHyt.net
- 決勝戦を前に、昼食タイムに入った。
剛力あやの組長はサンドイッチをおちょぼ口で食べながら、漏らした。
「茨木敬が負けよった。せっかく決勝戦で殺して主人公の座を奪おうと思っておったのに」
「まぁ、殺すのはいつでも出来ます」
上戸あやこが笑いながら言った。
「それより新飛島組とかいうザコどもを軽く蹴散らして天下を奪いましょうぞ」
- 573 :創る名無しに見る名無し:2020/06/05(金) 22:01:26.66 ID:vdbWaHyt.net
- 優太はじめ新飛島組の兵隊達は、弁当にありついて平静さを取り戻していた。
負けた茨木も、優太と向かい合って弁当を食った。
「それにしても」
茨木が優太に聞く。
「どうやって記憶戻ったんだ?」
「さぁ」
優太は答えた。
「気がついたらセックスしてたわ」
- 574 :創る名無しに見る名無し:2020/06/05(金) 22:10:15.30 ID:vdbWaHyt.net
- 「ところでオッサン」
優太が言った。
「新飛島組組長として、アンタをこの運動会の助っ人としてスカウトしたいんだが、どう?」
「そんなこと出来るのか?」
茨木は顔を上げた。
「だってオッサン、迎良の組員じゃないじゃん。俺ら迎良組倒したから、そこの助っ人ゲットってことでいいんじゃね?」
「ふむ」
「俺ら目指すのは当然優勝だからさ、オッサンの力が是非とも欲しい」
「そうか」
茨木は乗り気になった。
「俺も剛力組を倒したい」
「ま、引き抜きが出来るかどうか次第だけどね」
優太は卵焼きを口に運びながら、忌みが。
「運営と、対戦相手の剛力組にも聞いてみるよ」
- 575 :創る名無しに見る名無し:2020/06/05(金) 22:14:58.20 ID:vdbWaHyt.net
- その頃、ヤーヤを助けた迎良組の老人達は、茂みに身を潜めていた。
「ここにいれば大丈夫だ」
「危なかったな、ヤンちゃん」
「ありがとー、おじーちゃん」
ヤーヤは両手を前で合わせた。
「ヤーヤ、あぶなかった」
老人達はそう言うヤーヤのショートパンツから覗く小麦色の脚を見つめると、生つばを飲み込んだ。
- 576 :創る名無しに見る名無し:2020/06/05(金) 22:17:46.92 ID:vdbWaHyt.net
- 「助けたお礼が……欲しいな」
「んだんだ。ヤンちゃんからお礼が欲しいだ」
「うん。なんでもする」
ヤーヤは笑顔で頷いた。
「何する? 言って。なんでも」
老人達は立ち上がった。
「ヤンちゃんのマンコが見てぇだ!」
「助けたお礼に見せてくれろ!」
「エー!?」
- 577 :創る名無しに見る名無し:2020/06/05(金) 22:21:39.89 ID:vdbWaHyt.net
- 剛力あやの組長は、運営から話を聞くと、即答した。
「茨木敬を? 新飛島組に? よろしいでおじゃるよ」
そして笑ってしまう口元を扇子で隠した。
「むしろ願ってもないでおじゃる」
- 578 :創る名無しに見る名無し:2020/06/05(金) 22:23:39.14 ID:vdbWaHyt.net
- そして決勝戦が始まる。
種目は『タトゥー睨めっこ』。
ちなみに運動会種目のアイデアはこちらのスレからいただきました。
どうもありがとうございました。
ヤクザの運動会にありそうな種目
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/owarai/1590609498/
- 579 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 06:58:44 ID:H0WSfx/n.net
- タトゥー睨めっこはただのにらめっこではない。
相手の睨みに心が負ければ死んでしまうこともある、大変危険なにらめっこだ。
そして運の要素が入り込む余地がなく、実力こそが物を言う、最後に相応しい競技と言えた。
それぞれの組から3人ずつ、代表選手が出て争う。
2本先取したほうが優勝となる。
- 580 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 07:00:47 ID:H0WSfx/n.net
- 「1本は捨てるしかないでおじゃるね」
剛力あやの組長は自分のチームの顔ぶれを眺めると、仕方なさそうに言った。
「まぁ、後はマロと上戸だけで楽勝でおじゃる」
- 581 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 07:03:35 ID:H0WSfx/n.net
- 「誰が強いのかわからん」
優太は首をひねった。
「俺、自分の組のこと、まだ知らなすぎだわ」
「自信のある人、手を挙げて?」
藤あやみが促した。
しかし誰も自信がなさそうに、手を挙げる者は誰もいなかった。
- 582 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 07:06:49 ID:H0WSfx/n.net
- 「ウチが出ますどすえ」
唯一手を挙げたのは中條母だ。
「ええ? おばちゃんにはキツいでしょ」
優太はそう言うと、茨木敬の顔を見た。
「どうなの? 強いの?」
「さあ?」
茨木も首をひねった。
「だが、見事なモンモンなのは確かだ」
- 583 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 07:23:02 ID:H0WSfx/n.net
- 「本多さんは? 」
優太は自分の組の若頭に声を掛けた。
「立派な鯉のモンモンじゃん?」
「しかし……たかが鯉でさあ」
本多は首を横に振った。
「カープが野球で強いようには、私の鯉は強くありません」
「ゆーたはどうなの」
ヤーヤが横から聞いた。
「組長さんでしょ。強い」
「いや、コイツはダメだ!」
茨木が即答した。
「この競技には絶望的に向いてないわ」
藤あやみも即答した。
「エヘヘ……」
優太は恥ずかしそうに笑った。
- 584 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 07:26:57 ID:H0WSfx/n.net
- 結局、元東城会のエースだった桐生という男が先鋒を務めることに決まった。
次鋒は中條母こと中條かなこ。
「大将は決まりだよな」
優太が当然のように言った。
「オッサン、頼むぜ」
- 585 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 07:29:41 ID:H0WSfx/n.net
- 茨木敬の脳裏にあの夜のことが浮かんだ。
剛力あやのの金剛力士に、自分の桜吹雪は勝てなかった。
おそらく……いや間違いなく、剛力組の大将には奴が出て来るだろう。
自分は……勝てるのか?
自信がなかった。
- 586 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 07:35:08 ID:H0WSfx/n.net
- 「いや……俺は……」
「確実に勝てるのオッサンしかいねーよ。任せたぜ」
優太は茨木の背中を叩いた。
「それに……。あやちゃんのカタキ、取るんだろ?」
「……そうだな」
茨木は自分の頬を一発、殴った。
「俺がここで立たなくてどうする、茨木敬!」
- 587 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 07:40:18 ID:H0WSfx/n.net
- 相手チームの先鋒の姿を見て、新飛島組は騒然となった。
「剛力組先鋒、平山あやめ」
運営がその名を呼び、ショートカットにナイスバデーな20歳代半ばぐらいの美人が颯爽と前へ進み出た。
「かっ……可愛い!」
「俺の胯間がもこみちになっちゃった!」
「やっぱ俺が出る!」
「桐生、てめぇ代わってくれ!」
- 588 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 07:48:43 ID:H0WSfx/n.net
- 次いで次鋒、上戸あやこの名が呼ばれ、全身一揺れもしない筋肉の鎧のような、女とは呼びがたいものが前に進み出た。
「……アレはいかん」
「見たくもない」
新飛島組は意気消沈した。
「アレは中條のお母さんにあげる」
「大将、剛力あやの」
運営が名を呼ぶと、真っ白な化粧をしたマロ眉の婆さんがファッションモデルのような歩き方で前へ出た。
しかし新飛島組は誰も見ていなかった。
「先鋒、やはり私に行かせてください!」
若頭の本多が真っ赤な鯉の刺青を誇示しながら、喚いた。
- 589 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 07:52:11 ID:H0WSfx/n.net
- 続いて新飛島組チームの選手名が発表された。
「新飛島組先鋒、飛島優太」
茨木が飲んでいたスポーツドリンクを激しく噴いた。
- 590 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 08:03:00.92 ID:H0WSfx/n.net
- 「次鋒、中條かなこ」
名を呼ばれ、中條母が歩み出る。
匕首を両手で抱え、決死の表情だ。
「なんと……私の相手は♀ですかッ!」
上戸ががっかりしたように言った。
「屈強な♂をぶち殺すつもりで楽しみにしていましたのに……ッ!」
「瞬殺して差し上げろ」
剛力組長がつまらなそうな顔で言った。
「どんな男も敵わぬお前の敵ではないでおじゃる」
- 591 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 08:06:53.78 ID:H0WSfx/n.net
- 「大将、茨木敬」
「おうッ!」
気合いを充分に見せつけて茨木が前に出た。
「剛力ッ! この間の雪辱じゃ!」
「まんまと出て来おったわ」
剛力あやのは嬉しさについ歪んでしまう顔を扇子で隠しながら、言った。
「今日、主役はマロのものになるでおじゃる」
- 592 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 08:48:06 ID:H0WSfx/n.net
- その頃、茂みの中では迎良組の老組員達が昇天していた。
さっき目にしたものを頭の中で反芻しながら、彼らは亡者のように呟いていた。
「菩薩様って本当にいただな……」
「ああ、冥土への最高のみやげになっただ……」
「もう、いつ死んでもいいだな……」
- 593 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 08:53:58 ID:H0WSfx/n.net
- 先鋒戦が始まった。
何もない関ヶ原の野に向かい合って立つと、両者は睨み合……いや見つめ合った。
「組長さんが相手だなんて光栄です」
平山あやめは恥ずかしそうに言った。
「どうせ私、捨て駒ですから……。うちの組長に『遠慮なく負けて来い』って言われてます」
「もっと自信を持ちなよ」
優太はイケメン顔で言った。
「君はとても魅力的だ」
「あ……ありがとうございます」
平山は長い睫毛をしばたかせて言った。
「では、よろしくお願いしますね」
- 594 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 08:57:40 ID:H0WSfx/n.net
- 「ゆーたの刺青って、どんなの」
ヤーヤが茨木に聞いた。
「どんなのも何も……」
茨木は答えた。
「アイツ、刺青入れてねぇんだ」
「刺青なんて時代遅れだ! とか言ってたけど……」
藤あやみが言った。
「単に痛いのは嫌だってだけよね」
「タトゥーシールは貼っときました」
本多が言った。
「それでも、アレじゃあ……」
- 595 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 09:02:12 ID:H0WSfx/n.net
- 「それでは……始めッ!」
戦闘開始の合図がかかった。
「さっさと終わらせて近くのファミマにふたりでしけこもう」
そう言いながら優太が着ているガウンに手をかける。
「あっ、ファミチキ食べたいです」
平山も自分のガウンに手をかけた。
「いくよっ!」
「勝負です!」
二人のガウンが宙に舞った。
- 596 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 09:08:10 ID:H0WSfx/n.net
- 平山あやめのタトゥーが晒された。
「あっ!」
「あれは……っ!?」
観客がどよめく。
平山の華奢な背中に乗せたあったのは真っ黒なヒラメの彫り物だった。
「……魚拓?」
「可愛いよ」
優太はそのヒラメよりも、腰のくびれと胸を隠すしているすべらかな二の腕に釘付けになりながら、言った。
「オリーブオイルかけて食べたいな」
そう言いながら後ろを向いた優太の背中は真っ白だった。
ただ左肩にひとつ、ピンク色の小さなハートがあるのを除いては。
- 597 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 09:11:51.89 ID:H0WSfx/n.net
- 「可愛い」
平山あやめは思わず笑顔を見せた。
「僕の負けだ」
優太は言った。
「早くファミマに行こう」
「はい」
「ファミマの駐車場にタクシー呼んで、そこから遊びに行こう」
「ふざけんな」
遠くで茨木が呟いた。
「次負けたら終わりなんだぞ!」
- 598 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 09:20:43.66 ID:H0WSfx/n.net
- しかし優太は観客の罵声を浴びながら、平山あやめと手を繋いで会場を出て行った。
「なんと……ッ!」
上戸あやこが声を上げた。
「平山が勝ってしまいましたぞッ!?」
「よいでおじゃる」
剛力あやの組長は無表情に言った。
「お前は全力で対戦相手を潰すがよい」
「よいのですかッ!?」
「茨木敬はいつでも殺せるでおじゃる」
剛力組長は野望に燃える目で言った。
「この大運動会に優勝し、天下を取れる機会は今しかごじゃらぬ」
- 599 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 21:04:37.64 ID:auZb7qiT.net
- 中條母が据わった目をして前にしゃしゃり出た。
上戸あやこもドスドスと地響きのような足音で前へ出る。
向かい合った二人を見て、茨木は声を漏らした。
「まるで柳の枝と檜の大木だ」
観客達も口々に呟く。
「あ〜あ、こりゃ闘る前から……」
「決まったな」
「目に見えてる」
- 600 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 21:13:01.82 ID:auZb7qiT.net
- 「奥さん」
上戸が野太い声で言った。
「棄権するなら今のうちだ。無駄な殺生は好まん」
「あんさん達……」
枯淡の母といった趣で、中條かなこは言った。
「ウチの娘を殺らはったんどすなぁ?」
「中條あやのことか」
上戸は真面目な顔で答えた。
「あれは通り魔事件でしょう」
「黙りや」
中條母は着物の袖を口惜しそうに噛んだ。
「母の執念、とくと見さらせ」
その時、戦闘開始の合図がかかった。
- 601 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 21:18:22.11 ID:auZb7qiT.net
- 上戸は着物を勢いよく脱いだ。
厨房まで筋肉と化した裸体が露になる。
「手は一切抜きませんぞ?」
そう言うと、ゆっくりと後を向く。
背中の仁王像の彫り物が姿を現した。
「これで終わりじゃあーーッ!」
仁王の目が赤く開き、三千度の炎がそこから発射された。
観客が悲鳴を上げ、思わず逃げ出す者も多くいた。
- 602 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 21:31:27.43 ID:auZb7qiT.net
- しかし中條母は身を紅蓮の炎に包まれながらも立っていた。
「ホホホ」
母は着物の袖で口元を隠し、余裕で笑う。
「確かに格闘勝負ならば、貴女に勝つ術などおまへんどしたろうなァ……」
「何……?」
一撃での勝利を確信していた上戸は動揺を隠せない
「言わばこの『タトゥー睨めっこ』は精神戦」
中條母は勢いよく着物の上をはだけた。
「とくと見や、我が50年の人生の詰まった刺青じゃ!」
- 603 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 21:40:54.27 ID:auZb7qiT.net
- それはまるで天へ向かって昇る大瀑布であった。
中條母の背中に描かれた昇り龍が目を開くと、轟音が鳴り渡り、激しい水流が上戸の足を地面から離しにかかる。
「く……ッ!」
しかし上戸は耐えた。
「なんのこれしきーーッ!」
観客が次々と竜巻に呑まれるように空へと放り上げられる。
茨木は飛んで行きそうなヤーヤをしっかりと抱き止めた。
「このようなものッ! 炎でかき消してくれるわ!」
上戸の仁王像が口を開く。
目から発射された炎よりも強い、七千度の業火がそこから吐き出された。
- 604 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 21:52:20.27 ID:auZb7qiT.net
- 急に世界は静寂に包まれた。
中條母の大瀑布も、己の仁王像の吐く業火の音も消えた世界で、上戸は周囲を見回した。
「なんじゃ、ここは……」
暗闇の向こうから誰かが歩いて来る。
「上戸副組長……」
それは松浦が殺した筈の中條あやだった。
顔の真ん中が潰れているが、声とシルエットでわかる。
「はん!」
上戸は鼻で笑った。
「つまらんまやかしだ!」
- 605 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 21:57:51.01 ID:auZb7qiT.net
- 「私をころしたのは……だあれ?」
中條あやは少し震える声で言った。
「通り魔だ」
「わわたしをこころしたたのは……だあれれ?」
「くだらん」
上戸は拳を振り上げた。
「さっさと地獄へ帰れ、フンッ!」
その時、上戸は気づいた。
中條あやの手が、誰かと手を繋いでいる。
- 606 :創る名無しに見る名無し:2020/06/06(土) 22:04:19.34 ID:auZb7qiT.net
- 「彼氏を連れて来たの」
中條あやは、顔のない顔で嬉しそうに笑った。
「ムウッ!?」
暗闇の中からだんだんとその姿が現れる。
姿を現しきらないうちから、その男の眩さが上戸の目を潰した。
「彼氏を連れて来たの」
中條あやが連れて来たのは、黄金の聖衣に身を包んだドラゴンであった。
「ぎゃーーッ!?」
目を潰された上戸が悲鳴を上げた。
- 607 :創る名無しに見る名無し:2020/06/07(日) 09:41:27.80 ID:zZzxbB7f.net
- 黄金の聖衣を身に纏ったドラゴンは、言った。
「廬山昇龍波」
その言葉を口にしただけで、上戸は上空へ吹っ飛んだ。
- 608 :創る名無しに見る名無し:2020/06/07(日) 09:49:05.59 ID:zZzxbB7f.net
- 300m空を飛び、地面に叩きつけられた上戸は、さすがに立ち上がれなかった。
「貴様……」
上戸は中條母に聞いた。
「なぜワシが『聖闘士星也』の……しかもドラゴン紫龍のファンだったと知っている……?」
「あなた、ウチと同世代ですやろ? 聖闘士星也世代……」
「そっ……それだけで!?」
「女のカンより強いモンはありまへん」
中條母は勝者の宣告を受けながら、目を細めて笑った。
「そして若い頃に憧れた存在には、誰も勝つことは出来まへん」
- 609 :創る名無しに見る名無し:2020/06/07(日) 09:54:53.82 ID:zZzxbB7f.net
- 「お母さん……」
茨木敬は、その闘いを目に焼き付けながら、呟いた。
「あなたの闘い……俺の糧とさせていただきます」
そして向こう岸の対戦相手、剛力あやの組長を睨みつけた。
剛力はその視線に気づくと、馬鹿にするようにフッと笑った。
- 610 :創る名無しに見る名無し:2020/06/07(日) 18:00:56.99 ID:xQ9CQ0Lo.net
- その光景を見つめる謎の男が居た。
名を「茨木 薪火太郎」。この物語の根幹に関わる超重要人物である
- 611 :創る名無しに見る名無し:2020/06/07(日) 20:47:25.70 ID:lDEUjLyM.net
- 茨木敬にはまだ迷いがあった。
母が娘の敵を討ったようには、中條あやと山本サアヤを殺した剛力組への憎しみをパワーに変えることが出来ずにいた。
ぶっちゃけ作者の思い通りになることに反抗したかったのである。
『これで俺が憎しみで超パワーアップして勝ってしまったら、中條はまるでそのための単なる道具みたいじゃないか!』
中條との幸せだった同棲生活の日々が胸に甦る。
『中條は道具なんかじゃねぇ! 俺に平和で美しい日常をくれた、かけがえのない存在だったんだ!』
- 612 :創る名無しに見る名無し:2020/06/07(日) 21:51:20.40 ID:P+wWJIsV.net
- 焚火太郎「ククク...哀れだな、兄者よ。まるで炎に向かう蛾の様だ。いつまで主人公を気取っているつもりだ?」
- 613 :創る名無しに見る名無し:2020/06/08(月) 01:56:07.73 ID:Dl8tg4dj.net
- クロ「薪火太郎なのか焚火太郎なのかどっちだよ!?」
