「ネット依存」420万人、５年前の1.5倍に　13年調査 [837857943]

パソコンやスマートフォン（スマホ）に没頭する「インターネット依存」の傾向のある成人男女が全国で
推計421万人に上ることが20日、厚生労働省研究班（代表・樋口進・久里浜医療センター院長）が2013年に
行った調査で分かった。08年の調査の約1.5倍に急増。研究班は「スマホの普及やネット上のコンテンツの
拡充が背景にある」としている。

国際的な定義では、「ネット依存」はネットの使いすぎで健康や暮らしに影響が出る状態とされる。
調査は昨年７月、全国の成人男女4153人を対象に実施。「気がつくと思っていたより長い間ネットをしている」
「睡眠時間を削って深夜までネットをしている」などの20項目について、「よくある」「まれにある」などと
５段階で回答してもらった。回答を点数化して合計100点のうち40点以上の人を「ネット依存の傾向のある人」とした。

ネット依存の傾向があったのは、調査対象の男性の4.5％、女性の3.5％。年齢別に見ると、依存傾向のある人は
20～30代が目立った。
研究班はこの調査結果を12年時点の日本の人口に当てはめ、国内で男性229万人、女性192万人の
計421万人と推計した。08年調査での推計は男性158万人、女性117万人の計275万人だった。

このほか、「ネットに心を奪われている」などの８項目のうち５項目以上に該当する人を、ネット依存が
強く疑われる「病的な使用」と定義。男性69万人、女性51万人の計120万人に上ると推計した。

樋口院長は「08年の調査時よりもスマホが普及するなど、ネットに接続できる機器が格段に進歩した」と指摘。
「交流サイト（ＳＮＳ）やゲームなどネット上のコンテンツも豊富になり、依存する人が増えたのではないか」と分析している。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H0K_Q4A820C1CR8000/
http://www.nikkei.com/content/pic/20140820/96958A9E93819695E0E29AE2998DE0E2E2EAE0E2E3E69180EAE2E2E2-DSXMZO7592724020082014I00001-PB1-8.jpg

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