命がけのアフガン大統領選、前回を大きく上回る高い投票率

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アフガニスタン大統領選挙、タリバン妨害よそに高い投票率

カルザイ大統領の後任を決めるアフガンの大統領選挙は5日、予想を上回る数の有権者が投票所に列を作った。
一方、反政府武装勢力タリバンは各地で暴力行為に及んだほか、票の水増しを図った。

投票率が非常に高かったため、カブールのほか、南部のカンダハルや北部のマザリシャリフなどの主要都市では、多くの投票所で昼までに投票用紙がなくなった。
独立選挙委員会（IEC）のユースフ・ヌリスタニ委員長は「これは国民が政治的に成熟したしるしだ」と述べた。

IECは投票者数を700万人と見積もっており、推定通りなら2009年の選挙の速報値560万人を大きく上回る。
09年の選挙では、選挙監視機関が不正票を失格としたため、最終的な投票者数は460万人に下方修正された。

しかし、投票箱が不足したことから、有権者の多くが選挙権を剥奪されたと感じており、選挙の合法性に疑問が投げかけられる恐れがある。
カブール東部にあるパクティアコット校では、投票できなかった数百人もの人々が怒りを爆発させたことで、投票所が閉鎖される事態となった。
マティウラさん（27）は「これは不正だ」とし「われわれの指導者を選ぶためにここまで来たのに投票できないなんて、決して受け入れられない」と述べた。

アフガニスタンの血なまぐさい歴史の中で、今回の選挙が成功すれば、初めての民主的な政権移行となる。アフガンのこれからの状況は選挙の結果に大きく左右される。
米軍の駐留期限が年内で切れた後も国際支援を継続させるためには、投票の合法性が認められることが絶対に必要だからだ。

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