エジプト大統領選、シーシー前国防相が得票率97％で圧勝

エジプト大統領選、シーシー前国防相が圧勝　投票率は前回大幅に下回る４４％

【カイロ＝大内清】エジプト大統領選は２８日、開票作業が行われ、政府系アルアハラム紙（電子版）によると、
開票率４８％の段階でシーシー前国防相（５９）が約９７％の票を獲得し当選を確実にした。対立候補の左派政治家、サッバーヒ氏（５９）の得票率は約３％にとどまった。
昨年７月の軍クーデターでモルシー前大統領を排除したシーシーが当選を決めたことで、
同国は、２０１１年の民衆デモで退陣したムバラク元大統領まで続いた軍出身者による統治に回帰することとなった。

ＡＰ通信がシーシー氏陣営の話として伝えたところによると、焦点となっていた投票率は約４４％にとどまる見通しとなり、モルシー氏が当選した前回選（１２年６月）の約５２％を大きく下回った。
クーデター後の同国政治での最高実力者であるシーシー氏は、選挙戦で治安と秩序の回復を最優先課題に掲げ、
モルシー氏の出身母体で暫定政権への抗議行動を続けるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団に対する締め付けを強める考えを強調。
１１年の政変以降、反政府デモや暴力が恒常化し社会が不安定化していることに疲れた国民の支持を集めた。

http://sankei.jp.msn.com/world/world.htm