教育者「アメリカと違い日本は年齢制限で詰む。貧乏な家が這い上がるなら大都市に生まれるのが条件」 [509143435]

再就職における年齢差別

貧しい境遇にある人が高収入の職に就くことを可能にするものは何であるか。それは教育である。
この国では教育は「大いなるイクオライザー (great equalizer)」と呼ばれている（equalizer：平等化を促進するもの）。
アメリカ人は望めば誰でも高等教育を受ける機会を得られるとは言わないが、例えば社会人が大学院で学びやすい環境は整いつつある。

自分の受講する授業は、４時３０分開始のものが多い。これらのクラスの多くで、働きながら学んでいる人を見かけた。
確かに、社会人がこれらの授業を受講する場合は会社を早退しなければならないだろう。しかし、それを認めてくれる企業が日本よりははるかに多いと思われる。
別の学部にいる日本人留学生（社会人経験あり）も、働きながら学んでいる人が珍しくないこの国に感心していた。

『今日は授業があるので残業は出来ません。休日は勉強しなければならないので、出勤は出来ません』などと日本で言おうものなら、
『仕事より私生活を優先する人はウチの会社には要りません』と言われるのが普通なのに、この国はすごいよなあ」と彼は感嘆していたが、自分も全く同感である。
この国の７割程度の人が「努力すれば報われる」と考えているのもうなずける。社会に出た後も、「努力できる環境」があるのだ。

また、アメリカ国内の奨学金についてインターネットで調べてみたが、その基金の種類の多さは驚くほどで日本とは比べ物にならない。
事業で成功した人が、「貧しい境遇にある人の学資のために」と多額の寄付をしたり基金を創設したりしている例を多く見ると、この国の理想は決して死んでいないと言える。
（米国内で、日本人留学生向けの奨学金が自分には見つけられないのが残念であるが・・・）。