日本のインドネシア統治はオランダより過酷な収奪をした"暗黒時代"

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12129096697
Q.　インドネシアにおけるオランダによる350年の統治と、日本による３年半の統治を比較したこの記事の内容は真実ですか？
http://www.nipponkaigi.org/opinion/archives/856

A.　インドネシア教科書の和訳
日本は戦時下にインドネシアを占領した。経済諸資源は、戦争が必要とするものを支援するために動員された。
そして、その行政管理の担い手は軍人たちだった。
それゆえ、日本による占領期間は短かったとはいえ、長期にわたったオランダ時代に受けたよりも遥かに重い苦しみをインドネシア国民は体験することとなった。

インドネシア教科書は日本の功罪を両論併記しており、一方的な批判にはなっていませんが、こういう認識は大前提となっています。
質問者さんのリンクしているサイトは、典型的なネットのいいかげんな話を集めただけのものです。
インドネシアでは日本統治時代に相応のメリットはあったと認めつつ、暗黒時代とするのが一般的です。
理由は簡単です。当時はすでに東南アジアは一種の経済圏を形成していて、自給自足はしていませんでした。
食料の一大生産国はビルマで、ここからインドネシアやフィリピンなどに食料を供給、インドネシアは経済作物や資源の売却で資金を得る。
また、繊維製品はイギリスからの輸入が中心でした。

日本の占領で、これらがすべて途絶します。
日本には東南アジアの民需を満たす輸送船の余裕なんかありませんから、住民にこう命じたのです「自給自足せよ」。
いきなりそんなこと言われて、できるわけないだろうと。

結果どうなったかといえば、食料の輸入が止まって食糧不足で餓死者が出る、病気にかかっても医薬品がない、繊維製品の輸入が止まって衣料品にもことかく・・。
そのうえで日本は戦争に必要な物資を持って行く。労働者を徴発してしかも多数の死者を出すですから・・・。
だからインドネシアでは日本統治時代を暗黒時代とみなしています。

>⑦稲作農業の指導に力を入れ、食料自給体制の確立を図つた。

これなんか噴飯物でしょう。ビルマからの食料輸入が途絶し、日本がそれを代替できなかったために、
「自給自足せよ」と無茶を押しつけただけなのに、なんで良い点になっているのかと。