中国で昨年起きた小さな穀物種子メーカー買収をめぐる攻防で、政府がいかに自国の食糧資源の確保に躍起にな
っているかが明確になった。
中国は種子大手の米モンサントに対抗する企業を育てようとしているのだ。
世界第2位の経済大国である中国は、170億ドル（約2兆0400億円）の規模を持つ中国の種子市場で米国のデュポン
やスイスのシンジェンタといった世界的アグリビジネス大手に屈しない種子メーカーを必要としている。
中国国営の湖南新大新は昨年、奥瑞金種業（オリジン・アグリテック）に対し、600億ドルでの敵対的買収を仕掛けた。
奥端金種業はナスダック市場に上場する種子開発メーカー。
中国初の遺伝子組み換えトウモロコシの権利を保持している。
奥端金種業は結局、11月に買収を拒否した。だが同社の最高経営陣は新大新が買収を再度仕掛けてくるとみている。
中国政府は研究・開発（R&D）への支出を大幅に増やす一方で、海外企業の進出を食い止められる中国の担い手
を見いだそうとしているからだ。
奥端金種業の韓庚辰・董事長（会長）はインタビューで、
「新大新は力のある企業だ。問題は奥瑞金に利益をもたらせるか否かだ」
と述べた。
新大新にコメントを要請したが、回答はない。
ウォール・ストリート・ジャーナル[2015 年 3 月 23 日 11:26 JST]
http://jp.wsj.com/articles/SB12371367657780613424004580535071411447504
奥瑞金種業が開発した遺伝子組み換えトウモロコシ Huang Menglin
http://si.wsj.net/public/resources/images/AI-CO681_CSEED__G_20150322130458.jpg
中国種子業界の買収案件額
http://si.wsj.net/public/resources/images/AI-CO672_CSEED_D_20150322122105.jpg
>>1つづき
海外の種子メーカーは過去20年にわたって中国で道を切り開いてきた。
中国という巨大な市場に引き寄せられたためだ。
食品産業協会（AFI）によると、中国は2018年までに米国を抜き、世界最大の食料消費国になると予想されている。
米国に次ぐ世界第2の種子市場である中国は、外国企業による合弁事業の株式保有を半数未満に制限している。
外国系企業が生産する種子は市場の供給量の約20％を占める。
ただ、地元中国産と外国産の品質の差が大きいだけに、外国系企業の種子の比率が今後上昇する公算が大きいと
農家やアナリストは指摘する。
農業コンサルティング会社チャイナアグの関係者は
「中国の種子メーカーはモンサント、デュポンにシンジェンタと戦えないだろうとの懸念がある。力も技術もないからだ」
と述べる。
耕作地は使いすぎで疲れ切り、地元産種子の収量の伸びは鈍いため、当局者の間には、国内の生産手段だけで中
国の食糧需要を満たせるかを疑問視する向きがある。
しかし、中国政府は市場を開放する前に、中国のメーカーが外国製品に対抗できる種子を生産できるようになってい
て欲しいと願っているという。
中国の消費力は多大であるにもかかわらず、同国の種子メーカーは規模があまりに小さく、各地に点在しているため、
政府は世界的な種子メーカーになれるほどの競争力を持つバイオテクノロジー業界を育成できずにいる。
シンジェンタの中国地域担当責任者は、「中国は市場を開放するだろうが、問題はそれがいつになるかだ」と話し、
「それは恐らく、中国が十分な技術と能力を身に付けたと確信できたときになろう」と付け加えた。
ラウンドアップ・レディが叩かれてるから
遺伝子組み替えなしでGMOと同じものを作ってる
効能はGMOそのままだが
遺伝子組み替えでないので叩かれる心配はない
日本でも研究してるだろ
ジャップ企業がまったく上がってない
やはり、中国は既に「欧米」に射程を合わせてるな
ジャップランドはどうせほっといても没落すると考えてるのが
態度のふしぶしに出る
世界最大の3強はどの国も追いつけ追い越せやってるよ。
規模も収益もどの国もとても追いつけるものじゃないけど。