中国陸軍 ３年ぶりに陸自交流プログラム参加
陸上自衛隊が１１月に開催する多国間の交流プログラムに、中国陸軍が３年ぶりに参加することが２
３日、分かった。中国政府は北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議を１１月に
控え、対日関係改善を模索しており、軍レベルでも同様の動きが出てきたといえそうだ。
交流プログラムは「アジア太平洋地域多国間協力プログラム」で、１１月６日から６日の日程。アジア太
平洋地域各国や米国、ロシア、欧州諸国など計２６カ国が参加する。大規模自然災害が発生した際の
情報共有や多国間調整のあり方について討議するほか、日米豪３カ国が参加する大規模災害訓練「み
ちのくアラート」も視察する。
岩田清文陸上幕僚長は２３日の記者会見で、中国陸軍の参加について「さまざまなレベルで交流を図る
観点でも大変意義がある」と歓迎した。
中国陸軍は、日本政府が尖閣諸島（沖縄県石垣市）を国有化した平成２４年以降、２年連続でプログ
ラムに不参加。小泉純一郎元首相による靖国神社参拝などで日中関係が悪化した１７年以降も２年連
続で将校派遣を見合わせていた。
http://www.sankei.com/politics/news/141023/plt1410230034-n1.html