ダイビング用腕時計が好調＝景気回復、旅行増が後押し [228628509]

　水深１００メートル超の防水・耐圧性を備えたダイビング用腕時計の売れ行きが好調だ。
景気回復ムードの中、ダイビング体験旅行などで沖縄やアジアの海洋リゾートを訪れる人が増え、人気が高まっている。
「ダイビング以外のアウトドア用途でも使われている」（セイコーウオッチ）といい、大手時計各社は水中での表示の見やすさや軽さ、頑丈さなどを競っている。

　カシオ計算機は耐衝撃性に優れた「Ｇ－ＳＨＯＣＫ」シリーズから「ＧＷＮ－１０００」（６万１５６０円）を６月に発売した。気圧計測機能を搭載し、天候の変化を予測できるほか、潮の満ち引きも把握できる機能を備えた。

　シチズン時計も６月に５年ぶりとなる新製品「エコ・ドライブ　アクアランド」（９万５０４０円）を発売した。
水深の計測機能を従来の５０メートルから７０メートルまで向上させ、大型の針で水中での表示を見やすくした。

　セイコーの新製品「プロスペックスＳＢＤＢ００９」（４１万４００円）は、水深６００メートルの水圧に耐えられ、衝撃にも強い。
高額商品だが、６月の発売以降の売り上げは当初見込みの１．５倍に上っている。

　ＪＴＢによると、夏休みの旅行者数は３年連続で過去最多を更新。「（ダイビングのような）体験型の旅行を楽しむ若い世代が増えている」という。
各社は「海などへの観光客の増加は販売増につながる」（シチズン）とし、需要拡大に期待を寄せている。（2014/08/23-15:02）

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