せっかく安い飛行機が出てきたのに、どうして成田空港を使う！？羽田空港じゃないと使い物にならない！ [288887143]

　今月１日に就航した格安航空会社（ＬＣＣ）春秋航空日本の佐賀空港発着の成田便は、
１９日までの平均搭乗率が７３％で、目標の７０％を上回るまずまずの滑り出しとなっている。
片道で最安値５７００円という低運賃が人気を集める一方、旅行代理店が企画したパックは動きが鈍い。
このまま“安定飛行”を続けるには、成田便の認知度向上が欠かせない。

　就航と夏休みが重なる好条件となり、中でもお盆休み（１３～１７日）は佐賀発の４便が満席になるなど
平均搭乗率が８０％を超えた。帰省客など家族連れの利用が目立ち、同社は「まずまずのスタートが切れた」と評価する。

　だが、同社が「佐賀－成田に飛行機が飛んでいることをまず広める必要がある」と話すように、
成田便の認知度はいまひとつ。県内の旅行代理店が売り出している航空券とホテルをセットにしたパックの利用者も少ない。

　代理店は、成田空港と同じ千葉県にある東京ディズニーリゾート（浦安市）を訪れる家族客の取り込みを狙う。
ＪＴＢ九州佐賀支店（佐賀市）は1泊2日で9800円の最低価格を打ち出しているが、反応は鈍い。
同支店はディズニーリゾートと結ぶリムジンバスの本数が羽田より少ないなど、利便性の問題を指摘する。

　西鉄旅行佐賀支店（同市）は、ビジネスパックも併せて企画した。羽田空港を利用する従来のパックと比べて
1万5千円ほど安いが、「思ったより反応が薄かった」（宮原和久支店長）。その分、７０％を超える搭乗率には
「驚いた」と言い、認知度が高まれば利用者増が期待できるとみる。

　リムジンバスが停車するホテルをパックに組み込むなど利便性をできるだけ高め、LCCの魅力である
低価格をアピールする。７月から全日空の羽田便が１日５往復化されたこともあり、佐賀空港発のビジネスパックは
人気上昇。宮原支店長は「ディズニーよりビジネス客の方が伸びしろはある」と予測する。

　割安なLCCの国内便就航は、全国のスタジアムを訪れるJ1サガン鳥栖のサポーターにも人気。
ＪＴＢ九州佐賀支店が企画した23日の大宮アルディージャ戦の応援ツアー（NACK5スタジアム大宮）は、
売り切れ。関東に本拠地を置く大宮や浦和、鹿島のホームスタジアムでの観戦にLCCを利用するサポーターが増えそうだ。

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