「こいつ、できるな」と思われる自転車の乗り方をしよう　兵庫県警・尼崎東署 [616869547]

その自転車乗り方　ナイス！…尼崎東署カード交付

　ルールを守り、模範的な自転車の乗り方をしている小中学生に「自転車安全ナイスカード」を交付し、表彰する活動を、尼崎東署が進めている。
改正道路交通法が今月施行され、県警も危険な運転をする利用者に厳しく目を光らせる中、街頭でカードを渡し、褒めることで意識をより高めて
もらおうというユニークな取り組みだ。（松田俊輔）

　４月９日、尼崎市下坂部の道路を縦に並んで自転車で走っていた尼崎市立下坂部小３年、大野京介君（８）と上村詩音君（８）は、警ら中の警察
官に呼び止められた。

　「悪いことしてないのに。なんやろ」。身構えた２人に、警察官は水色の紙を手渡して、声をかけた。「ちゃんとルールを守れていたね。お家の人に
見せて、褒めてもらってください」

　警察官が渡したのは同署が２月から導入した「ナイスカード」。交通ルールを守って模範的な乗り方をしている子供を見つけた時に交付する。
表面に時間、場所、「ナイス」な理由などを警察官が書き、裏面には「自転車の乗り方でナイスなことがありました。褒めてあげてください」との
保護者へのメッセージも添えられている。

　同市の小学校は、中学年で自転車教室を行うが、「頻度が少ないため、身に付かない子もいる」などの意見があった。そこで、改正道交法施行を
前に対策を考えていた同署が「褒めることで、意識がより高まるのでは」と２月２６日から取り組みを始めた。

　対象となるのは、ヘルメットをかぶる▽一時停止を守る▽歩道で歩行者を優先する――などのルールを守ったうえで、その時の状況に応じた
「模範的な行動」をとっていると警察官がみなした子供。これまでに、歩行者で混み合う歩道を避け、車道を安全に走行するなどした１１人に手
渡された。

　今月９日には、同小で交付を受けた児童９人への表彰式が行われ、同署の森田高敏・交通課長が表彰状と反射材などの記念品を贈った。
大野君は「友達にも呼びかけ、みんなでルールを守りたい」と笑顔を見せ、森田課長は「ルールを守る若い世代を育て、事故の減少につな
げたい」と期待した。
http://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/news/20150612-OYTNT50283.html

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