大鵬の銅像 サハリン生家で除幕式
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大相撲史上最多の３２回の優勝を果たし、去年亡くなった元横綱・大鵬の銅像が出身地であるロシア極東サハリ
ンの生家の跡地に建てられ、１５日、除幕式が行われました。
元横綱・大鵬の納谷幸喜さんは昭和１５年、当時日本領だった樺太、現在のサハリン州のポロナイスクでウクライ
ナ出身の父親と日本人の母親の間に生まれ、５歳だった終戦の年の８月、船で北海道に引き揚げるまで家族と
ともに生活していました。
銅像の制作は去年１月、病気で亡くなった納谷さんの功績をたたえようと、日本とサハリンの支援者が計画したも
ので、１５日、制作した秋田県の彫刻家などが参加して、生家の跡地にある記念公園で除幕式が行われました。
銅像は高さ２．３メートルと、全盛期より一回り大きく作られていて、りりしい化粧まわし姿で、現役時代の威厳を感
じさせるものとなっています。
除幕式には地元のロシア人のほか、戦前、近所に住んでいた日本人など大勢の人たちが訪れ、銅像の前で花
を供えていました。
会場を訪れたロシア人の女性は「私たちの英雄を心から尊敬しています。像の完成を町全体で喜んでいます」と
話していました。
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