路面電車は2005年に名鉄岐阜市内線が廃止されたのを最後に路線縮小がなく、逆に新線開業が続いている [431889112]

変わる路面電車　最新情報
http://www.yomiuri.co.jp/otona/travel/tamatebako/20150501-OYT8T50042.html

　最近、路面電車の営業距離が増えているのをご存じでしょうか。
２００５年に名古屋鉄道岐阜市内線が廃止されたのを最後に路線縮小がなく、
逆に新線開業が続いているからです。

　先陣を切ったのは富山。２００６年の富山ライトレールの誕生とともに、約１・１キロメートルの併用軌道、
つまり路面電車区間が生まれました。２００９年には富山地方鉄道の軌道線で、
約０・９キロメートルが新規開業しています（富山都心線）。これにより、環状線系統が復活しました。
また、今年３月には軌道線がＪＲ富山駅高架下に乗り入れ、ＪＲ線との乗り換えが便利になりました。
この新停留所には、ライトレールが２０１９年度にも乗り入れる予定で、
将来的には直通運転も検討されています。
富山では、路面電車で「環状線」と「ＪＲ駅接着」、「直通運転」の三つの施策が行われているわけですが、
実はこれ、最近の路面電車整備計画に共通するキーワードです。

　たとえば、環状線計画は札幌にもあり、
札幌市電の現在の起終点である西四丁目とすすきの間約０・４キロメートルを結ぶ工事が進められています。
完成すれば札幌市電の路線はループ化し、環状運転が開始されます。
工事は予定より遅れていますが、今年度中にも開業できそうです。

　広島では、大がかりな新線計画があります。
広島駅と市の中心部を結ぶショートカット路線（駅前大橋線）を新設。
この路線は高架でＪＲ広島駅ビルの２階に乗り入れ、広島駅電停をＪＲ駅のコンコース前に移してしまうのです。
駅前大橋線の建設にともない、現在の路線の一部が廃止され、広島駅前から併用軌道が姿を消します。
一方で、別の区間で新たな環状系統が生まれる見通しです。