カダフィ「原子爆弾で日本を壊滅させた米国と友好関係を維持できるのが理解できない」 [492337363]

2009年12月15日、明治大学軍縮平和研究所主催の対話集会
http://www.fukuda.vc/event/366/

私は日本が自由意志を持っている国とは考えていない。
日本は、2度にわたる米国の原子爆弾の投下によって、完膚なきまでに服従を強いられ、現在に至っても5万人の米兵が占領を続けており、植民地のような状態におかれている。
日本では、誰を守るのか意味のわからない自衛隊が存在し、軍隊を持つ権利をもっていない。
日本人は、極めて独創的な民族であり、その技術は、世界の列強諸国と比肩する能力をもっており､高い誇りをもって生きてきた。
私にとって、理解できないことは、米国が日本を原子爆弾によって壊滅させたにもかかわらず、現在に至ってもその米国と友好関係を結んでいることである。
いかにして、父や祖父、友人を殺害した人間、国土を壊滅させた国と友人でいられるのか、私には不自然に思えてならない。
私は日本と米国との関係が敵対することを求めているのでは決してない。ただ、武力によって制圧してきた国と友人であり、そんな国と同盟関係を結んでいるのには驚いているのである。
日本は依然として米国の植民地であり、監督下に置かれている。日本は、その技術力と能力、独創性や先見性、尊厳とプライドを回復させるためにも、即座に米軍を撤退させるべきであり、米国と対等な立場に立つべきである。
私は、将来、世界は新しい地図に生まれ変わると考えている。
将来の世界は、欧州では単一の通貨、外交、軍隊、銀行に集約されたEUのように、アフリカ、中東、ロシア、中国、東南アジア、オセアニア、北米、南米、といった地域毎の連合が形成されるだろう。
そうした各地域連合のなかで、日本は孤立している。日本は中国にもロシア、そしてアジアにも所属していないが、将来はいずれかのブロックに属する必要があり、そのなかでどの地域連合に属するかは、今後日本人が考えなくてはならない課題であろう。