【ブラジル】日系人男性と妻が死亡 殺虫剤による自殺の可能性も
サンパウロ新聞 8月19日(火)23時43分配信
サンパウロ市カンポ・ベロ区内のマンションで15日未明、日系人エンジニアのエイジ・サトウさん（68）と
妻のジャネさん（62）、息子のダニーロさん（25）が倒れているのが発見された。
エイジさんは既に死亡しており、ジャネさんも搬送先の病院で死亡したが、
エイジさんが倒れていた近くにはエアゾール殺虫剤が転がっていたことから自殺の可能性もあるという。
15日付の地元紙（電子版）が報じた。
広告業を営むダニーロさんの通報を受けて救急隊が到着したのは15日午前1時ごろで、
エイジさん宅の廊下で父親に重なるようにダニーロさんも倒れていた。
ジャネさんは別の部屋で椅子に座ったまま意識不明となっており、嘔吐した形跡も確認されている。
エイジさんはその場で死亡が確認され、ダニーロさんとジャネさんがサンパウロ市内の救急病院に搬送されたが、
同日午後にジャネさんも死亡し、ダニーロさんは引き続き入院している。
警察の発表によれば、シャワーから出てきたダニーロさんが廊下で父親が口から泡を吹いて倒れているのを発見したため、
すぐに警察と消防署に連絡し、守衛にも救急隊が来ることを知らせた。
ダニーロさんは父親の窒息死を恐れて頭を支えていたが、異臭で気分が悪くなり意識を失ったとみられる。
保安局は、この事件を自殺または自殺未遂として登録済みだが、警察は殺人の可能性も捨て切れないとして引き続き捜査を続けている。
第27地区警察署のマルコス・モウラ署長は「マンション内には押し入られた形跡もなかった。
ごく一般的な家庭で、母親が認知症の初期症状を発症していたため父親が世話していたという。
現段階で何らかの決定を下すことは時期尚早だ」とコメントしている。
サンパウロ新聞社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140819-00010023-saopaulo-s_ame
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