（ＣＮＮ） 巨大な回し車の中に入り走って水上を進む「人力風船」で海を渡ろうとした男性が４日、米沿岸警備隊に救助された。
この男性はイラン系米国人のレザ・バルーチさん。世界平和を推進するため、マラソンで１９０カ国以上を巡る計画を立てている。
沿岸警備隊は１日、フロリダ州マイアミ沖で巨大な風船に乗った男性がバミューダ諸島へ行こうとして迷い、方角を尋ねているとの通報を受けて出動した。
バルーチさんは栄養食品や飲料水、ＧＰＳ（全地球測位システム）装置や衛星電話を持って風船に乗り込み、中で走って回し車を進めようとしていた。
隊員が「危険だ」と中止を呼び掛けたが応じなかったという。
沿岸警備隊はその後もバルーチさんの動きを見守っていた。
４日午前に本人が救難信号を発したため、航空機とヘリコプター、コンテナ船が救助に向かい、同州セントオーガスティンの沖約１３０キロの海上で保護した。
バルーチさんは同州の沿岸警備隊基地へ運ばれ、健康診断を受けている。疲労が激しいもののけがはないという。
沿岸警備隊の報道官によると、バルーチさんは強い海流に巻き込まれ、抜け出せなくなって目的地到達を断念したとみられる。
画像
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動画
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