アブドゥルさん「暴力に屈したらダメなんや。テロになんか負けたらアカン。投票に行くんや」

投票3人の地区、テロに反逆＝大統領選、14日決選投票―アフガン（時事通信）
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140613-00000114-jij-asia
投票3人の地区、テロに反逆＝大統領選、14日決選投票―アフガン
時事通信 6月13日(金)14時44分配信
　【ニューデリー時事】アフガニスタンで横行する反政府勢力タリバンのテロに対して、国民の反逆が始まった。
4月の大統領選挙初回投票では、タリバンの脅迫にもかかわらず、多くの有権者が投票。
過去の総選挙でわずか3人しか票を投じなかった東部ガズニ州アンダール地区でも、
約4万5000人が投票所に足を運んだ。同地区の住民は14日の決選投票で
「再びタリバンに『ノー』を突き付ける」と力を込める。
　首都カブールの南西約150キロ、乾いた大地に貧しい農村が点在するアンダール地区。
一帯ではいまだタリバンが強い影響力を保ち、イスラム原理主義思想を押し付ける。
「投票すれば命はない」と警告するタリバンを恐れ、2010年の総選挙では、ほぼ全ての住民が投票を棄権した。
　転機が訪れたのは2年前。大学生数人がタリバンに立ち向かうよう呼び掛け、
呼応した住民が武器を手に取って立ち上がった。長い闘争の末、地区の一部はタリバンの支配から脱した。
　タリバンは4月の大統領選投票を前に再び選挙妨害を宣言。投票所に近づかないよう国民に警告した。
安全を確保できないとして、全国の投票所の1割が閉鎖されたが、同地区の投票所には早朝から有権者数百人の長い列ができた。
　「数年前は選挙に参加できると想像すらしなかった」。
同地区在住のアブドゥル・ラヒムさん（37）は初めての投票を終えた喜びをかみしめ、
「決選投票にも必ず行く」と語った。
　4年前の総選挙で投票した3人のうちの1人、アブドゥル・カデール・アンダールさん（26）は
多くの住民がテロの恐怖を乗り越え、再び投票することに意欲を見せていると喜ぶ。
「1人でも多く選挙に参加することがタリバンへのメッセージになる」と笑顔を見せた。