コウノトリ定着へ児童が活動発表 ひな誕生記念しフォーラム
（2014年8月18日午前7時15分）
福井県内で５０年ぶりに国の特別天然記念物コウノトリのひなが誕生したことを記念した「コウノトリこどもフォーラム」が１７日、サンドーム福井で開かれた。
越前市坂口地区などコウノトリゆかりの県内外３地域の児童らが、餌場づくりなど定着や生息域拡大に向けた活動を発表した。
活動発表は越前市坂口地区、小浜市国富地区、兵庫県豊岡市の子どもたちが行った。
坂口地区の小中生らでつくる「坂口エコメイト」は、無農薬の田んぼ作りやビオトープ整備など１０年以上に及ぶ活動を紹介。
発表者の一人は「田んぼが（放棄されると）荒れた状態になるのは早いが、元に戻すには時間と労力がかかると分かった」と述べた。
小浜市国富小６年生は生き物調査の結果を踏まえ、水路との段差があることからナマズなどが田んぼで産卵できなくなっていると指摘。
兵庫県豊岡市の６年生は生き物を育む田んぼを守るため、ポスターやチラシを作ってご飯を食べる呼び掛けをしたと発表した。
フォーラムの前半には、県の獣医師がふ化から約２カ月が経過した幼鳥３羽の様子を報告。
福井市出身で東京動物園協会葛西臨海水族園の田畑直樹園長が講演し、コウノトリが生息できる環境を取り戻すには、餌やその餌となる身近な動植物のことをもっと知ることが大事と訴えた。
また、２羽が雄、１羽が雄と分かった幼鳥の愛称募集もこの日から始まり、会場では早速考えて投票する来場者の姿もあった。
県は放鳥と定着を目指し、２０１１年１２月に越前市白山地区で雄のふっくん、雌のさっちゃんのつがいの飼育を開始。
さっちゃんは今年５月に卵を産んだが無精卵だったため兵庫県立コウノトリの郷（さと）公園にいる別のペアの卵を譲り受け、ふっくん、さっちゃんが６月に３羽のひなをかえした。
県内でのひな誕生は、１９７１年に日本の野生のコウノトリが絶滅する以前で、国内最後のふ化となった６４年５月の小浜市国富地区以来となる。
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ハゲは関係ないだろ