シベリア抑留は関東軍の偉い人とソ連の密約で決まったってホントですか？ [289765331]

日本に戻って６６年になる。ジャガイモを口にしたことはない。

「ジャガイモを食べたい」と言って、多くの仲間が極寒の地で死んでいったからだ。「自分はのうのうと生きている。死んだ人のことを思えばねえ……」

川崎市生まれ。１７歳で応召して中国へ。敗戦を朝鮮で迎え、連行された。零下４０度のシベリアの地で、森林の伐採作業を強いられた。
１日１枚程度の黒パンと水のようなスープに死を覚悟した。何とか生き延び、帰国後は結婚して農業などをして暮らした。

１９９２年から毎年、ロシアに通ってきた。前年のゴルバチョフ大統領（当時）の来日を機に実現した遺骨収集と、
慰霊や抑留死亡者の埋葬地調査も併せて行ってきた。今年も７月、１０人からなる厚生労働省派遣の「遺骨収集帰還団」に最高齢で参加。
沿海地方の山中で９日間、遺骨を探した。

遺骨収集作業は虫や暑さに悩まされる。今年もダニ脳炎を発症する危険のあるマダニに首を食われたが、「大したことない」と
朝から夕方まで発掘作業の最前線で立ちっぱなしで指示を出し続けた。

「元気でいられるのは、まだ土の中にいる戦友たちが『遠藤が死ぬと、俺らは（祖国に）帰れない』と思っているからじゃないか。みんなが俺を生かしてくれている」。
体が続く限り、現地に出かけ、仲間を探し続けるつもりだ。

http://www.asahi.com/articles/DA3S11301884.html