- 614 :創る名無しに見る名無し:2020/06/08(月) 02:02:26.56 ID:Dl8tg4dj.net
- 茨木敬と剛力あやのは向かい合った。
「上戸が負けたのは計算外であった」
剛力は悠々と扇子を動かしながら、言った。
「しかしこれでマロがおまえを殺せば、主人公の座と組の天下、どちらもマロの物じゃ」
「……」
茨木敬は何も言えなかった。
「どうしたでおじゃる?」
剛力は見下すように笑った。
「この前、派手に敗北したのが頭に焼き付いておるでおじゃるか?」
- 615 :創る名無しに見る名無し:2020/06/08(月) 12:30:30 ID:Dl8tg4dj.net
- 『しまった』と茨木敬は思っていた。
中條母があれ程だと知っていれば、中條母に大将を任せればよかった、と。
自分の最大奥義『さくらだモンッ☆』は剛力あやのには通用しなかった。
しかしあの時、若頭の上戸には、確実に効いていた。
自分が上戸と闘ればよかったのではないか。
中條母なら、亡き娘の敵を討つ執念と、強大な龍の力で、このバケモノにも勝てたかもしれない。
しかし、自分は……
- 616 :創る名無しに見る名無し:2020/06/08(月) 12:33:19 ID:Dl8tg4dj.net
- 「おい」
剛力組長の背後でクロが言った。
「あいつ、チキンになってるぞ。お前の楽勝だな」
「ホホホ」
剛力は笑った。
「手羽先のごとく、真っ二つに折った後、むしゃぶりついてくれるわ」
- 617 :創る名無しに見る名無し:2020/06/08(月) 12:38:57 ID:Dl8tg4dj.net
- 「なぁ」
茨木は胸の中の中條あやに話しかけた。
「俺……負けてもいいか?」
「どうしちゃったのよ、敬くん」
中條は答えた。
「アンタらしくもない」
「だって、あのバケモノ殺したところでお前は帰って来やしないだろ?」
「……そうだけど」
「なら、俺が殺されて、お前の所へ行くよ」
「……敬くん」
「また、一緒に暮らそう。俺はそれが一番いいと思う」
「……おとーさん」
「お、おとーさん!?」
- 618 :創る名無しに見る名無し:2020/06/08(月) 12:43:14.11 ID:Dl8tg4dj.net
- 我に返ると、目の前にヤーヤがいた。
茨木の様子を見て、心配でたまらずベンチから駆け出して来たようだ。
「おとーさん」
ヤーヤは茨木の目をまっすぐ見つめて、言った。
「ヤーヤはおとーさんが好き」
「えっ?」
「好きだから、勝ってほしい。そして、一緒に暮らす」
「ええっ!?」
「おとーさんは、絶対、勝つ」
ヤーヤはそう言うと、両拳を強く握り締め、中国語で言った。
「加油(がんばれ)!」
- 619 :創る名無しに見る名無し:2020/06/08(月) 12:48:30.58 ID:Dl8tg4dj.net
- ベンチへ戻って行くヤーヤの後ろ姿を見送りながら、茨木は思った。
『加油(ジァーヨゥ)、か。いい言葉だ』
『ヤーヤ、俺は君の……DTBのヤンちゃんの、ただの一熱狂的な大ファンのつもりでいた』
『しかし……今の言葉、そう受け取ってもいいんだな?』
『俺と……アイドルとファンの垣根を越えてもいいと……! そういう意味なんだな!?』
- 620 :創る名無しに見る名無し:2020/06/08(月) 12:51:41.45 ID:Dl8tg4dj.net
- 「中條! 俺はお前のことは絶対に忘れない!」
茨木は人目を憚らず叫んだ。
「しかし俺は、過去を振り返らない! 俺はあの娘と新しい愛の生活を始める! いいな!? 中條ッ!?」
ヤーヤの言葉が文字通り茨木敬に油を加えた。
「16歳差がなんぼのもんじゃいッ!!」
- 621 :創る名無しに見る名無し:2020/06/08(月) 12:52:56.97 ID:Dl8tg4dj.net
- ベンチに帰ったヤーヤはそんな茨木の姿を見て、少し困ったように呟いた。
「あれ……。なんか。誤解されてる?」
- 622 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 07:28:57 ID:CHgf6aIw.net
- 自動車を買おう、茨木敬はそう思った。
思えば中條と暮らしていた時、なぜ自分は自動車を持たなかったのか。
彼女が出来れば自動車を持つのが当然じゃないか。
茨木の幸せな妄想はとどまることを知らぬ爆発のように広がった。
ヤーヤの言葉がまさしく火を注ぎ、真っ赤なオーラが天を赤く染めた。
- 623 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 07:33:34 ID:CHgf6aIw.net
- 「どうしたでおじゃる? 急に別人のようになりよったな?」
剛力あやの組長は言葉ほどには驚いた様子もなく、言った。
「それでなければ面白くないが」
「剛力」
茨木は対戦相手を睨みつけた。
「俺は次の段階へ行くぞ」
「そうでおじゃるか」
剛力は見下しながら、言った。
「お前の最大奥義はマロには通じん。それで果たして勝てるかなァ?」
- 624 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 07:38:03 ID:CHgf6aIw.net
- ヨコヤがまだ出番を待っていた。
茨木薪火太郎なのか焚火太郎なのかは物語に関わるその時を待っている。
ヤーヤが胸の前で両手を繋いで組み、神様に祈った。
優太はファミリーマートからタクシーを拾って平山あやめとお城に遊びに行った。
それぞれの思いが交錯する中、ようやくのように、今、戦闘開始の合図がかけられた。
「はじめッ!」
- 625 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 07:46:40 ID:CHgf6aIw.net
- 「いきなり死ぬでおじゃる」
そう言うと、剛力あやのは着物を脱いだ。
相変わらず歳の割に綺麗な乳房が露になる。
そしてくるりと背中を向けると、金剛力士が2体に増えていた。
2体の目が同時に赤く光ると、そこから発射された一万三千度の炎が大地を覆い尽くした。
上着を脱いだばかりのところだった茨木は、思わず叫んだ。
「やめろや、この糞馬鹿野郎!」
- 626 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 07:51:52 ID:CHgf6aIw.net
- 茨木は背中の桜吹雪を逆走させた。
炎を吸い取った桜の花弁が、茨木の内へと舞い戻っ行く。
「ぬああああちぃ!」
一万三千度の炎を吸って苦しむ茨木を見て、剛力は呆れたように言った。
「……吸い取った?」
「あぶねぇじゃねぇか……」
茨木はベンチのヤーヤが無事なのを確かめると、剛力を叱った。
「観客を巻き込むな馬鹿野郎!!」
- 627 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 08:01:21 ID:CHgf6aIw.net
- 茨木の桜吹雪が剛力の身体を覆って渦を巻く。
「ぬおゎ!? これは……」
逃げ場のないピンク色の嵐に剛力は一瞬、慌てた。
しかしすぐに金剛力士が2本の金棒を振り下ろし、吹雪を切り裂く。
「無駄なあがきは見苦しい」
そう言うと、左右から金棒が茨木の身体を打った。
- 628 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 10:03:28.72 ID:CHgf6aIw.net
- 「ぬぐぉわ!?」
金棒の挟み撃ちに茨木の全身に衝撃が走る。
しかし茨木は背中の桜吹雪を全開でピンク色に咲かせ、剛力に送り続けるのを止めなかった。
「なんでおじゃる」
剛力はなおも2撃、3撃と茨木を打つ。
「主人公とはこんなもんか」
「剛力!」
血だらけになりながら、茨木は吠えた。
「主人公の何たるかをお前に教えてやる!」
- 629 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 10:06:52.13 ID:CHgf6aIw.net
- 「ほほう」
剛力は茨木の脳天を金棒で潰しながら、言った。
「聞こう。主人公とは何でおじゃる?」
「教えてやる」
茨木は言った。
「主人公とは、この俺のことだ!」
「ホホホ」
剛力は笑うと、茨木のこめかみを金棒でかち割った。
「今からはこのマロのことでおじゃるよ!」
- 630 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 10:12:23.48 ID:CHgf6aIw.net
- 最大の急所を攻撃された。
茨木は防御をすることも出来なかった。
大きく開いた口から桜の花弁を散らせながら、茨木敬は倒れた。
「おとーさん!」
ヤーヤが叫ぶ。
「おとーさん! 立つ!」
その声は茨木の耳に届いた。
しかし身体が言うことを聞かない。
立ち上がるだけのことが、出来ない。
「勝者、剛力あやの!」
審判がその掴み、高く掲げた。
「これにて極道大運動会は終了ッ! 優勝は、剛力組!」
- 631 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 10:16:07.64 ID:CHgf6aIw.net
- 「ホホホホ」
剛力あやのは遂に天下を手に入れ、満足そうに笑った。
「ホホホ……ぐ、ぐふっ!?」
その色白の身体が顔までピンク色に染まっていた。
「ぐ……これは……?」
鼻や口から入り込んでいた茨木の桜吹雪が、
剛力あやのの中で爆発を起こした。
- 632 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 10:21:11.34 ID:CHgf6aIw.net
- それはまるで秋の大運動会に華々しく狂い咲きした桜の大樹のようだった。
剛力は自らの内部から沸き起こった大きな力に耐えきれず、身体を痙攣させると、その場で破裂した。
観客達は剛力あやのの死を見るというよりも、まるで大輪の花火を見るように、誰もが笑顔だった。
- 633 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 18:32:54.36 ID:CHgf6aIw.net
- 「ざまァ見ろ」
茨木は倒れたまま、言った。
「他人の夢や幸せをさんざん壊しやがった報いだ」
ヤーヤが慌てて駆けて来て、言った。
「病院よんだよ!」
「ありがとう。救急車、な」
- 634 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 18:37:14.29 ID:CHgf6aIw.net
- 「剛力……。てめえは死んでも悲しんでくれる人なんか1人もいねぇだろ」
観客がみな美しい花火を見て笑っている中、しかし悲しむ者はいた。
「ごごご剛力さん!」
紫色の髪をした、100歳ぐらいの老婆が杖をついて前に歩み出た。
「死んでしまうとは何事よ!」
- 635 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 18:39:51.73 ID:CHgf6aIw.net
- 「あれは……誰だ?」
茨木は応急処置をしてくれている藤あやみに聞いた。
「会長よ」
藤は答えた。
「先代組長。名前は殺屋(あやや)のりこ」
- 636 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 18:44:15.38 ID:CHgf6aIw.net
- 「ああ……貴女が死んでしまっては、せっかく大運動会に優勝しても、組を仕切ってくれる人がいないじゃないの!」
殺屋は悲嘆に暮れた。
「上戸はトップを任せるにはまだ若いし、何より脳味噌が筋肉だわ。私が再任するにも……この歳じゃ……」
「もし」
殺屋に横から声を掛けたのは、中條母だった。
「よろしければ、私が組長をやらせてはいただけまへんやろか」
- 637 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 18:52:39.83 ID:CHgf6aIw.net
- 上戸を破ったほどの実力の持ち主であり、元広島一の暴力団緒方組のおかみさんをやっていた中條母なら文句があろう筈もなかった。
殺屋のりこ会長はむしろ是非お願いしたいと逆に申し出た。
「可愛い娘を亡きものにした憎き剛力組でしたけれど……」
中條母は、殺屋会長に誓った。
「この私にお任せいただけるのならば、名実ともに日本一の任侠一族に育ててみせますわ」
- 638 :創る名無しに見る名無し:2020/06/10(水) 18:57:26 ID:CHgf6aIw.net
- 救急車がやって来た。
「病院か……。苦手なんだよな」
担架で運ばれながら、茨木は呟いた。
剛力組の優勝に沸く関ヶ原の会場を、茨木はまるで主人公らしくなく退場した。
「まぁ……。ともかくこれで一件落着だ」
- 639 :創る名無しに見る名無し:2020/06/11(木) 17:26:45.01 ID:rGyj+StA.net
- 気を失っていた茨木敬が病院のベッドで目を覚ますと誰もいなかった。
「あれっ?」
- 640 :創る名無しに見る名無し:2020/06/12(金) 13:14:36 ID:7oC3rnMy.net
- しかしよく見ると病室の隅にクロがいた。
「お目覚めかい?」
「な……なんで……」
茨木は呆けたような声で言った。
「なんで……ヤーヤがいねぇんだ」
「仕方ないだろ」
クロは笑った。
「アイドルは忙しいんだ」
- 641 :創る名無しに見る名無し:2020/06/12(金) 13:18:42.98 ID:7oC3rnMy.net
- 「しかしよくやったぞ、茨木敬」
クロは明るい声で言った。
「あの戦いでお前は覚醒主人公となった」
「覚醒剤みたいな言い方やめろや」
「これで遂にあの仕事を任せられる」
「仕事だと?」
「台湾へ再び飛べ、茨木敬」
「台湾へ?」
「滅茶苦茶になった台湾を、お前が救うんだ」
- 642 :創る名無しに見る名無し:2020/06/12(金) 13:23:48.88 ID:7oC3rnMy.net
- 「……やめてくれ」
茨木はベッドに伏せたまま目を閉じた。
「俺は平和な日常を送りてぇんだ」
「なんだと?」
クロは大きな目で茨木を睨むように見た。
「もう血生臭いのは勘弁だ。俺はこれからヤーヤと愛の生活を送るんだ」
「バカ」
クロは叱るように言った。
「そのヤーヤの祖国を救うんだ」
「俺1人に何が出来るってんだよ。やめてくれ」
- 643 :創る名無しに見る名無し:2020/06/12(金) 13:28:01.69 ID:7oC3rnMy.net
- 「まだあっちに救いたい人がいるだろう」
クロの言葉に茨木は少し考え、首を横に振った。
「ヤーヤと優太が生き返ったから別にいーよ。あとは親しかった奴、いねーし」
「キンバリー・タオはどうするんだ」
「腐れ外道女か。関係ねぇ」
「非道い奴だな、お前!」
クロは激怒した。
「台湾がどうなったっていいって言うのかよ!? お前こそ腐れ外道だ!」
- 644 :創る名無しに見る名無し:2020/06/12(金) 13:34:58.07 ID:7oC3rnMy.net
- 「とにかく俺はヤーヤと平和に暮らすんだ」
茨木は言い張った。
「クルマを買って、毎日ヤーヤをテレビ局まで送り迎えして……」
夢見るような笑顔を浮かべた茨木に、クロは罵声を浴びせながら泣き出した。
「この人非人! 自分さえ幸せだったらどうでもいいってのか! ヤーヤに言うぞ!」
「ヤーヤも俺が台湾を救えるヒーローだなんて思ってねーよ」
「メイファンちゃんとララちゃんを助けてあげようとか思わんの!!?」
「なんでその名前が出て来んのか知らねーけど」
茨木は無関心な顔で言った。
「俺、全然親しくなかったし」
- 645 :創る名無しに見る名無し:2020/06/12(金) 15:39:29.05 ID:7oC3rnMy.net
- 「よし。後悔するぞ?」
クロは病室を出て行きながら、茨木に何度も指を差して言った。
「お前は絶対後悔する!」
「するもんか」
茨木は飄々と言い放った。
「俺は絶対幸せになるんだ」
「死ねや!!」
クロは勢いよく病室のドアを閉めた。
「いいのか、アニキ」
茨木薪火太郎が言った。
「アイツを怒らせると恐ろしいぞ」
「誰だ、お前」
茨木敬は本心から言った。
「いつからそこにいた」
- 646 :創る名無しに見る名無し:2020/06/12(金) 21:41:42.78 ID:kbhje0uH.net
- 薪火太郎「弟の顔を見忘れたのかよ!?」
敬「悪いが俺は孤児院育ちで身内はいない。そういう詐欺なら他をカモってくれ」
薪火太郎「兄さん!!」
敬「やめろ気持ち悪い! お前の顔を見ていると何故だか気持ち悪い━━!」
- 647 :創る名無しに見る名無し:2020/06/13(土) 13:50:22.20 ID:JIpxLucS.net
- 「何と言おうと俺はお前の弟だ」
薪火太郎は含み笑いをしながら、言った。
「兄貴が死んだら兄貴のものはすべて俺が貰う」
「なんだそれは」
敬は不快を露にした。
「また来てやるぜ、兄貴。見舞いに来てくれるヤツいなさそうだからな」
そう言ってくるりと背を向けると、薪火太郎の後頭部には、もうひとつの顔があった。
前面の顔と同じ人相だが、より極悪そうな表情のその顔が、薄笑いを浮かべたながら、言った。
「よう。俺は焚火太郎だ。お前の金は俺の金、お前の女は俺の女。ヒヘヘッ!」
「うわっ」
茨木敬は思わず言った。
「こんな奴絶対知らんわ」
- 648 :創る名無しに見る名無し:2020/06/13(土) 21:58:45 ID:PrvlsAOa.net
- ドアがノックされた。
入って来たのは医者だった。
「意識が戻られたと聞きましたので、来ました」
「毎度御世話かけます」
前と同じ先生だったので、茨木はそう言った。
「いやはや。前回も全身を銃で撃たれ、さらに尻から内臓を引っこ抜かれての入院でしたが……」
先生は笑いながら言った。
「今回は頭蓋骨陥没の上、脳味噌が潰れていました。これで生きているというのは本当に凄い」
「ハハハ。主人公の特権らしいです」
「ただし。次はないと思ってくださいよ?」
先生は釘を刺すように言った。
「いつまでも主人公じゃないんですから」
- 649 :創る名無しに見る名無し:2020/06/13(土) 22:12:29 ID:PrvlsAOa.net
- 夜になり、またドアがノックされた。
「よっ。オッサン」
入って来たのは優太だった。
「おう。すまんかったな」
茨木は顔を見るなり謝った。
「優勝できなかった」
「まぁ、それは悔しいけどよ」
優太はベッドの脇にドカッと座ると、自分が見舞いに持って来たカットフルーツを食べはじめた。
「まぁ、でも、あの大運動会で準優勝なら儲けモンだわ」
「悔しいのか」
茨木はまじまじと優太の顔を見た。
「あぁ。そりゃよ……」
「あの平山あやめとかいう女とはどうなった?」
「あ? もちろんヤリ捨てたよ。ま、8発ヤッちゃったけど……」
「おいこら。なんでさっき、俺が謝ったんだ。なんで俺が謝んなきゃなんねーんだ?」
「は? てめーがボロ負けしたからだろうが!」
「テメェが初戦に出やがるからだろうが!」
「アア!!? 俺がヤリたかったからヤッたんだよ文句あんのかコラ!」
「静かにしてください」
いつの間にかドアを開けて入口に立っていた婦長が言った。
「何時だと思ってんだゴルァ」
- 650 :創る名無しに見る名無し:2020/06/14(日) 10:52:17.23 ID:LnqHeX5E.net
- 結局ヤーヤは見舞いに来なかった。
- 651 :創る名無しに見る名無し:2020/06/15(月) 07:20:10.64 ID:2D+hwUiz.net
- ヤーヤが見舞いに来ないまま茨木は退院を迎えた。
「い……忙しいんだよな?」
- 652 :創る名無しに見る名無し:2020/06/15(月) 07:24:06.35 ID:2D+hwUiz.net
- アパートに帰ると生活の形跡がなかった。
キッチンを使った跡も、布団を使った形跡もない。
「帰れないほどアイドルの仕事が忙しいのか……」
茨木は座布団に腰を下ろすと、呟いた。
「そりゃ見舞いにも来られねぇわけだ」
- 653 :創る名無しに見る名無し:2020/06/15(月) 07:26:32.53 ID:2D+hwUiz.net
- 「さて……。コレでも見るかな」
茨木はリモコンを手に取ると、ハードディスクレコーダーの電源を点ける。
録り溜めしていたDTB48のバラエティー番組を観るためだ。
「TVの中ででもお前の笑顔が観れりゃいいんだ」
- 654 :創る名無しに見る名無し:2020/06/15(月) 07:31:14.10 ID:2D+hwUiz.net
- 一番最初の録画を再生する。あの大運動会の次の日の放送だ。
番組は生放送なので、ヤーヤに疲れが出ていないか心配だった。
オープニングが始まる。
雛壇に並んで座ったメンバーの中にヤーヤの姿はなかった。
- 655 :創る名無しに見る名無し:2020/06/15(月) 07:33:48.99 ID:2D+hwUiz.net
- 司会のお笑い芸人が告げる。
「今日はヤンちゃんが体調を崩し、お休みということで……」
「なにっ!?」
茨木は思わず呟いた。
「しかし、ここで寝てた形跡はないぞ!?」
- 656 :創る名無しに見る名無し:2020/06/15(月) 07:37:38.06 ID:2D+hwUiz.net
- すぐに次の録画を観る。
しかし次の日も、その次の日も、結局一週間ぶんすべての放送にヤーヤは出ていなった。
ネットの掲示板を見ると、ヤーヤの状態を知る者はなく、勝手な想像が書き連ねられていた。
━━ 山本サアヤの後追って自殺したんじゃね?
