「おい邪魔や。どかんかい」。どれだけすごまれても、従業員は競合タクシーの扉の前から動こうとしなかった。
駅前乗り場に従業員を大量動員し、個人タクシーが客を乗せるのを妨げたとして、大阪高裁は１０月、神戸電鉄の
子会社「神鉄タクシー」（神戸市北区）に対し営業妨害の差し止めを命じた。
判決は妨害が会社ぐるみで行われていたと認定。
ときには社長自ら現場に赴き、自社の車両に客を誘導するよう指示したという。
「駅前乗り場を死守せよ！」。
そんな経営トップ直々の“社命”を司法は違法と断じたが、縄張り争いが起きる背景には、規制緩和に伴う業界の
過当競争があるとみられる。
■東証１部企業の子会社…社長自ら「離れてくれ」
判決によると、個人タクシーの運転手４人は平成２３年４月１８日、神戸市北区の神鉄北鈴蘭台駅前のタクシー乗
り場に車両を乗り入れた。
乗り場は市道だが、神鉄タクシーが約４０年前からここを「専用乗り場」としていた。
２カ月前、運転手の１人が神鉄タクシーに乗り入れを通告すると、「労働組合員総出による入構阻止活動を行う」と
回答された。
運転手はその後も、神鉄タクシー側に乗り場の開放を求めて協議の場を設けることを申し入れたが、拒まれ続けた
ため強硬手段に出た。
産経新聞[2014.11.21 07:00]
http://www.sankei.com/west/news/141121/wst1411210005-n1.html
客待ちする個人タクシーの後部ドア前に座り、営業妨害する神鉄タクシー関係者
＝平成２３年４月、神戸市北区（原告側提供 ※画像を一部処理しています）
http://www.sankei.com/images/news/141121/wst1411210005-p1.jpg
>>1つづき
当日、個人タクシーの運転手４人は神鉄タクシーの車両が出払っている間に乗り場に車両をつけ、１回ずつ客を拾った。
しかし再び乗り場に戻ったとき、神鉄タクシー側の露骨な嫌がらせが始まった。
従業員は運転手らが乗り場に進入できないよう、車両の前に立ちはだかって進路をふさいだ。
運転手らは「どかんかい」などと怒鳴ったが、従業員は意に介さず、今度は車両の後部座席のドア前に座り込んだ。
従業員は傘を脇に置いたまま、車両が走り去るまで座り続けたという。
翌１９日、個人タクシーの運転手らが改めて同駅前に乗り入れると、乗り場に神鉄タクシーの社長の姿があった。
社長は自ら客を自社の車両に誘導。個人タクシーが乗り場の先頭に来ないよう、従業員に命じて車両を割り込ませ
ることもあった。
社長はさらに個人タクシーの車両に乗り込み、「ここから離れてくれ」と説得したという。
個人タクシーの運転手は駅前乗り場で客待ちを続けようとしたが、同様の嫌がらせを受けたため中止。
その後、運転手３人は神鉄タクシーの行為が独占禁止法が禁じる取引妨害に当たるとして、妨害の差し止めなどを
求める訴訟を神戸地裁に起こした。
■行政指導後も独占
縄張り争いはなぜ起きたのか。
駅前には通常、鉄道会社の系列タクシーが専用乗り場を持っている。
しかし、今回の乗り場は駅前整備に伴い、昭和５６年に神戸電鉄が所有地を神戸市に寄付したことでできた市道に
あった。
「市道はみんなのもの」という個人タクシーの運転手に対し、神鉄タクシーは
「乗り場を整備した上で市に土地を寄付したため、独占的な営業権がある」
と主張し、４０年近く乗り場を独占してきた。
>>1>>2つづき
訴訟の原告になった個人タクシーの男性（７３）によると、男性が営業を始めた昭和５９年ごろから、神鉄タクシーの
個人タクシーに対する嫌がらせは断続的に行われてきた。
神戸市北区には５０人近い個人タクシー事業主がいるとみられるが、誰もが不満に感じながら乗り場に近づくことは
なかったという。
乗り場の独占に異を唱える声は行政サイドからも上がっていた。
市道を管理する神戸市は平成２２年、神鉄タクシーが路上に設置した「神鉄タクシーのりば」と表示された標識につ
いて、表示を「タクシーのりば」と改めるか、私有地に移すかを選ぶよう指導。
その後、標識は駅の敷地内に移設された。
それでも神鉄タクシーが乗り場から競合タクシーを排除する動きは止まず、縄張り争いは訴訟にまで発展した。
今年１月の神戸地裁判決は、乗り場は「自由競争の下におかれるべき場所」として神鉄タクシー側が不当な取引妨
害をしていると認定。
運転手２人に慰謝料を支払うよう命じたが、差し止めまでは認めなかった。
一方、１０月の大阪高裁判決は地裁判決からさらに踏み込み、「物理的実力を組織的に用いた妨害」によって著しい
損害が発生していると指摘。
「今後も原告の利益が侵害される恐れがある」として、独占禁止法に基づく妨害の差し止めを命じる異例の判断をした。
■過去には刑事事件も
