南島原の藤原米幸市長と副市長を官製談合で逮捕

南島原市長が官製談合で逮捕

おととし、長崎県南島原市が発注した上水道ポンプの電気工事の入札をめぐり南島原市の市長と副市長などが特定の業者に最低制限価格に関する
情報を伝えたとして官製談合防止法違反などの疑いで警察に逮捕されました。

官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは南島原市の市長の藤原米幸容疑者（６７）と副市長の永門末彦容疑者（６８）それに南島原市に本社がある
有限会社ナカムラ実業の社長の中村泰久容疑者（５２）と６１歳の社員です。

また、入札の最低制限価格に関する情報を不正に得て、工事を落札したとして福岡市南区に本社がある隔測計装株式会社の社長の西塔正典容疑者
など３人が競売入札妨害の疑いで逮捕されました。

警察の調べによりますと藤原市長と永門副市長は、おととし６月、南島原市が発注した南島原市南有馬町の上水道ポンプの電気工事の入札をめぐり、
隔測計装から要請を受けて、入札の参加業者を選定し、事前に最低制限価格に関する情報をナカムラ実業の中村社長らを通じて伝えた官製談合防止法違反
などの疑いがもたれています。

入札の結果、隔測計装が最低制限価格をおよそ３００万円上回る９９００万円で落札しました。
警察は７人の認否を明らかにしていません。警察は南島原市役所などを捜索して詳しく調べることにしています。
藤原米幸市長は６７歳。

平成１８年の市町村合併前の長崎県有家町の職員をへて、有家町長を３期務めました。
そして、平成２２年の南島原市長選挙で再選を目指す現職などを破って初当選しました。

４月、任期満了に伴って行われた選挙では、藤原市長以外に立候補の届け出はなく、無投票で２回目の当選を果たしました。
永門副市長とともに南島原市の副市長を務めている高田征一副市長は、ＮＨＫの電話取材に対し、「市長と副市長が逮捕されたことに大変驚いている。
なぜこのような事になったのかわからない状況だが市としては警察の捜査など今後の推移を見守りたい」と話しています。
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034571321.html?t=1400566238382