━━ いや、男だな、これは
━━ 妊娠したから出て来れないんだってよ
- 657 :創る名無しに見る名無し:2020/06/15(月) 07:44:14.55 ID:2D+hwUiz.net
- 「あっ、わかった」
茨木はぽんと手を叩いた。
「DTB48には寮があるって聞いた。そっちへ移り住んだんだな?」
そしてスマートフォンを取り出すと、ヤーヤに電話をかけた。
「こんなとこ1人じゃ寂しくていられねぇもんな……」
狭くて何もない自分の部屋を見渡しながら、ヤーヤが出るのを待つ。
しかしヤーヤは電話に出なかった。
- 658 :創る名無しに見る名無し:2020/06/16(火) 08:02:26.15 ID:OE1X2ITO.net
- ヤーヤはトイレに入っていたのだ
- 659 :創る名無しに見る名無し:2020/06/17(水) 18:47:16 ID:Rs4cKHEU.net
- サラサラ黒髪ロングストレートの少女がトイレのドアをノックして、声を掛けた。
「どうしたの? かたくてなかなか出ないの?」
ヤーヤはじっと黙っていた。
トイレの窓はあまりに小さい。
こんな所からは脱出できそうにない。
「あんまり頑張ると痔になるわよ」
心配そうに言う黒髪の少女に、後ろから別の少女が声を掛けた。
「もしかして逃げようとしてんじゃない? ケケケッ」
- 660 :創る名無しに見る名無し:2020/06/17(水) 18:56:33 ID:Rs4cKHEU.net
- 「逃げる? どうして?」
黒髪の少女は首を傾げた。
「まるでヤンちゃんが私達のこと嫌っているような言い方はやめてよ、愛。不快だわ」
「キャハハ。お友達のつもりなの? ヤンちゃんと?」
愛と呼ばれた少女は可笑しそうに言った。
「さすがは天然お嬢様、月夜野 舞さんだべ」
「無礼な! 私とヤンちゃんは本当に友達なのよ」
月夜野 舞は眉を吊り上げ、トイレのドアを拳で叩いた。
「ヤンちゃん! 早く出ておいで。大丈夫、もう痛いことはしないから」
- 661 :創る名無しに見る名無し:2020/06/17(水) 19:04:38 ID:Rs4cKHEU.net
- 「おい、月夜野 舞」
突然、隣の部屋から殺伐とした男の声が二人の名前を呼んだ。
「それと苗場 愛。こっちへ来い」
「はぁーい」
苗場 愛はすぐに返事をし、歩き出しかけた。
しかし月夜野 舞は首を横に振った。
「行きたいのならお行きなさい。私はここに残ります」
「おい」
隣室の男の声が不機嫌になった。
「俺が来いって言ってんだ。来い」
- 662 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 12:00:42.68 ID:iWPvsdAD.net
- ドアが開く音がした。
月夜野 舞が振り向くと、Tシャツに短パン姿のヤーヤが仕方なさそうにトイレから出て来た。
「ヤンちゃん! ウンコ出たの?」
ヤーヤは何も答えずにトイレのドアを閉めた。
- 663 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 12:06:13 ID:iWPvsdAD.net
- 「長いウンコだったわね。4日も……」
ヤーヤに一方的に話しかけながら、月夜野が隣室に入ると、顔の小さな美少女がまだ泣いていた。
ソファーにもたれて地べたに座り、顔の小さな少女は、月夜野とヤーヤの顔を見ると震える声で言った。
「ぱるが死んじゃうの」
「そうね」
月夜野はそっけなく返事をした。
- 664 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 12:14:39.47 ID:iWPvsdAD.net
- 顔の小さな少女の名前はヤーヤでも以前から知っていた。
牧区上 昆子(まきくがみ ぴりこ)。日本人でも読むのが難しいその名前をヤーヤが知っていたのは、彼女がDTB48の最大のライバルグループ『どっぺり坂46』のエースであるからに他ならない。
女の子ならば誰もその横に並ぶのを嫌がるほどの超小顔、永遠の少女のような趣、
お人形のようなたたずまいと毒舌とのギャップが日本中に受け、彼女単体の人気ならDTB48に敵う者はいなかった。
- 665 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 12:19:01.22 ID:iWPvsdAD.net
- しかも彼女は台湾人の血が1/4入っているクォーターである。
ゆえに台湾でも特別に凄まじい人気があり、ヤーヤは今、目の前に牧区上 昆子の実物がいることを改めて信じられない気持ちで見た。
- 666 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 12:20:25.61 ID:iWPvsdAD.net
- 「ぱる……だいじょぶ?」
ヤーヤがそう聞くと、牧区上は声を荒らげて即答した。
「大丈夫じゃねーよ糞ボケが!」
- 667 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 12:25:10.14 ID:iWPvsdAD.net
- ソファーの上には一匹のフェレットがおり、ぐったりしていた。
牧区上 昆子はその頭から背中を撫でながら、涙声で言った。
「……まだ一歳半なんだよ? なんでこの子が死ななきゃなんないの? リンパ腫って何だよボケ……」
「最初は可哀想って思ったけどさぁ」
苗場 愛が言った。
「100回以上も聞かされるとさすがにウンザリするわ」
- 668 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 12:27:56.34 ID:iWPvsdAD.net
- 「ぱる、かわいそう」
ヤーヤの目から涙が一筋、落ちた。
「ぴりこちゃん、悲しい」
「わかってたまるかよ!」
牧区上が吠えた。
「ぱると一緒に暮らしたこともないくせに!」
- 669 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 12:33:52.96 ID:iWPvsdAD.net
- 「もう、構うな」
そう言ったのは先ほど月夜野と苗場を呼びつけた男だ。
綺麗な顔をした40歳前後ぐらいの男だが、明らかにカタギではない。
「とりあえずヤン・ヤーヤ。決意は決まったか?」
「け……けつ?」
ヤーヤはその日本語の意味を一生懸命理解しようとして手をバタバタさせた。
「けつの位置決まったかって……何」
「おいおい。マジかよ」
男は苛立った様子で言う。
「もっと日本語勉強してくれ。台湾は日本の植民地だったんだぞ。昔は台湾の公用語は日本語だったんだ」
「……すみません」
ヤーヤは恐縮した。
- 670 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 12:42:06.88 ID:iWPvsdAD.net
- 「見ての通り……」
男は言った。
「どっぺり坂46のエース牧区上 昆子がペットに余命2ヶ月宣告されたショックでお仕事ができないんだ」
「はい」
ヤーヤは頷いた。
「そこで最大のライバルDTB48のフレッシュエースのお前には台湾に帰ってほしい」
「帰りたいだけど」
ヤーヤは答えた。
「今、台湾、帰れる状態、ない」
「だからさぁ、香港でも中国でもどこでもいいんだよ」
男は苛々と足を揺すりながら、言った。
「お前が邪魔なんだ」
- 671 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 12:47:21.98 ID:iWPvsdAD.net
- 「でも……」
何か言いかけたヤーヤを男は遮った。
「プロデューサーの冬本さんとも話はついてんだ。お前が不法入国者だって情報、ばら撒いてやってもいいんだぜ?」
「でもヤーヤ、日本におとーさん、いる」
「あァ!?」
「おとーさん、いるもん」
「籍入ってないならお父さんじゃねーっつってんだろが! 何べん言わせんだ! 」
- 672 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 12:53:39.15 ID:iWPvsdAD.net
- 「ヤーヤ、帰らない」
ヤーヤはムキになったように言った。
「信じること、日本にあるから!」
「よーしまたリンチするか」
男は舌打ちをしながらそう言った。
「わーい」
苗場 愛がノリノリで立ち上がる。
「もっ、もうやめてあげて!」
そう言いながら月夜野 舞がいそいそとリンチの準備を始めた。
- 673 :創る名無しに見る名無し:2020/06/21(日) 16:17:38 ID:iWPvsdAD.net
- その頃、茨木敬は消えたヤーヤを探しながら、市役所へ立ち寄っていた。
「婚姻届ください」
手に入れたら婚姻届を握り締め、茨木は秋の空に誓った。
『もう中條の時みたいにまったりしないぞ。即刻プロポーズだ!』
- 674 :創る名無しに見る名無し:2020/06/22(月) 19:01:32.90 ID:bCKY+K9k.net
- 「・・・あたまいたい」
ヤーヤはうめきながら目を覚ました。
(・・・私何してたんだっけ・・・あれ?)
意識が徐々にはっきりとしていく内に手足の違和感や体中に感じる鈍い痛みに気がつく。
「えっ・・・これ・・・は」
- 675 :創る名無しに見る名無し:2020/06/22(月) 19:19:27.64 ID:xXcifkSl.net
- ヤーヤはパイプ椅子に縛られていた。両手が椅子の肘掛けに、両足が椅子の脚に縄で固定されている。
そしてショッキングだったのは衣服は全て剥ぎ取られ全裸であることだ。
(…なぜこんなことに!?)
ヤーヤは混乱していると目の前の扉が開いて男が出てきた。先ほどのマフィアのような男だ。
「…いい夢は見られたか。散々暴れやがってよ」
男の左目は青く染まり腫れており、口を切ったのが血が滲んでいた。
- 676 :創る名無しに見る名無し:2020/06/22(月) 19:38:43.28 ID:rB7bzCeS.net
- 「グゥッ!」
男の拳がヤーヤの体に打ち込まれ、彼女は呻き声を上げる。
「ここまでするつもりじゃなかったが、お前が暴れるから悪いんだ…ぜ!」
男はさらに暴行をヤーヤに加えた。殴られた衝撃で彼女の割れた腹筋は波打ち、ヤーヤの年齢にしてはたわわな乳房が揺れた。
「…わたっわた…し帰らない…!」
ヤーヤの目は死んでいなかった。彼女は男を睨み付けた。
「…強情な奴め」
- 677 :創る名無しに見る名無し:2020/06/22(月) 19:55:30.77 ID:+1dm6jb2.net
- 男は少し黙り込むと、なにかを閃いたのか戸棚から容器を取り出しふたを開け、中身を手に付けた。
「まあ、飽きてきたしなぁ」
男はヤーヤに近付くと、薬品の就いた手で
彼女の体に塗りたくり始めたのだ。
「ひゃっ!?」
ヤーヤは男の行動を警戒した。体中を這う男の手の感触に不快感を感じる。
「ここはよく塗っとかないとなあ」
男の手が茂みをかき分け肉の溝をなぞると
ヤーヤの体が大きく跳ねた
- 678 :創る名無しに見る名無し:2020/06/22(月) 20:57:56.48 ID:bCKY+K9k.net
- 否、このビルが大きく揺れたのだ。
何やら外が騒がしい。天井から人々の怒号や何かが倒れる音、悲鳴が聞こえる。
「な、何だってんだ・・・!?」
男は何かがおかしいことに気がつくと、彼は拷問を中断し、
懐から取り出した無線機をかけた。
「オイ・・・どうした、上がうるせえぞ?」
- 679 :創る名無しに見る名無し:2020/06/23(火) 05:43:39 ID:dBRwZ5Jg.net
- しかし無線に出たのは部下の声ではなかった。
ノイズを掻き分けて悪魔のような男の声が、何やら愉快そうに言った。
「俺様が来たんだよ」
「ハァ!?」
「俺様だよ、俺様。わかんねぇかなぁ」
「誰だよ!?」
「俺様を知らんとは。お前、さては名前もないモブキャラだな?」
- 680 :創る名無しに見る名無し:2020/06/23(火) 06:46:16.23 ID:B9d1UsKI.net
- 「…暴動だよ、デモ隊が暴徒化して店舗やビルを破壊し始めたんだ。そう、最近流行のポリコレってやつ」
無線の″俺様″はそう続けた。
- 681 :創る名無しに見る名無し:2020/06/23(火) 10:28:13.66 ID:dBRwZ5Jg.net
- 「ハァ!? 何のポリコレだよ? 俺は男女差別も人種差別もしてねぇぞ!?」
男は少しパニックを起こしながら声を荒らげた。
「大体、俺には『氷室狂う介』って立派な名前があんだ!」
- 682 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 07:33:04.75 ID:rbyp4ym5.net
- 後ろでドアが開く音した。
「なんだお前ら!?」
氷室は勢いよく振り向くと暴徒と思われる集団がなだれ込んでくるではないか。
「これはどういうことだっ!?」
暴徒の1人が叫んだ。
「まさか、女性を拘束して乱暴していた!?」
さらに暴徒の女がショックを受けたような口調で言った。
「なんて日だ」
それは氷室にとって予想外の事態だった。
- 683 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 08:27:04.09 ID:uAVXJ45t.net
- 「ククク。じゃ、この娘は俺様が保護するぜ?」
無線の声の主が顔を見せた。
長い髪を後ろで束ねた強面の男だった。歳は30前後だろうか。
その男の顔を見た途端、ヤーヤはなぜだか安心した。
「ついて来い、俺様が主人公だ」
男はそう言うとヤーヤの手を強引気味に握った。
「俺の名は茨木 薪火太郎だ。よろしくな」
- 684 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 08:34:22.89 ID:uAVXJ45t.net
- 「待って!」
後ろから月夜野 舞が呼び止めた。
「私達も囚われてたの。ヤンちゃんの友達なのよ。一緒に連れて行って!」
「囚われてたってゆぅかあ……」
苗場 愛が意地悪そうに言った。
「ま、そういうことにしとくかあ……」
薪火太郎は振り向くと、嬉しそうに言った。
「おお、『どっぺり坂46』の月夜野ちゃんと苗場ちゃんじゃねぇか」
そしてその向こうでソファーに座ってフェレットを撫でているお人形のような美少女の姿を認めると、感動の声を漏らした。
「なんと……! 牧区上 昆子がこんな所に……。こりゃ、嬉しすぎるプレゼントだぜ」
- 685 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 09:08:36.82 ID:uAVXJ45t.net
- ヤーヤ、牧区上、月夜野、苗場の4人は薪火太郎に連れられ、大きな寺の一室に入った。
「ここが俺の家だ。まぁ、何もないが寛いでくれ」
「密室感がなくていいわね」
月夜野が広々と開け放たれた黒檀と畳の空間を見渡しながら、言った。
「お寺とかウケるー」
苗場がバカにするように言った。
牧区上 昆子は何も言わずにフェレットのぱるを抱き締めている。
「じゃ、ヤーヤ、仕事行く」
そう言って出て行きかけたヤーヤを月夜野が後ろから止めた。
「待ちなさい。今、TVにでも出たら、ウチのスタッフがあなたの不法入国のことバラしちゃうわよ?」
- 686 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 09:10:50.49 ID:uAVXJ45t.net
- 「行くもん。ヤーヤ、アイドルしなきゃだもん」
「あなたは台湾に帰ってひっそり穏やかに暮らすのよ」
「おい」
言い合う二人の間に薪火太郎が割って入ると、言った。
「ヤーヤ、お前を俺の養女にする」
- 687 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 11:23:41.75 ID:uAVXJ45t.net
- 「は?」
月夜野が思わず素っ頓狂な声を出した。
「よ、ようじょ?」
「日本国籍を得れば誰にも文句は言われんだろ?」
薪火太郎はヤーヤの返事も待たずに言った。
「早速明日、手続きに行く」
「ヤーヤの日本のおとーさん、けいちゃんだよ」
ヤーヤは無視するなとばかりに言った。
「ヤーヤ、けいちゃんの娘になる」
- 688 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 11:28:15.68 ID:uAVXJ45t.net
- 「アイツはもうダメだ」
薪火太郎はニヤリと笑った。
「あのバカは物語の中心からはずれて平凡な日常を送ろうとなんてしてやがる。もうアイツは主人公じゃねぇ」
「この物語を平凡で平和にすればいいでしょう?」
ヤーヤは抵抗した。
「サザエさんみたいにすれば」
「おいおいヤクザのサザエさんなんて誰が喜ぶ?」
薪火太郎は笑い飛ばした。
「茨木敬の日常は殺伐としてなきゃいけねぇんだよ」
- 689 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 11:31:49.48 ID:uAVXJ45t.net
- 「それから……おい、牧区上 昆子」
薪火太郎はそう言いながら、畳にへたり込むように座る牧区上のほうへ歩いた。
「お前は俺の性奴隷にする。いいな?」
薪火太郎は主人公の熱い眼差しを牧区上 昆子に見せた。
これを見せられたらどんなに高級な登場人物でも自分の虜になる筈だった。
しかし牧区上は薪火太郎をじっとりした横目で睨むと、言った。
「……バカ?」
- 690 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 11:38:25.58 ID:uAVXJ45t.net
- 「あ?」
薪火太郎は思わずキレた。
「……てめぇ、主人公様の言うことが聞けねぇのか?」
「誰が主人公だよ糞野郎が」
牧区上 昆子は顎で突き刺す勢いで睨みつけた。
「あたしの人生の主人公はこのあたしだ。決まってんだろ!」
「……おい、クロ」
薪火太郎がそう言うと、部屋の隅にいつの間にかいたクロが答えた。
「なんだ」
「どうなってんだ? 俺が主人公なんだから、何でも思い通りな筈だろ?」
「そうは行かん」
クロは鼻糞をほじりながら言った。
「あくまで物語に必要なことだけだ。必要ないことは思い通りにならん」
- 691 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 11:48:49 ID:uAVXJ45t.net
- 「そっか。ま、いいよ」
薪火太郎はそう言うと、牧区上 昆子のしなやかな腕を強引に掴んだ。
「一発やっちまえば女なんてチョロいもんだ」
「何すんだバカ! 離せよ!」
牧区上が抵抗する。
「らっ、乱暴はやめてあげて!」
月夜野が薪火太郎に協力するように、牧区上のもう片方の腕を拘束しながら、言った。
「ぴり子は今、壊れてるの。ペットが死にかけてて、仕事も出来ないくらい壊れてるのよ。だから主人公様の言うことにも従わないんだわ!」
「どうせ壊れてるんなら……」
薪火太郎は言った。
「廃人になるまで壊し尽くしてやるよ」
「そうね!」
月夜野は嬉しそうに笑うと、言った。
「さ、ぴり子ちゃん。このお方に壊し尽くして貰いましょ」
「離せや!」
国民的アイドル牧区上 昆子は、そう叫びながら皆の前で上着を引きちぎられた。
「いやーーっ! 誰か! 助けて!」
- 692 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 12:01:38.38 ID:uAVXJ45t.net
- その頃、茨木と優太はいつもの大衆食堂で向かい合って飯を食っていた。
「中條ママが剛力組の組長になってからいいことずくめだよ」
優太が機嫌よさそうにメザシとハンバーグを同時に口に運びながら、言った。
「俺、なんにもしなくても金が入って来る」
「実質、新飛島組と剛力組は統合したようなもんだな」
茨木は豚汁定食を姿勢よく頂きながら、言った。
「今度タピオカミルクティー屋をチェーン展開するんだ。まぁ、俺は資金援助してやらせるだけだけど」
「タピオカミルクティーか。いいな」
茨木は少し羨ましそうな目をした。
「俺はどうもシノギってもんに興味がねぇのがいけねぇ」
- 693 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 19:09:49.67 ID:EvcrDpxT.net
- 茨木「よし。俺もタピオカミルクティー屋をはじめよう」
優太「おいおい。もしかして自分で工夫して経営する気マンマンか?」
茨木「ああ、ヤーヤと協力し合って新しいタピオカドリンクを開発するんだ」
優太「ヤクザが創意工夫してどうすんだ。ヤクザってのはな、資金だけ出して、バカに頑張らせて、売れようが売れまいが毎月10万のショバ代取りゃいいんだよ」
茨木「……たった月10万の収入でどうやって暮らして行くんだ?」
優太「それを何十件も抱えりゃ月何百万だろ。その上俺みたいに自分のフロ屋も持ってみろ。何もしないで月収数千万円だぜ」
茨木「俺は……そんな悪どいことは……」
- 694 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 19:11:23.47 ID:EvcrDpxT.net
- 優太「ヤクザがエプロンつけて自分で工夫してタピオカドリンクなんか真面目にせっせと作ってみろ。世間の笑い者だぜ」
茨木「……」
- 695 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 19:13:48.10 ID:EvcrDpxT.net
- ちなみに茨木敬の収入源は所属する桜田門組から支給される給料のみである。
しかも固定給21万円だ。
- 696 :創る名無しに見る名無し:2020/06/24(水) 19:16:57.68 ID:EvcrDpxT.net
- その代わり仕事は非常に楽なものだった。
ヤクザと関わってさえいれば、何をしていてもいいのである。
そしてそのケンカの強ささえ維持していればよく、茨木は昼間は主にパチンコか街の巡回をし、夜は部屋で大人しくテレビを見ていた。
- 697 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 06:35:23.83 ID:C1NdobhV.net
- 薪火太郎が上着を引きちぎると、国民的アイドル牧区上 昆子は黒い下着だけのしなやかな肢体を露わにした。
「ウヘヘ。まずは……」
薪火太郎が黒いブラジャーを外しにかかる。
「いやぁーーっ!」
腕を組んで抵抗するも空しく、牧区上のブラジャーは剥ぎ取られた。
薪火太郎が強い力で牧区上の腕を退かせると、先のつんと尖った形のいい乳房が晒された。
