ギリシャ首相「緊縮財政受け入れる代わりにまたお金貸してよね。あと歳出削減の延期も認めてよ」 [455679766]

ギリシャ：首相、譲歩案提出　ユーロ圏財務相協議へ

財政危機に陥っているギリシャのチプラス首相は６月３０日夜（日本時間１日）、欧州連合（ＥＵ）など債権者側が提案した
年金改革を含む緊縮策の要求の大半を受け入れる一方、新たな金融支援を求める新提案を、債権者側に提出した。
英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が報じた。ＥＵは１日夕（日本時間２日未明）、ユーロ圏財務相らによる電話協議を開き、提案内容を協議する。
ギリシャは５日に実施する国民投票で債権者側の提案の賛否を問うとしており、チプラス政権の新提案には債権者側から、不信の声も出ている。

ギリシャは３０日が期限の国際通貨基金（ＩＭＦ）からの借金１６億ユーロ（約２２００億円）を返済できず、ＩＭＦから「延滞状態」とみなされ、
事実上の債務不履行（デフォルト）に陥った。ＥＵからの金融支援も３０日で期限切れを迎えたギリシャでは、
預金の引き出し制限などの資本規制が行われるなど経済の混乱が続いており、チプラス政権が妥協に動いている可能性もある。

ドイツのメルケル首相は１日の議会演説で「国民投票前に新たな支援策について交渉することはできない」と表明。
スロバキアのカジミール財務相はツイッターで「ギリシャ政府が国民投票で賛成を呼びかけるか取りやめない限り、進展はない」と指摘した。

チプラス政権の新提案は、年金支給開始年齢引き上げの早期実施や、貧困世帯向けの上乗せ年金の早期廃止、
外食向け軽減税率の廃止など、債権者側の財政再建案を小幅な修正の上で受け入れる内容。
一方で、ユーロ圏の金融安全網である「欧州安定メカニズム（ＥＳＭ）」に、
２年間で２９０億ユーロ（約３兆９６００億円）の新たな金融支援と債務返済負担の軽減を求めている。

また、欧州中央銀行（ＥＣＢ）は１日に定例の理事会を開いてギリシャ情勢を協議するが、増額を凍結している資金供給は現状を維持する見通しだ。
http://mainichi.jp/select/news/20150702k0000m020083000c.html