【画像あり】地域医療連携センターのスタッフがかわいい

医療機関の役割分担ＰＲ　石巻赤十字病院がガイド作成

　宮城県石巻市の石巻赤十字病院は、医療機関の役割分担を住民に啓発する地域医療連携ガイド「Ｌｉｎｋ」を作成した。
東日本大震災で石巻地方は多くの病院や診療所も被災し、患者が石巻赤十字病院に集中する状態が続く。
症状に即した受診などを促し、適正な医療体制の実現を目指す。

　ガイドは１４ページ、縦横各約２０センチの冊子。地域にはさまざまな診療科の開業医、総合病院、
薬局など多様な医療関連施設があることから、広い視点で全体を「一つの病院」と捉えることをコンセプトにしている。
　日常生活では、気軽に相談できるかかりつけ医を見つけておくことの大切さを助言。
夜間の受診は緊急度の高い患者を最優先する救命救急センターだけでなく、症状に応じて急患センターの利用を呼び掛けている。
　石巻赤十字病院は主に高度医療や重症の救急対応を担っている。震災後は外来患者が１割程度増えていることに加え、
夜間に救命救急センターに駆け込む人が１．５倍になり、軽症とみられる患者も少なくない。
　ガイドは約１万部を作り、院内を中心に配っている。今後は救急講習会や健康教室などでＰＲし、
公的機関や商業施設で配布することも検討している。
　作成に当たった同病院地域医療連携センターは「できるだけ専門用語は使わず、
住民に分かりやすいガイドにすることを心掛けた。他の医療機関と協力した啓発活動も進めたい」と話した。
連絡先はセンター０２２５（２１）７２２０。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201405/20140524_11012.html