農水省は２５日、２０１５年度の農林水産関係予算の概算要求で、２兆６５４１億円を計上
する方針を固めた。
１４年度予算を１４％上回り、１４年度の概算要求ベースでも上回る。
畜産や酪農の生産基盤を強化するため、関連予算を前年度より約５００億円積み増す。
２７日の自民党農林関係合同会議に示す予定だ。
畜産・酪農の成長産業化に向けた新規事業「畜産収益力強化対策」に１６０億円を計上。
経営継承や新規就農時を念頭に、畜舎や機械の更新、新規取得などを支援する。
また和牛受精卵移植や性判別精液の活用などに助成する新規事業「畜産・酪農生産力
強化緊急対策事業」に３０億円、飼料用米の利用拡大に向けた機械リース事業にも５９億
円を計上する。
これらを含め、畜産・酪農関連予算は１４年度予算より約５００億円増額して計上する方針だ。
農地中間管理機構（農地集積バンク）の本格稼働に伴い、同機構の関連予算は大幅に増
額する。
１４年度予算より２７１億円多い５７６億円を計上する。
経営所得安定対策の米や畑作物、水田活用の直接支払交付金はそれぞれ１４年度予算
と同額を計上する。
強い農業づくり交付金は１４年度予算より１９０億円増やして４２４億円を計上。
青年就農給付金も同３１億円増やし、１４７億円を計上する。
日本農業新聞（2014/8/26）
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=29491