- 698 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 06:39:19.36 ID:C1NdobhV.net
- 「待つ!」
ヤーヤは待てと叫びながら、薪火太郎に突進しようとする。
しかしその両腕を月夜野と苗場ががっしりと掴み、行かせない。
「やめる!」
やめろと言っても薪火太郎は止まらなかった。
自分も上着を脱ぎ、牧区上の身体を抱き固めながら、その乳房を堪能している。
「お手!」
「それは人間に言う言葉じゃねぇな」
思わず薪火太郎は振り向いた。
- 699 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 06:42:24.04 ID:C1NdobhV.net
- 「こんなおとーさん、だめ! ヤーヤ、お前の娘なんかならないよ!」
そのヤーヤの言葉をバカにするように、薪火太郎は笑った。
「いや、お前は俺の養女になるんだ。これ、こんな風に、無理やり俺の娘にしてやるよ」
「だめぇーーっ!」
叫ぶ牧区上 昆子の黒いパンティーを薪火太郎は力任せに裂いた。
- 700 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 06:47:57.77 ID:C1NdobhV.net
- 「ほぅら、可愛い黒猫ちゃんがピンクの舌を出してお出ましだ」
薪火太郎は牧区上 昆子の両足を掴んでそう言った。
既に自分の性器は取り出してある。
「お母さん!!」
泣き叫ぶ牧区上に構わず、薪火太郎はそこにむしゃぶりつくと、唾液でたっぷりと濡らした。
「おいおい。えらい綺麗なマンコだな。もしかして処女かい?」
薪火太郎は顔を上げると、愛液と唾液まみれの口で言った。
「では、いただくとするかな」
- 701 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 06:52:58.24 ID:C1NdobhV.net
- 「待て!」
突然現れた謎の男を薪火太郎は一瞥すると、聞いた。
「誰だよ、お前」
「ククク。俺の名前はヨコヤ」
「ふーん。そうなのか」
そう言うと薪火太郎は狭い入口に肉棒をあてがった。
「やだっ!」
牧区上は身体をよじって抵抗するが、逃れられない。
「やめてっ! やめてぇーー!」
『ああ……メリケンサックさえあれば……!』
ヤーヤは変身用の武器を身に着けていなかったことを激しく後悔した。
- 702 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 07:01:38.43 ID:C1NdobhV.net
- 「ギャオッ!」
突然、牧区上のフェレットのぱるが背中を怒らせ、鋭い牙を剥いて薪火太郎に襲いかかった。
身体は小さいとはいえ、ライオンに立ち向かったこともある小さな猛獣である。
「あ?」
薪火太郎はくだらないものを見るように、襲いかかって来るぱるを見ると、裏拳の構えを取る。
飼い慣らされたぱるの一瞬の野性は脆くも弾き飛ばされた。
「ぱる!!」
牧区上が自分の危機よりも重大な悲鳴を上げる。
病気に冒された体に暴力を加えられたぱるの身体は、投げられたタオルのようにくるくると宙を飛び、ヤーヤのほうへ飛んで来た。
- 703 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 07:10:37.16 ID:C1NdobhV.net
- 『おねーさん』
ヤーヤにはぱるの声が聞こえた。
『ボクのぴりこママを守って』
ぱるはまっすぐ飛んで来ながら、長い身体を丸めた。
『ボクの力をあげるから』
- 704 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 07:13:48.51 ID:C1NdobhV.net
- ぱるはそのままヤーヤの拳に巻きつくと、メリケンサックに姿を変えた。
「ええっ!?」
「ぎゃあっ!?」
驚いて悲鳴を上げる月夜野と苗場を振り飛ばすと、ヤーヤは言った。
「アイヨー! Mode ferret!」
- 705 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 10:33:36.94 ID:C1NdobhV.net
- メリケンサックになったフェレットは、薪火太郎への怒りを形に変えた。
銀色のメリケンサックから長くはないが硬く鋭い牙が突き出し、それはドリルのように一回転してみせた。
「なんだそりゃ」
薪火太郎は面白くなさそうに舌打ちした。
「俺の楽しみを邪魔するなら、我が娘でも容赦しねぇぞ」
「娘じゃない!」
ヤーヤは吠えた。
「お前は人類の敵!」
- 706 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 15:54:32.77 ID:C1NdobhV.net
- 「行くぞっ」
ヤーヤが飛びかかると、薪火太郎は背中を向けたまま、溜め息を吐いた。
「銀色白貂旋轉刀舞!」
今思い付いたばかりの技名を叫びながら、高速回転する牙を薪火太郎の肩めがけて繰り出した。
- 707 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 16:00:02.83 ID:C1NdobhV.net
- 突然、薪火太郎の長髪を後ろで留めていたコヨリが切れた。
「オイ」
後頭部に凶悪な顔が現れ、ヤーヤを睨みつける。
「なんで肩なんだ」
- 708 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 16:13:53 ID:C1NdobhV.net
- ぎょっとして動きの怯んだヤーヤの頭を薪火太郎の手が掴む。
そのまま畳に叩きつけられ、ヤーヤは苦痛に思わず声を上げた。
薪火太郎は裏返っていた。
背中が胸になり、振り返ることなくヤーヤのほうを向き、前屈みになってぐいぐいとヤーヤの顔を畳に押し付ける。
しかし下半身は牧区上 昆子のほうを向いている。
ヤーヤから見えるのは薪火太郎の裸の臀部であり、怒張したペニスは向こうにある。
「黙って牧区上昆子が犯されるのを見てろ、この不良娘が」
そう言って上半身でヤーヤを押さえつけたまま、下半身ともう片側の腕で牧区上 昆子を犯しにかかる。
まるで宇宙生物のように不自然なその姿に、月夜野と苗場が揃って恐怖の声を上げた。
- 709 :創る名無しに見る名無し:2020/06/25(木) 16:24:18.17 ID:C1NdobhV.net
- 「バカにすんなよ、お前!」
後頭部の顔がヤーヤに言った。
「肩なんか狙いやがって! 俺様ナメてんのか!!」
「おお、きっつい」
前のほうの顔が、牧区上 昆子のヴァギナに亀頭を押し込みながら、言った。
「でも、入るぞ。ほらっ!」
みしみしめきめきと音を立てるように、薪火太郎の肉棒は牧区上 昆子の小さな入口に入り込み、獣のように叫び声を上げるその身体を貫いた。
- 710 :創る名無しに見る名無し:2020/06/26(金) 08:41:28.38 ID:5rfAS2b4.net
- 「うぎゃあっ! ひっ、ひぎいぃぃっ!」
快感とは真反対の声を牧区上 昆子が上げるのも構わず、薪火太郎は奥まで難度も貫いた。
「ハハッ! あの牧区上昆子と俺がセックスしてるぜ!」
薪火太郎はヤーヤを引き起こすと、結合部を見せつけた。
「どうだ? すげぇだろ!」
「日本人は……鬼か?」
ヤーヤは涙を流しながら言った。
「バーカ」
薪火太郎は高笑いをすると、答えた。
「俺が神なだけだ」
- 711 :創る名無しに見る名無し:2020/06/26(金) 08:45:35.14 ID:5rfAS2b4.net
- 「しかしちょっと締め付けがきつすぎるぜ」
薪火太郎は牧区上昆子に言った。
「おい、お前。もうちょっと力、抜け」
しかし牧区上は何も答えない。
歯を喰いしばって破瓜の痛みと心の痛みに耐えている。
「こりゃあちと締めすぎだ」
薪火太郎は腰を動かし続けながら、言った。
「小陰唇に歯が生えてたら食いちぎられそうだぜ」
- 712 :創る名無しに見る名無し:2020/06/26(金) 19:24:25 ID:V5eL9xmA.net
- その時、突然、牧区上 昆子の小陰唇にフェレットの鋭い牙が生えた。
「なにっ!?」
牙は薪火太郎の肉棒に噛みつくと、回転をくわえて根本からちぎり取った。
「なんだこりゃ」
薪火太郎は呆れたように自分の下半身を見つめた。
「なんなんだよこりゃ」
「ぱる!」
ヤーヤが快哉を叫ぶ。
「ぱるのがここから飛んだよ! すごいね!」
ぱるが変身したヤーヤのメリケンサックからは白い牙が消えていた。
- 713 :創る名無しに見る名無し:2020/06/26(金) 19:27:57 ID:V5eL9xmA.net
- 「ふざけんなよ」
薪火太郎は股間から噴水のように血飛沫を上げながら、後ろの顔でヤーヤを睨みつけた。
「悪い娘め。お仕置きしてやる」
- 714 :ちゃめ:2020/06/29(月) 11:05:12.89 ID:2oN+M6Sl.net
- 6月27日夜9時前、我が家のフェレットのはる君が天に召された。
リンパ腫。わずか一週間の闘病生活だった。
まだ一歳半。若いと病気の進行が早いらしい。
はるが息を引き取る前後、不思議な体験をした。
頭がはるのことしか考えられないこともあり、その体験のことも含めてあの夜のことを、この場を借りて記しておこうと思う。
- 715 :ちゃめ:2020/06/29(月) 11:10:50.07 ID:2oN+M6Sl.net
- 外で知らない人に可愛がってもらうのが好きな子だったので、夕方涼しくなるのを待って近くの公園に連れて行った。
元気な頃のようには動けないが、それでも楽しそうに歩き回り、人や犬がいるとそちらのほうへフレンドリーに向かって行った。
3歳ぐらいの男の子を連れたご夫婦に声を掛けられ、可愛がってもらった。
もちろん病気のことや、余命2ヶ月を宣告されていることなどは伏せた。
イケメンのご主人が「可愛いなあ」と言いながら背中を撫でてくれた。
本当はもっと触り心地がいいんですよと言いたかった。
たぶんご主人、フェレットって骨と皮だけの動物なんだと思ったに違いない。
- 716 :ちゃめ:2020/06/29(月) 11:20:58.35 ID:2oN+M6Sl.net
- 家に帰ると食事の用意をした。
筑前煮の下ごしらえをし、あとは火にかけるだけにしておいて、肉を焼いた。
はるはクーラーの効いた居間にいる筈だった。
しかしふと見ると、足元にはるがいる。
居間と台所を仕切る引き戸は閉まっている。
引き戸なら自分で開けることの出来る子だが、締めることは出来ない筈。
私が移動する時、ついて来てたのを気づかなかったのかな、と思いながら抱き上げた。
「これしたら私もいくからね」
そう言いながら居間にはるを戻し、筑前煮を火にかけようとした。
しかし、いくらやってもガスコンロの火が点かない。
さっきまで肉を焼いていたのに、元栓も開いているのに。
ガス漏れの安全装置でも作動したのかな? と首をひねりながら、後でチェックしようと思い、夕食の焼き肉を持って居間に移動した。
- 717 :ちゃめ:2020/06/29(月) 11:32:21.11 ID:2oN+M6Sl.net
- 食事をしている間、はるは彼のベッドの上にいた。
しんどそうにぐったりしながらも、身体が痒いのか何度も後ろ脚であちこち掻いていた。
心配で食事をしながら私が見ていると、だんだんとはるが不自然なポーズを取りはじめた。
首が180度後ろを向きながら、前両脚が反対方向へ180度回り、天井を向いている。
「その格好、へんだよ」
私が言うと、はるが目を剥いた。
不自然な格好のまま、カハッと息を吐き、苦しみはじめた。
「はる!?」
私は慌てて箸を置き、近くへ寄った。
息を荒くして相当苦しそうなので、楽な格好にしてやろうと思い、抱き上げ、仰向けにしてやる。
その時にもうはるの息は止まっていた。
「はる!? はる!?」
私は呼び掛け、抱き上げた。
私の腕の中ではるの目から光が消えて行くのがわかった。
- 718 :ちゃめ:2020/06/29(月) 11:46:11.51 ID:2oN+M6Sl.net
- 心臓が止まっているのを確認し、ぐにゃぐにゃになったはるの身体をベッドにそっと戻すと、私は号泣しながら残りの肉を口に突っ込み、外へ飛び出した。
私は辛いことがあったり不安に襲われたりするとすぐに車を運転する。
わあわあ泣きながら行く宛もなく街に車を走らせた。
それでも冷静に信号の変わり目を予測したり、他の車に譲ったりもしながら、私は車の運転が天職だななどと思って精神が安定するのだ。
3時間と少し車を走らせ、家に帰った頃には落ち着いていた。
たかがイタチが一匹死んだだけでしょ、と考えながら引き戸を開け、居間のはるを見た途端、また嗚咽が漏れた。
もう冷たく、固くなっているはるを抱き上げ、肉球を触った。
リンパ腫って何なんだよ、なんではるが死ななきゃならないんだよと何度も天を呪った。
- 719 :ちゃめ:2020/06/29(月) 11:53:56.11 ID:2oN+M6Sl.net
- 項垂れながら、お風呂に入った。
本当は今日、はると一緒に入る予定だった。
浴槽に浸かると死にたくなりそうだったので、さっさと身体を洗った。
歯を磨こうとすると、超音波歯ブラシの電源が入らない。
明らかに充電切れだが、それなら前使った時に赤いランプが点き、震動も弱くなるので、気づかないわけがない。
ガスコンロのことといい、命が消える時には周囲のエネルギーが奪われるものなのだろうか。
お風呂を出て、ガスコンロのスイッチを入れると普通に点いた。
- 720 :創る名無しに見る名無し:2020/06/30(火) 11:52:06.22 ID:Bf6wVWfw.net
- その頃、茨木敬は車屋にいた。
「やっぱり色はピンクがいいかな。ヤーヤが好きそうだ」
13年落ちのピンクのワゴンRを舐めるように眺めると、店員に言った。
「これ試乗できますか?」
- 721 :創る名無しに見る名無し:2020/06/30(火) 18:45:46.74 ID:1mycdyxt.net
- 「やれやれ……。極道モンが軽に乗る時代ですかい?」
店員は言った。
「お客さんみたいな見た目の怖いお人には、やっぱり外車のセダンに乗って欲しいもんですがねぇ……」
- 722 :創る名無しに見る名無し:2020/07/07(火) 07:28:42.30 ID:f8WKJGQV.net
- 茨木敬「見た目で人を判断するな。それって『軽だから遅いだろう』と煽り運転する奴と一緒だぞ」
- 723 :創る名無しに見る名無し:2020/07/07(火) 07:45:55.49 ID:f8WKJGQV.net
- 「なっ……なぜ私がアオラーだとわかった!?」
営業マンは上着を抜き捨て、正体を現した。
- 724 :創る名無しに見る名無し:2020/07/07(火) 07:47:19.14 ID:f8WKJGQV.net
- 茨木「やはり貴様……アオラーだったか」
アオラー「ククク。ばれちまっちゃ仕方ねぇ、お客さん、勝負だ!」
- 725 :創る名無しに見る名無し:2020/07/07(火) 07:50:18 ID:f8WKJGQV.net
- アオラーは茨木の背にピッタリくっつくと、蛇行を始めた。
アオラー「オラオラ!」
茨木「くっ……! こっちが初心者の軽だからと付け上がりやがって……!」
アオラーは茨木をぶち抜くと前に回り込み、急ブレーキを踏んだ。
アオラー「オラオラてめー迷惑なんだよ!」
茨木「うわあああっ! あぶない!!!」
- 726 :創る名無しに見る名無し:2020/07/12(日) 12:44:43 ID:4VjeOkA5.net
- その頃、ヤーヤは薪火太郎に押さえつけられていた。
「ウッ、ウェイシャマ(どうして勝てないの)……っ?」
「悪い娘にはお仕置きだ」
薪火太郎の股間に新たな男根がゆっくりと生えてきた。
- 727 :創る名無しに見る名無し:2020/07/14(火) 21:20:03.42 ID:AIfkfCzu.net
- 薪火太郎はヤーヤーの背後に立っていた。
「ハッ!?」
だがヤーヤは気付いておらず、突然消えたことに狼狽していた。
目の前から突然姿を消した彼を見つけるためキョロキョロしている。
- 728 :創る名無しに見る名無し:2020/07/14(火) 21:40:54.48 ID:sNZIDTHX.net
- 「さあ、お仕置きタイムだ」
薪火太郎がボソリと言うと、ヤーヤは勢いよく振り向き反撃してきた。
だが薪火太郎の方が早かった、圧倒的に。
「わわっ」
薪火太郎の手捌きにヤーヤはなにも出来ず、
衣服を全て剥ぎ取られ、その裸体を晒した。
- 729 :創る名無しに見る名無し:2020/07/14(火) 22:04:16.71 ID:F/LU+FU4.net
- 「えっえっ?」
薪火太郎の動きはヤーヤには目に追えず、
ただただぼう然とするしかなかった。。
「うーん、着痩せするタイプが」
薪火太郎はそう言いながら、ヤーヤのバストを鷲づかむ。
「なにーっ!?」
ヤーヤは胸から伝わる圧迫感にハッとし、
自分が全裸であることにここで初めて気が付いのだ。
「うるせえな」
薪火太郎は彼女の乳房を堪能する。片手に収まりきらないそれは、薪火太郎の手の動きに合わせるように様々な形に歪む。
- 730 :創る名無しに見る名無し:2020/07/14(火) 22:13:59.86 ID:AIfkfCzu.net
- 薪火太郎は無言で反り立つポコチンをヤーヤの股間に押し当てた。
- 731 :創る名無しに見る名無し:2020/07/14(火) 22:34:02.47 ID:F/LU+FU4.net
- ヤーヤは抵抗しようとしたが、力が入らない。
「ううっ」
彼女は呻いた。薪火太郎のポコチンがヤーヤの膣口を押し広げながら少しずつ侵入してきたのだ。
「初めてじゃなさそうだな、まあいいか」
薪火太郎は腰に力を込めると一気に奥まで突き入れた。
- 732 :創る名無しに見る名無し:2020/07/14(火) 23:08:59.00 ID:JEympCvQ.net
- 「いや、待てっ!」
堪らず流を無視して茨木敬が突入して来た。
「そっ、それだけはイヤだ! それだけは許さん!」
- 733 :創る名無しに見る名無し:2020/07/15(水) 06:21:31.78 ID:dlKOougq.net
- だが薪火太郎もヤーヤもなぜか茨木には気づいていない。
「ウオア〜ッ!」
茨木は構わず薪火太郎にタックルをかました。
- 734 :創る名無しに見る名無し:2020/07/15(水) 06:41:32.51 ID:XLeHf+/7.net
- だが茨木は薪火太郎の体をすり抜ける。
「ファッ、何が起きたんだ・・・!?」
茨木は違和感を感じながらも薪火太郎に拳や脚の連撃を加えるが
それらはすべてすり抜けていく
薪火太郎は腰をヤーヤの臀部に打ち込み始めた。
パンパンパンと肉同士のぶつかる乾いた音が周囲に鳴り響く
「オアァァッ、やめろーっ」
その光景に茨木は発狂したように攻撃を加えるがやはり結果は変わらない。
- 735 :創る名無しに見る名無し:2020/07/15(水) 06:48:28.65 ID:dlKOougq.net
- 茨木はアオラーとの勝負で相打ちとなり、すでに死んでいたのだ。
- 736 :創る名無しに見る名無し:2020/07/15(水) 08:46:55.56 ID:hSXWZ6tq.net
- 「や、やめてくれぇぇ〜え」
茨木は遂に子供のように泣き出した。
「その娘は……その娘だけは……」
- 737 :創る名無しに見る名無し:2020/07/15(水) 22:22:21.55 ID:dlKOougq.net
- だが薪火太郎はそれを嘲うかのように、
ヤーヤの臀部に腰を打ち付け続ける。腰の動きに合わせるように彼女の引き締まった臀部が波打ち、その背中の下では年齢の割には大きな乳房が揺れていた。
静寂に包まれた部屋に肉と肉がぶつかり合い、
乾いた音が鳴り響く。
それは茨木にとっては悪夢のような光景だった。今の茨木はうずくまり耳を塞ぐことが精一杯だった。
「くっ!!」
一方ヤーヤは屈辱に耐えながら反撃の機会をうかがっていた。しかしそれとは裏腹に膣の締め付けは強さを増していた。
「うおっこれは」
薪火太郎は思わず声を上げ、腰の動きを早める。
「あっ、くっ」
や
- 738 :創る名無しに見る名無し:2020/07/15(水) 22:46:04.69 ID:GEAkbP+W.net
- そこへポリコレ騎士団が壁を破壊しながら乱入してきた。
「はわっなんだなんだッ!?」
流石の薪火太郎も驚いてイチモツをヤーヤから抜いて後退る。
「レイシストめ、しねぃっ!!」
騎士団員の一人が薪火に素早く接近して、
ポリコレソードを振り下ろした。
「がっ」
薪火太郎は咄嗟に躱したつもりだったが
自身の汗で滑ったあげく、別の騎士が繰り出した斧の一撃を腹部に貰ってしまった。
「ち、チクショウ…」
薪火太郎は薄れる意識の中、周囲を見渡す。
そこにはぱるやヤーヤの姿はなかった。
- 739 :創る名無しに見る名無し:2020/07/16(木) 00:24:29.24 ID:HSGb8ax9.net
- 茨木敬の頭の中に黒い女の声が響いた。
《ザマァないな、茨木敬》
「ふぁっ、ふぁれふぁっ!?」
茨木は泣きながら誰何した。
《お前が主人公の為すべきことから外れようとするからこのようなことになるんだ》
「クロか!?」
《お前に平凡で平和な日常などあり得ない。辛い目に遭いたくなかったら苦しい戦いの中へ身を浸すしかないのだ》
「クロッ! 貴様っ!」
《クロではない》
黒い女の声は言った。
《私の名はメイファン。ラン・メイファン》
- 740 :創る名無しに見る名無し:2020/07/16(木) 06:45:09 ID:H3g13eoR.net
- 茨木「うるせーっ、ば〜かっ!!」
茨木は幼児退行を起こしていた。
- 741 :創る名無しに見る名無し:2020/07/16(木) 13:16:30.18 ID:HSGb8ax9.net
- メイファンと名乗った女の声は続けて言った。
《私は本当は日本語は喋れないのだが……》
《本当は中国語と英語とフランス語とドイツ語とヒンディー語しか喋れないのだが……》
《あ。一応チベット語とサンスクリッド語も解するのだが……》
《こんなことを言っておいて恥ずかしいことにネイティブ級なのは中国語と英語だけなんだが……》
茨木敬は言った。「もういいよ。それで?」
《今の私はいわば幽霊みたいなものだ。身体がなく『気』もなく、精神だけだ》
《ゆえにテレパシーのように日本語しか喋れないお前と会話することが出来る》
茨木はどうでもよくなってヤーヤを探しはじめた。
「おい! ヤーヤは? ヤーヤはどこ行った!?」
《ヤーヤはうまく逃げたようだ。だから安心して話を聞け》
「ヤーヤっ! どこだ!?」
茨木は慌てて早足で歩き出した。
- 742 :創る名無しに見る名無し:2020/07/16(木) 15:08:19.88 ID:HeORe/j6.net