東証１部上場会社を親会社に持つタクシー会社が、これほど露骨な妨害行為に打って出た背景には、業界内の過
当競争があったとみられる。
業界では平成１４年２月の道路運送法の改正で、車両の台数規制が撤廃され、全国的に新規参入や増車が相次いだ。
だが車両の数が増えても、利用客の数まで増えるわけではない。
規制緩和がもたらしたのは、生き残りをかけた熾烈（しれつ）な乗客の奪い合いだった。
>>1>>2>>3つづき
以降、営業利益に直結する縄張りの確保は、タクシー会社と運転手にとって死活問題になった。
過去には縄張り争いが刑事事件化したケースすらある。
熊本市では１７年、繁華街の通りの一部を縄張りにしていたタクシー運転手３人が、別のタクシーの客待ちを妨害し
たとして逮捕され、罰金刑になった。
３人は複数のタクシー会社の運転手が作ったグループに所属。
グループのメンバー十数人が、わずか約５０メートルの通りを独占していたという。
ただ、こうした縄張り争いは利用者にとっては迷惑な話でもある。
今回の高裁判決によると、原告の調査の結果、平成２４年１０月の午前８時〜午後５時、北鈴蘭台駅前乗り場では
平均４・７分に１回、タクシーの利用客があった。
これに対し、神鉄タクシーは同駅の乗り場に１日当たり平均１４台しか配置しておらず、時にいなくなったタクシーを
待つ乗客の姿もあったという。
原告側の代理人弁護士は判決後、
「市場の競争原理が働かなければ、選択の自由は生まれない。利用者にとって望ましいこととは思えない」
と指摘した。
タクシー業界の過酷さは理解できるが、縄張りよりもサービスの質で争うことはできないものか…。
【駅前乗り場独占、神鉄タクシーに差し止め命令 大阪高裁】
駅前のタクシー乗り場への乗り入れを妨害されたとして、個人タクシーの運転手３人が「神鉄タクシー」（神戸市）に
独占禁止法にもとづく妨害行為の差し止めと損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が３１日、大阪高裁であった。
水上敏裁判長は、妨害行為の差し止めは認めずに神鉄タクシーに慰謝料を含む約１１万円の支払いを命じた一審
判決を変更。
差し止めを命じ、計６５０円の賠償を命じた。
原告の３人は７３〜８０歳の男性で、訴訟対象の駅は神鉄タクシーの親会社が運営する神戸電鉄の鈴蘭台と北鈴
蘭台（いずれも神戸市北区）。
判決などによると、神鉄タクシーは３０年以上にわたって両駅のタクシー乗り場を独占的に利用。
２０１１年４〜５月、北鈴蘭台駅前で、運転手が個人タクシーの車のドアの前に座り込んだり、神鉄タクシーの社長が
自ら個人タクシーに乗り込んで乗り場を離れるよう指示したりした。
水上裁判長は乗り場の用地が神戸電鉄から市へ提供されていることを踏まえ、神鉄タクシーの専用地ではないと指摘。
妨害行為によって個人タクシー側に著しい損害が生じたと認めた。
一方で、妨害行為で客を乗せることができなかった損害は６５０円にとどまるとした。
判決後に大阪市内で記者会見した原告の奥口和美さん（７３）は
「タクシーが増えればお客さんの待ち時間が減り、喜んでくれる」。
神戸電鉄は「判決内容を確認中で、コメントは差し控える」としている。
朝日新聞[2014年11月1日01時02分]
http://www.asahi.com/articles/ASGB06TXCGB0PTIL01W.html
初乗り運賃相当とは安すぎないか？
むしろ一定期間か時間帯の乗り入れ制裁も併用しないと
ソース長いが全部読んでしまった
＞差し止めを命じ、計６５０円の賠償を命じた。
やったぜ
お似合いだよ
青森の山奥の話では、ないんですよ
青森にもあるのか鈴蘭台名称は全国高校に低レベルなんかい
市が指導してもダメだったのに
>乗り場の独占に異を唱える声は行政サイドからも上がっていた。
>市道を管理する神戸市は平成２２年、神鉄タクシーが路上に設置した「神鉄タクシーのりば」と表示された標識につ
>いて、表示を「タクシーのりば」と改めるか、私有地に移すかを選ぶよう指導。
>その後、標識は駅の敷地内に移設された。
>
>それでも神鉄タクシーが乗り場から競合タクシーを排除する動きは止まず、縄張り争いは訴訟にまで発展した。
青森は、寒いですか？
いや、株主の意向として懲罰を与えればすむ話なんじゃないの？
神戸電鉄も恥ずかしいだろ。
最近こんなのばっか
確実にアフィカス
はいNG
このBEの立てたスレは2度見ることはない
はよ基地外の巣窟鈴蘭台に帰れよ
http://www.sankei.com/images/news/141121/wst1411210005-p1.jpg
何これ？
サル？
神鉄タクシーってサルの会社？
傷つけられたり
タクシーのせいで渋滞を引き起こし、事故も起こっている
まずは駅周辺の客待ちする固定タクシー乗り場を廃止すべき