兵器をキャラクターにしたアニメが受ける社会に無職の若者が疑問　”人が死んでんねんで！” [311660226]

http://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/20140816/CK2014081602000163.html
http://www.asahi.com/jinmyakuki/images/TKY201011180251.jpg
元兵士たちの体験を大学生時代からボランティアで記録し続けている２３歳の青年がいる。
東京都板橋区在住の板橋孝太郎さんだ。１５０人余りから凄惨（せいさん）な戦場の証言を聞いた。
戦後６９年の今、同世代を含め「戦争の記憶」との隔たりが広がっていると感じていて、「戦争は殺し合い。
そのリアルさを知ってほしい」。その思いを強くしている。（飯田克志）
　大学二年生の二〇一〇年五月、インターネットで知ったボランティア団体「戦場体験放映保存の会」（北区）に
入会した。元兵士の体験を記録してネットで公開しており、五人ほどいる調査スタッフは三十～四十代だった。
先輩に三回ほど同行した後、一人での調査が始まった。
　「最初は緊張して、どう聞いたらいいのかという怖さもあった」
　捕虜の米兵や中国兵らへの拷問、処刑の目撃談。上官のいじめによる自殺…。あふれ出すように話す人も
いれば、ぽつぽつと話す人。負傷して手りゅう弾で自決した戦友のことを泣きながら話す人もいた。ある元兵士は
「戦場では人はだれしも鬼になる」と語った。
　証言を聞き続け、輸送艦で攻撃を受けたり、戦地で飢えや病気に苦しみ亡くなった多くの無名の兵士たちは
「死んだことに意味があったのか」と意識するようになった。
　だから、「物語のようなきれいな世界」に描いた戦争映画や兵器をキャラクターにしたアニメが受ける社会に、
「戦争の代償に、血が流れることが分かっていないんじゃないか」と感じる。一方、亡くなった兵士らの経験を
生かさない平和運動にも違和感を覚える。
　元兵士らに会うための交通費も自己負担で、「金にならないことをなぜやる。意味が分からない」と
会わなくなった友人もいる。活動を続けるかを悩み、一年留年して今春、大学を卒業した。
就職はせず、ドキュメント番組などの調査員をしながら、元兵士と向き合っている。

兵器をキャラクターにしたアニメが受ける社会に無職の若者が疑問 ”人が死んでんねんで！” [311660226]

兵器をキャラクターにしたアニメが受ける社会に無職の若者が疑問　”人が死んでんねんで！” [311660226]