- 「エッ、何事っ!?」
茨木が外へ出るやいなや、町はところどころ火の手が上がっているではないか。
辺りには人が焼ける臭いが漂い、
遠くから叫び声や銃声が聞こえる。
その様相を見て、ここが生まれ育った日本だとは思えなかった。
「ヤーヤっ!」
それでも茨木は娘の名を叫びながら戦火に包まれた街を彷徨う。
- 743 :創る名無しに見る名無し:2020/07/16(木) 21:02:10.78 ID:HfUZ0Di2.net
- 「おい」
電柱の陰からクロが声を掛けて来た。
「クロっ!」
茨木は振り返り、藁にすがるように聞いた。
「ヤーヤを見なかったか!?」
「人の話は最後まで聞けバカ」
クロは腕組みをしながら牙を剥いた。
「お前が主人公としてしっかりしてくれないから世界がこんな風に混沌としちまった」
「ヤーヤは!?」
クロの腕が突然、槍に変わり、茨木ののど元を狙った。
「何すんだてめぇ!」
茨木は間一髪避けると、クロを睨みつけた。
クロはもう片方の腕を棍棒に変えると、野獣のような目で茨木を睨み返した。
「もうお前、殺すわ」
- 744 :創る名無しに見る名無し:2020/07/17(金) 07:30:22.75 ID:/drnwjvl.net
- 「あ」
棍棒は既に振り下ろされ、茨木の脳天をたたき割る・・・
かに見えたが棍棒は彼の体をすり抜け地面に打ち付けられた。
茨木は既にこの世の人間ではなかった。
茨木の肉体はアオラーが起こした事故により、バラバラの肉片とかしていたのだ。
- 745 :創る名無しに見る名無し:2020/07/17(金) 10:36:58 ID:1Eey2VJO.net
- 「フン。そうだったな」
クロは鼻で笑うと、言った。
「ならば私も霊体になろう」
クロの身体からうっすらと闇のようなものが抜け出し、茨木の前に立つ。
「お前……さっきの……?」
「そう」
クロから抜け出したそれは言った。
「ラン・メイファン。世界一の殺し屋だった者の霊だ」
- 746 :創る名無しに見る名無し:2020/07/18(土) 08:31:02.48 ID:QxvzjLSo.net
- 茨木「成仏してクレメンス」
- 747 :創る名無しに見る名無し:2020/07/18(土) 13:07:22.02 ID:6iSbeO7H.net
- メイファン「……お前もな」
- 748 :創る名無しに見る名無し:2020/07/18(土) 22:23:24.27 ID:zux5SE6a.net
- アオラー「私も来ちゃいました、テヘッ」
- 749 :創る名無しに見る名無し:2020/07/20(月) 10:27:08.08 ID:e+nP3ozj.net
- 茨木くんは言いました。
「俺をどうするつもりだ」
- 750 :創る名無しに見る名無し:2020/07/20(月) 20:12:08.94 ID:/UYWaq3H.net
- >>749
「もちろん消すんだよ」
メイファンの霊は茨木の前でだんだんと形を作りはじめた。
「お前が邪魔だからな」
「どうやら俺はもう死んでいる。もう消す必要なんかないだろ」
茨木は自分が幽霊になっていることに気づいていた。
「現在の主人公ポイントを教えてやろう」
メイファンはメモ帳を見るまでもなく、記憶している数字を告げた。
「薪火太郎101pt、ヤーヤ91pt、飛島優太23pt。そしてお前、茨木敬が100ptだ」
「それがどうした」
「たった1pt差だ。何か主人公らしいことをして2pt得るだけでお前は主人公に返り咲く。わかるだろ? 主人公は不死身だ」
「つまり主人公に再びなれれば……」
茨木ははっとして呟くように言った。
「……生き返れるのか?」
- 751 :創る名無しに見る名無し:2020/07/20(月) 20:12:51.04 ID:/UYWaq3H.net
- ちゃめ『うわっ。あのスレの癖が出ちまってアンカーつけちまったw』
- 752 :創る名無しに見る名無し:2020/07/21(火) 07:04:53.32 ID:5c5zdL3O.net
- 茨木敬の幽体は岩のように硬くなり、形を持ちはじめた。
「お前を倒し、肉体を取り戻す!」
「おいおい」
メイファンの霊はくねくねと煙のように身をよじり、バカにするように言った。
「私は女だぞ。女は殴れないお前に何が出来る」
- 753 :創る名無しに見る名無し:2020/07/21(火) 12:52:36.81 ID:AuxNaUGx.net
- 茨木「ファッ、お前が女ってマジ!?」
- 754 :創る名無しに見る名無し:2020/07/23(木) 10:15:53 ID:aKCT3l7G.net
- メイファン「やろう、ぶっころしてやる…っっ!!」
- 755 :創る名無しに見る名無し:2020/07/23(木) 13:07:02.32 ID:Od//Qfqk.net
- アオラー「俺もだ、ぶっ殺し直してやる!」
- 756 :創る名無しに見る名無し:2020/07/23(木) 22:02:07.81 ID:Bf4ZRwtB.net
- 茨木くんは逃げ出した
- 757 :創る名無しに見る名無し:2020/07/24(金) 15:16:05.43 ID:kqGk8ZqK.net
- 敬「うふふ」
メイ「キャッ、キャッ」
- 758 :創る名無しに見る名無し:2020/07/26(日) 22:39:24.25 ID:js7hCMDW.net
- 「こんなことしてる場合か!」
茨木は我に返り、足のない足で地面を蹴った。
「女だろうと構わん! お前を倒し、日本を……じゃなくて身体をとりもろす!」
「へえ」
メイファンはバカにするように笑った。
「お前の信念って脆いねえ。いい加減だねえ、女は殴らんとか言っといて都合次第で簡単に覆すんだ?」
「ぐっ……!」
言葉に詰まった茨木は、もう何も考えずに攻撃を始めた。
「喰らえ! 『覇王色の覇気』」
- 759 :創る名無しに見る名無し:2020/07/27(月) 07:38:38.86 ID:jauMJN/5.net
- そう叫びながら放った無数のパンチは、
メイファンの顔を体を、ガードした腕ごと粉砕していった。
「じゃあ僕、場違いなのでお先に失礼するね」
アオラーは三途の川へ行った。
- 760 :創る名無しに見る名無し:2020/07/27(月) 08:10:03.30 ID:1rlJtMqe.net
- 「いたぁい」
メイファンは泣き出した。
「いたいよぅ。16歳の美少女にこんなことするなんてヒドぉイ……」
- 761 :創る名無しに見る名無し:2020/07/27(月) 10:13:31.21 ID:1rlJtMqe.net
- 「……なんてな」
メイファンはニヤリと笑うと、全身を巨大な手裏剣に変え、回転しながら茨木に襲いかかった。
間一髪で避けたが、茨木は吃驚していた。
「全身砕いた筈だ!」
「そんなフリしたんだよ」
けろりとした顔でそう言うメイファンに茨木は続けて言葉を浴びせかけた。
「その身体……お前人間じゃねぇ!」
「ああ、人間じゃねぇよ」
「バケモノだ!」
「ああ、バケモノだよ」
そう答えるメイファンの目には少し涙が滲んでいた。
- 762 :創る名無しに見る名無し:2020/07/28(火) 20:58:16.64 ID:iUB4WVqg.net
- 「違うわ」
茨木の背後で別の少女の声が言った。
「バケモノはあたしのほう」
茨木が振り向くと、そこには優太がいた。
優しく泣いたあとのような目をこちらに向けて歩いて来る。
「優太!?」
茨木は驚き、言った。
「お前、オカマになったのか!?」
- 763 :創る名無しに見る名無し:2020/07/31(金) 22:16:29.86 ID:tJ3swX5u.net
- 「ゆーた?彼なら私の精神に飲み込まれたよ。」
目の前の人物はニタニタと笑った。
(まさかコイツ、飛島優太じゃ、ない…!?)
茨木は後退った。
- 764 :創る名無しに見る名無し:2020/08/01(土) 07:01:51.39 ID:+sBc9r5l.net
- 「よう、ブフネラ菌」メイファンが言った。
「何よ、アブラムシ」優太に乗り憑っている何かが言った。
「私達は二人で一つだよな?」
「そうね。合体しましょ」
そんな会話の後、茨木の目の前で合体が始まった。
- 765 :創る名無しに見る名無し:2020/08/03(月) 07:37:58.98 ID:7cssXkZn.net
- とは言っても優太の身体にメイファンがすうっと入り込んだだけだ。
「これで私達は完璧だ」
そう言うと、優太は着ているものをすべて脱ぎ捨て、全裸で襲いかかって来た。
- 766 :創る名無しに見る名無し:2020/08/03(月) 15:17:26.37 ID:S03EltuH.net
- だが茨木にふれることは出来ない。
彼は退場者だからだ。
- 767 :創る名無しに見る名無し:2020/08/08(土) 12:27:30.19 ID:bxsMchXT.net
- 「フン。舐めるなよ」
優太の口でメイファンはそう言うと、その口から霊気砲を発射した。
「これはただの私の乗り物だ。これ以外にも豊富に武器を搭載している」
- 768 :創る名無しに見る名無し:2020/08/08(土) 12:30:01.88 ID:bxsMchXT.net
- 「操縦してるのはあたしだけどねっ、キャハハハ!」
もうひとつの少女の声が発狂したような声で言った。
「動かすのはあたし、撃つのはメイ。逃げられませんよっ!」
- 769 :創る名無しに見る名無し:2020/08/10(月) 02:13:22.54 ID:RlbE+n3v.net
- 突如、そこにヨコヤが現れた。
ヨコヤ「ククク...どうやら私の出番が来た様ですね」
優太「何者?物語をややこしくしないで」
ヨコヤ「ククク...」
遂に再登場を果たしたヨコヤ。
そう、彼は今この瞬間を待っていたのだ。
この物語は波乱を迎える事になるだろう───
- 770 :創る名無しに見る名無し:2020/08/11(火) 07:12:03.16 ID:2xK0YwbO.net
- 「隙あり!」
ヨコヤに気を取られていた優太のどてっ腹に茨木はパンチを入れた。
- 771 :創る名無しに見る名無し:2020/08/11(火) 13:18:46 ID:+GP9pghc.net
- 「今、なぜ胸を揉まれたか、わかるか?」
- 772 :創る名無しに見る名無し:2020/08/14(金) 09:54:14.91 ID:++2TU/Bc.net
- 「私がうつくしいからでしょう?」
通りすがりの男にいきなり胸を揉まれた女性は、余裕の微笑みでそう答えた。
- 773 :創る名無しに見る名無し:2020/08/14(金) 09:58:39.91 ID:++2TU/Bc.net
- 「そうだ、その通りだ」
通りすがりの男は頷いた。
「しかし、なぜだ? なぜ、君が美しいというだけの理由で、俺はこうして見ず知らずの女性の胸を揉んだ?」
女性は胸を揉まれるままにされながら、余裕の微笑みで男の話を聞いた。
「それ以前に……男はなぜ、見かけた女性が美しかったというだけの理由で嬉しくなる? もう二度とすれ違うこともないかもしれないのに?」
- 774 :創る名無しに見る名無し:2020/09/08(火) 11:31:35.24 ID:qAu3esZ5.net
- 空中に乳房がぶら下がっている。
その先端を、男は口に含んだ。
手など使うことなく、唇と舌だけで、男はその実を揺らし、濡らして行く。
んああ、んああん。
上から女のはしたない声が降ってくる。
- 775 :創る名無しに見る名無し:2020/09/18(金) 06:15:17.16 ID:I0LMecJg.net
- 男の名はヨコヤ
通りすがりの死神だ
女はララ
亡霊だ
- 776 :創る名無しに見る名無し:2020/09/20(日) 12:37:57.80 ID:I62zA0Fz.net
- ヨコヤは腕をララの下のほうへ伸ばすと、自慢のイボつきの中指を立てて子猫ちゃんを刺激した。
- 777 :創る名無しに見る名無し:2020/09/20(日) 12:39:54.58 ID:I62zA0Fz.net
- 「何すんねん!」
ララは自慢の股間蹴り上げトルネードキックで応戦する。
- 778 :創る名無しに見る名無し:2020/09/21(月) 10:02:59.42 ID:n8MYno9n.net
- ヨコヤ「お前らの出番はもうお終い、お疲れ様でした。」
- 779 :創る名無しに見る名無し:2020/09/21(月) 14:38:34.75 ID:FzIxs2af.net
- 「き……効いてないの?」
必殺の金蹴りを受けてけろりとしているヨコヤの顔を、ララは信じられないといった面持ちで見つめる。
- 780 :創る名無しに見る名無し:2020/09/24(木) 13:01:16.74 ID:IFBX05+v.net
- 茨木「ああ、俺たちの街が燃えていく…」
- 781 :創る名無しに見る名無し:2020/09/25(金) 13:51:35.91 ID:cSnUwYr9.net
- なんと気持ちのいい燃えっぷりだろう
- 782 :創る名無しに見る名無し:2020/09/26(土) 16:49:44.84 ID:RoHP5/z6.net
- 茨木はたまらずサツマイモを取り出すと、
- 783 :創る名無しに見る名無し:2020/09/30(水) 16:48:26.67 ID:RbnZZDEW.net
- そのまま齧り付いた!
- 784 :創る名無しに見る名無し:2020/09/30(水) 17:08:10.55 ID:F4yBxJPa.net
- 「むふうっ……!?」
茨木敬の体に生気が漲る。
- 785 :創る名無しに見る名無し:2020/10/01(木) 07:46:45.08 ID:CpDpZvv4.net
- サツマイモは薩摩隼人の魂ぜよ(知らんけど)
- 786 :創る名無しに見る名無し:2020/10/01(木) 10:35:47.62 ID:BnLkqtfR.net
- その芋はこの争乱で焼かれた者達の魂が宿っていたのだ。
- 787 :創る名無しに見る名無し:2020/10/03(土) 17:08:07.53 ID:QSZGW6Ew.net
- 茨木は思わずソーラン節を歌った。
- 788 :創る名無しに見る名無し:2020/10/06(火) 08:18:36.40 ID:8WaI0p2V.net
- 茨木「うままぁ〜www」
- 789 :創る名無しに見る名無し:2020/10/11(日) 20:33:18.39 ID:acDE1r0t.net
- 茨木は芋をかじった時、「主人公」とはなにかを知ってしまった。
それは王冠やステータス、超能力の類いでもない、どちらかと言えば呪いに近い
茨木は呪いに耐えきれず狂ってしまったのだ。
- 790 :創る名無しに見る名無し:2020/10/12(月) 15:37:40.50 ID:voTbKmhn.net
- 茨木は復活した
- 791 :創る名無しに見る名無し:2020/10/12(月) 15:49:13.96 ID:Sa66pmLK.net
- そこへ禅問答が天から降って来た。
「ならば、問う。『主人公』とは何ぞや」
- 792 :創る名無しに見る名無し:2020/10/14(水) 08:20:10.26 ID:svJhAsbv.net
- 全裸の茨木は質問に答えず、チンポをぶらぶらさせてフラフラと歩き始めた。
その目は焦点が合っておらず、どこか虚ろだ
- 793 :創る名無しに見る名無し:2020/10/15(木) 05:49:49.84 ID:N0xwrS3G.net
- 茨木の前にクロが立っている。
「やはりこの程度か」
短い髪を後ろでまとめ、黒い肌をしたその子供は茨木を見下すような目で見ていた。
「俺は間違っていた、主人公は俺がやらなければならなかった。俺にしか出来なかったのだ・・・うひひっ」
- 794 :創る名無しに見る名無し:2020/10/15(木) 19:52:00.81 ID:c6nlnsWI.net
- 「やってみろよ」
茨木は言った。
「出来るもんならな」
- 795 :創る名無しに見る名無し:2020/10/16(金) 18:03:00.70 ID:A8NPmYor.net
- 「はっ」
クロはいつの間に茨木が背後に立っていることに驚きを隠せなかった。
「そんなばかな」
- 796 :創る名無しに見る名無し:2020/10/16(金) 20:14:35.47 ID:O9TX+mtO.net
- 「面白ぇ、なら見せてやるよほんとの主人公って奴を…!」
クロは口端を僅かに上げ、振り返りながら茨木の首筋に向かって手刀を振るう。
振るわれたそれは『気』が込められ、鋭利な刃に変化していた。
- 797 :創る名無しに見る名無し:2020/10/16(金) 21:59:52.50 ID:A8NPmYor.net
- しかし、刃は表層をわずかに裂いたところで止まった。
「主人公が何だって?」
茨木は平然としている。
- 798 :創る名無しに見る名無し:2020/10/17(土) 09:13:48.51 ID:n1vxdxJ1.net
- クロ「どーみても主人公一切なくて草」
- 799 :創る名無しに見る名無し:2020/10/17(土) 13:44:14.76 ID:2V6ksyHS.net
- 「しかし……わかっているのか?」
茨木は誰をともなく睨んだ。
「5ちゃんねるの良さは何の気兼ねもなくエロ描写でにるところだということを」
- 800 :創る名無しに見る名無し:2020/10/17(土) 18:14:31.07 ID:iE0ESh81.net
- 「社会のクズめっ、その子を離せ!」
その刹那、頭に激しい衝撃と共に鈍い痛みが走る。
「なんだお前らっ…!?」
茨木は声の方を見た。そこに立っていたのは、
今回の騒乱の元凶たるポリコレデモによる群衆だった。
彼らは武器を持っていた。
- 801 :創る名無しに見る名無し:2020/10/18(日) 10:19:48.73 ID:ENuUoE9n.net
- 茨木はボコボコにされドブ川に捨てられたに捨てられた
- 802 :創る名無しに見る名無し:2020/10/18(日) 11:26:43.18 ID:famybOJT.net
- エロ描写を期待して待っていた読者達が茨木に空き缶を投げつける
- 803 :創る名無しに見る名無し:2020/10/18(日) 13:43:33.60 ID:fe85KE/M.net
- 茨木は激怒した。放屁でドブ川から飛び出した彼は、自分をボコボコにした奴らの前に降り立った。
「うっ…臭…」
ドブの臭いと茨木の体臭が混じったその悪臭は、草木を枯れさせ周囲の人や動物に深刻なダメージをもたらした。
- 804 :創る名無しに見る名無し:2020/10/20(火) 06:18:17.62 ID:xqimu5Ev.net
- 茨木は鉄拳と回し蹴りで暴徒化したデモ隊を虐殺
- 805 :創る名無しに見る名無し:2020/11/03(火) 03:26:03.30 ID:I0Muu0RL.net
- だが茨木はクロにタマキンを掴まれてしまい力を失った。
茨木「ぐはっ」
- 806 :創る名無しに見る名無し:2020/11/14(土) 05:47:06.59 ID:E4XD6buo.net
- 茨木はジタバタした
- 807 :創る名無しに見る名無し:2020/11/15(日) 08:09:24.70 ID:CaqrMkeQ.net
- 脱糞することにする
- 808 :創る名無しに見る名無し:2020/11/15(日) 08:11:19.03 ID:M2AAa5VX.net
- トリスタンの持つ宝石たちが共鳴し、それらのオーラが渦を巻くようにしてバルログへと絡み付いていく。
既にトリスタンの一撃は、プレートアーマーをも貫き、甲冑ごと切り裂くだけの勢いを持っていた。
敵の剣がトリスタンを襲うと、トリスタンは素早くバルログを返し、剣を断ち切った上でそのまま軌道は敵のプレートに包まれた首を刎ね飛ばした。
敵の槍はそのまま軌道を反らされ、バルログがその槍を握っている腕を落とす。
プレートで包まれた体は腕の一本も落とされれば致命傷である。
兵士は絶望の叫び声を上げながらのたうち回り、やがて失血して死亡した。
「すげぇ、ありゃまるで台風の目だぜ…!」
味方の兵の一人がそう言った。
気がつくとトリスタンは屋敷の裏口から突入し、未だに敵味方でごった返している正門を差し置いて
破竹の勢いで進んでいった。
と、途中で梯子を見つけた。既にドロシーの姿は見失っていたが、今はそれどころではない。
早くキールを討ち取るだけだ。
キールはその時、自室で酒を飲んでいた。
既にフルプレート・アーマーを着こなし、武器も手元にある。
ただし、兜だけは邪魔になるのか、外していた。
「クソっ、下賤の者どもが…俺の意向に従わんとはな…イリシアまでも…あの売女が…!」
手前は護衛の兵たちで固められているのだろう。そろそろ出陣といった雰囲気だ。
それを小窓から見ていたのはトリスタンだ。すでに屋上に取り付いている。
しかし、この窓の大きさではどこからも侵入することはできない。つまり、やれることといえば…
「こうするしかねえぜ!!」
バカァァン!!と屋上の壁が破壊され、崩壊した瓦礫とともにトリスタンが落ちてきた。
それをキールが慌ててかわす。さすがの手馴れた動きだ。
同時に剣による一撃がトリスタンを襲う。切っ先をかわしたかに見えたが、
瓦礫とともに転倒していたこと、それと、「射程が思いのほか伸びたこと」が原因で、肩口に手痛い傷を負うこととなった。
「ぐおっ…」
「おう、貴様はあの時の…随分と威勢がいいな、略奪者め」
「キール様!!」
さらに分が悪いことに、騒ぎに駆けつけた兵が数名、護衛についてしまった。
トリスタンは味方から孤立し、敵だらけの中で、大ボスとご対面となった。
「死ねええええ!!」
再びキールによる一撃が見舞われた。その剣は細長いが、切っ先が特殊で、まるで数倍はあるかのような軌道を取る。
「この剣は…!!ぐっ…」
「俺様の”レッドファルコン”はなぁ、”無敵の剣”って言われてんだよオラァ!」
キールが武器を振るうと、周囲にかまいたちが起こる。
「んにゃっぴ…」
どうやらファルコンの巻き添えになったらしく、部下のアーマー兵の首に外れた一撃が入り、衝撃で頚椎の一部が吹き飛ばされた。
「へぇ〜、そりゃ味方も敵も区別ができないんだな。大したことねえな…!」
血を流しながらも煽るトリスタン。キールをあざ笑うと、キールは明らかに取り乱した顔になった。
「雑魚はみんな死ぬ。こいつらも、てめえもな!!ほら、死ね!イリシアは俺のもんだァァ!!」
留めとばかりに一撃がトリスタンを襲う。それをトリスタンは、素早く弾き飛ばした。
「んぴっ… ん… あれ… グゥォ…!!」
トリスタンはファルコンの軌道を見て、それを弾き返してそのままキールを狙った。それも魔力を込めながら。
兜を被っていなかったキールの頭は見事にハート型に割れ、そのまま脳漿と大量の血を吹きながら崩れ落ちていった。
オォォォォ…!!!!!
