産経「国会議員はスコップを持って広島に行って来い」 [788520118]

【甘口辛口】外国には積極的に出かけるのに、広島のピンチに冷たい国会議員
http://www.sanspo.com/etc/news/20140825/amk14082504010001-n1.html

　広島市の土砂災害現場には週末、多くのボランティアが集まり、がれき撤去などに汗を流した。広島県在住に限定してのボランティア募集だったが、
中には「東日本大震災でお世話になったから」と東北から駆けつけた人もいた。悲惨な災害の中で、困ったときは助け合う人のぬくもりを感じさせる光景だった。

　遠方から、貴重な休みに旅費をかけてでも駆けつける人々には頭が下がる。それにひきかえ、長い長い夏休み中の国会議員の先生方は何をやっているのか。
安倍首相の現地視察も災害発生から５日目の２４日に予定され、天候不良のため取りやめになったが、遅すぎる感じだ。

　２３日に内閣府が公表した国民生活に関する世論調査の結果では昨年に比べ「生活が低下している」と答えた人が、
５人に１人の２０・９％で前回から４・１ポイント増えたという。今後の生活も「悪くなる」が２６・８％。
消費税増税のしわ寄せで庶民が音をあげているのに、ゴルフ三昧の首相は発生当日の２０日も途中までゴルフをしていた。

　「こういうときこそ官邸につめ、情報収集すべき。もっとまじめにやってほしい」と民主党・海江田代表はかみついた。
もっともな話だが、そういう民主党も永田町の冷房の効いた部屋の中であれこれ言っていないで、ボランティア議員団を結成しスコップを持って現地に入ったらどうか。
国民はその存在を少しは見直すだろう。

　この夏、研修という名目で海外旅行した国会議員は約１２０人。
その費用は約４億円ともいわれる。その壮大な“ムダ遣い”の疲れが出て動けないのか。外国には積極的に出かけるのに国内のピンチには冷たい。
それこそ、もっと身を入れて取り組んでほしい。　（今村忠）