アルファ通信が破産…放射線量計を国際基準から日本基準に数値を下げる文科省の要請を断り契約解除

ＮＴＴ特約店で通信工事や機器販売の（株）アルファ通信は６月２日、東京地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。

文科省から契約を解除され、契約にかかわる投資金が回収できず、資金繰りに行き詰った。

ネットに次のような記事が掲載されている。
文科省「放射線量低く見せろ」要求応じず解約になったオンライン線量計
２０１１年11月19日（土曜日）の朝刊で以下のような記事を目にした方もいるのではないだろうか。
「文部科学省は18日、福島県内の学校や公園で放射線量を計測する『オンライン線量計』を発注した業者との契約を解除したと発表した。
測定精度が低く、結果の送信ができないなどのトラブルで納期が守られなかったためと説明している」
簡単に経緯を書くと、福島の学校などに600台の線量計を設置する工事を「アルファ通信」が落札し、工事を始めたのが9月からだった。
線量計を入れるカプセルの仕様が突然変更されたり、台風などもあったことで10月中旬の納期は双方了解して11月に延期した。
文科省の契約解除の理由は納期遅れだけである。しかし、文科省は会見で、記事にもあるように「測定精度が低く」てと、
計数管にあたかも欠陥があったように話しているが、これは事実とは異なる。

いちばん文科省が問題にしたのは、「アルファ通信」の使用している計数管がアメリカ製であることだった。
これはアメリカで校正（検定のようなもの）をした国際標準の計数管である。
文科省がモニタリングポストなどで使っているのは、国内の日立系の会社の製品であった。

数値がモニタリングポストより高く出ることに怯えた文科省は、
「アルファ通信」の線量計の数値が低く出るよう仕様変更することを強硬に要求してきたのである。
期限ギリギリになっても「アルファ通信」の技術者を丸一日缶詰にして、アメリカ標準ではなく
ここは日本なのだから日本標準にせよとの一点張りで、聞く耳を持たず。その結果、設置の仕事にも影響が出てしまったというのだ。

このことが指し示している最大の問題点は、文科省が発表している放射能の線量は人為的に操作され、
低く出るようにせよとメーカー側に要求し、それを飲まなければ切るという理不尽とも思えるやり方をしていることである。
http://n-seikei.jp/2014/06/post-22470.html