周囲の兵たちが崩れ落ちる。残党狩りとばかりにトリスタンは周囲にいた敵をあらかた屠ると、
「キールは死んだ!!もう敵はここにはいない!!!」と大声で叫んだ。
そして、そのまま梯子を降りると、凄い勢いで丘を降りていった。
この日、イリシア勢はキールの屋敷とその周辺施設を陥落させ、
次の日にはニルスの領土にも侵攻しニルス一族を捕虜にした。
バルゲル公爵はハーグ城周辺以外を全て取られ孤立、イリシアは「女王」として正当なマクドネルの後継者を主張し、
王国、王子派につぐ第三の勢力として領地と軍事力を持つに至った。
しかし、トリスタンはその後、姿を現さなかった。
- 809 :創る名無しに見る名無し:2020/11/16(月) 03:00:58.39 ID:4CMulDf6.net
- 茨木「俺は学がないんだ。こんな長文は読めない」
- 810 :創る名無しに見る名無し:2020/11/16(月) 16:38:30.78 ID:akWIfsHS.net
- 同時に茨木のイチモツは瞬時に肥大化すると
先っちょからザーメンを射出した。
- 811 :創る名無しに見る名無し:2020/11/16(月) 19:23:32.27 ID:4CMulDf6.net
- 茨木は搾りカスになった。
- 812 :創る名無しに見る名無し:2020/11/20(金) 04:23:49.30 ID:1nwNMOpb.net
- クロは横たわる茨木を見下ろした。
「口ほどでもないな、私の過大評価だったか」
- 813 :創る名無しに見る名無し:2020/11/20(金) 10:35:14.30 ID:ChWTQ4IF.net
- 「フッ、フハハハハハハハァ〜。これで勝ったと思うなよ!これが本当の俺様だとでも思ったか?」
「見せてやろう。俺様の最終戦闘形態!」
茨木の身体が見る見る
- 814 :創る名無しに見る名無し:2020/11/20(金) 11:15:32.04 ID:06mmd30Q.net
- ヤクルトミルミルに
- 815 :創る名無しに見る名無し:2020/11/20(金) 17:04:03.92 ID:1nwNMOpb.net
- しかもイカ臭い!
- 816 :創る名無しに見る名無し:2020/11/21(土) 03:27:29.35 ID:GklDZvBX.net
- 「お姉ちゃん〜僕のミルミルに何を入れたのさ?物凄く臭いんだけど・・・」
僕のミール貝がミルミルと
- 817 :創る名無しに見る名無し:2020/11/21(土) 04:05:48.76 ID:hLQjFs3r.net
- うーん、つまらん。
これは荒らされるわ。
- 818 :創る名無しに見る名無し:2020/11/21(土) 04:06:41.42 ID:YgmFQWks.net
- トリスタンの持つ宝石たちが共鳴し、それらのオーラが渦を巻くようにしてバルログへと絡み付いていく。
既にトリスタンの一撃は、プレートアーマーをも貫き、甲冑ごと切り裂くだけの勢いを持っていた。
敵の剣がトリスタンを襲うと、トリスタンは素早くバルログを返し、剣を断ち切った上でそのまま軌道は敵のプレートに包まれた首を刎ね飛ばした。
敵の槍はそのまま軌道を反らされ、バルログがその槍を握っている腕を落とす。
プレートで包まれた体は腕の一本も落とされれば致命傷である。
兵士は絶望の叫び声を上げながらのたうち回り、やがて失血して死亡した。
「すげぇ、ありゃまるで台風の目だぜ…!」
味方の兵の一人がそう言った。
気がつくとトリスタンは屋敷の裏口から突入し、未だに敵味方でごった返している正門を差し置いて
破竹の勢いで進んでいった。
と、途中で梯子を見つけた。既にドロシーの姿は見失っていたが、今はそれどころではない。
早くキールを討ち取るだけだ。
キールはその時、自室で酒を飲んでいた。
既にフルプレート・アーマーを着こなし、武器も手元にある。
ただし、兜だけは邪魔になるのか、外していた。
「クソっ、下賤の者どもが…俺の意向に従わんとはな…イリシアまでも…あの売女が…!」
手前は護衛の兵たちで固められているのだろう。そろそろ出陣といった雰囲気だ。
それを小窓から見ていたのはトリスタンだ。すでに屋上に取り付いている。
しかし、この窓の大きさではどこからも侵入することはできない。つまり、やれることといえば…
「こうするしかねえぜ!!」
バカァァン!!と屋上の壁が破壊され、崩壊した瓦礫とともにトリスタンが落ちてきた。
それをキールが慌ててかわす。さすがの手馴れた動きだ。
同時に剣による一撃がトリスタンを襲う。切っ先をかわしたかに見えたが、
瓦礫とともに転倒していたこと、それと、「射程が思いのほか伸びたこと」が原因で、肩口に手痛い傷を負うこととなった。
「ぐおっ…」
「おう、貴様はあの時の…随分と威勢がいいな、略奪者め」
「キール様!!」
さらに分が悪いことに、騒ぎに駆けつけた兵が数名、護衛についてしまった。
トリスタンは味方から孤立し、敵だらけの中で、大ボスとご対面となった。
「死ねええええ!!」
再びキールによる一撃が見舞われた。その剣は細長いが、切っ先が特殊で、まるで数倍はあるかのような軌道を取る。
「この剣は…!!ぐっ…」
「俺様の”レッドファルコン”はなぁ、”無敵の剣”って言われてんだよオラァ!」
キールが武器を振るうと、周囲にかまいたちが起こる。
「んにゃっぴ…」
どうやらファルコンの巻き添えになったらしく、部下のアーマー兵の首に外れた一撃が入り、衝撃で頚椎の一部が吹き飛ばされた。
「へぇ〜、そりゃ味方も敵も区別ができないんだな。大したことねえな…!」
血を流しながらも煽るトリスタン。キールをあざ笑うと、キールは明らかに取り乱した顔になった。
「雑魚はみんな死ぬ。こいつらも、てめえもな!!ほら、死ね!イリシアは俺のもんだァァ!!」
留めとばかりに一撃がトリスタンを襲う。それをトリスタンは、素早く弾き飛ばした。
「んぴっ… ん… あれ… グゥォ…!!」
トリスタンはファルコンの軌道を見て、それを弾き返してそのままキールを狙った。それも魔力を込めながら。
兜を被っていなかったキールの頭は見事にハート型に割れ、そのまま脳漿と大量の血を吹きながら崩れ落ちていった。
オォォォォ…!!!!!
周囲の兵たちが崩れ落ちる。残党狩りとばかりにトリスタンは周囲にいた敵をあらかた屠ると、
「キールは死んだ!!もう敵はここにはいない!!!」と大声で叫んだ。
そして、そのまま梯子を降りると、凄い勢いで丘を降りていった。
この日、イリシア勢はキールの屋敷とその周辺施設を陥落させ、
次の日にはニルスの領土にも侵攻しニルス一族を捕虜にした。
バルゲル公爵はハーグ城周辺以外を全て取られ孤立、イリシアは「女王」として正当なマクドネルの後継者を主張し、
王国、王子派につぐ第三の勢力として領地と軍事力を持つに至った。
しかし、トリスタンはその後、姿を現さなかった。
- 819 :創る名無しに見る名無し:2020/11/21(土) 04:07:08.10 ID:b9AoCDUn.net
- トリスタンの持つ宝石たちが共鳴し、それらのオーラが渦を巻くようにしてバルログへと絡み付いていく。
既にトリスタンの一撃は、プレートアーマーをも貫き、甲冑ごと切り裂くだけの勢いを持っていた。
敵の剣がトリスタンを襲うと、トリスタンは素早くバルログを返し、剣を断ち切った上でそのまま軌道は敵のプレートに包まれた首を刎ね飛ばした。
敵の槍はそのまま軌道を反らされ、バルログがその槍を握っている腕を落とす。
プレートで包まれた体は腕の一本も落とされれば致命傷である。
兵士は絶望の叫び声を上げながらのたうち回り、やがて失血して死亡した。
「すげぇ、ありゃまるで台風の目だぜ…!」
味方の兵の一人がそう言った。
気がつくとトリスタンは屋敷の裏口から突入し、未だに敵味方でごった返している正門を差し置いて
破竹の勢いで進んでいった。
と、途中で梯子を見つけた。既にドロシーの姿は見失っていたが、今はそれどころではない。
早くキールを討ち取るだけだ。
キールはその時、自室で酒を飲んでいた。
既にフルプレート・アーマーを着こなし、武器も手元にある。
ただし、兜だけは邪魔になるのか、外していた。
「クソっ、下賤の者どもが…俺の意向に従わんとはな…イリシアまでも…あの売女が…!」
手前は護衛の兵たちで固められているのだろう。そろそろ出陣といった雰囲気だ。
それを小窓から見ていたのはトリスタンだ。すでに屋上に取り付いている。
しかし、この窓の大きさではどこからも侵入することはできない。つまり、やれることといえば…
「こうするしかねえぜ!!」
バカァァン!!と屋上の壁が破壊され、崩壊した瓦礫とともにトリスタンが落ちてきた。
それをキールが慌ててかわす。さすがの手馴れた動きだ。
同時に剣による一撃がトリスタンを襲う。切っ先をかわしたかに見えたが、
瓦礫とともに転倒していたこと、それと、「射程が思いのほか伸びたこと」が原因で、肩口に手痛い傷を負うこととなった。
「ぐおっ…」
「おう、貴様はあの時の…随分と威勢がいいな、略奪者め」
「キール様!!」
さらに分が悪いことに、騒ぎに駆けつけた兵が数名、護衛についてしまった。
トリスタンは味方から孤立し、敵だらけの中で、大ボスとご対面となった。
「死ねええええ!!」
再びキールによる一撃が見舞われた。その剣は細長いが、切っ先が特殊で、まるで数倍はあるかのような軌道を取る。
「この剣は…!!ぐっ…」
「俺様の”レッドファルコン”はなぁ、”無敵の剣”って言われてんだよオラァ!」
キールが武器を振るうと、周囲にかまいたちが起こる。
「んにゃっぴ…」
どうやらファルコンの巻き添えになったらしく、部下のアーマー兵の首に外れた一撃が入り、衝撃で頚椎の一部が吹き飛ばされた。
「へぇ〜、そりゃ味方も敵も区別ができないんだな。大したことねえな…!」
血を流しながらも煽るトリスタン。キールをあざ笑うと、キールは明らかに取り乱した顔になった。
「雑魚はみんな死ぬ。こいつらも、てめえもな!!ほら、死ね!イリシアは俺のもんだァァ!!」
留めとばかりに一撃がトリスタンを襲う。それをトリスタンは、素早く弾き飛ばした。
「んぴっ… ん… あれ… グゥォ…!!」
トリスタンはファルコンの軌道を見て、それを弾き返してそのままキールを狙った。それも魔力を込めながら。
兜を被っていなかったキールの頭は見事にハート型に割れ、そのまま脳漿と大量の血を吹きながら崩れ落ちていった。
オォォォォ…!!!!!
周囲の兵たちが崩れ落ちる。残党狩りとばかりにトリスタンは周囲にいた敵をあらかた屠ると、
「キールは死んだ!!もう敵はここにはいない!!!」と大声で叫んだ。
そして、そのまま梯子を降りると、凄い勢いで丘を降りていった。
この日、イリシア勢はキールの屋敷とその周辺施設を陥落させ、
次の日にはニルスの領土にも侵攻しニルス一族を捕虜にした。
バルゲル公爵はハーグ城周辺以外を全て取られ孤立、イリシアは「女王」として正当なマクドネルの後継者を主張し、
王国、王子派につぐ第三の勢力として領地と軍事力を持つに至った。
しかし、トリスタンはその後、姿を現さなかった。
- 820 :創る名無しに見る名無し:2020/11/21(土) 04:07:20.44 ID:4pO/gtkp.net
- トリスタンの持つ宝石たちが共鳴し、それらのオーラが渦を巻くようにしてバルログへと絡み付いていく。
既にトリスタンの一撃は、プレートアーマーをも貫き、甲冑ごと切り裂くだけの勢いを持っていた。
敵の剣がトリスタンを襲うと、トリスタンは素早くバルログを返し、剣を断ち切った上でそのまま軌道は敵のプレートに包まれた首を刎ね飛ばした。
敵の槍はそのまま軌道を反らされ、バルログがその槍を握っている腕を落とす。
プレートで包まれた体は腕の一本も落とされれば致命傷である。
兵士は絶望の叫び声を上げながらのたうち回り、やがて失血して死亡した。
「すげぇ、ありゃまるで台風の目だぜ…!」
味方の兵の一人がそう言った。
気がつくとトリスタンは屋敷の裏口から突入し、未だに敵味方でごった返している正門を差し置いて
破竹の勢いで進んでいった。
と、途中で梯子を見つけた。既にドロシーの姿は見失っていたが、今はそれどころではない。
早くキールを討ち取るだけだ。
キールはその時、自室で酒を飲んでいた。
既にフルプレート・アーマーを着こなし、武器も手元にある。
ただし、兜だけは邪魔になるのか、外していた。
「クソっ、下賤の者どもが…俺の意向に従わんとはな…イリシアまでも…あの売女が…!」
手前は護衛の兵たちで固められているのだろう。そろそろ出陣といった雰囲気だ。
それを小窓から見ていたのはトリスタンだ。すでに屋上に取り付いている。
しかし、この窓の大きさではどこからも侵入することはできない。つまり、やれることといえば…
「こうするしかねえぜ!!」
バカァァン!!と屋上の壁が破壊され、崩壊した瓦礫とともにトリスタンが落ちてきた。
それをキールが慌ててかわす。さすがの手馴れた動きだ。
同時に剣による一撃がトリスタンを襲う。切っ先をかわしたかに見えたが、
瓦礫とともに転倒していたこと、それと、「射程が思いのほか伸びたこと」が原因で、肩口に手痛い傷を負うこととなった。
「ぐおっ…」
「おう、貴様はあの時の…随分と威勢がいいな、略奪者め」
「キール様!!」
さらに分が悪いことに、騒ぎに駆けつけた兵が数名、護衛についてしまった。
トリスタンは味方から孤立し、敵だらけの中で、大ボスとご対面となった。
「死ねええええ!!」
再びキールによる一撃が見舞われた。その剣は細長いが、切っ先が特殊で、まるで数倍はあるかのような軌道を取る。
「この剣は…!!ぐっ…」
「俺様の”レッドファルコン”はなぁ、”無敵の剣”って言われてんだよオラァ!」
キールが武器を振るうと、周囲にかまいたちが起こる。
「んにゃっぴ…」
どうやらファルコンの巻き添えになったらしく、部下のアーマー兵の首に外れた一撃が入り、衝撃で頚椎の一部が吹き飛ばされた。
「へぇ〜、そりゃ味方も敵も区別ができないんだな。大したことねえな…!」
血を流しながらも煽るトリスタン。キールをあざ笑うと、キールは明らかに取り乱した顔になった。
「雑魚はみんな死ぬ。こいつらも、てめえもな!!ほら、死ね!イリシアは俺のもんだァァ!!」
留めとばかりに一撃がトリスタンを襲う。それをトリスタンは、素早く弾き飛ばした。
「んぴっ… ん… あれ… グゥォ…!!」
トリスタンはファルコンの軌道を見て、それを弾き返してそのままキールを狙った。それも魔力を込めながら。
兜を被っていなかったキールの頭は見事にハート型に割れ、そのまま脳漿と大量の血を吹きながら崩れ落ちていった。
オォォォォ…!!!!!
周囲の兵たちが崩れ落ちる。残党狩りとばかりにトリスタンは周囲にいた敵をあらかた屠ると、
「キールは死んだ!!もう敵はここにはいない!!!」と大声で叫んだ。
そして、そのまま梯子を降りると、凄い勢いで丘を降りていった。
この日、イリシア勢はキールの屋敷とその周辺施設を陥落させ、
次の日にはニルスの領土にも侵攻しニルス一族を捕虜にした。
バルゲル公爵はハーグ城周辺以外を全て取られ孤立、イリシアは「女王」として正当なマクドネルの後継者を主張し、
王国、王子派につぐ第三の勢力として領地と軍事力を持つに至った。
しかし、トリスタンはその後、姿を現さなかった。
- 821 :創る名無しに見る名無し:2020/11/21(土) 04:07:41.92 ID:mKPRPOgq.net
- トリスタンの持つ宝石たちが共鳴し、それらのオーラが渦を巻くようにしてバルログへと絡み付いていく。
既にトリスタンの一撃は、プレートアーマーをも貫き、甲冑ごと切り裂くだけの勢いを持っていた。
敵の剣がトリスタンを襲うと、トリスタンは素早くバルログを返し、剣を断ち切った上でそのまま軌道は敵のプレートに包まれた首を刎ね飛ばした。
敵の槍はそのまま軌道を反らされ、バルログがその槍を握っている腕を落とす。
プレートで包まれた体は腕の一本も落とされれば致命傷である。
兵士は絶望の叫び声を上げながらのたうち回り、やがて失血して死亡した。
「すげぇ、ありゃまるで台風の目だぜ…!」
味方の兵の一人がそう言った。
気がつくとトリスタンは屋敷の裏口から突入し、未だに敵味方でごった返している正門を差し置いて
破竹の勢いで進んでいった。
と、途中で梯子を見つけた。既にドロシーの姿は見失っていたが、今はそれどころではない。
早くキールを討ち取るだけだ。
キールはその時、自室で酒を飲んでいた。
既にフルプレート・アーマーを着こなし、武器も手元にある。
ただし、兜だけは邪魔になるのか、外していた。
「クソっ、下賤の者どもが…俺の意向に従わんとはな…イリシアまでも…あの売女が…!」
手前は護衛の兵たちで固められているのだろう。そろそろ出陣といった雰囲気だ。
それを小窓から見ていたのはトリスタンだ。すでに屋上に取り付いている。
しかし、この窓の大きさではどこからも侵入することはできない。つまり、やれることといえば…
「こうするしかねえぜ!!」
バカァァン!!と屋上の壁が破壊され、崩壊した瓦礫とともにトリスタンが落ちてきた。
それをキールが慌ててかわす。さすがの手馴れた動きだ。
同時に剣による一撃がトリスタンを襲う。切っ先をかわしたかに見えたが、
瓦礫とともに転倒していたこと、それと、「射程が思いのほか伸びたこと」が原因で、肩口に手痛い傷を負うこととなった。
「ぐおっ…」
「おう、貴様はあの時の…随分と威勢がいいな、略奪者め」
「キール様!!」
さらに分が悪いことに、騒ぎに駆けつけた兵が数名、護衛についてしまった。
トリスタンは味方から孤立し、敵だらけの中で、大ボスとご対面となった。
「死ねええええ!!」
再びキールによる一撃が見舞われた。その剣は細長いが、切っ先が特殊で、まるで数倍はあるかのような軌道を取る。
「この剣は…!!ぐっ…」
「俺様の”レッドファルコン”はなぁ、”無敵の剣”って言われてんだよオラァ!」
キールが武器を振るうと、周囲にかまいたちが起こる。
「んにゃっぴ…」
どうやらファルコンの巻き添えになったらしく、部下のアーマー兵の首に外れた一撃が入り、衝撃で頚椎の一部が吹き飛ばされた。
「へぇ〜、そりゃ味方も敵も区別ができないんだな。大したことねえな…!」
血を流しながらも煽るトリスタン。キールをあざ笑うと、キールは明らかに取り乱した顔になった。
「雑魚はみんな死ぬ。こいつらも、てめえもな!!ほら、死ね!イリシアは俺のもんだァァ!!」
留めとばかりに一撃がトリスタンを襲う。それをトリスタンは、素早く弾き飛ばした。
「んぴっ… ん… あれ… グゥォ…!!」
トリスタンはファルコンの軌道を見て、それを弾き返してそのままキールを狙った。それも魔力を込めながら。
兜を被っていなかったキールの頭は見事にハート型に割れ、そのまま脳漿と大量の血を吹きながら崩れ落ちていった。
オォォォォ…!!!!!
