局地的豪雨で市街地一帯が冠水した福知山市で、ボランティアによる復旧活動が本格化している。
受け付けを始めた１８日から２０日までに、府内外から約１０００人が被災地に入り、作業を実施。
炎天下で汗を流すボランティアに入浴施設を開放するなど、活動を側面から支える動きも広がっている。（大島渉）
災害ボランティアセンターは、同市猪崎の市武道館に現地センターを設置。ボランティア希望者の受け付けに加え、
被害が大きかった市街地の昭和地区や大正地区などへの派遣振り分け、住民からの要望のとりまとめなどを行っている。
復旧作業には地元の中高生らも積極的にボランティアで参加。府立福知山高では、呼びかけに応じた２年生１１９人が
２０日、市街地の３か所で家具の運び出しや清掃などを手伝い、藤田宗志君（１６）は「少しでも力になればと思って
参加した。早く復旧してほしい」と語った。
地域では高齢化が進んでいるだけに、床上２０〜３０センチの浸水被害を受けた同市内田町の水口学さん（５２）は
「力のある若い人に協力してもらいありがたい」と感謝していた。
同高では２１日に１年生約８０人がボランティアに参加するほか、２２日まで被災者に風呂（１室）とシャワー（５か所）、
洗濯機（４台）を無料開放している。
市内外から駆けつけるボランティアを支える取り組みも動き出した。同市大江町佛性寺の「大江山の家グリーンロッジ」
（０７７３・５６・００９５）、同町北有路の「あしぎぬ大雲の里」（０７７３・５７・０１６８）を管理する大江観光は、
被災者やボランティアを対象に、９月１０日まで館内の入浴施設を無料開放。
綾部市のＮＰＯ法人「里山ねっと・あやべ」（０７７３・４７・００４０）も、福知山と綾部で活動するボランティアを対象に、
同市鍛治屋町の里山交流研修センターの宿泊料金を素泊まり１０００円（通常３２４０円）にする。９月末まで続ける
予定で、担当者は「福知山の現地センターまで車で２０分くらい。ぜひ利用して被災地の復旧を支えてほしい」と呼びかけている。
http://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/20140820-OYTNT50447.html