52％以上の人がＩＤとパスワードを「2～3組なら記憶可能」と答え、使いまわすことが判明 [311660226]

http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140821/ecn1408210450002-n1.htm

Ｑ：「不正アクセス」「情報漏洩」など、いろいろなネット犯罪が起きていますが、そうした犯罪に
振り回されないための自衛策を教えてください。

　Ａ：ネット犯罪は目に見えない世界のことなので、犯罪が露見したときは、すでに大きな被害が
出ているケースが大半です。しかも、インターネットやデジタル機器を使っている現代人は誰もが、
その犯罪に巻き込まれる危険性があります。「自分だけは大丈夫」と自信を持って言える人は、
ほとんどいないでしょう。
　最近のネット犯罪の傾向について、大手セキュリティメーカー、シマンテックのゲートウェイ
セキュリティグループシニアプロダクトマネージャ、小林伸二さんに聞きました。
　「企業のサイトから会員情報が漏洩したとき、まず利用されるのはメールアドレスとＩＤとパスワードです。
メールアドレスはスパム（迷惑）メールなどを送られてフィッシング詐欺やマルウエア（ウイルス）感染の
恐れがあります。ＩＤやパスワードは、他のサイトでも同じものを使う人が多いため、漏洩したサービス
以外のサービスが狙われる恐れがあります」
　現在、１人あたり平均で２０サイトに会員登録しており、それぞれのＩＤとパスワードを持っているといわれます。
たとえば、金銭を扱う金融系のサイトと無料ゲームのサイトのＩＤとパスワードを同じものにしていると、セキュリティ
の弱い無料ゲームサイトから漏洩したＩＤとパスワードが金融系のサイトで使われる恐れもあるのです。
　シマンテックのアンケートによると、５２％以上の人がＩＤとパスワードは「２－３組なら記憶可能」と答えた
そうです。つまり、２－３通りのＩＤとパスワードをさまざまなサービスに使い回している人が多いということです。
ネット犯罪者たちは、こうしたユーザーの特性を知り尽くしたうえで、ＩＤとパスワードを盗み出すのです。
「そうして犯罪者が最終的に狙うのは金銭です」（小林さん）