初期の嫌儲は「ん…あ…（厭世）」って感じだったのに、今の嫌儲は「んあ！？（恫喝）」って感じだよな [809488867]

露の北方領土演習　制裁への恫喝なら許せぬ

　ロシアが日本固有の領土である北方領土の国後島と択捉島で、日本政府の事前の中止申し入れを拒否して、大規模な軍事演習を実施している。
　安倍晋三首相が「到底受け入れることはできない」と抗議の意を表明したのは当然である。
　演習には、兵士千人以上が参加し、軍用車両１００台、攻撃用ヘリコプター５機が投入された。
　ウクライナ情勢をめぐり対露追加制裁に踏み切った日本を恫喝（どうかつ）する意図であれば、許し難い。
　両島を含む北方四島は、日ソ中立条約を破って対日参戦したソ連が６９年前のこの時期、日本のポツダム宣言受諾後に占領して日本住民を追い出した。継承国ロシアが今も不法占拠を続けている。
　米国務省副報道官も「これらの諸島（北方領土）に対する日本の主権を米国は認めている」と日本政府の立場を改めて支持した。
　ロシアのプーチン大統領はこの３月、ウクライナ南部のクリミアを武力併合するという暴挙に出るまでは、日本との関係強化に意欲を示し、領土交渉の用意があるとも度々、口にしてきた。

　そのプーチン氏と信頼関係を築いて北方領土交渉を進展させようと、安倍首相は５度の首脳会談を重ねた。モスクワで昨年４月に行われた日露首脳会談では、プーチン氏は「領土問題は双方に受け入れ可能な形で私たちが解決する」と述べていた。
　そうした姿勢は、交渉対象の地で交渉相手に軍事力を誇示するようでは、もはや信用ならない。
　今回の演習と時を同じくして、氏は北方領土と同様に武力でもぎ取ったクリミアに入り、現地部隊創設を表明した。ウクライナへのクリミア返還を求める国際社会を無視し、その支配を一段と強化している。
　プーチン政権は、ウクライナ東部でも親ロシア派武装勢力に武器や資金を提供し、親露勢力の抵抗を鎮圧して情勢を安定化しようとしている政府軍に対して越境砲撃を加え、国境付近では空軍演習を行っている。
　「クリミア後」のプーチン氏は領土強硬派の本性をあらわにしているというほかない。
　安倍政権は、今秋にも予定していたプーチン氏の来日招請を延期するのはもちろん、首脳同士の個人的関係を頼んだ領土交渉の戦略も見直すべきときではないか。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140816/plc14081603070009-n1.htm