周囲の兵たちが崩れ落ちる。残党狩りとばかりにトリスタンは周囲にいた敵をあらかた屠ると、
「キールは死んだ!!もう敵はここにはいない!!!」と大声で叫んだ。
そして、そのまま梯子を降りると、凄い勢いで丘を降りていった。
この日、イリシア勢はキールの屋敷とその周辺施設を陥落させ、
次の日にはニルスの領土にも侵攻しニルス一族を捕虜にした。
バルゲル公爵はハーグ城周辺以外を全て取られ孤立、イリシアは「女王」として正当なマクドネルの後継者を主張し、
王国、王子派につぐ第三の勢力として領地と軍事力を持つに至った。
しかし、トリスタンはその後、姿を現さなかった。
- 822 :創る名無しに見る名無し:2020/11/21(土) 04:45:06.79 ID:/EVf2cbX.net
- 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
続く
- 823 :創る名無しに見る名無し:2020/11/29(日) 07:10:55.83 ID:zSJeWJ0P.net
- 茨木は疲れたので帰宅した
- 824 :創る名無しに見る名無し:2020/11/29(日) 09:03:25.93 ID:3tBuGNsq.net
- 「お帰り」
中條あやが出迎えた。
- 825 :創る名無しに見る名無し:2020/11/29(日) 19:35:47.13 ID:uKJveg9I.net
- 後輩の前で大物感を見せつける俺、ガストでもリラックス出来ちゃう庶民的なギャップを見せる俺。ガツガツやんちゃに食べる無邪気な俺。
俺、カッコいい。俺、イケてる。
深い意味はないの。それしか頭にないの。
足が短いことにも気づいてないし下品で行儀が悪いことも分からないから、あんな風にインタビュー中に足を組めるし、いい歳して中高生みたいにガツガツ食べる事が痛々しいって分からないから出来る事だし、迎え舌については多分無意識だし。
要するに、なーんにも考えてないの。なーんにも分からないの。お馬鹿なの。
許してあげてー。
- 826 :創る名無しに見る名無し:2020/11/30(月) 04:01:08.22 ID:zQpvmDpJ.net
- それだけは出来ぬ
- 827 :創る名無しに見る名無し:2020/11/30(月) 05:55:24.34 ID:6s3fj++j.net
- 中條「やめたら主人公?」
- 828 :創る名無しに見る名無し:2020/11/30(月) 08:36:56.11 ID:zQpvmDpJ.net
- 中田しのぶは言う
「人は皆主人公なのよ」
中條
「あ、あんたは・・・のぶさん」
- 829 :創る名無しに見る名無し:2020/11/30(月) 08:59:24.42 ID:DxYeOO2x.net
- 「そうか……。物語に影響を与える場面から外れたから、生き返ることが出来たんだな? 中條!」
茨木は愛しい女を抱き締めた。
「お帰り……! あや!」
- 830 :創る名無しに見る名無し:2020/11/30(月) 20:32:07.16 ID:OpDswoqw.net
- 「そうさね!中出しノブとはアタイのことさ!」
- 831 :創る名無しに見る名無し:2020/12/01(火) 06:40:04.36 ID:emuGsxPf.net
- 茨木は中條あやにキスをすると、彼女のたわわに実る双丘にふれる。
「えっ」
あやは体の違和感に直ぐ気が付いた。彼女が下を見ると服はなにも着ておらず、全裸だった。
「かわいい…カワイイ」
茨木の指が中條の胸に食い込み、さまざまな形に歪む。
さらに茨木はあやの乳首を摘まみあげ、刺激を加えると彼女は肩を震わせた。
「ちょ、ま敬くん!?」
茨木の手が下に伸び、あやの陰核を攻めたてる
- 832 :創る名無しに見る名無し:2020/12/01(火) 20:20:05.68 ID:28Ic+Gjc.net
- あゆは潮を噴いてしまい栃木は吹き飛ばされ、壁にしたたかに頭を打ちつけられる。
「痛みが、痛みが帰ってきたよ母さん。」
- 833 :創る名無しに見る名無し:2020/12/02(水) 02:51:09.33 ID:rDtaskUe.net
- ドグァシャァ!!!
- 834 :創る名無しに見る名無し:2020/12/03(木) 19:18:03.52 ID:8+dnElVg.net
- 「バカヤロウダンカン!」
- 835 :創る名無しに見る名無し:2020/12/04(金) 20:39:08.36 ID:MVU0vx2/.net
- ブアッシャーァッ
- 836 :創る名無しに見る名無し:2020/12/07(月) 09:02:33.44 ID:Id6YBrJf.net
- 「もっと早く生き返らせろや!」
中條はグーの中指を尖らせて茨木を殴った。
- 837 :創る名無しに見る名無し:2020/12/08(火) 04:14:08.29 ID:JnDWXdIX.net
- 「フン!」
茨城は瞬間イキむと腹筋が盛り上がり、中条の拳のを跳ね返す。
「どうだ中条。俺の鋼鉄製の筋肉はお前のへなちょこな拳なぞ効かぬわ!」
(やべぇ、イキんだら、ちょっとでっちゃった)
- 838 :創る名無しに見る名無し:2020/12/08(火) 05:57:34.44 ID:SLfzJCyW.net
- 「くさっ!」
中條は素早くその臭いを高い鼻でとらえた。
「くさっ! うんこくさっ!」
- 839 :創る名無しに見る名無し:2020/12/09(水) 03:20:55.76 ID:0wFSUh0r.net
- 「臭いだと?笹しか食べない俺の便が臭いわけがないのだが?」
- 840 :創る名無しに見る名無し:2020/12/10(木) 05:11:16.74 ID:0bc/vZxP.net
- 「論より証拠だ。」
中島はおもむろに俺の眼前で握っていた拳を開いた。
「ごわーっ、臭っさ〜〜-!」
俺は臭くて涙が止まらなかった。
- 841 :創る名無しに見る名無し:2020/12/10(木) 19:14:15.42 ID:uPkRXrXw.net
- しかしそれはうんこではなく、屁だった。
- 842 :創る名無しに見る名無し:2020/12/10(木) 21:53:29.58 ID:0bc/vZxP.net
- 「屁でさえこの破壊力だ。うんにょとなると、こんなものではすまんぞ!さあ、どうする?」
- 843 :創る名無しに見る名無し:2020/12/11(金) 19:38:25.79 ID:QZi3CEhn.net
- 「どうするもくそもあるかよ?我慢してやるしかねえべ!」
- 844 :創る名無しに見る名無し:2020/12/12(土) 19:52:19.20 ID:S01AolFM.net
- 俺は意を決して前島の持つう◯こを奪って頬張った。
- 845 :創る名無しに見る名無し:2020/12/13(日) 02:14:01.14 ID:tek8ROsl.net
- 「こ、これは、hgふcっsっrの5年物じゃないか?」
- 846 :創る名無しに見る名無し:2020/12/14(月) 02:42:41.11 ID:gT44iFE9.net
- 「これぞ、極上の薫りであるな」
- 847 :創る名無しに見る名無し:2020/12/16(水) 06:26:39.23 ID:KHmBbPXl.net
- そう呟く中條あやはうっとりとした表情だ。彼女はカオスな展開と茨木敬や前島の糞の香りでまともな思考を奪われていた。
「ああ〜、あ?」
ボーッとしていたあやを、敬が後ろに押し倒した。
彼は全身から芳しい糞の臭いを漂わせながら、あやの秘部にグロテスクな肉棒を押し付けると一気に挿入した
「えっ、えっ、」
あやは一瞬何が起きたのかわからなかったが、下腹部の痛みと圧迫感で自分が今茨木敬に犯され照ることに気がついた。
- 848 :創る名無しに見る名無し:2020/12/16(水) 06:33:43.16 ID:EGtkzpbB.net
- だがそれだけだった。中條あやはこのカオスと糞の空間の影響で、体に力が入らず思考も狂気に飲まれつつあったのだ。
- 849 :創る名無しに見る名無し:2020/12/16(水) 06:49:14.57 ID:KHmBbPXl.net
- あやは気がつくと、茨木敬の上で狂ったように腰を降っていた。
「はっ、はぁ…はぁ…ふっ、はっ」
彼女の顔は紅潮し、その目は虚ろだ。
腰の動きに連動するように2房の豊胸が揺れ、その赤く充血した乳頭部が赤い起動を描いていた。
- 850 :創る名無しに見る名無し:2020/12/16(水) 08:22:01.72 ID:Ta9TU0vR.net
- 敬はその赤いボタンを押した。
すると、あやは痙攣をしたように震えだし、
「モード変換ボタンガオサレマシタ。マーダーモードニイコウシマス。」
と、身体が変型を始めた。
- 851 :創る名無しに見る名無し:2020/12/16(水) 09:35:12.39 ID:7HtnI/qE.net
- 「主人公はこのあたしよーーーっ!」
中條はシザーハンズを振り上げ叫んだ。
茨木のちんぽがどぴゅっと音を立てると、中條がクロめがけて発射された。
「死ねやーーー!!!」
- 852 :創る名無しに見る名無し:2020/12/16(水) 11:02:06.47 ID:Ta9TU0vR.net
- 「モードヘンカンカンリョウ。マーダーアヤニナリマシタ。コレヨリ、テキヲセンメツシマス。」
殺人アヤは茨木の首を手刀で切断した。
血の噴水を上げながら茨木の頭が転がり、井戸に落ちる
「ホールインワンデス」
- 853 :創る名無しに見る名無し:2020/12/16(水) 12:26:01.35 ID:xshR/k/m.net
- 転がった茨木の首がカッと目を見開いて叫んだ。
「何じゃこりゃあああああッ!?」
- 854 :創る名無しに見る名無し:2020/12/20(日) 07:59:01.06 ID:zpYBONYc.net
- そこへ松田優作が現れた。
「アンタ・・・、下手だね」
- 855 :創る名無しに見る名無し:2020/12/20(日) 08:44:22.50 ID:sCG3xylJ.net
- 「テキヲセンメツシマス」
アヤは優作を脳天から股間までを両断する。
- 856 :創る名無しに見る名無し:2020/12/20(日) 08:47:04.57 ID:zpYBONYc.net
- 松田優作は真っ二つになった自分の身体を見て叫んだ。
「何じゃこりゃああああ!!!」
- 857 :創る名無しに見る名無し:2020/12/29(火) 06:39:42.23 ID:fprxE6Sz.net
- クロ「何だか知らんがとにかくヨシ!俺が主人公の器にふさわしい」
- 858 :創る名無しに見る名無し:2020/12/29(火) 09:58:47.38 ID:dFU7oYhD.net
- 「テキヲセンメツシマス」
アヤはクロを脳天から股間まで両断した。
- 859 :創る名無しに見る名無し:2020/12/29(火) 18:06:54.86 ID:boyRx7Bw.net
- だがそれはアヤが見ていた幻
現実の彼女は全身に媚薬を塗りたくられた上で
敬にバックから突かれイき狂っていたのだ!
- 860 :創る名無しに見る名無し:2020/12/29(火) 18:29:34.38 ID:/WGpXovo.net
- 敬「ヌフウッ! ヌフウッ!(パンパンパンパン)」
- 861 :創る名無しに見る名無し:2020/12/30(水) 08:09:27.66 ID:BCL50eCX.net
- 優太はウチが心配になり帰った
- 862 :創る名無しに見る名無し:2020/12/30(水) 10:01:32.81 ID:F/ttNbP4.net
- するとパパが腰でママを後ろから激しく叩いているところだった。
- 863 :創る名無しに見る名無し:2020/12/30(水) 10:58:15.17 ID:LL1yEoEy.net
- 飛島優太は茨木敬と中條あやの鬼気迫る性交に恐れおののきその場から退散した!
- 864 :創る名無しに見る名無し:2020/12/30(水) 11:04:13.50 ID:F/ttNbP4.net
- 中條「フォワッ! フォワッ!(ヒクヒクヒク)」
- 865 :創る名無しに見る名無し:2020/12/30(水) 11:10:50.54 ID:db4QvSSH.net
- 「まあまあ、みんな落ち着こうぜ。トンスルでも飲んでよう」
- 866 :創る名無しに見る名無し:2020/12/30(水) 11:31:10.62 ID:RNjbz32V.net
- 中條「アアッ……! オオッ! オオゥッ! ……ファックミー……ファッ、ク…ミー!」
茨木「どがあじゃあ! 感じよんのかあ!? こんがあなズ太ぇマラ突っ込まれてよぉ!?」
- 867 :創る名無しに見る名無し:2020/12/30(水) 12:52:08.66 ID:BCL50eCX.net
- 優太は職場へ向かったが、ポリコレ騎士団により完全に破壊されていた。
優太「反社だからシカタナイネ」
- 868 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 00:25:32.61 ID:qIKUINwb.net
- トンスルうめぇ
- 869 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 08:19:27.27 ID:98jSCCc+.net
- 優太は声の方へ向かうと、クロが座り込んでいた
その手には瓶が握られ、何かの液体が入っている
彼女の顔は少し赤く、仄かに酒のような臭いが漂っていた。
- 870 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 08:23:36.37 ID:qIKUINwb.net
- クロ「おめえも呑むか?うめえぞ、トンスル」
- 871 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 08:28:40.56 ID:Dc/xe1j8.net
- 優太「うわっ……。お前、それ、原材料人糞だぞ? 知ってんのか?」
- 872 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 09:23:32.28 ID:98jSCCc+.net
- クロ「今茨木敬をどうしゅれば殺せりゅか作戦を練ってたとこなんだ」
クロは気にしてなかった
- 873 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 09:33:52.79 ID:pkSLtmNj.net
- 優太「コイツ、糞毒が脳味噌まで」
- 874 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 10:20:32.16 ID:98jSCCc+.net
- 「できればお前も協力しろ。敵対するなら殺す」
クロは一瞬のうちに優太の後ろに回り込む。
- 875 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 10:29:05.81 ID:Dc/xe1j8.net
- 「糞を喜んで飲むようなヤツに誰が協力するかよ」
優太はしっぽでクロの鼻の頭をピシッと叩いた。
- 876 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 10:44:53.96 ID:+8NutHYz.net
- 「野郎…!」
クロは激怒した
- 877 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 10:50:30.04 ID:Dc/xe1j8.net
- 「あー? やんのかコラ」
優太は懐からピストルを取り出した。
- 878 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 11:16:54.51 ID:NojNF4nk.net
- クロの方が速かった。
優太の全身に重い拳が嵐のように叩きつけられる。
「ぐぐぐっ」
優太はただ防ぐのがやっとで、咄嗟のことだったのでジェット噴射付ブーツも使えなかった。
- 879 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 11:29:57.72 ID:+8NutHYz.net
- 優太「見切った!」
優太は隙を突いてクロにアッパーを食らわした。
クロ「ぐはっ」
- 880 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 11:55:16.20 ID:qIKUINwb.net
- 優太のアッパーがクロの溝落ちにめり込むと、クロは嘔吐した。その吐物が優太に降り注ぐ。
優太「ぐわぁ〜」
優太はもんどりうって倒れる。
クロ「ふはは、俺がいつも飲んでいる物を思い出したか。そう、トンスルだ!おかげで俺は全身のどこからでも、糞毒を出すことができるのだ!」
- 881 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 11:58:22.18 ID:Dc/xe1j8.net
- 「チッ。こうなったらこっちも最終兵器を出すぜ」
優太はそう言うとズボンのジッパーを下ろした。
「俺様のキャノン砲を舐めるなよ。いや舐めろ」
- 882 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 12:15:50.53 ID:98jSCCc+.net
- クロ「汚い」
- 883 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 12:53:08.23 ID:P+rQXGrw.net
- クロ「そんな物、こうしてくれるわ」
クロは優太のキャノン包を毒手で剥いて、さらには高速運動をしてしまったのでございます。
- 884 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 12:57:42.39 ID:wz3BV+gQ.net
- クロは優太のキャノン砲を舐め始めた。
- 885 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 13:02:04.19 ID:+8NutHYz.net
- 「わあっ」
彼女の意外な特技に優太は射精してしまった。
- 886 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 13:22:25.72 ID:98jSCCc+.net
- 「クロ、スケベしようや」
優太はクロを押し倒すと、右手で彼女の胸をわしづかみ
緩急つけながら揉み始めた。
- 887 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 13:28:08.82 ID:CQa+xwTZ.net
- 「俺が感じると思っているのか?」
クロは動揺していなかった。
- 888 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 13:43:34.22 ID:clSLjQNq.net
- しかし、クロの呼吸は荒くなっていき
- 889 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 14:14:18.90 ID:CQa+xwTZ.net
- クロ「ぎええっ」
- 890 :創る名無しに見る名無し:2020/12/31(木) 14:47:11.60 ID:qIKUINwb.net
- するとクロの股間から硬く大きく逞しい、根性注入棒が飛び出てきた。
- 891 :創る名無しに見る名無し:2021/01/01(金) 07:04:56.57 ID:cD4HLTqs.net
- 否、クロの股間に優太の根性注入棒が突き刺さっていたのだ。
- 892 :創る名無しに見る名無し:2021/01/03(日) 09:20:07.77 ID:1JOhL6Iz.net
- 優太「おらあ、おらあ、おらあ!」
優太はひたすら腰を振り続けた。
- 893 :創る名無しに見る名無し:2021/01/03(日) 09:39:24.87 ID:1dMzqb0l.net
- よく見たら猫のクロだった
- 894 :創る名無しに見る名無し:2021/01/05(火) 18:00:07.88 ID:NlMcGNS9.net
- 優太は獣姦の悦びに目覚めた
- 895 :創る名無しに見る名無し:2021/01/06(水) 19:00:44.22 ID:AX/S4k/Y.net
- 一年後、優太が犯した猫が、赤子を抱いて優太の前に現れた。
猫「あなたの子よ」
その赤子は優太そっくりな人間の顔と猫の体をしていた。
- 896 :創る名無しに見る名無し:2021/01/06(水) 19:20:58.94 ID:H1qppcFV.net
- 「うっ、うわーっ。すっげぇキモかわいい!」
優太は父性に目覚めた。
半獣の赤ちゃんを受け取ると、抱っこであやした。
「べろべろべーっ。俺がパパだよ」
- 897 :創る名無しに見る名無し:2021/01/06(水) 20:52:25.47 ID:BHpT4F/o.net
- 「ふぎゃーーシャーッ!!」
めちゃめちゃ引っ掻かれて小便をかけられた。
- 898 :創る名無しに見る名無し:2021/01/07(木) 03:40:36.11 ID:vnIpZKOQ.net
- その時の傷が元で優太は死んでしまうのである。
優太は死ぬ直前、我が子に小便太郎と名付けた。
「お前を小便太郎とめいめする。ガクッ」
- 899 :創る名無しに見る名無し:2021/01/07(木) 19:12:06.56 ID:bpsPFTIv.net
- 優太の忘れ形見の小便太郎は、父の無念を晴らすため、クロを犯すことを心に誓っていた。
「おのれ、あの糞ビッチめ。絶対に犯しまくって、父の仇をとってやる!」
- 900 :創る名無しに見る名無し:2021/01/13(水) 07:22:52.96 ID:IfBYIxpR.net
- 小便太郎が旅立つと、優太は起き上がって精子を出しながら、しみじみと呟いた。
「うわ。めっちゃ出る……」
- 901 :創る名無しに見る名無し:2021/01/13(水) 10:07:36.43 ID:5UIxbQJc.net
- 優太は死して射精をする。優太自身は見えないので、あたかも空中から精子が出ているように見える。
時が経ち、そこは奇跡の子宝の泉として、不妊に悩む夫婦が多く訪れる聖地となるのである。
- 902 :創る名無しに見る名無し:2021/01/22(金) 11:10:07.56 ID:BNjDm4Zt.net
- 「お前はこんなところで燻ってるような奴だったのか?」
そんな優太に手を差し伸べたのはララだった。
- 903 :創る名無しに見る名無し:2021/01/22(金) 12:14:45.77 ID:bOX+8WSc.net
- 優太はその手をぐいと引っ張ると、ゲヘヘと笑った。
- 904 :創る名無しに見る名無し:2021/01/23(土) 12:04:32.03 ID:mytbYJiO.net
- 「お前、主人公になる気はないのか?」
優太に引っ張られたララは言った。
- 905 :創る名無しに見る名無し:2021/01/23(土) 14:25:59.00 ID:N9oKWn0P.net
- 「俺はもう死んでんだよ。だから同じく死んでるララちゃんとエッチできるよ。エヘヘ」
- 906 :創る名無しに見る名無し:2021/01/23(土) 19:46:47.67 ID:eYbAVhwv.net
- 「ヒェッ、お前は約束を守ってないじゃないか」
- 907 :創る名無しに見る名無し:2021/01/23(土) 20:06:09.08 ID:jCOVYfAj.net
- 「ばかやろう、俺はやるぞ!」
優太はララを押し倒し、チンポを割れ目に押し当てる。
- 908 :創る名無しに見る名無し:2021/01/23(土) 20:25:15.95 ID:YrduKHwk.net
- 優太のイチモツがララの陰部に押し付けられると彼女はビクリと肩を震わせた。
「やめろゆーた、お前のやってることは最低だ。主人公のやることじゃない」
ララは目に涙をにじませ、優太を止めようとしている。
「グヘヘ」 ニチャア
だが優太はそんな彼女の反応を楽しみながら、イチモツを割れ目に擦り上げる。
- 909 :創る名無しに見る名無し:2021/01/23(土) 20:46:59.90 ID:jCOVYfAj.net
- 優太はララの太腿を押さえていた左手を離し
エロパイをわしづかみにした。
「相変わらずでけえな」
優太の指が片手では収まらない程度に大きい乳房に沈み、彼の手の動きに合わせその形を変える。
- 910 :創る名無しに見る名無し:2021/01/23(土) 20:59:15.70 ID:eYbAVhwv.net
- 「ヌッ…ハァ、ハァ、ハァ」
ララの呼吸は荒くなっていく
- 911 :創る名無しに見る名無し:2021/01/23(土) 21:07:16.02 ID:jCOVYfAj.net
- 「優太いっきまーすw」
優太はそう宣言するやいなや、
腰に力をぐっと込めると挿入を開始した。
- 912 :創る名無しに見る名無し:2021/01/23(土) 21:21:31.55 ID:NehtgJG3.net
- 「ゆーた、待って」
ララの懇願虚しく優太のイチモツは、大陰唇を押し広げるように膣を通り
あっという間に子宮口に到達した。
「あー、入っちゃったねえ」
優太はララに嗤いかけた。彼女はわなわなと体を震わせ、涙目で優太を睨んでいる。
- 913 :創る名無しに見る名無し:2021/01/23(土) 21:31:09.93 ID:jCOVYfAj.net
- 優太はララの名を連呼しながらピストン運動を開始した
- 914 :創る名無しに見る名無し:2021/01/24(日) 03:48:17.32 ID:t6y3IEs+.net
- 中折れした
- 915 :創る名無しに見る名無し:2021/01/25(月) 18:42:06.41 ID:kGTY+6J0.net
- キモスレ
- 916 :創る名無しに見る名無し:2021/02/27(土) 13:02:31.10 ID:j7lADkAk.net
- 保守
- 917 :創る名無しに見る名無し:2021/03/01(月) 06:06:32.02 ID:t8pXxs2m.net
- 優太は脱糞した。
- 918 :創る名無しに見る名無し:2021/03/01(月) 11:38:30.69 ID:rkHnBlr2.net
- 優太の糞は高く売れるので、買い求められることが多い。
- 919 :創る名無しに見る名無し:2021/03/02(火) 05:43:49.72 ID:ShzsiUk5.net
- ララ「うーんこの」
- 920 :創る名無しに見る名無し:2021/03/02(火) 06:25:12.30 ID:upFjxdO/.net
- 優太はララの肛門に手を入れた
- 921 :創る名無しに見る名無し:2021/03/02(火) 09:57:36.54 ID:fjGqM95a.net
- ララ「ふん!」
ララが力を込めて締めると、優太の手首から先がちぎれた。
優太「ぐあーっ!」
ララ「馬鹿な男よ!括約筋は大根をも裁断するのだ!」
出血が止まらず、優太の意識は薄れていった。
- 922 :創る名無しに見る名無し:2021/03/02(火) 18:37:39.83 ID:9POGlgnj.net
- その時優太の体に力が漲る。
生命の危機に瀕したことで、生殖機能が活性化したのだ。
優太「…」
ララ「まだやる気なの!?」
- 923 :創る名無しに見る名無し:2021/03/02(火) 18:42:07.39 ID:qGF9l4OJ.net
- 活性化した優太は全身が松茸の様な姿になった。
ララ「モルゲッソヨ!」
- 924 :創る名無しに見る名無し:2021/03/02(火) 20:12:06.89 ID:ShzsiUk5.net
- 異形化した優太がララに覆い被さると、その足を強引に開かせる。
やつの股間にはチンポというわりには凶悪なブツが反り勃つており、
優太がこれから何をするのか、すでに明らかだ。
ララ「ま、待て優太、まずは落ち着こうじゃないか」
優太「…」
優太はなにも答えない。
- 925 :創る名無しに見る名無し:2021/03/02(火) 20:21:40.97 ID:9POGlgnj.net
- ララ「おい、優太…おまえ乱暴する気か?こんな乙女に乱暴するのか!?」
優太は狼狽するララを無視するようにチンポを割れ目に押し当てる。
ララ「優太、お前主人公になりたくはないのか?今ならまだ戻れる、これ以上進んだらおまえは負け犬やぞ!」
- 926 :創る名無しに見る名無し:2021/03/02(火) 20:35:17.10 ID:lX8HZE26.net
- さあ優太二度目のチャレンジ
今回も中折れしてしまうのか?
