ベトナム天然資源省がハッキング被害、南シナ海に関する資料が流出

【ベトナム】環境省がハッカー被害、南シナ海資料流出か

NNA 6月26日(木)8時30分配信

ＩＴ（情報技術）保安ソフトウエア開発・販売を手掛けるスロバキアのＥＳＥＴは、ベトナムの天然資源・環境省がハッキング被害を受けた形跡を突き止めたと発表した。
南シナ海に関する地図や研究結果などが流出した可能性を指摘。環境省もデータベースがハッキング被害に遭ったことを認めている。ベトナムネットが報じた。
ＥＳＥＴは、ハッカーの身元や国籍を明らかにしていないが、手口については言明。ＥＳＥＴによれば、ハッカーは環境省の職員に、
マイクロソフト・ワードのファイルを添付してメールを送信。ファイルには破壊工作ソフトが仕掛けられており、職員が開いた瞬間に感染。データが流出したとしている。
同省情報技術局のグエン・フー・チン局長は23日、ハッキング被害に遭ったことを認めた。過去にも被害を受けて、その都度、復旧を繰り返してきたという。
ネットセキュリティーの専門家は、環境省のハッキング被害を受け、「ハッカーが警告でなく『実行』に移している」と警告。
別の専門家は、「ベトナム省庁に対するハッキングは過去数年もあった。しかし、ユーザー側は最新の対策を講じていない」と意識の低さを指摘している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140626-00000007-nna_kyodo-asia