東北大学大学院医学系研究科の下川宏明教授らのグループは、
超音波を与えて心臓の血管新生を促す治療法を開発し、虚血性
心疾患のモデルブタの心機能を回復させることに成功した。
東北大では同治療法の臨床試験をすでに始めており、重症狭心
症患者への応用を目指している。
成果は米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。
グループは低出力衝撃波を体外から与え、心臓の血管新生を促
す治療法の開発を進めてきた。
今回は既存の衝撃波の代わりに、人体に安全で出力装置が簡素
化できる超音波を活用できないかを検討し、特殊な条件の超音波
に血管新生作用があることを見つけた。
モデルブタの心臓に照射したところ、虚血領域の毛細血管の数
が増加し、心筋組織の血流や収縮力が改善することを確認した。
日刊工業新聞[2014年08月22日]
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020140822eaaa.html
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2014/08/press20140819-02.html