- 927 :創る名無しに見る名無し:2021/03/02(火) 20:43:30.08 ID:XPF7kT5L.net
- 優太はチンポをララのマンコに突き入れた。
ララ「あっ」
- 928 :創る名無しに見る名無し:2021/03/02(火) 20:46:29.28 ID:zqQ8vOEE.net
- ララ「ぎゃーっ痛いよぉ!?」
- 929 :創る名無しに見る名無し:2021/03/03(水) 00:46:53.91 ID:UMWFCCRe.net
- ララ「などと言うと思ったか!ふん!」
ララが力を込めて締めると、優太のチンコがちぎれた。
優太「ぐあーっ!」
ララ「学習しない馬鹿な男よ!我がオメコはジャンボ西瓜をも裁断するのだ!」
出血が止まらず、優太の意識は薄れていった。
- 930 :創る名無しに見る名無し:2021/03/04(木) 06:21:15.73 ID:4dbl3VxF.net
- ジャンボ西瓜が入るのだ!
- 931 :創る名無しに見る名無し:2021/03/05(金) 18:55:06.09 ID:vdaJEbe7.net
- 優太が目を覚ました時、周りでマントヒヒが宴会をしていた。
- 932 :創る名無しに見る名無し:2021/03/06(土) 03:41:41.37 ID:ZS+69IdN.net
- 隣にはララが寝ていた。
- 933 :創る名無しに見る名無し:2021/03/06(土) 04:25:43.34 ID:btnncZdQ.net
- だが、それは罠だった
- 934 :創る名無しに見る名無し:2021/03/06(土) 06:14:15.94 ID:6yKUWMRH.net
- ララ「今よ、やっておしまい!」
マントヒヒの大群が俺に襲いかかってきた。
俺は身ぐるみ剥がされ、ヒヒカレーの大鍋に入れられた。
俺「ぐわあ、熱い!美味い!!」
俺の口に入ったカレーは、正に俺が40年間追い求めても、辿りつけなかった味だったのだ
- 935 :創る名無しに見る名無し:2021/03/25(木) 23:29:09.34 ID:vZG3syhk.net
- その時優太がララの背後に立っているのが見えた
- 936 :創る名無しに見る名無し:2021/03/26(金) 06:41:25.76 ID:oeFOPInf.net
- 優太「このカレーは俺のものだ。お前に食わせる分はスプーン一杯も無いわ!」
ララ「おのれぇ!独り占めとは卑劣な真似を」
- 937 :創る名無しに見る名無し:2021/03/28(日) 23:35:43.23 ID:8sAaUTb1.net
- 優太「フンッ」
優太はチンポをララのオメコへ突き入れた。
ララ「ぐはっ!?」
- 938 :創る名無しに見る名無し:2021/03/29(月) 05:01:17.33 ID:hzVLOX5w.net
- その優太の後ろからマントヒヒが組み付き、優太のアナルにヒヒステックをぶち込む。
優太「ぐはっ!?」
- 939 :創る名無しに見る名無し:2021/04/01(木) 04:49:35.89 ID:+ueMl9vw.net
- ララ「…お前そんなにあたしとしたきゃしてやるよ、このスケベやろうがよっ」
- 940 :創る名無しに見る名無し:2021/04/01(木) 05:39:41.82 ID:aqwsOzWY.net
- ララは激しく尻を振った。
- 941 :創る名無しに見る名無し:2021/04/01(木) 16:16:37.70 ID:0HoGsix8.net
- ペニバンが激しく優太の尻をえぐる。
ヒヒは優太の口に巨大なヒヒ棒を突っ込む。
- 942 :創る名無しに見る名無し:2021/04/01(木) 17:03:00.55 ID:zoCIGAWO.net
- ヒヒ「おら、どうだ!?さっきまでお前のケツの穴に入ってたうまい棒はよ?もっともっと味わいな!」
ヒヒはさらに腰の動きを早くする。
優太「もがぁ」
- 943 :創る名無しに見る名無し:2021/04/02(金) 06:26:14.65 ID:1nBUXmVx.net
- ボルテージが上がったところでヒヒとララは体制を変え
ヒヒは優太を上に乗せ極太ヒヒ棒で彼のアナルを再び蹂躙した。
「ウギャア」
優太は先程よりも巨大化したヒヒ棒に肛門を破壊され断末魔をあげた。
- 944 :創る名無しに見る名無し:2021/04/02(金) 06:35:36.38 ID:8WBC71FK.net
- 痛みにより顔を涙と涎、鼻水まみれにしながらのたうち回る
しかしそれとは裏腹に、彼の下半身はパンパンに勃起し、さきっちょから我慢汁が迸っていた
- 945 :創る名無しに見る名無し:2021/04/02(金) 06:45:59.65 ID:nhdvz2BK.net
- ララ「筋金入りの変態かよお前」
ララは優太を見下ろすと、ペニバンを脱ぎ捨て彼の上に跨がり
そして自ら股間のにチンポの先端を押し付ける。
ララは一瞬、深呼吸をしてから一気に腰を下ろし、優太のチンポが彼女のスリットに沈む。
- 946 :創る名無しに見る名無し:2021/04/02(金) 07:34:07.82 ID:lw9xapnT.net
- 茨木「待て待てお前ら、主人公が誰だかわかってんのか?」
- 947 :創る名無しに見る名無し:2021/04/02(金) 09:28:37.28 ID:7ioCBWvn.net
- ララ「主人公は私に決まってるじゃない」
マントヒヒ「ウホッウホッ!(俺だ!)」
優太「僕だよう」
- 948 :創る名無しに見る名無し:2021/04/03(土) 12:35:31.52 ID:gsiIPbRV.net
- 茨木「じゃ、誰が主人公か勝負だ!」
- 949 :創る名無しに見る名無し:2021/04/05(月) 12:49:45.27 ID:SFhvtUGF.net
- 茨木は優太の手刀で首がちぎれて死んだ。
なあに、主人公が変わることなんて良くあることさ。
- 950 :創る名無しに見る名無し:2021/04/17(土) 18:35:42.69 ID:FxVG1LQQ.net
- 優太は茨木を殺した事を悔やんで自害した。
茨木の伝説は永遠に受け継がれるれるだろう。
END
- 951 :創る名無しに見る名無し:2021/04/18(日) 03:55:21.04 ID:WGipNUnd.net
- 「よわっ……」と吐き捨てて中條あやは優太に乗り換えた
- 952 :創る名無しに見る名無し:2021/04/18(日) 04:42:38.87 ID:q+QiF1Z4.net
- 優太伝
茨木敬を討ち果たした優太の伝説が今始まる。
- 953 :創る名無しに見る名無し:2021/10/19(火) 16:18:21.85 ID:XV0lhkPn.net
- 梅
- 954 :創る名無しに見る名無し:2021/10/19(火) 17:33:56.42 ID:kKh1myIQ.net
- 竹
- 955 :創る名無しに見る名無し:2021/10/26(火) 10:25:20.43 ID:dwXF6cly.net
- 松
- 956 :創る名無しに見る名無し:2021/10/26(火) 14:13:30.79 ID:TfGZQ1i/.net
- 竹
- 957 :創る名無しに見る名無し:2021/10/26(火) 17:49:05.17 ID:+qAkxQ/H.net
- KKダウニング「私は眞子を愛しています」
- 958 :創る名無しに見る名無し:2021/10/27(水) 22:36:12.69 ID:0MdUMyjB.net
- 結婚したのか
- 959 :創る名無しに見る名無し:2021/11/04(木) 18:49:53.19 ID:oCSMNj9c.net
- 梅
- 960 :創る名無しに見る名無し:2021/11/04(木) 20:22:34.03 ID:IxiKN9NK.net
- 毒
- 961 :創る名無しに見る名無し:2021/11/05(金) 07:51:48.36 ID:6ffrFeOG.net
- 梅
- 962 :創る名無しに見る名無し:2021/11/05(金) 08:04:59.00 ID:AocXrxuW.net
- さけ
- 963 :創る名無しに見る名無し:2021/11/05(金) 10:02:15.63 ID:6ffrFeOG.net
- 梅
- 964 :創る名無しに見る名無し:2021/11/05(金) 10:19:48.86 ID:AocXrxuW.net
- 干し
- 965 :創る名無しに見る名無し:2021/11/05(金) 16:55:25.17 ID:6ffrFeOG.net
- 柿
- 966 :創る名無しに見る名無し:2021/11/05(金) 16:56:47.85 ID:6ffrFeOG.net
- 金玉
- 967 :創る名無しに見る名無し:2021/11/05(金) 17:20:16.88 ID:AocXrxuW.net
- 虫
- 968 :創る名無しに見る名無し:2021/11/06(土) 04:54:15.63 ID:yYUNCZzn.net
- ケラ
- 969 :創る名無しに見る名無し:2021/11/06(土) 06:08:34.87 ID:5zT9Awzl.net
- 首
- 970 :創る名無しに見る名無し:2021/11/06(土) 06:10:06.96 ID:5zT9Awzl.net
- アメンボ
- 971 :創る名無しに見る名無し:2021/11/06(土) 08:06:51.84 ID:yYUNCZzn.net
- バス
- 972 :創る名無しに見る名無し:2021/11/06(土) 17:37:20.57 ID:WBQWcq5Y.net
- スルメ
- 973 :創る名無しに見る名無し:2021/11/06(土) 18:56:00.02 ID:yYUNCZzn.net
- メラ
- 974 :創る名無しに見る名無し:2021/11/08(月) 05:23:22.77 ID:2ZfvHTOs.net
- ラップ
- 975 :創る名無しに見る名無し:2021/11/08(月) 06:44:40.26 ID:N6UB8AvY.net
- プア
- 976 :創る名無しに見る名無し:2021/11/08(月) 08:17:29.27 ID:a7X22Frk.net
- アッラー
- 977 :創る名無しに見る名無し:2021/11/09(火) 06:59:34.96 ID:cAAAbf1Z.net
- あくま
- 978 :創る名無しに見る名無し:2021/11/09(火) 07:56:58.98 ID:uTTtTebM.net
- まくら
- 979 :創る名無しに見る名無し:2021/11/09(火) 14:41:16.90 ID:cAAAbf1Z.net
- ランチ
- 980 :創る名無しに見る名無し:2021/11/09(火) 14:53:54.44 ID:07HYhp6d.net
- チラリ
- 981 :創る名無しに見る名無し:2021/11/10(水) 10:16:17.63 ID:Av6nGipk.net
- リトアニア
- 982 :創る名無しに見る名無し:2021/11/10(水) 10:18:35.60 ID:sO7wZdIl.net
- ア○ル
- 983 :創る名無しに見る名無し:2021/11/10(水) 15:18:50.06 ID:HiejCG7z.net
- 瑠璃色
- 984 :創る名無しに見る名無し:2021/11/10(水) 16:02:54.58 ID:cN1lllWC.net
- ロリコン
- 985 :創る名無しに見る名無し:2021/11/10(水) 17:50:25.43 ID:dxuybg2D.net
- 近所の中華屋でラーメンを食ったんだが、金を払おうとしたら、店主がいらないと言うんだ。
「今日でお店終わり。あなたが最後のお客さん。ひいきにしてくれてありがとう。これ、おみやげ」と、折詰めを二つくれた。
俺は何と言っていいかわかんなかったけど「とても残念です。おみやげ、ありがたく頂戴します。お疲れさまでした」と挨拶して店を出たんだ。
折詰めの中を見たら、餃子やら春巻やら唐揚げやらが、みっしりと詰まってる。ちょっと一人じゃ食べきれないボリューム。
面白い体験だな。得しちゃったな。と、楽しくなってさ。帰り道、友人に電話して、経緯を話してから「今、俺んとこに来たら、中華オードブルがたらふく食えるぜ」と誘ったんだよ。
すると、友人は変な事を言うんだ。
- 986 :創る名無しに見る名無し:2021/11/10(水) 17:51:24.64 ID:dxuybg2D.net
- 「その折詰めの中身、食ったのか?」
「食ってないよ」
「いいか、絶対食うな。それから、絶対アパートに戻るな。そうだな、駅前のコンビニに行け。車で迎えに行ってやるから」
「どういう事が全然わかんないんだけど」
「説明は後だ。人のいるところが安全だ。コンビニに着いたら電話くれ」
とにかく俺はコンビニに向かったよ。で、友人に電話した。
「着いたよ」
「こっちももうすぐ着く。誰かに後を付けられたりしてないか」
「えーと、お前大丈夫か?」
「それはこっちの台詞だな」
それから、友人と連絡が取れなくなった。携帯がつながらない。
小一時間、コンビニで待ってたけど、友人は現れない。
友人が言った、絶対アパートに戻るな、というのが、何故か頭に残ってたから、ネットカフェで朝まで過ごし、始発で実家に帰った。
いまも実家でゴロゴロしてる。
他の友人に尋ねても、そいつとは連絡が取れないそうだ。
そろそろ学校も始まるし、友人の消息も気になる。
折詰めはコンビニのゴミ箱に捨てた。
- 987 :創る名無しに見る名無し:2021/11/20(土) 07:54:30.11 ID:PzN9Mz5v.net
- 14
- 988 :創る名無しに見る名無し:2021/11/20(土) 07:55:22.93 ID:PzN9Mz5v.net
- 13
- 989 :創る名無しに見る名無し:2021/11/20(土) 07:56:19.89 ID:PzN9Mz5v.net
- 12
- 990 :創る名無しに見る名無し:2021/11/20(土) 08:08:39.63 ID:HAbIjesa.net
- 11
- 991 :創る名無しに見る名無し:2021/11/20(土) 11:41:56.97 ID:7F/fkZ0+.net
- 10
- 992 :創る名無しに見る名無し:2021/11/20(土) 11:50:29.90 ID:HAbIjesa.net
- 9
- 993 :創る名無しに見る名無し:2021/11/26(金) 22:35:37.56 ID:trKGd08j.net
- 八
- 994 :創る名無しに見る名無し:2021/11/26(金) 22:36:20.48 ID:uTfVv0Hp.net
- 7
- 995 :創る名無しに見る名無し:2021/11/27(土) 03:55:10.37 ID:DW4sPtUg.net
- 6
- 996 :創る名無しに見る名無し:2021/11/27(土) 22:39:46.26 ID:xO6RLB6C.net
- 83
- 997 :創る名無しに見る名無し:2021/12/05(日) 03:25:33.24 ID:bk4qXZBK.net
- テスト
- 998 :創る名無しに見る名無し:2021/12/18(土) 14:47:30.28 ID:/Xi8rlrL.net
- テスト
- 999 :創る名無しに見る名無し:2021/12/24(金) 08:11:11.88 ID:oTxUho7J.net
- はい本番1秒前
- 1000 :創る名無しに見る名無し:2021/12/24(金) 08:11:23.69 ID:oTxUho7J.net
- 本番です
ほなさいなら
- 1001 :2ch.net投稿限界:Over 1000 Thread
- 2ch.netからのレス数が1000に到達しました。
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