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【邦画劇場】『聖職の碑』は八甲田山の精鋭が手掛け、少年10人死亡の遭難事故を生々しく描く映画 [388233467]

1 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です:2014/08/15(金) 22:42:50.60 ID:fOpaCalQ0.net ?2BP(4050)

筆者はかなりの高所恐怖症だ。その上、運動神経が鈍い。だから登山が大の苦手だった。
小中学校時代、移動教室では必ず登山をさせられたが、ただの拷問にしか思えず、いつも憂鬱な気分になっていた。

それだけに、山とは畏怖の対象でしかない。
が、だからこそ、山を舞台にした映画を観ると人一倍スリリングに感じられて、ちょっとしたシチュエーションでもすぐ
に手に汗握ってしまう。
『八甲田山』『クリフハンガー』といった山岳パニック映画をつい何度も観るのだが、それは「怖いもの見たさ」故に他
ならない。

今回取り上げる『聖職の碑(いしぶみ)』もまた、そんな一本だ。

原作・新田次郎、監督・森谷司郎、撮影・木村大作という、再集結した『八甲田山』の精鋭たちの名前を見るだけで、
思わずゾクゾクするものがある。
新たに彼らが描いたのは、山に入った二十五名の少年のうち十名もの命が奪われた、実際の遭難事故だった。

舞台は大正時代。南信州のとある尋常高等小学校では、鍛錬主義を標榜する赤羽校長(鶴田浩二)の方針で生徒
たちは毎夏、木曾駒ヶ岳に登ることになっていた。
恒例行事であるため『八甲田山』と違い準備も入念で、引率する教師たちも経験豊富だ。
が、ある夏、遭難事故が起きる。予期せぬ嵐の襲来と、不埒な登山客による山小屋の破壊。
身を守ってくれるはずの楯を失った生徒たちは暴風雨にさらされながら、次々と倒れていった。

嵐の場面の多くがセット撮影のため、映像の迫力は『八甲田山』には及ばない。
だが、本作の方が臨場感をもって迫ってくる事情が筆者にはある。

週刊文春[2014.08.14 07:00]春日 太一
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4233
http://s-bunshun.ismcdn.jp/mwimgs/c/a/-/img_ca4272da84097bd87d95551687aafd2f34979.jpg

2 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です:2014/08/15(金) 22:43:48.69 ID:fOpaCalQ0.net ?2BP(4050)

>>1つづき

当初は牧歌的だった登山。だが、段々と霧が立ち込めて気温は下がるようになり、不穏な空気が画面を覆い始める。
そして、生徒たちの顔はみるみる蒼ざめていく。
筆者自身、本作の生徒たちと同じくらいの年齢の時に移動教室で霧の富士山五合目を歩かされた折、低体温で苦し
んだ経験がある。
それだけに、その迫りくる恐怖感は肌身に伝わるものとして生々しく実感できたのだ。

それだけではない。中学時代、実際にこの木曾駒ヶ岳も学校行事で歩かされている。
図抜けて歩く速度の遅かった筆者は、体調を崩して嘔吐を繰り返す同級生と年老いた教頭の二人と共に本隊から取
り残されていた。
もし、ここで天候の急変でもあったら一巻の終わりだ……。歩きながら、そんなことが頭をよぎり続けていた。
岩肌が剥き出しになった駒ヶ岳特有の斜面が本作の画面に何度も映し出される度、あの日の嫌な記憶が蘇る。

どんな誘いがあろうとも、絶対に山には入らない。改めてそう戒めるため、夏はいつも本作を観るようにしている。

3 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です:2014/08/15(金) 22:52:28.89 ID:Bh8IjlOU0.net
山をなめるな!

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