☆☆続・平尾誠二の罪と罰 ☆☆
- 125 :名無し for all, all for 名無し:2024/02/04(日) 15:44:35.65 ID:nDVrHQqH.net
- ウェールズ戦が始まった
ここまで書いてきた通り、ジャパンは小藪監督の好みによりフィジカルを重視して固めたFW
ラインアウトは取れないし、集散は遅いし、フィットネスにも欠ける
だが日本のBKは伝統的に短い区間のスピードと、パス技術に優れた選手が多く、どの時代でも
ストロングポイントになってきた
このため、習熟度が低い中で強豪相手に好勝負に持ち込むには、なるべく試合のテンポを上げ
セットプレーを減らし、「どっちが先にパンクするかいうくらい走る」しかないように思われ
平尾自身もそうした構想を口にしていた
ところが
いざ試合が始まると、まず平尾は毎回キックオフを、日本のチェイスが届かないウェールズ陣奥深くに蹴りこんだ
キャッチしたウェールズ側はノンプレッシャーでやすやすとハーフウェー付近まで蹴り戻す
通常の、マイボールラインアウトが9割確保できるチームなら、ハーフウェーまで戻されても
またラインアウトを起点にアタックを続けることが出来るが、ジャパンはそうではない
当然、何本かはウェールズにスチールされて「やっぱり陣地とられちゃったね」とボールを取り返すところからやり直しになる
ウェールズが前半早々に2本のPGを決めジャパンが0-6の場面
「さあどうする?」と平尾に問いかける場面が出来た
ウェールズ陣右中間35mの地点でペナルティ獲得ーー
普通のチームならPGを狙う「入れごろ外しごろ」の場面
優秀なキッカーなら8割がた入る地点だが、ジャパンのキッカーは
国内の公式戦でほとんどプレースキックの経験がない増保
あるいは奥深くのタッチに出してラインアウトからのトライを狙うだろうが
ジャパンはラインアウトが苦手なので得策ではない
もう一つはタップキックからの速攻という選択肢もある
ないない尽くしでギャンブルするしかない日本にとってはこれがベストチョイスに思えた
だが実質的なゲームキャプテンの平尾はPGを狙うことを主審に告げた
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