【世界経済がマジでヤバイ】輸入が伸びない米国、欧州は鈍化、中国も減速、日本はリセッションの可能性 [715246705]

地政学リスクで揺れたマーケットはひとまず落ち着きを取り戻している。しかし、先行きの警戒感はむしろ高まっているようだ。
米経済は堅調だが、シェールガス革命によって原油などの輸入が伸びず、世界にその需要が波及しにくくなってしまった。
欧州経済は鈍化、中国経済も年後半に減速するおそれがある。日本が２四半期連続の景気後退（リセッション）に陥る可能性はゼロではないという。

＜輸入が伸びない米国＞

米経済は依然として比較的堅調だ。１─３月期国内総生産（ＧＤＰ）は前期比年率マイナス２．１％にとどまり、
４─６月期も４．０％と市場予想（３．０％）を上回る拡大となった。住宅など不安定な部門はあるものの、生産や消費は底堅く推移している。

しかし、問題なのは、それがかつてのように世界景気の拡大に結び付いていないことだ。
これまでは米国経済が拡大局面に入れば、米国の需要が増え、輸入が増加、世界各国は輸出増で潤った。
経常赤字におちいっても基軸通貨ドルを発行することができる米国は持ちこたえることができた。

＜日本も輸出が低迷＞

実際、その影響は日本にも及んでいるようだ。日本の４─６月の実質輸出（日銀発表）は２四半期連続で減少。
ＧＤＰベースでの輸出も前期比マイナス０．４％となった。

日本の現在の最大の輸出先は中国を含めたアジア（約５割）だが、「最終消費地は依然として米国」（国内証券エコノミスト）だ。
日本がアジアに部品を輸出し、アジアで加工、完成品を米国に輸出するという構図であり、
米国の輸入低迷が日本の輸出低迷の大きな要因だとみられている。

さらにユーロ圏４─６月期ＧＤＰはゼロ成長に鈍化、中国も改革路線を進めていくには、
年後半のどこかで景気刺激策をストップしなければならないとみられている。

日本は消費増税で内需に下押し圧力がかかるなか、輸出主導の景気回復が期待されていたが、そのシナリオには暗雲がかかってきた。

いかそ
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0QK7BU20140815